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景観重要公共施設の指定について

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景観重要公共施設の指定について
景観重要公共施設の指定について
Ⅰ
資料1
目的
第2回 平成26年12月 2日(火)
一定規模以上の建築物・工作物(民間、公共)は、景観法に基づく届出制度により、景観誘導を行っている。一
景観重要公共施設の整備に関する事項、占用許可の基準
方で、公共が整備する道路などは景観を構成する重要な要素にもかかわらず、景観に関する基準がなく、良好な景
第3回 平成27年 2月 6日(金)
観形成に向けた景観誘導の手法が確立されていない。
景観重要公共施設における整備基準と占用基準の考え方について
景観重要公共施設の指定は、道路などの地域の景観を構成する重要な公共施設を、景観誘導していくことで、建
築物、工作物と併せて、その地域に調和した景観形成を実現することを目的とする。
Ⅴ
検討内容
1.整備に関する事項
Ⅱ
景観法における景観重要公共施設について
(1)基本的事項
・景観重要公共施設に指定することのできる施設は、道路法による道路、河川法による河川、都市公園法による
公共施設は地域における景観の骨格をなし、地域らしさを表す重要な要素であるため景観に与える影響が大
都市公園など。
(景観法第8条第2項第4号ロ)
きい。その整備に当たっては良好な景観を先導する役割を有している、道路、公園、河川、漁港等の公共施設
・地域特性を活かした景観形成の実現に向け、景観計画に「整備に関する事項」などを定めることができる。
(景
について、当該公共施設管理者との協議・同意に基づき景観重要公共施設として位置づけます。同時に景観審
観法第8条第2項第4号ロ、ハ)
議会等の意見を聴きながら、良好な景観誘導を具体的に実施していくこととします。
・景観重要公共施設に指定するには、公共施設管理者との協議、同意が必要。(景観法第9条第4項)
・景観重要公共施設の管理者は、景観計画に即した整備を行わなければならない。(景観法第47条~54条)
(2)指定の基本理念
『福井らしい景観』を構成する資源と調和した美しい景観形成を進めながら、県都福井市としてのシンボル
Ⅲ
検討体制
性を高めていくため、特に重点的な景観の整備や保全、演出を行うことが重要となる公共施設を指定します。
景観重要公共施設専門部会
専
氏 名
金田 明彦
(部会長)
内村 雄二
藤澤 芳一
門
備
考
仁愛大学人間学部
視覚デザイン
◎福井らしい景観とは…
『美しい自然に歴史・文化が溶け込んでいる、日本の原風景が感じられる景観』
(福井市景観計画より定義抜粋)
コミュニケーション学科教授
福井市は、緑豊かな山々と広大な田園、これらの景域をつないで流れる河川や水辺、越前海岸など、美しい
環境デザイン
福井工業大学建築生活環境学科教授
景観論
緑・ランドスケープ
ランドスケープアーキテクト
自然景観に包まれています。そして、これらを舞台として、福井の「街」の礎となった数多くの歴史が繰り
広げられ、美しい自然と共存しながら人々が暮らし、地域独自の文化を育んできました。このように、四季
を通じて様々な表情を見せる美しい自然の上に、人々の生活や歴史・文化、近代的な都市空間などが幾重に
Ⅳ
も重なり合って、福井らしいと呼べる景観が形成されています。
(福井市景観基本計画 p104 より抜粋)
景観計画策定フロー及び専門部会の開催状況
・景観計画策定フロー
市民が誇りをもって住み続けられる心地よいまちをつくるため、また、何度も訪れたくなる魅力ある美しい
ステップ1
・福井市における重要な景観要素の選定
まちをつくるためには、市民・団体、事業者、行政が一緒になって、
「福井らしい」景観を守り、創り、育ん
ステップ2
・整備における方針と基準の検討
でいく必要があります。
(福井市景観基本計画 p19 より抜粋)
・当該公共施設管理者と事業者との協議
・占用許可の基準の検討
(3)指定の方針
ステップ3
・当該公共施設管理者と事業者に同意をもらう
ステップ4
・パブリックコメントの実施
ステップ5
・福井市景観計画の変更
・福井市都市計画審議会の意見聴取
福井市の自然的、地形的条件や景観資源の分布状況、地域に密着している生活文化等を踏まえ、福井市の景観
特性を面、線、点に類型化し、重要な公共施設について指定します。
福井市全域
面的景観構成
点的景観構成
図4参照
線的景観構成
点的景観構成
図2参照
面的景観構成
一乗谷地区
景観重要公共施設の指定について
線的景観構成
福井都心地区
第 1 回 平成26年11月11日(火)
越前海岸周辺
・専門部会の開催状況
越前水仙群生地区
面的景観構成
運用開始
図1参照
線的景観構成
点的景観構成
図3参照
線的景観構成
(4)景観重要公共施設並び整備方針及び整備基準
・整備の考え方のフロー
足羽山周辺
足羽川沿い
桜の回廊
整備に関する基本的な方針
景観構成の整備方針
景観重要公共施設の整備基準
駅前周辺
・道路
・東西水辺景観軸
・足羽川
浜町周辺
・公園
・南北風格景観軸
・主要地方道福井丸岡線
養浩館庭園周辺
・河川
・福井城址周辺
・県庁線
福井城址周辺
・港湾、漁港
・桜の回廊
・県道吉野福井線(さくら通り)
・越前海岸周辺
・国道305号
ほか
ほか
福井都心
(足羽川)
(さくら通り ほか)
楽しみながら歩ける回遊の道
(歴史のみち ほか)
左内公園
公園9
中央公園
河川2
御泉水公園
柴田公園
(フェニックス通り)
地区
道路53
北の庄城址公園
南北シンボル景観軸
片町周辺
足羽山
ほか
東西シンボル景観軸
(中央大通り ほか)
・整備に関する基本的な方針について
歴史景観軸
道路、公園、河川、港湾・漁港についての景観に配慮した整備の基本的な方針を記載する。
(県庁線)
その他の主要な道路
(芦原街道、松本通り
・景観構成の整備方針について
ほか)
各景観構成ごとに整備の考え方や整備イメージを整備方針として記載する。
整備方針については景観基本計画を基に検討し、特別史跡内や国定公園内についてはそれぞれの法律に配慮す
一乗谷地区
る内容も記載する。
天神橋~下城戸エリア
水辺景観軸
特別史跡エリア
骨格となる道路景観軸
道路
舗装(車道)
、舗装(歩道)、植栽、街路灯、防護柵、ボラード、多目的柱、橋
公園
園路舗装、植栽、照明施設、防護柵、ボラード、遊具等
河川
舗装、照明施設、防護柵、ボラード、護岸
港湾・漁港
照明施設、漁港・港湾施設、防波堤、護岸
河川1
ほか)
越前水仙群
骨格となる道路景観軸
生地区
(国道305号)
各公共施設を構成している要素に関して他都市を参考に現在検討中である。
道路5
(主要地方道鯖江美山線
上城戸~小次郎の里エリア
小次郎の里~一乗滝エリア
・景観重要公共施設の整備基準について
(一乗谷川)
越前海岸
周辺
居倉漁港
道路1
漁港1
主要な幹線道路、観光地へのア 鮎川漁港
道路1
クセスルート、
鷹巣港
公園2
ほか
漁港9
(国道305号)
2.占用許可の基準
・指定候補となる景観重要公共施設について
面的景観構成
占用許可の基準については他都市を参考に現在検討中である。
指定する公共施設
線的景観構成
東西水辺景観軸
(九頭竜川、日野川、足羽川)
主に標識、電柱、地上機器、バス停など公共部門が占用するものについて基準を設ける予定である。
公共施
点的景観構成
設数
道路11
3.整備に関する事項及び占用許可の基準においての協議について
計画・設計段階から本市と事前協議を行うことを基本とする。
河川3
運用の詳細については現在検討中である。
南北風格景観軸
福井市全域
(フェニックス通り)
主要な幹線道路、観光地へのア
Ⅵ
スケジュール
クセスルート
(国道8号、国道158号
3月
景観審議会
4月
5月
6月
7月
●中間報告
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
●答申決定
ほか)
景観重要公共施設専門部会
●第4回
●第5回
国と県と市との協議会(管理者)
協議
●同意
関係機関との協議会
協議
●同意
パブリックコメント
福井市都市計画審議会
福井市景観計画
掲載準備
●広報誌
意見募集
回答・公表
日程未定
●告示・施行
図1 福井市全域における景観重要公共施設図
図2 福井都心地区における景観重要公共施設
図4 越前水仙群生地区における景観重要公共施設
図3 一乗谷地区における景観重要公共施設
資料2
平成27年度景観デザイン調整対象事業について(協議)
1
目的
良好な景観を実現するため、景観行政団体である福井市が調整機関となり、様々な事
業主体と共に協議を行うことを目的とする。また、専門的見地から協議を行うため、常
に各分野における同じ専門家で構成された第三者機関を設置し、助言を受けることで総
合的、統一的な目線で、まちをデザインすることを目指す。
2
平成27年度新規調整対象予定事業
平成27年度に福井市景観基本計画における「福井都心地区」内、南北景観シンボル
軸、東西景観シンボル軸沿いで行われる都市整備に関する建設事業(土木、建築事業)
について照会を行なった。回答のあった事業について事務局で検討した結果、3事業を
調整対象事業として決定を予定している。
(調整対象事業)
①事業名
福井駅付近連続立体交差事業
事業概要
えちぜん鉄道高架化に伴い、高架後のえちぜん鉄道福井駅舎を建設する。
事業者
福井県土木部都市計画課
②事業名
事業概要
えちぜん鉄道、福井鉄道駅周辺整備事業
福武線設備更新特別支援事業、えちぜん鉄道、福井鉄道相互乗り入れ支
援事業に後続して、田原町駅周辺の整備を行う。
事業者
③事業名
事業概要
福井市都市戦略部新幹線推進室
福井市庁舎別館耐震改修事業
竣工後52年が経過している福井市庁舎別館の耐震補強と併せて、大規
模改修を行い、長寿命化を図る改修を実施する。
事業者
福井市財政部施設活用推進室
資料3-1
平成26年度景観デザイン調整状況について(報告)
1
調整事業
福井市景観審議会専門部会(景観デザイン調整)として1回、福井市景観審議会景観
デザイン調整専門部会(常設)として5回、計6回専門部会を開催し助言を受け調整を
行なった。
なお、今年度に調整を行なった事業としては、既に調整が終了した事業として2事業、
協議および工事中の事業が3事業となっている。
(調整終了)
①事業名
中央公園周辺再整備事業
事業概要 城址との一体性を高め、人々が憩い、活動の場として利用できる中央公
園周辺の再整備を行う。また公園内にはビジターセンターを設置する。
事業者
福井市建設部公園課
対象施設 公園内に整備する、ビジターセンターおよび周辺外構
②事業名
事業概要
えちぜん鉄道・福井鉄道相互乗り入れ支援事業(電車停留場改良事業)
福井鉄道の路面電車区間における遅延解消を図る為、電停幅の拡幅を行
なうと共に、上屋の整備を行い待ち合い環境の向上を図る。
事業者
福井鉄道株式会社
対象施設 福井鉄道公園口電車停留場
(協議中)
①事業名
県庁線再整備事業
事業概要 県都デザイン戦略において短期目標年次に掲げる「駅と城址をつなぐ軸
の形成」として、福井駅と城址がつながる県庁線を再整備する。
事業者
福井市都市戦略部都市整備室
対象施設 県庁線再整備に伴う歩車道および道路設備
②事業名
グリフィス記念館整備事業
事業概要 足羽山・足羽川周辺空間再形成基本構想において、JR福井駅から観光
客を誘客するための重要なゾーンとして位置づけられている浜町界隈に、
回遊性を向上する拠点施設としてグリフィス記念館を整備する。
事業者
福井市都市戦略部都市整備室
対象施設 敷地内に整備する、おもてなし館および外構整備
(工事施工中)
①事業名
福武線設備更新特別支援事業
えちぜん鉄道、福井鉄道相互乗り入れ推進事業
事業概要 相互乗り入れと共に、老朽化した田原町駅舎を新しい駅舎に改築する。
事業者
福井鉄道株式会社
えちぜん鉄道株式会社
対象施設 田原町駅舎及び周辺関連施設
①中央公園周辺再整備事業(ビジターセンター) 調整事項一覧
②-2 【外構の素材について】
・園路側の小口タイルには自然石や同
等の質感を持った素材の使用を検討
すること。
・建物周辺は細かいタイルで囲むこと。
②-3 【夜間景観について】
・建築物の角や壁面を利用して、案内サインや夜間LEDを
ビルトインするなど検討すること。
・お堀をライティングするなど、夜の水景にも配慮すること。
資料3-2
②-1 【建設位置について】
お堀の上に、張り出さないよう、
建設位置を変更する。
主な調整事項
(変更前平面図)
②-1【建設位置について】
お堀の上に、張り出さないよう、
建設位置を変更する。
お堀
(調整前)
当初、再現したお堀に建物
が張り出している
(調整後)
再現したお堀に配慮し、お
堀に沿って建物を配置した
お堀
②-2【外構の素材について】
・園路側の小口タイルには自然石や
同等の質感を持った素材の使用を
検討すること。
・建物周辺は細かいタイルで囲む
こと。
(調整前)
・素材については検討中であった。
・園路が300角のタイル貼りであり、
建物周辺に三角形の細かいタイル
が存在する。
(調整後)
・橋の部分は自然石を使用する。
・園路は260×60程度の細いタイルを
使用し、建物に対して垂直に貼る事で
綺麗に収めた。
ビジターセンター 完成イメージ
②えちぜん鉄道・福井鉄道相互乗り入れ支援事業
(福井鉄道公園口電車停留場)
(仁愛高校前電車停留場)
(公園口電車停留場)
①
⑤
【変更点】
②
スロープ部の安全柵形状変更(手すりのみ)
交通島上部の安全柵形状変更(波型から直線)
掲示板の数量変更(2基から1基)
ベンチの数量変更(2基から1基)
照明柱及び照明の形状変更
上屋のアクセントカラーをさくら色に決定
④ ⑥
資料3-3
①
②
③
④
⑤
⑥
③
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