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Page 1 給付行政行為の撤回の遡及効 ー補助金交付決定の撤回と返還

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Page 1 給付行政行為の撤回の遡及効 ー補助金交付決定の撤回と返還
論
説
給付行政行為の撤回の遡及効
補助金交付浪定の撤難と遼遠請求についての嚢独髭較一一一
米 丸 恒 治
はじめに
第i章 序講的考察
1 補鋳金の返還請求の意義と機能
2 補麟金交付行為と補勤金の返還請求
3 行政行為の縁繕の将来勤
第2章 交付決定のr取渚達一補勧金適董乾法
i機説
2 補豹金適査秘法欝条およびi7条
3 交付淡定のr敏消」の効果
第3章 と銭ぞ§決定の遊i及的撤懇董一一連峯葬財政法
圭鰻説
2連擁財政法44a条 畿撫決定の遜及的撤罎
3 選及的撤縷の一般牝への動き
護 選及的撤籔の代替手段一一付論として
第4章 給轡鴛政蕎為の撤繕の選及妙について
おわ鵜こ
はじめに
わが蟹の行政法学において、骨政行為の取消が行政行為それ自体に違法また
は不塞な鍛疵が存在したことを理露としてその動力を成立時に選って消滅させ
るのに対し、行政行為の撤羅は行致行為の効果を将来に向ってしか消滅させな
い、すなわち撤終は趨及効を持たないことは、一一般的に承認されてきた。その
ことは、まさしく背政法学の常識であるといってよい。{薫騰この点は、ドイツ
一25一
行政縫会論集 第遠巻 第2号
の行政法学においても講掻であって、一般的には、行政行為の撤回IWl慶rr瞬
は遂及勅を持たないとされてきた.欝76年の連邦行政手続法及び各州の行政手
続法も、行致行為の撤醒については、麟様の定めをおいている。
しかしながら、行政行為の中には、補勝金の交付決定などのように、金銭や
環勃の給付の横挽となる行政行為麟について、撫子方に負越の不緩行等の事鑛
があるときに、実定法がその受給者の統鰹のためなどから、当該行政行為の動
力をなくしてから給付済みの金銭または勅品の返還をさせることにしているも
のがある.簡
わが羅においては、このような規定があることについて待政法の一般的な教
科書等の中では鰻霧的な振摘はほとんどなく、働それが行政行為論の中に緩み
込まれ一一般的な覇度として援われるまでには至っていない、このような規定
が、行敢行為の一般論との聡係でどのような位置付けが与えられるのかは、未
だ十分には解罷されていない課題であるといってよい。一方、ドイツにおいて
は、このような趨及的な撤纒を授権する特幾矯定の存在について行政法学の中
でも認識されてはいたし、さらにこのところの法改正の動きの中で、この点に
ついての行政手続法の改正案が騰されるにいたった.そこで本稿では、金銭お
よび理勅の絵付の橿鑓となっている行致行為の撤翻のうち、補勘金交付決定の
趨及的撤懇を素材に取穆■とげ、購蜜の絹係法令の堤状を瞥見し、ドイツで新た
に壁られるに至った、逓及的撤騒論に撹甥的な学説と遡及的撤回の行政行為論
への一一般的な緩み込みの動きについても縷討することによって、給付行政行為
の撤嬢の特殊性につき若干の考察を換えることにする.
本稿で取吟上げる補助金交付の事弼においては、後に触れるように、交付決
定の選及的撤懇が、補劫金返還請求の原鐸のひとつであるとされている。これま
で.補助金の返還請求を行う場合の裁量権の続講の翼題は、なおも十分1こは注憂
されてきていない翰のでその点の考察自体が葬常に重要ではあるが、給鴛行政
鴛為の撤羅の特殊睦を主たる考察課題とする本稿の意雛からすれば、補勤金の返
還請求権を生ぜしめその範露を確定するための前提として交付決定の嶽劉と返還
一26一
給付鴛敢行為の撤鐸の趨及効(米丸 笹治〉
請求権との関係が重要であり、その麗係を後に検討するための導入として返還
藷求という襲題についての考察が必要となることになる。のそこで本稿では、
返還請求の意義がなおも十分には認識されていないことから、補劫金の返還請
求の意義それ自体についてはその現在における意義と機縫を確認しておくかぎ
りで付髄的にではあるが考察を超えることにした.
次に、補助金の返還請求の法的統譲の嚢から、本穣での考察の意義について
遠べてみた》、。
わが縷では、これまで、補助金行致をめぐる法的な諸問題についての検討は、
未だなお必ずしも十分な展麗を見せているわけではない。その申にあって、補
麟金の交付行為の法的性質、補勤金交付捲否行為をめぐる争訟方法、補勧金行
政と法律の留保などの周題は、箆較酌取蓼上げられる機会の多かったものとい
えよう.簡これらの開題と密接に縫達し、また、補麟金行政の法的統鰯を議論
する上でその意義が認識されるべき問題として、補麟金の返還請求開題は非常
に重要である。獣本稿では、補麟金の遼遠請求の持つ意殊を序論的に考察する
とともに、返還請求の範雛に麗達して、行政法学の行致行為の撤罎論からは異
鰹の趨走を取り上げ.馨独の類似の幾題状溌を箆較するが、補助金の返還請求
鷺題への接近方法としては、当初より鰻定された範錘での接近である.本稿
は、補勤金返還請求に関わる鷺題群のうち、行致行為により交付されている補
勒金の返還請求をする麟擾として考えられる諸原馨のひとつである行敢行為の
撤繕に焦点を絞り、返還請求権の前提たる行致行為の撤藪について考察をくわ
えるものである。
行政行為によ陰交付されている補鋳金については、蚤該行敢行為が条件違反
等を遅蜜として取零消された場合、返還請求の範露に関わっては、その取消が
趨及勃をもつかどうかによって、退去に結縁を受けた補勤金を返還請求される
ことができるかどうかの違いが生じるとも考えられる。この点は、後連のよう
に、わが補肘金適歪化法の交付決定の取消については、解釈の違いが顕在化し
ているわけではないが、ドイツにおいては、そもそも逓及的撤懸の特驚矯定の
一27一
行政桂会講集 第4巻 第2号
必要性に疑闘を投げかける解釈と、一方で、その特雛欝定を蕎政手続法に一一
般的な鰹度として取穆込もうとする法政影の動きとが存篠している。この点の
解萩により受給者は、過去に受1けた補麟金を返還講衆されるかされないかとい
う極めて重大な影響を被ることを考えても、その重要性は購らかである。この
修業は、資金助成行政における裁量統麟の鷺題{期を、職られた問題設定のもと
ではあれ返還請求という局面から考察する作業であり、その隠絵で返還議求の
問題についての麟究の一部として位置付けられるものである。
ところで、補勤金の交替主体、その種類は、極めて多隊であ箏それを一般的
に論ずることはできないので、本稿では、わが匿の事例では国が交付する補勘
金適歪化法上の補鋤金等に議論の素材を限定し.その琵較鰐象としてはドイツ
連邦共融国の連郵財政法上の補助金(鐡雛{掬〉に畷足して考察を換えることにし
たい。いずれの法律も、国のレベルで補助金交付を姥鮫的一般的に幾律を換え
るものであ警、後遠のように補勤金交付の行為形式として行政行為によるかま
たはほとんどそれによることを法律が予定しているという特色があ管、絵付行
政行為の撤繕の特殊性の問題を考察するのにもつとも典型的な素馨を提供して
いると思われ,るからである。
以下での考察は、まず第i章では、返還請求権と交付決定の撤醸の開題を考
察する第2章以下の序論的作業として、返還請求の意義と機籠を鱗らかにし、
返還請求と補勧金交付の行為影式との縫係を契約解除と交付決定の撤回に関わ
る張静で整饗することによ辱契約解除と撤織との髭較を行う。また、後で検討
することになる給付決定の撤回が選及効を持つ事鋼の特殊性との闘係で、撤濾
の将来劾を中心とした従来の議論の窮程を類璽的に整蓬する.次に第2章では、
わが講の補助金適歪化法を素材にして、第3章では、ドイツの連邦難敵法上の
灘鶴橋定を素材にして.給付行政行為の典型である交付決定の撤騒をめぐる実
定法の焼律とそれをめぐる議論を検討する。最後に雨車の検討を通じて得られ
た給付行政行為の撤懇の遂及効の問題について検討をまとめることにしたい。
一28一
総髯行政行為の撤籔の遜及勤(来丸 燈治〉
第玉章 序論的考察
玉 補助金の返還請求の意義と機能
補跡金の不蕉経理・不正使罵等の現状
わが国における錘の一般会計にしめる補鋳金等予算額の推移は、俵簸の遜
吟である。平成2年度予算について、一般歳鐡にしめる補勤金等総額の割合は、
茎2.5%.歳鐵総額に対しては22、7%である.幽また、表iの示すように、その
襲合は、このところの青酸改革に伴う補麟金等の整運金運化の瀧れの中で逓減
覆肉にあるとはいえ、2倉%以上という箆較的高い割合で推移しているといって
よい。{董3)
〔麦麹一般会誕補勤金等の歳星予算総額に対する箆率およびその機移1碕
(単位:1意霧・%)
年窪 一般会計遜 難前年i補勤金算筆 対薦年度 対藩年i補勝金等
極予算額 副纏i初予算額 塔△減額嬢神判の割合
96i§33§469
92畦5709866
茎
862660728
総鍵隠蟹鱒認蟹鱒簸総
7
§364§i642
鵜鱒鎗欝詑騒54謁6§総
67890i23元2
5
5556666
(A〉 (露} (緯/(鱗
欝5,総7 6,547 嘘.7
3i、暮
i護7,658 2,5蟹 i.8
i蓬9,95馨 2,292 i.6
29.7
i45,6蓬5 △4,3〔}5 △2.9
28.8
i縫,3綴 △塗,344 △§、9
27.5
i蓬i,(}9(蚤 △3,2ii △2.2
26.i
i4§,779 △3H △0.2
26、§
鯵2,§§3 i,22竣 倉.9
25.§
i塁7,鎗む 5,397 3、8
2違.4
i5(},282 2,882 2.(}
22.7
2§.8
補助金の交付額がこのように高い姥率であることの礫由の一つとしては、補
助金等が、一定の公益目的の実現を促進する手段として無常に有馬な手段とし
て縫われていることを捲摘することができるであろう。というのは、補助金等
一29一
行政縫会誌集 第4巻 第2号・
は、績講的には、縫合保障行政における生活保護給付等のようにその主たる醤
的が受給者の翫得保瞳にとどまるわけではなく、聡知のように、受給考織に交
付行政体または国民からみて有益な一定の事業遂行を求めるために給付される
ものであるという特徴を持っている。もともと,このことは、補助金適亙化法
3条2項が受給者に交付の馨的に従い誠実に補助事業等を行うことを義務づけて
いることからも窮らかになる.ここでは、命令強灘によるのでなく霞疑の経済
活動その纏の活動を一定の嚢的のために一定の方鶴へ誘導する極めて有効な手
段として補豹金が本来予定されてお撃、現実に多額の予算が交付されているも
のであることが確認されればよい.
さて次に、補動金等のうち、会計検査の中で問題を接摘されたものを見てみ
よう。蟹の補豹金については、会計験査院の決算検査鞍告のなかで、不当な補
動事業の実趨および経蓬について、鞍告がなされている。鞍告書の中で、罫法
律、政令若しくは予算に違反し又は不当と認めた事項まのうち、各省庁または
露体の補勧金等に絶する指摘事項の件数及び金額を整饗してみると、〔表23の
ようである.
俵鑓補勧金に聡わる支崖6〉不当事項(*/の件数及び金額陣鐘:万1翻鶏
*いずれも、「補勧事業の実施及び経蓬が不当なもの」とされている.
総称56年度 曙秘57年度 昭勲58年度 曙秘59年度
臨産業 饗
羅墾謹灘馨籍
慧慧 諜
噛土 董上 i i
38522畦4 6
奪8違4
§
77倉5
7
22
2
倉8
57
!4
7 §§
28
93
76
8
2
玉
5
4
56 き
5
9
4
§
9
7
338i2
壌
2
i6
歪 8
ii
ウ血
§G﹂28 i§ 2
ii 8§
駐§7
馨7
64 2
6 2
5
i4
4 38
i駐
i§
肯3
i
﹀﹀雀省省省省省省省靉靆
総総文厚農通運労建寒馨藷
総
56遷3249 3
門3王2 歪
省庁または鑓体名…件数 金額 ‘件数i 金額 磐:数 金額 i件数 金額
転2
P1照8量;鱒
7 3,383−
3召i i5 卿5、
3i 2 239§
§、
2,68§ 9 6,ε{}7
62… 9 6,§総
謙 茎26i7暮,謹2i ii・25§,436…74・婆,i董8i8塁ii5,973
一3§一
給盛行鼓行為の撤獲の遡及薦(来丸 燈治〉
〔表2〕が示すように、会計検査により不当な事業遂行または不当な経遷が
あるとして指摘された補劫金は、年度によっては数十億霧にのぼるものである
が、このうちには返還請求して是歪するにあたいする部分も少なからず存在す
るのではないかと予想できる。しかしながら、返還請求がなされる(た)轡二数
や、金額についての構輻は、まとまった形では公表されていないようであ吟、
新霧紙上で補豹金の返還請求が問題になった事鋼も、筆者の知る張りでは極め
て少ないようである。駒ただ、このような是亜されるべき補勘金の金額からし
て襲に、その返還請求の重要性を認識せしめるものではあることが確認できる
のではないであろうか。
補麟金返還請求の意義と機能
次に、補覇金の返還請求の意義と機籠を整遅しておきたい.
補麟金の返還請求は、おおまかにいって、次の二つの選霞からその実施が求
められてくると考えられる。
①違法不当な公金の支毯の防止
霧秘§§年度 購趣6董年度
昭瀦§2年度
昭藤63年度
軍威元年度
件数i金額 一件数i 金額 鉢数、 金額 件数i 金額 絆数一 金額
2 3,護騒1
響糠i弓、灘ill饗鷹、塗灘器…耀
鷺 3,422…蕉 2,854・i2 3,鱒9 8… 2,蓋85 81 2,蜘
5−i,456…9…i6,講 3−3,226…6『4,25918…7,講
8…3・93462属
戟@l:鑓li312・5455…鼎
魂935,368 55 5§,873−77…47,§27i67・玉総,87i…78i637,§45
一3玉一
行政琶会詮集 第4巻 第2号
まず、補勤金の返還請求が、財務会讃上の見地から、要請されるという理畿
である。補劫金は、それももともと醗疑の穣税の納付により確保された公金の
支出であることから、それが、違法、不当な支患であってはならず、万一、違
法不当な支鐵がなされたときは、それを是死する措置がとられなくてはならな
い.その是蕉捲置の一つとして、当該補助金の返還請求があるのである。補劫
金適歪化法3条i項は、ヂ補豹金等が露蔑から籔駿された税金その縫の貴重な雛
源で賄われるものであることに特に留意し,補鋳金等が法令及び予算で定める
ところに縫って公査かつ効率的に痩薦されるよう努め」る義務を各省各庁の長
に課しているが、返還請求は、養しくこの趣旨にそって違法不当な公金の支出
の鋳貨または是亜を行うところにその意義がある。
②補勧金の弩的実現の間接的撞保
繭遠のように、補勤金は一般に、公益鐸的実堤の見地から、受給者に一定の
事業遂行を求めるものであるが、受給者の事業遂行によって公益羅的が達成さ
れるためには、その嚢的に鰐広して受給者による窯該事業の遂行がなされるよ
う誘導するなど受給者を統鰹する必要があ鞍、返還請求は、受給者による事業
遂行の統麟を返還請求の可能性の存在それ自体によって間接的に握保する機籠
を持っているとともに、統麟に反して補助金等が絶灘途へ流網されたり、受給
者の義務違反があったときなどに発動される講裁措置としての機籠をも持って
いるといえよう.特に、補励金の返還請求は、受給者により號に遂行された事
業に関しても返還請求されるものであるから、その部分については、返還を行
う受給者灘の食糧の問題を考えれば、たんに受領した金銭を返還するだけにと
どまらない厳しい統鰹的な機能を持つものである。特に、機罷的に見ると極め
て重要なこの第二の点が箆落とされてはならない.
もちろん、返還請求は、このように受給者にとって極めて厳しい打撃を与え
ることもあることから、それが行われるにあたっては、懐重に行われなければ
ならないことはいうまでもないが、1鋤補助金がその本来の目的を達成しなけれ
ばならないとすれば、受給者の適窮な続毒彗は、本来不可欠であ吟、そのために
一32一
絵盤行政行為の撤霧の遼及効(米蒐 笹治〉
返還請求の搭麗が遷窮に位置付けられなければならないのである。{褐
2 補助金交付行為と補麟金の逡還請求
次に、補豹金交付の行為影式と返還請求との椿聞驚係を、契約の解除と行致
行為の撤磨紅よる事例に鰻達して魏較しつつ整達しておきたい。ドイツにおい
ては、学説および実務上,補助金がどの行為形式で交付されるかによ蓉、その
返還請求の魑理が異なるとされてきたし、/期わが覆においてもさしあたり有
為形式の違いによ警その鎚遅が違うと考えられるからである。
なお.補助金交付の行為形式を、行政行為、契約(公法契約、私法契約〉のい
ずれかであると論擬する考え方もないではないが、選論的に考察すれぱ、補勤
金の交{戯ま、行政行為によっても、契約によっても行うことができる、{麟従来、
補助金適正紀法による補助金交付が、その実体は、負撞付き贈与契約とされ、
それが、適歪化法により披講的に交付淡定という行政行為によ吟魑理されるこ
ととされているという解毅がとられてきたが、/雅そのことも、理論上、契約も
行政行為も補豹金交付の行為影式として使罵可能なことを前提としている.こ
の点を前提として、以下簡単に整還しておきたい。
①契約による補勧金交樗
契約{鋤によ箏交付された補講金は、その返還請求についての特需の約定が
あれば、その内容にしたがってその返還請求が為されることになる.{黝したが
って、一定の条件(負握〉が履行されないときに返還請求を行う旨の条項が契約
内容に入っていると解萩されるときは、その条項に健い返還請求が為され
る.〔脇ドイツにおいては、多くの場合には、行致蔑舞等を約款として契約の内
容が形成されると見ら轟ているが、行政規則に返還請求の定めがあ琴、それに
串講者が属意すれば、返還請求についての定めが契約内容に取鯵込まれること
になるのである.また、返還についての約定を欠くときは、当該補雛金交付契
約が、負極材贈与契約と解験されるときは、負極の不履行があれば、交付者は
一33一
春政桂会議集 第塵巻 第2号
契約の解除をすることができ、その契約の効力は趨って取鯵消さ蕊ることにな
るのである.このように、補助金交付が契約紅よりなされるときの返還請求の
甦理は、特溺の約定がない張りで、契約の解醗によ静、趨って契約の効力が失
わしめられることにな鯵、その結果、受給者は、慶受給分の補助金を返還する
義務を負うという構成になる。‘撫
契約の解験により補勤金交付の縫孫が清算されたときは、そこから生じる復
選請求権の実現のためには、交琶行政体灘で訴訟を縫起して、勝訴判漢を得た
上で強凝執行を請求するという方法によらざるを得ず、いずれにせよ特定の場
合を除き、膏政上の強請執行の方法によることはできない。‘脇
②行政行為による補覇金交付
補勤金が行政行為により交種されるとき、補麟金の返還請求は、特幾の定め
がないときには、まずは行政行為の一一般的原麟にしたがって解萩されることに
なる。したがって受給者ぶ補勘考によ惨付された補助条件に違反したり、交付
決定に付された負越を履行しないことなどを理露として背政行為の撤躍がおこ
なわれるときは、行致待為の撤回の幾万が遍去に遜及しないために慶に受給し
た補助金については補覇者は返還請求することはできないという解釈が、考
えられないではない。かかる場合、交付された補助金の返還請求は不可能であ
るということになれば、そこから、実定法上は、麗交付分の補助金を返還請求
することができるような、特溺の趨走が置かれる必然性が鐵てくるのである。
もっとも、ドイツにおいては、麟裁的な撤回がおこなわれる場合の補助金返
還義務を濃鑓づけるために、「服従に基づく行政行為IVeギ甲al綴貧総磁ta藤
翫terwer{撒繭{餓の凝念を驚いて、交替の蝶に受給者が交付行政庁により課
された義務を鰻鍵により瞬き受けたと購成して、返還請求権を正当化し実現す
る実務が行われてきた、(欝しかし、罫撮従に基づく行政行為まという法治主義
的な観点から跨題のある橿念を鱗いることにたいする按舞を受けて、直接的に
は連邦行敵手続法の護憲を契機に、疑に給付した補劾金額の返還請求を可籠と
一34一
給付待酸行為の撒!罎の遼及勤(米丸 笹治〉
するために、連邦財政法一との特撰の規定(麟a条)がおかれることになったので
ある。いず津葛こせよ、返還請求を聾能とする法的な手当がなされた結果、交付
決定が撤麟されると、その結果生じる嚢還請求権紅ついては納付命令を発して
術数執行法IVeギwalt羅鍔s−V醸s鞭欲羅欝欝setzl脚}によ鞍実現することが認め
られている。
一方繍魑では、開題を補勤金遜譲滋に畷寇して逮べるなら鼠補助金適
歪飽法罪条の義務違反を蓬霞とする交付決定の取溝については、それを選って
取弩消すことにしていると解萩されうる蔑定が置かれているが・それは・交替
済補麟金の返還を可籠にするために特弩彗におかれている規定であって・講条ま
たは欝条により交付決定が取む消された結果生じる返還請求権については、国
税滞納延分の纏こよ吟行致庁による迅速な実現が認められている。
徳政行為の一般原則によれ、ば、受給考にとっては、撤縷の効果が趨及せず、
麗に受給した補勤金については返還請求されないと解綬されそうであるのに嬉
して、これら馨整いずれの矯定も返還請求を実現するためにおかれた特鱗の趨
走であって、いずれも行政行為を撤饗したうえで、それよ吟生じる返還請求権
を遼遠に実現するという構造をとっているのである。
なお、β独ともに、交付波定自体に瑠擾があるときは、交付決定の取溝
醗霞礁照麹鞭逼こよることにな号、原則として交付決定の威立時に遡ってその効
力が失わしめられる結果、権手方はその返還義務を負うことになる・醐
3 行致行為の撤縫の将来効
次章以下で、それぞれの規定の建較を行う前に、行敢行為の撤囲の効力につ
いてのこれまでの議論を警邏しておきたい。
周知のように行政行為の撤麟は,鴛政行為の取消欝様、行政行為の効力をなく
す行為であるが、効力をなくす原懸こついて、取消の場合は、行致行為それ窪
体に違法または不霧の鍛疫があることを種由とするものであるのに嬉して、撤
睡は・行政行為それ嚢体の鍛疫を理露とせず、公益圭の必要等侮らかの後発的
一35一
行政縫会譲葉 第4巻 第2号
事由を遷由とするものであること.また、背政蕎為の効力を失わしめる効果
が、取消の場合は、蕎敵背為の威立時に趨・)て生じるのに鰐して、搬懇の場合
は、成立時に遡ることなく撤繕の時点から将来に晦ってのみ効力をなくすもの
である点が、講者の違いであるとされてきた.
すなわち、行致行為の緻翻とは、わが蟹においては、ダその成立に籔疵のな
い行政膏為について、公益上その動力を存続せしめえない新たな事毒が発生し
たために、将来にわたり、その効力を失わしめるためにする独立の行政行為ま
をいうとされ、その効果については、r取溝の場合と異な鯵、その性質上当然
に、ただ将来に幽ってのみその効果を生ずる」{繍、あるいは「その成立後に発生
した新たな事構を遅甕とするから、環疵ある行政行為の取消の場合と異な鞍、
常に、撤凝されるべき行政行為の効力を、将来にわたって、消滅させるにすぎ
ない量乏鋤とされてきた。
また、ドイツにおいても、行政行為の撤露を定める連邦行政手続法49条ll蜘
は、取溝についての銘条繍 とことな鯵、行敬鴛為白樺の環纏を蓮露としない
特定の場合に縷寇してであるが、将来に病ってのみその幾万を消滅させること
を行政庁に許容している.給付行政行為の場合でも撤懇よ鯵以爺に受けた給付
が侮の影響も受けず、その題還義務も生じないことについては、行政手続法
上、瞬らかな橿麺がある。すなわち、撤繕の場合は、その効果が趨及しない結
果、過去に行敢行為により与えられた給付については、当然に饋還請求権が発
生しないとされているのである.行政手続法48条には震還についての定めがあ
るのに請し,49条はそれを欠くのは、撤麹がそれ以前に受けた給付の法的橿擁
を趨って失わしめるのではなく、したがってその絵付についての撹還請求権を
生ぜしめるものではないとされたためであろう.
これらの効力発生の違いについては、突っ込んだ読醗がなされているわけで
はないが、撤醗事霞が生じるまでは行政行為が侮らの開題もなく成立し効力を
脅しているが故に、窯然将来に晦ってのみ{三崩効力をなくすものだとされてい
る.
さて、このような取消と奏重鍵された意駿での撤織の将来効についての解釈と
一一
R6一
給盤行政行為の撤醸の遡及効(来曳 笹治〉
その説親は、わが国においては、本稿が考察対象としている補助金交付決定を
典型擁とする給付行政行為をも念頭において展縄されているものではないよう
である.いずれの文献でも、その具体鯉として挙げられている行政行為は、金
銭または勅贔の給付を糧搬付ける絵付行敢行為ではないことがまず注意される
べきである.
そこで次に給付行致行為の撤羅に際しての特殊性を瞬らかにするために、極
めて纒式的ではあるが、給付行政行為の撤蟹が問題となる状浅を大きく二つに
分けた上で、撤轡による権利義務縫孫の変動とその難理に関しての考えられる
論理的選探駿をぴとまず整還しておきたい。
事鶴〈鱗工まず、得政行為により給付受給権鱒発生しているが、現実の給付
が為されていないか、または継続的に給付が為されることとされているが全部
の給付がすんでいない状態を考えてみよう。給付行政行為の場合でも、この場
合においては、給付行政行為を撤毬することにより、未だ給付がなされていな
い給替請求権の掻麺を将来華こ向けて済滅させ、給轡を将来的垂こ誓ち窮る魑理が
考えられる。この場合については、前遠した撤園の一般原費彗はその効力発生の
問題に限定する鍛吟、轄ら問題なく妥当するということができる。
事擁(購:しかしながら次に、行駿行為により発生した給付受給権が襲に実
愛されており、すで紅金銭または現物が受給者に給薄されている協会を考える
とどうであろうか.
選探肢(諺壌卸この場合、第一には、給付の横挽となっている行政行為の効
力との縫係では、前遠の撤醤の一般原麟による銀簪では、疑に受給した部分の・
魏力は選及して消滅しないために、返還請求できないという結論が考えられ
る。そうすると、返還請求を可能にするためには,鋳らかの特購措置、特に、
慶に受給した部分についても撤綴によ警効力をなくすための特溺な措置をとら
なければならない論瑳的必然性がでてくる。その特懸な捲罐としてさしあた鯵
は、選汝的撤羅を認める特磐1扶羅定を置くことが考えられるのである。(翻〉
選択駿(巷一瞬1第二には、撤露の効力嚢体は、将来的にのみ行政行為の効力
一37一
行致被会論集 第4巻 第2号
をなくすことになるのだが、給付の根鑓となっている受給請求権が将来的紅そ
の根擁を失うとすれば、給付を保持することは将来的には蓬当化されないため
に、将来的に受給した部分の返還請求が求められることになるという甦理が考
えられる。この遙蓬によれば、その動力発生の点に麗する醸絵行政行為の撤演
の一般原員窮こは、適合的である。 しかしながら、受給者から見れば、撤藤饗がな
される離に蓬当に受給した給付を趨って返還しなけれ・ぱならなくなる結果、そ
の越i選iは、特警墨焼定によ管撤痙1が遊i及的妾こなされ・る第一一の(劃)の餐銭璽と基本的
には変らなくなる.この場合、饗実的には撤繧の効果が遜及するのであって、
その譲りでは、(翻〉の場合と法的説窮のしかたが違い、撤羅の一般原顯に難癒
した説醜がなされるが、梅手方の権麟義務縫係への影響は、撤懇の一般原則が
全く予想していない選及効を持つものであるという実を持つのである.もっと
も,第一の場合と基本的には変らないとはいえ、給付が行われてから撤繕が効
力を生じるまでの闘に給付を越分することによ静得られた秘得の甦還またはそ
の聞の利息の麺運に第一の鮮/の場合と違いがでてくることも考えられる。
選撰駿(書一。)1最後に、行政行為の効力とは関わ鯵なく、返還請求権が生じ
るとの解萩も考えられないではない.返還請求権は、法令が当該給付の受給を
認めないことから当然に生じるのであって、その交付の根擁となっている行致
行為の効力をなくす越選とは麗わ静がないという嬢遷である.この場合には、
本積勝闘題とする行政行為の撤獲の麗題は鐵てこないが、給付行政行為の動力
がどこまで及ぶか、管政行為の動力と関係なく実体的な権科義務関係に着§し
た燵理ができるかという聡題へと開題領域が変っていくことになる。
このように給付行政行為の場合などについては、金銭または勅晶を数次にわ
たり継続的に給付する行敏行為の場合などにつき将来的な絵付を打ち窮るために
将来に商けて鴛政行為を撤緩する事甥(紛のような場合については、従来の行政
蕎為の一一般原則で瞬題はないが、第二の事溺(繋〉は蕎致行為の撤暴の一般源則で
は予想していなかったか、選叛肢(蓼一麟のようにそのままでは麟越できないか、
または選探駿(難一瞬のように撤翻の一般原難こ適合的な説明にも拘わらずまつ
一38一
給舞行政行為の轍騒の選及効(来尭 難治〉
たくそれが予想していなかった甦遷をその実に於て行わざるを得ないかのいず
れかになるようである。給付行政行為は、継続的紅給付を背う行政行為などに
付き将来的に給付を打ち切る場合であればともかく、そうでなく疑に給付した
金銭等を返還請求しようとすれは、返還請求のために行敦行為の効果をなくす
ことが不要だとの選採被(藝一のによる甦運が可饒であるとされないかぎり、い
ずれにせよ行政行為の撤騒の効果を趨及させるしかなくなることになるようで
ある。
さて、健來の撤護の勤労についての…船原難との関係で、給付行致行為が持
つ受給請求権および返還請求権との関係の特殊性に善暮した嶽経論の鮭藻の論
遷的可能性が、極めて大まかな類型乾紅よってではあるが、序論的に承された
と思われる。そこで、次章以下で、譲独の碁§係法令を素韓にして、それらがこ
の、薫をどのように甦理しており、それとの関係で学説はどのような議譲を展麗
しているかを検討することにしたい.
第2章 交付決定の「取消珪一補助金適正化法
i 擬説
補麟金適蓬i農二法(補麟金等にかかる予算の執行の適査髭嘉こ関する法律、曙趣3癖年
法律第貿9号〉は,「補勘金等の交付の申請、決定等に鷺する事項その縫補劫金等
にかかる予算の執行に§§する基本的事項を規定することによ甑補勤金等の交
付の不蕉な申請および補豹金等の不歪な使購の鋳箆その麺補勝金等にかかる予
算の執行壷びに補動金等の交付の決定の適鉦化を図ることを馨的∫(瞬法i条〉と
して、麟定されたものである.属法麟定以麟は、補鋳金の交付手続については
諸法で膨な手続規定がおか纏いたば赫か・予算襟脚場合ほ微輝彗で
その手続が規鰯されていたといわれ、補勤金行政を規翻する法焼範を欠く問題
の多い駅態を改善するために、遼蕉化法は麟定された。補豹金等が穏当の反
嬉給付を伴わず.不正請求、不正綾絹されやすいという性質を持っていること
一3§一
行政桂会譲葉 第畦巻 第2号
から、本法は、不歪申請および不歪な痩馬の防丘など補助金行政の焦しく ヂ適
歪化強を醤的とした規律を換えているのである。麟}
海法は、嗣法の規律対象となる「補助金等」{鋤の内容を、魑が麟以外の者
に対して交付する∫葬∼補助金3、「二負超金(馨灘条約に基づく分魏金を除く.)」、
f三舞子蕪給金ゴ、「翼その飽権当の反鰐給付を受けない給付金であって政令
で定めるもの」と矯足した(2条〉上で、儲それらの交付を受けようとするものは
交付申請をしたうえで、交舜行政庁の交付決定をう轄るという手続的な規律を
換えている.
この場合の適歪化法上の交付決定の法的盤質をどのようなものと見るかにつ
いて従来より議論があったことは、つとに知られているところである.(鋤ただ
通説的には交付決定は行致行為であるとされており、ここでは、交付決定の法
的性質をめぐる議論を詳継に縷説することはしないが、次の蓬露から、補助金
適毘化法は交付決定を行政行為として構成しているものと考えるのが説得的で
ある。〔鰍
第一に、補助金適琵化法が(交付の〉申請、決定、取消という難語を篤いてい
ること。嘩}
第二に、補勤事業遂行の遜程での各省庁の長が、補助事業者等に対し、命令
(捻条・露条〉を発するとしているが、これは背政行為としての下爺であること。
そしてまた、欝条2項の停止命令違反には罰則が諜されることになっているこ
と(3i条〉。
第三に補助金の返還義務に臨じないときは、2i条によれば,鑛税滞納麺分
の錘藝こよるとされ,ていること。
第臨に、交付に関する各省庁の長の鑓分に対し不綴のある地方糞治体は、各
省庁の長に帰して不殿を申し灘ることができるとされていること。このことは、
行政不駿審査法上、その蟹有の資格においては、不譲申立をすることができな
い地方公共懸体について特鷲の不服串立の資格を与えたものであり、私人に鷺
一鎗一
給付行政行為の轍蟹の選i及妙(来丸 纏治〉
しては、行政不服審査法による不騒申立ができることを当然のこととして前提
としていると解されるのであ馨、このことは麺分性承認の重要な根擁であるこ
と。
以上のような遷蜜から、適正化法上の交付決定は行政行為であると見るのが
最も素直な躍解であろう.
ところで、講法6条i項の揺懸書きに、交付決定に「契約の承諾の決定を含む。∫
という部分があるが、ここ二に着馨する綴り、補勘金適菱化法自体は、補勤金等
の交付が契約によりなされることも予定していることがわかる、ただ適正建法
は、補勘金交付の法律罷係を設定する行為形式が行政行為か契約かに拘わらず、
補助金行政の適毘化の観点から、補助金交付の要件、根鍵および額などについ
ての覇擬および湊定の段繕をとらえてその決定に行駿行為の牲賂を与え、特驚
の規律を越えたものと見ることができる。したがって、補勧金の交春棺体が交
付主体と受給者との聡での契約によ鯵なされるときは、契約の承諾の決定とい
う行致行為に基づいて契約が締結されることになる。(覇
以上に述べてきた還由から、遮亙化法は、交付決定それ§弊は行政行為とし
て構成していると見ることが素嚢な解萩である。さらに、麟法の補勘金の交付
決定は.事極の本質、鉦、公権力の行綬としての実棒を髄伴しない行致行為であ
り、緯法が法鼓衛的に行政行為としての盤質を与えた形式的行政行為なのであ
る.{萄しかしこのようにいうことは、懸条の交付淡定が実質的な行政行為と異
なり行政行為特有の効力を持たないことを慧殊するのではない.交付決定の行
政行為姓は、適正髭法が技術的にあたえたものであるが、法律が行政行為とし
て構成している以上、公定力、不可争力も基本的には生じると解さざるをえな
いのであ陰、その隈鯵ではかならずしも実質的な行政行為とことなるというわ
けではないと考えられる.{輸{嬢
2 補助金適正化法欝条および鴛条
一4i一
行致縫会論集 第護巻 第2号
以上のように、祷矯金適量化法上の交付決定の法的性質は行政行為であると
解験することができる。次に、交付決定と返還請求に臆する定めを箆てみよ
う。瞬法は、蕎政行為により交韓された補劾金を.交磐決定の取消をしたのち
返還請求をするという佳緩をとっているが、返還請求に先だって行われる交付
決定の取消については二つの規定をおいている。
まず、瞬法緯条では、次の定めがおかれている.
「第十条 各省各窪の長は、補勤金等の交付の決定をした場合において、その
後の事情の変更によ鯵特勝の必要が生じたときは、補勤金等の交付の決定の全
鶴若しくは一部を取滲消し、またはその決定の内容若しく縁これに離した条件
を変更することができる。ただし、補勤事業等のうち疑に経過した期間に係る
蔀分については、この張りでない。
各省各庁の長が前項の規定によ辱補跡金等の交付の決定を取鯵溝すことがで
きる場合は、天災地変その勉補助金等の交付の決定後生じた事構の変更により
補勤事業簿の金離または一鶴を継続する必要がなくなった場合その鰹政令で定
める特に必要な場合に醸る.
各省各庁の長は.第一項の媛建による補麟金等の交懲の決定の取零濾しによ
り特需に必要となった事務または事業に対しては、政令で定めるところによ甑
補劫金等を交録するものとする.
第八条の規定は、第一項の鑓分をした場合について準霧する。達
この規定は、事椿変更を運由とする交付決定の取撃満しについての矯定であ
るが、鐙条i項盤書の競走に漉馨しておきたい.霧但書では、補勤事業等のう
ち疑に経遺した簸濁に係る部分については、交線決定の懸り消し等ができない
ということを定めているのであるが、購内容の矯定が次のi7条の競走には見ら
れないのである。この規定により、通常補鋳金を受給し疑に事業遂行した部分
については、交馨決定の取潰ができないことになり、交付淡定の取消がなされ
ていない藻分については、後に躄るように、越還請求されることを法が予定し
ていない都分であることになる.事椿変更により補跡事業の変更が必要となる
一嵯2一
給付蕎政行為の嶽繕の選及劾(来曳 麺治/
場合は、嬉手方の義務違反.昌的違反などの統麟の必要性から、交付決定が撤
瞬される場合と違い、饒に撫手方が事業を遂行しているときは、権手方の儀頼
を保護する必要から、慶に経遍した甥溺に係る蔀分については、この霞琴でな
いとして、撤轡が遜及しないよう醸定を付しているものと考えられる、
次に、鴛条の規定は、次のようである.
「第十七条 各省各庁の長は、補勤事業者等が、補勘金等の飽窪)稽途への経常
をし、その飽補勤事業等に絶して祷勧金等の交付の快走の魯容又はこれに離した
条拝その地法令又はこれに基づく各省各庁の長の麺分に違反したときは、補豹金
等の交付の決定の全霈艾は一灘を取吟潰すことができる。
各省各庁の長は、闘接補劫事業者等が、購接補助金等グ)纏の還途への綾購を
し、その饒幾接補麟事業等に関して法令に違撰したときは、補麟事業者等に対
し、当該闘接蕪豹金等に係る補鋳金等の交付の決建の金離又は一部を取零消す
ことができる。
繭二項の規定は、補助事業等について交付すべき補動金等の額の確定があっ
た後においても逡羅があるもぴ)とする。
第八条の煙定は、第一壊又は第二二壊の矯定による叢り消しをした場合につい
て準離する。」
i7条も、交付決定の全部または一部を取善消すことを待政庁に授権している
が、緯条が受給者綴に責猛のない事靖変更を運由とする取消であったのに薄
し、算条は、①補劫金等の魑屠途への使罵、②補麟金等の交付の決定の内容ま
たはこれに付した条件その勉法令またはこれに基づく各省各庁の長の魑分への
違反があった場合に、取消の範騒についても無畷定に、補助事業等につき凝に
経過した部分についても取り消すことを認めているのである。本条の矯定を、
麺条のそれと沈鼓するとき、鎗条i項但書にあたる矯定が付されておらず、し
たがって、補助事業等のうち醗に経遍した蟻闘に係る部分についても交付決定を
取鯵濾すことができるのである。さらに第3項は、取消権を行養する時娚につい
て、補鋳金交付額を確定した後にも、講条の取溝が行われることを認めている、
一嵯3一・
行政桂会論集 第4巻 第2畢
また購様の取溝の授権は、閥接補勧事業者等が瞬様の行態をとったときにも認
められているが、その場合には、補麟事業者等に対する交付洗足が歌絵消され
ることのみを定めるにすぎない。
3 交付決定の「取消諜の効果
このi7条i項の緩定の愚昧は、いかなる点にあるのであろうか.
i7条は、あえて、襲に経遍した期閥についても交付映定の取消を認めている
が、これは、すでに補豹金が交付されて、場合によっては補勘金交付額の確定
があった後にも交付した補助金分にかかる蔀分についても交付決定を取鞍消す
ことができるということである。そのことは、と鯵もなおさず、補助金の麗に
交替した部分の法的擬麺をなくすることであるが、ここで、説馨をわか鯵やす
くするために、本稿第i章の3で類型的に整遷した選譲被と経連させて説隣して
みよう。
この媛定嚢体からは、交琶淡定の撤羅が翼題になってお管、撤羅を必要とし
ないとする前遠の選択鮫(餅のの考え方を適正化法はとっていないことがわか
る。しかし、交付決定の劾力が逝去に趨って失わしめられるのかどうかは、す
なわち、選択駿(B−a/によ吟特購欝麗として遜及的撤囲を認めるものか、また
は(登一騒〉によ鯵特来的撤選によるとしているのか、いずれの簸遅をするものと
しているのかは法の文言自体からは隣らかではない。したがってこの場合に、
交付決定の取溝の効果§俸は、将来的に生じるとの解毅がされる、すなわち選
擬駿(鉦瞬がとられているとみることは解釈論的にできないわけではない{輸。
しかし前遠したように、金銭または現物の給醤の擾経たる行政行為の場台・は、
将来的に取消の勤果自体が生じても、號に受給した金銭または物品の返還が求
められているかぎりその効果が逝去に趨及せざるをえないのである。解萩論上
選択鮫(野瞬をとりこの場合においても撤織の勃果はあくまでも将来的に生じ
ると説窮することは、鴛政行為の撤醤の勤果は将来的に生ごるとする行政行為の
一般原資彗に拘泥した説瞬のあ導方であるともいえる。また、選採駿(意識)か(8一
一襲一
給赫行政無為の撤麟の逓及勃(来丸 恒治〉
恥の違いについては、すでに遠べたように、疑交付の補跡金の返還について
は、交付から撤残が為されるまでの間の麟得を藪駿できるか否かで違いが鑓
てくることが考えられ・るが、適正死法はこの点の利得の返還請求の定めをおい
ていないので、いずれ、にせよ(無慮か(鑑瞬かで実質的な違いはなくなるのであ
る,行政行為の撤罎の効集についていうならば、行政行為が撤回された時点よ
り選って、行政行為の効果がなくなると説饒しても締ら総題はないことにな
る。このようにみてくると、選採肢(鞍a/の立場に立った上で、この規定は、
行政行為の遜浸的な搬騒を可縫ならしめるために特舞瑞こおかれた趨走である
(馨’〉と解する方が、選採肢(鞍瞬がかかえている法的説鱗と実体との里離とい
う開題を緩避できるという意蝶では、より現実に適合的であるといえるのでは
なかろうか.躍}
葺条の震定は、行政行為の撤蟹江あたる交付決定の取消が、選ってその効果
をなくされることもあるものであるかどうかについては、後還するドイツの連
都財政法の規定と異な鯵、明示的に定めるものではない.ただ、欝条との比較
をすることによって、はじめて、17条の焼定が縣に交付された補劫金部分につ
いても交付決定を取鰺溝すことをも認めてい.ることがはっきりと認識され、上
遠のように継続的結樽の将来的打ちき撃の場合(紛も含みつつ、i7条の取溝の
効果が遡及することもあると考える方が、実質に適合した説萌を与えるように
思われるのである.結局、i7条の規定は、選採駿(馨一麟にたった特磯焼定を定
めたもの(慧つであると解した方がよさそうである。
さて、・次に、交付淡定についての講学上の取溝の問題に航れておきたい。補
助金適鑑化法.とは、交付決定の臓消まについては、鎗条および鴛条しか矯定
をおいていないが、交付決定§体に澱疫がある場合については、爾条によるの
でなく、行政行為の取消の一般檬鑓によるものだとされてお穆,その際の取消
の効果は交琶決定成立時に趨ってその効果をなくするものだとされている。㈱
この点については、特に異論をはさむべきこともない。
この講学上の取消による場合を含めて、交種決定を敢弩消したときには,18
−45一
行政歓会論集 第遠巻 第2琴
条および盤条の規定により、返還請求を爺じ、返還が行われないときは、国税
灘納魑分の倒によ警、強調徽験することができることになっているのである。
最後に、以上述べてきたことをまとめておくと、購法ま二は、交付決定の取消
をなさないで補鋤金等を返還請求することはできず、交付決定の瞼消謹がな
される場合のうち、遜及して疑交付分をも取り消すことができる場合が、真桑
と講学上の取溝の場合であ箏、趨及効を持たず慶交付分には取潰の及ばない場
合が欝条の場合とされていると考えられる.i7条による場合は遜及しないとも
考えられるが、上遠した運露から選及しての撤騒をも溺条が認めていると考え
た方が規定と実体とによ静適合的ではないかといえそうである.
それでは次章で、ドイツの連都財政法上の患損決定の撤繧の簡題を験試しよう.
第3章 患絹決定の遡及的撤回一連邦財政法
工 槻説鋤
ドイツ連邦莫秘国においては、わが露の補助金遍藍建法のような補助金行致
手続を統…的に規律する法律は、存在しない.特に、資金麟絞行政の適正化に
関わる一般的な法律をあえて挙げるとすると、財政難からの幾律として、連邦
と州の双方に適講される財政簾舞法継鍛甑霞s欝澱燃搬ze響setzl醐、連邦に通
電される連都財政法/3膿6ε甑鎌s銭譲s醗戯囎が繍の藪か、いずれもi蟹6年の経
済麗罪防壷法覆1で導入されたものであるが、補勤金の不蓬請求を防蓋しそこ
から得られた麟得の返還請求を受給者に義務づ謬ることにより補助金行政の適
厩化を醸旛す資金助成法律(S曲懸t融s鰹etz/{53〉と、飛法典上の補講金詐欺
の規定(264条/麟1が挙げられる。このうち連邦財致法の矯定は、行政!手続に関
わる特懸規律をするものであるが、必ずしも完結した内容のものではない。
まず、最初に連邦財政法の鐵絹の鎮定と纏わらない資金助成についての一般
的な議論状摂iから説隣しよう。
ドイツにおいて、補跡金交付の行為影式は、実務上行政行為によることが多
一4§一
総髯行政行為の嶽轄の逮及効(米晃 麺治〉
く、裁覇夢褻こおいても、補勘金交付の行為形式は、青酸行為であることが認め
られた鋼が多いことは、勝稿で捲擁したこと瀞ある。1爾
連邦行政手続法とそれに懸応ずる各擁の行致手続法醐が凝定されるまでは、
籔霧的な作灘法あの授権を欠くときでも予算法律のみに基づいて行政行為による
資金助成は璽能であるとされ、さらにまた、行致行為によ絵姿金助絞がなされた
ときは、行政行為の取消または撤織とともに納付命令を発して返還請求権の美
瑛が可龍であるとされていた。’騎そこでは、鴛敢蕎為に帰する受給者の膿鍵に
よる返還義務の撰き受轄が擾麺とされたのである,かかる麺還がなされ、る鰻鯵
において、契約による資金勝成と艶べて迅速な返還請求権実現ができることも、
行政行為による資金豹成のメ夢ットであったのである.
ところが、欝76年の連邦行政手続法とそれに鰐応ずる各残の行敢手続法の鱗
定によ離、服従に基づく行政行為の権威に基づくかかる廼運について疑簡掛灘
てきた。醐その疑簡は、法律の授権なく交付決定の取潰または撤露の後に行政
強請籔鞍を行っていることに難して法治主義的な観点から轟されたものという
よ曽、連邦行政手続法鐙条の撤繕矯定の導入を甕接の契機とするものであっ
た。すなわち、行政手続法上,行政行為の撤羅は、取潰と異なり、将来に講っ
てのみ行政行為の勃力を潰滅させることが瞬定さ轟たため、撤回により適及的
に行政行為の効力を溝滅させていた鍵来の取擾には疑閣が鐵てきたのである。補
助金の交付決定が行政行為であるとすると、矯勤金が笈途馨的外に綾絹された
り、あるいは、交付行政庁が交{郵こ際して課した負麺を履行しなかったときな
ど、行政行為の撤響によっても幾受給分についての返還義務は生じないとさ
れ、その結果、疑受給分については、返還請求ができなくなる危険姓が認識さ
れたのである。麟亨
このように交付淡定の撤露が遡及幾を欠いていたことから来る縫題点が認識
されたため、連邦難敵法上の鐵摂決定については、簿齢年の第2次改歪法によ
り、特に、「鎚絹決定による従来の助成実務を支えている出絹決定の撤騒なら
びに鐵絹の饋還および講息についての疑周のない法的根遽を麟鐵する」鱒}必要
一47一
行政縫会論集 第4巻 第2暑
性から、遼及的撤賎を認める規定が付簾された。‘醐嚇また、この葭正により、
畿矯演定の遜及的撤懇、敢溝,および解除条件の成就の全ての場合の返還譲求
権が統一的に矯定されることになったのである。暢3}
そこで、次に連邦財政法の鐵揚の規定の適罵を受ける益金勧戒について、ど
のような規律がなされているかを、連邦難敵法上の患提観念の範騒、出絹決定
の取溝の規定、返還請求の矯定にそって顯次みていくことにする。
鐵捲の概念.
連都財政法上の崖矯については、瞬法23条およびその暫定行政規則が定めを
おいている。23条は、次のように定めている、
r23条 雌§
蒋定の馨的を遂行するための、連蔀行政機幾外の機幾(Stel遍に講ずる支墨お
よび績1務弓1き受けの授権1鐵絹Z殺we縦沁欝警擁ま、連邦が、かかる機馨繋こよる遂行
に対して、その鐵欝なしには満廷させることができな恥かまたは十分には満廷さ
せることのできない重大な騨益を持つときにのみ、誕上することができる。ま
本条のr欝携3の概念については、連邦財政法器条についての暫定矯則のri、
患携の凝念についてまが定めをおいている。それによれば、鐵据には、昌的指
定補動金(Zwe欲z欝。臨舞、財政補勤交付金(F雛a魏撫we孟s膿郎、漿務補劾
(S磁虚慶糞壷ε蓑st短1勧およびその飽の返還不要の給薄ならびに員的推定貸琶お
よびその縫の条件付でまたは無条件で返還されるべき給付が含まれ、さらに消
極的にみれば、受給者が法令によ瞬直接に根鑓および金額を設定された請求権
をもつ給付.現勃給付、費罵の饋還、委託発涯契約に基づく報償等は鐵絹には
含まれないとされている、{繍連邦財政法上、畠携として規律を受ける資金助成
については、後に述べる鱗a条をはじめとする特劉の擬律解及ぶので、解萩論
上、その範號の確定は重要な意蘇を持っているのである。{働
霞網の行為形式
さて、別稿で捲擁したように鵬、連邦財政法上は、23条において罎絹の誹上
一48一
給付青酸行為ぴ)撤獲の適役勃(米虫 縫治)
についての要件、艇条において鐵携を与えるときの要件について定めるほかは、
鷹絹決定の選及的撤瞬を議定する曇&条のみが、鐵絹について定めるものであ
って、その行為形式については特に定めがおかれているわけではない。ただ鐵
描の承認について定める「遷都難敵法44、襲a霧条に縫する鷲定行政規舞舞鑓
が行為形式についての手がか穆を与えることになる。それによれば、「4・i 鐵
講は文書による鐡搭決定により承認される。墨描受給者の申請に応じない鰻吟
で、このことは薄独付講されねばならない(行政事績法3§条)。」、ε4彦 鐵携淡
定は特に、……(牛酪〉……4・2・i§ 救済手段の教示……(申酪〉……を含まなけ
ればならない。諺「を3 承認行政庁は、承認決定の発給にかえて、饒外的に鐵捲
受給者と墨揚契約を結ぶことができる(蒼政重続法騒条〉.この場合、波定によ
る墨描についての規定が準綴される.」と定められている.この規則によれば、
壌絹の承認の鴛為形式としては、管政行為が原則的な行為形式であり、公法
契約は綱外的鴛為彩式とされているのである。また、ある論者によれば、墨
網調度全体は、醗蓮的な補助的活動ではなく、高権行政であるから、墨描は
公法の領域に蔑し、したがって纏外的にのみ公法契約が結ばれることになる
ほか、さらに私人が受給者であるときは、鐵矯契約は考えられないというの
である.蹴)このような欝定にしたがって運羅がなされている罹り、連邦難敵法
上の鐵携決定は、行政蕎為の娃質を持つと考えてよいことになる.
さて、以下、本稿では、さしあたり畿据の蕎為形式として原則的な、そして
また私人に対する縫孫ではほとんどあらゆる場合に使われている行敢行為を前
提として、議論を進めることにしよう、嚇
2 連邦財政法曇&条 出絹決定の趨及的撤回
行政行為たる鐵揚決定について遡及的撤撰をも授権し、撤麟、取溝、および
解除条件の成就の全ての場合の返還請求権を統一的に矯足する44a条齢手は、次
のような内容を持っている.
縫勲条 鐵霧決定の撤簸、農還及び韓利息
一4§一
行政縫会論集 第護巻 第2暑
(碧墨摺が罎講決定の申で定められた農的に反して養構されるか.または鐵
講に膏された負鶴が履行されないかもしくは受給者に与えられた繁縷内に履行
されないときは、墨搭映定は.これを金離または一都.樗菜勃または選及効を
ともなって撤繰することができる。議描が定められた馨的に健罵されないかも
しくはもはや旋漂されなくなったか.または支払後塵ち菰このために縫繕され
ないときもまた、繋ぎ聾こ態癒しない健驚が存する.
(2}鐵搭決定が第亙項によ矯搬撰されるとき、その縫の法令により遊i及効を
ともない鍛鯵溝されもしくは轍羅されるとき、または解線条件の成就によりそ
の熱力が溝滅するときは、鐵描は難還されなければならない。繕損受給者が、
取消、激纏または繕麟決定の効力の溝滅を瞬き趨こした事構につきその貴を負
わないときは、灘還の籔縷に臠しては.稗.慧を除き、疑法典の不当舞得返還に
ついての規定を準濡する、鐵摂受給者は、簾還請求権を生ぜしめた事椿を知馨
豪たは重大な過失により知らざるときは、穂得の潰滅を援絹することはできな
い。
(3}叢還請求権は、その戚窒と瞬時に期鍛が到来し,この時よ毎年6分の秘
息が生じるものとする.鐵据受給者が、襲還請求権を生ぜしめるに至った事欝
につきその責を負わず、かつ、饋還が承認行政庁により定められた期畿内にな
されたときは、禾ll建1の請求はこれをしないことができる.連邦舞鼓大臣は、縫
雛議欝分野に麗する行政媛鰹により豪たは鰻懲事案にお睡る決定によ吟.饒外
的な鍛接を許鰐することができる。墨描が支払後庭ち畜こ鐵矯羅的の遂行のため
に整絹されないときで、かつ、灘掃淡定が撤舞されないときは、濤的に燐結し
た綾湧がなされる豪での聞、第i項による穂懸を請求することができる。ヨ
この嘆勲条の媛定は、⑦出港を鐵絹決定で定められた琶的に反して鎮篤した
とき、◎鐵携快走で定められた昌的のために鐵絹を使篤しないとき(i藝後段/、
③珪1絹に付されまた嫁鐵絹決定の申で定められた負捲の不履行があるとき、の
三つの場合に、趨及的にまたは将来的に墨携決定の劾力をなくす撤蟹を授権し、
かかる場合に、鐵揚浜定を撤繕するかどうか、どの籔麟で撤毯するかを交付行
政庁の裁鷺{掛に委ねている。裁量権の蕎綻に当っては、r連邦財致法騒条、4絵
[3
巻
給付宥政行為の撤醗の選及勃(来尭 燈治〉
条についての繋定蕎致窺灘」{劾が一一定の拘束を傭えているが、それによれば、承
認行政庁は、撤響を行う裁量権を行使するにあたっては、薪鰯懸事案の特殊性、
特に、馨的に講広した綾絹の甥問、墨摂受給者の利益.および公益を等しく考
慮1しなければならない」とされ、ている。
本条は、いずれにせよ鐵薦決定の文字どうりの遂及的撤回をも授権するもの
であ導、そのことについては異論の余地がない.また、前遠のように、本条は、
騒従に基づく行政行為により基礎づけられていた返還請求を膏政手続法調達後
の法状濁に適合させるために定められたというものであるが、その意味では、
聡実的な甦選のうえでは、実質的になんら新しい状浅を生むものではなかっ
た。σ驚
本条は、また、鐵携の返還請求と轟揚決定の効力との縫孫については、次の
ような前提に立っていることに注意しなければならない。すなわち、通擁・崖
提は擾益的行政行為たる崖撰淡定によ移与えられるが、その趨撰淡定が出携の
給付(Lεls無舞癖の法的根擬であるとともにその最終的な保持資格給磁al艶綴癬艶鐙
の法的擾縫ともなっているということである。1補すなわち、鐵絹決定は、単な
る絵付によ陰その法的愚昧がなくなるのではなく、患絹を襲還しないで保持し
続ける資格をそれが有効である瞬瞬こおいて基礎づけるものと考えられている
ことになる・したがってここでは、綴絹決定の動力が消滅しない鰻む、墨絹
の饋還義務は生じず、その返還請求はできないという法的な講造になっている
ことが捲繁できるのである。備}
本条をめぐる議論
もちろん、本条の繰定については、その麟定当初から、歯定的な評懸がなさ
れていたわけではない。〔駒本条の規定が、不明確であるという見解も鐡されて
いたし、財政法の中で睡民に藻接に麗わる矯定をおくことに帰する疑闘も鐵さ
れていた。(π}また、資金麟成の盤質によっては、目的拘束または負麺への拘束
を求めることは不適靱な場合があるが、饑えば、学閥辮究の振興のために交織
一5i一
行政琶会論集 第護巻 第2号
される崖携についても、経済的な資金助成と縁掻に、一一一律に鐵絹決定の効力を
なくし返還請求することを認めている曇a条が、立法論的には誤診であり此擁
原員彗に違反している‘識との見解もあった。しかしここでは、連邦財政法の趨
走が趨及的撤羅を認める点について、学読はどのような位置付けを与えるか1こ
醸寇して、学読の婦応を見てみたい、ざ獅以下では、撤圏の将来効を説く行政法
学からみた通説的な位置付けと、4癒条の必要性に疑闘を殺げかける立場から
の漿総とに分酵て考察しておくことにする。
通説的位置付鯵
撤羅は将来効を持つとし.淫藤条の立法趣旨を簿足する学説から見れ.ぱ、当
該矯定は、連邦行政手続法49条の撤繕煙定の惟一の遜めて重要な例外として位
置付けられることになる・醐そこでは、鐵描の返還請求のためには、出携淡定
の遜及的な撤懇が必要であり、膏政手続法鐙条では不可能な疑に受給し綾駕し
た部分の返還請求を連邦財政法が襲3条により特馨llに認めているものと位置付
けるのである.
通説的な箆解によれば、連邦行政手続法臆条も遷都財政法4無条も、鎧絹決
定が鐡絹の受給権を与えその保持資格を保覆するものである以上、その欝還
請求はその譲鑓たる畿絹決定の効力をなくすことなしには不擁能であるとする
考え方が基礎にある。そしてその上で、疑に給琶した離分の返還請求のために
は、出絹決定の趨及的撤藝1が必要だという論理構成になっているのである.
ここでも、本稿第i章の3で類型的に整遷した選採駿と麗連させて通説的な見
解を説窮してみよう。連都行政手続法49条の矯定は、撤園により将来的にしか
懲絹決定の動力を消滅させないので、事纒(紛のような将来的な鐵絹給付の打
ちき瞬についてはともかく、遍去に受給した鐵雛の返還請求権は生ぜしめない.
そこで、復選請求権を生ぜしめるための特題の趨及的撤羅規定を置いたと見る
のである。この鰻蓼では、通説は、選譲駿穣一a/の立場にたち、特懸橋定たる
4醸条鰐/が置かれていると読窮するのである.
一52一
給付膏酸行為の撤羅の遡及妙(来丸 鰹治〉
また通読的見解の申には.行政手続法磐条の撤嗣の揚足について儀頼保護原
則との馨§孫を強調する一方で、連邦財政法塁毅条の蔑寇する事鋼は、信頼線護原
則には違反しないという需及も艶られることである。欝その譲りでは、肯定的
学説の中には、4翻案の矯律麟象は、旛手方に信頼保護に絶しない侮らかの事
露があるものであ吟、特に類手方の信頼保護のために将来的にしか撤醸を許容
しない行政手続縷49条とは、そもそも状浸が異なると見るみかたもあるようで
あり、その張篭で、艇a条が特選の趨走を置くとしても、磐条と違う撤羅の遼
及効については、難政翅漣上の必要性も考慮した上で特に問題を見いださない
ようである.
次に、鱗盆条そのものに対し、疑闘を投げかける学説を見ておきたい.幽これ
らは、4醸条が定める趨及的撤謡が不要だとする見解と、搬轡そのものも不要
だとする見解に分睡られよう.
趨及的撤懇不要説
ヤラズ櫛は、連邦財政法4盤条の燦定が、定める必要のない規定であるとす
る。その理康は、次のとお琴である。
行政行為たる交付決定の撤経は、あくまでも将来的な動力を伴って交付決定
の効力をなくす.そのことに伴って、受給者は、幾紅交付された補動金の保持
資格(9曲alt鐙藤波齋を失い、その繕果、受給者は、交付された補勤金額につ
いても、それから生じた利得およびその閥の舞愚を除き、返還する義務を負う
というのである。撤穰前に受給者が掛橋を痩馬することにより得た獲得および
その問の知恩は、墨絹決定が趨及して撤翻されない結果、受給者織に残りそれ
については返還請求することはできないが、それが正しく将来的な撤囲たる翫
以である。
この見解によれば、遷都財‘敵法の鐵絹の議定の適罵がない資金助成について
も,行致手続法鰺条の規定によ鯵返還請求できる{繍のであ鯵、4盤条は、日その
限静で遅論的には不要な趨走であることになる。ヤラスによれば,連邦財政法
一53一
鍾酸社会論集 第護巻 第2弩
襲&条をめぐる議譲は・大瞬騰動して鼠…一匪(VlεILar灘罎溢謡曲tsl、しかしその
嫁嘆の中では正しい見解も容易にかき消されてしまい得るので、襲a条は、遷
趨はないけれども存在する疑翼を除去するという効灘を持っている嚥1という
のである.
このヤラスの見解によれば、鐵絹の返還請求が将来的な激羅により行われる
としても、鐵握給付から撤羅がなされるまでの閤はその農振を有利に連環する
ことができそこから生じる利得および舞息については返還請求されないために、
趨及的な効果は生じないとしているもののようである.しかしながら、羅得お
よび利息は返還請求されることはないとしても墨絹の元本は遽還請求されると
すると、もとよ吟返還することを予定している醗資の類型と瞬様の効果しか受
絵巻にもたらさないことにな静、補勤金を返還するかぎりで過去に受給した蕊
分はいずれにせよ選って影響を受けることになるが、その点についてはヤラス
は、説得的な説鱗をしていない。その隈穆では、あくまでも将来的な撤響で補
助金の返還が可能であるという議窮には無建があるようである。
ヤラスの見解は、一般的に、鐵携の返還請求のためには遡及的撤懸を授権す
る規定は不要だとするものであったが、裁覇鰹の中には、特定の事案について、
選及的撤回がなくとも返還請求は可籠であると籍擬したものがある。
連邦行政裁覇辮は、そのig器年2月簸馨の覇淡㈱で連邦の鐵掃が、鐵摂決定
の趨及的撤暴がなくとも返還請求されることができることを認めた。
事案は、連邦交通省(緩告/が軟遵事業者(漂告〉に与えた要綱に基づく補甥金
に纏わる。本件要綱は、漣蔀交通省は、と銭揚受給者が財源またはそれ・によ瞬
得られた自動車および設備をその馨的趨走紅韓癒しないで使濡したときは、財
源の承認を撤回し、かつ、疑に与えた難源の返還請求をすることができる。」
との条項をおいていた.補助金受給後、原告は、窯該事業の一部を休焦したが、
そのことを原霞として、緩告が、補助金の返還請求を納付命令により求めたの
である。王審、2審とも、原告の主張を認めたが.連邦行政裁麟霧は.上級行政
裁請所の覇決を破棄し、事韓を上級行致裁覇新に差し戻した、(鋤
達邦行致裁糠巽は、醤淡理滋の中で、特に撤暦と返還請求権との麗係につき、
一5護一
給付行政行為の撤鯵の遜及効(来曳 饒治〉
次のように舞示している。
r被告の越還請求決定の中で表現されているように、奉件で争われている撤遜
は、それが被告の承認映定を一一連都欝政法騒農条の新しい鎮定とことな辱一
退去に選ってその効力をなくすことができないとしても、返還請求権を橿翼づ
けるのである・それは、厚鬢が嶽絹条件に反するときに縣菰与えた金銭給付を
繊絹の懸藤こ基づき遼遠請求する権稀を被告に与えるところの漂蕩が澱する承
認条件から鐵てくるのである。そこから、承認淡定の発給は、さしあた瞬は、
資金助成を与えるための法的糧搬にすぎないのであ眠しかしその最終的な
保持は,付縫的に,墨描決定がその遜据決定の掻越に基づき給盤されたものの
欝的拘束が定められている擬闘効力を持ち続酵ることを繭提としている。した
が/ンて、撒銭礫患が生ずれば、懸講が奪ら将来に糞ってのみ熱力を発するとし
ても行政庁による撤翼の意思表示は返還請求権を生ぜしめる。議絹決定は、本
件事案においては、と暴絹をさらに将来に向って保持し続謬るための法的籔擁を
寵するためには、一一連邦鰍法輪条の提案触の一・細鱗紐ことな
り一一一趨及的にそび)効力をなくされる必要はないのである。ゴ鍵
連邦行政裁警1翫の覇決の論選によれば、患捲が、交替決定に鞣し 昌的また
は条件に違反したときは交替決定を撤蟹し返還請求する承認条件で与えられて
いるものであるときは、交付漢定が選及的に撤廼されなくても疑に受給した補
麟金に対する{震還請求権が生じるということ1こなる。かかる解毅が可能であれ’
ぱ、連捷財敢法襲a条の適矯が不必要となる畿携が存在するということにな
る.鹸遠のヤラスの見解と、その婦象籔饗は異なるとはいえ、遜及的撤回が不
要である場合もあることを覇示した点において、さしあた瞬遡及的撤獲不要説と
して位置付けられる見解を連邦行政裁醤藤が示したことになる。
本件覇決には、撤回の選及劾は不要とした点については、櫓異なる評萩がな
されている、榊芋
覇旨を肯定するテェネスは、撤選が遡及効を伴うときとそうでなく将来的に
のみ行われ・るときとの違いに関連して、次のように覇決の譲遷を説鱗している。
一55一
行政緩、会議集 第4巻 第2号
麟舞決定が将来に講って撤露されるとき、患携決定の継続的妙果部分である崖
提の保持資格グ)継続的効力が将来的に満滅することにより、墨絹の返還請求が
求められるが、墨搭受給者には、保持賢路のあった期間の資本の秘罵のみが,
すなわち鵜息の簸約分のみが残る。行政庁が、科息をも請求しようとするとき
は、鐵提決定を選及的に撤羅しな縁ればならない。その譲鯵で、連邦難敵法難
a条里項およびそれに対応する州法の趨走は、本件覇決の立場でも愚昧がある。
このテェネスの見解にしたがい、本稿序章の類型{ヒに離して整遷すると、ヤ
ラスと連都行政裁判漸の見解は、選蟹股(蓼綾}〉の立場に立つものであ吟、この
立場に立っても、患搭が給付されてから撤響がなされるまでの蟻翼に生ずべき
蕎息の返還請求のためには、達都舞政法越a条の趨走のように趨及的撤醤を授
権する矯定によることが必要になるということである。
遷都行政裁覇湧の醤決について、もっとも理論的な反譲をしていると思われ
るのが、ウレ/ラウどンがJ鴨である.それによれば、連蔀行政手続法が磐
条につき懲還請求の開題を定めていないことは、嗣法の立法趣旨として、織懇
のときには、謹選請求権を生ぜしめないと考えられていたからだというのである・
した麟って、連難行致手続法麟定によ滲償還請求権を生ぜしめるような撤癬は、
行うことができないということになるのである。また、シュトーバーも、連邦
行政裁舞辮の解綬は、法律の遍矯翻避ω灘g磯撒齢であるとして非難してい
る.酬これらの見解によれ、ぱ、震還請求権を生ぜしめるのは罎矯の根擁たる鐡
握決定が遜及的にその効力を失わしめられるときのみであり、連邦行政法はそ
れを取溝の場合だけに銀寇していたために、連邦財敢法難a条が特に撤園のケ
ースについても規定を置くことが必要となったということのようである。まさ
しくこの考え方は、連都行政手縫法および連綿財政法4盤条の立法趣旨に忠実
な通説的見解からの運論的な反論ということができ、法律に忠実に論理簿賊す
るならば、ヤラスおよび連邦行政裁讐辮の見解は撹判を免れえないところであ
ろうと、馨われる匂
なお、このように連邦行敬裁判藪は、連邦財政法4盤条の燦定についての解
一56一
給付蕎政行義勇嶽i羅の遜及効(米丸 痙治〉
釈を示したが、瞬穣の解毅は、連邦歓会保瞳裁麟辮も、重度瞳害者法による調
整麟鍍金の返還請求について述べたことがある.乏鰭事案は、藁度身体瞳害者の
雇霧及び職業教欝の健進のための財海から連邦雇耀庁が与えた要綱に基づく覇
成金に絶するものであった。霧決は、返還義務の根鑓については、蓋接的には
要綱に基づき受給者が自ら申請時に返還義務を負ったとしてお吟、特に承認決
定の趨及的撤罎の必要性には触れられていない、〔働また事案は、連邦行政裁覇
薩の裁半ll鋼と講じく、返還講衆についての条件についての講意が存在するとい
解されるケースであった。
撤羅不要説
これまで検討したのは、鐵絹の返還請求をするにあたり出描線定の還及的な
撤認は必要なく、撤回が将来的に効力を生じるときにでも鞍還請求権は生じる
とする考え方であったが、そ為に対し、そもそ藍欝§決定の搬騒も不要である
とする考え方もある.
ゲッツは、資金麟成の返還請求が行われる事弼を、大きく、目的違背の使用
が為されるときと、承認に薩し諜された負極に違反したときとに二分し、その
上で、蔚者の羅的違背の綾絹が為されるときは、承認演定の撤轡をへることな
く、饋還請求権が生じるとする。醜}その発解の梅擬には、連蔀行致裁甥蔑の霧
決㈱およびマンハイム上綴行政裁報漸講演{働がある.ゲッツによれば、この
撤籔を必要としない撹還請求権は,「行政法の一般原則」醒}から生じるのであ
り、それは、資金助成の綾罵を拘束することによって曇的とされた成果が生じ
ない事案をも含むものだというのである.‘獣このようにゲッツは、護的違背の
罎矯健稽ぶなされたときは.出離決定の撤目を経ることなく、返還請求が可籠
であるとする.
しかしながら、ネルもいうように1鵬、取潰、撤回または解除条件の成藤1によ
り生じる饋還請求権とは渉繋こ、 目的に応じた使鰐がされないときに一一般的な餐
還請求権に基づき返還請求をすることも認めることは、一一般的には受け入れら
れ得ないようである.
一57一
行政社会論集 第纏巻 第2号
一般的には、答政体が私人に録し総髯を行う場合のうち、行致行為紅より給
付がなされるときは、有効な行致行為が存産すれば、これが常に財産移動の十
分な横縫だとされている、かかる事案においては、縷還請求権の主張は、行政
行為の動力が失わしめられたときにのみ可能だとされているli鰯このような見
解がとられる鰻辱では、ゲッツの見解は認められそうもないのであるぎ餅}
さて、以上襲a条をめぐる議講を見てきたが、いずれにせよ、遷都行政手続
法雄条の趨走を羨提とし、その基礎にある行政行為の効力に忠実に法的仕縫を
義明していく張箏においては、戯a条の趨走を必要とした立法者の選譲と、そ
れを支持する遜譲的な見解が法論理的には講痩的な合遅性を詩つのではないか
と思われる。
連郵財政法の繕携決定には、この毅a条による遡没的撤羅の規定以外に、通
常の行政手続法銘条および魯条の綬定も適駕されるとされている.飼えぱ、囎
条の場合、撤蟹留保がされていたときに、将来に肉って撤回することもあるし、
承認決定§体に鍛疵があるときは、48条によ鯵逓及的にその勤労が失わしめら
れる。これら連邦財政法4鮎条、連邦行政手続法銘条、礁条のいずれの場合も、
緻囲のできる難問は、行政手続法認条里項により、撤議事霞を知ったときよ瞬
年以内においてのみ許容されるし、緻職権を背縫する紅際し、聴縫(§28
VwWG)および蓬密付記(§39VwWG)の規定の適矯も受けることになる。ま
た、嵐携淡定の効力がなくなることにより初めて受給者に韓する鐵据の鱗還請
求権が生じるが.虚構に麗しては.取溝、轍躍、解除条件の成就の場合につき
統一的に連邦財敢法4転条2項および3項が規定をおいており、それにしたがっ
て生じる饋還請求権は、納付命令を発して行政執行法によ吟行政強麟執行の方
法によ絵実現がなされることになることは離遠したとお鯵である、
3趨及的撤回の一般化への動き
麟簿で見たように、ドイツにおいては、連邦難敵法4盤条の矯定は、行政行
一58一
給付行敵行為の難懇の遡及効(米蒐 鯵治)
為の撤灘の効力についての唯一の擁外とされ、また、属条項については、それ
が不必要な燭定であるとの‡琵購もあった、
しかしながら近時の法政歪論議の中では、むしろ購条項の有意瞭さを前提と
してそれをより一般化しようとしているとも葬儀できる動きがある。そのよう
な動きを示すものとして、以下では、沿84年のドイツ法曹大会行政部会での決
議豊鋤と欝89年の行政手続法に震する矯定の改正法案鶴}を取り上げることに
する。
纂衡醤ドイツ法蓼大会行政法離会決議
第5§繧ドイツ法曹大会行政法部会で、「資金勝成法の整序枠総み涯なるテー
マにつき報告を撞当したフ辞アウフは、その報告の中で、資金勝成の返還請求
の閣題にも触れた.そこでは、鹸遠の連邦行政裁醤淺甥決に踏み込む影で、
夢承認決1定の法的魏力の椿薄畳諺が確認されるとすれ,ば、1賞還請求権が霞的か
ら鑓害さ轟た蟻溝の箆率に応じて趨瞳されないのかどうか考癒する必要がある
と問題提起をしていた・纏鐘しかしながら、報告の後、部会では、法案の礎案の決
議が行われているが、そこでは、若干の修甕をへで臨〉次のような行薮手続法お
よび連都財政法の繰定の趣旨に沿うような提案の決議が、資金麟破一般妥こ蝿象
を広げてなされるに至ったのである。
嚇翻難嚇決定鱒確めら繰馨的叛して観熱るとき・購こ
継続鱒が噺隷加醜しく1讃鋤巖縮縫筋縦輔錬履
鍵櫨硬き、資鋤縮緬謙が不礎醜しく1ま露や不磯となった
とき、または資金勝成馨的が渚緘するときは、資金勤域決定はこれの全翻また
は部を嫉燃嬬搬競飾て撤麩することができる・麟が予碇甥
縦曲疏め鞭馳纏いか、魅くは贋金鰍受継がそ磧を負わ
なけ濾妨榊軸からそ疎め1畿履纏いか・款は訟囃し磯
遅融くそ疏蹴翻擁榊と舗嚢醜嚇しな噸驪龍る・ま{至。嚇
この鶏会決議は、連邦財政法襲3条にならってその基本的な部分が趨華され
r3
9
行政縫会論集 第4巻 第2号
ており、さらに、騒&条に蕾まれていない資金助成響的達成の不籠とその震的
の消滅が撤織の選i露として認められている.この決議蕩分は、賛成腿、反対2、
保留2の狂倒的多数で承認された.鶴7}この票決によ辱なされた淡議を見ると、
法曹大会では、通説的見解に従って遡及的撤懇を含む決定の搬選規定を資金助
成一般について及ぼすことが指示され’ており、その張りで、遡及的撤響不要議
も、撤回不要説もさしあたりは支持を得なかったものといってよいであろうか。
連邦行政手続法鼓正案
ドイツ法曹大会の当該決議は、それに先立ち公表されていた、前遠のヤラス
及びゲッツの連邦財政法4盤条に対する窺霧的な見解の後に患されたものであ
ったが、その後、襲a条についての肯定的な見解は、欝欝年の政府案の中で再
度確認されて縫鐵されるに至った.
購法案の中心は、連都財政法4船条の規定を連邦行政手続法に一般的な形で
取鯵込むことである.このような動きは、もともとは、連郵財政法4勲条の立
法当時疑に連都参議院により示されていたものであった」ま鰍なお、瞬法案は、
その後の、ドイツ統一に伴う大量の法政歪事務のためか、未だ成立していない
ようであるが、購法案が政府提案であって、連都参議院もその大縞においては、
異論を彊えていないことから、それが無観することのできない重要な法改亜の
動きであるので、あえて以下にその内容を紹介する。
隅法案は、本稿に関わる張りで整理すると、次のような法政蛋内容を含んで
いた。
まず、第一に、連邦財政法騒農条の内容を連邦行敢手続法に一般的な調度と
して取諺入れ、それとともに、連邦難敵法の当該条項を麟除する。また、羅内
容の行政行為の撤翻窺定を第欝縫会保瞳法典にも取鯵入れようとする。それら
行政行為の趨及的撤羅を授権する趨走の条文は、それぞれ次のようである。
連邦行敢手続法第磐条第3覆
隠1一定の欝的の遂行のために…霧のもしくは継続的な金銭縫付または分割し得
一6§一
織付行政鴛為の轍繕の遡及効〔米虫 痩治)
る礎劾績付を僕与するかまたはその要件とな/)ている遜法な蕎政行為は、次の各
号の一・に該聾するときは、それが争い得ないもグ)となった後でもその全都ま
たは一…都を選浸効を鶴っても嶽講ずることができる。
玉 その給付が、行敵行為の中で定められた舞的のために健罵されないか、
交磐の後直ちに穫稽されないか,またはもはやそのために饅絹されなくなった
とき.
2 打数行為に負趨が付されてお吟、かつ、受益者がこれを履行しなかった
かまたはそれ.に盤された期縷跨に震行しなかったとき.
第48条第4項の矯定は、これを準罵する.まd脇
第鎗桂会保瞳法典第47条第2項「(21一定の霞的の遂行のために金銭給替または
現物給付を承認するかまたはその要件である適法な授益的行政行為は、次の各
弩の…に該婁するときは、それが争い得な拠ものとなった後でも、その全藻ま
たは一難を遷及勃を伴ってでも撤講ずることができる、
i その給蓉が、行政行為の中で定められた響的のために使講されないか、
交付後ただちには笈駕されないか、もはやそのために使欝されなくなったとき。
2 行政行為に負握が轡されてお鯵、かつ.受益者がこの負越を履貸しなか
ったか、またはそれに付された期懇内に履費しなかったとき。
その行政蕎為は、受益者が鴛政行為の存続を信頼してお甑かつ、轍灘が為
されるときの公美の覇益を考慮してその儒頬が課護に魅するときは、遡及効を
伴っては、嶽鬱してはならない。その盤頼は、受壷考が与えられた給村を費消
するか、または、それがもはや取鯵済すことができないかもしくは不当な不利
益をともなってのみ取吟淺すことができる財産処分を行ったときは、原則とし
て、謀議に纏する.受益者は、行政背為の轍獲を生ぜしめた事椿を知っていた
かまたは重大な遍失によ鯵それを知らなかったときは、その信頼を主張するこ
とができない。第45条第4項第2段は、これを準現する。野黝
いずれの規定も、給付行政背為について、⑦行政行為の中で定められた馨的
一瞬一
行政後会論集 第4巻 第2畢
のために使罵されないとき、(②行政行為の中に負極が種されていて、それが履
行されないとき、のいずれかのときに、当該行政行為の遜及効を伴う場合を含
む撤穰を授権するものである。
これらの規定が成立するとどのような影響が畿てくるのであろうか、以下に
簡単に考察を換えたいぼ揖}
まず、給{蓄行政行為一般に趨及的撤騒が認められ、それに基づく返還請求の
できる給付の籔露が広がることになる。後来、給付行政行為のうち趨及的撤蟹
が認められていたのは、連邦財政法上の鐵搭決定に綴られていたわけであるが、
本条の改歪によ鯵、出携以外の資金麟威のみならず、金銭給付、理勃給付を鴛う
給銀行敢行為一般に趨及的撤獲の鰻擁撚与えられることになる。とりわけこの
度の改正案の中では、第欝歓会保瞳法典の中にもこのような遜及的撤譲の糧定
が導入されようとしている点が注意されるべきである。離達のように、重度身
体障害者の雇灘及び職業教育の健進のための財源から遷都雇灘庁が与えた要綱
に基づく助絞金に麗し、連邦歓会保瞳裁舞議も、連邦行政裁覇辮疑様、逓及的
撤嬢の授権規定によることなく給付済補勧金の返還請求を認めたことがあった
にもかかわらず、この度の改亙法案の第3条は、さらに一般的に、縫会保瞳法
典の適欝を受ける給付行政行為についてそれに基づく給付の返還請求のために
遜及的撮麩を授権するものである。
これらの改歪法案は、縫来.行政行為は、将来的効力を伴ってしか撤騒で
きないとしてきた行政法学および実定法上の規定に対し、給穀行政行為につ
いての趨及的撤凝という,第二の撤回の類型を一般的に麟綾化することにな
る.
これらの改厩法案が持つ慧瞭は、絵付済の給轡の返還請求を給付行政行為の
行為をなくした後に認めていた健来の実務および裁鵯倒の実際上は追認である
といえ、法遜論士は擁めて大きいものがある。そしてまた、選及的撤縫の麟度
化は、行致法学上の行政行為の撤囲の講論をよ鞍、内容に興して細分免するこ
とになるだけにとどまらない.
一62一
給盛行敏行為の嶽簗の遡及効(栄丸 錘治)
それにともない.実務上、給付の受給者は、行政行為の中で定められた総
意の§的紅韓癒した利絹と行政行為に付された負極の履行が極めて強く強鰹
されることになるのである。行政行為が、さしあたり出訴期縫の徒遍などによ
り取撃消すことのできないものとなった後紐おいても、受給者は、行政庁によ
り命じられた負担の履行ぶ強鰯され、それが行われていないときには返還請求
がなされることもあるのである。負鐙が嬢歪テされないときに、交付決定などの
給付行政行為の遡及的撤園がなされることにより、饒尋こ給付された金銭または
麹晶を変換しなければならなくなることは、受給者にとって極めて強いコント
壁一ルが及ぶことを意賺する。
また、総懸決定を行い、場合によってはその申で給付の健途§的を定め、負
撞を課し、そしてその遂及的な場合も含めた効力の取溝を行う行政庁の裁量権
瞼は棲めて広籔なものとなるのであり、かかる広範な裁量権行使の統鰯の総懸
への取継が畢急に取穆緩まれなければならない課題として求められることとな
るように、馨われる.
4遡及的撤譲の代替手段 付論として
以上が、補勤金の返還請求のための交付淡定の趨及的撤轡にかかわる連邦財
政法の規定をめぐる考察である。ここで付議的に述べておかねばならないこと
は、ドイツにおいては、交付決定紅よって申請者の受給権を確定し、給付を
締った後に、義務違反などを遷趨とする遜及的撤密または取り消しを行うとい
う手法のほかにも.給付済補動金の馨的拘束または負撞縫付の超課を行うための
手法が存在するということである。その手法の倒としては、行政行為論の上
では鐘較的なじみのある解除条件の付与によるものと、暫定的資金助成承認
という手法によるもの、および契約を篤いた手法によるものがあるとされてい
る」董踏このうち、契約によるものについては前遠したので、麟二者について今
後の験討課題として留保しつつではあるが簡単に遠べておきたい。
解除条稗の轡顔による手法{欝}
一63一
行政栓会論集 第4巻 第2号
補助金交付決定に解線条件を付し、条件が成就したときに当該補麟金交付決
定の動力がなくなることとし、その後にそこから生じる饋還請求を鴛敢強灘徴
叡の方法で実理するという手法が存在する。補幾金交付波定への解醸条件の付
撫は、背政手続法36条2壌2号が認めるところであったので、3ハネス咽)によ
れば、連捧財政法4船条の凝建以前も都分的に使濡されていた手法である.こ
の手法によるときは、条件の成就により補助金交付の法的根擬隷、行救庁の特
騨の行為を待つことなく嚢動的に消滅し、返還請求権が生じることになる。し
かも直ちに補麟金の全額の返還請求が生じるとされるのである。
この手法は、連邦財政法鱗&条2項でその綾驚を肯定されているし、蕪籔で達
べたこのたびの連邦行政手続法改笙案の中でも特に問題にされていない.裁鵯
倒でこの手法が正面から問題紅なったものはないようであるが、しかしながら、
この手法が、震的保瞳の最も強力な形式であ鯵、返還請求権を生ぜしめるため
の最後の燐札であるとの評{瞬翌漁や、条件の付与が行致庁の裁量によるもので
あることを考憲しただけでも補麟金受給者の法的地綻を悪化させるものである
との詳欝至騰は、この手法についての裁量統網の鶏題について今後の縷討を要
求するものとなっている。
暫定的資金勧戒承認の手法搭}
暫定的資金助成承認という手法は、暫定的に補勤金等を交付した上で、受給
者縫の馨的遂行等を鑑みた一1二で、事後的に受給権を確定し、受給賢路が確定さ
れた部分以外を返還させるという措置がとられるときの資金勝成の手法を表し
ている.倶81 これによれ・ば、予め確定的に交替快走を発給しておき、後に交付
決定等の取鯵消しを行うという手法と覧べて、受給者の地粒を趣めて不安定な
地位におく点で、受給者の地位の安定性の確保という点から開題を多く含むよ
うに思われる。裁覇倒の中には、連都行政裁讐勝懲83年4誉慧騒醤決{銀}}のよ
うに、この手法を肯定しているとされるものもある.また実務、11は、棲めて柔
軟で強い受給者の統麟が確保できることから、給付要件を満たすかどうかの審
一64…
給舞行政行為の搬誕の趨及効(来尭 懐治/
査がかな蓼の暗闘を要しかつ露難であるにも拘わらず給付を迂遠に行う必要が
あるときに、遍劔であるとの箆解もある」騰/
給付決定の選及的撤溺または取消の代替手段として考縷されうるこれちの手
法については、本稿ではこれ以上遠べないが、これらの手法がそれぞれに資金
助成の羅的達成のために有麟なものとして霧欝されており、また場合によって
は行政庁による裁量権の濫屠として受給者の権麟利益を侵害する危陰性の高い
ものであるが故に、早急に検討をしなければならない課題として、その検討は
甥稿紅留保しておきたい。
第4章 給付行政行為の撤繧の遡及効について
本章で、これまでの霞独の縫孫法令の検討を遂じて舞った考察のまとめをし
ておきたい.
まず、本稿で取り上げた補助金適蕉化法上の交付決定は、行酸行為であり、
また連都財政法一との補助金の交付決定は、ほとんどの場合行政行為として発給
されるが、それらは、実定法により、擦手方の義務違反等の講裁事由があると
きなどに、遍去に趨っても取鯵溝されまたは撤鯵されることができる。これらの
うち、交替決定そのものについての鍛疫を礫由とせず、馨的違反の補助金続編ま
たは負握の不履鴛などを理癒として交種決定の効力を失わしめるものは、講学上の
撮露にあたるが、交付決定の撤羅の場合は、実定法が弼外的にその効力を遜っ
ても失わしめることをも予定し授権しているものであ瞬、それは、行政鴛為の
撤厨についての一般原則の懇めて重要な鋼外である。
次に、補鋳金適薫飽法および連邦財政法は、受給者の補勘金請求権の発生と
存続およびその対応物としての補豹金の雛還請求権の発生を、行政鴛為たる交
付決定の効力にかからしめ、補勤金交付淡定の効力が、撤園、取消などによ吟
失わしめられではじめて補助金の績還請求権が発生するという法的構造をとっ
ていたことに着醸しておくべきであろう。このような構造の下では、饋還請求
権を発生させる交付決定の撤藝簸ま、逝去に選って交付決定の効力を消滅させる
一65一
鴛政経会譲葉 第遼巻 第2弩
ものと解するのが、交付淡定の効力に返還請求権の発生をかからしめた法構造
に適合するということが、本穂第2章および第3章での考察を通じて示されたよ
うに、意われる.このような構造を法がとっていると解される事纏については、
行政行為の撤懇が遜及効を持つことがあるとの推定ができそうである.
そして、このような摸造の下で撤回が選及効を詩つこともあるという確認
は、本稿で蛎象にした補勧金適藍建法および連邦財政法の適罵を受ける補麟金
交付の事擁玖外の補助金交付およびその纏の金銭および璽勤給付についても、
それらが、行政行為により交付されるものとされ、その行政行為の効力が存続
する罎鯵で、当該絵付の線持が正当化され、当該給付の返還請求のためには給
付決定たる行政行為を撤郷するものとしている事案にも、まったく一般的にい
えば妥当するのではないかと患われる。
また逆に、法が行政行為を給付の行為形式として採篤していると解されるそ
の地の事鱗についても、法が当該行政行為の勤力をなくした上で返還請求をす
るものとしていない場合には、当該行政行為の綴轡の動力が遜及するという特
殊な取擾は予定していないものと解することもできそうである.法律が、総轄
の根鑓となる行政行為についての定めを置いていても、給付の返還について
は、当該行政行為の熱力とかかわむなく、法律上裏然に返還義務が生じるもの
としている事擁については、当該行政行為の遡及的撤織を予定していないもの
といえそうである」王卿
次に、返還請求との縫係において考察してきた交付決定の法的盤質につい
て、まとめておこう。
補駒金適正此法および連蔀財政法ともに、実体的な補豹金受給権を行致行為
の効力にかからしめていたということができるが、そこでは、実体的な権利義
務溺係を根麺昏重けるものとして行政行為が馬いられてお滲、その行政行為の効
力が存続する鰻りでは、たとえ鱗らかに霞的に反した補勧金綾絹がなされ、根
羅法によ吟蓬当化されることのな塾、その意練で実体的にその存在が許されな
い権利義務麟係が存在しても行政行為の動力が存続する罎箏において、かかる
一66一
凝窮行政行為の簾羅の遡及競(来丸 麺治}
実棒的な権利義務縫係を直接に縫題にすることはできないという法的構造をと
く)ていたということもできる。その行政背為の効力と実体的な権構義務縫係を
開題にする醸吟では、瞬法ともに、行政行為の効力の点では行致行為分…般原
則に比較的忠実に補助金関係を矯律しようとするものであるともいえよう。し
かし、爾法は、金銭給付の横縫になる交付決定を膏政行為の一般原則によ雛欝
律しようとするものであるが故に、逆に、選及的撤回という行政行為の撤獲に
ついての一般原則からすれば倒外的な定めを設けなければならなくなっている
ことに注意する必要があるのではなかろうか.画法が、締敦行為の媛律を交付
の決定による交付の段躇のみに鰻達するならば、返還請求は、全く劉の法的行
為として難理することも考えられないわけではないが、{{踏 法は、あくまで
も当初の交付決定の効果を選って失わしめるという方法で法縫係を逡理しょうと
してお鯵,そのために返還請求麺理上必要となってきた蔑律が遡及的撤凝をも
授権する趨走であったのである。
金銭給付の前挺となる鴛政行為は、本質的に公権力の行使としての実質を馨
う実質的行政蕎為ではなく、実定法が披講的に行政行為として講成したという
愚昧において影式的行政行為であるが、まさしく形式的行政行為ではあるが行
政行為の効力についての諸原則を適篤しなければならないところがら、かかる
饒外的な媛律の必要性が趨てくるのであろう.形式的行政行為に含まれる給付
行政行為を行政無為の縫癖で越遷しようとする鰻辱にお》、て、遊i及的撤繧を認
めるという特殊性や、ドイツで見られるように、選及的撤織規定の一般化の必
要性も鐵てくるのではなかろうかと思われる.このことは、解萩論的には、行
政行為の取溝と撤嶽について健来読かれてきた解報に一定の纏分免した説覇を
要求していくことになるのではなかろうか.
形式的行政蕎為論との関わ鯵で、さらに述べるならば、補勧金の交付決定
はそれが実定法によ鯵行政鴛為として講成されている譲善では、その効力は、
待政行為に特有な効力として公定力、不可争力ともに、基本的には実質的
一67・一
舞政琶会論集 第履巻 第2号
行政行為と講様に生じるのであろうが、返還請求については選及的撤騒の授権
を実定法がしている点に壊れるように、実質的行敢行為と全く瞬様の事構の越
耀では、返還請求についての事晒の鎚遷として不遜切な問題点をはらんでいる
行政行為であるということも本稿の考察の羅静ではいえるようである。このよ
うな給付行政行為の特殊な取撮が存在すること日誌は、実質的行政行為と区幾
して形式的行致行為の範癖を設け,形式的行政行為の一類型である給付行政行
為の特質の一鰹として、それを認識論的にも解鞍論的にも整達していくことを
意味あらしめているように、轡われる。
おわりに
以上、欝独の補勘金交付決定の遡及的撤轡をめぐる議論を艶較法的に検討して
きた。また、ドイツ連都興趣国においては、給付蕎政行為についての趨及的な撤
護を撤懇の第二の範躊として舗度絶するともいえる動きがあることも示された。
このような、選及前轍璽の綱渡は、受給者灘から発て、受給者の法的鑪盤を極
めて不安定にする燦定ではあるが、補助金等がその本来の政策§的を達成する
ためには必要な給付行政庁による受給者の統麟をもたらす点で、適饗に位置
付けられるべき弱題である。もちろん、政策馨的実現のために必要最小酸度で
の撤回が為されるべきことは、いうまでもなく、そこには、比鱗原則紅よる裁
量権行使の凝議が妥当するといってよいであろう。また、趨及的撤醤の原霧と
もなる交付淡建に付された負極は、それが選及的撤溺と縫み合わされることに
より、極めて強い拘束を受給者に負わせることになる。その露台の負遽の内容
などその法的統講についての考察も避けて通ることのできない重大な考察課題
であることも示された。
本稿での、遜及的撤園に関する翼題は、補豹金行政上その本来の政策目的実
現のために適切な§的拘束を受給考に課し、また、ずさんで不当・不正な補劫
金行政が行われたままの状態を是重し、予算の適正執行を確保するためには、
一68一
給付行政行為」)撤罎の遡及効(来曳 笹治〉
必要な麟度であるにも拘わらず、鍵来は、それほど重要なものとして注目され
てはいなかった。これ紅ついて綜、遜及的撤羅以外の遮還請求の原翼となる諸
手法も購様であって、第3章護で付論的に述べたような諸手法を返還請求との縫
係で総合的に醗発することが今後の課題として残されている・
特に、選及的徽毬の原獲ともなり返還請求という最終手段により趣保された
負撞または条件等の醗款を付すについての春政庁の裁量権限は・補劾金の政策
麟的実現のために最大醸瀦繕されていると思われることか叡その分析は極め
て重要な課題であるが、本穣では取り扱わなかった・この点については・縫饗
を期したい.
また、補助金の交付決定の遼及的撤露をも授権する規定を実施する行政庁の裁
量権行綾の統講については、わが馨ではほとんど議論されていないが、特に、ど
のような馨的拘束を受給者に課するか、どのような状浸のときに交付決定の取潰
ができるか、どの籔囲で取消ができるかなどその裁量権行使の基準についても、
覇確にしていく必要があるように思われる。この点も食めて補勧金返還請求を
めぐる総合的な醗究は今後の一課題としておきたい・
︶
、噛ノ
・王
(i樋常瞬撤灘係書におレ・て1ま、行政行為の蜘凝撤騒を匿分した上で麟離
遜及勧を持つのに請し撤墾は将来劾しか持たないことが遠べられているのに留
まる。後遠(注5〉の遠藤縛崔ぎ実定行政法垂(糞婆麟、欝89年〉饗3責は、擁外で
ある、。
(2〉このような一般源灘、蒋に取鴻と轍嚢の機念簸躊的な誕分については・それ・
に網を拠ず翻する遠藤馳の灘揃な作業があることはっとに無られている
が、本稿では、とりあえず、取消と嶽選の区分を前縫とした上で、給付行敢行
為についての撤癒の取援の特殊性をとりあげるものである。
(3〉奉稿の標題で篤いたr給替行政行為匪なる居語は、さしあた甑行政行為の
内容に養聾して金銭や愛物の給軽を行うかまたはその法的振遽となる行政鴛為
一69一
鴛致琶会蒲集 第透巻 第2畢
の意繍で綾絹している。鐵顯の灘に行政締為の効梁を遜及して失わしめることが
必要になるという特殊性は、ひと箏補鋤金交付決建のみに認められるわけでは
ないと、患われることからこのような榮語を篤いた。
なお、後達するドイツでの連邦讐敵手続法の改亙案の中では.「一定の誰的
の遂行のために一一賜のもしくは継続的な金銭給付または分擬し得る現勃総髯を
行うかまたはその要件となっている3舞政行為と規定されているものが.本稿
でいう給替行致行為にあたる.
(4)このような事例においては,行政行為欝体が給付を受けかつそれを課持する
ための法的橿擁とされていることになる、その意鞍では、ただ単に給付み橿擁
にすぎないわけではない.ドイツにおいても、行政行為によ修補勘金が交替
されるときは、当該行政行為の動力ぶ消醸しない罎静、補勤金の嬢還請求権
総rs継t雛舞蓼S謹膿灘磁1は生じないとされている。さしあた箏、琵識S−」敷藪錐
葺》a茎擁er,奎≧ec轟ts重or盤ε鞭 δεギ S幾重}ve浪t襲}雅量er穀盗籔 蟄賞{:玉⊂圭琶reη βε{墨ε鞭t騒擁蓼{経ギ 6量e
轟。盆aむwlc戦灘警,Z}駅蔦21欝総1,S.錐3麺.,驚3∫.参黙。
(箏遠藤・鋳掲淫掛・錘3頁は、この点について次のように指摘している、ξ補豹金
交響決定は、事構の盤質上、将来計癒に帰して与えられることになっているか
ら、補勝事業が誹麟どお吟適劔におこなわれなかったという事後的遷蜜によって
鍛り溝さ載ることになるが、その鰹、効果を遍去に趨らせないと交線決定を取彗
漬したことにはならないユ.しかしながら補劾金適正髭法の適霧を受けない補動金
で、それが行致行為によ鞍交付されるものであるとき.当該行政行為の鍛遽によ
讐裏然に受給した補豹金の返還請求義務が生じるとは、直ちにはいえないようで
ある.継続的に補勤される事業につき、将来に講って継続を打ち馨る錺合に瞳っ
て、撤残権鰻を法が与えていると解萩される事蟹もあると思われるからである.
(61補勤金の返還請求という捲置と、是正命令、事業遂行命令との選譲の開題に
ついては、碓井光瞬「補豹金涯雛舞1一簾飽旛ぎ穫代行政法体系鰺難破萎〔有斐難、
雄84年珍47嚢でも触れられているが.取潰それ甕体の開題起ついては.簾単に
言及されているのみである.
(7〉ドイツの連邦行政裁舞飛は、後述のように疑に交付した補豹金の返還請求の
ためにも交盤決定の遜及的撤躍は必要でないとする解毅を示した。それによれ
ぱ、返還請求の範霧の霞題は、交付訣定の選及的蠍擬の可否の問題とは纏わり
がないということになるが、その解毅は、連絡購政法の遡及的撤獲規定の立法
一7§一
給付行敵背為び)撮舞び)選激動(乗丸 穫治〉
趣濤とは、異なる解親である。後述第3章2参熱。
(8〉最近でも.塩野宏鰹瞬筆究会・聖衆璽行敢訴訟の検認課題難給付費数事稗をめぐ
る緯題点達ジュ1タ925弩(懲89年/42嚢以鮒.縫轍「倉敷毒生活保護舞下事件i
賃雑婚盛号〔鯵89年〉34頁雛下、塩野宏r補覇金交付決定をめぐる若干の緯題
点3蜘掛一懸献呈譲文集ぎ行酸法の諺開題鱗(春斐1嵐玉螂年)籔嚢縁下、
高橋滋「第5章 補勘金行政における裁彙とその統講原理」 購籔『理代璽
訴訟と行政裁量」(弘文堂、欝欝奪擁6§賛以下などの業績がある、
(鋳 ドイツ連都共融獲においては、V(》鍬盤鍵(泌翻,騰。猛艇6ε難舞gv(罎S破勢車e膨
t圭。糞e簸,翼VwZ至§84,S.尋8{}経.;歪甕識s D.」段ダ我ss.至}室を聡叡:翌{{or{墨eギ顎}雀≦{zwec蕃{一
w譲rl馨vεrw醜騰rS銭無ve勲醸懸.3v醗.1鰹,s、8簾{・の鰹、狂r麟wll鼓e董盤
翼谷1垂,£》艶段琶。麹{oぎ6er綴蓋墓艶簸茎蓉esc麺a琶e欝建r S鞭む草e欝t量{}簸ε費一Z縫窪至磁{:聡e睡聾el−
tra墓z蟹ボPro董}茎e灘a額璽{voダ簸装重孟警εr S雛もve簸鍍。盤s醗w灘董霧襯鷺駐簸,i{逡7;W量麺r量e6
鷺{}r奮,Z雛Zwe改vα{e韓慧塗墓1搬S撰3ve蹴量。費srec猛,GεwAダ。}雀ユ987,S、i蕉な
どの業績が趨されている.
(灘)補鋳金行政にお謬る裁量の難題を亙藩から考察するものとして、饒藤英量
「醒ドイツにおける資金補勧行政の法的続麟の新たな手がか瞬こついて歪(叛法
欝8号(欝86年〉欝4葵以一1で、高橋・離掲涯(8/論文がある。それらの中でも返還請
求1の難題は、蒋に取瞬上げられていない・
(難〉第3章で後達するように、ドイツの連邦灘致法一髭は、「繊指IZ雛we撮囎醤1ま
という罵語ぶ養われてお諺、その申には、いわゆる補勧金lve纏縫e鍵r Z総綴簸鋤
以外のものが含まれるが、以下では,さしあたり補動金を念頭において遙絹機
念を縫うということにしたい、補勧金(Z琶s蕊癌轟資金麟域IS賛むve欝t沁簸1、
鐵講IZ繊麗露澱齢、財政援麟{F盤a魏賊艶1などの概念と実定法.しの擾定にっ
いては、さしあたり、米丸麺治「資金勧戒行政の行為形式譲(碁一一藤ドイツ・
鴛政法学および裁覇擁の饗論とその開題点ま名法燈6号(i露5年)3雛褻澆i参蕪。
(鴛〉財政講査会編ζ國の予算 軍威2年痩退(はせ叢麓、懲鱒年矯2嚢・
(捻〉なお、参考までにドイツ連躯美趣轡における連類の財政援勘額についての
簸単な統訴を第i2次資金勘絞鞍告讐からまとめておくと、次の〔表3〕の
ようである。
一7至一
行政桂会講集 第護巻 第2号
〔表3/ドイツ連隷共秘鼕鼕における連報の財政援麟額とその比華
(磁位1濤万ドイツ・マルク、%)
年度 財政援勧額 難敵援跡額/支鐵
斜照麗嬉1{e麟一(郵照査z鉄韮{膿
!一蒐毛垂s墓誌綴〉
i2,3欝
4峠在世34
i2,3ε5
欝88
ig89
ig鱒
i4,4§8
慧,i7王
6︵3む7
i§87
{黎er豊C}董tδer B穀糞{董esre鍔垂er銭費誓薙t疑}r61e狂簸tw壷cl《豊穣嚢毯δ{}rぎ1盆糞Z熱1至重e簸{襲∋S
8翻es滋藤S織ervεr購stl即曜鰭曲論§重26esGεSεtzeS羅
Fδ醜r撚塑εrS捻罐t議t醤綴喪sWac嚢st騰s縫erWlrtsc媛t(StWG/v9黙
s.」翻i§67簸r醗紬でe瞬78旗s欝飯zw罐terS癒v醸醜s瞭圭。鱒.廷丁
一鯵灘。嚢s、玉i/5鷺§,S.6暮疑rs漉t董雛.S.董6tゐerslc蟄5より作戯/
(慧〉轟典:繭々注に講じ。
(i5〉典擬:会計検萱醗蓼決1真横糞鞍鑑圭昭零饗56年蔽∼平成発年版より蜂成。
(i6〉筆者が,暮経テレコンの新鹿記事縷索によ弩、謄編年以降の醸経新鶴4紙、
輯舞新醸、舞舞新羅につきrホジョキン」rヘンカンセイキュウ」のキーワード
を驚いて検索して調べた結果、懲懲年8月末現在、補鱗金の返還請求に絶する
記事は、欝欝年難月釜馨轡鶉貫籍麗鞘鷺の「水増し疑惑.‘‘灰色”決着 醸店会
の衡鋒灯補勤金請求 燐麟薦∫と題する記事難2轄であった。
(i7〉ドイツにお恥ては、返還請求をめぐる争訟も少なからず箆受けられるが、返
還請求!に先立つ資金麟域の承認決定の取消または撤穰をめぐる争訟の中でも激
靉靆分をするにあたっての裁量権蕎優の不備を運譲として綴毬延分を取穆消し
た覇決は、返還請求に際しての裁量統麟の手がかりを与えるものとして淫醤さ
れ、る。Vg甕.OVGL嚢鍵誉継墓,ぴτt.v.鎗.蓬.欝84,翼VwZ1§8§,S.至2春霞.1()VG
餐W,群rt、v,董5.6.欝84,至〉VBl.至§85,S.532{ず.,欝6V1§8§,S、2綴貿.
(i8〉このようにいうことは.全ての補麟金について、その綾途の続麟ぶ一律に必
要だというわけでは必ずしもなく.もともと受給考の補麟金を旋駕する際の§
憲が保瞳され’なければならないものもあることはいうまでもない。後注(78)
のマイネッケの主張も参照。
(懲/ドイツの学説および実務によれば資金勧戒行政.L生麺する様々な緯題の法的
蝿運にあたって、行為形式がどのような麗わ吟を持つかについては、幾に羅資、
一72一
給付新政行為の繧繰の選及幾(米兎 極論〉
綾務像瞳、現物動絞等の資金勘歳…一般について遠べたことがある。米寛・麟蝿
注(簸)名法欝6、欝8、簸廷}.讐に行政鴛為紅よるときの法的甦逡については、
i登号瀦魯52馨翼で整理しておいた.r返還請求開題に関しては、どの法形式で承
認がなされるかが重要な役割を果たす」{G醗z,a.a.0、.}鳳9.S、尋8瞬のである。
(2射 ドイツにおいては、具体的な作罵法上の授権を欠くときにも行政行為紅よる
補勤金交付を許容してきたから、縫粋に、行政行為と行駿契約(公法契約〉また
は私法契約との罫選訳の甕露3が語られてきた(米丸・繭掲注(簸難ii号356頁、
嚢井昇ぎ行政契約の遜譲と季綾一補動金契約を麺耕にして一一一暑弘文堂、鯵87
年、22頁玖下参照).わが瞬の場合、行政行為によるときには、具体的な俸絹法
一髪の授権を求める説によれば、法律が行政行為による補鋳金交付を授権すると
きにのみ、行政行為によることができるから、纏粋な行為形式の「選操の爽由」
は、存在しない。また、後連のように、補励金適豊化法は、交替漢定を行政行
為として購成していると解萩されるから.それを強いて契約として解釈するこ
とはできないと考えられる.
(2葺補覇金遜毘化法の交付決定についての文献としては、米丸・麟掲漉(i欝欝ε
号378頁涯6の諺文獣の纏、塩野・醜掲注(8〉譲文、補跡金避董死法の解説書等
として,最高裁事務総懸華補跡金適蓑亀法関係資料壌(紹縮鍵年2月講事裁舞資
料i緯書/、替上孝太臨ぎ補鋳金等遷歪記法の解説善(大蔵財霧轟会」§55年〉、
角谷正彦編ゼ補勤金等趨琵死法講義遜(大蔵雛務鶉会、婚83年).撫藤灘一蓼補
勝金離度一一その仕総みと運灘一一善(舞本電算金面、1984年〉、小溝敏之ゼ補
跡金適正髭法解読 補勧金行政の法理と実務一一(改訂新版謡(全国会計職鍛
協会、懲85年〉などを参照した。
(22〉ドイツの場合、私法契約、公法契約がさらに区臠して論じられなければなら
ないが、ここでは、返還請求の前提としての解醸に露する張りで.一般的に達
べている、
(23}後に検討するドイツの連郵難敵法一ヒの鐵絹については、契約によっても交種
することができるとされているが、契約で交付された場合の清算は契約の定め
によるとされている。Vgl.}鉛r澱a盤Po搬盤a蕊.狂rl、2.§轟B蕪O R6焦5,麺l
Er擁st匪t亘εr1}玉er灘懸P鰍鎌。熱(翫s§、1,鷲難曲慧。養磁F塗3㌶藪。葺tr磁e,
K葛鰹懲e嬢簾z懸湛澱δε麟我麟譲sre醸.St.A獅.i繋8.後渡{鞭のコメンタールも
一73一
行政緩会議集 第罎巻 第2号
参照.
(2馨多くの場合には、青酸規則等を約款{All禦盤ε1難Ges庸談話e綴曙蹴禦瞬と
して契約の内容が形成されるとされている.V麟。Wl撫纏搬9ε礁e韓継eギMlねr・
雑tv.狂va翫蓋ter譲〔}13綴V(》馨t),肱s鞭。褻4αW醜紬膿ss曲ve譲lo鑓繊
als藤綴蕪。艶sVeでtra蓼sダec短,獅9,ぜ磁e醸袋ls翼.2翻,S.6射{.,董3蟹{.;
M3rt搬Ol戯εs,襲lc嬢1纏e糞alsOr癬灘麹墓sra雛黙δerS癒ve醸む擁sveでw麟撒鍔,
欝W欝額,S.欝27餐.,i§32{.ヘンケは・第灘講ドイツ法曹大会へ癖けての譲稿
の中で、資金麟破契約法の葦案を提案しているが、その5条2項では、資金蟻
威媛鐵を契紛内容にする騰の合意により規則の内容が契約内容に取鯵込まれる
という媛定を置いている.Wl議纏灘琶e蝋ε,建雛W蟹{ε瞬εS(誌齪zes齢ε「6磯
S曲vε撹1(3総ver宅rag,OV残.茎§綴,S.8鵯{{.(縦墓e磁呂ls馨.2範1,852.
(25〉 墨蔓e費至{e,a、農.0.{翼.24a},S.36i{{..377{「{..3婁≦}嚢「.;益εギs.、a.a.0.費《.24赴}},{〉V8董,
璽984,S.845 餐.,8ξ}3. V≦ζ茎.我意C論 Kers童{}糞 }至e童舞Z,Ver萄翠a疑騒鼓墓S}疑{登δε垂轟 虚鰻rc嚢
Vertr護ge騰嬢Aむs舞ac艶糞,至}VBl.茎9齢,S.732餐.,7騒.石井・離揚漣(2§〉2翼翼
以下、および,小滝・蕪掲注(2葺2§8頁、碓井・蕪掲注(6〉243嚢も参類。
(26〉さしあた鯵来鬼・繭掲注(鍍〉簸玉■号5懲養、注22参蕪。ドイツにおいては、鴛
政契約の場合も、鰹外的に契約の牢で鄭時執鴛への鶴意がなされれば,納付命
令を発して行政執行法によ鯵強請徴験することもできる〈連都行政手続法磁条/.
(27/この概念は.もともとはオットー・マイヤーにより篤いられたものである。
マイヤーが、麟課的行政行為についての法羅の留保の鱗鐵を権手方の瞬意によ
吟興すときに繕いたものである。この凝念につき詳しくは、さらに定芽力『特
驚権力縫孫譲H勤草婁饗、董968年)63−6§嚢、塩聾宏罫オットー・マイヤー行鞍
法学の携造圭(窟菱縫.懲62年)2懲老25翼、さしあた瞬ま来丸・前掲減(難雄琵
号524頁漉5参照.
(28〉寒九・前掲漉(i葺欝8弩29逢嚢、i登簿溌g頁以下参難。鷲敷管為による資金勧
威がされているとき、看破行為たる承認演定(交付決定〉の取潰蒙たは撤繕によ
り生じた公法一との返還請求権は、給付請求権の裏麟として、聡示的な法律の授
権がないときでも、行致行為たる纏縫命令によりそれを確認し、この納付命令
を執行名義として行政強凝徴敬手続で執行することができるとされてきたこと
一74一
給付行政行為の縁鶴の選及効(来荒 蟹絵〉
は、蕪稿で述べたとおりである(褻藏説Kε短selte継魏醗le〉.したが・)て、その
酸辱では、特籔の作絹法。鉦の授権がないにも翰わらず、待政行為で補覇金を交
付することができ(罫籐鍵に基づく行政鴛為涯によって樽手方は返還義務をも承
認していると講威された/、鰻重方が青酸行為の負擦を履行しないときは、行政
行為を1数議することにより、襲交付分の補舞}金を逡還請求することができると
されていたのである。この実務については、連舞行政裁覇翫も膏寇していたと
ころであるが(叢掲溢(簸)欝8号258頁以下裁醤轄軽3〉、(翼〉、2傷頁裁睾1綱(i5}、
2鱒爽裁判魑(鷲/参懇/、学説ま二は、遜めて強い撹覇があ/)た。Vgl.a鞍磯蛭鍛舎密
蟻e醜改e,盆ec為tsずr3暮e認er(}εw註翼灘解磁癒C衰foダδe灘響VO鶏Z鯉e磁難蓼醗
欝欝鵠§§23、越蟹{0,Wlss鷺鐙(響7欝,S.2§翻.なお、資金財絞要綱の海容が.
傘講者の際嚢鍵3によ雛資金勝成法縫{系に取鯵込まれることを主張する0越量禦s,
a、a.{).(翼.2勇、S.欝32も参照.
撹講的な学読としては、Be灘w3躍L昌we油e馨,鋲eGelte磁醗a趨雛響v繊
Gel蛋or6er膿霧e賞勲Vεrwa垂亡囎露sre曲t,i鶴7,S、32∫£,64看凱,翌2§{ず、;Go縦r量畷
Ar雌,PerVeゴwa董魏蓼s誌t農董sG灘雌蕊ge曲Verw譲渡郷v{)llstrεc翼雛齢
i鱒7.S.難貿.,蓬3餐.;W磁薯&㎎Mar搬S,P臨zl癖e頽αLe重st懸響svθrwa董綴㎎,
蹴C疑、嘗.Me盤薯er(墨{礪./、欝or童sc熱rl老te6esVer脚籔lt膿蒙sr紬t.Festsc簸醸f・
R麗s J.Wo籔,王973.S.嵯2§琶.,尋34;L磁wl薯艮雛。撫,亙〉εr V8rwalt麗露sa髭t
l搬S縫§ve欝tl{濃sギεc}蔓t,呂aぎVB璽.i§77,S.7{}套、,7き;C}董r量st量我費一Fr童e6r重。舞厳e盤ger,
Z績{襲搬騒a登超越費蓼s負}τ騰e趨董》e重δεr Ver墓a娩vo蔓S朕むw灘t童。灘e糞,VerwAぎ。臨6§
(i§78),S.§3;磁s.,Pro漉贈昌εr撫醸膿鮮or醗e油e羅erVergaもevo麟馴lrt−
SC嚢譲SS始v磁IOε簸,1簸1δεrs.,Ver{aSS囎解綬Verwalt簸礎盤GεSC短C嚢te膿6
Gε暮ε嚢wart,エ982,S.i蛎餐.,2醗餐.;雛a欝UwεEr圭。盤se難,OasVerwal磁墓s一
鼓a磁el益,童農協ers.1Wむ1鞍礪蟻aで織s(墨套s墓.},A鞭e灘醜s Verw譲簸㎎srec鼠
蓼.A慧糞.鰹総,S.355{.がある,納付命令を発しての選還請求の瞬題につき詳し
くは、米丸・麟掲涯(翌翌難鷺号527頁注欝参懇。
(2鋳 Verwa聖堂鞭gs−Vo蔓董strec醸灘奪sg奪setz v.27.A騨謹縣3,董3G残護S涯57,
(3劔もちろん、簸濃紅あたって構手方の欝頼繰護を蓬虜とする取潰権の舗鰻の法
理によ鯵遡及して撤撰し得ないことがあることは、馨独で語られている.これ
らの鍛溝麟鰻の法運および撤懸鯛醸の法理の現釈を踏家え返還請求に際しての
一75一
行政袿姿譲葉第蓬巻第2畢
取撮を総合的に考察することは.葬常に重要な課題であるが、さしあた参事稿
では鍛鞍接わず、剥稿の課題としておきたい.
(3葺醗中二鄭罫新敬行政法上巻毒(弘文堂、全書第2版、19簿年/捻4、蔦6頁。
(32〉杉村敏正軍全訂行致法講義総論(上巻鷺(有斐麟、欝69年珍籍頁.
(33〉「第蓬9条 適法な待政行為の嫌翻
韓 適法な葬授益的行政行為は、嫌醸されても属内容の背敵行為が新たに発
せられなければならないときまたはその縫の理由から撤騒が評されないと
きを除き、それが争い得なくなった後においてもこれを金離または一難、
将来効をともないこ為を撤籔することができる。
麟 適法な授益的行政行為は、次の各号に掲げるときにのみ、それが争い得
なくなった後においても全部または一蔀、将来効をともなってこれを撤翻
することができる、
工 激繕が法令によ参許容されまたは行政行為の中で留保されているとき。
2 行政行為に負撞が琶されてお辱かつ受益者がこれを罐行しなかったか
もしくはそれに与えられた難闘病に履行しなかったとき.
3 行敬岸が、事後1こ生じた事実にもとづけぱ行激行為を贅しないことが
正当建されるときでかつ嶽羅をなさなけれ、ぱ公益が饅される竜験のある
とき。
4 受益者がその便益を捜濡していないかもしくは行政行為にもとづき梅
らの給付も受けていない鞍穆で、行政庁が改歪された法令にもとづ季舞ま、
行致行為を発しないことが琵箋化されるときでかつ撤無しなければ公益
が鰻される危縷のあるとき.
5 公共の纏縫への重大な不利益を予窮しまたは除去するため。
第嘆8条第4号はこれを準駕する。
麟 撤露された行政行為は、行敷庁が後の時点を定めないとき絃、撤繕の効
力が生じるとともにその動力を失う。
韓 待政行為が争い得なくなった後は、撤遜は、第3条によ吟権鍛ある行政
庁がこれを淡窪し、徽璽さるべき行政蕎為が縫の行政庁により発せられて
いるときもまた講じ。
/51第2項第3号及至第5号の場合に授益的行政行為が嶽繕されるときは、
一76一
給替行政行為の轍譲の選及勤(来丸 擁治〉
傲岸は、雛櫛課謙こあたいする葬鍵で緻ぞ鴻の存続を盤頼したこと
によ・、て被った難産摸害を牢講にもとづき縫鎌入に嬉し補鬱しなけれ騨な
らない。第48条第3項第3段乃棄第5段1嵐これを準罵する。損美浦蝶
についての争いは、通常裁判の途による。」
(34〉「第銘茶 違法な行政行為の取溝
鱗 違法な行政行為隷、それを争うことができなくなった後紐おいても こ
れを全部または一語、将来勤をまたは選及効を伴って取鞍消すことができ
る。権麟もしくは法的紅重要な篇益を設定しもしくは確認した術数行為(授
益的行政行為〉は、第2項乃至第纏項の舗羅の下にのみこれを取り消すこと
ができる.
鋤 一一一縷のもしくは織綾的な金銭給付または分離溝籠な現勃給替を待う鴛鼓
行為、または、その麟提となっている行政行為は、受益者がその行政行為
の存窪を鑑頬していたものであ諺かつその無頼が象溝をすることに婦する
公益を考縷して保護に修する綴りにおいて、これを取諺濾してはならない。
受益者が厚えられた給韓を費消したとき、または受益者がもはや現状翻復
し得ないかもしくは求め得な静不羈益を被ってしか現斌経復し得な》、難産
処分を為したときは、この鶴頼は、原鑓として保護に魅する。受益者は、
次の各腎に掲げる場合には、信頼を援締することはできない。
董 詐欺、脅迫または賄賂によりその行致行為を得たとき。
2 重要な点において不蛋または不完全な申告によ叶谷政行為を得たとき。
3 その行政行為の違法盤を知っていたか、または重大な遍失によって知
らなかったとき.
第3段の場合においては、鴛政行為は、原則として趨及効をともない取
鯵溝される.行政行為が取箏溝された罎鯵において、饒に与えられた給付
はこれ,を叢還しなければならない。饋還の籠撚については、袋法典の不当
奉1得の返還に聴する擬足を準濡する.第3段の要件が存する場合において、
饋還義務者が、行政行為の違法性の原馨となった事椿を無惨、または重大
な遺失によ陰これを知らざるときに醸馨、縷還義務者は.舞得の消滅を援
罵することはできない。僅蓼還されるべき給付は、行政行為の敬港と猿舞寺に、
鴛政1苧によ毒確認されるものとする。
一77一
行鼓鮭会講集 第4巻 第2号
鱗 第2項に該当しない違法な鷲敷行為が取蓼溝されたときには、縫孫人が行
敵背為の存続を儒頬し、その信頼が公益との考感のうえで保護に短する鞭鯵
にお勢て、籍政庁は、このことによ辱受診た露塵撰霧を、申請にもとづき、騒
係人に対して調整しな謬れぱならない.第2項第3段の綬定は、これを準講
する。ただし難産損害は、縫係入が行政行為の存続について嘗する利益の額
を越えて補難されてはならない。講整されるべき露塵損害は、行政庁により
確認される.そび)請求権は、…年取内においてのみこれを主張することがで
き,この蟻驚は行政庁が襲係人にそれを捲示したときから始まる.
紛 行激庁が違法な宥政行為の取潰を蕉叢死する事実を芋短しているときは、
取消隷、それを了知したときから一一年以内においてのみ許される.第2項
第3段第i号の霧合は、この職穆ではない.
(5/行政行為が争い得なくな!)た後のその叢濃については、第3条によ鯵権
鰻ある行政庁がこれを決定し、叢讐消さるべき蕎致費為が飽の行敵庁によ箏
発せられたものなるときもまた講じ.
麟第2項によ参蝶還さるべき給付および第3項によ鯵講整さるべき露塵摸
害についての争いについては、鞍絹類蝦の侵害についての補蝶が騨わらな
い隈鞍で、舞数数講の途による。」
(36)なお、搬密の鱒点よ鯵は選諺、轍騨事齢発生時点から動力がなくなる事擁も
あるぶ.それは成立時に遜及して{εxt撒cl幾万がなくなるのではないという
説墾をする》)もある.V響1.}熱欝」.W魯雛/0ttoβa膿G{,Veぎw識騰郎r慰。醗
董,狂麺St疑δ量ε轟む鷲。鼓,9.A経費、重974,S.4§≦}.
(36〉村上・蕪掲漉(2葺9頁以下.小溝・前掲淺(禦)i貰以下も参照。なお、晦橋
滋「補勘金行政1こおける公薬種の分析」蔭1本蹴放法学会煽ぎ財酸の公共性蚕 (学
曝露虜、欝欝年〉磐寅以下、6§貰は、補動金を契約によ脅交饗する場合、家
たは評補勧金交付の契約的構成がなじむ」場合について、r補勧金遍笙秘法の適
罵が雛除されうる孝ことを認めるべきだとする見解であるが、購法は.2条で
定める補勤金等につき、一律に捕鯨金適正飽法の手続的な規律を受けるものと
しているから、講法のいう補勤金等にあたらない金銭の交盤であればともかく、
そうでない畷管.補劫金等適獲化法の綬律を隻れることはできないと考えられ
る.契約によ吟補動金交付がなされるときでも、不更優耀不鑑購請の紡鑑など
一78一
絵付鴛政行為の撤簿の遡及勤(来丸 笹治)
補助金行鼓の遼豊紀が必要であることを考えると、論考が、なぜ捕鯨金適査化
法の規律を免れ得ることを主張するのか、疑聡が残る.
(37)補勤皇等の鑓醗については.本稿では讐にと瞬あげない.さしあた鯵、誘上
離揚窪(盤擁2頁以下、小滝・前掲淺(雛擁6頁以下を参蕪。
(38/なお、高橋・競場荘(36〉の中では、補鱗金等が適蓬記法の中で噸当の反瞬
給掃を受けない」ものであるとされていることに嬉し、疑翼が墨されている・
論者の意麟は.補麟金交盤の行為形式が往来「負捲付贈与契約3とされてきた
ことに帰して,受給者および交付老体に対する縛らかの法的拘束が及ぶことを
強調せんがために、かかる主張をしたものであろうが、「負麺付贈与契約まとい
う法形式から、直ちに補豹金交付に際しての拘束のないことが導かれ,るわけで
もなく、さらに、補覇金がダ穏当の反爺給付を受けない淫とされても、それ、は
経済的な薄徳雛係にな》、という意味で使われており、補劫事業の遂鴛または完
威が補麟金の交付に靖する「構蚤の反蜷結縁」の履行ではないのである.補豹
金運豊乾法は、経済的な意陳で権当み反対総髯を受けない、その憲練で、不董
申請不重受給の生じやすい補霧金讐敵の遜歪化を舞的とする法律であって,補
麟金交付にともない事業遂鴛等の義務を権重方が負うことは、補動金交餐と婦
無縫孫にあるということを意嫁しないと見るべきである、捕鯨金交替によ鞍一一一
定の事業遂行は義務づけられるが.それは舞えば、委託費のように金銭と燐懸
縫係にある業務が交替薫体に給付されるものではなく.あくまで横手方にとつ
ては対極をともなわない経済的な無益の受給なのである。無餐の金銭給付とい
う意味は、かかる経済的な葬簿懸絶係の愚昧で聡いられているのであって、ま
つたく負極等を酔わないという意畷ではない.
雛圭・離掲漉(盤擁7畷8翼では、この点につき次のように逮べられている。
F補勤金等の講象となっている事霧または事業が、その公益に騰保する一露を通
じて、羅の秘密弱係にも影響あるという意鞍に於ては、飼らかの反録総髯あり
といえないこともないであろうが、当該事務または事業の直接の牽ll益な絵効果
な鞍、あるいは法蓮縫係な吟が全て補豹金等の交盤を受ける者に婦羅する以一と、
翻墨の反燭給付垂あ諺と強弁するわけにはいかないであろう。ここで騒舞当分
反対給懸垂と恥っているのは通常取群の意駿におけるそれであ陰、饒えば補豹
金等を百万霧交替するとすれば、膏万欝と蝿癌縫孫にある役務または物の総轄
幽、
{
9
行政縫会譲葉 第4巻 第2号
を求める愚昧だからである.ま
(3鶴来え・前掲淫(箆鷺総勢378頁淺6淺記の文献の麹、小滝・蕪掲涯(懲〉.塩繋・
麟湯浅(8}など参娯.
(4劔以下の運慈は、塩野醜揚2綴責以下の見解と購養である。なお、講じ考え方
は襲に.塩野r補麟金請求権の性質」霧中二郎・難縫一鶴霧ゼ響政法演習玉藍
(鳶斐難、懲§3年難§畦7嚢で示されていたところである。
(4葺ギ契約の串込み、承諾、解除と読みかえることは、遜常の葭葉の使い方から
して、無理があるであろう。むしろかかる絹語法を立法者がとったことに1嵐
ここに行致行為という行為形式を採照したことへの強熱鑑定が働くであろう司
(塩野・糞霧掲瀧(8〉28壌一285頁〉。
(42)緩様の箆解として.小早燐光鄭「摂津誘訟の論点と評懸∫ジュ夢§32号2馨頁。
鱗えば、補勝金適墨髭法施鴛令2条露骨の挙げる石炭鉱業再建整備簸時捲麗法
第嘆条の2第5項に矯達する「再建交付金交付契約に基づく交付金まなどは、
行政無為たる交琶決定に基づいて再建交付金交替契約が締結される事魑である。
この場合においては、交付決定と契約との2段購講麟な法的構成がなされるこ
とになる。こ1の場合、受給者{舞の義驚違反等があったときに.契約の解除と交
酵淡定の取溝との縫孫でどのような法的搭選がとられるべきかについては、
法は規定を置いて雅ないが、いずれにせよ、契約内容に返還請求等についての
定めがなくとも補勤金等適蕉化法の返還請求についての規定が遠絹されるべき
ことについては、否定できないと思われる.なお、ドイツにおける2段講論に
ついて、法的な争訟がどの段賠に麗わるものなグ)かについて議論があったこと
については、米産・繭揚漣(難)緯8穆267嚢以下参蕪。
(43/最近、塩野・麟掲涯(8〉2溺貰以下は、海法の交付決定がr形式的蕎政延分」で
あるとする難解に撥物的な考えを述べているが、筆者隷、認識論転遷董化法が
交付決定を郵形跳的行敏処分」としているとみることは・そのことから直ちにr実
質的行政行為葺との解釈譲一量二の差異があるという意狭でそうなのではないと考
える。法律によるヂ形式的行政延分」でない、法解験紅よ辱「形叢的行致延分」
として構成される行為については,それがたまたま銃告訴訟の講象とされるだ
けであるから、鍮理必然的に罫雛告争訟でしかその効力を争い得ない」という
意瞭での公定力は持たないものであろうが、法定の形筑的讐敵処分であれば、
一8§一
給付行政行為の撤蟹の遜及勃(米充 擁治)
基本的には、当該行為は銃告争訟のルートで争わな浮れぱならないという意繍
で、公定力は生じると解されるからである。解殺譲、垂二、鯛えぱ公定力の有無に
つき、実質的な行政行為と形式的行政延分との鵜で基本的な部分での葦異はな
いとはいえ、それが、本質的に公権力の行使としての実体を持つか沓かという
点では、認識論的に臨幾することができる.この匿舞舞ま、また、立法i論士、行
敬蝿分として購成することが適切であるかどうかの覇簸をするという縫題レベ
ルにおいては、舞えば、形式的行政処分であれば、行政延分として購鮫される
ことが不適講だという鵯断に至り得るのに対し、実質的霧散行為であれば、事
極の盤質上、行政行為としてしか購成されないものであるという、差異は導く
ことになると思われる.なお、形式的行激越分との箆較の、とでの実質的行敏行
為の効力の差異については,講じた鯵ない蕩分があるが、麗稿の課題としたい、
(4婚その飽形式的青酸甦分譲については.室醤力「形式的行政延分について誉蚤中
二鋸先生古稀記念蓼公法の理論下肩(有斐聡、欝7?年)i727翼〔礎代待政法の展
醗漸駿、33費以下(有斐難、欝78年/3参難。法令の趨定が形式的蕎敵処分を採蟹
していると解される事擁については、公定力および不可争力は生じると考えざる
を得ないと思われるが、そのことは.塩野鋳掲論文のように、形式的行政処分
という機念を笈うことが無意駿だということにはならないように思われる.
(45/養醤・前掲淫鵬〉捻§嚢では、行為影式選訳に離する護ドイツの議譲によ瞬
ながらrわが浅の補劾金適量髭法六条一一項は、契約という行為形式の禁止ない
し行政への一づ7的行為形式(行政行為/の癖維納授権を瞬確に規定していると解
験することはできないであろうまと遠べ、法各条i項の規定を弓糊した上で,そ
れが罫契約という行為形式を禁じていないだけでなく、上記抵懸書きにあるよ
うに、鱗文で契約という行為形式を承認していると解毅できるからであるまと
理患付けをしている・また、続けて、r交替決定を形式的行政越分と解するとす
れば、影式的行政遙分とは、本棄は非権力的行政として摺握できるある種の行
政の行為を形式的・鼓籔的に行救難分ととらえる凝念であるとされているので、
形式的青酸処分を規定した補鱗金適正秘法六条一項から、葬権力背致の行為形
式たる契約という行為形式の禁幾や行政への一方的鴛為形式(行致行為)の群飽
的授権が瞬らかになるとは、至彗癒思えないからであるまと述べている.
この表現によ瞬、適蓬記法の交付映定が行政越分でなく、契約の承諾行為と
一8i一
舞政桂会誌集 第遠巻 第2畢
して葬権力的な行為形式とされることがあるということが意駿されているとす
れば、本文で遠べたようにそうではな籍であろう。適正化法嚢偉は、交替決定
白樺は.行政麺分として構緩していると考えられるからである。ただ、6条i
項羨後議懇蠢きは、鱈外的に契約が締結されることがあっても行政延分たる交
磐決定によ曽その承諾の決定は待われなければならないことを定めているもの
であり、そこでは、纏粋に契約編結の意思表示が待われるわけではない.また、
契約の効力についても、例えぱ返還請求については、交盤決定の取消によ袴返
還請求権が生じ、強麟徽数紋よ吟実理しうるなどの特驚がかぶってくるのであ
ろう・ちなみに、薦舞蕪揚書が書及しているような、契約という行為形式の禁
丘や行政への一一方的實為形式(有数行為)の癖地的授権は.実質的な舞酸蒼為と
される事舗についても、法が窮承的に定めていることはないのではなかろうか。
なお、 蕎井糞霧‡葛書の当該藻分きこつ㌢、て畠ま、 塩野・前提濡(8〉287−288蓼運の撰宰彗も
参照.
(畦6〉角谷纏・蕪掲淺(2難は、i7条の場合は、縣往部分についても取零潰し得るが
(84頁)、その敢溝は将来に爽ってのみ幾力を有する(79嚢〉としている・
(嬰〉小滝・表掲淫(2葺2鋸頁以下でも行政行為の轍鋲欝こ遜授劾を認めるものであ
ることが逮べられている。
縫8)小溝・離調潅(鍵慧襲頁、材、を二・麟鶏淺(畏難船頁、角谷縮・前掲涯(欝〉79嚢
参賑、
(49〉連蔀灘致法のコメンタールとしては、S艶麟鍵濃v.K耽瞼rltz!G懸絶r狂r澱ls嶺
,!C麺st繧L騰盤〆臨海磁Dlttrl嶺,駐獄趣s盤a琶s醸ts蟹6照簸醤(至欝0),
Ko醗獄ε窺鍵,St、藩.7.欝8?;狂rw塗 A{毎夏ず蛋)量的C舞,獄騒蟹les}tatきS始亙tsre磯t,
K(}鵜穣ε嚢t我r,St.}a登.i§9i,B{圭.2,3.Ka翌}.,狂rl.z.暮}至0;硫7er簸er Patz圭9,
8繊密誌鍛S絵tsrec睡,Ko欝搬e溢aτZ鋸e醸ε薇ts一膿δVerW識膿慕SVOギSC聡癒te欝,
獲,St.玉§841}琵麗r/玉)o搬灘蕊(}至r鐘、1,a.3.0.麟.231の縫、灘絹に騰するもの
として、豚w蟄K綴騰e「,Z纏we磁撫墓s艶。嬢Z慧wε綴織霧$τaxls,K倉盃盤e蹴a「芋
St.S餓t.鯵83を参蒸した.
(5§〉Gesεtz濾ef醜Gぎ灘δS琶童Z綴es}至a誠曲al童srec絃SδεS登獄δes醗虚δεr
L談綴εrV.欝.A艘塞.i§6918G麟.厘S.萱2731.
(§茎〉騰撮ε曲撫s鼓31tsor轟難霧v,i§.A簸暮、ig69(BG81.亙S、玉28尋1.離縁決定の遊i
一82一
給付行政行為の撤墾の邊吸講(来丸 鰹絵〉
及的撤1麺導入は、第二軟改鑑灘Zwe玉総愚鵡写.匡7ほ騰9G翫玉S9講
によるものである.
(52〉εrs走esG鯉tZZ獣8蘇脚惣癖αWlrt紬盆ts嚢蜘漉繊tv・2§灘1湘76
(8Ggl.董S.2§3場.瞬法についてはさしあたり、9ダ1磯G醸1磁1W我lteギWllts,
£}我s Erste Ge5et霧z服ギ亙3ε茎{盗掘茎}無縫薯6erW量r亡sc}蔓a{ts妻《r圭灘圭簸呂藝t議t,薩}葺鼠星羅L
D8欝孫,s.絡縫琵.,欝§7實.参窯。
(53〉Gesεtz騰e擁餓髄r蟹融融d照卿灘。罐難贈糊s曲ve捻t沁盤e重い
S曲ve醜繍S墓esetz一,醸.2嚢es盆rs織Gεset2eSZ罎溝e簸脚継癖εギWlrt・
s趨滋ts舞1搬沁雄lt灘v.2§.海ll欝7§綿G獲.豆S.2{13弊.薩法については、さしあ
たりGεr磁Sc醸δt,Z蹴織e擁S伽ε蕪。欝sver帥e墓es磁,醒醗玉総S・
蹄馨f{.参照。なお瞬法の媛定は、撰法紅よ瞬醗承的に適絹が認められる醸りに
おいて擁のレベルでも遍羅されることとされ.結果的に擢のレベルでも適罵が
認められることとなった.講演5条は、使途§的に反して使薦された物贔また
は金銭給藝によ瞬得られた舞得の返還請求についても定めをおいている。
「第5条第i項 法律または資金甥域者により資金劫威に開わ鯵覇銀された
物1鼻塞た1劇金銭給付を縫途麟猿に反して楚罵しかつそれによ参羅得を得た者は、
それを資金鱗綾者に返還しな誉れぱならない.
第2項 返還の籔鮮紅絶しては、疑法轟の不裏麟得返還についての叢定を準
罵する・題還親藩考は、使驚舗罎を無惨または重大な遺失によ吟てそれを知ら
ざるときは、舞得の溝滅を綾羅することはできない。
第3項 饗存する特需の返還義務に一)いては、この鰻穆ではなシ、。1
この条項は、患雛甕体の返還請求の場合とその効果は暴様のものであるが、
遠郊購政法による遼遠請求の場合は、塞絹それ自体の返還であるのに帰し、資
金勝絞法の場合は、資金励絞によ辱得られたr利得IGε顧雛培の返還を義務づ
けるものである点で、その意腺は基本的に異なっている。V露G畿z・a且α
1糞.91,s.蕗§.
(54〉§264δεsStr融εsetz敏琵es(Sめv餓沁紬εtr琶墓),el蝋v・醸・i醗・2
6εS狂rs麟Gε総tzeSZ欝βe鼓齢歯鏡解erWlrtS蕊投ずts盆蜘1照1醸V・2§・」麟
緯7§(翼(}毅.夏S.2{露瞬.補勤金詐欺等の補麟金餐罪の紡丘の総懸については、瞬
条麟建麟のものであるが,鐙a総Tl磁e灘a盤,Sめve畿めη甑r纐魏a蓑t寂諭δεr
一83一
行政縫会論集 第護巻 第2号
醜擁εsre欝戯汝,i鱗;V磁瓢rG撲z,8e蕗聯魏解εrS曲v醸lo貧sαsc撮盛
C滋簸§ Ma蘇盤漉e蘇Z羅Ver姦1総α難暮醗6stra{τec紬C嚢勧εsserε韓Bε一
k護搬擁蹴琴6erS癒ve擬1倉欝S藪で勲1魏a難蓋ta遡sverwalt膿警srec翻油εrSl磁t一.
欝羅を参蕪。
(5の来丸・薦掲甚(i欝欝6、欝8、王難号.特に、欝8号25§頁以下、2蟹頁以下.
(56)各擁の行政手続法については、Fダ禁欲紅鮭E紀媛α,Verw盛雛飛禽sver懸盤錐S一
欝es畿z,Ko揃盤e擬餌,馨δ、海、慧,St.Sε蘇、簿88,8睡s欝L3綴εsrec櫨参蕪。
(57/米丸・麟携漉(簸〉鎗8号2鍵頁以下.i猛号5懲買以下参蕪.このことは、現窪
でもかわらない実務である。特に、BVerwG,鯵rt.v.17.3.鯵77,倉6V欝77,S、
鋳6{.1欝W簿77,S.鰺38{、は、要綱に基づく資金豹祓については行政行為に
よ辱返還請求をすること1ま許され’ないとした暮呂y.VGR,蔭紋、v.玉2.6.工§7§,Bay
VBl.1§蕎,S.5鱒{、の見解を否定した。
なお、連都舞政法4麺条凝定以鋳も、鐵携決定の選及的撤騒は、連都舞政法磁条
についての暫定行政鍵則欝(Vorl、VV馨で.鎗z駐§ 騒β縫0,賛r.4δerAl逡g一
驚e搬e賞欝ewlytS嶺雄t懸§S郎膿δS註tzlなどの申で認められ・ていた。V露.PO灘灘盆蕊,
露rl.z琶§撫、盆.盆.0.儀.231,S、2;欝r量tz紬3鞭s,漉嚢e窟el櫨露v綴Wl曲r琶ず
慧欝{量εrst3賛簸嚢墓bε孟Z鞍we鑓雌簸鍵暮e欝睡§婆4段B難0,衰耄A至§8i,S.5餐.,6、
(581Pa雛墨Ste欺繊s,量鍛:S童e鑑e盤壌{)蕪/Leo癌農r嶺,Verwa独η墓sΨer盤盤re轟s霧esεtz,
Ko搬搬ε鍍ar,2、A滋L1§83,§ 鱒農{蟄.3;W&垂tεr膿a纏》s竃e塗,呈麓:K鼓acl{,
Verwa董t簸簸≦ζsverずa盤ぎe臆s薯esetz,KG搬搬ε簸童aで,2.A銭費.i§82, § 4§ Ri{董董}. 玉.3.達.;
Aダ鷺。董{塁B量。圭ste,員蓑。鼠{(}r{垂εで騒魏奮翠。登L呂籔6esz鞭weR{至慧簸ge鍛,St袋〈茎te一 雛簸{董Ge一
鵬e麗e識量§82,S.23至;P臨蕊,a.&.0.醸.鋤,§撫盆rl.至.
嚢法難定蕪は、鐵播決定の織翼のかかる腿題点についての指擁はないようで
ある.饑えぱ、w緩實/βa蕊。{,a.a.G.(翼、35〉,s、妬9は、撤毯み将来勤江つい
て鰹外的な事韓があることについて叙遠している文献であるが、そこでは、墨
携決定が選及効を持つことにつ静ての叙遠は見られない。建築許可に際して適
法な建築勅であるように負極を付けて許可したにも拘わらず、事後に負麺が履
行されず違法な藪態のままであった事魑が鍵示されそれは撤癒でなくむしろ簸
溝であると評懸されている事舗、法律が、行政行為の発給時に遡ってではない
が、激響の時点よ鯵は選って動力をなくすことにしている事舞のふたつが挙げ
一8遵一
給付青酸行為の籔繕の趨及効(来曳 覆治)
られているのみである.
(5鱗鱗承的に、欝欝映建の撤嬢が遡及効を持たないことから撤籔がその動力を生
じる以麟に生じた患絹の受給をめぐる権舞義務驚係は変動を受けないとしてい
たものとして.たとえば雌e盗gc齢,&.&.0.繕.28〉,S.灘がある。褒在でも、交
付決定の効力を遊1及的に失わしめることなしには返還請求権は生じなψと絹示
的に遠べているものとして、P鋤ler,a.a愈1琶婁,S護§6.
(磁〉敬聴の提案理毒傷丁{》灘改s、8/3捲5,&親
〔§至)Zw磁tεs Gesεt2z鞭r A捻感甦r璽縫墓6er8RO v.茎4.」駿奎量i§8{き{8GB璽J S、§5§1・連
都舞政法18糠症e曲a総垂撮tso戴欝懸禦襲3条の鎮定に靖癒する矯建は、嬢法のレ
ベルでも取り入れられるに至っている。穫法上、各嬢の財政法佳識曲s難餓s一
盤段lts蟹4離鼓癖で麟定されて疑る磯と、毎年凝定される予算法律の申で麟応ずる
燦定をおいている鰻とがある。各州での鰐応趨走については、Pe麓rWe戴es,
wr1{董erぎ盤重殺轟6至之縫cl《ずor嚢ert患g vo簸Z纏we瓶搬賞霧e鍵6εs3琶無量es縫舞{重6εr L護叡墨εr、
N}W鯵殴,S.8戯f{.,綴蓋,A簸雛.21翼翻,a.曇、0.繕.91,S、9§鼠参璽。そのうち.
予算法律の中におかれている遜及的撤露の規定については、基本法が定める予
算法律の申での実館的な定めに隣する凝議と遡及効の禁藍からみて憲法違反の
疑いが濫されている。V露.Ro廷Sto焼r,Z雛Pro簸ε灘&t潅δes§4薙A稔sほ
慧翼0難66εse鍵s騨e慮e資6雛L搬de費e膿{s,D6V董§綴,S.265{{・なお・裁
覇倒の申には、予算法律の雫で適長的嶽露を認める蔑定を基本法が禁じる法令
の遊i及適舞蔓こあたらないとして肯定するもの{z.B.VG銭躍a擁盤総量撮,Urt.紙L
2.ig83,翼VwZig83,S、552f{、;倉6Vig83,S、383{{、1がある。
(62)なお、連都舞政法の鐡娯についての繰定の適驚を受妙ない補動金の中には、
返還請求についての特驚の規定がおかれ’ているものもある。その醜として、
頚vest量tめ簸sz譲a墓eに穣税特雛据置につ》、ての公課法(A()欝771の規定を適罵す
る睡vZ磁G欝82(5条7項は、返還請求権に利息が酵される旨を定めている。〉、
「不運に与えられ,た懸路麟成金は越還されるべきゴことを定める§鮭難G総撲一
V磁we飯擁欝暮sG−L&蟹董w圭賞s薇滋tv.22.i2.欝§7(8G残護S・欝3鱗などがある・
V奮董.G6之z,&、a.0.{翼.勢,S.尋82、
(63〉本:条は、行政手続法が定めをおいていない稀息につ静ても規定するに至った。
本条に直接の定めぶない事項、特に、撤躍のできる期闘の定めについては、行
﹁3
8
行政琶会論集 第4巻 第2号・
政手続法48条4項によることになる.亙沁艶盤a磯,Erl.蹄§4鉛,a.褒.(〉.叙.231,
s、2、
(麟)V{)蕗醸辮Ver照lt繍募svorSC難r塗撫§23澱(),唯Kr識er,a.我.0.
(翼.磐},A{至3.至.
(§5〉その点につ》・ての簸逝の文敵として.翫w蟄K綴難破,亙〉leA熱禦e聾z澱響6es
瞬S絵ltsダec紬C紬Z縫鞭R繭紬ε騨{S磁1盤ギeβe醸継墓,β6V蔓鰯,S.
騒6餐.。それによれば.①鐵絹を与えるに離しての馨的に蝿広した綾薦をどの
ように証隣するかを決める承認蕎政痒の義務、㊤演じく権罎ある機幾の検査権
を確定する義務、⑧鐵絹決定の趨及的撤蟹の可能性、④鐵絹器孫から生じる嬢
還請求権への年6鵯の琶利息、⑤払塾渡し後甕ちに縫篤しないときの轡利息、
⑥鐵矯が綬定に購警経済的に使薦されているかの検査、および場合によっては
連邦会誹検査院1こよる検萱、⑦繕絹の震接受給養の検蚕、⑧轟雛が謙資として
与えられているときの連㌶会計検査続による広範な検査、など・髭要なものとし
て琵の特欝な規徳が及ぶという。A.a、(〉.,S.5給、
(66〉寒九・前掲濫(墨i異簸号5護7頁参賑。
(67〉Vor蓬鍵鞭εVe欝alt澱霧svorSC麺艶轟綴6e盤§§藝,撫畷0,眈Pl磁嶺,
a.&.0.醸.麟,§彗4S.ト廠3紬1糞:Kr灘eで,最.3.()、(飛麟,A夏至3、2,Sほ5{凱
(6き)鬱鬱契約が遷稽されるのは、多頭壕膨体への鐵絹の露台に、しかも鐡絹僕与
懸韓1と鐵絹受給懸体が竣等の権罎を持つとき、すなわち圭下縫係の意腺で鰐蒔
するのでないときに生じ揚るであろう」(K懸盤er,a、a.{).,蕪.磐,塗至X,S,61と
いう.
(6欝ゲッツは、実務においては、少数の擁舛を除き行政行為によ蓼資金麟破縁承
認されてお瞬、公法契紛を締結することを行敬手続法が認めたにも拘わらず、実務
は鍼多に灘婿しないとして、r通{殉である、行政行為によ鞍承認される資金跡域
に集中して返還請求の考察を行っている。G6tz,a.3.0.(翼.9},S、磐碁、
(7§)連都舞政法製3条の改蕉経緯については、購法についてのコンメンタールの
勉、駁er澱醗A、鋳搬灘。盤,翼e駿re霧ε1雛§6εr驚。蜘rδεr澱gvoηZ越we舞
曲曙ε醐esB細εs,D6Vi§8董,S.i22餐.;We羅es,a.3、O.醒.鋤,S.難ず{.;
Ro廷Gra脚ert,W圭縫αr磁綾嶽6εrst譲惣籔蓼量魏Rεc難症er Z慧wε糞感膿選e貧一至〉麺
鮭徳S鎗重重srec蓋癒C蝕e簸蓋曲r懸醤e賊8sVSギwalt簸鰹奮sver紬織S,DVBl.i鰻,S.
一86一
織付行鼓行為の撤罎の趨及効(来丸 擬治)
鯵2§餐.l J(蜜3欝欝s.&.農、().(翼.571、S、S蕉を参蕪。
(7聾■’般に講条の「できる」議定は、徽鐸を承認行政庁の法燈裁量(擁蕪£襲t騨ε醗濃3εs
E獄εss劔に委ねているものとされている.v藤.掘纏Erl漁§尊舐a・盆・α
醸.辮,館員,3;Kr灘εr.謎.a.0.眠嚇,G夏至S・2・
(72/翫.き.3v()rl。vv曙難)z慧§§軽,尋4a,z疑語二茎)羅麟灘・o・儀欝Erl・z・
§護尋8}董。,s.i鐸、,i{劃
(73〉 Kそ}{激疲z慧.盆.,a.&.o,(糞.導懸,§4鞍壷葺差。,艮{圭鑑3・
(7曇至〉(蹴照織,建r茎.z.§撫.a.3{)選、23瓦s・3・
(75}さしあたり、VG賢8麟.一W雛tt..し}rt.、・。L2、鯵83,聾6V欝3&S・383負
OV(選W、t}rt.V.簸.玉茎.i鰍,NJW魏2.S.董磯董)懸ter躍繊、S癒ve融)盤
ve麟t譲s,WIVerw.欝78,S.董3贋.,1導7f.1麺a縦s灘LO・眠・灘S5{{・
など■参照。
(76)改鑑を巌窟的にとらえるものとして、We雄es,a、a、()、(蓑、6il.S、843」)()懲鑓我。転
凄.潅.0.戯.7鶴,S.建2{.があるが.一一芳で、4盤条について疑闘を擾鐵するもの
として、(露awe鍍,a.盆.0.1}《.7{ll,S.欝37がある・なお、連絡難敵法にあわせて
講建された各裾ぴ)講様の鰻憲を、蠣によっては毎年度調達される予算法律グ)中
で定めた辮もあセ)、学説の申には、そグ)ことが予算法律隷定事壌以外の事項を
定めることを禁じる磁e韓欲礎梁sver蝕⇔t}基本法簸g条4項の幾定に違覆するこ
とを撰擁するものがある。V癬.Stぐ瘍硯、a、a、0踊簸、麟),S、26§,
(77〉v露蓋.P醸t豊凶,琶。a.o.醸.49},臨。2Zt箋§逢縮縫α至)峨鷲嶺・εrl・z・§甑
3.呂.《).繕.23),殺翻,2.繊雛受給春と蕎政との購の饒還縫孫を直接規律する限諺
で、轡瞬政法碑では異質なもグ)(鞭掘蓑柳麟だとされてい観このこと
との纏わりで.曇綾条の行政手続法への纏み入れの鷺題が鐵てくる。次籔参懇。
(78〉喩瞭e巌鯉cke,Ra観s醸tsrε磁,玉簸:c賑、F董独鞍罐茎rs霧’}漁繭紬
6esWls鐙嚢s出&{tsrを磁ts,露6.2.i%2,欝欝f{.,捻23{.マイネッケによれ、ば、学
闘究の分野で擁1無こついては、公法契約が翻な法師厭拭で麟・鰯
えぱ、連邦財致法4擁条の遮矯を雛除し責任の基準を重遍失に隆寇するなどの合
、意をすることなどが示唆されている.
(7§〉」磁a離es,a.&.o.1翼.571、s、5餐.l D(纐盤a畿盆・a・o・戯・7倉紮sj22麿・l
Gぎaw麟,a.澱.0.繕.7欝,S.i{12蟹.;S毛(漉r、3、a、α〔翼・臓S・2§譲・;Wむ1齪
a.曇.0.繕.磁),S.8縫貿.などを参難。
(8鋤鍬えぱ、9aギt難盛躍麗rer,All露ε螢む鎗esVeぎw雄tt聖誕募srec鯉t・3・A駿豆謄83・
一87一
行政縫会議集 第4巻 第2号
§i玉総銭.緯,韓,4逢a.S.2鷲,23艇..233{.1灘総Mever.癬:甑盤s臨ver/
慧εr灘醗登Or菖s耀3c飴1をws擬,Verwalt難墓sver触re董}s霧esetz.2.A藪1.1§82,
§尋鰍融.26;K重卿s繍.呈盤:K擁ac麹,a.a.0.醒.鍛,§尋澱藪、至.3.4;Ste翫e糞s.
圭鰹:S童ε翫e擁sおの蜘L叡)捻絵醸,&.a.0.{翼.581,盆山.3,6;R慮S毛(癒er.Wr圭匙sc絵拠
verw譲t膿霧srec盤t登,臨zel欝ZWε1怠e喪S犠「lrtSC腰tsverw我1鐡墓Sぎec難ts.3.
A頭1・醜4,R甑玉2玉璽1恥舞sD.舞ass,Wlr重sc嬬毛sverw譲慧登墓sギec睡嚢磁
Wl獲s磁雄tsv鍵盤ss鞭費警s艶。継,2.A疑{1.鯵綴,疑藤.2逢(もっともヤラスは、後に
は、本条による改蓬には擾判的な見解を表鱗する、/;雛rl趨黎attls,All暮e餓el鍵s
、∫erwa董tt潰蓼sre戯,垂警85,盆伽、226.S.溝;Carl} er灘懸し縫eノ’} a盤s−We欝er
L&め盤薯εr,Verwa翌t騰薯sverね雄e貧s総。旗,3.A擁1.稽総.S.43Hf.などを参蕪。
また、ムティウスも簿酸法及び財’致統麟による行政鴛勤の操縦についての難皆
の中で、難政法.鉱の峯該規定は行酸実棒法についての定めで、その特殊性から
して行政手続法4§条に優先することを遠べていた、Al馳rt韓鷺薩癒総,雛ε
Ste縫εダ羅}9惑εs Verwa茎t雛簸羅s姦9鑓磁}1麹s6慧rc}竃 琶農鞍s}鍛ltsrec鉄童 雑嚢6 縫駐鞭s}茎alts一
歓)鍵欝至le,VVDSt衰L尋29§綴),S.鷲7貿,,2毒2蓄.
(蓼i〉 鋼熱駁reぎ.a.a.0.(翼.8韓,S.23i.
(82/G6圭z,a.3.0.戯.鱗,S.魏廷.;Jaギass,a、a.0.(蕪.鱗,S.8誌琵.
(83〉 Jaでass,a.農.0.(翼.勢,S.855∫,
(84〉A.盆.G.,S.8蕊.
(85〉 A.a.o.,s.837.
(86〉BVerwG,翫t.v.縫.2,i§83,PVBl.駆3,S.8韓登.瞬竃A惣.v.G醸er
τ蜘磯εSlA簸鶏.v.Ma駐至r磁Me雛ec藪e,DV騒.欝8淫,S.72縫.1.
(87/本簿鵯決では.承認決定の轍認と返還請求権の縫懸についての観題以外に.
⑤補勤金交付について、作絹法一しの糧雛が必ずしも必要でないこと、⑫補麟金
の震還請求権は、給付請求権の裏面として行政行為により実饗することができ
ること、③納付命令は、黙示的に承認決:建1の織譲を含むことができることを、
承認している.以一鉦の譲点については、米荒・麟掲涯(璽葺蔓i馨5鴛頁以下で・
綾試した。
億8)露VerwG,段、盆.o.,s.8董2,
(8鱗醇定的な諄萩として、G囎t研丁藝(}e鍵s,呂.a.0.1糞.8構,S.霧3、投判的な評
穣として、M鍛{r綴Mε盈e欲e,a.農.0.(翼.8§1,S.72§.マイネッケは、鐵絹農体
の返還請求のためには・法的根擁を逮及して失わしめるしかないとし、行政手続
一88一
給盤行政行為の撤灘の趨及効(来丸 燈治/
法4§条2項が違反的轍墾を雛除している以一熱連嬢露政法畦転条によらずして搬繕
の遍及効は鰻遜づけることはできないとしているが、それ以一覧の詳しい運螢慧
けはない.覇蓉を糞足するものとして、縫に展擁,我.a.0.1翼.麟,S.欝§餐.;
〔}1δ馨εs、&.a.0.繕.2灘,S.欝35を参照.
(鰍頓ε1L&麟麺薯er,&.a.0.繕.8韓,S.435.
(§i〉 S蟹)むer,&.雛、0.(}ご.6鯵.S.26§;6ers.,護.銭、0.(}ξ、8{}1,鍵{至難.玉2n.
(92〉 BSG,碁rt.v.i6.2.欝83,麗VwZ婚8遵,S.§2餐.
(鱒/覇決は、連邦財政法4盤条の凝定の螺由であった「灘縫に基づく蒼敢行為」
の凝念を講ら麗麗とすることなく、要綱への彗癬趨こよる受給者の返還義務を基
礎づけている.A.3.0.,S,63.また,題還義務が生じるにあたって、補勧金の承
認決意の取湊が建められているわ諺でもないし、また灘念的に必要なものでも
ないとする.朝演によれば、受給考が補勘金を保持してもよいとする条蓉が成
麗しなかったために題還義務が生じるね.a.0・,S.62)としている・
(9嘆〉 G碁tz、a.農.0.(}《.9〉,S.逢83.
(95/慧VαwG,碁rt,v.2§.2.鸞鏡、8VerwG建62,S.i琶.事案は、交線決定の撤縷と麗
わ吟ない特甥の返還請求についての定めを置塾ているG盆s媛一Verwe蕪懸g躍esetz−
L鍛虚wlrts嶺譲t v.22.i2,欝§7{BG獲.亜S.赫3§/(注62参類/に麗するものであ
り、本件事案につ》、ての解毅を…般銘することはできないと患われる。
(96)VG頚Ma難薮el艶,怠rを.v.驚.3.欝77,麓JW懲78,S.2薦巷實.、鎗灘.奉件事案
は、土地の安麹な売舞による資金勤絞1現勅勘成)についてのものであって、補
勝金の承認決定を伴わないものであるが.韓決は土地を安慰に礎盤したことに
よる勧歳額蔀分を不当希ll得の償還請求権にもとづき返還請求することができる
とした.事案が、補勧金の交付決定に絶するものではないので、本件霧決もゲ
ッツの主張の銀経とはならないと思われる。
(§ア) Gζ}tz,呂.a.0,{蕪.曽,S.婆暮3.
(§8/ゲッッは、連邦行政裁舞癬の覇繋には、蕎政手続法囎条の規定が返還請求の
紡げにならないと糊擬した点では、賛舞できるとしつつも、将棄へ縷っての撤
麟と震的違反の健罵がされた灘捲の選還請求との麗連が瞬確に認識されていな
いと撹講ずる。綾によれば、返還請求は、撤選がなくとも叢還請求権に基づき
できるのであって、得来へ晦っての撤醸の意味は、農携縫係を最終麟に終らせ
る、すなわち受給者が後に再び欝的に対応した綾絹に立ち戻る薄髭姓を受給者
から奪う点にあるというのである。G嶺z,a.a.0.なお、撮鶴がなくとも§的に
一8§一
行政緩会論集第塁巻第2暑
反して綾羅された給付は、行政鴛為により{羅馨1鐸ヒされ・塁・体{ヒされた婁去縫{系のタ奮
にあ瞬、法権拠を欠くから行致蕎為の取淺または撤講がなくとも返還請求され
得るとの疑解は,翫1綴s錐,我.黛.().蘇.28/,S,3震も述べている.
(99〉 }《善銭申a.a、o.{}《.{擁,s.玉§暮.
(騰/翫r懸盤W由εギ,{〉α藤e磁重磁re醸1垂C艶琶麟at職舞響S餓S欝欝C盤.勲S董§総,
S.2§f{.、3ilMaxW麟破a態,D薦Syste盤6er醸ε磁lc盤一rec銚蔓1磯磯歌s餓重層
tt櫛墓s3欝欝畷。艶,ひ6V欝72,S.22i套.,223.菅政行為の構絞要件的効果(実質的
および形式的存続勤とは全く甥〉により、鴛駿有為が取鯵消されない罎諺、その
鰻鑓にある実体的な権舞義蕩雛係を参難ずることは許されないし,私人の不夷
利得が違法な取構うべき行政蕎為に基づく場合でも、請求権はこの行政蕎為が
取馨溝されて秘めて存在するとされる(Kla縫s(ゐ蟹醗盆yer,G搬総額窟e慶s
Veぎwalt翻奮srec観s囎盛6esVerw識囎警灘(}ze鱈ギε醸s,3.A藤.董盤8、Sほ72;
厳a鞍rer、a.農.0.戯.8鞠、S.5鰍馨VeギwG,Urt.v.至?.3.玉§77,翼JW璽警77,S.茎8認
{.》ことも参窯されるべきであろう。
(i()i} Pe褻}r璃「e圭{量{}s,i轟1呈{至εrr琶{vo飛Z縫wε鷺{璽琶建≦ζs碁εs{】ま紀圭《童ε擁、」鷲S i§85,S.37董{.
(欝2〉第55罎ドイツ法曹大会の行政法部会では、「資金鱗滅法の整序梓纏み3なる
テーマで資金麟絞法の法的続篇のための諸手後について議論がなされた.都会
では、ブレックマンが鑑定韓告を、フ婆アウフが法学の立場から、グトフスキ
ティールが経済学の立場から鞍告:を行った.V浮.A婚e疑醗εck搬我欝篭、0羅費騰奮s−
ra熱贈糞壷rぬs嚢ec嬢慶rS残語ve纏繍磁,G騒ね。嬢e蝦》,Ve出.壌.語.D買,鍵.
1,稽84;SltZ澱菖S碁磁C鼓t,Or幽撒彗S紬脱糞数δas震ec譲盤εrSめve鍍1(鵬賛、
Vα藝.δ.55.PJT,B6、2,至984.
(欝3〉講法案には、襲に甥稿で検討したように、私人への鴛政権罎委任の難度を、
連都法一銑初めて,資金勘域行政の護籔で導入する連蔀財酸法政蕉法案が含まれ
ていた。瞬条項紅ついては、来丸麺治年ドイツにおける『私人による資金麟成
行政書の法的統麟3室弾力先生還磨記念ζ現代行政法の運講オ(法律文化鮭、
欝欝〉年捻i頁以下参窯.
(羅〉K農r茎} el癩磯欝r難ず、衰eずer厳,a.a、0.醸,1働,磁.2.S.M28、
(欝5〉「資金麟祓受給者がその責を負わない理露から」という部分が、ハ群一ス
(慧e短麺《:鼓簸aギ薮e麟1こよ時運垂簾修i藍され庫文のような決議となった。 V露.段.a.(}.
{翼.夏春2》,S.M玉9淫.
(董〔》6〉 βeSC鼓1嚢sse.裁.a.0.《蕪.11}21,S.敷董2窮玉.
一鱒一
纏縫背政行為の嶺鑛の遜及効(来丸 穫治1
(欝7〉A.段.0.{きξ.欝2},S.1擁2{垂2、
(灘8)連藩参議霧は、連絡財政法44&条は、遍渡的な規定であって・ゆくゆく
は遵邦行鼓手続法の中に一般的に取り込まれるべきであるという要望を戯して
いた.V霧1.Stell蝋麟贈6e詔蟹欝透esr盆tes3T−Pr融S・8/37鴎S・7・
(玉倒懸w麟磁esG登setzeSZ礎A綾灘警veで犠櫨鎌S響紬織srec盤t紬α
馬賊蓑離離,Ar童.亙,廷丁{ぬ。総.ii/3鱗,S意このの酸亜に繹う襲還およ
び新患についての統一的な媛定の内容は、次のとおりである。
縫鎌条 饋還、舞患
繕行政行為が選及効をともなって取善溝されもしくは撤羅されるかまたは
解除条欝の成就の結果その効力を失ったときは、疑に与えられた給付は叢還
されなければならない、{裳還されるべき給轡は.文書睾こよる行政行為毒こより
確認さ翻なければならな》・。
(2/舞患を除く穫還の縫麟については、疑法典の不肇利得の返還についての
鍵定を準罵する.受益煮鍾、取濤、撤翻または行政蕎為の効力の消議に至ら
しめた事欝を知っていたかまたは重大な遍失によ辱これを知らなかったとき
は、零ll得の溝薇を援羅することはできない。
13/欝還されなけれ、ばならない金額は、青鮫蕎為の妨力が失われたときから
ドイツバンクのそぴ)つどの躍撰歩合に3分を粧えた薬で毎年稀怠を付する。
受益者が、取溝、撤鰻または待政有為の効力の溝滅に至らしめた事鋳につき
費を負わないときで、なおかっ行政庁によ瞬定められた期懸内に復還すべき
金額を納付するときは、稗息請求権の主張はこれを行わないことができる・
繊維鍾が,定めら蕊た嚢的のために払疑渡しの後直ちに綾稽されないとき
は、震的に婦広した{吏矯が為され・るまでの闘第3覆第i段によ諺禾il息を求め
ることができる.第49条第3項第i段第i号の鎮定は、これを嫁げない。」
のT{〉撫。翼s.玉璽、!3艶書,S.3).
(i蟹き〉 A.a、0,.S.逢.
(i鶏 疑に改蕉法案の海容を資金駒成法の分野で解説している文献として、
G麟a越畑s,v董.sめve輪舞sr紬t.塗:欝ra魏K茎艦{9rs鍔・)・Le轟戯書。掻es
6{{e醸1詫盤e舞F盆餓zrec睡s,欝87、S.283{{.,食6纂、至鍵&{{、がある。
(簸偽それらの選探駿については、St(癒er,a.a.0蝋翼。磁1で示されている。
(鷺3〉v謬.醤碁ll,a.a.o,繕.髄,s.総鐸.lJ麟農書搬¢s,3・a・α(鑑5覧s・6・行政行為
に付される購款としての解除条件について一般的には、さしあた敷 丁鞭磁or
一9i一
行政桂会論集 第逢巻 第2号
Elster,Be餓嚢st鞍蕪eVeギw譲騒麹gsa嚢te翻t幾曲墓難奮e糞,臨紬r護蕪澱霧e費
撒譲A麟a奮ε簸.董§7§,S.灘灘雛s一掴ε{Sc嶽ε1透登r,翼由e癌εst雛麟韓葺e鴛澱護
Verwalt囎警sき}roz惑.欝8i,S.7玉参照.
(難〉」(勲繍es,澄.a.0.餌.571,S.§.
(ii5〉 翼δ難,a.a、0.〔聾、9},S.8董.
(難暮〉匿。難a懸es,a.a、0,1藝,57/,S.6.
(欝)Vgl、翼磯,a.a.0.醸.§},S.7鍾.IV磁懸rG蓉tz,DleVGr鞠惣琶S曲ve癒。ηs−
bew灘1繰謄墓一BVεrw(},簾JW1繋3,2鱗3一,Jt浴簿83,S.9餐琵.
(葺8〉なお、暫定的資金勤絞承認は、暫定的鴛政背為によ導なされるが.ティー
デマンは、授益的暫定的行政鴛為を、「公法の領域で澄擾対外的な法勤果を§擦
して行われ、かつ授益(給付〉を承認するがその最終的な保持資格については
定めをおかずそれが宥政庁の事後審査の結果または暫定的な請求権要件の不瞬
確さの溝滅にかからしめられる最終的行政行為に留像されているという内容の
纏騨事案の規律を待う延分∫であると定義する。})盈虚Tlε醗灘a餓,至)ervo艶
酸藤霧eVerwal縢警sa盆竃諭6erLεlst腿暮sverw&lt繊募,勝6V重鰹,S.786琶.
(欝/βVerwG,慧rt、v.i尋.4、醗3,登6V醗3,S.8翼賛.〔譲A蹴、v.賑護
Tl磁倉醗呂瞬;至〉v醗、圭§83,s.85董廷.
(i鋤纂磁e醗a難,a.a、0.醸.圭i81、
(鴛難注(5)で絞れた遠藤・競場荘(碁慧3實の叙逮も、このような考えに立つと疑
闘がある。少なくとも解毅譲上は.補勘金の交付決定の撤穰はあらゆる場合に
その鶴累が遡及するとは考えられないし、また返還請求が交付決定の嶽繕を前
提としないときもあ鯵得るからである。
(鴛2〉経済的補勤金ではなレ・が、飼えば生活繰護法圭の給付については、保護麗
始決定は谷鍛鷲為であ穆、給付の根継は行政行為によ辱確認されるのであるが、
不死に請求された給付については、行政行為と関係なくその返還請求の規定を
置いているのがその鰯として挙げられるのではないかと思われる。その場合は、
行政行為の撤繕§体が閣題とならない事鋼であるといえよう。生活繰護63条参蕪。
一92一
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