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中等教育と高等教育

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中等教育と高等教育
岡山大学大学院教育学研究科研究集録 第 1
4
9
号 (
2
01
2
)2
7
-3
2
第 2次世界大戦後におけるオース トラリアの
中等教育 と高等教育
野達
政雄
メルボル ンのグレン ・アイラ市 に住む高齢女性 に2
0
0
5
年 と2
0
0
6年 に聞 き取 り調査 をお こな
い,彼女たちの語 りを既 に 『
研究集録』 に発表 した。その語 りを理解す ることの助 けとなる
ように,1
9
4
5
年か ら1
9
8
0年 頃 までのオース トラリアの中等教育 と高等教育 につ いて要約す
る。
Keywor
ds:オー ス トラリア,中等教育,高等教育,女性
1 本稿の 目的
年 まで進 む生徒 の割 合 は増加 していった。 それで
筆者は2
0
05
年 と2
0
0
6
年 にメルボル ンで6
5歳以上8
0
歳未満の高齢女性 にライフヒス トリーについての聞
き取 り調査 を実施 した。テープ起 こしをして彼女 た
ちの語 りを文章化 し,分析 を始めた。 この分析 をお
こなってい く中で,彼女たちのライフヒス トリーを
理解す るためには,彼女たちが 1
0
代であった当時,
オース トラリアの教育 はどうであったかを知 ってお
かねばな らない こ とに気づ いた。 そ こで,筆者 は
オース トラリアの教育 に関す るテキス トを読む とと
もに,それに関す る統計 を収集 した。本稿の 目的は,
1
9
4
5
年か ら1
9
8
0年頃 までのオース トラリアの中等教
育 と高等教育について要約す ることである。
2 中等教育
中等教育の前期が 日本の中学校,後期が高校 に相
当する。1
9
4
3
年 に, タスマニア州 は義務教育 を終 え
る年齢 を1
6歳,ニュー ・サ ウス ・ウェールズ州は1
5
歳 とした。その他の州 はその年齢 を1
歳
9
6
0年代 に1
5
とした。1
9
4
5
年以降, オース トラリアの教育制度 は
急速に整備 されていった。 しか しなが ら,1
9
7
0年頃
までは,義務教育 を終 えてか らも中等教育機関に在
学 し続ける生徒 はそれほ ど多 くなかった。例 えば,
1
9
4
8
年 には中等教育の最終学年 (
通例 5年)まで進
むの は約 1%
0 にす ぎなか った。1
9
6
0年代 に中等教
育 の修業年限が 1年増 えたが, 中等教 育の最終学
ち,1
9
6
9
年 に は, その割 合 は2
8% にす ぎなか った
(
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1
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オー ス トラリアでは,公立学校の中等教育 を担 う
割合が大 きい。
1
9
7
0年に中等教育機関の生徒の うち,
7
8
7
%が カ トリック系の私立学校
%が公立学校 に,1
に, 5%がそれ以外の私立学校 (
英国国教会系の私
立学校 など)で学んでいた。1
7
歳以上の中等教育機
関の生徒 (
義務教育ではない生徒である)に限る と,
カ トリック系以外の私立学校 に在学す る生徒の割合
が相対的に大 きくなる。中等教育機 関に在学す る1
7
歳以上の男子生徒の うち,7%
0 が公立学校 に,1
7
%
が カ トリック系の私立学校 に,1%
3
がそれ以外 の私
立学校 に通学 していた。1
歳以上である女子生徒の
7
それぞれの割合は,
6
7
%.1
7
%,
1
6
%であった (
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)
。
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0年代 と1
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6
0年代 に,中等教育が どの よ
うに普及 していったか を跡づけたい。オース トラリ
アでは,学制や義務教育の期 間が州によって違 って
いる。 また, 同 じ学年 を再度履修する生徒 もいる。
それゆえ,学年が高 くなるにつれて, どの くらいの
割合の男子 と女子が学校 をやめないで中等教育機関
に在学 し続けているかを学年 ごとに見てゆ くことは
あ ま り意味が ない。そ こで,すべての若者の うち中
等教育機 関に在学 している若者の割合 を年齢 ごとに
見てゆ くことにす る。 ところで,中等教育機関には
岡山大学教育学研究科 社会 ・言語教育系 社会科教育講座 7
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0 岡山市北区津島中 3-1-1
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野連
公 立 学 校 と私 立 学校 が あ るが , 義 務 教 育 後 に在 学 す
政雄
を見 て ゆ く。
る生徒 の割 合 で両 者 の 間 に差 が あ るo この ため, 中
に通 う男 子 生 徒 , 表
とに中等 教 育 機 関 に在学 して い る男 子 と女 子 の割 合
表
表1
4は私 立 学 校 に通 う女 子 生徒 につ い て の デ ー タを
公立 学 校 の 男 子 生徒 の在 学 率 (1950年 代 と 1960年 代 )
1
944年
年齢
1
2歳
1
3歳
1
4歳
1
5歳
1
6歳
7歳
1
1
8歳 +
1
9
45年
1
946年
1
9
56年 1
957年
1
958年
1
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1
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1
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1
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6
6
7
6
1
971
年
1
972年
1
973年
表 2は私 立 学校
3は公立学 校 に通 う女 子 生徒 ,
表 1は公 立 学 校 に通 う男 子 生私
等 教 育 機 関 を公 立 学 校 と私 立学校 に分 け て, 年 齢 ご
(
単位 =
%)
1
947年
1
948年
1
949年
1
95
0年
1
951年
1
952年
生徒が 1
2歳のときの年
1
959年
1
960年
1
961年
1
962年
1
963年
1
964年
1
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1
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1
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1
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92
93
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1
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69
69
72
76
79
37
39
42
44
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1
7
1
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1
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6
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11
11
1
97
4年
1
975年
1
976年
1
977年
1
97
8年
1
979年
生徒が 1
8歳のときの年
(
出目
目
口)
Ence
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.
(
1
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4:1
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表
2 私 立 学 校 の男 子 生 徒 の在 学 率
1
944年
年齢
1
2歳
1
3歳
1
4歳
1
5歳
1
6歳
1
7歳
1
8歳+
1
9
45年
1
946年
1
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6年
1
957年
1
958年
1
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1
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1
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1
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1
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52
53
54
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32
33
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1
2
1
5
年
1
97
2年
1
973年
1
971
(
1950年 代 と1960年 代 )
(
単位 =
%)
1
9
47年
1
9
48年
1
949年
1
95
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1
951年
1
952年
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1
960年
1
961年
1
959年
1
963年
1
964年
1
962年
1
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1
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98
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93
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95
93
93
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77
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4
56
58
60
63
64
66
35
37
35
42
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1
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1
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1
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1
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4年
1
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1
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1
97
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1
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1
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生徒が 1
(
出目
日
日
)
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1
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表
3
公立 学 校 の女 子 生徒 の在 学 率 (1950年 代 と1960年 代 )
(
単位 =
%)
1
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95年
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1
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年
15
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年
1
956年
1
957年
1
958年
1
959年
1
960年
1
961
年
1
962年
1
963年
1
964年
1
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1
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1
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1
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1
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1
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3
年
1
97
2年
1
973年
1
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4年
1
975年
1
976年
1
977年
1
978年
1
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1
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生徒が 1
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(
出 曲)
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年齢
1
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1
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1
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表
4 私 立 学 校 の女 子 生徒 の在 学 率
1
9
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年齢
1
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1
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1
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1
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1
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1
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1
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1
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1
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出典)
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19。
(
1950年 代 と 1960年 代 )
(
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1
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1
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4年
1
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1
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1
97
7年
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8年
1
979年
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1
8歳のときの年
-2
8-
第 2次世界人戦後におけるオース トラリアの中等教育と高等教育
示 している。表 1にある1
9
4
4年生 まれの男子生徒 を
6歳か らである。
か ら,私立学校 に通 う女子生徒で1
例 に して これ らの表 の見方 を説 明 してお きたい。
性別や学校が公立か私立かで若干の差があったが,
1
95
6年 に1
2歳 となる男子生徒の うちで,公立学校 に
在学す る男子生徒 の合計 を基準 に してお り,その年
0
0としている。そ して,年齢が上が る
の生徒 数 を1
9
4
4年生 まれの男子
につれて,公立学校 に在学す る1
2歳の ときの男子生徒数 と比べ て どの よう
生徒数が 1
に変化 したか を示 している
メルボル ンでの聞 き取 り調査の調査対象者 となっ
9
2
6年生 まれか ら1
9
41
年生 まれ までの女性
たのは,1
9
4
4年生 ま
である。そ こで,表 1か ら表 4における1
れの生徒が在学する割合を見 ることで,最 も若い調
査対象者 は中等教育機関での在学状況が どうであっ
。 しか し,1
9
4
4年生 まれの生徒
たかを推測で きる 17
歳の とき私立学校に在学す る人数の割合 に
では,1
関す るデー タが欠 けてい る。 そ こで,代 わ りに,
1
9
4
5年生 まれの生徒 を見てゆ きたい。表 1か ら表 4
にある1
9
45年生 まれの生徒のデー タか ら,次の 2点
を読み取 ることがで きる。
第 1に,男性で も女性で も,1
7歳 まで中等教育機
7
関に在学する生徒の割合はそれほど高 くないが.1
歳 まで在学する生徒 の割合は女性 よ りも男性 のほ う
7
が高いことである。そ して,男性で も女性で も,1
歳 まで在学す る生徒の割合は公立学校 よ りも私立学
校 のほ うが高いことである。数値 をあげれば.公立
7歳 まで在 学す るの は1
4%であ
学校 の男子 生徒 で1
2%である。これに対 し,
り,
私立学校の男子生徒 で3
7
歳 まで在学す るのは 8%で
公立学校の女子生徒で1
8%である。
あ り,私立学校の女子生徒で1
1
9
6
0年代初頭,義務教育終了後 も中等教育機関に
在学す る女性 の割合 は男性 のそれ よ りも低 か った
が.これは次の ような理 由か らである。男性 の場合,
学校教育 を受けることは将来 において よい職業 に就
95
0
年代 には,女
業す ることに繋がる。 ところが,1
性 は若 くして結婚 し,結婚後 は退職 して専業主婦 と
なることが一般的であった。 さらに,女性 は専門的
な職業 に就業す る機会が限 られていた。 こうした事
情か ら,両親は (
義務教育 を終 えた後)中等教育機
関の高学年 まで娘 を学校 に通 わせ るのに熱心 で な
Enc
el1
9
7
4:1
7
6)
01
9
6
0年代 に入っ
か ったのである(
てか らそ うした制度や価値 観 は変化 し始 めたが,
1
9
6
0年代初頭では1
9
5
0年代 とそれほ ど違 いがなかっ
たのである
第 2に, 中等教育機関に在学 し続 ける生徒の割合
0%を切 るのは,1
6歳前後であることである。数
が5
0%未満 となるのは,公立
値 を示せ ば,その割合が5
6歳か ら,私立学校 に通 う男
学校に通 う男子生徒で 1
子生徒で 1
7歳か ら,公立学校 に通 う女子生徒で1
5歳
1
9
4
5年生 まれの人は多 くが 1
6歳 くらいで中等教育機
関をやめていたのであるO
その後.中等教育機関の高学年 に在学 し続ける生
徒 の割合 は増加 してい ったが, その割合 の増加 は
1
9
6
0年代後半 に顕著である。 この ことを,表 1に示
7歳の ときに在学す る割
した公立学校 の男子学生が1
9
4
4年生 まれの男子学
合で例示 したいOその割合は1
2% (
1
9
61
年 に該 当す る)
,1
9
4
8年生 まれの男
生で1
8% (
1
9
6
5年 に該 当す る),1
9
5
2年生 まれ
子学生 で1
80
/
. (99
16年 に該当す る)である。在
の男子学生で2
学する生徒の割合 は1
9
6
0年代 にかけて一貫 して高 く
なっているが,その後半 にとりわけ上昇 している。
中等教育機関の高学年 に在学す る生徒 の割合が増加
す る傾 向は,私立学校 の男子生徒 (
表 2を参照),
公立学校の女子生徒 (
表 3を参照),私立学校 の女
子生徒 (
表4を参照)で も見 られる。
1
9
6
0年代 にわたって在学する生徒の割合が増加 し
た。その結果,中等教育機 関に在学す る生徒の割合
9
6
0年代終わ りに どうなったかは,表 1か ら表 4
が1
にある1
9
5
2年 に生 まれた生徒のデー タを見ることか
ら分か る。 このデー タか ら,次の 2点を読み取 るこ
とがで きる。
第 1に,1
7歳 まで在学す る生徒 の割合 は女性 より
7歳 まで在学する生徒の割合
も男性 のほ うが高 く,1
は公立学校 よ りも私立学校 の ほ うが高 い こ とであ
9
45年生 まれの生徒 に見 られたが,
る。 この傾 向は1
95
2年生 まれ
その後 もず っ と続いているのである01
の生徒 の数値 をあげれば,公立学校の男子生徒 で1
7
歳 まで在学す るのは2
8%であ り,私立学校の男子生
徒で45%である。 これに対 し,公立学校の女子生徒
7
歳 まで在学す るのは21%であ り,私立学校の女
で1
子生徒で31%である。
第 2に, 中等教育機 関 に在学す る生徒 の割 合が
5
0%を切 るのが,1
7歳前後 となったことである。数
0%未満 となるのは.公立
値 を示せば,その割合が5
7歳か ら,私立学校 に通 う男
学校 に通 う男子生徒で1
7歳か ら,公立学校 に通 う女子生徒で 1
6歳
子生徒で 1
7歳か らである。
か ら,私立学校 に通 う女子生徒で1
性別や学校が公立か私立かで若干の差があったが,
1
9
5
2年生 まれの人は多 くが 1
7歳 くらいで中等教育機
関をやめるようになった。
9
7
0年代 に中等教育機関に在学する生徒の
次に,1
割 合が どの ように変化 したか につ いて見てゆ きた
95
3年か ら1
9
6
3年に生 まれた若者
い。 このため に,1
について,年齢 ごとに中等教育機関に在学 している
若者の割合 をまとめ,表 5か ら表 8に示す。表 5は
。
。
-2
9-
野遠
政雄
表 5 公 立 学 校 の男 子 生 徒 の 在 学 率 (
1970年代)
1
953年
F
2霊
1
3歳
1
4歳
15歳
1
6歳
17歳
1
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1
955年
1
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1
957年 1
958年 1
959年
生徒が1
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97
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1
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29
27
28
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単位 =
%)
1
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1
961
年
1
962年
1
963年
1
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978年 1
979年 1
980年 1
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,
(
出典)
1
965
-1
981
.
にもとづいて著者作成 。
表 6 私 立 学校 の男子 生徒 の在 学 率 (
1970年代)
1
953年
年齢
1
2歳
1
3歳
1
4歳
15歳
1
6歳
1
7歳
1
8歳 +
1
954年
1
955年
1
956年
1
965年 1
966年 1
967年 1
968年
1
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1
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1
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971年 1
972年 1
973年 1
974年
(
単位 =
%)
1
957年 1
958年 1
959年 1
960年 1
961
年 1
962年 1
963年
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972年 1
973年 1
974年 1
975年
1
969年 1
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971年 1
1
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1
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1
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97
96
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9
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71
70
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75
49
48
49
48
49
48
48
11
11
1
3
1
2
11
9
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1
975年 1
976年 1
977年 1
978年 1
979年 1
980年 1
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白
(
出目
1
9
65
-1
981
.
にもとづいて著者作成 O
l
表 7 公立 学 校 の女 子 生徒 の在学 率 (
1970年代)
1
953年
年齢
1
2歳
1
3歳
1
4歳
1
5歳
1
6歳
1
7歳
1
8歳 +
1
954年
1
955年
1
956年
1
965年 1
966年 1
967年 1
968年
1
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1
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1
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46
47
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23
24
25
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6
6
6
1
971年 1
972年 1
973年 1
97
4年
(
単位 =
%)
1
957年 1
958年 1
959年 1
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961
年 1
962年 1
963年
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971年 1
972年 1
973年 1
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79
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0
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52
55
56
57
56
25
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0
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975年 1
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.
(
出 典)
1
965-1
981
.
にもとづいて著者作成 。
表 8 私 立 学 校 の女 子 生 徒 の 在 学 率 (
1970年代)
1
953年
年齢
1
2歳
1
3歳
1
4歳
1
5歳
1
6歳
1
7歳
1
8歳 +
1
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1
955年
1
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965年 1
966年 1
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1
971年 1
972年 1
973年 1
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4年
(
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%)
1
957年 1
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959年 1
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年 1
962年 1
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のときの年
972年 1
973年 1
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975年 1
976年 1
977年 1
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(
出 目)
1
965
-1
981
.
にもとづいて著者作成。
-3
0-
第 2次世界大戦後におけるオース トラリアの中等教育と高等教育
公立学校 に通 う男子生徒,表 6は私立学校 に通 う男
表 9 大学 にお ける女性の割合
子生徒,表 7は公立学校 に通 う女子生徒,表 8は私
立学校 に通 う女子生徒 についてのデー タを示 してい
.
9
。
時
1
91
6年
1
9
6
6
年
2歳の ときの生徒数を
る。 これ らの表において も,1
0
0としている。
基準に してお り,その年の生徒数 を1
儲
人篭
8
2
6
.
ベての芸
.
2
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1
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。
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2。
0
0.
216
2.
53
1狙
そ して,年齢が上が るにつれて,生徒数が 1
2歳の と
きの生徒数 と比べて どの ように変化 したかを示 して
人 にす ぎなか った。1
9
7
0年 には大学 の数 は1
5とな
いる。表 5か ら表 8までを見ることか ら,次の こと
が分かる。
1
6
0
0 人 となった。1
9
7
8
り,大学 に登録す る学生 は1
年には大学 は1
9
校 まで増 え,大学に登録す る学生 は
1
6
0,
0
0 人となった (
Cr
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n1
9
8
9:72)。
第 1に,男子生徒が中等教育機 関の高学年に在学
す る割合は1
9
7
0年代 にあま り変化 していないことで
1
91
8年 か ら1
9
5
0年 まで 6つ の大学 で学 ん だ学生
の約2
0% は女性 であ った と推測 されている ように
(
Ene
cle
ta.
l17:9)
94 12 .大学 で学ぶ女子学生 は
9
5
0年代 か ら.新入生,登録学生,
少なかった 2)。1
卒業生 に占め る女子学生の割合が徐 々に高 くなっ
9
71
年 には登録
ていった (
表 9を参照)。そ して,1
1
.%
5 が女子学生 となった。 ド- ソ ン
す る学 生 の3
(
Da
ws
on1
9
6
5:2
2
83
0) ち,かつ てはシ ドニー大
学で女子学 生が少 なか った こ とを明 らか に してい
8
81
年か ら1
9
5
9
る。その研 究 によると,同大学か ら1
年 までの間に学位 を取得 した人の うち,学士号取得
2.%
6 ,修士号取得者の1.%
75
,博士号取得者
者の2
の5.%
9
が女性であった。
6歳 まで在学す る男子生
ある。例 えば,公立学校 に1
9
5
3年生 まれで5
3%であ り,1
9
7
5年生
徒の割合は,1
まれで5
4%である。その割合は 1%増加 したにす ぎ
7歳 まで在学す る男子生徒の割合
ない。公立学校 に1
は,逆 に減少 している。つ ま り,その割合は1
9
5
3年
9%であ り,1
9
6
2年生 まれで2
3%である。
生 まれで2
第 2に,女子生徒が中等教育機関の高学年に在学
9
7
0年代 に顕著 に増加 したことであるO
する割合は1
数値 をあげれば,公立学校 に1
6歳 まで在学す る女子
生徒の割合は,1
93
5年生 まれで4
40
/であ
O
り,17
95
年
6%であるOそ して,公立学校 に1
7歳 まで
生 まれで5
9
5
3年生 まれで2
2%で
在学す る女子生徒の割合は,1
9
7
5年生 まれで2
7%である。私立学校 の女子
あ り.1
1
9
6
8年 に, 高 等 教 育 カ レ ッ ジ (
c
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egeof
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dva
nc
ede
duc
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t
i
on) と呼 ばれ る新 しい高等教育
機関が設立 された。そ こでの教育は,職業教育に力
点が おかれ て いた。登 録す る学 生数 は,1
9
71
年に
生徒では,その増加は更に顕著である。私立学校に
1
6歳 まで在学する女子生徒の割合は1
9
5
3年生 まれで
5
7%であったが ,1
97
5年生 まれでは7
6% となった。
7歳 まで在学する女子生徒の割合は1
9
5
3
私立学校 に1
年生 まれで3
3%であったが,1
9
7
5年生 まれで4
7%で
ある
7
0,
50
5 人,17
95年 に15
2,
33
8 人 で あ ったO 高 等 教 育
9
71
カ レッジの学生 に占め る女子学生 の割 合 は,1
年 に2
0%であ った。大学 と高等教育 カ レッジ以外
Te
ac
he
r
s
'
に,高等教育機 関 として,教員養成大学 (
。
1
9
7
0年代 に中等教育機関の高学年に在学す る女子
生徒の割合が顕著に高 くなっていった。特筆 に値す
9
7
7年か ら義務教育後 に中等教育機関で学
るのは,1
ぶ生徒の割合は男子 よりも女子が高 くなったことで
ある。す なわち,その年か ら1
6歳 と1
7歳の若者の う
ち中等教育機関 (
公立学校お よび私立学枚)に在学
す る若者の割合 は男性 よりも女性 のほうが高 くなっ
9
61
年生 まれの若者が1
6歳の
た。数値 をあげると,1
1
9
7
7年 に当たる)中等教育機関に在学す る割
とき (
9%であ り,女性で6
0%である。 また,
合は,男性で5
1
9
6
0年生 まれの若者が 1
7
歳の とき(
1
9
7
7年 に当たる)
2%であ り.
中等教育機関に在学する割合 は,男性 で3
3%である
女性で3
Col
l
e
ge)があ った。そ こで学ぶ学生 には女子学生
9
7
0年頃には,その学生の約
が圧倒的に多かった。1
7
0%が女子学生であった。そ して,大学,高等教育
カ レッジ.教員養成大学 といった高等教育機関で学
9
71
年 に3
4%を
ぶ学生全体 の うちでは,女子学生 は1
占めていた。
ちなみに,1
9
87年か ら大学 は高等教育 カレッジや
専門学校 と合併 した り,大学以外の高等教育機関が
大学 に昇格 した りした。その結果,オース トラリア
では大学 の数が とて も多 くなった (
マ ッケ ンジー
1
9
9
2:3
05)
。
。
(
注)
3 高等教育
第 2次世界大戦前,オース トラリアには大学は 6
つ しかなかった。1
9
45年に 7番 目の大学が設立 され
6,
0
0
0
たが,その年 に 7つの大学 に登録 した学生 は2
-
1)表 1か ら表 8 は Soc
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cs
,Aus
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r
al
i
a.
No.
1Sc
hool
sに掲載 されているデー タか ら作
成 されている。 この統計書 は1
9
6
0年か ら発行 さ
9
4
3年生 まれ以前の生徒のデー タは
れてお り,1
31 -
野遠
政雄
Unv
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2 「オース トラ リアの
マ ッケ ンジー, コ リン,1
9
9
0
『
書斎の窓』有斐閣,3
1
5
.
教育現状 について」
入手で きなかった。
2)第 2次世界大戦中に連邦政府は文部省を設立 し,
大学 についての統計 を組織的に収集す るように
なった。 このため,それ以前の大学 に関す る統
計 はあま りない。
(
引用文献)
,
Ci
rt
t
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ne
dn,Br
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n,
1
9
8
9,I
Educ
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et
y,Cambr
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dge:Cambr
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-
3
2
-
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