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外交D経済連携本部 ・ 丁PP対 策委員会 ・ 丁PP交 渉における国益 を

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外交D経済連携本部 ・ 丁PP対 策委員会 ・ 丁PP交 渉における国益 を
丁PP対 策委 員会 ・
丁PP交 渉 における国益
外 交 D経済連携本部 ・
を守 り抜く会合 同会 議 次第
平成 27年 10月 8日 (木)
14晴 「
45劣 ド 901号
室
1.開
会
音
2.挨
拶
谷
垣 禎 一
三 階 俊 博
稲 田 朋 美
衛 藤 征 士郎
西 川 公 也
江 藤
拓
川
貴
盛
TPP対
策委員会事務局長
幹 事長
総 務会長
政 務調査会長
外 交 ・経 済連携本部長
TPP対
策委員会顧 問
TPP交
渉 における国益 を守 り抜 く会会長
3.派 遣議員 団声明紹介
4.挨 拶 ・報告
甘
利
森 山
5。 議
事
TPP閣
僚会合 (ア トラ ンタ)に ついて
説 明 :澁 谷 和 久 内 閣審議官
松 島 浩 道 農 林水産審議官
片 瀬 裕 文 経 済産業省 通 商政策局長
6.質
疑
7.閉
会
明
裕
経 済再 生担 当大臣
農 林水産大 臣
<マ ス コ ミ フ ル オ ー プ ン (カ メ ラ は 冒 頭 )>
省 庁 出席者 】
【
甘利 大 臣、西村内閣府 副大臣
く内閣官房 (TPP政 府対策本部)>
佐 々本国 内調整総括 官、宮内内閣審議官、澁谷 内閣審議官 、高 田内閣審議官、渡辺 内閣参事官 、成 田
内閣参事 官、安東 内閣参事 官、矢 田内閣参事 官、片貝内閣参事官
<外 務省 >
金杉経 済 局長、森北米局長
く財務省 >
岸本 大臣官房参事 官
く厚 生労働 省 >
山田大 臣官房国際課 国際企画官
<農 林水産省 >
松 島農林 水産審議官、大澤大 臣官房 総括審議官 (国際)、牛草大 臣官房 国際部国際経済課長 、今城 生
産局長 、柄 澤政策統括官、牧元林野庁林政部長、水 田水産庁漁 政部長
<経 済産業省 >
片瀬通 商政策局長
環太平洋パ ー トナー シップ閣僚声明 (仮訳)
2015年 10月 5日
我 々、オ ー ス トラ リア、 ブル ネイ ロダルサ ラーム、 カナダ、
チ リ、 日本、 マ レー シア、 メキシコ、 ニ ュー ジー ラ ン ド、 ペ
ルー 、シ ンガポー ル、米国及びベ トナムの 貿易大臣は、環太
平洋 パー トナー シップを成功裏 に妥結 した と発表 できる こと
を嬉 しく思 う。 5年 以上の集中的な交渉の後、我 々は、 アジ
ア太平洋 地域 にわ た り、雇用 を維持 し、持続可能な成長を促
進 し、包摂的な開発 を発展 させ、イ ノベー シ ョンを向上 させ
る合意 に至 った。更 に重要 な ことに、本協定は、各国の国民
に利益 をもた らす、野心的で、包括的な、高 い水準 の、バ ラ
ンスの取れた協定 とい う、我 々の示 した 目標 を達成 してい る。
丁PPは 、世界経済 の 40%近 くによ り高 い基 準 をもた らす。
本協定は、各 国間 の貿易及び投資の 自由化 に加 えて、各国の
発展段階 の 多様性 を考慮 しなが ら、21世 紀 に各国のステー ク
ホル ダー が直面す る課題 に対処 している。我 々は、 この歴 史
的な協定 が、経済成長 を促進 し、高賃金の雇用 を維持 し、イ
ノベー シ ョン、 生産性及び競争力 を向上 させ 、生活水準 を高
め、各国 の貧 困を減 らし、透明性、良質なガバナ ンス並 び に
強力な労働及び環境 の保護 を促進す る ことを期待 している。
本協定 の成果 を公式 なものに整えるために、交渉官は、条文
の法的面か らの検討、翻訳並びに起草及び確認 を含 め、公表
のために整え られた条文 を準備す るための技術的な作業を継
続す る。我 々は、 この協定 の具体的な特徴 に つ いてステー ク
ホル ダー と関与 し、本協定 を整備す るための 国内手続 に着手
する ことを楽 しみに してい る。
Trans-Pacific
Partnership Ministers'Statement
We,the tradeministers
of Australia,
BruneiDarussalam,
Canada,
Chile,
Japan,Malaysia,
Mexico,NewZealand,
Peru,Singapore,
UnitedStates,
andVietnam,are pleased
to announce
that we havesuccessfully
concluded
the Trans-Pacific
Partnership.
Aftermorethanfiveyearsof
intensive
negotiations,
we havecometo an agreement
that will
growth,fosterinclusive
supportjobs,drivesustainable
development,
and promoteinnovation
acrossthe Asia-Pacific
region.Most
importantly,
the agreement
achieves
the goalwe setforth of an
ambitious,
comprehensive,
highstandard
andbalanced
agreement
that
will benefitour nation'scitizens.
TPPbringshigherstandards
to nearly40 percent
of the global
economy.
In additionto liberalizing
tradeandinvestment
betweenus,
the agreement
addresses
the challenges
ourstakeholders
facein the
21stcentury,whiletakinginto accountthe diversity
of our levelsof
development.
We expectthishistoricagreement
to promoteeconomic
jobs;enhanceinnovation,
growth,supporthigher-paying
productivity
andcompetitiveness;
raiselivingstandards;
reducepovertyin our
countries;
goodgovernance,
andto promotetransparency,
andstrong
protections.
laborandenvironmental
To formalize
the outcomes
of the agreement,
negotiators
will continue
technical
workto preparea completetextfor publicrelease,
including
the legalreview,translation,
anddraftingandverification
of the text.
We lookforwardto engaging
with stakeholders
on the specificfeatures
of thisagreement
processes
andundergoing
the domestic
to putthe
agreement
in place.
環太平洋パー トナー シップ協定 (TPP協
定)の 概要
内閣官房TPP政 府対策本部
平成 2 7 年 1 0 月 5 日
I.TPP協
定の意義 ・… … … … ・… … ・・… ・… … … 3
Ⅱ. 市 場アクセス交渉の結果
1 . 物 品市場 アクセス ・・・・・・・ロロ・ 口・ロロ・・・コロロ・ ・口・・・5
2 . 物 品以外の市場アクセス ロ・口" ロ ロロ・ロロ・・・・・・日■ロロ●■・1 1
Ⅲ.ル ー ル 分野の概 要
第 2 章 . 内 国 民 待遇 及 び 物品 の市場 ア クセ ス ・ ・・・・・・ ・・・・・・・ ・1 2
第 3 章 . 原 産地規 則及 び原産地 手続 ・・・・・ 口・・・3 ● ●0 ● ■口・・ ロ1 3
第 4 章 . 繊 維 及 び繊維 製品 ・口・・・・・ ロロ・ ・・・・・・・・ ・ロロ ・ロ 1 5
第 5 章 . 税 関 当局及 び貿易円滑化 口・・ロロロ ・・・・・・ ・口・・・・ 0 ・ 1 6
第 6 章 . 貿 易救済 ・ ・ ・・・・口・ ・ 口・ 0 ・ ・・・日●●●●■・ ・口・ ・1 6
第 7 章 . 衛 生植 物検 疫 ( S P S ) 措
置 ロロヨ ロ ロロ・0 ・ ・0 ・ B ロ ロ・口 B 1 7
・・“ ・ ・ ・・・・・・ 口・ ・・ ・ ・ 1 7
第 8 章 . 貿 易 の 技 術 的障害 ( T B T ) ・
口・・・ ・口 ・・ ・0 ・ ・・ロロロ・ 口・・ ロロ1 8
第 9 章 . 投 資 ・ ・・ 0 0 0 ・
第 1 0 章 。 国境 を越 え るサ ー ビスの 貿 易 ・ 0 ・ ・・・・ロロ・ ・口・口・口 ・2 1
第 1 1 章 . 金 融サ ー ビス ・ ・・・・・・口 ・口 ・ 口・・・・日●●● 口●・ ・2 3
第 1 2 章 . ビ ジネ ス 関係者の 一 時 的 な入国 ・ロ ロ・・・・口・ 口・口・・ 口・2 5
第 1 3 章 . 電 気通信 ・ ・口・0 ・ ロロロロ ロロ ・・・・・・・・ 口・・・・ ロ2 5
第 1 4 章 . 電 子商取 引 ・・・ロロ
第 1 5 章 . 政 府調達 ・ ・・・口・
26
28
第 1 6 章 . 競 争政策 口・・・・・・・ヨ ロロ・口・・・ロロ3 ● 口●■●・" 2 9
第 1 7 章 . 国 有企業及び指定独 占企業 ロロロ・・・口・・・・・・口・・日●2 9
第 1 8 章 . 知 的財産 ・・口・ロロ・ 0 口 ・・・・・・・・・口・・・ ロロロ・3 0
第 1 9 章 . 労 働 ・・J ・ ・ロロ″・口・・・ ・・・・・コロ, D ● ●●●● 3 2
第 2 0 章 . 環 境 ・・口・口・口・口 ・ロロ・口・・ロロロロ・・口・・・・・3 3
第 2 1 章 . 協 力及び能 力開発 ・・・・ロロ・・・・ 口・ロロ・・・口・・・ロ3 3
第 2 2 章 . 競 争 力及 び ビジネスの 円滑化 ロロロ・・ロロヨロロ・B ロ ロロ・ロ3 4
第 2 3 章 . 開 発 ・日●■日●3 ● 口■●■・・・・ロロ・・・日●■●■●ロ3 4
第 2 4 章 . 中 小企業 口・・・・日● ■口■●口・口・・0 ・ ・・・・・・口・3 4
第 2 5 章 . 規 制の整合性 ・口0 ・ ・・・・・・・・ ・・・・ロロロ・・・・ロ3 5
‐
1 ‐
第 26章 .透 明性及び腐敗行為の防止 口・口・口・ロロロロ・口・ロロ・口・35
第 27章 .運 用及び制度 に関す る規定 ・口・・口・・・・ロロ・ロロロ・・・35
第 28章 .紛 争解決 口・ロロロロ・・口・・・口・・・口・・・・口・口・・36
第 29章 .例 外 ・ロロロ・・口・・口・ロロロ・ロロ・・口・・ロロ・・・口36
第 30章 .最 終規定 口・・・・・0・ 口・口・・・0・ 3● ●●ロロ・日●●36
‐2‐
I.TPP協
定
◆ 2 1 世 紀型 の 新 た なル ー ルの構 築
― TPPは
、モ ノの 関税 だ けでな く、サ ー ビス
、投資の 自由化 を進 め 、さ らには知
的財産 、電子 商 取 引、国有企業の規 律 、環境 な ど、幅広 い分野 で 2 1 世 紀 型のル
ー ル を構築す る もの 。
一 成 長著 しいア ジア太 平洋地域 に大 きなバ リュー ロチ ェー ン
を作 り出す こ とに よ り、
域 内の ヒ ト ・モ ノ ・資本 ・情報 の 往来 が 活発 化 し、 この 地域 を世界 で最 も豊 かな
地域 にす る こ とに資す る。
◆中小 ・中堅企 業 、地域 の 発展 へ の 寄与
一 TPP協
定に よ り、大企 業だ けでな く中小企
業 や地域の 産 業 が 、世界の成長 セ ン
ター で ある ア ジア太 平洋地域 の 市場 に つ な が り、活躍の場 を広 げて い くことが可
能 にな り、我 が 国の経済 成長 が 促 され る。
一 ヒ ト、モ ノ 、資 本 、情報 が 自由に行 き来す
るよ うに なる こ とで、国内に 新 た な投
資 を呼 び込む こ とも見 込 め 、都市 だ けではな く地域 も世界 の 活 力 を取 り込 ん でい
くこ とが可能 とな る。
◆長期 的な、戦略 的意 義
― 自 由、民主主 義 、基本 的人権 、法の支配 とい った
普遍的価値 を共有す る国 々 とと
・
もに貿易 投 資 の 新 た な基軸 を打 ち立 て る こ とによ り、今後 の世 界 の 貿 易 ・投資
ル ー ルの 新 た な ス タ ン ダー ドを提供 。
一 ア ジア太平 洋地 域 に おいて、
普遍的価値 を共有 す る国 々 との 間 で経済 的 な相互依
存 関係 を深 め て い くことは、地 域 の 成長 ・繁栄 ・安定 に も資す る。
○丁P P 交 渉参加 1 2 カ国の経済規模は3 , 1 0 0 兆
円で、世界全体の4 割 を占める。
O T P P 経 済日の市場規模 ( 人口の合計 ) は8 億 人で、世界全体の 1 割を占める。
カナダ
rtト
e197兆円 │
ネ
イー G"鵠旧
カレ
!L"豆
万」
1_J
米国
GDP 1916夕
し円
人口 319百万人
ベトナム
60P20'L円
人□:91百万人
メキジヨ ]
GDPl141兆
円
人 口 :120百万人 │
マレ ーシア
G D P 3 ,しL 円
八口 : 3 0 百万 人
rPP A
3
ー
│ ベ ル
! GDP 22兆 円
1 人□:31百万人
TPP協 定交渉参加 国 が世界 のGDPに 占める割合 (2014年 )
TPP協 定交渉参 加国 が世界の 貿易 に占める割 合 (2014年 )
″ナ′
オー t l ラ
リア
13%
韓国
18%
ロシア
2`%
/■ ンコ
21%
イ
レ ン ア
12%
インド
26%
プラジル
3.0%
﹄鰯
カナダ
23%
ンノガポ ル
オーストラリア
18%,
メキシヨ
1.6%
出奥 :1ヽlFf D(IS」
より作成
S*:
WorldEconornic
OuthwkDatabassApril
20f aAU#d
日本 の 輸 出に占め るTPP協 定交 渉参加国の割 合 (2014年 )
日本の輸入に占めるTPP協 定交渉多加国の割 合(2014年 )
RI■ リ
オ ー ト フリア
マじ―ン
マレ ーiア
′
1
カポ ーサ
'( 唯
ンノカ ′
トナム
●
トナ′
17%
"メ タ
`ヨ ¬
カナ リ
口 引
一
出典 」ETRO地 域別貿易薇況より作成
出典 」ETRO地 域 別貿易ほ況より作成
日本 か らTPP協 定交渉参 加 国 へ の直棲投資残高の割 合 (2014年 )
TPP加 盟日から日本 へ の 直接投資残高 の割 合 (2014年 )
台 ロ
01■
,L
,11
オ
オー : ト
ラリ'
く
ノ・
′
1:―川′
力′
リ
出 奥 :JETRO日
本の 国 ・
地 域 対 外 直 ll段 費残 高 より作 成
出奥 :」ETRO日 本の口 ・
地域対外II接投資残高より作成
4‐
TPP協 定締結 によるFTAカバー率 の拡大見通し
■発 効 済 FTA ■
署 名 済 FTA tt TPP
70
60
50
40
30
20
10
0
日本
米
国
匡
U
中
国
韓国
注 :発 効済及び署名)苺rTAカバー率は 通商白書2015よ
り作成
TPP協 定締結 によるカバー率は 日 本は財務省貿易統計{2015年
3月21日確定値}
DrecJon OfTrade Stattslcsi2015年
米国は :MF、
4月27日を用いて作成。
Ⅱ.市 場アクセス交渉の
1.物
品市 場 ア クセ ス
<日 本市場へのアクセス>
1 米 :
(1)米 及び米粉等の国家貿易品目
①現行の国家貿易制度を維持するとともに、枠外税率 (米の場合 341円/kg)
を維持。
一 定の輸入が ある米粉調製品等は関税
を 5∼ 25%の削減 とし、
輸入量 が少な い又
は関税率 が低 い品 目等 は関税 を削減 ・撤廃。
‐5 ‐
2麦
:
(1)小麦
① 現 行の国家貿易制度を維持するとともに、枠外税率 (55円/kg)を維持。
② 米 国、豪州、カナダに国別枠を新設 (計19,2万t(当 初)→ 25.3万t(7
年目以降)・SBS方 式)。
③ 既 存のWTO枠 内のマークアップ (政府が輸入する際に徴収 している差益)
を 9年 目までに 45%削 減 し、新設する国別枠内のマー クアップも同じ水準に設
定。国別枠内に限 り、主要 5銘 柄以外の小麦を輸入する場合にはマークアップ
を 9年 目までに 50%削 減 した水準に設定。
_
④ 小 麦製品については、小麦粉調製品等に TPP枠 又は国別枠 を新設 (4.5万
t(当 初)→ 6万 t(6年 目以降))し 、国家貿易制度で運用 している小麦製
品は、引き続き全て国家貿易制度で運用。また、マカロニ ロスパゲティは、関
税を 9年 目までに 60%削 減。
(2)大麦
① 現 行の国家貿易制度を維持するとともに、枠外税率 (39円/kg)を維持。
② TPP枠
を新設 (2.5万t(当 初)→ 6.5万 t(9年 目以降)・SBS方 式)。
③ 既 存のWTO枠 内のマークアップを 9年 目までに 45%削 減 し、新設するTP
P枠 内のマー クアップも同じ水準に設定。
④ 麦 芽については、現行の関税割当数量の範囲内において、米国、豪州、カナ
ダの国別枠 を設定 (計18.9万t(当 初)→ 20.1万t(11年 目以降))。
3 甘 味資源作物 :
(1)砂糖
① 粗 糖 口精製糖等については、現行の糖価調整制度を維持 した上で、以下を措
置。
ア 高 精度 (糖度 98.5度以上 99.3度未満)の 精製用原料糖に限 り、関税を無
税 とし、調整金を少額削減。
イ 新 商品開発用の試験輸入に限定 して、既存の枠組みを活用 した無税 口無調
整金での輸入 (粗糖 ・精製糖で 500トン)を 認める。
② 加 糖調製品については、品目ごとにTPP枠
9.6万 t(品 目ごとに6∼ 11年 目以降))。
を設定 (計6.2万 t(当 初)→
(2)でん粉
現行の糖価調整制度を維持 した上で、以下を措置。 ‐
‐6‐
_
① 現 行の関税割当数量の範囲内で、TPP枠 を設定 (7.5千t).
ーン
ー
スタ
② TPP参 加国からの現行輸入量が少量のでん粉等 (コ
チ、ばれいしょでん
粉等)に ついては、国別枠を設定 (計2.7千 t(当 初)→ 3.6千 t(品 目ごとに
6∼ 11年 目以降))。
4 牛 肉:
(1)関税撤廃を回避 し、セー フガー ド付きで関税を削減。
〔38.5%(現行)→ 27.5%(当初)→ 20%(10年 目)→ 9%(16年 目以降) 〕
(2)セー フガー ド:
① 発 動数量 (年間):59万 t(当 初)→ 69.6万t(10年 目)→ 73.8万t(16年 目)
(関税が 20%を 切る 11年 目以降 5年 間は四半期毎の発動数量も設定。
)
ー
ー
② セ フガ ド税率 :38.5%(当初)→ 30%(4年 目)→ 20%(11年 目)→ 18%(15年目)
1 6 年 目以降のセ ー フガー ド税率 は、毎年 1 % ず つ 削減 ( セー フガー ドが発動 されれ ば
次 の年は削減 され な い ) 、 4 年 間発動がなけれ ば廃 止 。
家畜疾病 に よ り輸 入が 3 年 以上実質的に停止 され た場 合には、実質的解禁の時 点 か ら
最長 5 年 間不適用 ( 当該条項によ り、米国 ・カナ ダには最長 2 0 1 8 年 1 月 末月まで不適
用) .
御
制御
5 豚 肉 :
目
降
以
0
年
0
5
g
k
胴/
円
目
鮮↓
旧物
2
↓メ
<
の flt
物咄
(1)差 額 関 税 制 度 を維 持 す る と と もに 、 分 岐 点価 格 (524円 /kg)を 維 持 。
(3)セ ー フガー ド:輸入急増に対 し、従量税を 100-70円/kgに、従価税を 4.0-2.2%
に、それぞれ戻すセー フガー ドを措置 (11年目まで)。
6 乳 製品 :
(1)脱脂粉乳 ・パター
① 現 行の国家貿易制度 を維持するとともに、枠外税率 (脱脂粉乳 21.3%+396円
/kg等 、バター29.8%+985円 /kg等)を 維持。
を設定 (生乳換算)
② TPP枠
脱脂粉乳 2万 659t(当 初) → 2万 4102t(6年 目以降)
(製品 3,188t →
バター
3万
9341t(当 初)→
(製品 3,188t →
合計
6万
t ( 当 初) →
3,719tに 相当)
4万 5898t(6年 目以降)
3,719tに 相当)
7万
t ( 6 年 目以降)
( 2 ) ホ エイ
脱脂粉乳 と競合す る可能性が高 い ものにつ いて 、2 1 年 目までの長期の関税撤
廃期間の設定 とセ ー フガー ドの措置。
‐7 ‐
│
(3)チ ー ズ
① モ ッツァ レラ、カマ ンベ ー ルな どについては、現行関税 を維持。
② チ ェダー 、ゴー ダ、ク リー ム チー ズ等 については 、16年 目までの長期の関税
撤廃期間を設定。
③ プ ロセスチー ズについて は少量の国別枠 、 シュレッ ドチー ズ原料用 フ レッシ
ュチー ズについては国産使 用条件付 き無税枠を設定。
7 5品
日以外 の農産物 :
(1)小 豆及びいんげん豆 につ いては 、枠内関税 を撤廃す るものの、枠外税率 を維持。
こん にゃ く及びパ イナ ップル缶詰 に ついては 、枠外税率 を 15%削減。 いずれ も関
税割 当制度を維持。
(2)こ のほか 、鶏肉、鶏卵、オ レンジジュー ス 、りん ご等 一 部 の品 目について、11
年 目まで又はそれ を超 える関 税撤廃期間を設定。
(3)ま た、競走馬、オ レンジにつ いて 、セー フガー ドを措置 。
8 林 産物 :
(1)輸 入額又は近年の輸入額 の 伸 びが大 きい もの (マレー シア 、 NZ、 カナダ、チ
リ及びベ トナ ムか らの合板並 びにカナ ダか らの製材)に つ いては 、16年 目までの
長期の関税撤廃期間の設定 とセ ー フガー ドの措置。
(2)な お、違法に伐採 され た木材 の 貿易 に対す る規律につ いて も合意。
9 水 産物 :
(1)あ じ ・さばについては 12∼16年 目までの長期の関税撤 廃期間 を、主要なま ぐ
ろ類、主要なさけ ・ます 類 、ぶ り、す るめいか等 について は 11年 目までの関税
撤廃期間 を、それ ぞれ設定。
(2)海 藻類 (のり、 こんぶ 等)に ついては、関税 を 15%削減 。
(3)な お、現行の我が国の漁業補助金 は、禁止補助金 に該 当せず、政策決定権 を
維 持。
10 酒 、たば こ及び塩 :
(1)ボ トル ワインに ついては 8年 日、清酒、焼酎については 11年 目までの関税撤
廃期間 を設定。
(2)紙 巻たば こ (現在 は、暫 定税率 で無税)に ついては、協 定税率 と して無税 と
す る。葉巻たば こについては 、 11年 目までの 関税撤廃期 間 を設定。
(3)精 製塩 につ いては 、11年 目までの関税撤廃期間を設定 。
‐8‐
<11ケ 国市場 へ のアクセス>
1.農 林水産品
我 が 国農林水産物 ・食品の輸 出拡大の重点品 目の全て (牛肉、米、水産物、茶
等)で 関税撤廃 を獲得。具体的 には、以下の措置 を獲得。
① 米 国向けの牛肉については、15年 目で関税 が撤廃 され るまでの間、現行の
米国向け輸 出実績の 20∼40倍 (3,000t(当初)→6,250t(最 終年))に 相 当す
る数量の無税枠。
② 米 国向けの米については、 5年 目で関税撤廃。
③ ま た、近年、輸出の伸びが著 しいベ トナ ム 向けの水産物 につ いては、 ブ リ、
サ バ 、サ ンマ な ど全ての生鮮魚 ・冷凍魚 につ いて、即時の関税撤廃 。
④ 酒 類 に ついては、全締約国において関税撤廃。特 に、 米国、カナ ダの清酒に
ついては、即時撤廃.
2.工 業製品
○工 業製品につい て 、 11カ 国全体 で 99.9%の
品 目の関税撤廃 を実現。
輸 出額 (1lヶ 国向け合計約 19兆 円)で 見 て も、 99.9%を
達成。 (即時撤
廃 の割合は 76.6%)
OEPA未
締結 の米国 、 カナダ、 NZに つ き、 TPP発
効時点で、工 業製品の無
税割合 が
一 米 国 :39% →
67%
― カ ナ ダ :47% →
68%
― NZ :79% →
98%
に直 ちに上昇。 (3ヶ 国合計で約 7兆 8, 000億
円分)
米 国
・ 全体 と して、工 業製品の輸出額 (約 10兆 円)の 100%の
・ 自動車部品 (輸出額 2兆 円弱 :現 行税率 主 に 2.5%)に
時撤廃 で合意 。 これ は米韓 FTAの
関税撤廃 を実現。
関 し、 8割 以上の即
内容を上回 る高 い水準 。
<即 時撤廃率 >
一 日 米 (TPP): 品 目数 :87.4%、
― 米 韓 FTA : 品
目数 :83.0%、
輸 出額 :81.3%
輸 出額 :77.5%
・ 乗用車 (現行税率 2.5%)は
、15年 目から削減開始、20年 目で半減 、22年 目
で0.5%ま で削減、25年 目で撤廃。
3 日 米並行交渉の結果、 自動車分野の非関税 措置 やセー フガー ド
措置、紛争解決
ー
手続等 に関す るル ル を日米 の譲許表 に付表 と して規定。
・ 自 動車 に次 ぐ主力分 野 で ある家電 、産業用機械、化学では、 出額の 99%以
輸
の即時撤廃 を実現。
‐9‐
上
□
体
全
・
と して、工 業製品 の輸出額 (約 1兆 円)の 100%の
関税撤廃 を実現 。
ついて、 5 年 目撤廃 を実現。 こ
乗用車 ( 輸出の約 3 割 : 現 行税率 6 . 1 % ) に
れ は、既 に交 渉 が 終 了 しているカナ ダ ・E U F T A の
内容 ( 8 年 目撤廃) を 上 回
る高 い水準。
・ 自 動車部品 ( 現行税率 主に 6 . 0 % )
は、 日本 か らの輸出の 9割 弱が即時撤
廃。
< 即 時撤廃率 >
一 日 加 ( T P P ) : 品 目数 : 9 5 . 4 % 、
― 加 韓 F T A : 品 目数 : 7 2 . 2 % 、
貿易額 : 8 7 . 5 %
貿易額 : 5 9 . 1 %
自動車分野のセー フガー ド措置、紛争解決手続等 に関す るルー ル を 日加の譲許表
に付表 と して規定。
自動車 に次 ぐ主力分野 で ある化学 、家電、産 業用機械では、輸 出額の 9 9 % 以
上
の即 時撤廃 を実現 。
ニ ユー ジー ラ ン ド
・ 輸出額 の 9 8 % 以
上の工 業製品が即時撤廃 。残 りも 8 年 目までには完全無税化。
豪 州
・輸 出額約 1 兆 円の うち、 日豪 E P A で は 8 2 . 6 % が
これ を上 回る 9 4 . 2 % の
即時撤廃 されたが、丁P P で は
即時撤廃 で合意 。特 に 、主力の乗用車、バ ス 、ト ラ ッ
ク ( 輸出の 5 割 弱 : 現 行税率 5 % ) の 新車 は、1 0 0 % 即
出額の 7 5 % が 即 時撤廃) か らの深掘 りを実現 。
時撤廃。 日豪 E P A ( 輸
・ 日 ベ トナ ム E P A で 最 終 的 には工 業製 品の輸 出額 の 9 2 % が
関税 撤廃 され る予定 だ
が 、T P P で は これ に加 え、特 に輸 出関心の高 い 3 , 0 0 0 c c 超 の 乗用車 ( 現行 、
最高 7 0 % 弱 の 高 関税 で 保護 ) に つ いて 、 1 0 年 目撤廃 を実現 。
( 注) 日 米自動車並行交渉 ( 主要項 目の概要)
・強制規格等の策定過程の透明性確保
―自動車の設計等 に実質的な変更を要する強制規格等について、義務化まで 1 2 ヶ
月
以上の期間 を設ける。
一強制規格等に関する審議会の運営における透明性 を確保。
口基準の調和
一国連基準に調和 していない日本の基準 に関 して、対応する米
国の基準が 日本の基準
と同等以上に厳格であると我が国が認める場合には、その米国の基準 に適合する自動
車は日本の基準に適合するものとみ なす ( 我が国の基準は一切引き下げない) 。
・P H P ( P r e f e r e n t i a l H a n d l i n g P r o c e d u r e )入
:輸
自動車特別取扱制度
10‐
―財政上の奨励措置からPHP車
を排除 しない形でPHPを 適用。
口特別な経過的セー フガー ド措置
― TPP協
定一般の経過的セー フガー ド措置 を強化 :利 用可能期間 (関税撤廃の 10年
後まで)、発動回数 (複数回発動可能)、発動期間 (2年 十延長 2年 )等 。
・特別な加速 された紛争解決手続
― TPP協
定一般の紛争解決手続 と比較 して、協議開始やパネル設置、報告書の発出
までの期間を短縮。
一米国は日本による協定違反に対 し最恵国待遇 (MFN)税
率への 引上げ (スナ ップ
パ ック)や 関税削減時期の延期 (後倒 し)が 可能。日本は、米国による協 定違反に対
し、米国の対抗措置に相当する規模 で、自動車以外の有税品目の関税引上 げが可能。
2.物
晶 以外 の市場 アクセス
(1)サ ー ビス ・投資
市場 アクセス改善 について は、原則す べ てのサ ー ビス及び投資分 野 を自由化の対象
と し、規 制 の根 拠 となる措置や分野 を列挙 。 日本企業の海外進出の観点か ら、諸規制
の緩和や撤廃 が進 んだ うえ、現状が明確化 され 、透明性 が向上 。
*個 別 の具体的成果 と して、我が国産業界 か らの主要 関心分野 で あつた コンビニ を含
│
む流通業における外 資規制の緩和。
( 例) ベ トナ ム
│
│
効後 5 年 の猶予 期間 を経 て、コ ン ビニ 、スー パ ー等の小売流通 業の出店に つい
を
て、 ベ トナム全上において 、 「
経済需要 テ ス ト ( E c o n o m l c N e e d s T e s (t 注
))」
廃止 。
(注)出 店地域の店舗数や当該地域の規模等に基づく出店審査制度
│
ー
( 例) マ レ シア
TPP発
小売業 ( コン ビニ ) へ の 外資規制の緩和 ( コン ビニヘ の外資出資禁止 → 出資上 限 3 0 % )
小売業の諸手 続 が 緩和 され 、透明性 も向上
* そ の 他 の 外 資 に 対 す る規 制 緩 和 の 例
( 例) ベ トナ ム
・電気通信 業の外資出資比率 規制 の 緩和 ( 6 5 % →7 5 0 / 0 等
)
・地場銀行 へ の外 資出資比率規制の緩 和 ( 1 5 % → 2 0 % 等
)
( 例) マ レー シア
日外国銀行の支店 数 の上 限拡大 ( 8 支 店 → 1 6 支 店)
日外国銀行の店舗外の新規 A T M 設 置 制限 の 原則撤廃
口国営再保険事 業体か らの再保険購入義務 の
緩和 ( 購入割合 一律 3 0 % → 2 . 5 % )
・信用格付会社 へ の外資出資比率規制 の
撤廃 ( 現行上限 4 9 % )
・ブミプ トラ政策に関す る留保が大幅 に
限定 。留保内容が明確化。
( 例) カナ ダ
・投資 の事前 審査の閾値の引き上 げ ( 3 6 9 百
‐
1 1 ‐
万 カナ ダ ロドル→ 1 5 億 カナ ダ ・ドル)
│
*ク ニ ル ジ ヤパ ン推進 の 障害 とな りうる文化関連規制 も限定 され た 。
(例)カ ナダ
・オンライ ンで提供 される外国の音響映像 コンテンツに対 して規制 を設けない。
(例)ベ トナ ム
・劇場、ライブハ ウス等娯楽サー ビスの外資規制緩和 (現行上限 49%→ 51%)、 国内映画優
先指定の緩和。
(2)政 府 調 達
・ベ トナ ム 、′
マ レー シア 、 ブル ネイにお け る 日本企 業の政 府調達市 場参 入機会 を初 め
て国 際約束 と して規 定 。
日米 国、豪 州 、カナ ダ、シ ンガ ポ ー ルは 既存 の 国際約束以 上の 対象機 関 に つ いて 政府
調達市場 を開放 。
・豪 州、チ リ、 ペ ル ー は既存 の 国際約束 よ り対象 とな る調 達 の基 準額 を引 き下 げ。
(3)ビ ジネ ス 関係者 の 一 時的 な入国
日
米国及び シ ンガポー ル以外の全ての国 につ いて一時的な入国及び滞在 を認 める 自然
人のカテ ゴ リー 及び滞在期間 に関 し、W T O ・
GATSを
上 回 る約束 。
( 例) カ ナダ、マ レー シア及びペルーについて滞在可能期間の長期化を実現。オース トラリ
ア、カナダ、メキシコ、チ リ等は、「
短期商用訪問者」以外のカテゴ リーの自然人が帯
同する配偶者についても本人と同一の滞在期間を許可することを約束。
Ⅲ.ル ール分野 の概
2章 .内 国 民待遇及 び物 品の市場 アクセ
物品の貿 易に関 して 、各国 の議許表 に従 い関税 を撤廃等す る ことを規 定す るとと
もに、内国民 待遇 、輸出入の制限、再製造品 の取扱 い、輸 出入許可手続 の透 明性、行
政 上の手数料及 び手続、輸 出税等、物 品の貿易 を行 う上での基本的なル ー ル を規定
す る。また、農産品 の貿易 に関連す る、輸 出補助金 、輸出制限等に つ いて規定す る
また、本章 の附 属書 である譲許表 には 、個別品 目の関税の撤廃又は削減の方式、
関税割 当の詳細 、個別品 目のセー フガー ド等 が規定 されて い る。
本章のル ー ル によ り、例 えば以下のよ うな メ リッ トが考 えられ る。
(1)輸 出税 の新設 口維持 の 禁止
※マレー シア (石油、パーム油、木材、魚等)及 びベ トナム (鉱物資源等)の 輸出税が
原則撤廃 される。
(2)輸
入許可手続の透明化
輸入許可手続 を新設す る場合又は現行の手続 を修正す る場合は、施行の 60日
‐12‐
前 までに通報 を行 う努力義務や締約国か らの合理的な質問 に対す る応答義務 (60
日以内に応答)を 規定。
(3)輸
出許可手続の透明化
輸出許可手続 を新設する場合又は現行の手続 を修正する場合は、遅 くとも施行
後 30日 以内に公表す る義務等 を規定。
(4)食 料の輸出制限の規律強化
食料の輸出制限に つ いて 、その適用期間 を原則 6ヶ 月間 とす る こ と等、WTO
協定には定め られ ていな い規定 が 設 けられた ことで、輸入国側 の食粗安全保障の
強化 に寄与す る ことが期待 され る。
我 が 国 の 農林水産物のT P P 協 定交渉参加国へ の 輸 出額推移
20t4+a'lle
シンガポ ール
31%
オ ーストラリア
15%
カナダ
12%
マレーシア
11%
出典 :農 林水産省 二 日間 貿易実績より作成
3章 .原 産地規則及び原産地手
輸入 され る産品に ついて,関 税 の 撤廃 ・引下げの関税上の特 恵待遇の対象 となる
TPP域 内の原産品 と して認め られ るための要 件及び特恵待遇 を受 けるための証明
手続等 を定める。
本章 のル ー ルによ り、例 えば以下の よ うな メ リッ トが考 え られ る。
(1)TPP特
恵税率の適用が可能 な 12か 国内の原産地規則 の統 一 (事業者の制 度
利用負担の緩和)
(2)輸
出者 、生産者又は輸入者 自らが 原産地証明書 を作成す る制度の導入 (貿易手
続の円滑化)
‐13‐
(3)完
全 累積制度 の実現
丁PP協 定にお いては、複 数 の締約国 において付加価値 ・加 工工 程 の足 し上
げを行 い、原産性 を判断す る完全累積制度 を採用。日本 が締結済み の EPAに
お いて も、 メキ シコ、ペル ー 等 で完全 累積制度 を採用 している。
(参考)「完全累積制度」概念図
(例)原産地規則が 「
付加価値45%」の場合(数値・
図はイメージ)
日本
尋
締約国 A
締約国 B
基 牟吉隅
ヨF率
帝浄
勺旺
イ
寸力□1面f直
30%
輸出―
累 積 ル ー ルが ない 場 合に は ,締 約 国 Aの f寸加 価 値 が 20%で あるため ,原 産地 規 貝」「
付加価 値
4 5 % 」を満たせない が , 完 全 累 積 制 度 があ れ ば 日本 の 付 力0 価値3 0 % と締 約 国 A の 付 力o 価値
2 0 % を加え, 付 加 価 値5 0 % となり, 付 力0 価値4 5 % を超 えるた め 原 産 品として認 め られ る。
(4)広 域 FTA化 による原産品輸送 の 容易化 (立証負担の緩和)
二 日間 の FTAに お いて は、産品の輸送 の際 に第 三国 を経 由 した場合 に
は 、当該貨物の原産性が維持 されて い るか否かについて輸入国税関 に対 し立
証す る負担が ある。一 方で、 TPPは 全ての締約国 を一 つ の領域 とみ なす広
域 FTAで
あ り、全ての締約国の領域 内 を移動する限 りにお いて は、貨 物 の
原産性 が維持 され る ことにな る。
なお、 自動車の原産地規則につい て 、完成車 に ついては、控除方式 による付加価
値基準 を用 いる場合は 55%と な っている。また、その場合における特定 の 部 品 7
品 日 (注)に ついては 、協定上明記 された加 工工 程 の どれか一 つ で も TPP域 内で行
われれ ば原産性 が 付与 され る制度が 導入 され ている。
自動車部品については 、基本的には、関税分類変更基準 と付加価値基 準 の選択制
で あ り、控除方式による付加価値基 準 の場合 は、品 日に応 じて 45%∼ 55%と な
つてい る。また、 この控除方式による付加価値基準の場合 に 45%を 超え る分 につ
いては 、構成部品に ついて協定 上 明記 され た加 工工程のどれか一 つ でも TPP域 内で
加 工 されれ ば、原産性が 付与 され る。
(注)強 化ガラス、合わせガラス、乗用車用車体、貨物自動車等の車体、バンパー、ドア、車軸
‐14‐
EPAに 基 づく特定原産地証明書の発給件数の 推移
国別発給件数 (平成25年度 )
出典 :経 済産 業省 資料
4章 .繊 維及び繊維製
内国民待遇及び 物品 に関す る市場アクセス章 、原産地規則及び原産地 手続章、貿
易救済章 とは別 に、 T P P 域 内における繊維及 び繊維製品の貿易に関す る原産地規
則及び緊急措置 ( セー フガー ド措置) 等 を規定す る。具体的には、原産地規則や緊
急措置のほか 、関税法令違反等に係 る締約国間の協 力、原産品で ある こ と等 の確認
等 について規定す る。
我 が 国 の 繊維品のT P P 協 定交渉参加国への輸出額推移
(roo{Ffl)
zoL4+Agle
、
lri〔
マレ ーシア
21%
7( │
シンガポ ール
09%
●C J
ヽ( ]
lo¬
年
r,1・ 年
言
普
■
■T P P 合計 ■中 国
年 ロ
] ●1 0 年
014年
口子の他
出典 :財 務省貿易統計より作成
15・
5章 .税 関当局及 び貿易円
税関手続 につ いて 予見可能性、一 貫性及び透 明性 の ある適用を確保す る ととも
に、締約国間の協 力の促進、国際基準 へ の調和 、通関等 の手続の迅速化、行政上及
び司法上の審査の確保 等 について規定。
本章のル ー ルに よ り、例 えば以下のような メ リッ トが考え られ る。
(1)迅 速通関 (関税法の連守を確保す るため に必 要 な期間 (可能な限 り貨物 の到
着 か ら 48時 間以内)に 引取 りを許可)
(2)急 送貨物 (通常 の状況 に おいて、必要な税関書 類の提出後 6時 間以内 に 引取
りを許可)
(3)輸 入者、輸 出者 又は生産者の要請による書面 での事前教示制度 (関税分類、
以内に回答)
(4)自 動化 (輸出入手続 を、単 一 の 窓 口において 、電子的に完 了す る ことが でき
原産性等)(150日
るよ う努める)
6章 .貿 易上の救
輸入急増 による国内産業へ の重大な損害 を防止す るため、一 時的 に緊急措置 ( 経
過的セー フガー ド措置 ) を とることが できる 旨を規定す る他 、ダ ンピング防止措置
及び相殺関税措置 に関す る規定 を置 いている。
経過的セー フガー ド措置 については 、締約国 が 、一定 の経過期間 ( 協定発効か ら
3 年 間。ただ し、特定の産品の関税撤廃 が それ よ りも長 い期間にわた つて行われ る
場合は当該産品に つ いての段階的な撤廃期間) の 間、 この協定に基 づ く関税 の引下
げ又は撤廃の結果 と して原産品の輸入 が急増 した ことに よ り、同種の又は直接 に競
合す る産品 を生産す る国内産業に重大な損害 又 はそのおそれ を引き起 こ して い る場
合には、 この協定 の下での 関税譲許 を一 時的 に停 止 するか、一定 の水準ま で関税 を
引き上 げる こ とがで きること等 を規定 している。
定 における権利 口義
務 を確認す るとともに、透明性及び適正な手続 を推進する観点か ら、義務規定 では
な い形で、対面による情 報 の検証等の具体的手続 を規定 している。
ダンピング防止 措置及び相殺関税措置につい ては、W T O 協
なお、セ ー フガー ド措置 については 、同一産 品 に対する三 回以上の経過的 セー フ
ガー ド措置 の発動 の 禁止等、W T O 協 定にはな い内容 が規定 され てお り、各締約国
による経過 的セー フガー ド措置 の濫用 を抑制す る効果が期待 され る。
ダンピング防止 措置 に ついては、義務規定ではな い ものの 、透 明性及び適切 な手
続 を推進す る措置 と して締約国が 認 め るもの と して、調査過程等 における具体 的手
続 が規定 されてお り、 これ らの措置が 規範 と して共 有 され る ことによ り、各締約国
によるダンピング防止措置の濫用 を抑制す る効 果 が 期待 され る。
‐16‐
7章 .衛 生植物検疫 (SPs)
人、動物又は植物の生命又は健 康 を保護 しつつ 、各締約国が実施す る衛 生植物検
疫措置 が貿易 に対す る不当な障害 をもた らす こ とのないよ うにす る こ とを確保す る
こ とに関す る規 定 を設けてい る。W T O ・ S P S 協 定の内容 を上 回る規 定 と して、
締約国がW T O 衛
生植 物検疫委員会の関連す る指針並びに国際的な基 準 、指針及び
勧告 を考慮す る ことや各締約国の S P S 措
定等 が ある。
置 に係 る手続の透明性の向上 に 関す る規
更 に、地域的な状況に対応 した調整、措置 の 同等、科学及び危険性の分析 、監
査 、輸入検査、証 明、透明性 、協議等につい て規定。
次の ような規 定によ り、我が国か ら農産品 を輸出する際の障壁 の改善 が図 られ る
もの と期待 され る。
( 1 ) 自 国 の物 品 の輸入 に関連す る全ての S P S 措
置 に関す る情報 を、求 めに応
じ、他の 締約国 に提供す る。
(2)SPS章
の 規定の下で生ず る事項に つ いて懸念 が ある場合には、1 8 0 日
以
内に解決す る ことを目的 と して、要請 の 受領か ら3 7 日 以内に専門家 が関与
す る協議 ( T P P 協 定独 自の協力的な技術的協議) を 求 めることが で きる。
SPS章
は 、科学的な原則 に基 づいて 、加 盟 国に食品の安全 ( 人の健康 又は生命
の 保護) を 確保す るために必要な措置 をとる権 利を認 め るW T O ・ S P S 協 定を踏
まえた規定 とな って お り、日本の制 度変更 が 必要 となる規定は設 け られ て お らず、
日本の食品の安全が脅か され るよ うな ことはない。
8章 .貿 易の技術的障害 (TBT)
強制規格 、任意規格及び適合性評価手続 の 導入 に際 し、他の締約国 の 利害関係者
の参加及び意見 提 出の機会 を与 える こ と、国 際規格に適合的な措置で あ つて も貿易
に著 しい影響 を与 える場合はW T O に
通報 す る こと、W T O 通 報 と同時 に締約国に
当該通報及び提 案 を電子的に送付す る こと等 を規定 している。
また、透明性 強 化の観点 か ら十分な リー ドタイム を確保するべ く、強制規格及び
適合性評価手続 の 導入 に際 し、他の締約国及 び他の締約国の 利害関係者 が 意見 を提
出す る期間 を通 常 6 0 日 間 とす る ことや、 T B T 協 定 に規定する強制規格 及び適合
性評価手続 に関す る要件の公表 と実施 の間 に 設 ける 「
適当な期間」 を 6 ヶ 月以上 と
す る ことも規定 されて い る。
TPP協
定の T B T 章
では 、 これ らのW T O ・
TBT協
定では規定 され ていな い
義務 が規定 され て お り、我が国が他の締 約 国 による強制規格等 の 策定 に 関す る情報
を確実 に入手 し、要望等 を提出す る こ とが容 易 とな り、我が国企業が他 の 締約国 に
お いて活動す る際 の 予見可能性が高まることが 期待 される。
17‐
遺伝子組換 え食品表示 を含 め 、食品の表示要件 に関す る日本 の 制度の変更が必
要 とな る規 定は設け られていない。
投資財産 の設 立段階及び設 立後の内国民待遇及び最恵国待遇 、投資財産 に対す る
公正衡平待遇並 びに十分な保護及び保障、特定措置 の履行要求 (現地調達,技 術移
転等)の 原則禁止、正当な補償等 を伴わな い収用の禁止等 を規定 している。
また、投資家 と国 との間の紛争 の 解決 (ISDS)の
ための手 続 も規定 してい
る。
我が 国に と つてメ リッ トが大 きい と考 え らえる投資章の主な規 定 は、以下のよ う
なもので ある。
(1)投
(2)投
資財産の設立段階及び設立後の内国民待遇及び最恵国待遇
資家に対する特定の措置の履行要求の禁止 (例 :ロ ー カル コ ンテ ンツ要
求 、技術移転要求、投資家が締結す るライセ ンス契約 に関す る ロイヤ リテ ィ
規制 の 禁止 ※、特定技術使用要求の禁止等)
※例えば、特定の ロイヤリティ率の採用を義務づけることの禁止
(3)ISDS手
続 の採用
※EPA未 締結国 (米国、カナダ、ニュー ジーラン ド)及 び豪州について新たに採用
※日本が締結済みのEPAで カバー されていない分野例
・マレー シア :内国民待遇違反や特定措置履行要求違反は従来対象外。
・シンガポール :最恵国待遇違反は従来対象外。
・オース トラリア :日 ・豪 EPAで は ISDSを 採用せず (再協議).
・インフラ整備等に関する国と投資家の間の契約 (投資に関する合意)の違反も原則 IS
DSの 対象になる。
(4)地
方政府 の措置 に関す る国家間協議 メカニズムの導入
米国 、カナ ダ、オー ス トラ リア等の連邦制国家では州政 府 が 多 くの規制 を行
つて い る ところ、地方政 府 によ る協定違反の投資規制 に対 して国家間で対応策
を協議す る メカニズム を新 たに導入。
lSDS手 続 に関 しては、例えば、以下のような濫訴抑制につながる規 定が置かれている。
O仲
裁 廷 は、国家の義務違反の有無を判断する段 階 に至 る前に、訴 えが仲裁廷 の権
限の範囲外であるとの被 申立国による異議等について決定を行う。
○ 全ての事案の判断内容等を原則として公開することを義務付ける。
○ 申立て期 間を一 定の 期間 に制限する。
‐18‐
‐
また、TPP協 定投資章において、投資受入国が正 当な公共 目的等 に基づく規制措置を
採用することが妨げられないことが確 認されている。
なお、 日本が これ まで締結 してきた 投資関連協定 (投資協定及び EPA投 資章)
にも、 TPP協 定の投資章 に類似す る規定は見 られ るが、本章 は下記の点で意義を
有す る。
(1)米 国、 カナ ダ及び ニ ュー ジー ラ ン ドとの 間 では 、 これ まで投資関連協定が締
結 され ていないため 、 これ らの国における我 が 国投資家の保護のための国際法上
の枠組み は、 TPP協
定の投資章 によつて初 めて提供 され る。
(2)既 存 の投資関連協定の中には、特定の事項 に ついて投資家保護 が 定め られて
い な い ものもある (例 :日 ・豪 EPAに は ISDSが 含まれ ていない。)が 、TP
P協 定 の 投資章 は その規律範囲 が包括的であるため、こうした既 存の協定 を補完
す る機能 を果 たす 。
(3)新 たな特定措置 の履行要求 を禁 止す る等、 これ までの 投資関連協定に含まれ
ていなか つた規定 が含まれて い る。
紛争解決 の枠組み
‐19‐
我 が 国 の 国別対内直接 投 資額推移 (フロー )
一
0
0
3
0
8
●EU
■T P P 合計
( ※ブルネイ、ベルー、チリを除く〉
轟
︱ 轟
麗 r
一
﹂
¨
■
。
2
ヽ年
鵬
一
0
3
> 奔
億
3
.
1 ノ
t 、 1
△ △
口その 他
●中国
2014年の割合
鵬
如
マレ ーシア
13%
オーストラリア
4.6%
出典 :」 ETRO直 接投資統計より作成
我 が 国 の 国別対外直接 投資額推移 (フロー )
■そ の 他
o甲 コ
●EU
口 llい
● 言1
( ※ブルネイ、ベル ー、デノ刻除く)
2014年の 割合
シンガポール
63%
オ ーストラリア
出典 :」 ETRO直 接投資統計より作成
ベトナム
11%
カナダ 3.5%
1 5 /●●
10章 .国 境 を越 えるサ ー ビスの 貿
国境 を越 える取引、海外 に おける消費の態様によるサー ビスの提供、自然人の移
動によるサ ー ビスの提供に関 し、内国民待遇 、最恵国待遇、市場 アクセス ( 数量制
限の禁止等) 等 について規定 している。
原則全 てのサー ビス分野 を対象 とした上で 、内国民待遇、最恵国待遇、市場 アク
セス等の義務 が適用 されな い措置や分野 を附属書 に列挙する方式 ( いわゆるネガテ
ィブ ロリス ト方式) を 採用 している。 これは、W T O の サー ビスの 貿易に関する一
般協定 ( G A T S ) が
採用 している上述 の義務の連守 を約束す る分野のみ を列挙す
る方式 ( いわゆ るポ ジテ ィブ ロリス ト方式) と 比較 して規制 の現状 が一 日でわかる
ため透明性 ・法的安定性 ・予見可能性が高 い。
※ 我 が国がT P P 加 盟国と締結 している既存 E P A で ネガティブ ・リス ト方式を採用 し
ているのはメキシコ、チリ、ベルー及び豪州のみ。
また、内国民待遇等 の 自由化に関わ る規律 を適用 しないことが 認 め られた措置に
ついて、協定発効後に、規制の緩和や撤廃 を行 つた場合は、変更時点でとられてい
る措置 よ りも後退 しない、すなわ ち自由化の程度 をよ り悪化 させ ないことを約束す
るラチ ェ ッ ト条項が置かれている。 この条項は、投資 ・サー ビス分 野 において海外
で日本企業 が長期的に活動するに際 し、規制 の予見可能性が高 まる ことを通 じて、
想定外の規制強化によつて損害 を被 る ことを防 ぐ効果がある。他方、政策上 、将来
にわた って規制 を導入 し、又は強化す る必要があ り得 る分野 に つい ては、留保す る
ことが 認 め られている ( 「包括的な留保 」 = い わゆ る 「
将来留保」) . 包 括的な留
保 を した分野 には ラチ エ ッ ト条項は適用 されな い。
日本 は、社会事業サー ビス ( 保健 、社会保障、社会保険等) 、 政府財産、公営競
技等 、放送業、初等及び中等教育、 エ ネルギー産業、領海等における漁業、警備
業、土地取 引等に つ いて包括的な留保 を行 つてい る。
‐21・
世界のサービス輸出総額推移
(10億 ドル)
5′
000
1000/0
4,500
9096
4′
000
80%
3′
500
70%
3,000
60%
2.500
50%
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2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2r)10 2011 2012 2013
‐口日本 ■ 日 米国 ‐
そ の他
、
一
T P P 協 定交渉参加国の割合
( 右軸)
典 :UNCTAD statよ
出
り作 成
丁PP協 定交渉参加国及び日本のサービス輸出額推移
レ)
(100麟ドリ
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-日
一 丁P P 協 定 交渉参 加国合計
本 一― 米国 ―
出典 :Iハ TCTAD statよ り作成
‐22‐
世界のサー ビス輸入総額推移
咄 銭 銘 説 ﹄ 酬 解 畔 叫 眩 %
ドリ
レ)
(100患
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- T P P 協 定交渉参加国の割合
( 右軸)
‐ 日 本 田 日 米国 ‐ ■ そ の他
出典 :UNCTAD statよ
り作 成
TPP参 加国及び日本のサービス輸出額推移
(10億日レ)
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-弓
1 __十 回 _TP叶
¬
J □ち計
出典 :UNCTAD statよ
り作成
11章 .金 融サー ビ
越境 での金 融サ ー ビスの提供等に関 し、内国民待遇 、最恵国待遇 、市場アクセ ス
制限の禁止 、行政における透 明性の確保 といつたW T O 協 定 と同種 の規律 のほか 、
経営幹部等の国籍 口居住要件の禁止、支 払 口清算 システムヘ のアクセス許可、保険
サ ー ビス提供 の迅速化等の貿易 自由化の促進のための規律 を協定本文で定めて い
る。
‐23‐
また、連邦制国家の州政 府 による規制措置 について、①情報提供 の要請や、② 当
該措置 によ り金融サー ビス 提供 上の重大 な障害が生 じている場合 における国家間 の
協議の要請に係 る メカニズムが 設 けられている。
なお、金融サー ビス章 の 規 定は、公的年金計画又は社会保障に係 る法律 上の制度
の 一部 を形成する活動 ・サ ー ビス ( 公的医療保険 を含む) 、締約国の勘定、保証又
は財源 を利用 して行われ る活動 ・サ ー ビスには適用 され な いこととな つている。
世界 の 銀 行預金額 の推移
( 単位 : 兆ドル)
: り│
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72
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53
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101
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110 米 国
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3,13
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mte antがis
蛇 p00お;M凛 血scy Globd h並
(注)流 通 貨幣 、金融 商 品市 場 、銀 行以 外 の金融 機関行う預金は医 。
出典 :Mcmmsり &cOmptt Mappm3」 obd c叩ltd market節
11
ASEAN諸 国 における邦 銀の進 出状 況 (2015年3月 末時 点)
タイ
ベ トす ム
く現 地法人>
三 聾東京UF」
く支店>
三井住及、みすほ
く支店 >
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警
ASEAN MAP夢
く駐在員醸務所 >
も`三井住友、み
(■ 在員事務所>
りそな、人垣共立
欄 浜 、 ハ 十二 、 北鳳 A10其 立、激 33、 広 島、 福 岡 、 日 金 中
金 、 百 五、 三 井 住 友□ 腋 りそ な lr負 京 散 山 腱 8同 、 1ヒ
部 、 千虫 福瞬 t+六
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●
ミ
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カンポ ジア
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く 駐 在員 専 務 所 >
三 薔 東京 t F 」、 三井 住 反 、 み ず
ほ
●シンガポ ール
イン ドネシア
三薔 東 京げ 」、 三井 住 友 、 み すほ t=
駐住員事務所>
そな、あおぞら、千ス
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く現 地 法 人 >
三 井 住友、 み すほ
北
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三■ 口
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く駐在員事務 所>
三井住及g託
出典 : 金 融 庁資料
‐24・
12章 .ビ ジネス 関係者の 一 時的な
締約国間の ビジネス関係者 の 一 時的な入国の許可 、その ための要件、
申請手続の
迅速化及び透明性 の 向上 等 につ き規定 している。
日本は、 「
短期の商用 訪間者 」、 「
企業内転勤者」、 「
投資家」、 「
資格 を有す る
「
自由職業家」 ( 弁護士 、公認会計士等 を含む。) 、 独立の 自由職業家J 、 「
契約 に
ー
基 づ くサ ビス提供者J 及 び 「( 「短期の商用訪間者 」を除 く) そ れ らの者 に同行す
る配偶者及び子 」に対 し、入国及び一時的な滞在 を許可する ことを約束 してい るが 、
いわゆ る 「
単純労働者 」 の 受入れ を義務付 けるよ うな規定 はない。
なお, 出 入国管理に関す る文書の申請手続 における透明性の確保, 一 時的な入国
の要件 の 変更や申請の処理 にかか る標準的な期間の公表等の情報提供 にかか る約
束 , 査 証の処理や国境の安全に係 る協力活動の検討に関す る約束な どが , W T O 協
定 (GATS)に
はない新 しい要素 として規定 されている。
第 13章 .電 気通
公衆電気通信サ ー ビスヘ のアクセス及びその利用に関す る措置等のサ ー ビス貿易
一 般協定 (GATS)電
気通信附属書 と同種 の規律 の他、競争条件の確保のための
ー
ー
ー
セ フガ ド、主要なサ ビス提供者 との相互 接続等 の GATS第
四議定書 と同種
ー
の規律 、国際移動端末 ロ ミング、再販売等の電気通信分 野 に係 る貿易促進のため
の 規律等 を規定。
GATSや
我 が 国が締結済み の EPAを
越 える様 々な新 しい規律 が設 け られた こ
とによ り、我が国 電気通信事業者の海外展開の促進や消費者 の利便 向上等が図 られ
る こ とが期 待 され る。
例 えば、国際移動端末 ロー ミング ・サ ー ビスについて 、透明性の ある、か つ合理
的な料金 を促進す る こ とに つ いて協力す るよ う努 める こと等 を TPP協 定 で規定 し
た ことに よって、 日― ミング料金の低廉化に貢献 し得 るもの と考 え られ る。
‐25‐
国 内事 業者 の 国際デー タロー ミングの料金例
オーストラリア
マ レー シア
シンガポール
事 業者 名
日額
日額
日額
A社
1,280円
( 最大3 0 M B )
980円
( 最大 3 0 M B )
980円
( 最大3 0 M B )
1,980円
1,980R
( 選した2 4 . 4 M B )
1,980円
( 最大 2 4 . 4 M B )
B社
た2 4 . 4 M B )
(漏
セ
ラ
1,980円
( 最大 2 5 M B )
C社
= 日 本(●事 業者と契約L71=ュ
1,980円
( 最大 2 5 M B )
1,980Fl
( 最大 2 5 M B )
ー■ ―か ′
ittI□ Fi・― 夕ローミ う に仔=1日 定彿ブァ を 千J円した場きの料王
出典 :事 業者 HP
海外事 業者 の 我が 国でのデー タローミングの料金例
オ ーストラリアの事業者
(1豪ドル・90円 で換算)
レーシアの事業者
=3i3MYRで 換算)
マ
(100円
事業者名
日額
Telstra
900円
( 最大 5 0 M B )
CELCO M
O ptus
900F]
(」
■メ5 0 M B )
Vodafone
450円
事業者名
シンガポールの事業者
(100円二i23シンカポ ール $で 換動
事業者名
日額
1214円
Sin3Tel
1.626円
MAXIS
1,214円
Sta汁Jub
1′
463F]
DG
i′
789円
日額
Ml
1220円
′
: 海 外こ) 事業者と契約しているユ ーI 「―か我か国で国際テ ータロ ーミンクに係る1 日 定額プラン
を利用した場合 F l 料宝。
出典 : 事 業者 H P
14章 .電 子 商 取 弓
TPP協
みの E P A の
定の電子商取引章は、W T O 協
定 には規定はな く、また我が国が 締結済
電子商取引章 と比較 して も、包 括的 か つ高 い レベルの内容 が達 成 され
てい る。具体的には以下の内容が規定 され て い る。
( 1 ) 締 約国間 における電子的な送信 に対 して 関税 を賦課 してはな らな い。
( 2 ) 他 の締約国 において生産等 され たデジタル ・プ ロダク ト ( コン ピュー タ ・プ
ログラム 等、デ ジタル式に符号化 され 、商 業的販売又は流通のために生産 され、
電子的 に送 信 され る ことができる もの) に 対 し、同種のデジタル ・プ ロダク トに
与 える待遇 よ りも不利な待遇 を与 えてはな らない。
‐26‐
‐
(3)企 業等の ビジネスの遂行のためである場合 には、電子的手段による国境 を越
える情報 (個人情報 を含む。)の 移転 を認め る。 (注)
(4)企 業等 が 自国の領域内で ビジネス を遂行す るための条件 と して、 コン ピュー
タ関連 設備 を自国の領域 内に設置す る こ と等 を要求 してはな らな い。 (注)
(5)他 の締約国の者 が所有す る大量販売用 ソフ トウ ェアの ソー ス ・コー ドの移転
又は当該 ソー ス ロコー ドヘ のアクセス を原則 と して要求 してはな らな い。
(注 :(3)及 び (4)の 義務に関 しては、 「
締約国が正当な公共政策の目的 を達成する
ため、これに適合 しない措置を採用 し、又は維持することを妨げない」 ことが確認さ
れている。)
同時に、電子商取 引利用者及びオ ンライ ン消費者の保護に関す る規律が定め られ
るな ど、消 費者 が 電子商取引を安心 して利用 で きる環境の整備 も図 られ てい る。
電子商取引市場 は急成長 してお り、今後 も拡大 が見込まれ る。多額の投資や拠点
設置 を伴わず に海外 の 消費者や企業 と直接取 引で きる電子商取引は、中小企 業が 国
際展開 を図るに 当た つて も有効 な手段である。
TPP協 定にお いて 、電子商取引に関す る先進 的か つ包括的なルー ル を構 築 した
ことによって、今後 、域内において電子 商取 引が安定的か つ信頼感 をも つて行われ
る環境 が整備 され る ことが期待 され る。
世界の B t o C 電子商取引の市 場規模予測
(兆
ドル)
S2357
S2053
S1771
S1505
S1251
S1058
' oう テ ノアク +1 ■ 中東
ロフ ジア‐平洋 ■JI,十日 西ヨーロ パ ■ 中中し
・ │わ
出典 :米 国調査会社eMarketerレポートより作成
‐27‐
インターネット利用者の増加及び国境を超えるインターネット情報量
インターネット利用人 口の 増加
国境を超えるク ターネット情報量の増加
45
40
35
30
25
国境を超えるインターネット利用の平均
20
人あたりのKB/秒 )
︰
15
:0
5
幅
0
rSft:
Mckinsey&CompanyGlobalflows in a digital age:
How trade,finance,people,anddataconnectthe world economy
15章 .政 府
特定の調達機関が基準額 以上の物 品及びサ ー ビス を調達す る際の規律 を規定 して
い る。
具体 的には、公開入札 を原則 とす る こと、入札 における内 国民待遇及び無差別原
則、調達の過程の公正性及び公平性 、適用範囲の さらなる拡大 (地方政府 を含む)
に関す る交渉等 に ついて規定 している。
マ レー シア 、 ベ トナ ム 及び ブルネ イは、WTO政 府調達協定 (GPA)を
締結 し
てお らず、 日本 との二 国間 EPAに
お いて も GPAと 同水準の規定は置かれていな
い。 これ らの 3か 国 との間では、 丁PP協 定 の政府調達章の対象調達につ いて 、内
国民待遇 、無差別待遇原則及び調達手続の透 明性確保に係 る詳細 な手続規則が、初
めて国際約束 と して規定 された。 これ によ り、 これ らの国 々の 政府調達市場へ のア
クセスが 改善す る。
(参考)
OECDの
調査 (PROCUREMENT AS%OF TOTAL SPENDING(2011))に
よれば,GDPに
める政府調達の規模のOECD加 盟国平均は 13%と なっている。
‐28‐
占
16章 .競 争
競争法の採用又は維 持 、競争 当局の維 持、競争法 の執行における手続の公正な実
施、締約国間及び競争 当局間の協 力、消費者保護等 について規定 している。
なお、W T O 協
締結済 みの E P A に
定には競争政策に関す る規定は定め られてお らず、また、 日本が
お いて も競争法の執行における手続 の公正 な実施等につ いて定
めた規定はな い。
17章 .国 有企業及び指定独 占企
締約 国 は、国有 企 業及 び 指定独 占企業 が 、物 品又 はサ ー ビスの 売 買 を行 う際 、商
業的考慮 に従 い行動す る こ と、他 の 締約国 の 企 業 に 対 して無差 別の待遇 を与 え る こ
と を確保 す る こ と、国 有企 業 へ の 非商業的援助 (贈与 ・商業的 に存在 す るもの よ り
も有利 な条件 での 貸付 け等 )を 通 じて他 の締 約 国の利益に悪 影 響 を及 ぼ しては な ら
な い こと、固有企 業及 び指定独 占企 業 に 関す る情 報 を他 の締 約 国 に 対 して提 供 す る
こ と等 を規 定 して い る。
各締約 国 は、 特 定 の 規律 を 自国の特定の国 有 企 業等 の特 定 の活 動 に つ いては 適用
しな い と して、国 別附属書 で 留保 して い る。 日本 は 、地方政府 の 所有 ・支配 す る国
有企業 ・指定独 占企業 を留保 して い る。
国有企 業等 に 特 化 した規 律 は 、WTO協
定及 び 日本 が締結済み の 既存の EPAに
は盛 り込 まれ て い な い 。 これ らの規律 に よ り、外 国企業が国有企業 と対等 な競 争条
件 で事 業 を行 う こ とが で きる基盤 が 確保 され る こ ととなる。
(参考)
マ レー シア
・固有企業は、2012年において国内の雇用の 5%を 占め る規模
・加えて、国有企業の うち、公的事業を行 う企業が 33社 。 これ らが GDPの
35%(9.6兆円)
を独 占。さらにその うちの 2/3を三大国有企業の (Petronas(資
源開発)、Tenaga
`
Nasional(電
力)、丁elekom Malaysia(通
信))力 独 占。
出典 :WT O TRADE POLICY REVIEW 2014 MALAYSIA
ベ トナム
・国有企業は、2011年において国内企業数の 1%、雇用の 143%を 占める規模。
・加えて、国有企業だけで、 GDPの 33%を占め る。
・ベ トナム政府は、2015年までに、2011年に 1309あった 100%政 府が出資 している国有企
業について、692の企業を維持、573の 企業については大部分の資本を保持するととも
に、13の 企業を解散 し、31の 企業を有限責任会社にすると公約。
出典 :WT O TRADE POLiCY REVIEW 2013 VIET NAM
ブルネイ
ロ固有企業について、具体的な規模については不明だが 、公的部門のほとん どを国有企 が
業
独占。石油 ・ガス ・製造 ・銀行 ・通信 ・航空輸送を含む様々なセクター において、国有企
業がほぼ独 占。例 えば、Royal Brunei Airlines(航
空輸送)、Balduri Bank(銀
行)、Bank
‐29‐
Islam Brunei Darussalam(銀
ス )、Petroleum BRUNEI(石
行)、Brunei Gas Carries(ガ
油)、 丁elbru(電気通信)。
出典 :WT O TRADE POLICY REVIEW 2015 BRUNEI DARUSSALAM
18章 .知 的財
TPP協 定で対象 となる知的財産 は、商 標、地理的表示、特許 、意匠、著作権 、開
示 され て いな い情報等 で ある。知 的財産章 は、 これ らの知的財産 に つ き、WTO協
定
一
の 部 で ある 「
知的所有権 の 貿易関連 の側面 に関す る協定 」(TRIPS協
定)を 上 回
る水準 の 保護 と,知 的財産権の行使 (民事上及び刑事上の権利行使手続 並びに国境措
置等)に ついて規定 し、もって、知的財産権 の保護 と利用 の推進 を図 る内容 とな つて
い る。
知的財産章の主な規定 は,以 下の よ うな もの で ある。
O 医 薬 品の知 的財産保護 を強化す る制度の導入
① 特許期間延長制度 (販売承認の手続の結果による効 果的な特許期間 の不合理 な
短縮 について特許権者に補償 す るために特許期間の調整 を認 める制度)
② 新 薬 のデー タ保護期間 に係 るル ー ルの構築。
③ 特許 リンケー ジ制度 (後発医薬 品承認時に有効特許 を考慮す る仕組み)
○ 商 標
口商 標権 の取得 の円滑化 :国 際的な商標の一 括出願を規定 した標章の国際登録
を定めるマ ドリッ ド協定議 定書 (マ レー シア 、カナダ、ベ ルー 等 が未締結)
又は商標 出願手続 の国際的な制度調和 と簡略化 を図るた めの シンガポー ル商
標法条約 (マ レー シア 、 カナ ダ、 ペルー 、 メキシコ等 が 未締結)の 締結 を義
務付 け。
・商 標 の不正使用に ついて、法定損害賠償制度又は追加的損害賠償制度 を設 け
る。
O 特 許
・特 許期間延長制度 (出願 か ら 5年 、審査請求か ら3年 を超過 した特許 出願の
権 利化までに生 じた不合理 な遅滞 に つ き、特許期間の延 長 を認 める制度)の
導入 の義務付 け。
・新 規性喪失 の例外規定 (特許 出願前 に自ら発明 を公 表 した場合等に、公表 日
か ら 12月 以内にその者が した特許 出願 に係 る発明は、その公表 によ って新
規性等 が否定 されな い とす る規定)の 導入 を義務付 け。
○ オ ン ライ ンの著作権侵害 の 防止
イ ンター ネ ッ ト上の著作権侵害 コ ンテ ンツの 対策のため 、権利者か らの通報 を
受 けて、 プロバ ィダー事業者 が 対応 す る ことで賠償免責 を得 る制度 を導入 。 プ ロ
バ イ ダー 事業者 に著作権侵害防止 のためのイ ンセ ンテ ィブを与 える制度 を担保。
O 知
的財産権保護の権利行使
‐30‐
W丁 0日 TRIPS協
定や ACTA(偽
造品の取引の防止 に関す る協定)と 同
等 又はそれ を上 回る規範 の導入。
(例)・不正商標商品又は著作権侵害物品の疑義の ある、輸入 され よ うと している物
品、輸 出 され よ うとして い る物品、若 しくは領域 を通過す る物品 につ いて、
権限の ある当局が職 権 で差止め等の国境措置 を行 う権 限を付与 (ただ し,通
過物品に つ いては,荷 宛国へ の侵害疑義物品情報提供 をも つて代替す る こと
が認 め られ る)
・営業秘密 の 不正取得、商標 を侵害 しているラベルやパ ッケー ジの
使用、映画
盗撮 に対す る刑事罰義務化
・衛星放送 やケー ブル テ レビの視聴 を制限 している
暗号 を不正 に外す機器の製
・
へ
造 販売等 の刑事罰及 び民事上の救済 措置 を導入。
○ 著作権
著作権に関しては次のルー ル 等 が規定されている。
口 著作物 (映画 を含む)、実演又はレコー ドの保護期間を以下 の
通りとする。
① 自然人の生存期間に基づき計算される場合には、著作者の生存期間及び著作
者の死から少なくとも70年
② Ei然人の生存期間に基づき計算されない場合には、次のいずれかの期間
(D 当 該著作物、実演又はレコードの権利者の許諾を得た最初の公表の年
の終わりから少なくとも70年
Gi) 当 該著作物、実演又はレコードの創作から一定期間内に権利者の許諾
を得た公表が行われない場合には、当該著作物、実演又はレコードの創
作の年の終わりから少なくとも70年
・故 意による商業的規模の著作物の違法な複製等を非親告罪とする。ただし、市
場における原著作物等の収益性に大きな影響を与えない場合はこの限 りではな
い
。
口著 作権等の侵害について、法定損害賠償制度又は追加的損害賠償制度を設け
る。
○ 地理的表示(Gl)
地理的表示の保護又は認定のための行政手続を定める場合、①過度の負担となる
手続を課することなく申請等を処理すること、②申請等の対象である地理的表示を公開
し、これに対して異議を申し立てる手続を定めること、③地理的表示の保護又は認定の
取消しについて定めること等が規定されている。
り0
(参考)
2007年 度∼2011年 度 において日本で特許出願等を行つた国内の企業 ・
団体のうち合計出願件
・
ー
数の多い企業 団体 上位 8081社に以下のアンケ トを実施 (そのうち回答のあつた 4,323社につ
いてアンケー ト結果)。
囲枷 枷 m m m m 抑 o
模 倣被害総額及び 1社 当たり平 均被害額 の 推移
郷
a
'519
20
480
:B
:23
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2 0 " 年度
:5
2 0 1 0 年度
-340円
未A
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0 億円未ハ
以上う
1 ∞億円以上
臨
―
円以上1 0 1 0 円
未湯
躙 ∞l e 円以上l l l円景ハ
Cl億
●- 1 ∞ 億円未l ●
平均被害ロ
出典 :特 許庁 2013年 度模倣被害調査報告書
円
成
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0 り
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・ 0
0
知的財産権等使用料 (受取 ・
支払)の推移
第 19章 .労 働
国際的 に認め られ た労働 者の権利に直接関係 す る締約国の法律等 ( 以下 「労働法
令」 とい う。) を 執行する こと、国際労働機 関 の 1 9 9 8 年の労働 における基本 的な原
則及び権利 に関す る宣言並 びにその実施 に関す る措置 ( I L O 宣 言) に 述 べ られて
い る権利 ( 強制労働 の撤廃、児童労働 の廃止 、雇用 口職業 に関す る差別の撤廃等)
‐32‐
を自国 の法律等 において採用 ・維持す る こ と、労働法令 についての啓発 の促進及び
公衆 によ る関与のための枠組み、協力 に関す る原則等について定め る。
日本 は、 T P P 協
定の労働章において 、各締約国 が保障すべ き こ ととされてい る
労働者の権 利に関係す る国内法令 を既に有 していることか ら、追加的 な法的措置が
必要 となるものはないが 、 これ らの規定 に よ り各締約国で労働 者 の権 利保護 が進め
ば 、公正 ・公平な競争条件の確保に つ なが り、ひいては 、我 が国企 業の相対的な競
争力強化に つ ながることが期待 され る。
( 参考) W 丁 0 に は労働に関する協定はなく、また、我が国が締結済みの E P A に おいて
も、労働に関する規定が設けられた例はあるが、独立の章が設けられたことはない。
20章 .環
相互 に補完的な貿易及び環境に関す る政策の促進 、高 い水準の環境の保護及び効
果的な環境法令の執行の促進、貿易 に関連す る環境問題に対処す るための締約国の
能力を高め る こ とを目的 と して、環境 に関す る多数国間の協定の約束 の確 認及び更
なる協力のためのルー ル 、漁業の保存及 び持続可能な管理 に関す るルー ル、野生動
植物 の違法 な採捕及び取 引に対処す るためのルー ル等に ついて規定。
日本は既 に高 い レベルで環境保護施策 を講 じてお り、 T P P 協 定 において他の締
約国 も高水準の規律 に服す る ことが 明確化 された ことで、対等な競争条件 が整 い 、
健全な競争 が 確保 され る。
( 参考) W T O に
は環境に関する協定はなく、また、我が国が締結済みの E P A に おいて
も、環境に関する規定が設けられた例はあるが、独立の章が設けられた ことはない。
漁業補助金に関 しては、①漁獲に対する補助金であって、濫獲された状態にある魚
類資源に悪影響を及ぼすもの、② IUU漁 業※に従事する漁船に対 して交付される漁
業補助金を禁止 している。持続的漁業の発展、多面的機能の発揮や震災復興に必要な
日本の漁業補助金については、禁止され る補助金には該当せず、引き続 きその交付が
可能。
※ I U U 漁 業…・
違法な漁業、報告されていない漁業及び規制されていない漁業 (上
│leg a l ,
旦nrepOrted, and ttnregulated fishing)
21章 .協 力及び能力開
T P P 協 定 の 実施及び T P P 協
定の 利益 の増大 を支援するための協 力及び能力開
発 の活動であ って経済成長及び開発 を加速 させ る ことを目的 とす るもの を行 い、強
化す る旨 を規定す るほか、協力及び能力開発 を行 う分野、小委員会の設 置 、締約国
間 の 開発 の 水準の相違 を認 めた資源の提供等 について規定 している。な お、協 力及
び能力開発章の規定の下 で生ず る事項 に つ いて は、紛争解決章 の規定 に よる紛 争解
決の対象外 とす る ことを規定 している。
‐33‐
22章 .競 争 力及び ビジネスの円滑
締約国は、競争 力及び ビジネ スの 円滑化に関す る小委員会 を設置 し、自由貿易地
域 における経済統合及び開発 を促進す る競争的な環境 を形成す る努 力を支援す るた
めの取組 を行 う こと、サ プライチ ェー ンの発展及び強化を促進す るため本協定 を実
施する方法 を探求す る こ と、中小企 業のサ プライチ エー ンヘ の参加 を支援する活動
を行 うこと等 を規定 している。なお、競争力及び ビジネスの円 滑化章 の規定 の下で
生ず る事項 については 、紛争解決章の規定による紛争解決の対象外 とす る ことを規
定 している。
23章 .開
締約国は、開発 を支援す るための福祉の向上、貧困 の削減、生活水準 の 向上及び
新たな雇用機会の創出を目指す開かれ た貿易及び投資 の環境 を促進 し、及び強化す
るとい う約束 を確認す る他 、女性の能 力の向上、開発 に係 る共同活動等について規
定 している。なお、開発章 の規定の下で生ず る事項 については 、紛争解決章の規定
によ る紛争解決の対象外 とす る ことを規定 している。
24章
.中 小企
各締約国は T P P 協
定 の本文等 を掲載す るための 自国の ウ ェブサ イ トを開設 し、
中小企業 のための情報 を含める こと、小委 員会 を設置 して中小企業が本協定 による
商業上の機会 を利用す る ことを支援す る方法 を特定す ること等 を規 定 している。
関税撤廃 、 自己証明制度の導入、電子商取引をは じめとす る T P P 協 定上の諸ル
ー ルは 中小 ・中堅企業に とってもメ リッ トが大 きいが 、それ に加 えて、 これ らの規
定が導入 され る ことに よ り、中小 口中堅企業が T P P 協 定の便益 を享受 でき、 丁P
P 域 内の経済活動に積極 的に参加 してい くことがで きるよ うにな る。
直 接 輸 出 企 業 の 数 と割 合 の 推 移 ( 中小 ・
小 規模 製 造 業 )
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出典 :2014年
‐34‐
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中小企 業 自書
企業規模別EPA利用率
輸入
(0/o)
1000
900
800
700
600
500
400
300
200
100
00
4
出 典 : 2014年 度ジェトロ海 外ビジネ ス調 査 アンケ ー ト結 果
25章 .規 制 の整合
各締約国内で、 自国が 有す る各種の規 制措置 の間 での 整合性確保 に向けて努 める
べ き旨を規定す る他 、規制の影響評価 、締約国間の協力等 に つ いて規定 している。
なお、規制の整合性 章 の規定の下で生ず る事項につ いては、紛争解決章の規定によ
る紛争解決の対象外 とす る こと を規定 している。
26章 .透 明性及び腐敗行為の防
透明性 について 、締約国は、 TPP協
定の対象 となる事項 に関す る法令等 を公 表
す る こと、意見提出のための 合理的な機会 を与える こと、行政上の行為の審査及び
是正のための司法裁判所等 を設置 し、又は維持す る こと等 を規定 している。
腐敗行為の防止 に ついて 、締約国は、国際的な貿易又は投資に影響 を及 ぼす事項
に関連す る腐敗行為 等 を除去す るために必要な措置 を採用 し、又は維持す る こと等
を規定 している。
27章 .運 用及び制度に関す る規
TPP協 定の実施,運 用等 に関す る事項の検討等 を行 うTPP委
員会 の設置及び
その任務、 TPP委
員会及びその補助機関における意思決定 の方式 、締約国間の連
絡 を円滑 にす るための連絡 部 局 の 指定、本協定に基 づ く義務 について特別な経過期
間 を有す る締約国による義務 の 実施 に関す る報告等につ いて規定 している。
(注)協 定の実施、運用等に関する事項を検討するための委員会は、他の自由貿易協定に
おいても設置されることが多い。
‐35‐
28章
.紛 争解
本協 定 の解釈又は適用に関す る締約国間の紛争 を解決す る際の手続 につ いて規定
して い る。
具体 的には、協議規定を設 ける とともに、協議 による解決 が 得 られ ない場合 に
は、締 約 国の要請 に基 づ き紛争 ごとに設置 され る T P P 協
定 上のパ ネルによ り、最
終的 な解決 を得 るための手続 を規 定 している。
29章 .例
締 約 国 に対す る T P P 協
定の適用の例外 が認 め られる場合 について規定 してい
る。
30章
.最 終
TPP協 定の改正、加入、効力発生、脱退等の手続、協定の正文等について規定
している。
発効については、 丁PP協 定上、①全ての原署名国が国内法上の手続 を完了 した
旨を書面により寄託者に通知 した後 60日 後、② ①に従って 2年 以内に全ての原
署名国が国内法上の手続を完了しない場合、原署名国のGDPの 合計の少な くとも
85パ ーセン トを占める少なくとも 6か 国が寄託者に通知 した場合には、本協定は
上記 2年 の期間の経過後 60日 後、③ ①又は② に従 つて協定が発効 しない場合に
は、原署名国のGDPの 合計の少なくとも 85パ ーセン トを占める少なくとも6か
国が寄託者に通知 した日の後 60日 後に発効することとなつている。
‐36‐
自由民主党 丁 PP交 渉派遣 議員団
派遣結果報告
(ア トランタ)
1 . 派 遣議員団結果報告
2 . 議 員団声明文
派遣議員 団結果報告
派遣議員
森山 裕
丁 PP対 策委員会委員長 (団長)
西川 公也 丁 PP対 策委員会顧問
宮腰 光寛 丁 PP対 策委員会委員長代理兼事務総長
吉川 貴盛 丁 PP対 策委員会事務局長
江藤 拓 丁 PP交 渉における国益を守 り抜 く会会長
派遣 日程
9月29日 (火)∼ 10月6日 (火)(当 初 10月4日 (日)ま での予定を延長)
主な活動結果
○ 甘 利大臣 との会談
・丁PP交 渉妥結に向けての見通 し及 び課題 について意見交換を行った。
○ 現地往訪中の我が国の経済団体及び農林水産関係団体 との意見交換
・丁PP交 渉会合 の状況、交渉 日程延長の背景等についての情報共有 ととも
に、各団体 の考え方についての意見交換を数次にわた り行 った。
○ 全米商工会議所 (オバ ビー副会頭他)と の意見交換
・今回の丁PP交 渉で大筋合意を達成すべ きこと、そのためには参加各国 に
とってwin―
winの結果 が必 要であることについて、認識が一致 した。
・先方から、大筋合意のため日米が協力 し、指導力を発揮すべ きであり、
日本に更なる柔軟性 を求めたいとの発言があった。
・当方からは、大筋合意 のために米 国 の更 なる努力と決断が不可欠である
旨指摘 し、米国政府 へ の働 きかけを強 く求めた。
○ カナダ酪農 ・家禽 ・鶏卵産業団体 (アカン ド代表他)と の意見交換
0丁PP交 渉 における双方 の交渉姿勢について意見交換を行 った。
○ 大筋合意の結 果報告
・5日 朝、甘利大臣か ら丁PP交 渉 の大筋合意 の一報を受 け、党幹部議員 に
その 旨を報告、そ の後政府交渉団か ら合意概要の報告 を受 けた。
○ 記者会見及 び声明の発表
・大筋合意を受け、記者会見を開催 し、声明を別紙 のとお り発表 した。
T P P 閣 僚会合 の終 了 に 当た っての 声明
平成 2 7 年 1 0 月 5 日
自由民主党 T P P 交 渉派遣議 員 団
本 日、米 国 ア トランタ にお いて 開催 され て いた T P P 交 渉会合 が終 了
した。 9 月 2 6 日 か ら 2 9 日 まで 首 席交渉 官 会合が行 われ た 後 、3 0
日か ら閣僚会合が行 われ 、 日本か ら甘利大 臣 が 参加 した。
我 々 は 、 閣僚会 合 中 、 甘利大 臣、政府交 渉 団 と密接 に連絡 を取 り合
い 、国益 に適 った交渉 とな るよ う後 押 しした。
また、 我 が 国 の 経 済 団体 や農林 水産 関係 団体等 と丁 寧 な意見 交換 を
行 うと と もに、全米 商 工 会議所 オ バ ビー 副 会 頭 と会 談 し、合 意 に 向 け
不 可 欠 な米 側 の更 な る 努 力 を要請 した ほか 、 カナ ダ の 農業 団体 とも意
見 交換 を行 った。
T P P 交 渉 は、我 が 国が 参加 してか ら2 年 余 り続 け られてきたが、 これ
まで 積 み 重ね て きた成 果 も踏 まえ、 今 回 の 閣僚会 合 にお い て、 予 定 を
延 ば して 最後 まで 各国が ギ リギ リの交渉 を重ね 、大筋合意 に至 った。
世界 の 成長 セ ンタ ー で あ るア ジア太平 洋 地 域 に、 野心 的で包 括 的 か
つハ イ ス タ ン ダ ー ドで バ ランス の 取れ た 新 た な経 済連携 ル ー ル を構 築
す る試 み が 現実 とな り、 わが 国 の活 力 と繁 栄 につ なが る もの と期待 で
き る。
サ ー ビス、 投資 の 自由化 を進 め、知的財産 、
電子商取 引、 国有企 業 、
労働 、 環 境 の 規律 な ど、 幅広 い 分野 で 新 し い ル ー ル を構 築 し、 ヒ ト、
モ ノ、 資本 、 情報 が 自由 に行 き来す るよ うにな る。 大企 業 だ けでな く、
中小企 業 や 地 域 の 産 業 が ア ジア太 平洋 の 市 場 につ なが り、国 内 に新 た
な 投資 を 呼 び 込 んで い く、 ア ベ ノミクス の 「
成長戦 略 の核」 とな る も
ので ある。
今 回 の 合意 は、わ が 党 や 国会 の 決議 を しっか りと受 け止 め、 特 に 農
林 水産 物 につ い て、 慎 重 の上 に も慎重 を重 ね 、最後 の 最後 まで 粘 り強
く交渉 し、 厳 しい交 渉 の 中 で 政府 与党 一 体 とな って全 力 を尽 く した 結
`
果 と評価 す る。
これ まで 長 き にわ た り、 国益 を最大 限 に 実 現す べ く交渉 を行 って き
た 甘利大 臣、政府 関係者 の努 力 に対 して、 深 甚 なる敬意 を表す る。
今後 、 政府 に対 して、 まず は合意内容 につ いて丁寧 な説明 を行 うと
ともに、懸念や不安 の払拭 に努 力するよう求める。
党 として も国 民 の皆様方 の ご意見 を踏 まえ、活力あふれ る経済社会
を実現す るため、 また、農林水産業 ・農 山漁村がそ の 力を十分発揮 し
て い くため、 どのよ うな方策 が必 要 か、党 を挙げて 議論 し、 政府 と一
体 となって万全の措置 を講 じて い く決意である。
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