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資料2 主要国の統計制度および統計組織について

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資料2 主要国の統計制度および統計組織について
資料2
主要国の統計制度及び
統計組織について
1
2
3
4
5
アメリカ
イギリス
フランス
ドイツ
カナダ
平成 17 年 12 月 27 日
1
アメリカ
[主要統計組織]
連邦政府全体で 1 万 2 千人余りの職員が統計業務を担当。
政府全体の調整は、大統領府行政管理予算庁首席統計官(Chief Statistician)が担当。
主要統計作成機関としては、商務省センサス局(Census Bureau)
商務省経済分析局(Bureau of Economic Analysis =
BEA)
労働省労働統計局(Bureau of Labor Statistics
BLS)
=
など
[主な統計関係法令]
合衆国法典
第 44 編
第 35 章「連邦情報政策の調整」(Chief Statistician)
第 13 編
「センサス」(Census Bureau)
商務省組織命令(Bureau of Economic Analysis)
合衆国法典
第 29 編
第1章「労働統計」(Bureau of Labor Statistics)
秘密情報保護及び統計の効率性に関する法律(The Confidentiality Protection and Statistical Efficiency Act)
統計目的で入手された個票の秘密の保護、センサス局、BEA 及び BLS の3機関における統計目的での個票の共同利用を規定
[計画・調整機能の特徴]
統計政策に関する省庁間協議会(首席統計官を議長とし、主要統計機関の長が構成員。)
統計方法論に関する連邦委員会(行政管理予算庁の主宰する各省横断的な専門家会合)
センサス局は、人口センサス、経済センサス、母集団フレームを担当するほか、他省の統計調査を受託実施。
2
イギリス
[主要統計組織]
政府には 30 余りの統計機関があり、全体で約 7,000 人の職員が統計業務に従事。
(GSS=Government Statistical Service と呼ばれる。国家統計局長が GSS の長を兼ねる。)
政府統計全体の調整及び基本統計の作成は国家統計局(Office for National Statistics=ONS)が担当。
国家統計局は大蔵省に置かれているが、運営に当たっては中立性・独立性を確保。
[主な統計関係法令]
The Census Act 1920, The Petroleum Act 1934,
The Statistics of Trade Act 1947
ほか
The Transfer of Functions Order (1989, 1995, 1996)
Office for National Statistics Framework Document
統計に関する EU 評議会規則
[計画・調整機能の特徴]
Framework for National Statistics (2000 年 6 月)に基づき計画策定、調整を実施。
National Statistics Work Programme(3 ヵ年計画)を毎年ローリング方式で策定。
GSS 職員による国家統計ワーキンググループを 12 のテーマごとに設置。
GSS の統計専門職員は(GSS のうち約 1,000 人)全省共通に専門家として採用。
独立の統計委員会(Statistics Commission)が政府統計の品質・信頼性を検討し、関係大臣に助言。
3
フランス
[主要統計組織]
政府には約 20 の統計機関があり、全体で約 9,000 人の職員が統計業務に従事。
主要な統計の作成は国立統計・経済研究所(INSEE)が担当。(経済・財政・産業省の部局として位置づけ)
(INSEE = Institut National de la Statistique et des Études Économique)
政府統計全体の調整は国家統計情報委員会(CNIS)が担当。(委員長:経済・財政・産業大臣)
同審議会の事務局は INSEE が担当。
[主な統計関係法令]
1951 年統計法(統計分野における法的義務、調整及び秘密保護に関する法律)、
国家統計審議会の設置、統計調査に係る申告義務・守秘義務、行政記録へのアクセスなどを規定。
国立統計・経済研究所を設置する命令(1946 年)
[計画・調整機能の特徴]
CNIS は統計整備に関する 5 ヵ年計画を策定(現在は 2004 年-2008 年をカバー)
。
これに基づき、毎年、分野別の部会(13)において次年度の事業計画を策定。
5ヵ年計画に新たに統計を追加するには、CNIS(タスクフォース)が有用性を認定することが必要。
統計調査に申告義務を課するには、有用性の認定に加えて Quality Label Committee の認定も必要。
各種統計作成の基礎として、1981 年以来、INSEE においてビジネスレジスター(SIRENE)を整備
各省統計機関の管理者には、INSEE 附属の研修機関での教育を修了した者を配置。
4
ドイツ
[主要統計組織]
連邦政府の中央統計機関は連邦統計局(Statistisches Bundesamt)。
内務省(Bundesministerium des Innern)に属する独立機関。
連邦を構成する州に関する統計の作成は州政府の責任。連邦統計局は州統計局と協力して統計を作成。
[主な統計関係法令]
連邦目的のための統計に関する法律(連邦統計法
1987 年)
連邦統計局、統計諮問委員会の任務、統計調査に係る申告義務・守秘義務、行政記録へのアクセス、
住所ファイル(統計用母集団情報)の整備、データマッチング等を規定。
1987 年人口センサス法
統計調査を実施するには、緊急に必要とされる場合を除き、根拠法が必要。
[計画・調整機能の特徴]
連邦統計局の運営に関して助言を得るため、統計局に附属する機関として統計諮問委員会を設置。
次の機関を代表する者から構成。(議長は連邦統計局長)
各省 10 名、連邦会計検査院、ドイツ連邦銀行、連邦データ保護委員会、州統計局(各州 1 名)、EU 統計局、
商工業団体(7名)、自由業団体(1 名)、使用者団体(1 名)、労働組合(3 名)、農業団体(3 名)、環境団体(1 名)
学界(5 名、うち 2 名は経済学、高等教育機関)
5
カナダ
[主要統計組織]
集中型の統計制度であり、中央統計機関はカナダ統計局(Statistics Canada)
統計局は産業大臣の管轄下にあり、毎年の活動は大臣を通じて議会に報告。
[主な統計関係法令]
統計法(1970 年)
カナダ統計局の任務、統計調査に係る申告義務・守秘義務、行政記録へのアクセス、事業所・企業等の
母集団情報の取り扱い、センサスの実施、整備すべき統計の分野などについて規定。
[計画・調整機能の特徴]
カナダ統計局は、次のような会議等の場を通じて統計作成に関する各方面の意見・助言を得ている。
国家統計審議会
専門家による諮問委員会(テーマごとに設置)
カナダ統計局と個別省庁との協議会
統計政策に関する連邦・州の協議会
カナダ教育統計協議会(カナダ統計局と教育省とが共同で設置。)
など
主要国の中央統計機関の機能と組織
日本
機関名
総務省
政策統括官
(統計基準)
職員数
(参考)
国の統計職員数
53 人
アメリカ
総務省
統計局
内閣府
経済社会
総合研究所
(国民経済
計算部・景
気統計部)
大統領府
行政管理
予算庁
首席統計官
484 人
64 人
6人
6,272 人(うち本省 1,755 人)
商務省
経済分析局
労働省
労働統計局
Census Bureau
Bureau of
Economic
Analysis
Bureau of
Labor
Statistics
6,394 人
553 人
2,776 人
商務省
センサス局
12,577 人(主要機関の合計)
イギリス
フランス
ドイツ
カナダ
国家統計局
国立統計
経済研究所
連邦統計局
カナダ
統計局
INSEE
Federal
Statistical
Office
Statistics
Canada
3,721 人
6,452 人
2,824 人
6,152 人
約 7,000 人
9,375 人
―
―
Office for
National
Statistics
<主な機能>
政府部内の
調整機能
○
―
―
○
―
―
―
○
○
○
○
人口センサス
―
○
―
―
○
―
―
○
○
○
○
―
―
○
―
―
○
○
○
○
○
―
―
○
―
○
○
○
○
―
―
―
―
○
○
○
○
○
―
―
○
○
○
経済統計の
母集団フレーム
国民経済計算
(注)
―
―
―
CPI のみ
企業物価指数
は日銀
―
世帯調査のみ
企業調査は
厚生労働省
△
物価指数
△
雇用失業統計
△
労働省労働統計局
から調査を受託
―
△
商務省センサス局に
調査を委託
(注)日本は事業所・企業統計調査の調査結果を情報源としているが、他の国では行政記録を情報源としている。
○
雇用庁も別途
統計を作成
○
日本各府省等統計職員数
(2004 年 4 月 1 日現在)
職
府
省
等
の
名
員
数
称
本省庁
地方支分部局
合計(構成比)
内
閣
府
63
0
63(1.0)
警
察
庁
6
0
6(0.1)
総
務
省
590
0
590(9.4)
法
務
省
10
0
10(0.2)
財
務
省
20
65
85(1.4)
文部科学省
20
0
20(0.3)
厚生労働省
351
0
351(5.6)
農林水産省
323
4,351
4,674(74.5)
経済産業省
257
86
343(5.5)
国土交通省
91
15
106(1.7)
人
24
0
24(0.4)
1,755
4,517
6,272(100.0)
事
院
以
上
合
計
(出典:「政府統計の構造改革に向けて」(平成 17 年 6 月 10 日)内閣府経済社会統計整備推進委員会)
アメリカ統計機関別職員数(主な機関のみ
2005 年度)
職
統
計
機
関
の
名
称
フルタイム
正職員
員
数
その他
合計
商務省センサス局(Bureau of the Census)
5,060
1,334
6,394
労働省労働統計局(Bureau of Labor Statistics)
2,360
416
2,776
農務省国立農業統計サービス局(National Agricultural Statistics Service)
1,067
8
1,075
保健福祉省国立保健統計センター(National Center for Health Statistics)
505
78
583
農務省経済研究サービス局(Economic Research Service)
490
16
506
商務省経済分析局(Bureau of Economic Analysis)
529
24
553
エネルギー省エネルギー情報局(Energy Information Administration)
349
20
369
運輸省運輸統計局(Bureau of Transportation Statistics)
144
3
147
教育省国立教育統計センター(National Center for Education Statistics)
115
0
115
56
3
59
10,675
1,902
12,577
司法省司法統計局(Bureau of Justice Statistics)
以
上
合
計
(出典:Statistical Programs of the United States Government FY2005(Office of Management and Budget))
イギリス各省別統計職員数(1997 年 4 月 1 日現在)
省
庁
等
の
名
称
統計
専門官
22
5
19
40
38
1
2
5
11
48
26
22
5
2
1
7
172
2
4
2
9
34
40
35
17
10
22
595
GSS 職員数
その他
職員
136
504
97
136
112
2
1
62
17
148
116
24
8
2
6
0
2,379
11
11
0
17
69
98
53
75
24
35
4,148
農業食料省(Ministry of Agriculture, Fisheries and Food)
関税・物品税庁(HM Customs and Excise)
国防省(Ministry of Defense)
教育・雇用省(Department for Education and Employment)
環境省(Department of the Environment)
外務連邦省(Foreign and Commonwealth Office)
森林委員会(Forestry Commission)
スコットランド一般登録局(General Register Office for Scotland)
安全衛生委員会事務局(Health and Safety Executive)
保健省(Department of Health)
内務省(Home Office)
内国歳入庁(Inland Revenue)
法務省(Department of Lord Chancellor)
国民遺産庁(Department of National Heritage)
国民貯蓄庁(Department of National Savings)
マンパワー経済関係局(Office of Manpower Economics)
国家統計局(Office for National Statistics)
公務員局(Office of Public Service)
教育基準局(Office for Standards in Education)
水道事業監督局(Office of Water Services)
海外開発庁(Overseas Development Administration)
スコットランド省(Scottish Office)
社会保障省(Department of Social Security)
貿易産業省(Department of Trade and Industry)
運輸省(Department of Transport)
大蔵省(HM Treasury)
ウェールズ省(Welsh Office)
合 計
(出典:”A Matter of Trust” (Green Paper 1998))
GSS とは、Government Statistical Service の略。政府統計の作成を担当するために ONS ほか各省に配置されている職員。
合計
158
509
116
176
150
3
3
67
28
196
142
46
13
4
7
7
2,551
13
15
2
26
103
138
88
92
34
57
4,743
フランス各省統計部局職員数
省
庁
等
の
名
称
(2001 年 1 月現在)
本省
うち INSEE
から派遣
65
5
7
3
5
2
27
3
18
3
46
44
54
21
48
5
2
7
地方支分部局
うち INSEE
から派遣
464
117
合計
うち INSEE
から派遣
182
5
7
3
5
2
70
3
24
3
80
44
89
21
73
5
2
7
農務(Agriculture)
186
650
公務員(Civil Service)
12
12
通信(Communication)
17
17
文化(Culture)
37
37
関税(Customs)
186
200
386
国防(Defense)
13
13
教育・研究(Education and Research)
116
215
43
331
エネルギー(Energy)
15
15
環境(Environment)
54
8
6
62
漁業水産(Fisheries and Aquaculture)
6
16
22
保健・社会(Health and Social Affairs)
164
131
34
295
工業(Industry)
263
263
インフラ(Infrastructure)
170
170
35
340
司法(Justice)
84
84
労働・雇用・継続教育(Labor, Employment, and Continuing Education)
185
158
25
343
地方政府(Local Government)
15
15
観光(Tourism)
6
6
商業・手工業・サービス
25
25
(Wholesale/Retail Trade, Craft Industries< and Services)
青少年・スポーツ(Youth Affairs and Sports)
7
2
7
2
小 計
1,561
367 1,362
260 2,923
627
経済・金融・産業(INSEE)
2,139
4,313
6,452
合 計
3,700
5,675
9,375
(出典:Courrier des Statistiques, English Series No.8 (2002))
主な参考文献(別冊「参考資料」の「1」も同様。)
【アメリカ】
【フランス】
(1) 原則として、大統領府行政管理予算局(統計)、商務省(本省)、商務
省センサス局、同経済分析局、労働省労働統計局のウェブサイトに掲載
の資料を参照した。
http://www.whitehouse.gov/omb/inforeg/statpolicy.html
http://www.commerce.gov/
http://www.census.gov/
http://www.bea.gov/
http://www.bls.gov/
(2) Executive Office of the President, Office of Management and Budget,
Statistical Programs of the United States Government Fiscal Year 2005
(2) The USs Code (Cornell Law School http://www.law.cornell.edu/uscode/)
(3) The Paperwork Reduction Act (米国国立公文書館のウェブサイトより。
http://www.archives.gov/federal-register/laws/paperwork-reduction/)
(4) The Confidential Information Protection and Statistical Efficiency Act
(運輸統計局http://www.bts.gov/programs/confidentiality_policy/cipsea.html)
(5) Federal Economic Statistics Advisory Committee Charter
(労働統計局 http://www.stats.bls.gov/bls/fesac.htm)
(1) 原則として、国立統計・経済研究所(INSEE)及び国家統計上方針議会
(CNIS)のウェブサイトに掲載の資料を参照した。
http://www.insee.fr/fr/home/home_page.asp
http://www.cnis.fr/
(2) Puig, Jean-Pierre et al., The French System of Official Statistics, Courrier des
statistique, English series no. 8, 2002
(3) Blanc, Michel, Between decentralization and coordination - An analysis of
the specificities of French ministerial statistical offices, Courrier des statistique,
English series no..9, 2003
(4) Picard, Hugue, The French Business Register, Courrier des statistique,
English Series no.3, 1997
(5) Décret portant création d'un système national d'identification et d'un
répertoire des entreprises et de leurs établissements
(6) CNIS Presentation Brochure (English)
【イギリス】
(1) 原則として、イギリス国家統計局及びイギリス統計委員会のウェブサ
イトに掲載の資料を参照した。 http://www.statistics.gov.uk/
http://www.statscom.org.uk/
(2) 法令に関しては、内閣府公的部門情報局(Public Sector Information
Office, Cabinet Office)のウェブサイトの情報を参照した。
http://www.opsi.gov.uk/
(3) Office for National Statistics, Business Plan 2002/03 - 2004/05
(4) Office for National Statistics, Framework Document, 1996
(5) Office for National Statistics, Annual Report and Accounts 2004 - 05
(6) Office for National Statistics, Framework for National Statistics, Operational
from June 2000
(7) Office for National Statistics, Business Plan 20505/06 - 2007/08
【ドイツ】
(1) 原則として、連邦統計局のウェブサイト(英文)に掲載の資料を参照し
た。http://www.destatis.de/e_home.htm
(2) Federal Statistical Office, Annual Report 2004
(3) Federal Republic of Germany, Law on Statistics for Federal Purposes
(Federal Statistics Law - FSL) of 22 January 1987
【カナダ】
(1) 原則として、カナダ統計局(Statistics Canada)のウェブサイトに掲載の
資料を参照した。http://www.statcan.ca/start.html
(2) Statistics Act 1985
(3) InfoSource, Sources of Government Information 2004 -05 Statistics Canada
http://www.infosource.gc.ca/inst/stc/fedtb_e.asp
(4) IMF, Canada: Report on the Observance of Standards and Codes - Data
Module, October 2003
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