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相場 「中国人寿保険、中国銀行上場」 ID 「今年の通貨ベストパフォーマー」

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相場 「中国人寿保険、中国銀行上場」 ID 「今年の通貨ベストパフォーマー」
2003 年 12 月 4(木)―12 月 5 日(金)
相場 「中国人寿保険、中国銀行上場」
ID 「今年の通貨ベストパフォーマー」
横浜湘南便り 「中華街の新テーマパーク=横浜大世界」
FX湘南IG (FSIG) 代表 野村雅道
中京大学講師
http://www.traditionfx.co.jp/nomura/
ドル円 107-110
ユーロ円 129−133
日経インデックス(2000 年=100)
12 月 3 日東京引け 前回 11 月 28 日からの変化
円 95.2 若干強し ドル 94.6 弱し ユーロ 120.9 強し ポンド 96.5 若干弱し スイスフラン 108.6
若干弱し タイバーツ 97.0 若干弱し ドルインデックス IN NYBOT 89.44 弱し CRB 257.06
強し
1.今週の予定
(月) 豪経常収支、トリシェECB総裁議会証言、独シュローダー首相訪中、アイフィル独財務相
講演、米ISM製造業景況指数、建設支出
(火) 小泉首相講演、豪政策金利、EU失業率、PPI、住宅建設許可、小売売上、カナダ政策
金利
(水) 豪3QGDP、米労働生産性、ISMサービス業景況指数
(木) NZ政策金利、独失業率、BOE政策金利、米失保、ECB理事会
(金) 日 消費支出、景気先行指数、米雇用統計
2.需給 「中国人寿保険(チャイナライフインシュアランスカンパニー)」
ドル円は冬の需給でタイト気味だが 110 円以上の輸出を相殺するためには今の介入では金額が
足りない。NYBOTのドルインデックスは 90 を割り込むが、全体的なドル下げの中では円は止まっ
ているほうだろう。クロス円は上昇している。(NZ円は金利据え置きで下落)
今回はトピックを揚げたい。最近の日本のIPOは盛んで 1 割、2 割の上場時の上昇は当たり前、
中には上場初値で倍、3 倍になるものもありバブル状態だ。中国株も同様であるが、中国最大の保
険会社の中国人寿保険も香港H株市場に 12 月 17 日に上場される。今週火曜日には日本の投資
家の為に新聞 1 面広告も出していて世界中でロードショー(上場説明会)が開かれる。その会社の
名前も縁起が良さそうだ。
金額的には米ドル 30 億ドル(香港ドル 233 億ドル)で膨大だ。また 12 月 8 日にはH株指数先物
が上場されるので、また中国株は活況を呈している。世界中でHKドル(H株の場合)買いがでるこ
ととなる。中国銀行本体も近々上場で拍車をかける。
3.テクニカル 「冬のチャートになるか」
「ドル円は大きな流れでは既に 1995 年につけた79円からの上昇トレンドラインを下に切ってい
る。」
頭の隅にはまだこれを置いていたい。
一目均衡表ではドル円が雲の下限で張り付いている。ただ雲がかなり厚い。輸出業者が雲の中
に隠れているようだ。冬の需給であるがゆえ、ユーロなどの上昇に較べドル円は踏ん張っている形
となっている。その冬の需給はユーロ円や豪ドル円の底堅さにも現れており両通貨は雲のかなり上
に位置している。日経平均もやはり一度雲の下に落ちてからは上伸しにくいようだ。今日でまた雲
の下へ戻されるだろう。
ボリンジャーバンドではドル円は 108 が下限で 111 円が上限となっている。ユーロドル、ユーロ円、
豪円は上限にはりついたまま上昇している。
せっかく上昇した 5,21 日移動平均線も再び下落に転じた。鍋底型を狙うドル円も正念場だが、
鍋に穴をあけさせない介入が必要だ。しかし円は対他通貨では弱いチャートを珍しく続けておりい
つもの景気が良くても悪くても円の独歩高の状態ではない。
また介入の姿勢は出来高から見れば 11 月下旬から昨日までは弱いようだ。
4.ファンダメンタルズ 「日本の不安感継続」
前回指摘した通り日本への不安感が消えない。もちろん株は 1 万円を割った後回復したが、
何かが解決したわけでもなく政府介入のようなトラの子の年金の買いが入ったといわれている。
すっきりしない責任欠如の年金改革の議論、金がなくても造り続ける道路建設の議論、ロケット
打ち上げ失敗、足利銀行破綻と株価ゼロへの恨み、6 カ国協議で拉致問題を議題とする日本を北
朝鮮が拒否、自衛隊派遣問題、イラク日本人テロ事件などと、雰囲気、センチメンチトは悪くなって
きた。武富士問題もあるが、消費者金融は成長力抜群で、銀行も融資競争し、天下りもある。数年
前も武富士の未公開株を天下りの方が手に入れたスキャンダルもあった。外資系の消費者金融は
ロビー活動で最高金利の上限を下げる工作をしたとも聞いている。儲かる企業にはいつもながら
官民外資が群がっていた。問題しされる消費者金融だが潤っている人も多い。
これだけの難しい問題をすべて小泉首相に解決を期待するのは酷だが 殆どの問題が今やキ
ャッチフレーズとなった 「状況を見て考える」で終わっている。石原知事や田中知事のように乱暴
だが庶民の立場にたって改革していくものが見えなくなった。ブッシュや強いものには気を使うが
弱いものには厳しく対処していくようだ。
豪ドルは予想通り 0.25%の利上げとなった。通貨的には高所恐怖症もあるが、ただ売りをキー
プしている人はさらに金利差が拡がりヘッジコストで耐えられなくなる。次はニュージーランドの金
融政策委員会がある。(今朝据え置きを発表しNZドルは下落)。やや中央銀行からは上昇(特に
対ドル)を抑えようとするコメントも出てきた。
さて中国の人民元市場の取引レンジを拡大する話が出て円も買われたが、中国が固定相場
に固執しても円高、しなくても円高である。プラザ当時は 1 人民元 150 円、今は 13 円、まだ足りな
いのだろうか。人民元切り上げや変動幅拡大の話が出るたび上昇するのは円である。
5. イマジネーション
北朝鮮暴発、テロ激化東京へ、中国摩擦(人民元、新幹線、毒ガス、西安事件)、イラク、イラ
ン、パレスチナ問題 、地震、フセイン、ビンラディン現る、日本国債格上げ、米国債格下げ、貿易
戦争
6.当局など 「足利銀行劣後債は保護で生保優遇」
一般の投資家では 「りそな」と「足利銀行」の株保有者で明らかに命運が分かれた。いや北拓、
長銀、日債銀、足利と「りそな」の違いを判断するのは難しい。かたや株価は倍、かたやゼロになっ
た。また増資を引き受けた一般の出資者は被害を受けたが生保などの劣後債を引き受けたものは
全額保護される。劣後債は高金利であり一般個人は手に入れにくい。円では4−5%、外貨では
10%近い金利が付利されている。有利なものを手に入れかつ全額保障された生保は優遇された。
一度この基準を作った限りは今後も破綻時は同様にこのルールを適用し、劣後債も広く個人に
も販売すべきであろう。そのような高利回りの安全債券をもった生保が配当してくれないのもおかし
いがこれも当局の指導なのだろうか。
7.ID 「通貨ベストパフォーマー」
今年の通貨のベストパフォーマーは以下の通りである。豪ドル、南アランド、NZドルなどだ。世
界的デフレ、ディスインフレの時代では希少な高金利通貨が好まれる。インフレ通貨はかつて嫌わ
れたが、デフレ時代は貨幣価値が上がるので現金を増やしてくれるのはありがたい。
3通貨とも日本の証券会社が債券を販売しているが、為替証拠金でも同様の高金利通貨投資
が出来るしかつ短期間でも同様の利回りがあるので活用したい。毎月分配のソブリン債が人気だ
が証拠金取引は金利も同様のレベルで毎日配分だ。これくらいの高金利であると5から15年で元
本程度を利息で稼ぎ出すので、まさしく年金などの長期運用に適している。日本の年金や外貨準
備運用も投資対象としてもらいたい。南アランドは発行体も欧州の公的金融機関なので信用リスク
も小さい。アルゼンチンとは違う。そのアルゼンチンは当局が 75%債務削減案を債権者が受け入
れれば速やかに解決するとのたまった。債務者強しである(過ぎたるは及ぶ如し)。日本の財政赤
字や年金問題なども債務者というか政府が強くなり受益者は弱くなっている。庶民は様々な工夫を
して投資し、円高のハンディキャップも負わねばならない。旨みのある海外投資も円高が夢を奪う。
(以下の表は 年初から現在の上昇率、年初の相場、現在の相場の順である)
1 豪ドル
2
南アラン
ド
3 NZドル
30%
0.56
0.7315
26%
8.6
6.3064
22.30% 0.5275
0.6455
金
17%
345
404
円
8.50%
118
108
日経掲載原稿
http://www.nikkei-ad.com/kinyu/kawase.html
内需拡大−規制緩和−市場開放−小政府−財政均衡−自己責任−公明正大
100―円高−150−普通円−200―円安−250−超円安−
「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」
―超円高−
FX湘南社是 「面白く正しく」
FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 中京大学講師
「付録 *横浜湘南便り*」
「中華街の新テーマパーク=横浜大世界」
上海オタクのようになり上海と目にすれば本を買い映画を見たりするようになった。経済の本やキ
ュウ永観さんの投資の本、また上海の若者の生活を描いた「上海キャンディー」「上海ベイビー」ま
で読んでしまった。映画では「シャンハイナイト」という題名を見たので迷わず入ったが、時代設定
は 1800 年後半の中国ということであったが、実際は北京の紫禁城(中華街玄武門に同名のレスト
ランあり)や義和団がほんの少し出てくるだけで、殆どがロンドンが主舞台であった。(それも実際
のロケはより 1800 年代にふさわしいチェコのプラハで行われたそうだ。) まあジャキーチェンのア
クションものでそれは痛快なので満足しよう。どんな映画を見てもそうだが、終了後も映画の余韻が
残り 映画館のトイレに入っても後ろから悪党が襲いかかってきそうで身構える。ビルの屋上の駐
車場から降りる時は結構乱暴な運転でスパイラルに一気に飛ばす。帰ってディールをしても軽快
なリズムとなる。「アチョー」の勢いだ。
さて 「横浜大世界」というノスタルジック上海のテーマパークが中華街に誕生した。上層部がミュ
ージアムで 1920 年代の上海をイメージ、当時の旧租界の中国文化と西洋文化の融合した暮らし
ぶりが展示してある。京劇の実演もやっていた。(NHK中国語会話の慮思さんを思い出す)下の3
階部分は食の世界で、横浜中華街とかぶらないようなレストランが入店している。上海豫園の有名
な小籠包も「上海老飯店」や「王家沙」で味わえる。その他武漢や無錫からの店もある。1 階はみや
げもの屋であるが、パッとしない。これなら「永楽製麺所」、「公正和」や横道に入った目立たない店
の方が気がきいているかもしれない。 子供には退屈な場所であるので連れて行かないほうが良
いでしょう。
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