...

医療と介護の連携が推進する在宅での看取り

by user

on
Category: Documents
22

views

Report

Comments

Transcript

医療と介護の連携が推進する在宅での看取り
(報告書原稿)
完
了
報
告
書
1.日 時
平成 23 年 2 月 2 日 午後6時~午後9時
2.場 所
須賀川市総合福祉センター ミニシアター室
3.参加者
一般市民 94名 (参加予定数80人)
4.テーマ
「医療と介護の連携が推進する在宅での看取り」
5.アンケート配布 90枚 (回収枚数71枚 回収率 78.9%)
6.プログラム 別添資料
7.出演者名
基調講演
公立岩瀬病院副院長 三 浦 純 一
パネルデスカッション
座
長
東京大学大学院情報学環教授 石崎雅人
パネラー
国分内科クリニック 医師
国分啓二
パネラー
南東北訪問看護ステーション 看護師 結城 光
パネラー
丸光ケアサービス須賀川支店 訪問介護員 箭内浩子
パネラー
須賀川中央地域包括支援センター
ケアマネジャー 柳沼 剛
8.申請者の感想 別添資料
「公益財団」法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成による」
別添資料
6、プログラム
「医療と介護の連携が推進する在宅での看取り」
総合司会者 関 根 一 男
時
間 割
18:00~18:30
18:30~
所要時間
項
目
担
当
30
受付
5
開会を告げる
総合司会者
基調講演講師紹介
総合司会者
三浦先生
18:35
18:35~19:05
30
基調講演
19:05~19:15
10
休憩と会場整備
60
コーディネーターとパネラー紹介
総合司会者
パネルデスカッション
石崎雅人
19:15~
20:15
座
三浦純一
長 石崎雅人
パネラー 国分啓二
パネラー 結城 光
パネラー 箭内浩子
パネラー 柳沼 剛
20:15~21:35
20
全体の質疑応答
20:35~21:45
10
アンケート記入・回収
20:45
5
閉会とお礼を述べる
20:50~21:00
10
会場清掃、撤収
総合司会者
その他
別添資料
7、申請者の感想
①企画全体についての感想
・当地方では各種の講演会がありますが、「看取り」をテーマとしたものは初めて
の企画で、市民の方を対象にしてどれだけの人が関心を持って参加してもらえ
るか不安がありました。
こうした中で、どのような内容にするか実行委員会は延べ6回にわたり検討し
た結果、医療現場から見た在宅での看取り、在宅介護現場から見た看取りに絞
ってテーマを設定しました。実行委員から在宅で看取った家族がいるので事例
として発表できないかと提案があり、ご遺族に趣旨を説明したら快諾をいただ
きビデオインタビューが実現しました。
全体の構成として、第1部基調講演、第2部パネルデスカッションとし、特に
在宅で看取った家族のビデオを放映して、それをみんなで討論していくと言う
ことに重点を置いて設定しました。
実施した結果については、ビデオインタビューが素晴らしく「在宅での看取り」
の理解が深まり、所期の目標は達成されたと思います。
・この市民講座を契機として、
「在宅での看取り」が市民の方々に浸透していくよ
う継続して活動を続けていくことを確認しました。
②準備から開催運営ついて感想
・実行委員会について
実行委員会は、かなりの時間を費やしてテーマの設定やインタビュー、ビデオ
撮影、編集は深夜に及ぶ作業を行いました。出来上がったビデオは全員満足で
苦労したのも一度に吹き飛んだ感じでした。
・支援体制について
市民講座の開講について、須賀川市、須賀川市社会福祉協議会の後援と会場の
無償提供、庁内、公民館などへのポスター貼りなどの支援をいただきました。
開催当日の受付は市民ボランティアが協力し、会場の後片付けは参加者全員が
協力してくれました。
・パネルディスカッションについて
事例を「遺族のインタビュー」し皆さんと聞き、
「退院を決心してから在宅で看
取る」までを「①導入期:退院するまでの準備②ホームドクターの選択:病院
より往診医へ③ご本人の思い・家族の決心④生活の質、人生の質⑤そして・・・・
人生の最期のとき」と五つのテーマに分けてテーマ毎に「インタビューを流す」
「パネラーの意見」
「座長のまとめ」と進めて「在宅での見取り」に関する考え・
思いを深めて行った。
各テーマは、
「家族へのインタビュー」という形式で「生の声」を場面(テーマ)
ごとに時系列に紹介していった。内容が、ノンフェクションであり須賀川市内
で実際に働いている方々が、実名で登場するため参加した方々により深く伝え
ることが出来た。
③参加者の感想
・三浦先生の講演でこれからの医療制度、介護保険などの改正により地域全体て
受け皿作りに取り組んでいかなければならないと感じました。
・今回の市民講座で現状の情報を得ることが出来た。
・今回の企画は大変良かった、もっと多くの方に聞いてもらいたかった。
・国分クリニックに通院をしている者として、パネルデスカッションで国分先生
の発表は普段診察を受けているときには聞けないことが聞けて大変良かった。
・ビデオで実際に看取りをした家族のインタビューは、大変感動しました。家族
も方も大変だったと思いますが、それを支えた医師、看護婦さん、ヘルパーさ
んの力も大切なことだとおもいました。
・今日はいいお話を聞かせてもらいありがとうございました。
④市民講座を行ったことによる今後の期待される効果
・地域の医療関係者(特に開業医)と訪問介護ヘルパーさんとの協力関係が生まれて
くる。
・在宅サービス事業者の組織化が図れる。
・センシジョンアンビュランスジャパン協会東北本部が、「看取り」をテーマとし
て継続して活動を推進できる。
主催
セントジョンアンビランスジャパン協会東北支部
後援
須賀川市・須賀川市社会福祉協議会

東京大学
大学院情報学環
教授 石崎 雅人様
<研究テーマ例 >
 医療におけるコミュニケーション研究
 福祉におけるコミュニケーション研究
 超高齢社会における
つながりの質を考える。




国分内科クリニック
医師 国分啓二様
南東北訪問看護ステーションたんぽぽ
訪問看護師 結城 光様
丸光ケアサービス須賀川支店
訪問介護員 箭内 浩子様
須賀川中央地域包括支援センター
ケアマネージャー 柳沼 剛様
訪問看護ステーションは・・
在宅で自分らしく
生きることを支えます。
 赤ちゃんからお年寄りまで
 健康に不安があるときに
 退院するときに
 最期を家で迎えるために
訪問看護ステーションの特色
主治医の先生と連携し「家で一緒
に暮らしたい」お手伝いします
専門(看護・リハビリ)
スタッフがお一人おひとりの
療養生活を支えます
 24時間・365日、緊急の場合にも対応し
ます

訪問看護と在宅看取り
退院して家で暮らしたい
家で過ごすために
どんな準備が必
要なの?
夜中に具合が
わるくなった
らどうすれば
いいの?
「最後の時まで我が
家で自分らしく過ご
したい」 医療と介護の橋渡しをして
希望の場所で生きることを支えます
・ヘルパ-が行う基本業務とは
①
②
③
④
⑤
清潔ケア、心のケア
食事の提供
生活リハビリ
利用者のニ-ズに合った対応
家族の負担軽減
・介護職員の心構えと係わり方
どこで、誰と、どんな最期を迎えたいのか・・・
その人らしさを尊重できる介護支援
しっかり死を見据えて受容できる介護を支援する
・介護職ができること
① 利用者の状態変化やサ-ビスに関する意向の把握
② 苦痛症状に加えて新たな苦痛を作らないこと
③ ヘルパ-ができる医行為
・取り組んでいること
① 本人や家族が望まれている終末期の尊厳保持
② 家族の身体面と心理面のケア

医療職・介護職、家族との方針の共有
① 緊急時の連絡体制の強化
(訪問看護師、医師、ケアマネジャ-、ヘルパ-による連携プレ-)
② 情報の共有
・全職員の意識統一
① 利用者と家族を支える事業所としての機能を果たす
えっ何だって・・・・
ちい、ちい
なんか怪しい訪問販売
かぁ?
高齢者のみなさんが
住み慣れた「地域」で
安心できる生活を続けられるように
生活支援を行う総合機関です。
3職種にて構成
①保健師
・・・・・介護予防関係
②社会福祉士
~地域包括ケアの1コマ~
・・・・・権利擁護関係(成年後見・高齢者虐待)
③主任介護支援専門員
・・・・・地域のケアマネージャーさんとの協働
私がつくる「わたしの人生(わたしの最期)」を支える
連携
介護
医療
連携
利用者
①利用者の思いを伝える代弁・仲介・調整機能
②人としての尊厳(人生の質)を重んじた支援
③医療・福祉系サービスの役割を明確にし、
効果的にケアを提供
④介護力の見極め(出来ること・出来ないこと)
⑤「つながり」をつくれる(感じる)ようサポートする
リアルタイム(週・日・時間単位)で
ケアプランを見直していく
ケース紹介
須賀川市内 70歳代 男性
 病名:肝硬変、肝がん
 在宅療養期間
約4ヶ月間
 介護者:妻・嫁
 在宅で利用したサービス
病院医・在宅医・訪問看護ステーション
ケアマネージャー・入浴サービス
福祉用具貸与(ベッド)・住宅改修(手すり)

・病院のソーシャルワーカー
・介護認定を受けた
・ケアマネージャー
・訪問看護を紹介
・手すりの取付け
医療系サービスの人に関わってもらいたかった
・困った時に身近に診てくれる医師を依頼
・訪問看護が、初回外来受診の際、診察に同席
してくれて(気持ちを支えてもらい)救われた
~ご本人の思い~
・ご本人が、ホスピス(入院)は嫌だと言った
・ご本人が望んだことが一番のきっかけ
~ご家族の決意~
・往診医より「入院をしても治療方法がない」
ときちんと説明してくれた
・在宅でも病院と同じ治療をうけることができる
・体調が良い時は、外出できた
・お寿司食べに出かけて、好きなもの
を食べて楽しんできた
・入浴サービスで「青い山脈」を歌い、
家族はビックリ!!
・就寝前、「本人の状態」に変化が見られた
・呼吸が苦しそうだった 爪が白くなった
・当日の朝もリンゴをすりおろして食べること
ができた
苦しまずに自然と逝くことができた
自宅で看取って良かった・・・
・ずっと一緒にいれた
・自信がついてきた
・安心感があった
・達成感があった
これからの人生をまた頑張っていける
Fly UP