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2010 - 東京大学工学系研究科 精密工学専攻
Department of Precision Engineering School of Engineering, The University of Tokyo 2010 Dept. of Precision Engineering The University of Tokyo 目次 Contents 緻密な思考+やわらかな発想..................................................................... 4 Introduction 専攻の概要.............................................................................................. 6 Outline 東京大学大学院 工学系研究科 精密機械工学専攻 Department of Precision Engineering School of Engineering The University of Tokyo カリキュラム........................................................................................... 8 Curriculum プロジェクト演習................................................................................... 10 Practice and Project Based Learning 教育のビジョン...................................................................................... 12 Career Prospects 教員一覧............................................................................................... 14 Faculty 研究室紹介............................................................................................ 15 Laboratories 精密機械工学専攻................................................................................ 16 Department of Precision Engineering, Hongo Campus 生産技術研究所................................................................................... 24 Institute of Industrial Science, Komaba Research Campus 先端科学技術研究センター................................................................... 27 Research Center for Advanced Science and Technology, Komaba Research Campus 人工物工学研究センター....................................................................... 29 Research into Artifacts, Center for Engineering, Kashiwa Campus グローバル COE プログラム.................................................................... 30 Global Centers of Excellence 研究・教育プロジェクト.......................................................................... 31 Research and Education Projects 入学案内、就職先................................................................................... 33 Admission/Placement 沿革 .................................................................................................. 34 History 交通案内............................................................................................... 35 Access Map 2 |精密機械工学専攻 2010 精密機械工学専攻| 3 緻密な思考+やわらかな発想 be precise, be flexible 4 |精密機械工学専攻 私たちが扱う先端テクノロジーは、情報機器から製造技術、サービス まで多岐にわたります。それは、一貫して産業や社会の現実的な問題 解決をめざす姿勢から来ています。さらなる新領域への挑戦は今日も 続いています。 「環境対応」「安全安心」「ユニバーサルデザイン」など、今日の製品 に対する要求は複雑化しています。本専攻では超微細な世界にアプ ローチするナノ・マイクロ技術や、新しい価値創造を目指した製品や 生産の知能化技術によって、世の中にない新しいモノやコトをつくり 出し、このような課題に応えようとしています。 精密工学における世界の研究教育の拠点として、また優れた人材育成 のために、本専攻では体系的に専門知識を学べるカリキュラムを組ん でいます。共にこの分野を深め、発展させていく仲間となるみなさん の参加をお待ちしています。 精密機械工学専攻| 5 精密機械工学専攻では、精密機器・情報機器・生産技術など、 わが国の産業基盤を支える先端テクノロジーの研究・教育を行っています。 O ut line 専攻の概要 6 |精密機械工学専攻 精密機械工学専攻では、計測技術、加工技術、マイクロシステム、メカトロニクス、設計・ 生産システムの工学技術などを柱に、これらを組み合わせて具体的な産業や社会の問 題解決をめざす応用研究と教育を推進しています。 本専攻は設立当初より、精密科学機器や生産技術などの分野で多くの優れた成果を 生み出してきました。高度成長へ向かう急速な工業技術の発展期より、機械式時計か ら水晶振動式時計への転換に代表される商品構造の革命、コンピュータと一体化した 情報駆動型工作機械による製作精度や歩留まりの向上、またマイクロマシンやロボッ トに不可欠な複雑かつ高精度な製品の量産実現、エンドユーザの要求に応える多様な 素材や機能の提供など、現代社会の基盤を支える工業技術の柱を築いてきました。近 年、多くの大学で進む医工連携分野でも、1970 年代より先進的な取り組みを進めて います。過去 50 年以上にわたって送り出してきた研究成果と人材は、科学技術とも のづくり産業の発展に大きく貢献してきました。 しかし一方で、製品あるいは人工物がひきおこした環境問題、資源・エネルギー問 題、生産の大半を海外に頼る産業構造など、日本の製造業はたいへん厳しい状況にあ ります。この危機を打開して持続可能な社会を実現する技術が今、求められています。 そのために私たちは、先に挙げた5分野を柱に、精密科学やものづくり産業を支え る技術に革新をもたらすことをめざしています。さらに、要素技術に根ざしたシステ ムインテグレーション技術や、ものとものづくりの情報化・知能化技術を通じて、世 界の産業をリードする新しいテクノロジーを生み出し、それを支える優れた人材を育 成したいと考えています。 精密機械工学専攻の基盤となる分野には、精密工学を支えるナノメートル計測、先 端メカトロニクス、超精密アクチュエーション技術、超精密加工、知能システム設計 方法論、デジタル設計製造技術などがあります。ここから下のような幅広い研究が展 開されています。 ・ 先端マイクロナノエンジニアリング研究 ──超高精度・高感度計測技術、各種マイクロ・ナノデバイス開発と具体的な応用 展開など ・ 高度な設計生産技術研究 ──新しい精密製造技術、光応用加工、超高速成型加工技術、超高密度実装・集積化、 情報駆動生産システム、環境に配慮した循環型生産設計など ・ 人間を対象とする新しい工学研究 ──新たなマンマシンインタフェース・人間機械系の相互適応系、先端医療福祉機 器、サイボーグ技術など ・ 知能システムと社会の関係に関する工学研究 ──実世界で共存する移動ロボティクス、サービスロボティクス、サービスそのも のを創造・提供する方法論に関するサービス工学など 製品・システム・サービスの高い精度と機能を実現する要素技術、知能と頑健性を 実現する設計情報技術、それらを集積し実体化する生産技術。現在そして未来の産業 と密接につながるこうした分野の研究によって、私たちはより豊かで持続的な社会の 実現をめざしています。 超精密加工 ナノ・ マイクロ システム 生産・ ものづくり マイクロシステム マイクロ流体 デバイス 計測工学 極限環境 メカトロニクス プラスチック 成形加工 環境情報 ネットワーク 環境 超精密計測 ロボット・ サービス 医用・健康・ 人間支援 システム 情報システム ナノ・バイオ 計測 ナノ加工計測・光実装 MEMS 実装工学 メカトロニクス アクチュエータ デジタル エンジニアリング ライフ サイクル デザイン 共創システム 生産ロボット マイクロ流体 デバイス サービスロボティクス 医用ロボティクス ヒューマン ナノ・バイオ インタフェース 計測 サイボーグ技術 精密機械工学専攻| 7 専門知識を体系的に学べる充実の講義科目群に加え、 実践力と応用力を養う豊富な演習・特別講義が用意されています。 Curri culum カリキュラム 本専攻のカリキュラムは、22 世紀のものづくりに向けた基礎工学体系を標榜してい ます。講義は、精密の基盤6科目から構成される精密工学基礎講義、ものづくりの技 術体系に呼応してその基礎を与える精密工学一般講義、社会との連携を意識した精密 工学先端講義の3群から構成されています。ものづくり研究の実践を意図した特別研 究などの PBL、学生が主体的に海外でワークショップをアレンジ実施する海外ワーク ショップ演習や外部講師による特別講義など、特徴ある実習科目も準備されています。 講義体系 Education Systems 医療バイオシステム 大学院 カリキュラム ロボットメカトロ機器 生産情報システム 精密情報機器 学位論 文 精密工学が実現する22世紀のものづくり PBL 特別研究 精 密工学 一 般 講 義 精 密工学先 端 講 義 サービスの提供 精密治療支援工学 人間環境メカトロニクス デバイスと集積化 生産・マーケット マイクロメカトロニクスと ダイナミクス 精 密工学 基 礎 講 義 知的生産システム 計測工学 動的エージェント論 システムへの実装 光応用マイクロシステム 光通信工学 マイクロシステム工学 実装工学 ロボティクス・ メカトロニクス工学 機能の実体化:機素 マイクロシステム プラスチック 集積化工学 成形加工学 知的生産システム工学 応用マイクロ流体システム メカトロニクス論 ナノマイクロシステム 設計製作技法 メカトロニクスシステム 設計製作技法 人と機械の融合と システム設計 形状データ処理工学 医用生体工学 精密加工学 形状創成と マイクロ・ナノ計測 医用精密工学 精密工学特別講義 三次元座標計測 機能のデザイン:設計 光計測工学 身体性機械論 協調機械システム論 形状モデリング論 学外へも公開 (一部試行中) 外部講師 PBL 学部講義を受けていない 他大学出身者/留学生 /社会人博士課程 国際ワークショップ 演習 国際化教育 社会連携・寄付講座 産総研連携・産業界(精研会※) ※精密機械工学専攻と産業界との交流組織 8 |精密機械工学専攻 講義要目 Syllabus 講義名 Title of Lecture 担当 Instructor 光通信工学 小林 郁太郎 Light-Wave Communication Systems Ikutaro KOBAYASHI 光計測工学 高橋 哲 Optical Measurement Satoru TAKAHASHI 三次元座標計測 高増 潔 Coordinate Metrology Kiyoshi TAKAMASU 2) 医用生体工学 医用精密工学 佐久間 一郎 Medical Precision Engineering Ichiro SAKUMA Biomedical Precision Engineering 精密治療支援工学 小林 英津子 Computer Assisted Surgery and Therapy Etsuko KOBAYASHI プラスチック成形加工学 横井 秀俊 Polymer Processing Hidetoshi YOKOI 実装工学 須賀 唯知 System Integration and Packaging Tadatomo SUGA マイクロシステム集積化工学 一木 正聡 Microsystem Integration Masaaki ICHIKI 応用マイクロ流体システム 藤井 輝夫 Applied Microfluidic Systems Teruo FUJII 光応用マイクロシステム 日暮 栄治 Microsystems for Optical Applications Eiji HIGURASHI 1) 計測工学 Sensing Technology 3) 精密加工学 Fabrication Technology 4) マイクロシステム工学 Microsystems メカトロニクス論 樋口 俊郎 5) ロボティクス・ メカトロニクス工学 Electromechanical Control Systems Toshiro HIGUCHI 人間環境メカトロニクス 佐久間 一郎 Mechatronics for Human and Engineered Environment Ichiro SAKUMA Robotics/Mechatronics 協調機械システム論 淺間 一 Cooperative Artificial Systems Hajime ASAMA 動的エージェント論 太田 順 Dynamic Agent Jun OTA 6) 知的生産システム工学 知的生産システム 新井 民夫 Intelligent Manufacturing Systems Tamio ARAI Intelligent Production Systems 形状モデリング論 鈴木 宏正 Geometric Modeling Hiromasa SUZUKI 形状データ処理工学 大竹 豊 Geometry Data Processing Yutaka OHTAKE ナノ・マイクロシステム設計製作技法 I 川勝 英樹 Prototyping Technique for Nano/Micro Systems I Hideki KAWAKATSU ナノ・マイクロシステム設計製作技法 II 金 範埈 Prototyping Technique for Nano/Micro Systems II Beomjoon KIM メカトロニクスシステム設計製作技法Ⅰ 新野 俊樹 Prototyping Technique for Mechatronics Systems I Toshiki NIINO メカトロニクスシステム設計製作技法Ⅱ 山本 晃生 Prototyping Technique for Mechatronics Systems II Akio YAMAMOTO 精密機械工学国際ワークショップ演習 国枝 正典 International Workshop Practice on Precision Engineering Masanori KUNIEDA プロジェクト演習 Practice and Project Based Learning 精密機械工学専攻| 9 Close Up ●プロジェクト演習 Practice and Project Based Learning Tenori-AFM: 20 万円で作る AFM Making Atomic Force Microscopes for 200,000 Yen 精密機械工学専攻では、先端科学研究機器開発を担う人材を育成することを目標 の一つとしています。カリキュラムの一つ「ナノ・マイクロシステム設計製作技 法」では、科学機器開発の基礎的素養を学生の皆さんに身につけてもらうために、 AFM(原子間力顕微鏡)の製作と像観察、および、ナノリソグラフィーの実習を行っ ています。 この演習は、電子回路、プログラミング、デジタル・アナログインタフェース、 光計測、ナノファブリケーションをカバーし、その応用として、ナノテクノロジー を支える先端機器の一つである AFM を手作りで製作します。1台約 20 万円とい う低コストで製作される我々の Tenori-AFM(=手乗りサイズの手作り AFM)は、 市販品の 1/100 以下のコストでありながら、マイカの原子周期像取得に成功して います。 Tenori-AFM Laser alignment Acquired images Cleaved mica (30nm x 30nm) 10 |精密機械工学専攻 Deposited Au (300nm x 300nm) 国際ワークショップ演習 International Workshop Practice on Precision Engineering 国際的な教育的活動に対して単位を認定する演習です。国際的リーダの養成の ためには、ディベートや組織能力が必要とされます。研究成果を相互に議論す るワークショップは、自分の研究を用いて説得し、他人の研究を理解して新し いものを生み出す最適の場です。 本演習では、海外での国際会議、ワークショップなどで、一定の基準に適合 する活動に参加した場合、その活動に対して単位を認定します。本演習を通じ て、国際性、企画力、リーダシップといった国際社会で活躍出来る人材の育成 を目指します。 精密機械工学専攻| 11 高度な専門能力と幅広い視野をもち、 次世代の社会に貢献できる豊かな人材の育成をめざしています。 C ar e e r Pr o s p e c t s 教育のビジョン 高度な専門能力をもつ人材への社会的ニーズがますます高まっている今日、工 学系の大学院修了生には、多様な企業や研究機関から即戦力としての大きな期 待が寄せられています。 本専攻では、社会と関わり次世代を育む豊かな人材の育成を目指し、専門知 識に立脚した学際的な研究へのとりくみ、国際的な経験の蓄積、産学連携によ る実践力・応用力の育成などにも力を入れています。 多様な価値観 を知る 社会・生活・環境を支える学際研究 国際社会で活躍する人材育成 生活支援 健康支援 社会安全支援 国際化・ 社会参加 健康・環境・幸せ 元気な高齢者 社会 との関わり 文化・仲間 プロジェクトー実践教育 ・Tenori-AFM ・精密機械工学国際ワークショップ演習 ・EU4大学との交換留学DeMaMech 学部時代 基礎科目の習得 ・機械物理 ・情報数理 ・設計制御 ・メカトロニクス ・電気・電子工学 ・ディベート ・仲間との協力(協調性) : : 進学 ・デジタル設計・生産 ・サステイナブル技術 ・マイクロ・ナノデバイス ・精密加工・計測 ・超精密メカトロニクス ・ナノ・バイオ・情報 学生・学問を楽しむ時代 12 |精密機械工学専攻 教育 から 次世代を育む時代 へ 社会と関わり次世代を育む豊かな人 環境・教育問題に配慮する余裕と 高い科学技術能力を有する社会人 ・新しい時代を切りひらく研究者・教育者 ・設計・生産分野におけるスーパーエンジニア ・新しい製造業のビジネスモデルを提案する経営者 サービス ・専門知識を有し、現代社会の持つ複雑な問題を 解決する技術コンサルタント : : データマイニング 旅立ち ネットワーク センサ マイクロ・ナノ製造技術 研究 セキュリティ 試行錯誤・解析・モデル化・発見 ロボット 産業 との関わり 製造 利潤追求・技術・ 組織・法律・戦略 ものづくり(生産)技術・サービス を基盤とした様々な分野への応用 企業 医療機器 を知る 精密機械工学専攻| 13 Fa cult y 教員一覧 所属 教員 専門分野 Affiliation Name Research Fields 本郷 淺間 一 教授 ロボティクス、サービス工学、ユビキタスシステム、移動知 Hongo Prof. Hajime ASAMA Robotics, Service Engineering, Ubiquitous Systems, Mobiligence 本郷 新井 民夫 教授 知能ロボティクス、ロボット工学、サービス工学 Hongo Prof. Tamio ARAI Advanced Robotics, Robotics, Service Engineering 本郷 一木 正聡 准教授 マイクロシステム集積化工学 Hongo Assoc. Prof. Masaaki ICHIKI MEMS Integration Engineering 本郷 大竹 豊 講師 形状処理、コンピュータグラフィックス Hongo Assist. Prof. Yutaka OHTAKE Geometry Processing, Computer Graphics 本郷 国枝 正典 教授 特殊加工、微細加工、金型 Hongo Prof. Masanori KUNIEDA Non-traditional Machining, Micromachining, Die and Mold Technologies 本郷 小林 郁太郎 教授 ネットワーク、環境情報、光通信 Hongo Prof. Ikutaro KOBAYASHI Network, Environment Information, Fiber Communications 本郷 小林 英津子 准教授 医用精密工学、コンピュータ外科 Hongo Assoc. Prof. Etsuko KOBAYASHI Biomedical Engineering, Computer Aided Surgery 本郷 佐久間 一郎 教授 Hongo Prof. Ichiro SAKUMA Biomedical Engineering, Computer Aided Surgery, Biomedical Instrumentation 本郷 須賀 唯知 教授 実装工学、インターコネクト・エコデザイン Hongo Prof. Tadatomo SUGA System Integration & Packaging, Interconnect Ecodesign 本郷 高橋 哲 准教授 レーザ応用ナノ計測、レーザ応用ナノ加工 Hongo Assoc. Prof. Satoru TAKAHASHI Laser Applied Nano-Measurement, Laser Applied Nano-Machining 本郷 高増 潔 教授 精密測定、ナノメートル計測 Hongo Prof. Kiyoshi TAKAMASU Precision Measurement, Nanometrology 本郷 樋口 俊郎 教授 メカトロニクス、アクチュエータ、先進生産工学 Hongo Prof. Toshiro HIGUCHI Mechatronics, Actuator, Advanced Production Engineering 本郷 山本 晃生 准教授 メカトロニクス、アクチュエータ、触力覚インタフェース Hongo Assoc. Prof. Akio YAMAMOTO Mechatronics, Actuator, Haptic/Tactile Interface 本郷 松本 弘一 特任教授 計測、標準、量子光学、トレーサビリティ Hongo Prof. Hirokazu MATSUMOTO Optical Metrology, Standards, Quantum Optics, Traceabilty 生研 川勝 英樹 教授 走査型プローブ顕微法、ナノメカニクス IIS Prof. Hideki KAWAKATSU Scanning Probe Microscopy, Nanomechanics 生研 金 範埈 准教授 マイクロ要素構成学、バイオ MEMS IIS Assoc. Prof. Beomjoon KIM Micro Components and System, Bio-MEMS 生研 新野 俊樹 准教授 メカトロニクス、自由形状製造技術 IIS Assoc. Prof. Toshiki NIINO Mechatronics, Solid Freeform Fabrication 生研 藤井 輝夫 教授 応用マイクロ流体システム IIS Prof. Teruo FUJII Applied Microfluidic Systems 生研 横井 秀俊 教授 成形加工、可視化、インプロセス計測 IIS Prof. Hidetoshi YOKOI Polymer Processing, Visualization, In-Process Measurement 先端研 鈴木 宏正 教授 デジタルエンジニアリング、CAD、CG、形状モデリング RCAST Prof. Hiromasa SUZUKI Digital Engineering, CAD, CG, Geometric Modeling 先端研 日暮 栄治 准教授 光集積、光実装、光マイクロシステム RCAST Assoc. Prof. Eiji HIGURASHI Optical Integration, Optical Packaging, Optical Micro-systems 人工物 太田 順 教授 ロボット工学、サービス工学、生産システム工学 RACE Prof. Jun OTA Robotics, Service Engineering, Production Engineering 医用生体工学、コンピュータ外科、生体計測工学 本郷 : 本郷キャンパス 工学系研究科精密機械工学専攻 生研 : 駒場リサーチキャンパス 生産技術研究所 先端研 : 駒場リサーチキャンパス 先端科学技術研究センター 人工物 : 柏キャンパス 人工物工学研究センター Hongo: Department of Precision Engineering, Hongo Campus IIS: Institute of Industrial Science, Komaba Research Campus RCAST: Research Center for Advanced Science and Technology, Komaba Research Campus RACE: Research into Artifacts, Center for Engineering, Kashiwa Campus 14 |精密機械工学専攻 L a b oratori e s 研究室紹介 各研究室では、随時、見学・質問を受け付けています。 興味のある方は、各教員の E-mail アドレスにお気軽にご連絡ください。 For inquiries, please feel free to contact laboratories by e-mail. 精密機械工学専攻| 15 研究室紹介●精密機械工学専攻 精密機械工学 専攻 本郷キャンパス Department of Precision Engineering 淺間研究室[サービス工学] Asama Laboratory [Service Engineering] http://w w w.robot.t.u-tokyo.ac.jp/asamalab/ サービスを創る Service Innovation 人が満足するサービス供給の方法論の確立を目指し、サービス工学の研究を行っています。 人が人工物を使うことに焦点をあて、ロボット技術やユビキタス技術を基盤として、基礎 的研究からアシスト、レスキュー、セキュリティなどへの応用まで取り組んでいます。 淺間 一 Hajime ASAMA ●人を知る(人の行動計測・モデル化、移動知(生物の適応行動メカニズムの理解) ) ●人と接する(空間知能化、サービスロボット、人の判別・行動予測・導線誘導、動的情報提示) ●人が使う(介護(起立動作支援)、レスキュー(被災者探索)、セキュリティ(不審者検出) ) 教授(精密機械工学専攻) Professor, Department of Precision Engineering 1984年東京大学大学院修士課程修了/ 1986年理化学研究所/2002年東京大 学教授/工学博士 専門分野 ロボティクス、サービス工学、 ユビキタスシステム、移動知 Robotics, Service Engineering, Ubiquitous Systems, Mobiligence 人の起立動作における動作(軌道・力)計測 Measurement of human stand-up motion (trajectory and force) 16 |精密機械工学専攻 人の歩行軌跡計測・導線誘導とその実証試験 Measurement of human locomotion (trajectory) and route guidance 研究室紹介●精密機械工学専攻 新井研究室[知能システム学] Arai Laboratory [Intelligent Systems] http://w w w.robot.t.u-tokyo.ac.jp/ ~ arai/ ロボット・生産・サービス : ロボット技術で社会を変える Robot-Production-Service: Innovate Our Society by Robotics 新井 民夫 Tamio ARAI 教授(精密機械工学専攻) Professor, Department of Precision Engineering 「人間とロボットが共生する社会」では「生産情報を消費者が使えるシステム」が出来上が ります。当研究室では、持続性社会のために、製品とサービスの融合を通して知的な生産・ 消費統合システムを構築します。サービス工学による顧客満足度評価、複雑な実世界で知 的に行動するロボット、組立作業者への情報支援を研究対象としています。 ●サービス工学:サービスの表現、解析、設計の工学的手法の開発 ●セル生産システムの高度化:作業者への情報支援とロボットによる部品供給システムの構築 ●作業環境のユニバーサルデザイン:ロボットが作業しやすい環境構築 ●複数移動ロボットの行動戦略:4脚ロボットによる協調行動の生成 1970年東京大学卒業/1977年東京大 学大学院博士課程修了/1977年東京大 学講師/1980年同助教授/1987年同 教授/この間79〜81年Edinburgh大客 員研究員/2000〜05年人工物工学研 究センター長/工学博士 専門分野 知能ロボティクス、ロボット工学、 サービス工学 Advanced Robotics, Robotics, Service Engineering 人間・ロボット協調型セル生産システムの開発 Development of Human-Robot Cooperative Cell Production System 一木研究室[マイクロシステム集積化工学] サービスの設計を支援する CAD システムの開発 Deployment of computer aided system for designing service Ichiki Laboratory [MEMS Integration Engineering] http://w w w.su.t.u-tokyo.ac.jp/ ナノ機能素形材によるグリーンテクノロジーの開拓 R&D of Green Technology based on Nano-scale Device and Mechanisms MEMS に代表されるマイクロナノシステムの製造・実装技術にグリーンテクノロジーの観 点から取り組んでいます。とくに、ナノ機能素形材の微細加工、表面制御、プロセスの装 置化とこれらの科学化を通じて、本分野の次世代中核技術の確立を目指しております。 一木 正聡 Masaaki ICHIKI 准教授(精密機械工学専攻) Associate Professor, Department of Precision Engineering ●コンパクト MEMS 製造システムの開発 ●MEMS 実装・集積化技術 ●ナノ機能・構造・機構に基づく先進製造プロセス ●ナノ転写法に基づく電子部品組立技術の開発 1990年早稲田大学卒業/1995年早大 大学院博士課程退/1994 年 早大助手 /1995年新技団(現 JST)/1997年工 技院機技研(現 産総研)/2008年東京 大学准教授/この間04〜05年Imperial College London校/博士(理学) 専門分野 マイクロシステム集積化工学 MEMS Integration Engineering 拡張機能を持つ MRI 用 MEMS コイル MRI MEMS Expanding coil コンパクト MEMS 製造システムの開発 R&D of Compact MEMS Manufacturing 精密機械工学専攻| 17 研究室紹介●精密機械工学専攻 大竹研究室[形状処理工学] Ohtake Laboratory [Geometry Processing] http://w w w.den.rcast.u-tokyo.ac.jp/ ~ yu-ohtake/ デジタル化された現物データの高速かつ頑健な形状処理 Fast and Robust Geometry Processing of Digitized Real-world Objects 計算機上で形状を扱うための技術を研究しています。3次元 (+ 時間軸 ) 形状測定により得 られた複雑かつ大規模なデータを中心に扱っており、高速・高精度・頑健な形状処理アル ゴリズムの提案を目標としています。 大竹 豊 Yutaka OHTAKE 講師(精密機械工学専攻) Assistant Professor, Department of Precision Engineering ●表面測定点群からの曲面の再構築 ●陰関数曲面を用いた高精度形状表現 ●微分量に基く形状の特徴検出 ●連続断面画像からの物理解析用メッシュ生成 1997年会津大学卒業/2002年会津大 学大学院博士課程修了/2002年マック スプランク情報科学研究所博士研究員/ 2004年理化学研究所研究員/2007年 東京大学講師/コンピュータ理工学博士 専門分野 形状処理、 コンピュータグラフィックス Geometry Processing, Computer Graphics CT 画像からのマルチマテリアルメッシュ生成 Mesh Generation from CT Image with Multi-materials 国枝研究室[特殊加工] 3次元点群からの頑健な曲面再構築 Robust Surface Reconstruction from 3D Scattered Points Kunieda Laboratory [Non-traditional Machining] http://w w w.edm.t.u-tokyo.ac.jp/ 物理現象の解明に基づく新しい加工法の提案 Development of Advanced Manufacturing Processes through Fundamental Insight into Physical Phenomena 加工の物理現象の基礎的解明に基づき、不可能を可能にする革新的な加工法を開発するこ とによって、高付加価値なものづくりに貢献します。 国枝 正典 Masanori KUNIEDA ●放電加工現象の解明とシミュレーション ●微細放電加工の研究 ●電解液ジェットを用いた微細電解加工 ●積層板の拡散接合による高機能金型の製作 教授(精密機械工学専攻) Professor, Department of Precision Engineering 1985年東京大学大学院博士後期課程修 了/1986年東京農工大学講師/1987 年同助教授/2001年同教授/2010年 東京大学教授/工学博士 専門分野 特殊加工、微細加工、金型 Non-traditional Machining, Micromachining, Die and Mold Technologies 現在、放電加工で得られるもっとも微細な軸 放電加工の微細化の研究 Miniaturization of electrical discharge machining 18 |精密機械工学専攻 電解液ジェットを用いたマイクロ旋盤加工 Micro-turning by electrolyte jet turning 研究室紹介●精密機械工学専攻 小林(郁)研究室[環境情報ネットワーク] Kobayashi Lab. [Environment Information Network] http://w w w.ein.t.u-tokyo.ac.jp/ 未来を創る光ネットワーク Fiber-Optic Network Leading to Information Society IP・情報家電からユビキタス・グリッド機能へのネットワーク展開の中で、環境情報の果 たす役割、これを支えるネットワークサービスや光機能部品の研究を進めています。P2P の解析・有用情報配信・金属光導波路・環境情報の構造化等のテーマを取り上げます。 小林 郁太郎 Ikutaro KOBAYASHI 教授(精密機械工学専攻) Professor, Department of Precision Engineering 1970年東京大学卒業/1975年東京大 ●P2P 型ネットワークのモデル化と解析 …個が主役となる網を目指して… ●自立情報発信端末のネットワーク接続 …ホームネットワークの自動生成… ●環境情報の構造化センシング …計測とデータベースのシステム化… ●光ファイバ素子による環境計測 …広域分布測定技術の確立へ向けて… ●金属光導波路伝搬特性の解析 …SPP波を理解して光機能を提案… ●光発振器の引き込み動作解析 …光網の波長ルーティングへの応用… 学大学院博士課程修了/工学博士 専門分野 ネットワーク、環境情報、光通信 Network, Environment Information, Fiber Communications 環境情報ネットワークの実現へ向けて Toward Environment Information Network 金属導波路の光伝播 Light Propagation Trough Metallic Wave-Guide 小林(英)研究室[治療支援工学] Kobayashi (E) Laboratory http://w w w.bmpe.t.u-tokyo.ac.jp/ 生命を支えるメカトロニクス技術 Mechatronics System Supporting Life and Life Science 人々の生活の質(QOL)を向上させる環境・ものの実現を目指し、メカトロニクス技術を 用いた低侵襲外科手術支援システムの研究を行っています。先端的かつ実用的なシステム として、要素技術から実用化研究まで行ってきたいと考えています。 小林 英津子 Etsuko KOBAYASHI 准教授(精密機械工学専攻) Associate Professor, Department of Precision Engineering ●低侵襲腹部外科手術支援用ロボットシステムの研究 ●MRI 誘導下手術支援システムの研究 ●高機能内視鏡の開発 ●高機能治療器とロボットの融合 ●医療用アクチュエータに関する研究 1995年東京大学卒業/2000年東京大 学大学院博士課程修了/2000年東京大 学大学院新領域創成科学研究科リサー チアソシエイト/2002年同講師/2006 年東京大学大学院工学系研究科助教授 /博士(工学) 専門分野 医用精密工学、コンピュータ外科 Biomedical Engineering, Computer Aided Surgery 内視鏡ロボット Laparoscopic Manipulator MRI 誘導下用小型鉗子マニピュレータ Compact Forceps Manipulator for MRI Guided Surgery 精密機械工学専攻| 19 研究室紹介●精密機械工学専攻 佐久間研究室[医用精密工学] Sakuma Laboratory http://w w w.bmpe.t.u-tokyo.ac.jp/ 生命科学の進歩をふまえた医学と工学の融合による先端精密医療技術開発 Advanced Medical Technologies through Fusion of Precision Engineering and Biomedical Science 低侵襲で安全な治療を実現する精密標的治療のための手術支援ロボットシステム・病変部 位可視化・手術ナビゲーションシステムの開発、生体応答の人工的制御による心臓不整脈 を治療の研究などを通じて、より良い生活環境・医療環境を実現を目指します。 佐久間 一郎 Ichiro SAKUMA 教授(精密機械工学専攻) Professor, Department of Precision Engineering 1982年東 京大学 卒業 /1985 年東 京 ●精密標的治療支援メカトロニクスの研究 ●手術支援ロボティクスの研究 ●治療ナビゲーションのための術中生体計測技術の研究 ●生体応答の人工的制御による心臓不整脈治療に関する研究 ●遺伝子治療技術・分子イメージング等を応用した医療デバイスの研究 ●生体機能精密測定技術の研究 大学大学院博士課程中退/1989年工 学博士(東京大学)/1990〜91年米国 Baylor College of Medicine, Department of Surgery研究講師/1998年東京大学大学 院工学系研究科助教授/2001年同大学 院新領域創成科学研究科教授/2006 年同大学院工学系研究科教授 専門分野 医用生体工学、コンピュータ外科、 生体計測工学 Biomedical Engineering, Computer Aided Surgery, Biomedical Instrumentation 術中蛍光計測による脳腫瘍同定を用いる精密レーザ手術システム 高速度カメラによる心筋細胞膜電位計測と画像情報フィードバックを Precision guided laser surgery with intra operative 用いた点電気刺激による心臓不整脈(スパイラルリエントリ)の制御 fluorescence measurement for brain tumor detection Optical mapping of cardiac action potentials using a high speed video camera and its application to control delivery of electric shock with visual feedback 須賀研究室[実装工学] Suga Laboratory [System Integration & Packaging] http://w w w.su.t.u-tokyo.ac.jp/ ナノを操る超高密度集積化技術とエコデザイン Nanometer-Scale Manufacturing Science & Eco-Design 須賀 唯知 Tadatomo SUGA 教授(精密機械工学専攻) Professor, Department of Precision Engineering 1979年東京大学大学院修士課程修了/ 持続型循環社会の実現のための手法を、ナノスケールの接合界面のデザインという要素技 術と、グローバル循環の評価というマクロなエコデザインの 2 方向から実現しようとして います。具体的には、世界にも例のない「常温接合」という新しい接合の研究を行ってい ます。接着剤のような媒介を使わず、また熱を加えることなく異種材料を直接接合するので、 分離も可能な、界面の新しいエコデザインの手法になるものと期待されています。 ●常温接合 ●高密度実装への適応 ●インターコネクト・エコデザイン ●グローバル循環のエコデザイン 1979年マックスプランク金属研究所研 究員/1984年東京大学助教授/1993 年同教授/工学博士 専門分野 実装工学、 インターコネクト・エコデザイン System Integration & Packaging, Interconnect Ecodesign 常温接合と高密度実装 Room temperature bonding and high-density packaging 20 |精密機械工学専攻 エコデザインのコンセプトとインターコネクト・エコデザイン Concept of EcoDesign and Interconnect EcoDesign 研究室紹介●精密機械工学専攻 高橋研究室[光応用ナノ加工計測] Takahashi Laboratory [Laser Applied Nano-Measurement] http://w w w.nanolab.t.u-tokyo.ac.jp/ “光”の可能性を追求する Ultimate Optical Approach to Nano World 次世代の超精密ものづくりを実現するための、新しい加工・計測技術の確立を目指してい ます。特に、我々生命体の根源をなす“光”を媒体とした新しい超精密ナノ加工・計測技 術に関する研究を推進しています。 高橋 哲 Satoru TAKAHASHI 准教授(精密機械工学専攻) Associate Professor, Department of Precision Engineering ●超精密加工表面性状のレーザ応用ナノインプロセス計測技術の開発 ●エバネッセント光によるナノメートル物性情報の取得に関する基礎的研究 ●近接場光学に基づいたマイクロ・ナノマシニングに関する研究 ●光制御要素技術の開発 1993年大阪大学卒業/1995年大阪大 学大学院博士前期課程修了/1996年大 阪 大学助手/2002年大阪 大学講師/ 2003年東京大学助教授/博士(工学) 専門分野 レーザ応用ナノ計測、 レーザ応用ナノ加工 Laser Applied Nano-Measurement, Laser Applied Nano-Machining エバネッセント露光ナノ光造形装置 Nano-stereolithography system using evanescent light 次世代半導体機能薄膜のナノ欠陥検出シミュレーション Computer simulation for nano-defects detection of low-k layer 高増研究室[精密測定] Takamasu Laboratory [Precision Measurement] http://w w w.nanolab.t.u-tokyo.ac.jp/ 精密測定と標準 Precision Measurement and Industrial Standard ナノメートルからキロメートルまで、マイクロマシンから人体までの幅広い対象の形状や 寸法を精密に測定、評価し、計測標準を確立することを目指しています。 高増 潔 Kiyoshi TAKAMASU 教授(精密機械工学専攻) Professor, Department of Precision Engineering ●三次元座標計測における測定の不確かさの推定 ●複雑な三次元メカニズムのキャリブレーション ●新しい測定システム:ナノメートル三次元測定機/パラレル三次元測定機 ●人体形状および生体情報の計測 ●ナノテクノロジーにおける標準の確立 1977年東京大学卒業/1982年東京大 学大学院博士課程修了/工学博士 専門分野 精密測定、ナノメートル計測 Precision Measurement, Nanometrology パラレル三次元測定機(パラレルメカニズムを用いた三次元測定機) Parallel-CMM (Coordinate Measuring Machine Using Parallel Mechanism) 座標計測における不確かさの推定(円筒測定の不確かさ) Uncertainty Estimation in Coordinate Metrology (Uncertainty in Cylinder Measurement) 精密機械工学専攻| 21 研究室紹介●精密機械工学専攻 樋口研究室[メカトロニクス] Higuchi Laboratory [Mechatronics] http://w w w.aml.t.u-tokyo.ac.jp/ メカトロニクスの革新技術を開発し、新規産業の創成をめざす Innovation in Mechatronics for New Industries 静電モータ、圧電素子、超音波モータなどのアクチュエータの開発と磁気浮上・静電浮上、 マイクロマニピュレーション、自動組立、超精密加工などのメカトロニクスに関する広汎 な研究を、生産技術やバイオテクノロジーへの応用を目指して進めています。 樋口 俊郎 Toshiro HIGUCHI 教授(精密機械工学専攻) Professor, Department of Precision Engineering 1972年東京大学卒業/1977年東京大 ●大型薄板ガラスやシリコンウエハを対象とした静電浮上・非接触搬送装置の開発 ●静電人工筋の開発と微粉体・細胞・液滴の静電マニピュレーション ●弾性表面波を利用した超音波モータ、霧化機構とナノプリンティング、液滴駆動 ●3次元内部構造顕微鏡と細胞操作バイオイメージング技術の開発 ●磁気浮上、圧電アクチュエータなどを利用した超精密自動組み立て技術の研究 ●光学素子や金型の超精密加工、レーザを利用した新加工技術と駆動技術の開発 学大学院博士課程修了/1978年東京大 学生産技術研究所助教授/1991年東京 大学工学部教授/2002年(株)ナノコ ントロール取締役(大学発ベンチャー兼 業)/工学博士 専門分野 メカトロニクス、アクチュエータ、 先進生産工学 Mechatronics, Actuator, Advanced Production Engineering コンピュータ支援細胞操作システム Computer aided cell manipulation system 山本研究室[人間機械システム] 弾性表面波を利用したマイクロ霧化器 Micro atomizer by surface acoustic wave device Yamamoto Laboratory http://am.t.u-tokyo.ac.jp/ メカトロニクスが生み出す人と機械の新たな関係 Innovating Human-Machine Interaction with Mechatronic Technologies アクチュエータやハンドリングを中心としたメカトロニクス技術の研究を行っています。 具体的には、触覚・力覚インタフェース技術の研究や、静電気力のロボティクス・メカト ロニクス応用などに取り組んでいます。 山本 晃生 Akio YAMAMOTO 准教授(精密機械工学専攻) Associate Professor, Department of Precision Engineering ●力覚・触感提示技術の研究 ●静電ロボティクス&メカトロニクス ●作業支援のための人・機械協調システム ●MR-compatible アクチュエータの開発と生体機能計測への応用 ●柔軟なセンサ・アクチュエータの研究 1994年東京大学卒業/1999年東京大 学大学院博士課程修了/1999年東京大 学助手/2000年同講師/2005年同助 教授/博士(工学) 専門分野 メカトロニクス、アクチュエータ、 触力覚インタフェース Mechatronics, Actuator, Haptic/Tactile Interface モノの手触りを伝える触感ディスプレイ Visualization of finger-surface contact and its application to tactile displays 22 |精密機械工学専攻 MRI と静電アクチュエータによる生体モデリング Biomechanical modeling using MRI and electrostatic actuators 研究室紹介●精密機械工学専攻 トレーサビリティ計測工学寄附講座 Traseability Metrology Laboratory http://w w w.nanolab.t.u-tokyo.ac.jp/ 社会共通に信頼し合える先端光計測標準 Optical-Comb Applied Metrology for Traseability 貿易等によりグローバル化した社会の構築においては、信頼できる共通の尺度をもった計 測技術が不可欠です。この共通の尺度の基盤として光周波数コムの応用計測技術を開発し、 世界 (SI) 標準に基づいた計測体技術系を確立します。 松本 弘一 Hirokazu MATSUMOTO 特任教授(精密機械工学専攻) Project Professor, Department of Precision Engineering ●国際・国家標準に基づいたトレーサビリティ技術体系論の研究 ●光周波数コムの発生技術の研究 ●光コムによる長さ関連量の計測技術の研究 ●光ファイバ網による遠隔測定技術の研究 1976年東京大学大学院博士課程修了/ 工学博士/1976〜2008年工業技術院 計量研究所・ (独) 産業技術総合研究所 手作りの光ファイバ モードロックレーザ 光コムの変調波による絶対測長 光コムの干渉による絶対測長 専門分野 計測、標準、量子光学、 トレーサビリティ Optical Metrology, Standards, Quantum Optics, Traceabilty トレーサビリティ Traceability 中継局 Absolute Length Measurement 光ファイバ網による 遠隔測長・校正 光周波数コム (標準) Optical Frequency Comb トレーサビリティのための光コム・光ファイバ応用計測技術 Optical-Comb, Optical-Fiber Applied Metrology for Traseability 精密機械工学専攻| 23 研究室紹介●生産技術研究所 生産技術 研究所 駒場リサーチキャンパス Institute of Industrial Science 川勝研究室[ナノメカニクス・ナノマシン・ナノ計測] Kawakatsu Laboratory http://web.me.com/hkawakatsu/ 超高速、超並列、超高感度検出 Ultrafast, Ultraparallel, Ultrasensitive Detection 本研究室では、カンチレバーを用いた計測を中心に、走査型力顕微鏡、微小質量検出、物 質検出の研究を行っています。 川勝 英樹 Hideki KAWAKATSU 教授(生産技術研究所) Professor, Institute of Industrial Science ●サブオングストローム振幅の原子間力顕微鏡 ●原子オーダの質量検出 ●液中原子間力顕微鏡 ●カンチレバー式物質センサ ●ナノカンチレバー ●組成同定装置 1985年東京大学卒業/1990年東京大 学博士課程修了/1990年東大生研講師 /1992年東大生研助教授/2004年東 大生研教授/1995〜1997年スイスバー ゼル大学物理学研究所客員研究者、フラ ンス科学研究センター客員研究者 専門分野 走査型プローブ顕微法、 ナノメカニクス Scanning Probe Microscopy, Nanomechanics AFM とナノカンチレバーで液中表面の原子、分子オーダの神秘を探る Wonders of surfaces in liquid explored by our Atomic Force Microscope 24 |精密機械工学専攻 研究室紹介●生産技術研究所 金研究室[ナノ・バイオ計測] B.J. Kim Laboratory http://w w w.kimlab.iis.u-tokyo.ac.jp/ 未来のマイクロ・ナノデバイス−その要素と構成 Advanced NEMS - Micromachined Tools for Investigation of Nanoworld 高機能化・高集積化のバイオセンサーチップの実現を目指して、半導体加工技術と機械的 なマイクロ加工技術、自己組織化を利用するボトムアップアプローチ手法を融合したナノ 構造・デバイスの製作およびそのバイオセンサとしての応用に関する研究を行っています。 金 範埈 Beomjoon KIM 准教授(生産技術研究所) Associate Professor, Institute of Industrial Science 19 93 年ソウル大 学 卒 業 /19 9 5 年 東 ●シャドウマスクを用いた多機能マイクロ・ナノパターニング ●自己組織化単分子膜を用いたナノコンタクトプリンティング ●保存可能な機能的マイクロプロテインチップの開発 ●単一細胞の電気・物理的特性を測る MEMS デバイスの開発 ●層流を用いた電気鍍金法によるマイクロ構造物の製作 ●MEMS 技術を用いた新走査型近接場顕微鏡プローブの開発 京大学精密機械工学 専攻修 士/1998 年同大学院 博士課程 修了、工学 博士/ 1999〜2000年フランス科学研究セン ター、オランダTwente大学博士研究員/ 2000年東大生研助教授 専門分野 マイクロ要素構成学、バイオ MEMS Micro Components and System, Bio-MEMS DNA 単分子の挙動分析用ナノチャネルの製作 Nanochannel for Single DNA stretching ナノワイヤーの製作と局部温度センサーとしての応用 Fluorescent thermometry in Nanowire as local heater 新野研究室[応用電気機械システム] Niino Laboratory http://niinolab.iis.u-tokyo.ac.jp/ 新しい製造技術とメカトロ制御技術の融合 Integration of Novel Technologies on Fabrication and Mechatronics 真空・強磁場など特殊環境下で動作するメカトロ要素・システムの開発、また粉末から直 接3次元形状を創出する新しい製造技術の開発を行っています。さらに製造技術とメカト ロ制御技術を融合した新しいメカトロデバイスの創出を目指していきます。 新野 俊樹 Toshiki NIINO 准教授(生産技術研究所) Associate Professor, Institute of Industrial Science 1990年東 京大学精密機械工学科卒/ ●真空中静電浮上モータ ●超高真空対応超音波モータ ●超高真空対応高分解能長ストロークリニアモータ ●粉末焼結積層造形法の再生医療への応用 ●粉末焼結積層造形部品の透明化 ●粉末焼結積層造形装置の開発 1995年東京大学大学院精密機械工学専 攻博士課程修了、博士(工学)/同年理 化学研究所基礎科学特別研究員/1997 年理化学研究所研究員/2000年東京 大学生産技術研究所助教授 粉末焼結積層造形された不透明 部品 SLS (Slective Laser Sintering) Processed Opaque Part 専門分野 メカトロニクス、自由形状製造技術 屈折率調整された樹脂 の含浸 Infiltration of Resin with Tuned Refractive Index Mechatronics, Solid Freeform Fabrication 透明化処理後の部品 Transparentized Part 再生医療用担体 Scaffold for Regenerative Medicine 粉末焼結積層造形法によって自由形状造形された部品の透明化 Transparentization of SLS Processed Parts 精密機械工学専攻| 25 研究室紹介●生産技術研究所 藤井研究室[マイクロ流体デバイス] Fujii Laboratory [Applied Microfluidic Systems] http://w w w.microfluidics.iis.u-tokyo.ac.jp/ ミクロの空間で分子や細胞を操る Handling Molecules and Cells in Microscopic Spaces 半導体微細加工技術を応用してマイクロ・ナノスケールの構造体を製作し、これを用いて 生体高分子や細胞、組織に関わる新しい実験系の構築を試みると同時に、実用レベルのマ イクロ流体システムの開発を進めています。 藤井 輝夫 Teruo FUJII 教授(生産技術研究所) Professor, Institute of Industrial Science 1993年東 京大学大学院工学系研究 科 ●マイクロ流体デバイス製造基盤技術の研究 ●生体高分子反応/分析システムの研究 ●細胞組織培養デバイス(セルエンジニアリングデバイス)の研究 ●生殖補助医療応用デバイスの研究 ●深海環境における現場遺伝子解析システムの研究 ●分子計算応用デバイスの研究 博士課程修了/1993年東京大学生産技 術研究所客員助教授、助教授/1995年 理化 学研究所勤務/1999年東 京大学 生 産技術研究所助教授 /2007年現 職 /博士(工学) 専門分野 応用マイクロ流体システム Applied Microfluidic Systems 現場遺伝子解析システムのプロトタイプ A Prototype of in situ Gene Analysis System 生殖補助医療のための受精卵培養デバイス Embryo Culture Device for Assisted Reproduction 横井研究室[成形加工・可視化計測] Yokoi Laboratory http://w w w.iis.u-tokyo.ac.jp/~hiyokoi/ “超”を極める成形加工 Ultimate Polymer Processing Technologies 延べ 46 社参加の産学連携プロジェクトを中核に据え、プラスチック成形加工の可能性に 限界まで挑戦するとともに、未知の現象や未解明な成形現象の可視化・計測と、それらの 系統的な解析を通して、新たな学問体系を創出することを目指しています。 横井 秀俊 Hidetoshi YOKOI 教授(生産技術研究所) Professor, Institute of Industrial Science 1978年東京大学卒業/1983年東京大 ●超高速・超薄肉射出成形の研究 ●極微細パターンの転写成形と離型の研究 ●成形加工現象の可視化実験解析 ●超高速複合射出成形法の開発 ●各種インプロセス計測技術およびセンサーの開発 ●パルプ射出成形・押出成形の研究開発 学大学院博士課程修了/同年生産技術 研究所講師/1985年同助教授/1997 年同教授/1998~2008年東京大学国 際・産学共同研究センター教授(生産研 教授兼務)、2005~2007年同センター 長/工学博士 専門分野 成形加工、可視化、インプロセス計測 Polymer Processing, Visualization, In-Process Measurement 顕微鏡内蔵金型と微細パターン充填挙動の高倍率可視化結果 回転円筒ブロック方式による面圧 / 温度分布計測装置とランナー分岐部温度分布 Visualization mold with microscope installed and magnified visualization Measuring unit of pressure/temperature distribution and measuring result images of filling process behind micro protruded patterns of temperature distribution at Y-shaped runner split portion 26 |精密機械工学専攻 研究室紹介●先端科学技術研究センター 先端科学技術 研究センター 駒場リサーチキャンパス Research Center for Advanced Science and Technology 鈴木研究室[製造情報システム分野] Suzuki Laboratory [Digital Engineering] http://w w w.den.rcast.u-tokyo.ac.jp/ ~ suzuki/ 3次元コンピューティングによる設計生産プロセス革新 3D Computing and Systems for Innovative Design and Manufacturing 3次元空間や形状を扱う3次元コンピューティングは、デジタルエンジニアリングの基盤 技術であり、これを強化することによってモノづくりの設計開発プロセスを革新します。 この技術は汎用性が高く、アニメ、ゲーム、WEB 3D などへも展開します。 鈴木 宏正 Hiromasa SUZUKI 教授(先端科学技術研究センター) Professor, Research Center for Advanced Science and Technology ●3次元スキャンデータのモデリング技術とその設計・生産応用 ●サブディビジョンサーフェスによる高品質スタイルデザイン ●C G アニメーションのための自由形状モデリング ●デジタルヒューマンモデリングとそのマス・カスタマイゼーションへの応用 ●サブディビジョンサーフェスによる高品質スタイルデザイン ●遠隔地の協調設計を支えるネットワーク 3次元モデリング技術 1980年東 京大学 卒業 /1986 年東 京 大学大学院博士課程修了/1987年東京 大学教養学部助手/1988 年同講 師/ 1990年同助教授/1994年工学部助教 授/2003年同教授/2004年先端科学 技術研究センター/2000年(株)エリジ オン取締役(兼業)/工学博士 専門分野 デジタルエンジニアリング、CAD、 CG、形状モデリング Digital Engineering, CAD, CG, Geometric Modeling X 線 CT スキャナーによるリバースエンジニアリング Reverse Engineering using X-ray CT Scanning 自由形状モデルの紙模型(展開図)生成 Creating Paper Craft (unfolding) for Free Form Shapes 精密機械工学専攻| 27 研究室紹介●先端科学技術研究センター 日暮研究室[光マイクロ実装] Higurashi Laboratory http://w w w.su.t.u-tokyo.ac.jp/ 集積光マイクロシステムを目指した先端光実装技術 Advanced Optical Packaging Technology towards Integrated Optical Micro-systems 次世代の情報システムを実現する上で鍵を握る光マイクロ実装技術を研究しています。特 に、多様な光素子を高密度集積するための異種材料接合技術、マイクロバンプ形成技術、 およびこれら先端光実装技術を駆使した光マイクロセンサの研究を行なっています。 日暮 栄治 Eiji HIGURASHI 准教授(先端科学技術研究センター) Associate Professor, Research Center for Advanced Science and Technology ●光集積技術 ●異種材料接合技術 ●マイクロバンプ形成プロセス ●ウェハレベルパッケージング ●光マイクロセンサ ●光マイクロマシン(MEMS) 1991年東 北大学大学院博士前 期課程 修了/1991年日本電信電話株式会社/ 2003年東京大学大学院工学系研究科 助教授/2004年東京大学先端科学技 術研究センター助教授/博士(工学) 専門分野 光集積、光実装、光マイクロシステム Optical Integration, Optical Packaging, Optical Micro-systems 光マイクロセンサ用ハイブリッド 集積 Si プラットフォーム Hybrid integrated Si platform for optical micro-sensors 28 |精密機械工学専攻 Si 基板上の LN 光導波路 LN optical waveguide chip integrated on Si substrate 研究室紹介●人工物工学研究センター 人工物工学 研究センター 柏キャンパス Research into Artifacts, Center for Engineering 太田研究室[移動ロボティクス] Ota Laboratory [Mobile Robotics] http://w w w.race.u-tokyo.ac.jp/otalab/index-j.htm 実世界で動き、協調するエージェントの知能を設計する Design of Intelligent Cooperative Agents in Real Worlds 実世界で協調して動き回るエージェントの知能並びに運動 ・ 移動機能の解明と設計を研究 対象とします。動作計画手法、進化的計算、制御工学等を理論的基盤として、相互作用す るマルチエージェントシステムの設計論の構築を目指します。 太田 順 Jun OTA 教授(人工物工学研究センター) Professor, Research into Artifacts, Center for Engineering ●マルチエージェントシステムと行動知能:群知能ロボットの行動制御等 ●知的エージェントのための環境整備:マニピュレータの配置設計等 ●大規模搬送システム:港湾物流系 ・ 配送センター設計等 ●ヒューマンアナリシス:MRI 画像からの手骨位置姿勢推定等 1989年東京大学大学院修士課程修了 /1989年新日本製鐵(株)/1991年東 京大学助手/1996年同助教授/2007 年同准教授 /2009年同教授 /この間 1996〜1997年スタンフォード大学客員 研究員/博士(工学) 専門分野 ロボット工学、サービス工学、 生産システム工学 Robotics, Service Engineering, Production Engineering 群知能ロボットの協調 Cooperation of multi-agent robots マルチエージェント搬送システム Multi-agent transport system 精密機械工学専攻| 29 グローバル COE プログラム Global Centers of Excellence ●機械システム・イノベーション国際拠点 Global Center of Excellence for Mechanical Systems Innovation ・ ナノあるいはマイクロメートルオーダーの現象を解明かつ制御することによって、マクロスケールに おいて従来にない画期的な性能を発揮できる革新的な機械システムを創出すること、学問・技術体系 を構築すること、および当該分野を産業界・学術界で先導するリーダーを養成することを目的とする ・ 事業推進担当者:高増 潔 教授、須賀 唯知 教授 ・ 参考 URL <http://mechasys.jp/> ●学融合に基づく医療システムイノベーション Center for Medical System Innovation ・ 生体の機能や構造をナノスケールで理解するナノバイオロジー、生体の機能や構造に啓発されたシス テムやデバイスを創成するナノエンジニアリング、生体をナノスケールで操作し医療へと展開するナ ノマニピュレーションの三つの柱と融合展開し、さらに社会・経済・経営的視点を取り入れることに より、真に社会より求められる先端医療システムイノベーションを多角的に発展させることのできる 社会先導型の国際的人材育成を目指す ・ 事業推進担当者:佐久間 一郎 教授 ・ 参考 URL <http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/CMSI/> 30 |精密機械工学専攻 研究・教育プロジェクト Research and Education Projects 【研究プロジェクト】 ●文部科学省科学技術振興調整費 「システム疾患生命科学による先端医療技術開発拠点」(平成 19 〜 29 年度) ・ 社会・産学連携委員長、プロジェクト推進担当 : 佐久間 一郎 教授 ●文部科学省先端計測分析・機器開発事業 「光コムを用いた空間絶対位置超精密計測装置の開発」(平成 21 ~ 24 年度) ・ プロジェクトチームリーダー:松本 弘一 特任教授 ●NEDO 研究助成 「インテリジェント手術機器プロジェクト」(平成 19 〜 23 年度) ・ プロジェクトサブリーダー : 佐久間 一郎 教授 ●NEDO 産業技術研究助成事業 「ナノトランスファー法による高容量キャパシタ内蔵型多層回路基板の開発」(平成 18 年 6 月〜 22 年 5 月) ・ 研究代表者:一木 正聡 准教授 ●NEDO 産業技術研究助成事業 「エバネッセント局在フォトンの三次元アクティブ制御による微細加工・計測複合システムの開発」(平成 21 年 7 月〜 23 年 6 月) ・ 研究代表者:高橋 哲 准教授 ●JST 戦略的創造研究推進事業 CREST 研究 「安心安全のためのアニマルウォッチセンサの開発」(平成 18 年 10 月〜 23 年 9 月) ・ 拠点リーダー:須賀 唯知 教授 ●JST 戦略的創造研究推進事業 CREST 研究 「マイクロ・ナノ統合アプローチによる細胞・組織 Showcase の構築」(平成 21 年 11 月〜 27 年 3 月) ・ 研究代表者:藤井 輝夫 教授 ●JST 戦略的創造研究推進事業 さきがけ研究 「ナノ格子制御による薄膜キャパシタ構造の作製と剥離・転写・接合によるナノ電子部品用実装技術の確立」 (平成 21 年 10 月〜 25 年 3 月) ・ 研究代表者:一木 正聡 准教授 【海外との連携ラボ】 ●EPFL 東大ラボ ・ ラボリーダー:樋口 俊郎 教授、Hannes Bleuler 教授(EPFL) ・ 参考 URL <http://utlab.epfl.ch> ●東京大学生産技術研究所 フランス国立科学研究センター LIMMS-CNRS/Institute of Industrial Science, The University of Tokyo ・ 共同ディレクター:藤井 輝夫 教授 ホストプロフェッサー:川勝 英樹 教授、金 範埈 准教授 ・ 参考 URL <http://limmshp.iis.u-tokyo.ac.jp/mediawiki/index.php/Main_Page> ●工学系研究科無錫代表処(平成 17 年 11 月開所) ・ 代表:魯 健 特任准教授 無錫拠点管理委員会幹事 : 須賀 唯知 教授 ・ 東京大学工学系研究科の中国拠点。中国における産学連携、中国大学・研究機関との資源・エネルギー・環境・製造技術等に関する 情報交換、共同研究を実施している 【寄付講座】 ●トレーサビリティ計測工学[トプコン、東京精密、ネオアーク、ミツトヨ](平成 20 〜 23 年度) ・ 次世代の生産システムでは、安全、品質保証、グローバリゼーションのために、計量標準・SI 単位系の効率的で経済的な利用による トレーサビリティの確立が不可欠である。本寄付講座では、長さ、形状、位置などの基本的な計測(精密計測)を中心として、トレー サビリティを普及するための基礎研究、教育および産学連携を行うと同時に、長さ計測のトレーサビリティを高度化する計測システ ムの開発を目指す 精密機械工学専攻| 31 32 |精密機械工学専攻 入学案内 Admission 本専攻では外部からの受験者も歓迎しています。例年、学外からも多くの学生が合格しています。また、博士課程には社会人特別選抜枠 も設けられています。出願資格、選考時期など、入試に関する情報の詳細は、大学院募集要項をご参照ください。 ●博士課程 合格者実績 ●修士課程 合格者実績 入試年度 志願者数 合格者数 平成 20 年度 97 53 平成 21 年度 98 平成 22 年度 97 志願者数 合格者数 平成 20 年度 12 11 44 平成 21 年度 21 19 49 平成 22 年度 8 7 ●修士課程 合格者内訳 ●博士課程 合格者内訳 学内 20 学外 22 学外 33 [平成 20 年度] 入試年度 学内 22 [平成 21 年度] 社会人 3 学外 20 学内 29 [平成 22 年度] 学外 2 社会人 4 学内 6 [平成 20 年度] 学内 8 学外 7 [平成 21 年度] 社会人 2 学内 2 学外 3 [平成 22 年度] ●学外合格者の出身大学 青山学院大学、岩手大学、大阪大学、大阪府立大学、神奈川工科大学、金沢大学、九州大学、京都大学、熊本大学、群馬工業高等専門学校、 慶應義塾大学、埼玉大学、静岡大学、首都大学東京、上智大学、千葉大学、電気通信大学、東京工業大学、東京電機大学、東京農工大学、 東京理科大学、東北大学、豊田工業大学、名古屋大学、広島大学、北海道大学、武蔵工業大学、山梨大学、横浜国立大学、早稲田大学 他 ●お問い合わせ先 東京大学大学院 工学系研究科 精密機械工学専攻事務室 〒 113-8656 東京都文京区本郷 7-3-1 TEL:03-5841-6445 FAX:03-5841-8556 就職先 Placement 業種 企業 大学・ 公的研究機関 官公庁 近年の就職先例 精密・光学機器 ニコン/キヤノン/リコー/オリンパス/セイコーエプソン/セイコーインスツル/富士フィルム/ 島津製作所/ゼロックス/コニカミノルタ/ミツトヨ 他 電気機器 ソニー/日立製作所/東芝/ファナック/パナソニック/パナソニック電工/NEC/富士通/ 三菱電機/村田製作所/東京エレクトロン/山武/横河電機 他 自動車関連 トヨタ自動車/ホンダ/日産自動車/デンソー 他 機械・重工 三菱重工/日本精工/コマツ/IHI/クボタ 他 鉄鋼・材料・諸工業 新日鉄/JFEスチール/住友金属/住友電気工業/三菱マテリアル/旭硝子/TOTO/ 大日本印刷/凸版印刷/ヤマハ 他 運輸・エネルギー JR東日本/JR東海/東京電力/関西電力/東京ガス/商船三井/日本郵船 他 情報・通信 NTT/NTTドコモ/NTTデータ/日本IBM/新日鉄ソリューションズ/日本オラクル/ グーグル/サイバーエージェント/スクウェア・エニックス 他 シンクタンク・コンサルタント 野村総合研究所/三菱総合研究所/アクセンチュア 他 金融・サービス・その他 住友商事/三菱商事/三井物産/野村証券/モルガン・スタンレー証券/電通/NHK/任天堂 他 大学 東京大学/大阪大学/神戸大学/東京農工大学/東京電機大学/山梨大学/中央大学/東洋大学 他 研究機関 産業技術総合研究所/理化学研究所/宇宙航空研究開発機構 他 経済産業省/文部科学省/特許庁/国土交通省/防衛省 他 精密機械工学専攻| 33 沿革 History 1886(明治 19)年 3 月 帝国大学設置 東京大学工芸学部と工部大学校の合併により工科大学(後の工学部虎ノ門)を設置 1887(明治 20)年 9 月 造兵学科、火薬学科を設置 1888(明治 21)年 7 月 工科大学施設を本郷に新築(虎ノ門より移転) 1897(明治 30)年 6 月 帝国大学を東京帝国大学に改称 1919(大正 8)年 2 月 工科大学は工学部となる 1942(昭和 17)年 4 月 本郷地区を第一工学部に改称 1946(昭和 21)年 3 月 第一工学部の造兵学科を精密加工学科に改称 1947(昭和 22)年 4 月 第一工学部の精密加工学科を精密工学科に改称 1947(昭和 22)年 10 月 東京帝国大学が東京大学に改称 1949(昭和 24)年 5 月 新制の東京大学となる 第一工学部は土木工学科、建築学科、機械工学科、精密工学科、船舶工学科、電気工学科、 計測工学科、石油工学科、鉱山学科、冶金学科、応用化学科の 11 学科に整備される 第二工学部を母体として生産技術研究所を設置 1953(昭和 28)年 4 月 新制の大学院発足(数物系、化学系研究科) 1963(昭和 38)年 4 月 精密工学科を精密機械工学科に改称 1965(昭和 40)年 4 月 大学院工学系研究科設置(数物系、化学系研究科廃止) 1992(平成 4)年 4 月 大学院重点化に伴う工学系研究科の整備開始(初年次 7 専攻 : 土木工学、建築学、都市工学、 機械工学、産業機械工学、精密機械工学、船舶海洋工学) 1995(平成 7)年 4 月 大学院重点化に伴う工学系研究科の整備完了 2000(平成 12)年 4 月 精密機械工学科を廃止し、システム創成学科新規設置へ参加 2004(平成 16)年 4 月 国立大学法人東京大学発足 2006(平成 18)年 4 月 システム創成学科から離れ、精密工学科設置 34 |精密機械工学専攻 交通案内 Access Map 東京大学大学院 工学系研究科 精密機械工学専攻事務室 〒 113-8656 東京都文京区本郷 7-3-1 TEL:03-5841-6445 FAX:03-5841-8556 Administration Office Department of Precision Engineering School of Engineering, The University of Tokyo Hongo 7-3-1, Bunkyo, Tokyo 113-8656, JAPAN TEL: +81(0)-3-5841-6445 FAX: +81(0)-3-5841-8556 URL: http://www.pe.t.u-tokyo.ac.jp C 東武野田線 江 戸 川 台 大 宮 JR武蔵野線 JR京浜東北線 王 子 南北線 池 袋 JR中央線 東 北 沢 下 北 沢 京王 井の頭線 代 々 木 上 原 小田急線 駒 場 東 大 前 B 駒場リサーチキャンパス Komaba Research Campus 井の頭通り 山 手 通 り 東北沢(小田急線) 正門 西門 (教養学部) 本 郷 三 丁 目 駒場東大前 新 松 戸 北 千 住 根 津 上 野 お 茶 の 水 JR総武線 秋 葉 原 西 船 橋 船 橋 東 京 渋 谷 目 黒 JR山手線 A 本郷キャンパス C 柏キャンパス Kashiwa Campus 東大前 (農学部) (南北線) 根津 (千代田線) 工14号館 正門 本郷キャンパス 赤門 本 郷 通 り 東門 池ノ上(井の頭線) A Hongo Campus 代々木上原(小田急線・千代田線) 駒場 リサーチ キャンパス 四 谷 新 宿 B 池 ノ 上 丸の内線 東 大 前 千代田線 JR常磐線 柏 つくば エクスプレス 西 日 暮 里 田 端 柏 の 葉 キ ャ ン パ ス 柏 IC 常 磐 自 動 車 道 十余二 工業団地 柏キャンパス 国 国立 がんセンター 道 16 柏の葉キャンパス駅 号 柏の葉 公園 (つくばエクスプレス) 本郷三丁目(大江戸線) 春日通り 本郷三丁目(丸ノ内線) 国 道 6 号( 水 戸 街 道 ) 西口 柏駅(JR常磐線) 東京都目黒区駒場 4-6-1[生研、先端研 ほか] 東京都文京区本郷 7-3-1[工学部 14 号館 ほか] 千葉県柏市柏の葉 6-2-1[人工物 ほか] 代々木上原駅(小田急線・ 地下鉄千代田線)より徒歩 12 分 東北沢駅(小田急線)より徒歩 7 分 駒場東大前駅(京王井の頭線)より徒歩 10 分 池の上駅(京王井の頭線)より徒歩 10 分 本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線/大江戸線)より徒歩 8 分 柏駅(JR 常磐線、地下鉄千代田線)よりバス約 25 分 根津駅(地下鉄千代田線)より徒歩 8 分 柏の葉キャンパス駅(つくばエクスプレス)よりバス約 5 分 東大前駅(地下鉄南北線)より徒歩 1 分 江戸川台駅(東武野田線)より徒歩 30 分 精密機械工学専攻| 35 Department of Precision Engineering School of Engineering, The University of Tokyo