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ラトビアのユダヤ人 - Shalom Messianic Ekklesia
イスラエルの回復のために祈りましょう ラトビアのユダヤ人 人口:15,000 人 エストニアとリトアニアの間に位置し、バルト諸国の一員であるラトビアは、長い間ほかの国々に支配 されてきた。ユダヤ人コミュニティーは 14 世紀に設立され、その支配者たちによって、繁栄と苦難の両 方を味わってきたのである。 ユダヤ人は工業や商業において成功を収めてきた。バルト海のリガ湾に面する首都のリガは、商業 の中心地でもある。ユダヤ人の多くは海に関連する職業に就いており、中には優秀な船員になった人も いる。ユダヤ人の 50%は商業に携わっており、材木、マッチ製造、ビール醸造、繊維、漁業などの各産 業において頭角を現している。 第二次世界大戦のドイツによる侵略は、ラトビアのユダヤ人人口に多大な被害をもたらした。ユダヤ 人の約 90%(85,000 人)がホロコーストで命を落としてしまったのである。戦後になって、およそ3千人の 生存者が郷里に帰ってきて、リガに定住するようになった。旧ソ連のほかの共和国からも、大勢の非ラト ビア系ユダヤ人が移住してきて、民族構成に大きな影響を与えた。半世紀にわたる旧ソ連の支配下で は、ロシア語がラトビアの公用語となった。 1991 年、ラトビアはソ連からの独立を宣言、同時にラトビア人はその宗教伝統を取り戻そうとし始めた のである。彼らは、信教の自由という恩恵を喜んだが、ユダヤ人に対する圧迫は終わってはいなかった。 共産主義崩壊後、ユダヤ人の生活に対する規制はなくなったものの、戦前の住民の子孫以外に関して は完全に人権が守られているとは言えない。数々の暴力事件を含む、反ユダヤ主義の矛先は、ラトビア 系やロシア系のユダヤ人にも向けられてきたのである。 ラトビアにおけるユダヤ人人口は、多国への移住により、減少の一途をたどっている。大勢のユダヤ 人が、より明るい未来を夢見て、アメリカやイスラエルに行くことを選択している。共産主義崩壊の当時、 ラトビアの経済は非常に低迷しており、国民の平均年収は、わずか 5,689 ドルであった。ユダヤ人の大 半が都市部のリガに住んでいるにもかかわらず、十分な収入を確保するのは依然として難しい。社会道 徳の低下には目に余るものがある。ユダヤ人の間の離婚率は 65%以上にも達しており、こうした結婚の 不安定さが、非嫡出子の増加につながっている。またアルコール中毒が家庭生活を損ない、不慮の事 故をもたらしている。 ラトビアのユダヤ人社会において、教育機関と文化施設は、いつでも、より優先すべきものであった。 現在、ユダヤ人学校には 500 人の生徒が在籍している。生徒たちはヘブライ語とイディッシュ語を勉強 し、子どもの演劇や合唱団などに参加している。1990 年の秋、キネル・ユダヤ人児童合唱団がニューヨ ークで公演を行い、「ユダヤ人が再び廃虚から立ち上がるように」という願いを込めて声高く熱唱した。 共同体の主要な組織は「ラトビア・ユダヤ文化協会」という。ユダヤ人の習慣は、「ハバッド運動」によ って奨励されている。シナゴーグは4つの主要都市に置かれている。ラトビアの、ある小さなシナゴーグ のラビがミニストリーを起こし、ホロコースト生存者のためにカウンセリングを、子供のために教育と娯楽の 催し物を、そして食べ物を求める人のためには給食施設を提供している。彼のラトビアでの最初のハヌ カを祝うために、彼は市立公園で巨大なメノラーを建てた。この催し物は、2千人もの観衆の中で行われ た。このイベントが多くの人にとって、自分のユダヤ人としてのアイデンティティを回復させるきっかけとな ったのである。 祈りの課題 ✡ラトビアのユダヤ人の心をかたくなにし、彼らのメシアであるイェシュア(イエス)についての真理を拒 絶させるような、恐怖・拒否・傲慢の霊に立ち向かって。 ✡ラトビアの教会が主の預言的な声となり、この地に再び台頭する反ユダヤ主義に立ち向かうことがで きるように。 ✡教会とメシアニック信徒が一致し、ラトビアのユダヤ人と非ユダヤ人との間の和解、信頼、平和のため の仲介者となりますように。 ✡ラトビアのユダヤ人が、彼らのメシアにある召しと定めを受け入れることができるように。 ✡ホロコースト生存者のためにカウンセリングや教えを提供している、ラビとその夫人に、イェシュアこそ がユダヤ人のメシアであること、そしてその方こそ真のいやしと回復をもたらすことを、主が啓示してくだ さるように。 ✡主が、彼とその夫人を用いて、メシアであるイェシュア(イエス)の中において全うされる、真のユダヤ 信仰に彼らの民を導いてくださるように。 ✡ラトビアのユダヤ人と主の愛を分かち合うために、主がもっと働き手をその収穫のために送り込んでく ださるように。