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2015 年度 建築再生デザインスタジオ(デザインスタジオ d) 担当:黒田・兼弘・TA 西端 授業の目的: 歴史的建築物の保存と再生・利活用を主とした演習(実測調査および再生案の提案) 周辺の都市的文脈を読み取りつつ、対象建物のオーセンティシティを捉え、その再生・利活用を実現するた めの企画・構想をまとめる力と、その内容を具体的な空間構成へ反映させる設計手法の習得 評価のポイント 1) 対象建物の実測調査およびその図面・模型の作成 2) 周辺の都市的文脈の調査 3) 再生・利活用のためのデザインコンセプトおよび建築プログラミングの策定 4) 再生案の提案とプレゼンテーション 2015 年度のテーマ: 保土ヶ谷カトリック教会の現況実測調査 竣工:昭和 14(1939)年 構造:木造2階建 所在地:保土ヶ谷区霞台8− 41 本年度は保土ヶ谷区霞台に建つ瀟洒な木造聖堂である「保土ヶ谷カトリック教会」の実測調査を行う。 ネオ・ロマネスク様式、木造二階建ての聖堂は、パリ外国宣教会のヨハネ・シェレル神父によって建立され た。聖路加国際病院、山手カトリック教会を手がけた建築家ヤン・ヨセフ・スワガーの設計は三廊式、木製 のコンポジット様式の柱頭、人造石研ぎ出し仕上げの円柱が両側に並ぶ、伸びやかな構成をもつ。切妻屋根 の上にケルト十字が立つ外観はモルタル洗い出し仕上げで、壁面には意匠化されたバットレスがつく。広場 を挟んで外壁仕上げを同じくするモダニズム様式の司教館(1938)が建つ。 今回は保土ヶ谷の街並み調査調査と併せて、この貴重な歴史的建築を活かしつつ、敷地内に「保土ヶ谷カ トリック教会付属博物館」の提案を行う。 1 調査の内容: ○ 保土ヶ谷の街並みの連続立面図作成 ○ 保土ヶ谷カトリック教会の実測調査:基本図および現況模型(1/100、1/50)の作成 ○ 対象建物の歴史的背景および類似事例の事例調査 ○ 調査結果を踏まえた、「保土ヶ谷カトリック教会付属博物館」の提案 全体スケジュール 1. 4 月 9 日 (木) JR 保土ヶ谷駅西口 14:00 集合 ガイダンス・課題出題・非常勤講師紹介・旧保土ヶ谷宿の見学 2. 4 月 16 日 (木)〜 17 日(金) 旧保土ヶ谷宿の現地調査・街並みの連続写真撮影と立面図の作成 旧保土ヶ谷宿の歴史的背景に関する文献調査 3. 4 月 23 日 (木) 4. 4 月 30 日 (木)〜 5 月 2 日(土) 保土ヶ谷カトリック教会の実測調査 5. 5 月7日 (木) 実測図面のチェック 5 月 14 日 (木) 休講 6. 5 月 21 日 (木) 実測図面のチェック 7. 5 月 28 日 (木) 補足調査 8. 6 月 4 日 (木) 実測図面の提出・講評会 9. 6 月 11 日 (木) 再生建築の見学会 発表:旧保土ヶ谷宿および敷地の特性について 10. 6 月 18 日 (木) エスキス1(コンセプト・配置計画) 11. 6 月 25 日 (木) エスキス 2(平面・断面計画) 12. 7 月 2 日 (木) エスキス 3(計画総合) 13. 7 月 9 日 (木) エスキス 4(計画総合) 14. 7 月 16 日 (木) 設計課題の提出・講評会 15. 7 月 23 日 (木) ポートフォリオ(A3 ファイル+DVD-R)提出 2