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平成24年度 事業報告書 - 一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構

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平成24年度 事業報告書 - 一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構
平成24年度
事業報告
Ⅰ 事業別実施状況
1 無人宇宙実験システム機器に関する研究開発(インテグレーションを含む)、資源探査用観
測システム・温室効果気体観測システム、宇宙環境の利用、資源及び環境リモートセンシング
技術に関する研究開発並びに無人宇宙実験システム機器及び運用システムに関する運用〔寄附
行為第 4 条第 1 号、第 2 号関係〕
1.1
宇宙環境信頼性実証システム(SERVIS)
宇宙産業の競争力強化のために、技術・品質の優れている我が国の民生部品・民生技術を
積極的に宇宙機器に取り入れる仕組みを構築することを目的とし、民生部品を地上において
放射線試験などに供し、実験機器として実証衛星に搭載して宇宙環境での信頼性データを得
る。平成 24 年度は以下の作業を実施した。
(1) 地上模擬試験
実証衛星 3 号機による宇宙実証の対象となり、貿易上の障壁を回避でき、可能な限り最新
の民生部品・民生技術を選定するとともに、放射線試験を含む地上模擬試験を実施した。
(2) 宇宙実証試験
a.実証衛星 3 号機
スペースワイヤ(SpW)を中心としたシステム統合化コンセプトの検討を行い、拡張性
と操作性に優れた衛星バスを引き続き検討した。
(本作業の実施主体は日本電気株式会社)
b.実験機器
実験機器の SpW インタフェース内蔵化の要素試作と確認試験を引き続き実施した。また、
低毒性で操作性に優れたグリーンプロペラント推進系(GPRCS)の要素試作と確認試験を
引き続き実施した。更に、民生部品・民生技術を適用したトランスポンダ及び電力制御器
の要素試作と確認試験を行った。
c.環境計測装置
放射線環境を計測する環境計測装置の設計を行った。
(3) ガイドライン改定
これまで構築してきた民生部品・民生技術データベース、選定評価ガイドライン及び適
用設計ガイドラインの改訂を検討し、これらの活用状況のフォローアップを行った。
1.2
太陽光発電無線送受電技術研究開発(SSPS)
平成 21 年度より、METI の委託を受けて宇宙太陽光発電システムの中核技術であるマイク
ロ波による無線送受電技術の開発を行っている。研究開発においては、マイクロ波電力伝送
試験モデルによる地上での技術実証を目指し、宇宙太陽光発電システムの実現に向けての課
題抽出を行っている。
関係機関と連携して開発を行い、特に指定された方向に効率よくマイクロ波を送る送電部
と、マイクロ波を受電し、効率よく電力に再変換する受電部の開発を行っている。
平成 24 年度は、平成 21 年度から進めているマイクロ波電力伝送試験モデル基本設計にお
いてシステムの実質的な作業を終了させ、また、並行して進めている基本要素技術研究につ
いても目標達成度の評価を行った。これらの作業結果や成果をマイクロ波電力伝送試験モデ
ルの仕様に反映し、送電部/受電部の詳細設計に移行できる段階にまで進めている。
1.3
空中発射システムの研究開発(ALSET)
平成 21 年度より、METI の委託を受けて空中発射システムに係わる基盤技術開発を開始し
た。本研究開発では、これまでの宇宙輸送システムの開発においては経験のない空中発射シ
ステムの実現のための技術や将来の民間主導による空中発射システムを利用した衛星打ち
上げの事業化に資する情報収集、課題の整理、解決方法等の検討及び法制面の調査等を行う。
基盤技術としては、空中発射システムの核となる技術である航空機へのロケット搭載、分離、
点火姿勢確立を行うとともに、将来の事業化に資する自律飛行、衛星を使用したロケットの
通信システム、小型・低コスト化ロケット搭載機器に関わる技術開発を行う。
平成 24 年度は、各国の空中発射システムの進捗状況や新たに報告された空中発射システ
ムのコンセプト等の調査を行った。空中発射システムの運用については、平成 23 年度に引
き続き、空中発射システムの実現に必要な、安全、法規制等に係わる調査、検討及び自律飛
行に必要なロケット搭載 GPS/IMU とインマルサットを利用した通信回線の確立に係わる技術、
小型アビオニクスの検討を行った。
また、空中発射システムの核となる航空機からのロケット投下技術については、ロケット
の抽出、緩降下のためのパラシュート、投下器材等の検討及び投下試験要求等の策定を行っ
た。平成 25 年 1 月には、米国の試験場で実施を予定している C-130 輸送機を使用したダミ
ーロケット投下試験に向けた、SRR/SDR を実施した。
1.4
ベトナム国衛星情報の活用による災害・気候変動対策事業詳細設計調査
(H23年度からの継続作業)
平成 23 年度 12 月より株式会社パデコを共同企業体代表者として受託している JICA の委
託事業である「ベトナム国衛星情報の活用による災害・気候変動対策事業詳細設計調査」は、
ベトナムが入札を予定している。
a)地球観測衛星システム(X-band SAR 衛星 2 機を含む)
b)衛星組立試験棟、衛星管制・運用棟、研究開発棟などの施設整備及び機材導入
c)人材育成
d)衛星の打上げ保険等
について入札書類(案)を作成し、ベトナム側の確認を受けることとなっている。平成 24 年
度は平成 23 年度に引き続き、平成 23 年度で検討した要求条件に基づき詳細検討を行い、仕
様書(案)を検討し、入札書類(案)の形式にとりまとめ、ベトナム側との調整を実施した。ま
た一連の作業の事業費の積算を行った。
1.5
Ⅹ国情報通信郵政庁向け通信・放送・リモートセンシングのための国有衛星の概念設計及
び経済性・技術性の実現可能性の検証
平成23年度に引き続き、Ⅹ国情報通信郵政省より株式会社パデコと共同で受注したⅩ国向
けの通信衛星及び地球観測衛星に関する調査を実施し、地球観測衛星を中心に、X国が自国
にて衛星を保有運用するための衛星システムやそのデータの利用についての情報を報告書
としてとりまとめた。
1
1.6
インフラ・システム輸出促進調査等
平成24年度は、METIからの委託を受けて、衛星に関するインフラ・システム輸出促進に関
する下記2件の調査を実施した。
(1)ミャンマーにおける小型衛星インフラ・システム輸出調査
ミャンマーにおける衛星利用ニーズ、国内体制等を現地調査するとともに、ニーズに即し
た衛星仕様、日本としての協力スキーム、人材育成プログラム等を検討した。また、現地に
てワークショップを開催してミャンマー関係者に日本の関連技術を紹介するとともに、宇宙
インフラ・システムの提案とミャンマーの宇宙技術利用に関するニーズ、技術レベル、日本
への期待等を調査した。
(2)衛星システムの輸出促進のためのサプライチェーン強化に関する調査
国内外の宇宙機関、衛星システムメーカ、コンポーネントメーカ、部品メーカ、商社等か
らのヒアリングを行い、衛星やコンポーネント製造に関する調達問題(サプライチェーン)
の現状を調査した。また、海外の支援制度、輸出管理制度等の調査も実施した。調査結果を
もとに、サプライチェーン強化のための検討を実施した。
1.7
小型化等による先進的宇宙システムの研究開発(ASNARO)
本事業は、経済産業省の契約のもとで、世界市場で通用する先進的宇宙システムの開発及
び開発する仕組みの構築、さらに宇宙での実証を行うことを目的とする。(下記開発アーキ
テクチャの確立の実施に関しては当機構が実施主体、バス・ミッション開発及び宇宙実証に
関しては日本電気株式会社が実施主体で機構作業は開発の管理・監督・評価を実施)
(1) 先進的な宇宙システム開発アーキテクチャの確立
平成23年度の活動を継続し、我が国の宇宙関係機関、企業等の技術が結集できる開発体
制(コンソーシアム)により、小型衛星の高機能化、低コスト化、短納期化のみならず、
地上システム、運用、利用容易性も考慮した上で、短期間かつ低コストで実現するための、
先進的宇宙システムの設計、製造、試験等のアーキテクチャ(新しい仕組み)を確立した。
(3分科会:インタフェース作業部会、民生部品技術作業部会、自動自律運用作業部会)
(2) 標準的小型衛星バスの開発
将来のビジネス展開が出来る300kgクラスの標準的小型衛星バスの開発を実施する。平
成24年度は、必要な衛星バス機器の開発、インテグレーション及び組み合わせ試験に関す
る作業を継続して実施した。さらにシステム総合試験(ミッション、バス)を実施した。
(3) 搭載ミッション機器の開発
国際競争力ある高性能の地球観測ミッション機器の開発を行う。平成24年度は、ミッシ
ョン機器のインテグレーション及び組み合わせ試験に対する作業を継続して実施した。
(4) 衛星総合システム
地上系担当会社(株式会社パスコ)も含めた全体でのインタフェース調整会議の実施、
衛星総合システムとしての仕様書の維持改訂、総合的な適合性試験に関する作業を実施し
た。
(5) 宇宙実証準備および宇宙実証実施
宇宙実証を実現するための、打ち上げ準備及び打ち上げ後の宇宙実証を実施する。平成
24年度は打ち上げ担当会社とのインタフェース調整、ロケット/衛星の機械的整合性確認、
2
及び、衛星の輸送、打上射場整備、射場作業、軌道上実証に関する検討作業を実施した。
1.8 極軌道プラットフォーム搭載用資源探査観測システムの研究開発
資源探査用将来型センサ(ASTER)は、平成11年12月にTerra衛星に搭載して
打上げて以来、平成24年で13年間の軌道上運用を行っている。ASTERの開発設計寿
命は5年であり、信頼性評価の観点からは、ランダム故障期及び摩耗故障期に移行している
ものと考えられ、異常・故障が発生する可能性が高まっている。また、Terra衛星の不
具合が部分的に発生しており、平成30年以降のEnd of Mission(EOM)を
見越してのASTER側の対応策が米国航空宇宙局(NASA)から要求されている。
このような状況に鑑み、平成24年度はASTER後期運用評価の定常運用業務として、
通常のASTER機器の健全性と画像品質の確認、可視近赤外放射計(VNIR)/熱赤外
放射計(TIR)の機上校正と感度補正及びASTER定常運用に係わるNASA/FOT
(フライトオペレーションチーム)との調整を継続して実施するとともに、さらに平成30
年のEOMまでの継続運用の維持及び平成29年以降のEOM運用に備えるため、ASTE
R機器の総点検による軌道上不具合の未然防止、Terra衛星不具合に対するASTER
側の対応策及びEOMに向けたASTERパッシベーション運用のトレード・オフ等を実施
した。
1.9
高性能ハイパースペクトルセンサ等の研究開発
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの会員企業との共同受託を受け平
成19年度から、現在運用中のASTERの後継センサとして位置づけられる高性能ハイパ
ースペクトル/マルチスペクトルセンサ(HISUI)の研究開発を実施している。
なお、当初5年間を予定していたが、その後における変更もあり、平成23年度から経済
産業省からの共同受託となった。
平成24年度は前年度までの成果を踏まえ、センサシステムの詳細設計及びフライトモデ
ルの開発等を実施した。
このうち、当財団は、インタフェースの調整、センサシステムの詳細設計及びフライトモ
デルの開発並びに市場動向等各種調査を実施した。
1.10 次世代地球観測衛星利用基盤技術の研究開発
(1) エネルギー・資源分野については、平成23年度に引き続きHISUIで識別可能な鉱物の波
長吸収特徴のまとめ、代表的な鉱床タイプの混合物の識別手法及び鉱物同定アルゴリズム
の検討等を行った。
(2) 環境・農林業の分野については、インドネシアBPPT(科学技術評価庁)との国際共同
研究で構築した水稲の収穫面積・収量推定手法の実用化に向けたロードマップや利活用ガ
イドラインの作成を行った。
(3) 熱帯泥炭地林のバイオマス評価手法の開発、自然草地・自然林における群落レベル・
樹種レベルの分類手法の開発、土壌塩分濃度マッピング手法の開発等を行った。
(4) 平成23年度に引き続きHISUIシミュレーションデータ作成手法の改良を行い、シミュレ
ータを構築した。
(5) スペクトルデータベースの構築では、植生分類に必要なスペクトルデータを収集しラ
3
イブラリーとして整備した。
(6) 現在ハイパースペクトルセンサ、高分解能・広域マルチスペクトルセンサの開発が着々
と進められていることを踏まえ、地上データシステムの基本設計を行った。
1.11 石油資源遠隔探知技術の研究開発
(1) 衛星データ利用技術に関する研究開発
ASTER及びPALSAR等衛星データの石油・天然ガス等資源の探鉱・開発・生産及びこれら活
動に伴う環境影響モニタリング等の分野における実利用化の研究開発を実施した。
① 我が国企業の新規参入が見込め、かつ既往の公開情報が乏しいために衛星データへの期
待が大きな地域として東アフリカ・リフト堆積盆等を取り上げ、ASTERデータ、PALSARデ
ータを活用した有望地抽出を試みた。
② 近年重要性が増している非在来型鉱床の探査・開発への衛星データ利用については、米
国ユタ州におけるシェールガス及びオーストラリア・ボーエン堆積盆におけるコールベッ
ドメタンを対象として、開発好適地の絞り込みを行った。
③ 世界のエネルギー供給にインパクトを持つ陸上巨大油ガス田について、その生産に伴う
地表変位観測をSAR差分干渉技術によって実施し生産状況をモニタリングする対象として、
平成24年度はクウェート・ブルガン油田、ロシア・ザポリャルノエガス田を取り上げた。
④ 海域を対象とした衛星データの利用については、近年沿岸海域でガス田の発見が相次い
でいる東アフリカ中部沖を取り上げ、オイルスリック解析を主体に同海域の石油探鉱ポテ
ンシャル評価を行った。
(2) ASTERデータの取得、処理等
① 1999年12月に打ち上げられたASTERは、SWIR(短波長赤外センサ)を除くVNIR(可視近
赤外センサ)、TIR(熱赤外センサ)は健全に機能しており、引き続き両センサによる観
測を行った。
ユーザからの観測要求を最大限実現するよう、最適な観測計画を日々作成し、1日当た
り約540シーンの観測を行ってきている。
② ASTERデータの幾何補正や放射量補正等の校正・検証を定期的に行い、標準・準標準プ
ロダクトの品質の維持・管理に努めた。
③ NASAより送られてくる観測生データからレベル1Aプロダクトの作成、レベル1Aプロダ
クトのNASAへの返送とアーカイブ、ユーザからの要求に対応したレベル1B以上のプロダ
クトの処理・作成等の運用を行った。
また、これら運用業務を遅滞なく遂行するため、故障時対応の困難な一部ハードウェア
更新等を行った。
(3) PALSARデータの取得、処理等
①
②
既に観測されながら未入手のPALSAR観測生データについて、JAXAから順次入手した。
JAXAから入手する観測生データの保存、ユーザからの要望に応えての標準プロダクト
の処理・作成等の運用を行った。
また、これら運用業務を遅滞なく遂行するため、故障時対応の困難な一部ハードウェ
アの更新とこれに伴うシステムの改修等を行った。
4
1.12 グローバル・リモートセンシング利用資源解析強化事業
ASTER及びPALSARデータから、ベースレイヤーとなる全球シームレスモザイクを作成し、
加えてレアメタル等の金属鉱物資源の賦存が期待される地域については、探鉱計画・投資意
思決定に有効な情報となる変質帯抽出やリニアメント解析結果等の衛星画像解析画像を作
成し、それらを表示する資源地質用WebGISシステムの試用版の改修等を行った。
2
無人宇宙実験システム、宇宙産業の国際競争力、資源探査用観測システム・温室効果気体
観測システム、宇宙環境の利用、資源及び環境リモートセンシング技術に関する調査研究[寄
附行為第 4 条第 4 号関係]
2.1
小型商用ロケットの調査研究
我が国の宇宙産業の本格的な国際打ち上げ市場への参入を図るために、欧米における商業
打ち上げ促進に係わる政策等の調査を行った。
米国においては、宇宙空間の平和利用が全人類に利益を提供すると共に、民間の宇宙活動
が自国の国益や経済に寄与するとしての商業打ち上げ法、商業宇宙法、宇宙輸送競争法、商
業宇宙打ち上げ修正法等により、民間の宇宙活動(打ち上げ、再突入等)の認可/ライセン
スの交付、政府プログラムの民間負託の奨励、第三者損害賠償責任に係わる政府支援、商業
有人飛行産業促進の奨励等の政策を行っている。フランスでは、宇宙活動(打ち上げ、軌道
上制御及び帰還運用)に関する法律により、民間の打ち上げ、帰還の実施、打ち上げ調達及
び衛星運用を行う者の行政当局の事前許可取得を規定し、民間宇宙活動の促進、国防上の不
利益の回避と国際責任の遵守を図っている。さらに第三者損害賠償については、打ち上げ事
業者(宇宙物体の製作に参加した者を含む)に対して所要の保険を付与することにより財務
法に基づいた国の保障を与えている。
また、欧米におけるロケットや射場の開発及びその運用に係わる、政府の資金、技術及び
資産の利用や優遇税制等の政府支援内容について調査を行った。
2.2
非冷却赤外線検出器等の調査研究
平成20~21年度に実施した「宇宙適用3次元ナノ構造の適正評価指標の検討事業」の
非冷却赤外センサ素子(検出器)に係る検討及び平成21年度に実施した「小型衛星への赤
外センサの搭載可能性に関する調査研究」を踏まえ、非冷却赤外検出器とそれを用いた赤外
放射計等の調査・検討等を実施した。
2.3
宇宙環境を利用した創薬研究
バイオサイエンス宇宙システムの調査研究等の調査結果を踏まえ、宇宙環境を利用した創
薬研究(地上で起きている病気のメカニズムの解明とともに新たな創薬の開発)を「宇宙創
薬協議会」にて検討するとともに、微小重力期間が数分と長くなるサブオービタルフライト
実験計画の検討を実施した。
2.4
小型宇宙システムの研究
宇宙回収システムの産業化に向けた調査研究等の調査結果等を踏まえ、「小型宇宙回収シ
5
ステム研究会」における調査研究を実施した。
2.5
グローバルデータセット作成技術の調査研究
熱帯雨林地域であるインドネシアのカリマンタン島・スラウェシ島(山岳地)やブラジル
のアマゾン(平坦地)の対象領域で、PALSAR データを用いた DEM の作成手法に関する調査研
究として、雑音除去手法の検討や作成 DEM の精度検証などを行った。
2.6
地球観測衛星データ利用動向調査
我が国が進めている地球観測衛星システムの輸出等を行う際、対象国が抱えている諸課題
や利用技術の現状を的確に把握・整理することが必要となっている。そのため、今後対象国
となり得るミャンマーにおいて、地球観測衛星データ利用の動向調査を実施した。
3
無人宇宙実験システム、宇宙産業の国際競争力、資源探査用観測システム・温室効果気体
観測システム、宇宙環境の利用、資源及び環境リモートセンシング技術に関する普及啓発[寄
附行為第 4 条第 5 号関係]
(1)
(2)
(3)
(4)
財団活動の成果の報告(HP 上、メール配信及び機関誌等)を行った。
財団紹介のパンフレットの作成、維持改訂等を実施した。
財団ホームページの改訂等を実施した。
財団の事業に関する各情報を関係者に提供するとともに、必要に応じて、講演会、連
絡会、成果報告会等を開催した。
(5) データ配付事業
国内外において、ASTER データ及び PALSAR データの配付を積極的に進める。ASTER
データについては約 7,500 シーンを、PALSAR データについては約 2,600 シーンの配
付行った。
(6) 人材育成事業
途上国のリモートセンシング利用技術向上に資するため、技術者の招聘等によるキャ
パシティビルディングを実施した。
6
Ⅱ
期中に実施した主要事項等
1 理事会開催
1.1 第 59 回臨時理事会
平成 24 年 4 月 25 日(水)
機械振興会館 6D-4 会議室
<決議事項>
(1) 平成 24 年度事業計画及び収支予算の変更に関する件
(2) 常務理事互選に関する件
その他
1.2 第 60 回通常理事会 平成 24 年 6 月 22 日(金) 機械振興会館 6D-4 会議室
<決議事項>
(1) 平成 23 年度事業報告及び決算報告に関する件
(2) 顧問の推薦に関する件
(3) 次期評議員の委嘱に関する件
(4) 理事長、副理事長、専務理事及び常務理事の互選に関する件
(5) 事務局長の同意に関する件
(6) 規程に関する件
(7) 移行先の法人形態に関する件
(8) 最初の評議員の選任方法に関する件
(9) 評議員選任委員会委員の選任に関する件
その他
1.3 第 61 回臨時理事会 平成 24 年 9 月 10 日(月) 機械振興会館 406 会議室
<決議事項>
(1) 最初の評議員候補者の推薦に関する件
1.4 第 62 回臨時理事会 平成 24 年 10 月 30 日(火) 機械振興会館 6D-4 会議室
<決議事項>
(1) 一般財団法人への移行に伴う寄附行為の変更に関する件
(2) 移行認可申請書(公益目的支出計画を含む)に関する件
その他
1.5 第 63 回通常理事会 平成 25 年 3 月 19 日(火) 機械振興会館 6D-4 会議室
<決議事項>
(1) 平成 25 年度事業計画及び収支予算に関する件
(2) 一般財団法人移行に伴う諸規程の改正に関する件
(3) 資産管理に関する件
その他
2 評議員会開催
2.1 第 57 回評議員会 平成 24 年 4 月 25 日(水) 機械振興会館 6D-4 会議室
<審議事項>
(1) 平成 24 年度事業計画及び収支予算の変更に関する件
その他
2.2 第 58 評議員会 平成 24 年 6 月 22 日(金) 機械振興会館 6D-4 会議室
7
<審議事項>
(1) 平成 23 年度事業報告及び決算報告に関する件
(2) 次期役員の選任に関する件
(3) 顧問の推薦に関する件
(4) 規程に関する件
(5) 移行先の法人形態に関する件
(6) 最初の評議員の選任方法に関する件
(7) 評議員選任委員会委員の選任に関する件
その他
2.3 第 59 回評議員会 平成 24 年 9 月 11 日(火) 機械振興会館 6D-4 会議室
<審議事項>
(1) 最初の評議員候補者の推薦に関する件
(2) 平成 23 年度事業報告及び決算報告に関する件
その他
2.4 第 60 回評議員会 平成 24 年 10 月 30 日(火) 機械振興会館 6D-4 会議室
<審議事項>
(1) 最初の理事・監事の選任に関する件
(2) 一般財団法人への移行後の寄附行為の変更に関する件
(3) 移行認可申請書(公益目的支出計画を含む)に関する件
その他
2.5 第 61 評議員会 平成 25 年 3 月 19 日(火) 機械振興会館 6D-4 会議室
<審議事項>
(1) 平成 25 年度事業計画及び収支予算に関する件
(2) 一般財団法人移行後の役員の選任に関する件
(3) 一般財団法人移行に伴う諸規程の改正に関する件
(4) 資産管理に関する件
その他
3
評議員選任委員会
3.1 評議員選任委員会 平成 24 年 9 月 19 日(水) 機械振興会館 406 会議室
<決議事項>
(1) 財団法人宇宙システム開発利用推進機構 評議員会選定員会の設置・運営規則に関す
る件
(2) 議長の選出の関する件
(3) 一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構における最初の評議員に関する件
4 委員会開催
4.1 SERVIS 技術委員会
4.1.1 技術委員会
(1) SERVIS 技術委員会(槙野 文命 委員長) ・・・・・・・・・・・・・・1回
4.1.1 小委員会
8
(1) 民生部品・技術小委員会(槙野
4.2 ASNARO 技術委員会
4.2.1 小委員会
文命
委員長)・・・・・・・・・・・・2回
(1) システム小委員会(斎藤 宏文 委員長)・・・・・・・・・・・・・・・1回
(2) ミッション小委員会(中川 貴雄 委員長)・・・・・・・・・・・・・・1回
(3) 衛星開発運用活性化小委員会(中須賀 真一 委員長)・・・・・・・・・1回
4.3 SSPS 技術委員会
4.3.1 マイクロ波無線送受電技術委員会(篠原 真一 委員長)・・・・・・・3回
4.4 ALSET 技術委員会
4.4.1 空中発射システム委員会(中島 俊 委員長)・・・・・・・・・・・・2回
4.4.2 専門委員会
(1) システム専門委員会(石井 信明 委員長)・・・・・・・・・・・・・・1回
(2) 運用専門委員会(林 友直 委員長)・・・・・・・・・・・・・・・・・1回
(3) 安全・法規制専門委員会(中島 俊 委員長)・・・・・・・・・・・・・1回
(4) 支援システム専門委員会(横山 幸嗣 委員長)
4.5 ASTER センサ委員会
4.5.1 ASTER センサ委員会(藤定 広幸 主査)・・・・・・・・・・・・・・1回
4.5.2 ASTER センサ委員会機上校正WG(石井 順太郎 幹事)・・・・・・・2回
4.5.3 ASTER センサ委員会クーラWG(川田 正國 幹事)・・・・・・・・・3回
4.6 高性能ハイパースペクトルセンサ等研究開発技術委員会
4.6.1 高性能ハイパースペクトルセンサ等研究開発技術委員会
(土田 聡 委員長)・・・・・・・・2回
4.6.2 高性能ハイパースペクトルセンサ等研究開発技術委員会
機上校正検討チーム( 石井 順太郎 チーム長)・・・・・・・・1回
4.7 小型衛星搭載非冷却赤外放射計(その2)に関する調査研究委員会
(木股 雅章 委員長)・・・・・・・・3回
4.8 小型宇宙回収システム研究会(小田原 修 委員長)・・・・・・・・・・2回
4.9 宇宙創薬協議会( 吉岡 充弘 代表)・・・・・・・・・・・・・・・・・4回
4.10 HISUI 地上システム開発技術評価委員会(山口 靖 委員長)・・・・・・3回
4.11 HISUI 地上データシステム開発委員会(山口 靖 委員長)・・・・・・・2回
4.12 ASTER 委員会(山口 靖 委員長)・・・・・・・・・・・・・・・・・・2回
4.12.1 ASTER 委員会分科会(新井 康平 主査)・・・・・・・・・・・・・・1回
4.12.2 データ利用委員会(六川 修一 委員長)・・・・・・・・・・ ・・・2回
4.13 次世代地球観測衛星利用委員会(六川 修一 委員長)・・・・・・・・2回
5
登記事項
5.1 事務所移転に関する登記を完了
(平成 23 年 10 月 20 日決議 平成 24 年 4 月 4 日登記)
5.2 役員改選に伴う登記を完了
(平成 24 年 6 月 22 日決議 平成 24 年 7 月 9 日登記)
9
5.3
6
役員辞任に伴う登記の完了
(平成 24 年 9 月 30 日辞任
平成 24 年 10 月 2 日登記)
役員人事
6.1 第 58 回評議員会(平成 24 年 6 月 22 日)での新任人事
寄附行為第 19 条第 1 項により役員任期満了のため、寄附行為第 17 条第 1 項により「理事
及び監事」の選任を行った。
<新任役員>
理 事
伊藤 源嗣
株式会社IHI
理 事
矢野 薫
日本電気株式会社
理 事
石井 潔
株式会社IHIエアロスペース
理 事
佃
和夫
三菱重工業株式会社
理 事
伊地智 幸一
理
理
理
理
理
理
理
理
理
理
事
事
事
事
事
事
事
事
事
事
今清水 浩介
三本松 進
下村 節宏
鳥海 善裕
森本 弘
島田 孝雄
山田 政雄
津
宏治
沖野 英明
太田 陽一
一般財団法人日本航空宇宙工業会
理
理
理
理
理
理
理
理
理
理
理
事
事
事
事
事
事
事
事
事
事
事
椙岡
家守
渡辺
大林
小川
六川
松本
仙田
井手
木内
足立
国際石油開発帝石株式会社
住友金属鉱山株式会社
石油資源開発株式会社
東京理科大学 名誉教授
名古屋産業大学大学院 名誉教授
国立大学法人東京大学
日鉄鉱業株式会社
三井金属鉱業株式会社
三菱マテリアル株式会社
株式会社IHIエアロスペース
JX日鉱日石金属株式会社
雅俊
伸正
修
成行
克郎
修一
六郎
貞雄
明彦
重基
吉正
三菱電機株式会社
三菱プレシジョン株式会社
シャープ株式会社
キーウェアソリューションズ株式会社
DOWAホールディングス株式会社
株式会社地球科学総合研究所
監 事
長谷川 英一 一般社団法人電子情報技術産業協会
監 事
山田 孝夫
6.2 役員の辞任
9 月 30 日付にて理事を辞任
伊地智 幸一
津
宏治
10
6.3 第 61 回評議員会(平成 25 年 3 月 19 日)での交代人事
寄附行為第 17 条第 1 項により理事及び監事は評議員会にて選任を行った。
新監事
旧
内海 勝彦
古河電池株式会社
山田 孝夫
(一般財団法人の監事としても選任、登記は 4 月 1 日以降となる)
7
評議員人事
7.1 第 56 回通常理事会(平成 24 年 6 月 22 日)での新任人事
役員と同様に評議員任期満了のため、寄附行為第 22 条第 2 項により理事会の同意を得、
委嘱された。
<新評議員>
阿部 直彦
三菱重工業株式会社
荒戸 裕之
国際石油開発帝石株式会社
稲谷
稲畑
岩崎
小椋
加藤
門脇
川口
郡
小澤
高本
芳文
廣行
晃
伸幸
進
直人
幸男
憲司
純夫
達也
独立行政法人宇宙航空研究開発機構
三菱電機株式会社
国立大学法人東京大学大学院
石油資源開発株式会社
株式会社地球科学総合研究所
独立行政法人情報通信研究機構
住友金属鉱山株式会社
川崎重工業株式会社
独立行政法人石油・天然ガス・金属鉱物資源機構
シャープ株式会社
久保
近藤
佐藤
白井
佃
中山
野崎
東
平林
古瀬
牧野
進
邦夫
弥之助
政幸
栄吉
勝矢
一也
誠
豊
勝則
隆
JX日鉱日石金属株式会社
日本電気株式会社
富士通株式会社
三菱マテリアル株式会社
独立行政法人産業技術総合研究所
広島工業大学 名誉教授
三菱プレシジョン株式会社
株式会社日立製作所
三井金属鉱業株式会社
アラビア石油株式会社
株式会社IHI
松永
椋田
村上
山﨑
山本
潤
哲史
淳
信男
美樹
日鉄鉱業株式会社
一般社団法人日本経済団体連合会
株式会社IHIエアロスペース
DOWAメタルマイン株式会社
キーウェアソリューションズ株式会社
11
8 一般財団法人移行に伴う最初の評議員及び役員人事
8.1 最初の評議員は評議員選定員会(平成 24 年 9 月 19 日)にて選定、一般財団法人の定款
に記載、一般財団法人移行時に登記の予定である。
<最初の評議員>
六川 修一
岩崎 晃
佃
栄吉
稲谷 芳文
中山 勝矢
工藤 勲
大林 成行
小川 克郎
今清水 浩介
国立大学法人東京大学
国立大学法人東京大学大学院
独立行政法人産業技術総合研究所
独立行政法人宇宙航空研究開発機構
広島工業大学 名誉教授
国立大学法人北海道大学 名誉教授
東京理科大学 名誉教授
名古屋産業大学大学院 名誉教授
一般財団法人日本航空宇宙工業会
8.2
最初の理事は第 60 回評議員会(平成 24 年 10 月 30 日)にて選任、一般財団法人の定款に
代表理事及び業務執行理事を記載、一般財団法人移行後に他役員を含め登記する。
<最初の役員>
代表理事
稲畑 廣行
三菱電機株式会社
代表理事
安達 昌紀
日本電気株式会社
業務執行理事
三本松 進
業務執行理事
沖野 英明
理
事
阿部 直彦
三菱重工業株式会社
理
事
佐野 正治
国際石油開発帝石株式会社
理
理
理
理
理
理
理
理
理
理
理
事
事
事
事
事
事
事
事
事
事
事
小椋
太田
後根
金丸
橘田
郡
久保
佐藤
﨑山
木内
東
伸幸
陽一
則文
慎司
英夫
憲司
進
弥之助
善平
州
誠
石油資源開発株式会社
株式会社地球科学総合研究所
住友金属鉱山株式会社
株式会社IHI
株式会社IHIエアロスペース
川崎重工業株式会社
JX日鉱日石金属株式会社
富士通株式会社
三菱マテリアル株式会社
三菱プレシジョン株式会社
株式会社日立製作所
理
理
理
理
理
監
事
事
事
事
事
事
平林
松永
須山
林
入口
山田
豊
潤
俊明
三千彦
秀文
孝夫
三井金属鉱業株式会社
日鉄鉱業株式会社
DOWAメタルマイン株式会社
キーウェアソリューションズ株式会社
シャープ株式会社
12
監
9
事
長谷川
英一
一般社団法人電子情報技術産業協会
事務局職員(平成 25 年 3 月 29 日)
事務管理本部
第一技術本部
第二技術本部
第三技術本部
計
男
7
15
8
22
52
女
4
0
2
3
9
計
11
15
10
25
61
1
(参考:一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構)
事務局職員(平成 25 年 4 月 1 日)
男
女
戦略企画室
事務管理本部
技術開発本部
利用技術本部
計
1
10
22
19
52
8
0
1
9
13
計
1
18
22
20
61
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