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排ガス中の亜酸化窒素の除去法および除去装置
74 排ガス中の亜酸化窒素の除去法および除去装置 排ガス中の亜酸化窒素の除去法および除去装置 ■助成事業者名 倉敷紡績株式会社 ■代表者名 社長 丹 羽 ■イベント担当者 牧 教 雄:エンジニアリング部 技術開発グループ TEL:072-820-7511 ■研究開発の実施場所 エンジニアリング部(寝屋川市・大阪府) ■当事業に関するお問い合わせ 研究代表者名 所属部署 所 在 地 TEL FAX E-mail 牧 教 雄 エンジニアリング部 寝屋川市下木田町14-41 072-820-7511 072-820-7515 [email protected] 窒する。生物的脱窒はN2OをN2に還元し、大気中に放出 する。この過程は嫌気的に実施するので、エネルギー消費 の非常に少ない排水処理が同時に実施できる。フローシー トは図のとおりである。 ◆成果概要 亜酸化窒素の吸収除去率は液ガス比(L/G)230で23% であった。机上計算では、装置改良により、50∼60%は 可能である。脱窒菌による気相中 のN2O除去実験では、 ビーカ中滞留時間1時間で、50%除去できた。20時間で、 91%除去できた。エキシマランプによる分解テストでは、 照射時間20分で91%分解除去が得られた。共存ガス混合 系(O2,NH3,CO)については、いずれの場合も分解速度 を遅延する。 ◆目 的 亜酸化窒素は地球環境温暖化原因の6%を占め、炭酸ガス の310倍もの地球温暖化係数を持つだけでなく、都市工業 化等のため、大気中濃度は年率数%の割合で急上昇してい る。そのため地球温暖化原因の増加率は炭酸ガスより急増 している。しかし、非常に安定な物質のため、その除去法 は開発されていない。 本開発は、焼却炉やボイラーの排ガス中の亜酸化窒素を 排水中に溶解し、排水中の有機物を栄養源として生物的脱 図 亜酸化窒素除去装置フローシート