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国土交通省説明資料

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国土交通省説明資料
国土交通省作成資料
国土交通省説明資料
○ 自動車検査独立行政法人
○ (独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構
○ (独)自動車事故対策機構
○ (独)奄美群島振興開発基金
自動車検査独立行政法人の見直し素案の概要
所在地
役職員数
業務内容
これまでの
効率化に向
けた取組み
今後の見直
しに向けた
考え方
東京都
役員6名(非常勤監事1名を含む。)、職員865名(平成18年4月1日現在)
・自動車検査における自動車が保安基準に適合するかどうかの審査
(新規検査、継続検査、構造等変更検査における基準適合性審査)
・立入検査における自動車が保安基準に適合するかどうかの審査
(街頭検査における基準適合性審査)
○各事務所毎に検査要員1人当たりの業務量が平準化されるよう要員の再配
置に取り組んだ。
○管理業務を本部に集約化するとともに、各ブロック機関には必要最小限の
要員を配置し84の事務所には管理要員を配置しない体制とした。
○管理業務の電子システム化、外部委託化等を行うとともに、検査機器等の
仕様を統一化し一括発注することにより、運営経費の効率化を図った。
1.業務の重点化・効率化
(1)厳正・公正な検査の実施の徹底
検査法人は、自動車検査の中核をなす基準適合性の審査を厳正かつ公正に
行うことが最も重要な使命であるが、
Ⅰ.架装メーカーによる不正な二次架装問題
Ⅱ.検査場における不当要求・不正受検
Ⅲ.リコールに係る不正事案
が社会問題化していることや、また大型ディーゼル車の排出ガスの強化等に
伴う審査手法を改善する必要があること等、法人が今後取り組むべき課題は
多い。
一方、行政改革の重要方針を踏まえ、今後5年間で職員を5%以上減少さ
せる必要があるため、これらの課題に取り組みつつ、業務を厳正かつ公正に
確実に実施するためには、指定整備工場による民間能力の更なる活用を図る
ことにより、新規検査、構造等変更検査、街頭検査やユーザー車検の受け皿
機能などの業務に重点化する。
①自動車検査の高度化
・電子車両検査システムを検査場に導入し、検査データ、検査時車両の画像
データを含む車両諸元を電子的に取得することにより、二次架装等の不正
改造の撲滅を図る。
・上記検査データの有効活用により、リコールの対象となる不具合車両の早
期発見を図る。
・不正改造車排除のため、街頭検査の一層の強化を図る。
・光学的な排出ガス検査方式を新たに導入するなど、排出ガス基準の強化に
対応した検査を適確に実施する。
②不当要求防止対策の徹底
・不当要求が多い業務の性格に鑑み、個々の検査官に対して国家公務員とし
ての厳格な職務規律を徹底させるため、不当要求に係る情報収集及びその
共有化・類型化を図り、不当要求への対処法に係る教育を実施するととも
に、不当要求に係る情報の警察への提供体制の強化等による不当要求行為
の徹底排除を図ることで、厳正・公正な検査を実施する。
(2)受検者の安全性・利便性の向上
①検査場における安全対策の徹底
・受検者等が安全で安心して受検できるよう、検査施設、検査体制の充実を
図る。
②利便性の向上
・ユーザーが利用しやすいように、音声誘導装置等の施設改善等により利便
性の向上を図る。
2.業務運営の効率化
①継続検査、出張検査の削減
・上記(1)①の自動車検査の高度化による厳正かつ公正な検査の徹底を進
める一方、行政改革の重要方針(平成17年12月閣議決定)に基づき今後5
年間で職員5%の削減を図るため、更なる民間能力の活用として指定整備
率の一層の向上を図ることにより継続検査台数を削減するとともに、受検
者の利便性に配慮しつつ、出張検査の削減などにより効率化を図る。
②要員配置
・業務量に応じた要員配置となるよう適宜見直し、業務の効率化を図る。
③管理業務
・業務・システムに係る監査の実施、刷新可能性調査の実施を行った上で、
業務・システムに関する最適化計画を策定し、業務運営の効率化を推進す
る。
組織の見直
しに対する
考え方
安全・安心で環境と調和のとれた「くるま社会」の実現をめざし、厳正で
公正な検査を実現するには、以下の点から、引き続き、自動車検査独立行政
法人は特定独立行政法人とする必要がある。
1.全国約7,900万台に渡る多種多様な自動車を対象に、独任官である個々
の検査官が、自動車検査証の交付の前提であり、かつ、その結果が車両の
使用の可否に直結する「保安基準に適合するかどうかの審査」を実施して
おり、行政処分に当たっての実質的かつ迅速な判断を行っている。
2.検査官は、立入検査の一環として暴走族等を相手に実施している街頭検
査時も含め、受検者の理解と協力を得ながらエンジンルームの開閉、灯火
器の点滅等の操作指示や、基準不適合箇所の改善指示等を行っているとこ
ろであり、たとえ受検者に不利益を及ぼすものであったとしても、往々に
して行われる暴力的、威圧的言動に屈することなく厳正かつ公正に審査を
行う必要がある。
このため、厳正かつ公正な職務遂行を確保することができるよう、職員
に公務員としての身分を付与し、受検者の理解と協力が得られるようにす
るとともに、公務員としての厳格な職務規律の対象とし、個々の検査官に
公務としての強い使命感を持たせることが必要である。
(不当要求約600∼700件/年)
3.また、ストライキ等により仮に法人の業務が停滞した場合には、自動車
を使用できなくなる使用者が多数に及び、国民生活の安定等に直接かつ著
しい支障を及ぼす。
現中期目標期間における取り組み
1.業務の質の向上
厳正かつ公正中立な検査の実施
1.新基準の導入に対応した検査を適切に実施
・大型貨物自動車への速度抑制装置の装着
・乗用車等における運転者の視界
等、新基準7件導入(法人設立~H17年度)
2.監視カメラの設置、ICレコーダの常時携帯等に
よる防犯対策を講じつつ、暴力行為等の悪質な不
当要求に対し、警察と連携して刑事告発等を実施
(刑事事件33件(法人設立~H17年度))
街頭検査
不正改造への対応や平成16年度より開始し
た不正軽油の取締りなど、積極的に街頭検査
を実施することにより、整備不良約8,000件/
年、不正改造約5,000件/年を排除。
14年度
15年度
16年度
17年度
街頭検査台数 整備不良件数 不正改造件数
5,631
56,479
84,912
9,244
2,447
96,465
6,708
5,614
106,434
8,183
5,296
不具合情報の報告
法人職員が、検査時に車両の不具合情報を
発見し、その状況を国土交通省に報告すること
により、平成14~17年度でリコール等に至っ
た車両は合計約37万台
14年度
15年度
16年度
17年度
報告件数 リコール等対象台数
9
8,849
6
112,989
20
149
57
246,646
2.業務運営の効率化
1.検査件数がやや増加している一方、職員数
を減少させることに対応するため、全国93の事
務所の検査要員毎の業務量が平準化されるよう
に要員を再配置。所長も検査官を兼務
検査件数
900
(人)
25
850
800
(業務の平準化)
国土交通
省
20
要員数
要員数
要員数( 人) 検査件数( 万件)
(業務量と職員数の変化)
2.会計、人事等の管理業務を本部に集約
化し、ブロック機関を除き事務所の管理要員
を排除
15
(管理)
(管理)
独法化
本部
(一括管理)
(管理)
10
5
0
750
0
平成14年度
平成17年度
10
20
30
40
換算検査業務量 (万件)
50
(平成18年度末見込み)
3.管理業務の電子システム化・外部委託化で
管理経費を縮減
4.検査機器、検査官被服等の統一仕様
や本部一括発注で運営経費を縮減
検査機器
人事・給与
電子システム化
統一仕様
被服
旅費
外部委託化
一括発注
1
次期中期目標期間における業務の重点化・効率化
○自動車検査独立行政法人は、安全・安心で環境と調和の取れた「くるま社会」の
実現に向け、自動車検査における基準適合性審査を厳正かつ公正に行う重要な使命
を担っている。
○『架装メーカーによる不正な二次架装問題』『検査場における不当要求・不正受
検』『リコールに係る不正事案』などが社会問題化していることを受け、『検査情
報の活用』『街頭検査の強化』『大型ディーゼル車の新たな排出ガス検査』など、
今後取り組むべき課題は多い。
○行政改革の重要方針(平成17年12月閣議決定)を踏まえ、法人において今後
5年間で職員を5%以上減少させる取組みを行う必要がある。
○上記の課題に取り組みつつ、業務を厳正かつ公正に確実に実施するためには、指
定整備工場による民間能力の更なる活用を図ることにより、法人の業務について、
新規検査、構造変更検査、街頭検査やユーザー車検の受け皿機能などの業務に重点
化する。
1.厳正・公正な検査の実施の徹底
自動車検査の高度化
現状及び課題
1.荷台架装メーカーが最大積載量
を水増しする二次架装などの不正改
造が続発
新聞記事については、著作権上の問題があるた
め、掲載しないこととする。
(絵、写真、データ等を貼付)
今後の取り組み
1.検査情報の活用
(1)新規検査時の画像などの検査データを電子的に取得し、
継続検査や街頭検査に活用することにより二次架装などの不
正改造車を排除
(2)検査データを電子的に取得することにより、受検者による検
査票の偽造・改ざんなどの不正車検を防止
(3)新規検査や継続検査等における検査データを分析し、リコー
ルにつながる車両不具合を抽出
H17.12.20 読売新聞
継続検査
2.検査票の偽造・改ざんが横行
街頭検査
車両撮影、寸法測定
外観検査
H16.3.3 朝日新聞
ブレーキ
排ガス検査
サイドスリップ
ヘッドライト等
下回り
検査
検査データ
新聞記事については、著作権上の問題があ
るため、掲載しないこととする
分析
13%
10%
54%
8%
10%
5%
2.街頭検査等の強化
3.リコールに係る不正事案
新聞記事については、著作権上の問題があ
るため、掲載しないこととする
ランプ類の色度や光度を測定できる新たな機器を街頭検
査に導入するとともに、街頭検査体制を強化することにより、
今後の取り組み
不正改造車を排除
H17.9.27 朝日新聞
4.大型ディーゼル車の使用過程車
の排出ガス対策
・現在の検査方法では黒煙以外の有害ガス
を測定できない。
3.大型ディーゼル車の新たな排ガス検査
黒煙に加えて青煙等も計測
可能であり、より高い精度で
粒子状物質の測定が可能
2
オパシメータ
不当要求防止対策の徹底
今後の取り組み
現状及び課題
・事務所毎に警察との連携を強化し、暴力行為等
に対処して刑事告発等確実な対応を行う。
・不当要求行為排除のため、その内容や悪質な事
例等を広く周知する。
・不当要求事例の実態に則した不当要求訓練を事
務所毎に実施し、厳正かつ公正な審査を行える
体制を維持する。
暴力、威圧行為など不当要求が横行
(不当要求報告:約600~700件/年)
新聞記事については、著作権上の問題があ
るため、掲載しないこととする
(訓練の様子)
<平成17年4月16日 読売新聞>
2.受検者の安全性・利便性の向上
今後の取り組み
現状及び課題
・受検者が安全で安心して利用できるよう、老朽
化等による事故を防止するため、検査施設の改
善を図る。
・受検者への案内を
充実するため、見学
者コース、音声誘導
装置等の施設の改
善を図る。
不慣れな受検者も多く、検査場に
おける事故が増加傾向。
受検者の運転操作ミスによる事故
(件)
100
80
60
40
20
0
H15
H16
H17
(年度)
・事故の起こり易い箇所について、注意事項を周
知し、受検者による事故を防止する。
3.業務運営の効率化
今後の取り組み
1.継続検査、出張検査の縮減
2.業務量に応じた要員配置
3.業務・システムの最適化
・指定整備率の一層の向上を
図ることにより継続検査台数
を縮減するとともに、受検者の
利便性に配慮しつつ、出張検
査の削減などにより効率化を
図る。
・各事務所毎の業務量を的
確に把握し、少人数の事務
所における業務体制に配慮
しつつ、業務量に応じた要
員配置となるよう適宜見直
す。
・業務・システムに係る監査の
実施、最適化計画の策定と
実施等により、システム構成
及び調達方式の見直しを行う
とともに、システムコスト削減、
システム調達における透明
性の確保及び業務運営の合
理化を図る。
3
職員の身分について
1.自動車検査独立行政法人の業務
○自動車の検査は、安全確保・環境保全の観点から全ての自動車ユーザーに定期的な受検義務を課し
ているものであり、そのうち法人の行う基準適合性審査業務は、審査の結果、基準に適合しない場合は
車両が使用できなくなる性格のものであることから、検査の中核的な業務である。
○立入検査の一環として実施している街頭検査は、検査の際の受検者とのトラブルが日常茶飯事の
中、暴走族の取締り、不正改造車の排除等を目的に実施。
2.街頭検査
1.検査場における検査
2.検査官の業務
検査官の業務の特徴
①全国約7,900万台にわたる多種多様な自動車を対象に、独任官
である個々の検査官が、自動車検査証の交付の前提であり、かつ、
その結果が車両の使用の可否に直結する「保安基準に適合する
かどうかの審査」を実施しており、行政処分に当たっての実質的か
つ迅速な判断を行っている。
②検査官は、立入検査の一環として暴走族等を相手に実施してい
る街頭検査時も含め、受検者の理解と協力を得ながらエンジン
ルームの開閉、灯火器の点滅等の操作指示や、基準不適合箇所
の改善指示等を行い、たとえ受検者に不利益を及ぼすものでも、
往々にして行われる暴力的、威圧的言動に屈することなく厳正か
つ公正に審査を行う必要がある。
(不当要求約600~700件/年)
③仮に法人の業務が停滞した場合には、自動車を使用できなくな
る使用者が多数に及び、国民生活の安定等に直接かつ著しい支
障を及ぼす。
①行政処分に直結・
広範な検査の実施
②公務としての使命感・
受検者の理解と協力
が必要
③業務停滞時の国民生活
への影響が甚大
以上の業務の特徴から、自動車検査独立行政法人個々の職員に対して
公務員の身分を付与する必要がある。
4
(参考1)指定整備率の向上による業務の重点化について
指定整備工場による民間能力の更なる活用を図ることにより、新規検査、構造等変
更検査、街頭検査やユーザー車検の受け皿機能などの業務に重点化する。
ディーラー等
新
規
検
査
自動車検査
独立行政法人
(事務所:93箇所)
(出張検査場:103箇所)
《約117万台》
・基準適合性審査
注)型式指定車は現車提示省略
・車両諸元の測定
自動車の使用に係
る自動車ユーザー
の各種責務の履行
を確認
・車両諸元の確定
・重量税の税額認定、
徴収
・自賠責の加入確認
・リサイクル料金の
納付確認
街頭検査の基
準適合性審査
街頭検査にて整備命令
・基準適合性審査
《約10万台》
現車提示
縮小
・重量税の徴収
継続検査の
持込検査を
縮小
・自動車税の納付
確認
・自賠責の加入確認
・リサイクル料金の
納付確認
拡大
ユーザーが選択可能
自動車ユーザー
・不合格率が高い。
(不合格率約20%)
・検査の現場で合否判定をめぐ
り、刑事事件になりかねない
トラブルが多い。
(600件~700件/年程度報告)
立入監査
指 定 整 備 工 場
(約28,000工場)
+
・ペーパー車検については
指定取消し等処分
出来映え
チェック (H17年度処分数434件)
(点検・整備)
《約1634万台》 約70%
5
基準適合証の提示
(現車提示は省略)
・駐車違反金の納入
確認
不合格 (使用停止等)
《約624万台》 約30%
継
続
検
査
合格 (検査証交付)
(税額、自賠責保険
料、運転免許の種類
の基礎)
《約9万台》
自動車ユーザー
街
頭
検
査
改造業者等
構
造
変
更
検
査
国 土 交 通 省
(参考2)不当要求事例
1.職員の身分や検査の際の協力を不服とする不当要求
(具体事例1)
車体番号及び原動機の型式の確認をしようとしてキャブを上げて下さいと言ったところ「お前が上げろ」
と言い拒否をしたので「受検者の方に行って貰ってます」と言うと「お前の言い方が気に入らない、昔は
やってくれた、見えないのはお前の責任だ」と大声で罵声を浴びせ「お前が開けてみろ」の一点張りであっ
たことと新規検査であったので測定コースに回るように伝えると「公務員でないくせに言葉遣いが悪い」と
再び大声を出した。測定コースでも同じことの繰り返しであったが「車体番号の確認が出来なければ合格
しない」というと渋々上げた。
受検者から「法人の責任者に電話させろ」と言われ、責任者が電話したところ「バカ野郎、言葉遣いが悪
い、態度が大きい、公務員でないくせに」の繰り返しであった。
<平成16年10月13日>
2.合否判定を不服とする不当要求
(具体事例2)
受検車両の外観検査時に、前部霧灯(フォグランプ)の不点灯、禁止灯火の取付け等の不適合
箇所を検査官が指摘し、受検者にその説明を行っていたところ受検者が検査官の膝を蹴る等の暴
力行為を行ったため、警察へ通報を行った。
後日、受検者が別の車両の受検に来た際、所長に対し「おまえの子供を殺してやる」などと脅
迫行為を行ったため、刑事告訴を行った。(公務執行妨害罪、懲役1年執行猶予4年)
新聞記事については、著作権上の問題があ
るため、掲載しないこととする
<平成17年4月16日 読売新聞>
(具体事例3)
受検車両の外観検査時に、排気管の開口方向が不適合である旨を検査官が指摘したところ、い
きなり受検者が検査官の胸ぐらをつかみ、強く押した。このため、警報装置を作動させ、110番通
報した。(現行犯逮捕、暴行罪罰金10万円)
新聞記事については、著作権上の問題があ
るため、掲載しないこととする
<平成17年2月16日 山陽新聞>
6
(参考3)機器によらず検査官の厳正な対応が必要となる基準
排気管の堅牢要件、警音器の音色等については、基準が定性的であること
などから、基準適合性の判定の際、検査官が視認等により厳正に確認する
必要がある。
◎基準が定性的であり、判定の際には、一定の考え方に基づいた例示を参考にしつつ、検査
官の視認等により行っているもの。
(例)排気管
【基準】排気管は確実に取り付けられており、かつ、損傷していないこと。
【考え方】応急的、一時的な措置では不合格
【不合格の例示】排気管が粘着テープ類、ロープ類又は針金類で取り付けられているもの
不適合
(例)警音器
【基準】音の大きさ及び音色が一定なものでなければならない
【考え方】音がフェードアウトするものやミュージックホーン等は不合格。
【不合格の例示】音が自動的に断続するもの。音の大きさ又は音色が自動的に変化するもの。
運転者が運転席において、音の大きさ又は音色を容易に変化させることができるもの
(例)方向指示器
【基準】方向指示器の灯光の色は、橙色であること
【考え方】経年劣化によりレンズ面が変色し、灯火の色が橙色でなくなったもの等は不合格。
【不合格の例示】灯光の色の基準に適合させるため、灯火器の表面に貼付したフィルム等がカ
ラーマジック、スプレー等で着色されているもの
○
×
7
◎検査官の視認等による確認をしているもの。ただし、疑義があれば、機器を用いて確認
しているもの。
(例)タイヤ
【基準】車体の外形は、鋭い突起を有しない又は回転部分が突出していないこと
【視認等による確認】疑義があれば、水準器等を用いて確認しているが、視認によりはみ
出ていないことが確認できる場合には合格としている。
【不合格の例示】タイヤが下図の範囲においてフェンダーより出ている場合は不合格。
(例)灯火器(例:方向指示器)
【基準】取り付け位置
・左右の方向指示器が車両中心面に対して対称の位置
・左右の方向指示器の最内縁の間隔は600mm以上、照明部の最外縁は自動車の最外
側から400mm以内
・照明部の上縁の高さが地上2.1m以下、下縁の高さが地上0.35m以上
【視認等による確認】疑義があれば、物差し等を用いて確認しているが、視認により問題
ないと判断できる場合には合格としている。
(例)騒音(近接排気騒音)
【基準】96db以下(一般的な乗用車)
【視認等による確認】疑義があれば、機器を用いて確認しているが、視認等により問題な
いと判断できる場合には合格としている。また、不正改造車にみられるように、普段は排
気管内のサイレンサーを抜いて使用し、検査時のみに音を低減するための一時的な措置
を行っている場合は不合格。(排気管に空き缶、軍手、布類等の異物が詰められているも
のは不合格)
8
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