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インドネシア 飲料水開発プロジェクト報告書(PDF)

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インドネシア 飲料水開発プロジェクト報告書(PDF)
インドネシア飲料水開発
プロジェクト報告書
2005.10
後援 : 韓国アムウェイ(株)
事業遂行及び報告: グッドネ-バーズ・インターナショナル
™インドネシア飲料水開発プロジェクト報告書
1.事業遂行機関
インドネシア・ムラボ(Meulaboh)地域飲料水開発事業
2. 事業遂行機関
グッドネーバーズ・インターナショナル
(Good Neighbors International)
3. 後援
韓国アムウェイ(株)
4. 事業期間及び場所
- 2005年2月~8月
- インドネシア・スマトラ島のアチェバラッド道
山元のムラボ(Meulaboh)地域
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5. 事業の背景
- 12月26日、南アジア地域を襲った津波で28万人以上の
犠牲者が発生し、インドネシアだけで23万人死亡
- インドネシア・スマトラ島の西海岸地域に位置するアチェバラッド(AcheBaraht) 道
の中心都市のムラボ(Meulaboh)は、今回の地震の震源地に最も近い都市で、
住民97,523人の内、15,328人が死亡ないし行方不明、56,583人の被災民が発生
- 2005年1月、3回目の医療チームの派遣治療、伝染病の拡散防止のための
麻疹予防接種及び防疫事業と救護物品の支援
- 2005年2月、緊急救護活動と共に、被災民の自活に向けた職業訓
練と児童の心理治療(トラウマ・カウンセリング)、及び被害を受け
た人々を対象とした飲料水の開発を実施
- 韓国アムウェイの後援で2005年の8月まで5か所の学校で地下水
の開発及び水道施設とトイレ施設の設置
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6. 事業の内容
- 飲料水事業:津波の被害を受けた5か所の
学校に地下水開発及び水道の施設を設置、子ども
たち1,500人及び地域住民4,500人に生活の用水
及び飲料水を提供
- トイレの建築事業:津波の被害を受けた5か所の
学校にトイレを建築し、1,500人の子どもたちに良質
な保健衛生環境を提供し、疾病を予防
7. 事業推進方向
- 飲料水の開発事業に必要な土木技術者、飲料水開発専門家、現地の事業
者等の専門家を投入した事業展開で、事業の専門性と成果を高める
- 管理者級の韓国人職員1名とボランティア3名、現地人の管理職員等を常駐
させ、事業推進の充実と効率性を高め、信頼できる事業を展開
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8. 事業推進方法
- 津波による被害のうち最も深刻なものの一つが、飲料水の分野であった。
地域の150か所の学校中、約100か所の学校の井戸が破損、また汚染が
ひどく、飲料水と生活用水がほとんど使えなくなった状態
- 地方政府の文教部の推薦とグッドネーバーズの実態調査を通じて学校を
選定、地方政府の最高責任者の許可を得て事業を実施
津波被害によって影響を受けた
井戸とトイレ施設
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- 地下水の開発のため、地下80~100メートルの深さまでパイプを連結し、ポンプ
で地下水を引き揚げた後、地上4.5メートルの高さにある2トンタンクに飲料水を
貯蔵し、電気が中断されても持続的に水の供給がもらえるように設置
- 津波で破損した学校にトイレ施設を設置し、浄化された地下水を供給パイプに
つなげ、学生たちが使用できるように設置
- 学校周辺の地域住民のため、パイプを連結し、住民が飲料水を使用できるよう
に設置
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9. 日程
時期
地下水開発を通した飲料水・トイレ施設の開発推進内容
2月
飲料水・トイレ施設の開発に対する地方文教部の要請を受ける
他NGOとの協議を経て、飲料水開発事業の適合性の調査実施
3月
地方政府の文教局から5か所の学校に対する飲料水開発要請を公文書で受領
4月
5か所の学校以外の被害地域の全学校対象の飲料水開発に対する適合性の
調査実施
5月
1. 現地の飲料水開発事業者の調査、選定
2. 5校の学校の内4校の学校に対する飲料水開発事業に着手
3. 1校の学校に対する飲料水開発と衛生施設設置事業の完了
6月
1. 4校の学校に対する飲料水開発と衛生施設設置事業の継続
7月
1. 4校の学校に対する飲料水開発と衛生施設設置の完了
8月
持続的に1ヶ月に3~4校を目安とし、学校の飲料水開発と衛生施設の事業を今後
1~2年間継続的に展開する予定。
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10. 事業費の内訳 (1円=約10ウォン)
1) 収入 : 総 30,000千ウォン (アムウェイ支援)
2) 支出 : 総 30,000千ウォン
(単位:千ウォン)
項目
緊
急
救
護
事
業
受領額
支出額
残額
備考
現場調査費
5,000
5,000
0
1. 職員4名×航空費 600=2,400
2. 職員4名×滞在及び活動費650
=2,600
飲料水開発費
15,000
15,000
0
1. 装備購入1,800×5か所=9,000
2. 工事費 1,200×5か所=6,000
トイレ施設設置費
10,000
10,000
0
1. 装備購入1,200×5施設=6,000
2. 工事費 800×5施設=4,000
30,000
30,000
0
合計
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11. 効果
- 子ども1人当たり、1日の飲料水購入費20円の節減で生計保
全の効果が発生
- 汚染された井戸水を飲料水として飲む、飲料水購入費のな
い子どもも一部いるため、飲料水を無料提供することによっ
て皮膚病や各種疾病からの予防効果が期待
- トイレ施設設置を通じた学校内の保健衛生環境の改善
- 衛生的な環境を提供することで、学生及び住民らに意欲
と希望を与える
- “Donated by GNI-Amway Korea”と刻んである水タンクの
設置によりAmway Koreaの企業イメージの向上
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12. 支援対象学校
1) 18校の国立小学校
- ムラボの主幹道路の周辺地域(Jalan Nasional)に位置し、6つの学級、
300人以上の子どもが通い、教師と職員計30人が勤務
- 飲料水と衛生施設が完全に破損され、3月10日、地方政府
の文教部側の要請及び許可を得て、調査を実施した後、
地下70メートルから引き揚げる地下水を開発
- 地上6メートルの高さの給水タンクの設置、ポンプ室の設置、
3か所のトイレ施設を含んだ衛生設備の設置
飲料水試験等の水質検査を経て6月15日学校側に贈呈
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-
水質が確保されており、また給水の量が多く、学校と周りの住民らにも使用さ
れている。また、市内の中心部に位置するため、学校にできた給水タワーに
設置された看板による広報の相乗効果も期待
-
この給水施設と衛生施設に対する事業後、
施設の運営と管理の支援を約1年間継続。
その後は、学校側が十分に管理・維持でき
るように管理教育支援を実施
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2) 15校の国立小学校
- 18校の小学校と並んでいる小学校で、学校の規模や施設等
が18校の小学校と類似
- 飲料水の施設は18校の小学校と一緒に
共有するように設置
- トイレ施設の設置は別途の増築工事実施
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3) 9校の国立小学校
- 18校の小学校の付近に位置する学校で、学校の規模や施設
18校の小学校より少し小さいが、学生数や教職員数はほぼ類似
- 飲料水の施設も18校の小学校と一緒に
共有するように設置
- トイレ施設の設置と配管工事を別途実施
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4) ブルム国立小学校
- ムラボ市内から約20キロメートル離れた地点に位置したブルム地域
の小学校で、現在政府の支援により2階建物の学級を建築中
- 学校の規模は6学級, 約280人の子どもと約30名の教職員が勤務
- 既存の飲料水施設は深さ2メートルの井戸だったが、水質が非常に
悪く、生活用水では使用できない状態
- 韓国アムウェイの支援で地下水の開発及び
地上6メートルの高さの給水タンク施設を設置、
7月10日学校側に贈呈
- スペイン赤十字の給水試験結果、飲料可能な
水質であると判定され、周りの住民らにも供給中
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5) ウジュンッダンジョン国立小学校
- ムラボ市内から約10キロメートル離れているウジュンッダンジョン地域
に位置しており、6学級約250人の子どもと35人の教職員がいる。
- 本校近辺には数棟の教職員住宅が位置して
いるため、飲料水が切実に必要だった。
6月10日学校側に寄贈。
- 特にウジュンッダンジョン小学校の地下水
開通式は今年の6月20日韓国のSBS放送局
の番組“体験・地球村ホームスティ”の
“インドネシア津波”というタイトルで放映。
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13. 事業結果と評価
- 飲料水開発事業は飲料水タンクの設置後すぐに、飲料水が必要な人々に直接
飲料水を渡すことが可能な事業であったため、現地の政府及び学校関係者や
子ども、また近隣の住民らからの反応がよかった。
- 施設を単純に寄贈する、という支援ではなく、その管理と維持に必要な教育と
保健衛生環境についての啓蒙教育を実施し、施設の管理と維持を長期的に
支援した。
14. 今後の推進計画
- アチェバラッド州以外のナガンラヤ州において
も継続して飲水開発事業の追加要請を受けて
いるため、今後の検討が必要。毎月3~4か所
の開発を続けて支援する予定。
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