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2013年 米パンフ 圧縮版

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2013年 米パンフ 圧縮版
茨城県常総市 第14-1号
認定農家
茨城県常総市 農業委員
山野井
やまのい
よしひと
山野井 喜仁
E-mail
[email protected]
http://www.ran-yamanoi.com
〒303-0031
喜仁
日々の出来事アップしています。
リクエストお待ちしています。
カトレアの山野井洋蘭
カトレアの情報です。
いいね。お待ちしています。
茨城県常総市水海道山田町 935番地
電話
FAX
0297-22-2740
0297-22-8050
蘭屋・yamanoi
ID: yamanoi.0412
大変ご無沙汰をしております。皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。
日に日に涼しさを・・・というより、彼岸に入り一気に寒くなったような気がします。
まずは気になる放射能数値ですが、常総市地区内外に於いて、8 月 19 日サンプル採取および
検査を行い、結果、未検出との報告が、常総市および当地区の JA よりありました事、御報告い
たします。
皆様のところへ、
「お米の発送および販売の中止」の案内を出した後、たくさんの方々から御
連絡を頂きました。当家でも判断に迷い、幾度となく家族会議を行いましたが、昨年に引き続き
「検出されず」の報告があり、あわせて放射性物質の影響もないとの事で、出荷自粛の解除があ
りましたのでお米の発送を決断した次第です。
しかしながら、
今後の方向性が見えないうちは、お米の小売販売は中止したほうが賢明と考え、
今年もお客様方への小売販売は致しません。収穫したお米は自家消費用と皆様方へ贈答する分を
除き JA や行政が管理したほうが良いと判断し、全て JA に委託いたしました。
毎年「山野井家の低農薬有機多用米」を心待ちにしていて下さる皆様方には、失望させてしま
うかもしれませんが、苦渋の判断を何卒御理解いただければと思います。
前号から早くも1年、もうこのパンフレットを書く時期が来たのかと思うと、一年の月日が流
れるのが非常に早く感じます。皆様方とお付き合いをさせて頂きくようになり、もう 20 年の月
日が経ちました。お米つくりを通して、皆様方とこうしてお付き合いできます事を感謝いたしま
す。
とにかく我が町も皆様の所と変わらず、今年も暑い夏でした。連日、朝から大汗をかきながら
作業をしていましたが、当家今年もとうとう自宅にクーラーが設置されませんでした。世の中、
節電の話で盛り上がる中でしたが、もともと自宅にクーラーがないと、節電の効果は微々たるも
のです。東京電力の電力使用の請求書には、前年比が表示され、普通の家庭なら努力の結果がは
っきり出るのでしょうが、クーラーが無い我が家では、こまめに電気を消すぐらいの努力では、
値上げ分のカットなど到底できませんでした。
梅雨はカラ梅雨でほとんど雨が降りませんでした。梅雨時期から連日の猛暑、自宅にクーラー
が無くても温室の中には花のためにクーラーが設置されています。夜間 18℃
日中 24℃の温室
の中はすこぶる快適ですが、600 坪以上の面積しかも温室という温度を温める環境ですので、ク
ーラーの機械は悲鳴を上げるくらいフル稼働、電気代の請求書も悲鳴を上げる金額でした。
しかしながら、毎年毎年異常高温が続く夏では、さすがの洋ランも生育に影響が出ます。この秋
から工事が始まるのですが、温室全棟 1500 坪のエアコン設置を決め、現在進行中です。
この規模のオール電化での洋ラン栽培は、まだ国内ではありませんが、せっかく施設を使ってい
るのですから、異常気象を克服できるはずですので、できることは前向きに検討し、対策してい
ます。
そんな中でも稲は心配をよそに、すくすくと成長し例年より少し遅れての出穂でしたが8月下
旬の収穫時には大きな穂が重そうに垂れ下がり、生命の偉大さには感心です。収穫時に然程影響
は見られませんでしたが、有機質肥料をメインに使ったため少し生育が遅れました。
猛暑の為例年に無く長期間水を田んぼに汲んでいました。
子ども達が 2 人家を離れ、人手不足の山野井家、本業の花のほうも忙しかった為、今年の稲
刈りは早めに始めました。例年、地区で 1 番遅くまで田んぼに稲が残っている有名な農家のは
ずでしたが、今年は 1 番先に終わりました。というのも、台風の接近が早くから予測できたの
で、倒伏や浸水の被害を避けるために、早めに始まったわけです。
結果でしたが、9 月 2 週目以降に刈り取りを行った農家のお米は、刈り遅れのお米が目立ち、
食味の低下どころか、胴割れ米(ひび割れの入ったお米)となり、販売に苦労する事になってし
まいました。せっかく 1 年かけて真心こめて作ったお米が、もったいない話です。
さて今年の米の出来具合は・・・・・ いつも通りの反省続きでしたが、合格点でしょう。
検査もすべて1等米になりました。刈り取り時には、実の細い小粒の物が目立ちました。
選別を掛けてみたところ例年より小粒のくず米が多かったです。
しかしながら、収量は例年になく多く、大変満足しています。
1等米の玄米のみをライスグレーダー(選別機)にかけ、粒の大きさを1.85mm以上の大粒
の物だけを選別して精米し、皆様のところへお届けします
味についてはもちろん例年になくおいしい出来だと確信しています。自画自賛かもしれません
のでぜひご感想をお聞かせ下さい。
1年に1回しか出さないこの報告書、毎年刈り取りをしながらこの文章を考えています。
生産者と消費者が少しでも近い存在になれれば、農家の気持ちの伴った農産物が届けられるので
はないかなと思い、始めたこの米の産直販売。御陰様であっという間に 20 年が過ぎました。
皆様方の顔が浮かぶと、元気で頑張っている山野井家の様子をお知らせしたくて、今年も書き
はじめた次第です。
毎年毎年、異常気象の文面で始まるこの手紙も、回を重ねる毎に、だんだん我が家族の近況報告
書みたいになってきてしまいましたね。お米のことだけだと毎年ほとんど同じになってしまうの
で、まあ気にせず世の中にはこんな家族もいるのだなぐらいに、軽く読んでください。
今年も家族一丸で一生懸命農作業に励みました。土作りから収穫までいろいろな出来事があり、
その度
一喜一憂しながら米作りを楽しみました。今時の農業事情、普通に米を作り、普通に販
売していてはとっくに化学肥料・農薬まみれのお米作りになってしまっています。
農家事情を考慮しない価格設定のため、すでにコスト割れしている稲作経営の中で、安く安全
で安心なお米を作れと言うのが間違っているような気がします。利益を得るために収量を多くす
るだけの栽培方法・老齢化する農家の労力を減らすだけの栽培方法・他人任せの販売方法・・・・
個々の農家の考えがあるのでしょうから、間違っているとは言いませんが、少し栽培方法を改善
し利益を出せば、さらに資材費や労力費にかけられ、なお一層安心安全という付加価値が付けら
れるお米を作れるのではないかと思います。
いつものように。
普段どおりに。
この言葉の難しさがしみじみ感じた年でした。
さて、昨年の刈り取り後の土作りから始まり稲刈りまで、手を抜かず励んだ1年間
家族の喜怒哀楽の全てが一粒一粒に詰まっていることと思います。
その集大成の「山野井家のお米」を、どうぞ皆様心ゆくまで御賞味下さい。
2013年9月27日
記
~以下作業記録より抜粋~
こだわりの農作業編・・・でも毎年反省!
よい事は毎年続け、結果が悪いときはすぐやめます。
しかも一部だけで行わず、いきなり全面積試験対象です。
「毎日が実験室」のような試行錯誤を繰り返し、努力と言うより楽しんでいます。
いつも思ったようには行きませんが、たまには「ばっちり!!」的を射る時も!!
我が家の稲作、私が後継者になり主導権を握ってからと言うもの、ひとつ確信できる
事があります。それは一言
「とにかく他人は冷ややかに見ていて、絶対に真似はしません。
」
やっぱり、これって私が間違っているのでしょうね。きっと・・・・・・
ただ、今年少し離れた大規模農家から、「すごく画期的で省力化できる稲つくり」
を JA から紹介され、今年から導入してみたら、すごく楽で具合良いよ。
との話しを聞きました。よく聞いてみると、我が家が 20 年前から 13 年前まで 7 年間
行っていて、こんな稲作じゃダメだと中止した栽培方法でした。
今更ながら、情報量の少ない農家は、食い物になっている事を実感しました。
機械整備編
昨年秋
平成24年9月
稲刈りが終わりホッとしたのもつかの間、コンバイン
(稲刈り機)の大掃除をしました。
子ども達も時給600円で手伝います。
300坪当たりの刈り取り料金 22,000 円、悪条件は
5,000 円上乗せの取り決めがありますが、割に合いませ
ん。今年も30万円ほどの刈り取り依託料が入りました
が、機械の消耗部品の交換代金に全てかかってしまうと
思います。稲作作業機械の中で、もっとも高価なこの機械、町内で1台あれば十分と思うくらい使用時
間が少ない機械です。町内も後継者不足になり、作業依託が増えることを見越して大型の機械を導入し
ましたので、なおさら作業効率が良く、40時間も使わないうちまた1年間のお蔵入りです。また毎日
使わないので十分すぎるほどの点検整備をしておかないと、すぐに不具合が出てやっかいなため徹底的
に整備をします。分解できるところは全て分解し、ワラ屑・泥は徹底的に落とし、油を差し、ゆるみを
取り、消耗したところは交換と手間と時間がかかります。とりあえず今日は、ワラ屑を取り、泥の洗浄
を行いました。暑い日でしたので全身ずぶぬれでも気持ちよく作業が出来ました。この後10日ほど乾
かし、時間が出来た時、部品の交換を行います。JA(農協)に依託するよりも自分で直した方が急な
故障のとき対応できるので、全て自分で行うことを基本としています。部品も今はインターネットで検
索すると安い価格で販売する会社がたくさんあり、宅急便で手元まですぐに届くので、不自由はしませ
ん。秋の夜長に部品を発注し、暇な時交換する事でかなりの経費と時間が節約来ます。
土作り編
秋から春
平成24年10月
これから来年の田植えまでの期間、土作りに励みます。刈り取り跡に通常ですと石灰窒素を散布し、
稲わらと共に地中に鋤き込みます。石灰窒素は微生物の活動を活発にし、稲わらを早く分解する手助け
をします。
今年も昨年同様、石灰窒素を全く散布せず、原塩を300坪当たり50㎏散布することにしました。
10月に 1 回25kg そして来年 4 月の代かき前に25kg 散布します。
塩と同時に土の活性を高めるため、鶏糞も散布しました。昨年購入した鶏糞を1年間寝かせ熟成し、
その後乾燥させた自家製の鶏糞堆肥を300坪当たり100kg 程度使います。4月の代かき直前にも
50kg ほど散布します。2回目以降の耕起作業では、
「原塩」は散布せず、土の上下を入れ替えるようト
ラクターで耕します。来春まで5回ほど耕すと、稲わらはすっかり分解され、栄養豊富なふかふかの土
に仕上がります。
田んぼに塩??と思われるかもしれませんが、塩ではなく精製される前の原塩です。
海水を天日で乾かした物なのですが、さすが国内産は高級品で田んぼに散布など高価すぎて到底でき
ません。オーストラリア産が割と格安で粒も散布しやすい大きさなので取り寄せています。
(写真の親指
から小豆粒くらいの結晶です。
)25kg で 1500 円程度ですから石灰窒素より安価で済みます。
塩というと「青菜に塩」が真っ先に思い浮かび、植物が元気をなくすと想像しますが、原塩には海水
のミネラル分が豊富に残っていて、土壌中の微生物が活発に活動するようです。数年前より石灰窒素は
散布せず「原塩」だけに頼って見ましたが、今のところ差は残念ながら見られません。話の発端は海辺
の地区でレタスやキャベツに海水を薄めた物を散布すると良い物が出来る。と言うことを聞いたからで
すが、実際海水を汲みに行くにも遠く、汲み置くと海水も腐敗しますので、手軽な原塩にしたわけです。
かなり前から家庭菜園にもまいていました。それを見た仲間も「枯れちまうぞ。」と一言。また馬鹿なこ
とやっているな!と思っていたようですが、実際は根が元気に伸び、葉の厚みが増したようです。やり
すぎては枯れそうですが、「適度に良い按配に」、が大切みたいです。米にも使えると思い10年程前か
ら思い切って散布しています。ちなみにこの「原塩」は食卓で使うと複雑な塩味で大変おいしく「普通
の塩」などはただ塩辛いだけに感じてしまいます。ご希望があれば少量お分けしますのでご連絡くださ
い。
ちなみに海が近い方は、「海水」の方が効果が高いようです。
我が家の本業のカトレアには、水掛け時に海水を薄めた物を肥料と一緒に掛けています。
毎月トレーラーに1トンタンクを積んでけん引し、片道80km先の太平洋の鹿島港まで海水を汲みに
行っています。子供たちが家を離れた今、一緒に行ってくれる人は、その日手の空いている人に代わり
ましたが、一人では万が一海に転落した時など困りますので、必ず2人で行くようにしています。
港内なので波もなく、足場もしっかりしていて安全なのですが、万が一を考えています。正直なところ
一人じゃ嫌なんです。往復の時間も退屈ですものね。
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