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設置サイトの準備
3 章 第 設置サイトの準備 この章では、スイッチを実際に設置する場所の準備方法について説明します。以下の 項目について取り上げます。 • 「設置サイトの環境要件」(3-2 ページ ) • 「設置サイトの電源要件」(3-4 ページ ) • 「DC 接地要件」(3-6 ページ ) • 「サイト・プラニング・チェックリスト」(3-7 ページ ) ケーブリング要件の詳細については、第 5 章「ギガビット・ポートの設定」を参照し てください。 (注)サイト・プラニング・チェックリストを 3-7 ページの「サイト・プ ラニング・チェックリスト」に掲載しています。スイッチの設置作業を 開始する前にこのチェックリストを活用して、設置サイトの準備作業が 確実に完了するようにしてください。 設置サイトの準備 3-1 設置サイトの環境要件 設置サイトの環境要件 システムを正しく動作させるためには、スイッチを正しく配置するよう、装置のラッ クや配線クローゼットのレイアウトを計画することが重要です。スイッチは囲いのあ る保護された場所に設置し、資格を持つ技術者だけがスイッチを扱えるようにしなけ ればなりません。機器を至近距離で設置したり、換気が適切でないと、システムが過 熱状態になることがあります。さらに、機器の配置が不適切な場合、シャーシ・パネ ルにアクセスできず、メンテナンスが難しくなります。 スイッチは、保護された配線室内のラックに取り付けられた、スタンドアロンのシス テムとして動作します。それには、乾燥し、清浄で、よく換気された、空調設備のあ る環境が必要です。正常に動作させるには、室内のエアフローを適切にします。エア フローがブロックされていたり制限されていたり、あるいは取り込んだエアが暖かす ぎたりると、過熱状態になることがあります。そうした場合、スイッチの環境モニタ はシステムをシャットダウンして、システムのコンポーネントを保護します。 確実に正常な動作をさせ、不要なメンテナンスを避けるには、設置する前に設置場所 の構成を計画し、準備を行います。設置した後は、設置場所の周囲の温度を 0°C から 40°Cに維持するようにします。シャーシの周辺領域にほこりや導電性の異物(近くで 行った構築作業で残った金属片など)がないようにすることが重要です。 複数のスイッチを、シャーシの上下にすきまが全くないか、わずかにある状態で、ラッ クに取り付けることができます。しかし、他の機器と一緒にスイッチをラックに取り 付ける場合、またはスイッチを床上で他の機器の近くに設置する場合は、他の機器の 排気がシャーシの取り込み口から吸い込まれないように注意してください。 冷却エアは、シャーシの右側から引き込まれます。ほこりや導電性の異物なども含め、 右側には障害物がないようにし、また他の機器の排気ポートからも遠ざけてくださ い。 付録 A「仕様」には、スイッチの動作時および非動作時のサイトの環境要件の一覧が あります。正常な動作を維持し、高度のシステム・アベイラビリティを確実に保証す るには、設置サイトにおいて環境全体の周囲温度とクリーンな電源の維持が必要で す。付録 A の一覧に記載している環境条件の範囲は、スイッチの動作を正常に継続で 3-2 Catalyst 4912G インストレーション・ガイド 設置サイトの環境要件 きる範囲です。しかし、値が範囲の最小値や最大値に近づくと、問題が発生する可能 性があります。最大の動作範囲を超える前に、環境の異常を是正することで、正常な 動作を維持できます。 設置サイトの準備 3-3 設置サイトの電源要件 設置サイトの電源要件 この節では、Catalyst 4912G スイッチを設置するサイトの電源要件について説明しま す。スイッチを設置する前に、必ず設置サイトの電源要件について確認してください。 要件 Catalyst 4912G スイッチを設置するサイトで準備を行う際は、以下の要件に従います。 • 各スイッチを専用回線上の個別配線に接続します。各スイッチには十分に過電流 保護が備わった専用の分岐回路接続を行い、その分岐回路を直接アースに接続し ます。 警告 この製品は、短絡(過電流)保護をビルディング設備に依存していま す。必ず、120 VAC、15A 以下(米国)または 240 VAC、10A 以下(米国以 外の各国)のヒューズまたは回路ブレーカを、相導体(電流が流れるすべて の導体)に使用してください。 (注)ドイツに限り、電源定格は 240VAC、16A です。 • 入力電源の損失を防ぐために、各 AC 回路の最大負荷の合計が、配線とブレーカの 定格電流の範囲内に必ず収まるようにしてください。 • RPSU(外部冗長電源ユニット)オプションによって、2 次電源が供給されます。 個々のサイト準備情報については、RPSU に添付のインストレーション・ガイドに 従ってください。 3-4 Catalyst 4912G インストレーション・ガイド 設置サイトの電源要件 警告と注意 Catalyst 4912G スイッチを設置するサイトを準備する際は、以下の指示に従ってくださ い。 注意 各 AC 入力電源回路の最大負荷の合計は、配線およびブレーカの定格 電流の範囲内に収めなければなりません。この要件が満たされないと、入力 電源が過負荷になることがあります。 警告 この機器はアースして使用してください。通常使用時に、ホストが アースに接続されていることを確認してください。 電磁障害に関する推奨事項 サイトの配線をセットアップする際は、次のガイドラインに従ってください。新しい システムの設置場所を計画する場合には、電磁障害(EMI)、シグナリングの距離限界、 およびコネクタの互換性について検討します。特に雷や無線電波送信器によって発生 する強い電磁障害によって、スイッチの信号ドライバおよび受信装置が破壊される恐 れがあります。また、回線を介して装置内に電源サージが伝導されと、電気的な危険 が発生することがあります。 非常に長い距離にわたって配線を電磁場内に走らせる場合には、電磁場と配線上の信 号の間で、電波障害 (RFI)が発生することがあります。 (注)強力な電磁障害を予測し対処するには、電波障害の専門家に相談す る必要があります。 電源要件と熱放散 スイッチのサポートに必要な配電システムを計画するときに、電源要件が役に立つ場 合があります。設置サイトの空調について考慮する際は、熱放散が重要な留意事項に なります。Catalyst 4912G スイッチの電源および定格熱量については、付録 A「仕様」 を参照してください。 設置サイトの準備 3-5 DC 接地要件 DC 接地要件 DC 接地が必要な場合、設置は銅のコネクタを使用する場合にしか承認されません。 シャーシ・アース M4 小ナットを、市内交換局またはその他の内部アース・システム に、ナンバー 6 AWG ワイヤ(スイッチがアースの位置から離れている場合は、大き いゲージのアース線を使用)で接続してください。シャーシには、2 本のネジ付き M4x.7 シャーシ・アース小ナットを使用します。これらのM4小ナットは直接市内交換 局または他の内部アース・システムを接続するもので、シャーシの背面にあります。 シャーシ・アース M4 小ナットには M4 ボルトとロック用のハードウェアが必要です が、これらは別途用意してください。 3-6 Catalyst 4912G インストレーション・ガイド サイト・プラニング・チェックリスト サイト・プラニング・チェックリスト 表 3-1は、Catalyst 4912G スイッチの設置を開始する前に行う必要があるサイト・プラ ンニング作業のリストです。各作業を完了することで、確実にスイッチを設置するこ とができます。 表 3-1 サイト・プラニング・チェックリスト タスク番号 プラニング・アクティビティ 1 スペースの評価 : 確認担当 時刻 日付 スペースとレイアウト フロア・カバー 衝撃と振動 証明 メンテナンス・アクセス 2 環境の評価 周囲の気温 湿度 高度 大気汚染 エアフロー 3 電源の評価 入力電源のタイプ レセプタクルから危機までの距離 冗長電源用の専用(別)回路 電源障害用の UPS 4 アースの評価 : 回路ブレーカのサイズ 5 ケーブルとインターフェイス機器の評価 ケーブルのタイプ コネクタのタイプ ケーブル長の限界 インターフェイス機器(トランシーバ) 6 電磁障害の評価 シグナリングの距離限界 サイトの配線 電波障害レベル 設置サイトの準備 3-7 サイト・プラニング・チェックリスト 3-8 Catalyst 4912G インストレーション・ガイド