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資料
4
新しい実学の奨励に係る静岡県の取組及び事例等
1 県施策上の位置付け
(1)理想の学校教育の実現を目指して
(理想の学校教育具現化委員会 平成 20 年 提言)
○学習指導の充実
● 豊かな体験活動の推進(自然、文化芸術、職業、奉仕、国際)
・自然体験、文化芸術体験、職業体験などの体験活動を計画的に導入
する。
・地域、企業、NPO等との連携を進めていくことが不可欠である。
○ 新たな教育ニーズへの対応
● ものづくり教育の推進
・静岡県の産業構造を鑑み、学校教育としても、これまで以上にもの
づくりを踏まえた教育を推進する必要がある。
・ものづくりに関わる高度な理科教育施設や産業教育施設の一層の充
実を図る。
● キャリア教育の充実
・自立した社会人として必要な資質・能力を身に付けさせるキャリア
教育を学校教育において明確に位置付けていく必要がある。
・キャリア教育で養うべき具体的な能力としては、職業観・勤労観の
育成やコミュニケーション能力、将来設計能力、課題解決能力など
が上げられる。
・家庭や地域、企業との密接な連携のもと、発達段階に応じた系統的
な計画の中で、職業体験やインターンシップ、ボランティア活動な
どの体験活動を積極的に導入する。
・既存の各教科・道徳・特別活動、総合的な学習の時間等でもキャリ
ア教育に配慮した取組を進める。
1
(2)静岡県教育振興基本計画「有徳の人」づくりアクションプラン
(平成 23 年)
○ これからの静岡県の教育の基本目標
● 基本目標:「有徳の人」の育成
-「有徳の人」とは-
① 自らの資質・能力を伸長し、個人として自立した人
② 多様な生き方や価値観を認め、人との関わり合いを大切にする人
③ 社会の一員として、よりよい社会づくりに参画し、行動する人
● 施策展開の基本的な考え方:縦の接続と横の連携で育む
-「有徳の人」を育むために-
① 生涯学習社会の基盤づくりを推進します。
② ライフステージに応じた学びを支える「縦の接続」を推進します。
③ 家庭、学校、地域、職場等が互いに学びを支えあう「横の連携」を
推進します。
④ 生きがいや生活の潤いをもたらす文化・スポーツを振興します。
⑤ 社会の変化の中で、直面する重要課題に対応した学びを推進します。
○ 施策の基本方向
● 「有徳の人」を育むライフステージに応じた学びの場の充実を図り
ます
・基礎的な知識・技能の習得とともに、それを活用して課題を解決す
るために必要な思考力・判断力・表現力等を育み、主体的に学習に
取り組む態度を養うことを重視し、これらを育成する学習機会の充
実を図ります。
・コミュニケーション能力や規範意識等、豊かな感性や社会性等を育
む取組を推進するとともに、魂を揺さぶる芸術や文化に触れる体験、
自然体験、読書活動等、発達段階に応じた多様な体験活動を提供す
ることにより、学びの場の充実を図ります。
● 「有徳の人」を育む文化・スポーツを振興します
・本県の文化を積極的に発掘・活用・創造し、情報発信していくこと
により、交流を活発にし、本県の魅力を更に高めます。
・県民の誰もが、それぞれのライフステージに応じて、スポーツに親
しむことができる生涯スポーツ社会の実現に向けた取組を、本件の
豊かな自然環境や地域の産業、地域づくりとの連携を深めながら推
進します。
2
○ 基本計画 青少年期の教育の充実
● 徳のある人間性の育成
・コミュニケーション能力や人間関係づくり、高齢者や障害者を思い
やる福祉の心等の基本的な資質を育むとともに、児童生徒が生活し
ている地域への愛着を高めるため。児童生徒が多くの人と触れ合う
ことのできる様々な体験活動の機会の充実に努めます。
・児童生徒の社会性を育み感性を磨くために、特別活動や外部指導者
派遣等によるスポーツ活動・文化活動等の部活動の充実とその成果
の検証を進めます。
● キャリア教育の推進
・地域の特色やライフステージに応じ、望ましい勤労観・職業観を育
む教育や職業教育等、学校・地域・企業等が連携したキャリア教育
の推進に努めます。
・ものづくり立県を支えていくため、ライフステージに応じてものづ
くりの楽しさや技能の大切さを教えていくとともに、専門高校の施
設を利用した職業教育を推進するなど、ものづくりや技能に触れる
機会を提供します。また、高校生ものづくり競技会等の大会を支援
します。
● 魅力ある学校づくり
・児童生徒の実態や地域社会の実情に応じた学校づくり、専門学科・
総合学科・単位制高等学校及び定時制・通信制課程の充実や新たな
学科の設置及び学科改善等に努め、特色ある学校づくりを推進しま
す。
○ 生きがいや潤いをもたらす文化・スポーツの振興
● ふるさと“ふじのくに”の多彩な文化の創出と継承
・地域の多彩で魅力的な文化の創造と発信
● スポーツに親しむ環境づくりの推進
・ライフステージに応じたスポーツの振興と競技力の向上
・スポーツを支える環境づくり
3
2 職業教育に関する知事褒賞の授与
県内の職業教育を主とする高等学校、農林大学校等の生徒・学生等を対象
とした知事褒賞を授与する制度を平成 24 年度から実施。
<平成 24 年度授与対象者>
学校名
氏名
概 要
エイズ教育推進ポスターコンクール
(絵画の部)全国1位等
ロボカップ 2012 メキシコ世界大会
(CoSpace Rescue 部門)優勝等
日本学校農業クラブ連盟全国大会
(プロジェクト発表)出場等
経済産業省情報処理技術者試験応用
情報技術者取得等
高校生ものづくりコンテスト全国
大会(旋盤作業部門)出場等
全国IT簿記選手権大会IT部門
(個人)全国優勝等
介護福祉士模擬試験全国 15 位、
障害者スポーツ指導員資格取得等
県立御殿場高等学校
小林 あゆみ
県立沼津工業高等学校
加藤 颯史
県立富岳館高等学校
藤井 杏子
県立静岡商業高等学校
谷口 岬
県立浜松城北工業
高等学校
杉本 就平
県立浜松商業高等学校
恩田 康平
東海福祉専門学校
上田 真一郎
辻村和服専門学校
熊谷 優
第 50 回技能五輪全国大会銀賞等
静岡福祉医療専門学校
滝澤 舞果
ボランティアグループでの活躍等
島田実業高等専修学校
辻本 清
専門学校静岡工科
自動車大学校
徳田 圭一
県立東部看護専門学校
渡邉 秀和
学業優秀等
沼津工業高等専門学校
土屋 惇
第一級陸上特殊無線技士資格取得等
県立農林大学校
山田 莉穂
国際植物増殖者会議の全国大会に
おける研究発表等
県立漁業高等学園
颯田 耀平
学業優秀等
県立沼津技術専門校
椎田 加寿也
訓練生技能競技大会旋盤部門優勝等
県立清水技術専門校
中村 謙徒
3種冷凍機械責任者合格等
県立あしたか職業
訓練校
望月 康秀
県障害者技能競技大会優勝、全国大会
出場等
ワープロ実務検定1級、簿記能力検定
取得等
危険物取扱者乙種4類取得、エコマイ
レッジチャレンジ 2011 大会出場等
4
3 専門高校生徒等の活躍事例の一部
(1)平成 23 年度
学校名等
県立御殿場高等学校
県立吉原工業高等学校
県立浜松工業高等学校
県立沼津商業高等学校
(電算機部)
大会名、受賞名等
成績等
ARDF 国際競技大会
(日本代表メンバー)
優勝
全国高等学校情報処理選手権大会
全国優勝
(3年連続)
県立富岳館高等学校
第 62 回日本学校農業クラブ連盟全国
優秀賞
大会
県立科学技術高等学校
第2回高校生の「建築甲子園」
県立焼津水産高等学校
県立浜松東高等学校
県立浜松商業高等学校
(英文ワープロ部)
県立浜松商業高等学校
(珠算部)(簿記部)
第 20 回全国水産・海洋系高等学校
生徒研究発表大会
第 10 回全国高等学校ビジネス
アイディア甲子園
第 25 回全国パソコン技能競技大会
全国高等学校珠算競技大会
全国高等学校簿記コンクール
優勝
最優秀賞
準グランプリ
団体優勝
個人優勝
優勝
(団体、個人)
(2)平成 24 年度
学校名等
県立御殿場高等学校
(システム部)
県立浜松工業高等学校
(電気研究部)
県立沼津工業高等学校
(ロボット制御部)
県立吉原工業高等学校
県立富岳館高等学校
大会名、受賞名等
第 16 回 ARDF 世界選手権
ロボカップ 2012 メキシコ世界大会
「Cospace Rescue 部門」
日本リハビリテーション工学協会
福祉機器コンテスト学生部門
日本学校農業クラブ連盟全国大会
プロジェクト発表の部「環境」
成績等
出場
優勝
最優秀賞
最優秀賞
(文部科学大臣賞)
全国優勝
(4年連続)
県立沼津商業高等学校
(電算機部)
全国高等学校情報処理選手権大会
県立浜松工業高等学校
第 24 回国際情報オリンピック
日本代表選考会
県立浜松工業高等学校
第6回アジア太平洋情報オリンピック 銅メダル
県立浜松城北工業高等学校
(省エネ研究部)
第 26 回 Honda エコマイレッジチャレ
優勝
ンジ大会「高校生クラス」
5
優秀賞
(3)平成 25 年度
平成 25 年4月 18 日 静岡新聞
6
平成 25 年9月 29 日 静岡新聞
7
4 スポーツ分野での事例
(1)Jリーグ清水エスパルス 石毛秀樹選手
2011 年 アジア年間最優秀ユース選手賞受賞
2012 年 県立清水西高等学校在学中に、プロC契約締結
2012 年 Jリーグカップニューヒーロー賞を史上最年少受賞
2013 年 県立清水西高等学校卒業
(2)JFAアカデミー福島
ア 概要
日本サッカー協会(JFA)が福島県・広野町・楢葉町・富岡町と連
携して推進する中学・高校の6年間を対象としたエリート教育機関。
東日本大震災の影響により、2011 年度から静岡県御殿場市に一時移転
している。
イ カリキュラム
6年間の中高一貫による長期的な教育を基本としている。
中学校は、御殿場市立富士岡中学校に通学。
高校は、福島県立富岡高校に籍を置きながら、学校間連携による単位
互換を活用し、静岡県立三島長陵高校に通学。
8
5 芸術分野での事例
ス パ
ッ ク
(1)高校生が参加している静岡県舞台芸術センター(SPAC)の事業
ア スパカンファン・プロジェクト SPAC-ENFANTS
フランスを拠点に活動する振付家メルラン・ニヤカム氏と、オーディ
ションにより選抜された県内中高生による国際共同制作プロジェクト。
稽古
平成 25 年4月~8月
平成 25 年8月3日(土)、4日(日) 大韓民国密陽演劇村
公演
平成 25 年8月9日(金)、10 日(土) 大阪市阿倍野区民センター
平成 25 年8月 17 日(土)、18 日(日)、19 日(土) BOX シアター
「タカセの夢」
井原 未来
沼津市立沼津高等学校3年
秋山 実優
静岡県立清水南高等学校1年
桐部 結
静岡県立焼津中央高等学校1年
髙瀬 竣介
学校法人海陽学園海陽中等教育学校4年
田中 香帆
浜松海の星高等学校1年
宮城嶋 静加
静岡県立清水南高等学校1年
実施期間
演
目
参加者
(6 人)
ス
パ
ッ
ク
イ SPACシアタースクール「親と子の演劇教室」
演劇の魅力を、発声・身体訓練・舞台鑑賞等を通して、中高生や保護
者に知ってもらう。最終日に静岡芸術劇場で発表会を行う。
実施期間
演
目
参加者
(14 人)
稽古
平成 25 年7月~8月
公演
平成 25 年8月 18 日(日)
「青い鳥」
内山 怜菜
浜松学芸高等学校2年
大石 由紀子
静岡県立島田高等学校2年
酒井 龍一郎
静岡県立清水特別支援学校高等部2年
佐藤 すず
静岡県立静岡北特別支援学校高等部2年
佐野 秀憲
静岡県立島田高等学校2年
中村 駿太
静岡県立島田高等学校2年
成田 悠真
加藤学園高等学校2年
藤川 凌志
静岡県立沼津工業高等学校2年
増田 愛美
静岡県立駿河総合高等学校2年
松野 麗音
常葉学園高等学校2年
望月 彩也子
常葉学園高等学校2年
和田 結
第一学院高等学校2年
滝井 モモコ
静岡市立清水桜が丘高等学校2年
蔦澤 史花
静岡県立静岡城北高等学校2年
(2)県内高校生の世界レベルでの活躍
○2012 年中日青少年国際書道展特別賞受賞(県立金谷高等学校)
○2012 年ダンス「世界選手権ユーススタンダード」出場
(県立熱海高等学校、清水国際高等学校)
9
6
国への働き掛け
『教育改革に関する提案』(平成 25 年5月)
新しい実学の奨励
・普通高校に学ぶ生徒の教育の充実はいうまでもありません。
しかし、それだけでなく、21 世紀の日本の発展を支える、第一次産業の農
林水産業、第二次産業の工業、第三次産業の商業の専門高校等における「実
学」の奨励が喫緊の課題であると考えます。
・若者の様々な資質や才能を生かすには、これまでの主要5教科に軸足をおい
た教育を見直す必要があります。
本県では、実学の専門高校等を卒業する最優秀者に対して、平成 24 年度よ
り知事賞をだして励ますことにしました。
・また、農林水産業、商業、工業のみならず、演劇・舞踊・音楽等の芸術、ス
ポーツの分野においても、若者の資質や才能を伸ばすことのできる、21 世紀
型の「実践的な学問教育」を奨励します。
・例えば、本県の場合、演劇やスポーツの分野において、静岡県舞台芸術セン
ス パ ッ ク
ター(SPAC)、Jリーグ(清水エスパルス、ジュビロ磐田)で、学生の
まま、活躍できる環境整備を進めてまいります。
・つきましては、新しい実践的な学問教育を奨励する取組に対し、高等学校学
習指導要領における全ての生徒に履修させる教科・科目に係る規定の弾力化
等、必要な制度改正をお願いします。
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