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第4節 ごみ処理計画

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第4節 ごみ処理計画
第4節
1
ごみ処理計画
収集・運搬計画
(1) 計画収集区域
本組合管内全域を計画収集区域とする。
(2) 収集・運搬の方法
収集・運搬については、表 4-15 に示す。
表 4-15
分別区分
収集区分
収集主体
収集頻度
収集方法
家 庭 系
直営
週2回
ステーション
事 業 系
許可業者
必要の都度
−
不 燃 ご み
有 害 ご み
家 庭 系
直営
月2回
ステーション
事 業 系
許可業者
必要の都度
−
粗 大 ご み
家 庭 系
直営
年2回
ステーション
家 庭 系
直営
月1∼2回
ステーション
事 業 系
許可業者
必要の都度
−
可 燃 ご み
容器 包装ごみ
- 103 -
①
分別収集区分
目標年次(平成33年度)における分別収集区分は、表4-16に示す。
表4-16
種
可
燃
ご
目標年次における分別収集区分
別
ごみの例
生ごみ・紙くず、貝殻・卵殻、古着、くつ・履物、
かばん、木くず・板切れ 等
み
不燃・有害ごみ
なべ・やかん、小型電気製品、かさ、鉄くず、
食器類、陶器類、ガラス、電球、化粧びん、
乾電池・蛍光管・カセットボンベ・ライター 等
粗
家具類、布団、カーペット、自転車、ガスコンロ、
ストーブ、ミシン、コタツ、扇風機、掃除機、
スキー用品、小型農機具 等
大
ご
み
缶
類
び
ペ
資
②
源
ご
み
紙
ん
ッ
ト
パ
飲料水・酒類の入っていたもの、菓子の缶
等
類
ボ
ト
ル
ッ
飲料水・酒類の入っていたもの等
ク
古
紙
類
( 紙 製 容 器 包 装 )
新聞紙、雑誌、広告チラシ、ダンボール、その他
紙製容器包装(菓子箱、包み紙、紙製ケース、テ
ィシュの箱等)
プ ラス チッ ク製 容器包 装
プラスチック製のトレイ類、カップ類、ボトル類
等、その他プラスチック製容器包装
収集方式
ご み の 収 集 方 法 は 、家 電 5 品 目 ( 申 し 込 み に よ る 各 戸 収 集 )以 外 は ス テ ー
ション収集 にて実施している。
収 集 方 式 は、現 在 ま で 特 に 問 題 に な っ て い る こ と は な く、今 後 に お い て も
現在の方式を継続するものである。
③
収集頻度
収 集 ・ 運 搬 シ ス テ ム の 中 で 収 集 頻 度 は 、配 車 及 び 人 員 配 置 に 影 響 す る 重 要
な 項 目 で あ り 、 収 集 頻 度 を 決 め る に あ た っ て は 収 集 ・運 搬 効 率 と 住 民 サ ー ビ
スの度合を考慮する必要がある。
現 況 の 収 集 頻 度 よ り 少 な く す る と い う こ と は 、住 民 に 対 す る サ ー ビ ス の 低
下を意味するため、現状程度の頻度で収集する。
衛 生 面 か ら み た 収 集 頻 度 と し て は 、 ハ エ の 発 生 (ハ エ の 卵 か ら 幼 虫 ま で の
期 間 )が 1 週 間 程 度 と い わ れ て お り 、生 ご み を 含 む 可 燃 ご み に つ い て は 週 2
回以上の収集頻度を必要とする。
今 後 は 、分 別 区 分 及 び 排 出 状 況 の 変 化 に 留 意 し な が ら 、費 用 対 効 果 に よ る
最適な収集回数及び地域の実情に応じた柔軟な収集体制が可能かどうかに
ついての検討も行う。
- 104 -
④
収集・運搬時間帯
収集・運搬の時間帯は、現在(早朝収集)特に問題となっていないので、
現行どおりとする。
⑤
排出容器(収集手数料)
本組合では現在、収集ごみについては指定袋・処理券にて、直接搬入については
従量制にてごみ処理料を徴収している。今後においても現行制度を継続して行くも
のである。
なお、指定袋の形状については、利便性や収集作業の効率化を目指して、レジ袋
タイプに変更するものである。
⑥
収集・運搬車両
ごみ分別の細分化に伴い、収集運搬車両の形態及び台数等の見直しを行うととも
に、老朽化した車両については、随時更新を行い、収集・運搬業務に支障をきたさ
ないように努める。
また、分別品目の追加に伴う収集量の増加等現状を見極め、必要に応じてストッ
クヤードの再整備等について検討を行う。
収集車両の温室効果ガス(CO2)削減のため、BDF燃料の導入を図る。将来的に
は、クリーンエネルギー車(電動、エタノール等)の採用についても検討を行う。
- 105 -
2
中間処理計画
(1) 中間処理の方法
本組合におけるごみの中間処理は家庭系、事業系を含めて再資源化が可能な処理方
式の組み合わせにて処理を行っている。
中 間 処 理 方 法 は 、現 在 ま で 特 に 問 題 に な っ て い る こ と は な く 、今 後 に お い て
も 現 在 の シ ス テ ム を 継 続す る も の で あ る 。
(2) 中間処理の量
表 4-17 に計画目標年次までのごみの種類別中間処理量を示す。
表 4-17
分別区分
処理区分
焼
却
可 燃 ご み資
処
源
単位
理 t/年
化 t/年
焼 却 残 渣 ( 資 源 化 ) t/年
資
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
H30
H31
H32
H33
9,002.63 8,964.57 8,919.71 8,559.74 8,492.54 8,411.77 8,332.78 7,962.53 7,887.13 7,808.74 7,727.81 7,464.15 7,382.62 7,304.95 7,226.06
509.61
507.91
505.32
501.97
498.00
493.79
489.17
484.54
479.78
474.85
469.77
464.58
459.29
454.22
449.08
1,025.07 1,020.74 1,015.63
974.64
966.99
957.79
948.80
906.64
898.06
889.13
879.92
849.90
840.61
831.77
822.78
化 t/年
735.64
717.46
698.72
679.79
661.07
642.79
625.12
608.47
595.58
583.20
571.22
559.66
548.34
538.01
528.00
不燃・ 有害
処 理 残 渣 ( 資 源 化 ) t/年
ご
み
67.65
69.25
70.74
72.20
73.70
75.28
76.97
78.85
81.44
84.13
86.89
89.72
92.60
95.67
98.80
処 理 残 渣 ( 埋 立 ) t/年
70.00
65.00
60.00
55.00
50.00
45.00
40.00
35.00
30.00
25.00
20.00
15.00
10.00
5.00
0.00
資
化 t/年
278.20
275.10
271.98
268.36
264.39
260.28
256.05
251.96
249.02
246.03
243.07
240.09
237.11
234.38
231.65
焼
源
H19
ごみの種類別中間処理量
源
理 t/年
406.97
402.44
397.88
392.57
386.77
380.75
374.57
368.59
364.29
359.92
355.58
351.22
346.86
342.87
338.88
粗 大 ご み 焼 却 残 渣 ( 資 源 化 ) t/年
却
処
46.34
45.82
45.30
44.70
44.04
43.35
42.65
41.97
41.48
40.98
40.49
39.99
39.49
39.04
38.59
処 理 残 渣 ( 資 源 化 ) t/年
32.24
42.93
53.61
62.91
72.96
82.89
92.74
102.70
108.51
119.28
130.07
140.85
151.63
161.60
172.57
処 理 残 渣 ( 埋 立 ) t/年
175.00
162.00
149.00
137.00
124.00
111.00
98.00
85.00
77.00
64.00
51.00
38.00
25.00
13.00
0.00
資
780.44 1,076.24 1,067.28 1,066.94 1,057.05 1,338.16 1,322.15 1,305.78 1,289.15 1,453.25 1,433.19 1,413.57 1,393.82
化 t/年
778.40
784.76
資 源 ご み 処 理 残 渣 ( 資 源 化 ) t/年
源
5.75
5.93
5.98
5.92
5.84
5.71
5.56
5.40
10.29
10.17
10.04
9.93
9.81
9.70
9.59
処 理 残 渣 ( 埋 立 ) t/年
5.00
5.00
5.00
5.00
5.00
5.00
5.00
5.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
焼
量 t/年
9,409.59 9,367.01 9,317.59 8,952.31 8,879.32 8,792.53 8,707.35 8,331.12 8,251.41 8,168.66 8,083.38 7,815.37 7,729.48 7,647.82 7,564.94
資
源
却
化
量 t/年
2,407.48 2,403.34 2,386.79 2,667.39 2,643.24 2,627.68 2,602.65 2,870.07 2,846.78 2,823.42 2,800.21 2,958.09 2,931.97 2,907.15 2,883.51
焼
却
残
渣 t/年
1,071.41 1,066.56 1,060.93 1,019.34 1,011.03 1,001.15
埋
立
処
分 t/年
処理内訳
250.00
232.00
214.00
197.00
179.00
161.00
- 106 -
991.45
948.61
939.54
930.11
920.40
889.89
880.11
870.81
861.37
143.00
125.00
107.00
89.00
71.00
53.00
35.00
18.00
0.00
3
最終処分計画
(1) 最終処分の方法
本組合では、現在「ゼロエミッション計画」を推進中であり、最終的には埋立処分
を行う廃棄物をゼロとし、全量を資源化することを目指している。
表 4-18 に中間処理残渣の処理方法を示す。
表 4-18
処理残渣の種類
中間処理残渣の処理方法
現在の処理方法
今後の処理計画
焼 却 灰 ・ 集 じ ん 灰
資源化
【セメント原料化】
現在と同様
ガラスくず・陶磁器くず等
資源化
【再生砂・道路路盤材に加工】
現在と同様
粗大ごみ処理施設からの
微
小
く
ず
等
レンガ・ブロックくず等
埋立処分
【(財)広島県環境保全公社の埋立処分
場へ搬入】
埋立処分
【(財)広島県環境保全公社の埋立処分
場へ搬入】
再分別方法を検討し、焼却処理または
資源化を行う
再生砕石への資源化を行う。
(2) 最終処分の量
表 4-19 に計画目標年次における埋立処分量を示す。
表 4-19
年度
埋立処分量
処理残渣量
焼却残渣
破砕残渣等
最終処分(埋立処分)量
残渣計
焼却灰・集じん灰
ガラスくず・陶磁器くず等 粗大施設からの微小くず等 レンガ・ブロックくず等
H19
1025
356
1381
0
0
180
70
H20
1021
350
1371
0
0
167
65
H21
1016
344
1360
0
0
154
60
H22
H23
975
967
338
331
1313
1298
0
0
0
0
142
129
55
50
H24
958
325
1283
0
0
116
45
H25
949
318
1267
0
0
103
40
H26
H27
907
898
312
307
1219
1205
0
0
0
0
90
77
35
30
H28
889
303
1192
0
0
64
25
H29
880
298
1178
0
0
51
20
H30
H31
850
841
293
289
1143
1130
0
0
0
0
38
25
15
10
H32
832
285
1117
0
0
13
5
H33
823
281
1104
0
0
0
0
- 107 -
4
その他関連処理計画
(1) 適正処理困難物
厚生省(現:環境省)が昭和63年に発表した「事業者による製品物の廃棄物処理困
難性自己評価に関する技術マニュアル・解説」では、適正処理が困難な廃棄物という
概念を以下のとおり整理している。
○除去、無害化の困難な有害物質、環境汚染物質またはその原因物質を含有してい
るなどの主として化学的、生物学的な性状。(有害性)
○爆発性を有する等の処理施設を損傷する、または作業従事者の安全衛生をそこな
うおそれを有するもの。(危険性)
○総重量が極めて重い、容積、体積が極めて大きい、圧縮、破砕が極めて困難であ
ることなどの主として物理的な性状。(処理困難性)
表4-20に適正処理が困難な製品を示す。
表4-20
適正処理が困難な主な製品
品目
有害性
ボタン型電池(一部に若干の水銀使用あり)
●
蛍光管
●
水銀体温計
●
エアゾール缶(殺虫剤・化粧品・生活用品)
塗料・溶剤
処理困難性
●
●
石油類(ガソリン、シンナー、エンジンオイル)
農薬・化学薬品
危険性
※
●
●
●
(液状等)
●
●
●
カセット式ガスボンベ
●
使い捨てライター
●
自動車用タイヤ
●
自動車・オートバイ
●
テレビ(25型以上)
●
冷蔵庫(250㍑以上)
●
ピアノ
●
●
(弾力性)
スプリングマットレス
消火器
●
●
ガスボンベ(プロパン/アセチレンガス等)
●
●
自動車用・二輪車用バッテリー
●
●
●
(弾力性)
FRP製品(浴槽・サーフボード等)
耐火金庫
●
ボーリングの球
●
●
(発火性)
マッチ・花火
※ 他の乾電池は無水銀化
※ 網掛け部は平成6年厚生大臣指定の適正処理困難物
- 108 -
また、廃棄物処理法第6条の3では、適正処理困難物について、「環境大臣は、市町
村の一般廃棄物の処理に関する設備及び技術に照らしてその適正な処理が全国各地で
困難となっていると認められるものを指定することができる」とし、市町村長は事業
者に対して、「処理が適正に行われることを補完するために必要な協力を求めること
ができる」としており、厚生省告示第51号(平成6年3月14日)により、適正処理困難
物として以下の4品目が指定された。
○廃ゴムタイヤ(自動車用)
○廃テレビ(25型以上)
○廃電気冷蔵庫(250㍑以上)
○廃スプリングマット
このうち、テレビと冷蔵庫については、家電リサイクル法の施行に伴い、平成13年
度からは洗濯機やエアコンとともに業者回収が義務づけられることとなった。
(2) 特別管理一般廃棄物
廃棄物処理法では、爆発性、毒性、感染性、その他人の健康または生活環境に係る
被害を生じる恐れのある性状を有するものを特別管理一般廃棄物として区分し、以下
の品目が指定されており、処分方法についても厚生省告示第194号(平成4年7月3日)
で定められている。
○PCBを使用する部品(廃エアコン、廃テレビ、廃電子レンジ)
○ごみ処理施設において生じるばいじん(集じん施設によってあつめられたもの)
○感染性一般廃棄物
- 109 -
(3) 廃棄物減量等推進審議会及び廃棄物減量等推進員
市町村における一般廃棄物の 減量化対策を 実 効あるものとするため、廃棄 物減
量等推進審議会及び廃棄物減量等推進員の制度が設けられているが、本組合にお
いては、これら制度は活用されていない。従って、今後はこれらの制度の積極的
活用を検討していくものとする。
なお、廃棄物減量等推進審議会及び廃棄物減量等推進員については、衛環第232
号(平成4年8月13日)で以下のとおり示されている。
○廃棄物減量等推進審議会は、一般廃棄物の減量化を推進していくための方策
等について審議するものであるが、既存の審議会を必要に応じて拡充・改組
して対応することも差し支えないこと。また、減量化の推進のためには関係
者の幅広い参画が重要であるので、住民、学識経験者、事業者、廃棄物処理
業者、廃棄物再生事業者等の関係者の参加を得ることにより、一般廃棄物の
減量等に関する住民のコンセンサスを形成していく場として積極的に活用し
ていくこと。なお、廃棄物減量等推進審議会においては、一般廃棄物の減量
に関する事項のみならず、その他一般廃棄物の適正処理に関し、審議するこ
とができる。
○廃棄物減量等推進員は、市町村行政との密接な連携の下に、地域に密着して
一般廃棄物の減量化、再生利用を促進していくためのリーダーとなるもので
あり、市町村は、地域の実態を踏まえ、その積極的な養成に努められたいこ
と。
- 110 -
5
環境保全対策計画
(1) 不法投棄の対処方針
不法投棄に対する対処方針として、以下の方策の実施について関係者と協議・検討する。
○住民との協力をもとに、地域一帯となった不法投棄の事前防止に取り組む。
○不法投棄が考えられる場所に、監視カメラや看板を設置する等、不法投棄の事前防
止に取り組む。
○監視責任の分担化を図り、土地の所有者や管理者等に対して、自主的な監視を行う
よう啓発に努める。
○廃家電製品5品目及びパソコンについては、法律で定められた基準に従ってリサイ
クルされることになっていることから、この制度を広報等で住民に周知徹底し、不
法投棄の未然防止に努める。
(2) 散乱ごみの対処方針
散乱ごみに対する対処方針として、以下の方策について関係者と協議・検討する。
○モラルやマナーの低下という住民意識に着目し、普及啓発活動を推進する。
○散乱対象物(特に顕著である空き缶)に着目し、自動販売機の届け出制や事業者の
回収義務を徹底する。
○ポイ捨て行為自体に着目し、条例に禁止規定や罰則規定を置き、ポイ捨て行為の抑
止効果を期待する。
○「美化推進モデル地域」を設定し、美化活動の推進、住民意識の高揚を図るための
啓発等を促進する。
(3) その他
○住民・事業者が積極的に環境美化活動へ参加する。
○住民・事業者が参加しやすいように、行政として環境美化活動への助成・支援を図
る。
- 111 -
6
行財政計画
(1) ごみ処理経費の実績
本組合におけるごみ処理経費の推移は、表4-21及び図4-6に示すとおりである。
ごみ処理経費は、不燃・粗大ごみの処理経費は平成16年度より減少傾向となってい
るが、可燃ごみ並びにごみ全体の経費で見ると、ほぼ横ばい傾向となっている。
ごみ1t当りの処理単価は、過去の平均値として、可燃ごみが25,912円/t、不燃・
粗大ごみが62,258円/t、ごみ全体で34,176円/tである。
表4-21
年度
項 目
ごみ処理経費の推移
可燃ごみ
不燃・粗大ごみ
合 計
処
理
量
9,223
1,591
10,814
人
件
費
37,340,405
37,340,405
74,680,810
収
集
運
搬
費
31,048,028
28,214,483
59,262,511
H14 中
間
処
理
費
142,645,843
70,666,466
213,312,309
資 源 化・ 最 終 処 分 費
12,162,810
8,588,429
20,751,239
計
223,197,086
144,809,783
368,006,869
t 当 り 処 理 費
24,200
91,018
34,031
経
費
処
理
量
9,448
1,587
11,035
人
件
費
36,884,086
36,884,085
73,768,171
収
集
運
搬
費
40,454,939
27,410,268
67,865,207
H15 中
間
処
理
費
117,142,901
88,633,582
205,776,483
資 源 化・ 最 終 処 分 費
15,767,561
7,212,099
22,979,660
計
210,249,487
160,140,034
370,389,521
t 当 り 処 理 費
経
費
処
理
人
件
22,253
100,907
33,565
量
9,736
1,745
11,481
費
37,946,026
37,946,025
75,892,051
収
集
運
搬
費
49,200,112
22,923,801
72,123,913
H16 中
間
処
理
費
142,216,422
60,505,539
202,721,961
資 源 化・ 最 終 処 分 費
37,896,863
4,339,573
42,236,436
計
267,259,423
125,714,938
392,974,361
t 当 り 処 理 費
27,451
72,043
34,228
経
費
処
理
量
9,949
1,703
11,652
人
件
費
40,673,782
40,673,781
81,347,563
収
集
運
搬
費
47,661,856
23,275,488
70,937,344
H17 中
間
処
理
費
159,036,334
63,784,534
222,820,868
資 源 化・ 最 終 処 分 費
経
費
37,242,051
5,394,519
42,636,570
計
284,614,023
133,128,322
417,742,345
35,852
t 当 り 処 理 費
28,607
78,173
処
理
量
10,346
1,772
12,118
人
件
費
36,896,380
36,896,380
73,792,760
収
集
運
搬
費
51,602,512
20,709,659
72,312,171
H18 中
間
処
理
費
153,334,516
59,466,326
212,800,842
資 源 化・ 最 終 処 分 費
38,035,601
5,455,519
43,491,120
計
279,869,009
122,527,884
402,396,893
t 当 り 処 理 費
27,051
69,147
33,207
25,912
82,258
34,176
経
費
平均t当り処理費
- 112 -
(円)
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
H14
H15
H16
H17
H18
(年度)
可燃ごみ
図4-6
不燃・粗大ごみ
合計
ごみ処理経費の推移
(2) ごみ処理経費の見通し
前項にて算出した、平均的なごみ処理経費をもとに、今後のごみ処理経費について
検討した。
減量化・資源化促進施策を実施した場合としない場合(現状のまま)における、ご
み処理量とごみ処理経費の見込みを表4-22、表4-23及び図4-7、図4-8に示す。
これによると、対策を施さない場合、計画目標年次には、平成19年度との比で、約
6.7%の増加が見込まれるが、減量化・資源化施策を実施した場合、約14.2%の減少と
なる。この値は、計画目標年次における比較では、約25%の処理費削減効果が期待で
きることとなる。
表4-22
H19
ごみ処理量とごみ処理経費の見込み(施策なし)
H21
H23
H25
H27
H29
H31
H33
処 理
可
燃 収 集 運
ご 中 間 処
み
資 源 化
量
10,239
10,419
10,547
10,640
10,710
10,767
10,815
10,857
搬
51,069,744
51,969,430
52,607,109
53,068,799
53,419,859
53,702,822
53,942,337
54,151,752
理 151,751,420
154,424,797
156,319,630
157,691,520
158,734,680
159,575,490
160,287,200
160,909,467
等
37,642,904
38,306,052
38,776,077
39,116,383
39,375,146
39,583,714
39,760,258
39,914,616
不
燃
・
粗
大
ご
み
量
2,462
2,404
2,626
2,550
2,760
2,681
2,781
2,702
収 集 運 搬
28,770,054
28,094,801
30,684,615
29,796,127
32,255,344
31,335,871
32,504,600
31,581,003
中 間 処 理
82,611,181
80,672,239
88,108,709
85,557,479
92,618,947
89,978,746
93,334,668
90,682,624
資 源 化 等
7,578,858
7,400,977
8,083,209
7,849,156
8,496,984
8,254,769
8,562,645
8,319,343
処
理
- 113 -
表4-23
H19
ごみ処理量とごみ処理経費の見込み(施策あり)
H21
H23
H25
H27
H29
H31
H33
処 理
可
燃 収 集 運
ご 中 間 処
み
資 源 化
量
9,512
9,425
8,991
8,822
8,367
8,198
7,842
7,675
搬
47,445,438
47,010,472
44,843,332
44,002,408
41,732,709
40,888,119
39,114,133
38,282,330
理 140,981,958
139,689,478
133,249,919
130,751,153
124,006,846
121,497,186
116,225,865
113,754,202
等
34,971,471
34,650,863
33,053,489
32,433,654
30,760,686
30,138,149
28,830,564
28,217,453
不
燃
・
粗
大
ご
み
量
2,328
2,263
2,478
2,396
2,601
2,528
2,633
2,559
収 集 運 搬
27,203,013
26,446,914
28,962,686
27,997,642
30,400,914
29,541,837
30,769,785
29,906,689
中 間 処 理
78,111,535
75,940,450
83,164,311
80,393,256
87,294,081
84,827,303
88,353,268
85,874,950
資 源 化 等
7,166,055
6,966,877
7,629,603
7,375,383
8,008,474
7,782,168
8,105,645
7,878,281
処
理
(円/年)
180,000,000
160,000,000
140,000,000
120,000,000
100,000,000
80,000,000
60,000,000
40,000,000
20,000,000
0
H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33
(年度)
収集運搬費(なし)
中間処理費(あり)
図4-7
収集運搬費(あり)
資源化等費(なし)
中間処理費(なし)
資源化等費(あり)
ごみ処理量とごみ処理経費の見込み(可燃ごみ)
(円/年)
100,000,000
90,000,000
80,000,000
70,000,000
60,000,000
50,000,000
40,000,000
30,000,000
20,000,000
10,000,000
0
H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33
(年度)
収集運搬費(なし)
中間処理費(あり)
図4-8
収集運搬費(あり)
資源化等費(なし)
中間処理費(なし)
資源化等費(あり)
ごみ処理量とごみ処理経費の見込み(不燃・粗大ごみ)
- 114 -
(3) 施設整備・運営方式
①
事業方式の整理
一般廃棄物処理施設の整備・運営事業は以下に示す5つの事業実施段階に区分す
ることができる。
①
②
③
④
⑤
施設の「資金調達(Finance)」の段階
施設の「設計(Design)」、「施工(Build)」の段階
施設の「所有(Own)」の段階
事業の「運営(Operate)」の段階
資源物の「販売(Sale)」の段階
公共事業を実施する場合、資金調達、設計、施工、運営・管理、施設所有の各段
階で公共と民間どちらが主体となるかで事業方式の形態は異なる。公共事業で想定
される事業形態を表 4-24 に示す。
表4-24
廃棄物処理施設の整備運営における事業形態
事業形態
資金
調達
設計
建設
管理
運営
施設
所有
官
民
官
官
D
B
方
式
( 従 来 方 式 )
公共が資金調達し、民間企業は性
能仕 様 を満た す ように 施設 を 設
計・建設する。施設の維持管理・
運営は公共が行う。
D B + O 方 式
(公設・民営方式)
従来 方 式同様 に 施設を 建設 し た
施設の引渡しを受ける。民間企業
が維 持 管理・ 運 営を一 括し て 行
う。
官
民
民
官
D B O 方 式
(公設民営方式)
公共が資金調達し、民間企業は施
設の設計・建設、維持管理・運営
を一括して行う。
官
民
民
官
B T O 方 式
(PFI方式)
民間企業が資金調達し、施設の設
計・建設、維持管理・運営を一括
して行う。施設完成後、所有権は
公共に引き渡される。
民
民
民
官
B O T 方 式
(PFI方式)
民間企業が資金調達し、施設の設
計・建設、維持管理・運営を一括
して行う。施設完成後、民間企業
は契 約 期間に わ たり施 設を 所 有
する。契約期間終了後、施設の所
有権は公共に引き渡される。
民
民
民
民
民間企業が資金調達し、施設の設
計・建設、維持管理・運営を一括
して行う。
民
・DB:Design-Build
高リスク
低リスク
民
民
運営費の 増大
過剰仕様
公 共の リ スク
B O O 方 式
(PFI方式)
特徴など
調達金利の
民
・DBO:Design-Build-Operate
・BTO:Build-Transfer-Operate
・BOT:Build-Own-Transfer
- 115 -
・BOO:Build-Own-Operate
上昇
②
各事業方式の特徴
各事業方式別のメリット・デメリットを表4-25に示す。
表4-25
事業方式
メリット
従 来 方 式
(公設公営)
共
各事業方式のメリット・デメリット
通
デメリット
住民に対して安心感を与えやすい。
事業 期間を通 じて最も公共の 意向を
反映させ、公共性を担保し易い。
公共が施設を建設し、所有することか
ら、 事業者は 運営に係るコス ト負担
(金利、固定資産税等の負担)を回避
できる。
公 設民営
DB+ O
維持管理、運営業務に事業者のノウハ
ウを活用することにより、ランニング
コスト縮減が期待できる。
D B O
長期一括契約により、事業者は自らが
施設を維持管理、運営することを前提
に設計、建設を行うため、DB+O 方式以
上の ライフサ イクルコストの 縮減が
図られる。
事業 全般にわたって民間のノ ウハウ
が活かされるため、公共サービスの質
の向上と効率化の促進が図られる。
共
PF I法に則 ったプロセスで 事業者
を選 定するため、事業の透明 性が高
い。
公共の財政負担額が平準化され、建設
時の 公共の負 担増を抑えるこ とがで
きる。
事業 者自ら資 金調達して投資 回収を
行うため、事業継続に対する意欲は高
い。
通
民設民 営
B T O
B O T
事業者は自らが施設を運営・維持管理
することを前提に設計・建設を行うた
め、ライフサイクルコストの縮減が図
られる。
事業 全般にわたって民間のノ ウハウ
が活かされるため、公共サービスの質
の向上と効率化の促進が図られる。
事業 者は自ら 施設の所有権を 持つた
め、BTO方式と比較してさらに事業
者の自由度が広がり、民間のノウハウ
が発揮される余地が大きい。
施設 所有に伴 うリスクを民間 事業者
に移転することができる。
- 116 -
公共内部に専門家等を 継続的に確保
することが求められるため、特に人件
費の負担は大きい。
公共の負担するリスクが他方式と比
較して最も大きい。
リスク分担が曖昧になり得る。
公共が施設を所有する ことによる事
務業務や官民調整業務が必要となり、
公共コスト負担の削減効果が小さい。
事業者の債務履行に関して、金融機関
による監視機能が働かない。
―
従来方式、公設民営方式(DB+O、
DBO方式)と比較し、資金調達コス
トが大きい。
施設所有に伴うリスクが公共に残る。
公共が施設を所有する ことによる事
務業務や官民調整業務が必要となり、
公共コスト負担の削減効果が小さい。
公共が事業に関与でき る余地が少な
い。
施設所有に伴う固定資産税等の負担
が生じる。
③
導入事例
前述した各事業の導入事例を表4-26に示す。
表4-26
導入事例
都道府県
自治体名
施設内容
施設規模
予定(実施)する事業方式
北海道
稚内市
最終処分場
220,000m 3
BTO方式
北海道
留辺蘂町、訓子府町、置戸町
最終処分場
71,000m3
BOT方式
岩手県
岩手沿岸南部広域環境組合
焼却施設
200t/日
DBO方式
秋田県
大館周辺広域市町村圏組合
焼却施設
180t/日
BOO方式
福島県
福島市
焼却施設
220t/日
DBO方式
千葉県
野田市
リサイクルセンター
6,600t/年
BOO方式
神奈川県
藤沢市経済部農業水産課
有機資源再生センター
45t/日
BTO方式
新潟県
新潟市
焼却施設
330t/日
DBO方式
静岡県
長泉町
最終処分場
40,000m3
BTO方式
不燃・粗大ごみ処理施設
48t/日
容器包装プラスチック処理施設
22t/日
最終処分場
90,000m3
焼却施設
450t/日
焼却施設
711t/日
再生利用施設
88t/日
粗大ごみ処理施設
711t/日
焼却施設
450t/日
再生利用施設
100t/日
三重県
大阪府
大阪府
兵庫県
兵庫県
鈴鹿市
堺市
豊中市伊丹市クリーンランド
姫路市
BTO方式
BTO方式
DBO方式
DBO方式
島根県
益田地区広域圏市町村事務組合
焼却施設
70t/日
BOT方式
愛媛県
松山市
焼却施設
117t/年
DBO方式
- 117 -
④
施設の運営管理方式
きれいセンター等施設の運営管理(人件費、用役費、補修費含む)の方式・イメ
ージを表4-27及び図4-9に示す。
表4-27
運営形態とコスト削減イメージ
コスト
運営形態
ガイドライン
A
直営
直営
委託:従来方式
※運転管理のみを契約
B (職員数の役務契約)
レベル-1
委託:役務発注
※運転管理と用役管理を
C 併せた契約
レベル-2
委託:性能発注
※補修管理も含めた性能発注
D 注(ごみ処理量の事業内容で契約)
※職員数は規定しない
レベル-3
人件費
用役費
補修費
100%
100%
100%
-(公共)
-(公共)
-(公共)
80%
100%
100%
●民間
-(公共)
-(公共)
75%
85%
90%
●民間
●民間
-(公共)
70%
85%
80%
●民間
●民間
●民間
備 考
総計
100%
・公共が全て行う
90%
・運転管理における民間の創意工夫による効率化
・公共職員の人件費の削減
85%
・民間の創意工夫(物品・用役等の調達の柔軟化、大口購入に
よる単価の引き下げ、品質の適正化、電力・用水等の節約等)
・公共職員の人件費の削減
・仕事の業績評価によるモラルの向上
80%
・民間による補修の必要性の見極め、保守点検との一体的な実施
等による効率化によるコストの削減
・補修の発生、管理を行っていた公共職員の人件費も削減
・仕事の業績評価によるモラルの向上
・国土交通省の採用方式
注 ①廃棄物処理の法的責任は、自治体の事業者にある。
②国土交通省都市地域整備局:性能発注の考え方に基づく民間委託のためのガイドライン(平成13年4月23日)
③コスト(%)は、直営を100%としたときのイメージによる数値である。
・運転管理における
民間の創意工夫に
よる効率化
・処理場にいた公共
人件費の縮減
公共人件費
・民間の創意工夫(
調達の柔軟化、大
口購入による単価
引下げ、品質の適
正化、節約等)に
によるコスト削減
・ユーティリティー
の調達を行ってい
た公共人件費の縮
減
・民間による補修の
見極め、保守点検
との一体的な実施
等による効率化
・補修の発注、管理
を行っていた公共
人件費の縮減
縮減
公共人件費
縮減
公共人件費
縮減
公共人件費
直接経費
(ユーティリティー費)
同レベル
直接経費
(ユーティリティー費)
縮減
運転管理
委託費
縮減
運転管理
委託費
運転管理
+
ユーティリティー
管理
縮減
(一体発注)
運転管理
+
ユーティリティー
管理
+
補修
(一体発注)
補修費
同レベル
図4-9
補修費
同レベル
補修費
運営形態とコスト削減イメージ
- 118 -
国土交通省のガイドラインでは、公共施設の運転・修理・用役調達全てを民間に
委託することでスケールメリットが発生し、行政サービスの水準を維持しながら経
費削減に寄与できるとしている。
前頁の運営形態の中で、「性能発注方式」は従来の「直営方式」に比べて、大き
なコストダウンが期待できるといわれている。表4-28に性能発注方式と直営方式の
比較を示す。
表4-28
項
目
性能発注方式
契 約 の 考 え 方
民間企業の責務
業務委託の範囲
契
約
年
性能発注方式と直営方式の比較
数
委託業務遂行に
お け る 自 由 度
契 約 に 基 づ く
責 任 分 担
運転・維持管理の
効率化に向けた
インセンティブ
経済的メリット
直営方式
ごみ処理量等について契約
(人数は受託者の判断による)
委託の人数(役務費)による契約
運転主体
地方公共団体の補助者
契約条件の廃棄物処理を行う。
処理残渣は再利用又は処分も含め
た一連の業務を提供。
施設の運転方法等、仕様書に記載
された内容を満足するための役務
を提供。
包括的委託
限定的委託
施設の運転管理業務、清掃業務、
設備点検業務、緑地管理業務、物
品管理業務(消耗品・燃料・薬剤
等の発注等を含む)等をパッケー
ジ化して受託。
施設の運転管理業務、清掃業務、
設備点検業務、緑地管理業務等に
ついては、役務使用が限定されて
いる上、燃料・薬剤等については
支給される場合が多い。
複数年度(5∼20年)
単年度
大きな自由度
限定的
性能を発揮している限り、従業職
員数等については、受託企業の自
由裁量が原則。
監査への対応等のため、積算上ま
たは役務仕様で定められた人員の
確保が求められることとなる。
明確に規定
契約書上は明確な規定が少ない
(「甲乙協議」等で代替)
計画範囲内にある廃棄物を受け入
れた場合、責任を持って指定値以
下で処理する必要がある。
仕様書に記載された役務の提供を
行っている限り、法定基準値以下
であれば、指定値を上回っていて
も、責任は地方公共団体にある。
働きやすい
働きにくい
企業の創意工夫が企業にとってメ
リットに繋 がることから、維持管
理業務の効率化が期待される。
企業の創意工夫を反映できる余地
が少なく、維持管理業務の効率化
を期待しにくい。
発注者にとっては適正価格(安価
傾向となる)で発注できる。
発注 条件によりコスト が確定す
る。
本組合においても、これらのメリット・デメリット等を十分に理解しながら、行
政コスト削減を念頭にして、もっとも適切な維持管理運営方式について検討を重ね
ることとする。
- 119 -
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