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−第 48 号− テーマ:耳鳴り

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−第 48 号− テーマ:耳鳴り
−第 48 号−
2014.6 月発行
テーマ:耳鳴り
<耳鳴りとは>
耳鳴りとは「周囲の音と無関係に耳あるいは頭の中で音が聞こえる」
と自覚するものです。耳鳴りのほとんどは、はっきりとした原因が
まだわかっていません。
多くは、ストレスによる自律神経失調症やうつ病、頭蓋骨や顎関節の
ゆがみ・首や肩のこりが原因だったりします。また、免疫力が低下して細菌に感染したため、
炎症を起して耳鳴りになる場合や、帯状疱疹から耳鳴りになる場合もあります。
耳鳴りは難聴をともなう場合も多く、
人の声などが聞こえにくくなったり、耳鳴りと同じ
質の音が聞こえなかったりする場合があります。
(たとえば時計の動く音だけ聞こえないなど)
一時的な耳鳴りは健康な人でもよく感じますが、持続する場合や、
だんだんひどくなる場合は、重大な病気が隠れていることもありますので、注意しなければ
なりません。
<耳鳴りの種類>
自覚的耳鳴り:本人にしか聞こえない耳鳴、最も多い症状
生理的耳鳴り:完全な無音状態で、
「シーン」という耳鳴りが聞こえることがあるが、正常な
反応であり、病気ではない。
他覚的耳鳴り:外部からも聴診器などで聞き取り可能な、ドクドク・ザーザーといった実際
に聞こえる耳鳴。
<耳鳴りの治療>
耳鳴りの治療法として、確かなものはまだありません。
原因となる病気がある場合は、その元の病気を治療します。
(原因となる病気の一例)
糖尿病
糖尿病は進行すると末梢神経がおかされます。そのため脳への血流不足から、
耳鳴りやめまいがおこることもあります。
高血圧
高血圧は首を通る血管内の雑音が耳鳴りになります。
動脈硬化症
動脈硬化症が原因で脳に血管障害が起きて、耳鳴りやめまいがおきます。
腎臓病
腎臓病によって排泄する機能が低下すると有害な物質や薬をため込むことにな
り、耳に影響がでます。
薬害性内耳
障害
薬の副作用によって起こる耳鳴りです。また、毛染め液、農薬、シンナーが原因
となる耳鳴りもあります。
(専用の治療薬ではないが、症状によって使われる薬剤)
・代謝改善剤:内耳・中枢神経の活動を回復させる
・循環改善剤:内耳の循環改善による機能を回復させる
・ビタミン剤:ビタミン E、ビタミン B12製剤など
・筋弛緩剤:顎関節症、頚部の筋肉の緊張による耳鳴りや、
肩こりからの耳鳴りに使われる
・抗てんかん剤:脳の異常な興奮性を押さえる
・抗うつ剤、抗不安薬:耳鳴りに伴う不安抑うつ状態の改善に使われる
・漢方薬:体質に応じて使われる。効果発現まで 8 週間は継続して服用することが必要です
(その他の治療法として)
・音響療法、心理療法、理学療法 など
日常生活に差し障るような耳鳴りを感じるときは、早期に耳鼻咽喉
科や脳神経外科を受診しましょう
資料提供:siemens、エーザイ
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