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HP シンクライアント製品事例集
HP シンクライアント製品 事例集 シンクライアント導入事例 HP シンクライアントは最大のコストパフォーマンスでVDI、SBC、クラウド等クライアント仮想化ソリューションに対応。 ユーザーニーズやシステム変化に柔軟に応え、また在宅勤務や多様なワークスタイルの実現を可能にします。 HPでは、部門別、ニーズ別に合わせてシンクライアントを選ぶ事を提案します。 将来的に用途が変わっても変更可能であるのに加え、異なるハードウェアやOSを一元管理する、 HP Device Managerという管理ツールで管理者の負担を大きく削減することが可能です。 業種・業界を問わず、また規模の大小に関係なく様々なお客様にシンクライアントをご導入いただいております。 金融 株式会社鹿児島銀行 様 P4 導入機種 デスクトップタイプ(HP t510 Thin Client) 仮想化プラットフォーム Citrix XenApp 株式会社西京銀行 様 P5 導入機種 オールインワンタイプ(HP t410 All-in-One Smart Zero Client) 仮想化プラットフォーム Citrix XenApp 株式会社北洋銀行 様 P6 導入機種 デスクトップタイプ(HP t5740e Thin Client) 仮想化プラットフォーム Citrix XenDesktop / XenApp 医療 医療法人社団 おると会 浜脇整形外科病院 様 P7 導入機種 デスクトップタイプ(HP t5570 Thin Client) ノートブックタイプ(HP 4320t Mobile Thin Client) 仮想化プラットフォーム Citrix XenDesktop 綾部市立病院 様 地方公務 北海道厚岸町役場 様 P8 導入機種 デスクトップタイプ(HP t620 Thin Client) 仮想化プラットフォーム DaaS 埼玉県川口市役所 様 北海道別海町役場 様 教育現場 (地方公務) 北海道森町役場 様 P9 導入機種 オールインワンタイプ(HP t410 All-in-One Smart Zero Client) 仮想化プラットフォーム Windows MultiPoint Server 2012 富士市教育委員会 様 情報・通信 ヤマトシステム開発株式会社 様 P10 導入機種 デスクトップタイプ(HP t5325 Thin Client、HP t5570 Thin Client) ノートブックタイプ (HP 4410t Mobile Thin Client、 HP 6360t Mobile Thin Client、HP 4320t Mobile Thin Client) 仮想化プラットフォーム ブレードPC 2 情報・通信 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 様 P11 導入機種 デスクトップタイプ(HP t5325 Thin Client、HP t5570 Thin Client) ノートブックタイプ(HP 4320t Mobile Thin Client) 仮想化プラットフォーム クラウドサービス「BizXaaS®(ビズエクサース)Office」 株式会社読売新聞東京本社 様 P12 導入機種 デスクトップタイプ(HP t310 Zero Client) 仮想化プラットフォーム VMware Horizon View インテリジェントウェイブ 様 陸運 三井倉庫株式会社 様 P13 導入機種 デスクトップタイプ(HP t510 Thin Client WiFiモデル、HP t5740e Thin Client) 仮想化プラットフォーム Citrix XenDesktop SBSホールディングス株式会社 様 卸売業 小売業 サービス業 株式会社バイタルネット 様 株式会社近鉄百貨店 様 カフェ・カンパニー株式会社 様 株式会社 GABA 様 不動産 東急コミュニティ 様 3 株式会社鹿児島銀行 金融 HP t510 Thin Client シンクライアント管理ツールHP Device Managerを活用し、 南九州に広がる店舗の端末のリモート集中管理を実現。運用コストの大幅削減を図る 「旧システムとCitrix XenAppを併用できるシンクライアン ト専用端末は、 Windows Embedded Standard 7搭載の HPシンクライアントしかなかったと言っても過言ではない」 (システム部システム開発グループ主任調査役吉永氏) 。 ワークスタイル変革と端末の一元管理が大きなテーマ 1879年創業、130年以上にわたり、鹿児島、宮崎を中心に南九州地域の発展に貢献してきた鹿児島銀行。同 しか 行では、 利便性とセキュリティ強化の両立を目的に、2007年12月からシンクライアントを導入している。 ワークスタイル変革といった新たなニーズへの対応が求め し導入から6年が経過し、安全性を確保しつつ、 所在地 鹿児島県鹿児島市金生町6番6号 創業 られていた。また、運用面では端末の一元管理が課題となっていた。 「タブレット端末やスマートフォンなどマルチデバイスの活用、 BYODへの対応など、ワークスタイル変革を実 現するうえで将来の選択肢を広げておきたい。将来を見据えて、 これらを実現できるCitrix 明治12年10月6日 XenAppに変更 することにしました」 と、鹿児島銀行 システム部 部長 赤塚典久氏は話す。 資本金 既存のシンクライアント端末は、他社製の専用端末以外に、古いパソコンをシンクライアント化して利用。そ 181億30百万円 シンクライアントの設定変更を行う必要があった。 のため、現地に行って各店舗の端末1台ずつ、 店舗数 161か店(本支店・出張所・代理店) 344か店(無人店舗(店舗外現金自動設備)) URL URL http://www.kagin.co.jp/ 記載事項は2014年1月現在のものです。 「当行の161店舗は南九州全域に点在しており、離島では飛行機や船を使うなど交通も不便。各店舗におけ る端末の保守・メンテナンスを現地で行うのは時間もコストもかかり、 とても非効率です。シンクライアント専 用端末を採用する際、 リモートからセンター側で端末を一元管理できることが必要条件でした」 とシステム 部 システム開発グループ 主任調査役 吉永聡氏は振り返る。 HP Device Managerの標準サポート、実績を評価 「HPシンクライアントには、シンクライアント端 末を一 元 管 理できるリモート管 理ツー ルHP 鹿児島銀行 システム部 部長 赤塚 典久 氏 Device Managerが標準サポートされています。追加コストをかけることなく、懸案だった端末の一元管理を実現 できるという点は採用の大きなポイントとなりました。またHPさんは、当行の他のシステムで実績があり、 安定したサポートや、 こちらの要望に対するきめ細かな対応など、安心感、信頼感も採用を後押ししました」 (吉永氏)。 遠く離れた拠点では、端末だけ先に入れ替えて、旧システムで業務を継続しながらタイミングを図ってセン ター側でCitrix 「しかし、旧システムとCitrix XenAppを併用で XenAppに切り替えていくことも必要となる。 きるシンクライアント専用端末は、Windows® Embedded Standard 7搭載のHP シンクライアントしかな かったと言っても過言ではないでしょう」 と語る吉永氏。 古いPCと比べて性能が大きく向上、しかし導入コストは3割削減 今回、 「HP t510 Thin Client」の導入により、シンクライアント化した古いPCと比べて導入コストの3割削減 を実現。スペックも既存の他社製端末と比較し、大きく向上した。 2013年11月にはHP Device Managerを導入し、センター側で「HP t510 Thin Client」の一元管理を実現。 これから 「HP t510 Thin Client」に入れ替える際、Citrix XenAppのクライアントソフトをインストールした 端末を先に配っておき、 センター側のリモート操作でCitrix XenAppに切り替えることも可能になる。 「現地に行かなくてもリモートから運用管理や保守が行えるため、運用工数の軽減はもとより現地に行く HP t510 Thin Client 交通費、移動時間なども含めて保守コストの大幅な削減を実現できるという点にも大いに期待しています」 (吉永氏)。 今後の展望について吉永氏はこう話す。 「タブレットを使った営業支援はもとよりお客様とのテレビ相談業務 など映像や音声を使った新しいサービスも十分考えられます」。 4 株式会社西京銀行 金融 HP t410 All-in-One Smart Zero Client(t410 AiO) ディスプレイ一体型ゼロクライアントで営業店のイメージを一新 ゼロクライアントをキーに情報活用を推進し地域貢献度を高める 「営業店への導入のため、 省スペースはもとより見た目の印 象も重要。求めたのはスッキリとした先進的なイメージ。HP のディスプレイ一体型ゼロクライアントを見た瞬間、 これだと 思った」 (邑上氏) 。 他行に先駆けて導入したシンクライアントシステムを刷新 山口県を中心に金融事業を行っている西京銀行は、1930年創業、 80年以上にわたり地元の発展に寄与して 「お客様に “さすが西京” といわれる商品・サービスの きた。2012年春からスタートした新中期経営計画では、 提供を目指します!」をスローガンに、お客様中心主義を徹底し、一歩踏み込んだ地域貢献への取り組みを進 所在地 山口県周南市平和通1丁目10-2 創業 めている。 また、 金 同行は地域金融機関としての存在感を確固たるものにするべく、 預金量1兆円の実現を目指している。 融事業を支える勘定系システムと情報系システムの大幅な更改も実施した。勘定系はホストコンピューターの 昭和5年 切り替え、 情報系システムは10年以上利用してきたシンクライアントシステムの刷新がテーマとなった。 西京銀行がシンクライアントを導入した2000年代初頭は、金融機関はもとより一般企業でも導入実績が 資本金 126億9千万円 まだ少ない時期である。同行は、歴史ある銀行と、新しいことに挑戦していく攻める銀行の2つの顔も持つ。 「大手銀行に対抗するためにはチャレンジが大切になります。ICTも後追いではなく先駆的に活用し競争力 従業員数 742名 を高めていくというのが経営方針です」 とシステム部 部長 杉村祥弌氏は話す。 店舗数 63店舗(うち8出張所)(平成24年3月31日現在) URL http://www.saikyobank.co.jp/ 記載事項は2013年6月現在のものです。 株式会社西京銀行 システム部 部長 杉村 祥弌 氏 スタイリッシュなディスプレイ一体型「t410 AiO」を採用 同行のシステム部は、設計、開発から運用管理までを担っており、業務の負荷は常に増大傾向にあった。10 年前にシンクライアントを導入した理由もセキュリティ強化と運用管理の効率化が目的だった。 2003年、個人情報保護法の成立などセキュリティ強化に対する社会の関心が高まっていく中、データが端 末に残らないシンクライアントの導入が同行にもたらした信頼感や安心感といった目に見えない効果は計り 知れない。そして2012年、既存シンクライアント端末を刷新。新たな端末に求めたポイントとして「省スペー スはもとより見た目の印象は重要です。求めたのはスッキリとした先進的なイメージでした」 と語るシステム 部 副代理 邑上良己氏。さらに省電力、管理の省力化もポイントとして挙げる。こうして選ばれたのが、 HPの (t410 AiO)」だった。 ディスプレイ一体型ゼロクライアント 「HP t410 All-in-One Smart Zero Client 空いている端末で自分のデスクトップ画面を利用 既存端末は本体とモニターの2本の電源コードを必要としたが、 「t410 AiO」は電源コードが1本で済むた レイア め、配線を気にすることなく見た目もシンプルだ。電源とLAN配線があれば容易に移動が行えるため、 ウト変更にも柔軟に対応できる。省電力効果としては既存端末の1/5に消費電力量を削減。新店舗の開店や 店舗改装の際も、端末の消費電力量を気にする必要はなくなったという。運用面での効果について「インフ ラで本当に大変なのは運用です。それが、一回動かしてしまうと手間がほとんどかかりません。システム部と しては本来の業務である企画立案や開発に専念することができます」 と邑上氏は笑顔になる。 今後の展望について杉村氏はこう話す。 「本部の端末をt410 AiOにリプレースする予定です。また新システ ムのインフラを使ってタブレットやスマートフォンで社内システムにアクセスしメールなどの閲覧を可能にし HP t410 All-in-One Smart Zero Client たいと考えています。さらにゼロクライアントをキーにして、 ワンストップで必要な情報を入手できる仕組み づくりもこれからの課題です。情報の有効活用を進めることで、お客様により付加価値の高いサービスの提 供を目指しています」。 5 株式会社北洋銀行 金融 HP t5740e Thin Client Windows® Embedded Standard 7搭載HP シンクライアント端末を全店に3,500台導入 お客様との接点の強化、 セキュリティの向上、 ITコスト構造改革の推進を実現 「15分くらいでキッティングが行え、 業務の合間に30台から 40台をセットアップできる。変更設定などもイメージで一斉 に展開できるため、 新しい端末の追加も容易。 シンクライアン トの運用管理に時間をとられることなく、 別の業務に取り組 める」 (門脇氏) 。 「変革の加速」を支える仮想デスクトップ導入プロジェクトが始動 1917年設立、1世紀近くにわたり、北海道とともに歩み続ける北洋銀行。資金や預金量も道内最大規模を誇 本店所在地 札幌市中央区大通西3丁目7番地 る、名実ともに北海道のリーディングバンクだ。北洋銀行では新中期経営計画「変革の加速」 (2011年4月か を策定。北海道経済のサポートと合わせて自らの改革を加速することで、お客様ととも ら2014年3月まで) 創立 に持続的な成長を目指す。経営目標として掲げたのは、お客様に選ばれる銀行、地域成長のバックアップ、収 大正6 (1917)年8月20日 益力の強化の3点だ。そして2010年10月、新中期経営計画「変革の加速」を実現する仮想デスクトップ導入 資本金 プロジェクトが始動した。 1,211億円 1台の端末で、勘定系、情報系、OA系にシームレスにアクセス 従業員数 3,491名 従来、お客様との接点における課題として、窓口での応対中に、職員が別の端末で情報を見るために離席し 店舗・事業所数 てしまう点がある。預金などを管理する勘定系、顧客情報を管理する情報系、行内イントラネットのOA系と、 道内187店舗(札幌市内85店舗)東京1店舗 3種類の端末を業務ごとに使い分けていたからだ。さらに、頭の痛い問題となったのがWindows XPパソコ 振込・口座振替専用支店1店舗 合計189店舗 ンの老朽化に伴うリプレース時期が迫っていたこと。Windows 7に移行するとブラウザ環境が変わるため、 海外駐在員事務所 2 ヵ所 業務システムの更改も必要になる。また、サブシステムにはクライアント・サーバー型のアプリケーションも (平成24年3月31日現在) URL http://www.hokuyobank.co.jp/ 記載事項は2012年7月現在のものです。 株式会社北洋銀行 システム部 部長 櫻井 誠 氏 存在することから、 専用クライアント端末も機能的に吸収する必要があった。 こうした端末側とサーバー側の両面の課題を解決するべく仮想デスクトップの導入が決断された。ポイント は、行内すべてのパソコンを対象としたことだ。今回のシステムの特長は、 デスクトップにユーザー権限にあ わせたアプリケーションをトッピングするイメージで自分に合った仮想デスクトップ環境をつくっていく点。ま た、専用クライアント環境も1台のシンクライアント端末で利用する点にあるという。アイデアを考えたシス テム部 システム企画課 管理役 佐々木勉氏は「1台の端末で勘定系、情報系、OA系にシームレスにアクセス できます。また1つの画面の中で、新旧のブラウザやOfficeが共存します。利便性を高めながら、仮想環境上 でリソース共有が図れ、移行も効率化できることから、 コストの最適化も実現できます」 と話す。 そして今回、HP t5740e Thin Clientが選ばれた理由として、HPシンクライアントはグローバルスタンダード 技術で構成されていることがある。さらに20万台を超える導入実績の中でウイルス感染が一度もない点も 評価された。 シンクライアント端末の導入により変動費化を実現 3,500台のシンクライアント端末を、手作業で設定していては手間も時間もかかり過ぎる。そこで標準搭載 「シンクライアント端末のキッティング短縮により、OS設定後、15分くらいで のHP Device Managerを活用。 個別設定が行えます。現在、専任ではなく、業務の合間に作業を行っています。シンクライアントの運用管理 に時間をとられることなく、その分、別の業務に取り組めます」 とシステム部 システム企画課 主任調査役 門 ハードウェ 脇秀樹氏は話す。さらに。システム部 部長 櫻井誠氏は「すべてサーバー側で一元管理するため、 アの価格のみで安価に購入できます。従来、端末は固定資産扱いでしたが、経費とすることにより変動費化 HP t5740e Thin Client できました」。 櫻井氏は今後の展望についてこう話す。 「シンクライアントという基盤を活用し、 地域密着型の銀行として、 サテ ライトオフィス、 お客様先など目的に合ったデバイスを選択し、 お客様サービスの向上に一層努めていきます」。 6 医療法人社団 おると会 浜脇整形外科病院 医療 HP t5570 Thin Client、HP 4320t Mobile Thin Client 新病院への移転に伴い電子カルテ環境をシンクライアント化 業務継続性を向上 約2カ月の短期間で構築し運用管理の効率化、 「パソコン端末は鍵がかかる部屋に置いていたが、 日々の業 務の中で施錠が徹底できない場合がある。データが残らな いシンクライアント端末であれば、 万一持ち出されたときも 個人情報漏えいの心配がない」 (吉田氏) 。 整形外科の総合病院を目指して35年 広島市の中心部にある整形外科の専門病院、浜脇整形外科病院。同院の理念「和をもって地域医療に従事 します。忠恕(ちゅうじょ)の心(真心と思いやり) をもって患者さんに接し信頼される質の高い医療を目指し ます。職員は職場に夢と誇りをもちます」は、 1978年の開業から、いまも変わることはない。 理念を大切にしながら、患者のためになることであれば積極的に取り組む姿勢はICTの活用でも顕著だ。 所在地 広島県広島市中区大手町 4丁目6-6 「当初はとまどいましたが、一度慣れた 2003年、電子カルテシステムを市内の病院としていち早く導入した。 らこれほど便利なものはありません。手術室で、あのレントゲンが必要だというときもすぐに見ることができ 開業 昭和53年1月 浜脇整形外科病院開設 昭和54年12月 医療法人社団おると会 浜脇整形外科病院開設 ます」 と話す濵脇氏。 新病院への移転をきっかけにシンクライアントシステムを導入 アプリケーションの更新作業や故障時の入れ替え作業の効率化。また、 セキュリティ向上への期待から、同院 診療科目 整形外科/リハビリテーション科/リウマチ科/麻酔科 ではシンクライアントに注目。 「パソコン端末は鍵のかかる部屋に置いていましたが、施錠が徹底できない場 合も多々あります。シンクライアント端末であれば、万一持ち出されたとしても個人情報漏えいの心配はあ 病棟数 りません」 と経営企画課 副主任 吉田修氏は語る。 4病棟 シンクライアント導入のプロジェクトはスタートする。同院では2011年8月に、入院・救急 そして2011年4月、 病床数 医療を行う浜脇整形外科病院を新築。新病院への移転日までに移行を行わないといけない。移行を確実に 一般病床160床 (急性期84床・亜急性期36床・回復期リハビリテー ション40床) 行うためにも、 動作検証はしっかり実施する必要があった。そして構築、 現地作業を無事終え、 シンクライアン トシステムは開業日に本稼働した。 従業員数 管理サーバーとなるHP 290名(平成23年10月現在) ト関連の仮想サーバーを集約。また、デスクトップ仮想化ソリューションにCitrix URL(携帯サイト) http://www.hamawaki.or.jp/mobile デスクトップをひとつのOSイメージで運用可能とした。VDI(Virtual 記載事項は2012年3月現在のものです。 医療法人社団 おると会 理事長 浜脇整形外科病院 院長 濵脇 純一 氏 ProLiant DL360 G7の上に、仮想ソフトウェアHyper-Vを活用してシンクライアン 仮想デスクトップのOSイメージを集中管理するProvisioning はHP XenDesktop™を採用し、 Serviceを導入することにより、すべての仮想 Desktop Infrastructure)サーバーに ProLiant DL360 G7を6台使い、1台に仮想デスクトップ40台を搭載し、最大240台まで拡張可能に。 またシンクライアント端末には、 デスクトップタイプのHP t5570 Thin Client、モバイルタイプのHP 4320t Mobile Thin Clientを採用した。 HP製品を選んだポイントは、シンクライアント端末からサーバーまで幅広いラインアップの中から最適な 組み合わせを選択できることや、 リモートからHP シンクライアントを一元管理する無償ツールHP Device Managerの利便性を高く評価していたからだという。 業務継続性の大幅な向上。他の施設への展開も検討中 今回のシンクライアントシステムの導入により業務継続性が大きく向上した。VDIサーバー 1台に障害が起 きても200台が同時利用できる冗長性を実現。ある仮想デスクトップで障害が発生した場合も再接続さえ 行えば、別の正常な仮想デスクトップで業務継続が可能だ。 今後は、浜脇整形外科リハビリセンターへの展開を検討しているという。またiPadやスレートPCの稼働テス トも行う予定だ。 「高齢化社会を迎え、地域の病院間での連携の必要性が高まる中、当院が重要な役割を果たすためには、夢 と誇りがもてる病院であり続けなければなりません。それは、患者さんのために力を尽くすことに他なりま HP 4320t Mobile Thin Client HP t5570 Thin Client せん」 と濵脇氏は熱い思いを語った。 7 北海道厚岸町役場 地方公務 HP t620 Thin Client 2011年3月の東日本大震災で津波が押し寄せ、庁舎が水で囲まれた経験を持つ厚岸町 住民情報をいかに守るかを最優先に考え、 先進的な災害対策を推進している 「部署異動が多く、 専門知識を必要とする運用管理業務を続 けるのは難しい。専門知識が必要な管理は専門家に任せ、 必 現在の管理対象はシンクライアン 要な分をDaaSとして利用。 トのみで、 非常にシンプルな運用が実現しました」 (田崎氏) 。 東日本大震災での津波経験を経て災害対策を推進 厚岸町は北海道の南東部に位置する漁業・農業が中心の町。約1万人の住民は自然環境を保全しながら一次 産業に結びつけ、 自然とともに生活をしている。 町内全域に光ファイバを張り巡らせ、全世帯にテレビ電話を無償提供。町民同士は無償でテレビ電話がで 厚岸町役場所在地 き、 ほぼ毎日テレビ電話で行政情報を流すなど、先進的な住民サービスを提供している。 北海道厚岸郡厚岸町真栄3丁目1番地 2011年3月の東日本大震災の際、厚岸町庁舎は津波で囲まれた。太平洋沿岸東部に大津波警報が発令さ 総人口 れ、海から100m、海抜1mの庁舎では、通常業務がままならない状態に陥った。この経験から、住民のデータ 10,212人(平成26年5月31日現在) や行政情報を何としても守り、災害時でも通常業務や住民へ情報配信を継続させる仕組みとして、北海道の 世帯数 システムインテグレータである株式会社エイチ・アイ・ディのデータセンターへのデータ移行と、端末のシン 4,481世帯(平成26年5月31日現在) クライアント化という結論に行き着いた。 概要 北海道の南東部に位置し、東は浜中町、北は標茶 DaaS を採用。専門知識が必要な管理は専門業者に任せ、効率化を図る 町、西は釧路町と接する。南には厚岸湾が深く入り 「はじめからシンクライアントに決めていました」 と田崎氏。近隣自治体でのシンクライアント導入事例を見 込み厚岸湖に通じており、漁業と酪農が中心の町 学し、 シンクライアントの実力を実感していた。将来的にはシンクライアントを導入したい、 と以前から考えて 特産品 いたそうだ。 牡蠣、アサリ、サンマ、サケ・マス、昆布、 ツブ、 ウニ、 シンクライアント化で期待する効果はパンデミック対策のみではない。日頃のPCの管理業務の負荷が非常 イカなどの海の幸 URL http://www.akkeshi-town.jp/ 記載事項は2014年8月現在のものです。 に大きいため、 なるべく業務を簡素化する必要性があった。 DaaSを採用することで、情報システム部門での管理対象はシンクライアント端末のみとなった。シンクライ アント端末の管理は専門知識を必要とせず、障害時も交換対応のみというシンプルな運用が可能だ。専門 知識を必要とするサーバー運用はすべて専門業者に委託し、 デスクトップ環境を必要な分だけサービスとし て利用している。またセキュリティ対策もシンクライアント化を決めた理由の一つに挙げられる。情報漏えい 対策はモラルの問題も大きいが、 ハードウェアで防止できる部分も多く、 シンクライアント化は大きな効果を 厚岸町役場 総務課 兼 広報情報係 課長補佐 田崎 清克氏 もたらすと考えた。 シンクライアント環境が稼働開始したのは2014年春。以前から職員のPCのローカルディスクにデータを保 存しない運用をしていたため、 データ移行は約2週間でスムースに完了したという。なぜシンクライアントを 導入するのか、丁寧に職員に説明したことで、 インパクトを最小限に抑えることが可能となった。 稼働開始で実感した“見える効果”と“見えない効果” 稼働開始から約4か月。有事の際、住民のデータを守ることができる安心感を得ることができている。 端末のトラブルは激減し、 「端末に関する不具合で情報システム部門の職員が対応することはほぼなくなっ た」 と田崎氏。不具合時も交換対応のみというシンプルな運用となり、対応に要する時間も大幅に短くなっ た。まだ明確にコストとしては表れていないが、情報システム部門職員各々のタスクが軽減されたというこ とは確実にコスト削減につながっていると考えている。 また、電気代についてはすでに効果が表れている。シンクライアントは機器そのものの消費電力が非常に 少ないため、職員の節電意識の有無に依存することなく、大きな効果を発揮している。この点は大きなメ リットだ。 HP t620 Thin Client 8 厚岸町は今後も先進的な取り組みを推進し、更なる進化を目指している。 北海道森町役場 教育現場(地方公務) HP t410 All-in-One Smart Zero Client(t410 AiO) 北海道森町の全小中学校で、 省電力に優れたHP ゼロクライアントと 日本初Windows MultiPoint Server 2012 導入により先進のICT 教育環境を実現 「省電力とパフォーマンスという相反するニーズに応えるこ とができたのがHP t410 All-in-One Smart Zero Clientだっ た。本製品の情報を知ったとき、私たちのための製品だと 思った」 (山形氏) 。 先進のICTを使った授業で子供たちに大きな夢を持ってほしい 2011年、森町のある学校でPC教室の端末がリプレースの時期を迎え、教育委員会から森町役場に予算が 提示された。総務課が予算の適切性を検討することになり、同課の情報管理係 主任 山形巧哉氏が担当し た。教育委員会の担当者と話をしていくうちに山形氏は「小さな町でも先進のICTを使った授業で、子供たち 森町役場所在地 には大きな夢を持ってほしい」 という思いが込み上げてきた。その思いはやがて同役場全体へ、教育委員会 北海道茅部郡森町字御幸町 へ、地元の大学へ、地域全体に広がっていく。 総人口 ボ 予算は限られているので、すべての学校で端末のリプレース時期が重なる2年後に、一斉に更改を行い、 17,623人(2013年1月末現在) リュームメリットを出すことになった。そのための方法を試行錯誤した結果、 たどりついたのがデスクトップ仮 世帯数 想化だった。 「デスクトップ仮想化を活用し標準化を図ることでトータルコストが削減できます。また通常の 7,942世帯 PCに比べて端末の安さ、低消費電力も魅力でした」と山形氏は振り返る。 概要 2012年、総務課は製品選定を開始。同課が着目したのはWindows環境をマルチユーザーで利用可能にす 北海道渡島半島東部に位置。内浦湾と駒ケ岳の周 るWindows 囲に広がる森町と砂原町の2町が、両町の一体的 なまちづくりと将来の発展のため、平成17年4月1 MultiPoint Serverだ。森町役場はWindows MultiPoint Serverに豊富な実績を持つHPと連 絡をとった。 日に合併し新しい町として森町が誕生 省電力にこだわりゼロクライアントに「t410 AiO」を採用 特産品 森町役場のニーズに対してHPからの提案は「HP いかめし、帆立貝、鮭、毛ガニ、 ボタンエビなど海の 幸。カボチャ、 トマト、キュウリ、アンデスメロン、プ ルーン、 ブルーベリー、乳製品など山の幸 ProLiant サーバー Generation 8」1台に、Windows Server 2012のHyper-V機能を使って3つのWindows MultiPoint Server 2012を仮想化して集約し、端 (t410 AiO)」を採用 末にはディスプレイ一体型ゼロクライアント 「HP t410 All-in-One Smart Zero Client するという構成だった。 URL http://www.iwi.co.jp/ 実はHPが提案する以前から山形氏は「t410 記載事項は2012年5月現在のものです。 「端末に関してもいろいろと調べました AiO」に注目していた。 が、特にこだわったポイントが省電力です。一方で、Microsoft RemoteFXのメリットを活かすために動画を 再生できるパフォーマンスも求められました。省電力とパフォーマンスという相反するニーズに応えることが 森町役場 総務課情報管理係主任 山形 巧哉 氏 できたのがt410 AiOでした。ホームページでt410 AiOの情報を知ったとき、私たちのために発売されたと 思ったほどです」 と山形氏は笑顔で話す。 導入コストを1/2に、電力消費量を1/6に削減 新しいPC教室がスタートするタイミングで既存の授業支援ソフトウェアからWindows に対応した「HP MultiPoint Server Classroom Manager」に切り替えた。教材の配布や回収、キーボードロックなどの機能によ り授業の効率化を実現。また既存ソフトウェアに比べ1/6にコストを削減できた。さらに導入コストは従来の 1/2に削減。Windows MultiPoint Serverを仮想集約したことにより通常のデスクトップ仮想化と比べても 導入コストの抑制が図れた。また端末の消費電力量も従来の1/6の削減が見込まれている。 今後について「学校内LANを整備し、 PC教室以外の教室でも先進のICT教育環境が使えるように拡張してい きたいと考えています。生徒が最新の環境にふれることでICTに少しでも興味を持ってもらえれば。人口2万 人以下の森町と同じくらいの町ではゼロクライアントの導入は敷居が高いと思うかもしれませんが、小さな と山形氏は話す。 町だからこそ、 みんなの思いを1つにすれば実現できるということも実感しました」 HP t410 All-in-One Smart Zero Client 9 ヤマトシステム開発株式会社 情報・通信 HPデスクトップシンクライアント、HPモバイルシンクライアント、HP Device Manager シンクライアント導入で情報漏えい対策の強化、 ワークスタイルの変革を推進 HP Device Managerにより全国40拠点、1,200台の端末の運用管理も容易に 「物理的に何も情報を持ち出せない環境は、 究極の情報漏え 緊急時に自宅で対 い対策。24時間365日運用しているため、 応する社員も多く、 会社と同じ環境を自宅で利用できるメリッ トはとても大きい」 (廣田氏) 。 究極の情報漏えい対策としてシンクライアントを導入 伝票発行システムや荷物追跡システムなど宅急便システムを設計、開発し、 30年以上にわたって安定運用、 維持管理を行っているのがヤマトシステム開発だ。同社は、宅急便が産声をあげる3年前、1973年に大和運 輸のコンピュータ部門が分社化して誕生した。 社内のクライ 同社のシステム本部は、 社内はもとよりグループ内外にICTインフラを提供している。その中で、 設立 アント端末のセキュリティやセキュリティポリシーを担当しているのが情報セキュリティ対策グループである。 1973年1月20日 同社では、 これまでも必要に応じて情報漏えい対策を講じてきた。 しかし、物理的に何も情報を持ち出せな 資本金 となる。シンクライアント構想は7年程 い環境を実現すれば、 「情報漏えい対策としては究極」 (廣田 憲彦氏) 18億円 前からあったが、仮想化技術の進展、 コストや導入実績も含めて環境が整ってきたことを受け、2009年4月 従業員数 3,377人(2011年3月末現在) 頃からシンクライアントの導入検討がスタートした。 シンクライアントの導入では、同社において在宅勤務制度の開始も追い風となった。 「ワークライフバランス 事業所 本社/東京、事業所/札幌、仙台、大宮、東京、横浜、 の推進やパンデミック対策、災害時の業務継続性に加え、24時間365日、運用を行っているため、緊急時に 新潟、長野、名古屋、京都、大阪、岡山、広島、高松、 自宅で対応する社員も多く、会社で使っているパソコンと同じ環境を自宅で利用できるメリットはとても大き 福岡 等 い。なおかつ、 自宅のパソコンにデータが残ってしまうというリスクも解消できます」 と廣田氏は話す。 事業内容 コスト、省スペースなどからHP シンクライアント端末を採用 システム開発、 システムインテグレーションサービ ス、ネットワークコンピューティングサービス、物流 今回、 シンクライアント方式やサーバーなどの基盤部分の検討と、 シンクライアント端末の選定は分けて行 情報サービス、情報処理サービス、機器販売、ISP・ われた。シンクライアント方式は、利用部門が開発、運用、営業と多岐にわたっているため、既存のアプリケー ASP事業 等 シンクライアント端末はコストパフォーマンス ションをそのまま継承できるブレードPC方式を採用。一方、 URL http://www.nekonet.co.jp/ 「デスクトップシンクライアントでは、モニ に加え、省スペースなどもポイントとなり、 HP製品が採用された。 記載事項は2012年2月現在のものです。 ントロールパネルを開かなくても本体のスイッチで無線LANのオンオフができる操作性や、 VPNのクライア システム本部 情報セキュリティ対策グループ リーダー 廣田 憲彦 氏 ター一体型で省スペースを実現できる点を評価しました。またモバイルシンクライアントでは、いちいちコ ント、十分なフラッシュメモリ容量を保持していることもポイントになりました」 とシステム本部 情報セキュリ ティ対策グループ チーフ 千田義和氏は語る。 2010年1月に稼働を開始し、現在、シンクライアント端末は全国40拠点に1,200台。今後も拡張していく予 定だ。 社内での実績をもとにヤマトグループへの展開も検討 シンクライアントの導入効果について千田氏はこう語る。 「Active Directoryの認証だけで社内にいるのと同 じ端末環境で仕事を続けることができるのは大きなメリットです。場所を問わないワークスタイルが可能と なりました」。 地方の営業所ではネットワーク負荷の低減によりレスポンスも向上。またセキュリティパッチをユーザーがあ てる必要もなくなり、 ユーザーの負担も軽減され、 セキュリティ対策の確実性を高めることができた。 今後、社内での実績をもとにヤマトグループへの展開も検討されている。グループへの展開ではHP 「サーバー上での管理者のメンテナンスのしやすさと Device Managerを活用した経験も活かされている。 HPデ スクトップシンクライアント(HP t5325 Thin Client、HP t5570 Thin Client)、HPモバイルシンクラ イアント (HP 4320t Mobile Thin Client、HP 4410t Mobile Thin Client、HP 6360t Mobile Thin Client) 10 同時に、導入したあとのシンクライアント端末の管理も必須の要件として提案に盛り込むようにしています」 (廣田氏)。 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 情報・通信 HP t5325 Thin Client 、HP t5570 Thin Client 、HP 4320t Mobile Thin Client オフィスクラウド 「BizXaaS® Office」 のデスクトップサービスと HPのシンクライアント端末を導入し、移転コスト削減とワークスタイル変革を果たした 「シンクライアント導入後の管理ツールが充実している点も 選定のポイント。商用サービスで使えるレベルのサポートを (甲斐氏) 。 提供しているのは、 HPだけだった」 移転に際して、デスクトップ環境のクラウドサービスを採用 世界でも屈指のスケールを誇るSIerであるNTTデータ。その中で、流通・サービス業向けビジネスを行って (以下、eラ いるのが流通・サービス事業本部 メディア・エンターテインメントビジネスユニット eライフ統括部 このeライフ統括部のオフィス移転が決定。今回オフィス移転に伴うクライア イフ統括部)だ。2011年5月、 (ビズエクサース)Office」を採用することと ント環境刷新に、同社が提供するクラウドサービス「BizXaaS® なった。 BizXaaS® Officeはデスクトップ仮想化サービス(DaaS)領域をカバーし、サーバー運用から端末提供を含 本社所在地 東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル めたシンクライアントシステム、および、 メールやファイルサーバー等のユーザーが日常的に利用するOA環 境をトータルでクラウド提供する。 設立 eライフ統括部が「BizXaaS® Office」を導入した狙いについて、eライフ統括部 eライフ営業担当 主任の柾 1988年5月23日 屋浩明氏は語る。 「ワークスタイルの変革は、全社方針となっています。オフィスはもちろん、外出先や自宅 代表取締役社長 でのテレワークにも柔軟に対応できるOA環境の整備を進めていこうということで、BizXaaS® 岩本 敏男 Officeならこ の要求もクリアできるという期待がありました」。 資本金 1,425億2千万円 製品のデリバリー能力、無償管理ツールの機能を高評価 従業員数(単独) BizXaaS® Officeでは、標準端末の選定に際して、4社から4 ∼ 5機種ずつを選び、検証を重ねたという。そ 10,804名(2013年3月31日現在) の結果、選ばれたのがHPの3機種のシンクライアント端末だった。 URL http://www.nttdata.com/jp/ja/ 木幡 康弘氏は「評価のポイントになったのは性能と価格、そして製品デリバリー能力です。端末自体の性能 記載事項は2011年9月、会社概要は2013年3月現在のものです。 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 基盤システム事業本部 システム基盤サービス ビジネスユニット 第一基盤サービス統括部 第一基盤担当 部長 木幡 康弘 氏 ビジネスパートナーとして一緒にやっていくという姿勢を見せていた はもとより、日本HP社はその点でも、 だけたことも大きかったですね」 と語る。また「管理ツールが充実しているということもポイントでした。端末 を配備した後は管理サーバーから我々が管理することになりますから、その部分の動作確認もきっちりさせ と、基盤シ ていただきました。商用サービスで使えるレベルのサポートを提供しているのはHPだけでした」 ステム事業本部システム基盤サービスビジネスユニット 第一基盤サービス統括部 第一基盤担当 課長代理 甲斐友哲氏。 普通のPCと変わらない使用感、大きく変わったワークスタイル eライフ統括部に導入されたのはHP t5570 Thin Client。モニター裏に端末本体を取付けられるHP フラッ トパネルQuick Releaseも合わせて採用されている。柾屋氏いわく「使用感はこれまでのクライアントPC と変わりない」 ということだが、 ではワークスタイルはどのように変わったのだろうか。 「オフィス内の各コー ナーに共用マシンとして大きめのディスプレイとともに端末を置いているのですが、そこがちょっとした打ち 合せやレビューの場として活用されています。社員が自主的にはじめたもので、働き方を選ばないという意 味では大きく環境が変わったと思います」。 eライフ統括部の導入をモデルに、NTTデータ内の他部署でも着々と導入が進んでいるという。また、海外 へのサービス展開も視野に入っているという。木幡氏は「海外でもBizXaaS®ブランドのサービスを使いた HPデ スクトップシンクライアント(HP t5325 Thin Client 、HP t5570 Thin Client) HPモバイルシンクライアント(HP 4320t Mobile Thin Client) いというリクエストが出始めており、海外展開の準備を進めている状況です。ワールドワイドでビジネスを展 と展望を語った。 開されているHP社との協業の可能性もより広がっていくものと期待しています」 11 株式会社読売新聞東京本社 情報・通信 HP t310 Zero Client 全国の支局に配置した出稿用端末にゼロクライアントを導入 故障対応の迅速化、 運用管理の負荷軽減を図り、 日々の紙面制作を支える 「従来通り、 電源を投入後オートログインですぐに必要な画 面が立ち上がり、 編集作業に取りかかれるカスタマイズがで (竹田氏) 。 きたのは、 HP t310 Zero Clientだけだった」 紙面制作の要となる編集システムの端末が老朽化 本社所在地 毎日、約1,000万部を発行する、読売新聞。1874年(明治7年)の第一号発行以来、常に正確・公正・迅速な 東京都中央区銀座6-17-1 ニュース報道で多くの読者から支持を得ている。 創刊 1874年(明治7年)11月2日 資本金 ICTが進展した現在、取材現場などから記者の原稿やカメラマンの写真はネットワークを通じてデータ管理 システムに送信、同システムで一元管理される。取材記事を統括するデスクは、 データ管理システムと連携し た編集システムを使って原稿を整え、 写真を選択し記事化していく。 10億円 2011年、デスクが記事を制作するのに利用している出稿用端末において、ハードウェアの老朽化と 従業員数 3,133人(男2,641人、女492人) 発行エリア 石川、岐阜、愛知、三重以東の23都道県 事業概要 「問題なのは、 ハードウェアが故障しても交換す Windows XPのサポート終了への対応が課題となっていた。 る部品がなくWindows XP端末の入手も困難になることです。Windows 7への移行も検証など時間と手間 がかかります。そこで、同システムの一部に仮想化を導入し、仮想環境上にWindows XP環境を構築するこ と、紙面制作系の とで、業務継続性の確保とWindows 7への移行のための時間を創出することにしました」 システムの構築、運用を担う制作局技術一部 次長 竹田浅昭氏は話す。 読売新聞は、 イギリスの「ギネスブック」が認定した 世界一の発行部数を誇り、日本を代表する高級紙 です。発行部数監査機関である日本ABC協会報告 9,859,314 部 (朝刊のみ、3 本社合計、2013年5 月現在) HPゼロクライアントを採用 遠隔地にある出稿用端末の故障対応の迅速化と運用業務の効率化をいかに図っていくか。運用面の課題は 技術一部における懸案事項だった。 「従来、出稿用端末の故障連絡を受けると、予備機をセットアップして配送し現地で入れ替えるなど対応に時 URL http://info.yomiuri.co.jp/ 間を要していました。またOSのサポート終了による影響を端末が受けることのないように、端末とOSを切り 記載事項は2013年9月現在のものです。 離した運用の実現も課題でした。こうした課題の解決策として、 シンクライアントの導入を決断しました」 と、 制作局技術一部 主任 福田明氏は振り返る。 読売新聞東京本社 制作局技術一部 次長 竹田 浅昭 氏 2012年5月からシンクライアントの検討を開始。機種選定では1.端末の運用管理の負荷軽減、2.遠隔地で の快適な利用、3.オートログイン機能による利用の継承の3つのポイントが重視された。 「出稿用端末は、出稿業務に特化し、デスクしか利用しない端末です。そのため毎回、パスワードやIDを入力 するのではなく、電源を入れたらオートログインですぐに必要な画面が立ち上がり編集作業に集中できると いった運用を行っています。従って、あらかじめ設定しておいた仮想デスクトップに自動的に割り当てること ができる機能をカスタマイズで追加することが必要でした」 (福田氏)。 同社は、各社から製品の貸し出しを受け、実機で検証を重ねた結果、 シンクライアント導入の3つのポイン 「HP トをクリアし、高性能、省スペース、優れたコストパフォーマンスを実現したHPゼロクライアント t310 Zero Client」を選択しました。 故障対応の迅速化、端末とOSを切り離した運用を実現 2013年1月末に初期展開運用を開始。テスト運用の段階ではあるが、ゼロクライアントは利用者に好評との HP t310 Zero Client 「ゼロクライア ことだ。今回、 ノートPCとの入れ替えとなったが、机上スペース面での不満がでることもなく、 ントはこんなに小さいのか」 と驚いていたという。 端末とOSを切り離した 運用面ではOSレスであることから、端末側でバージョンアップを行う必要もなくなり、 運用を実現できた点はメリットが大きいという。 今後について「全国への展開をスムーズに行い、安定して運用していくことが第一です。また、今回のゼロク ライアントの導入実績やノウハウを活かし、業務系への展開も検討していきます」 と竹田氏は話す。 12 三井倉庫株式会社 陸運 HP t510 Thin Client 本社の移転に伴い、セキュリティを確保しつつ、煩雑な配線が不要な無線LAN+シンクライアント環境へ移行 ユーザーの快適な作業環境と、管理者の運用管理負荷の大幅削減を同時に実現 「ネットワーク環境に大きく依存するクライアント仮想化で無線LAN環境を 実現するためには安定感が必須。HPシンクライアントの安定感は納得が いくもので、運用開始後も不満の声は全く聞こえてきません」 (宮崎氏)。 本社移転をきっかけにクライアント仮想化環境へ移行 新社屋では、 レイアウト変更の度に発生する煩雑な配線作業をなくしたいという要望があった。また一方で、 ユーザーからは会議室でもPCを使用したいという要望があがっていた。これらの解決策として新社屋のネッ トワーク環境は無線LANを採用することが決定した。 しかし、端末の移動ができると、外部へデータを持ち出されてしまうリスクが発生する。セキュリティ確保の ため、 クライアント仮想化環境へ移行、 ユーザーが使用する端末はシンクライアント化することが決定した。 ユーザーが使用するシンクライアント端末は複数機種の評価を行った。無線LANクライアント証明書の導入 が必須であったため、OSはWindows 本社所在地 東京都港区西新橋三丁目20番1号 Embeddedを採用。コストパフォーマンスに優れ、実績も多いHPシン クライアントを選定した。HPシンクライアントは無線LAN環境での動作が安定していたことも決め手の一つ となった。 創業 1909年(明治42年)10月11日 資本金 111億0,071万円(2014年3月末現在) 従業員数 運用管理者の時間もコストも大幅に削減 「月に10 ∼ 20台程度発生する障害や端末入れ替え時の管理負荷は大きく、長期利用にともない故障も増 えていった」 と宮崎氏。 クライアント仮想化によって、 1台1台への再インストールや設定作業が不要となった ため、1台約30分でセットアップは完了する。1台数時間かかっていた従来と比較すると大幅な時間短縮だ。 830名 さらに、端末をシンクライアントにすることで、端末の故障率が大幅にさがり、且つ障害時には予備機を交換 するだけで仕事が再開可能となった。シンクライアント端末の初期セットアップにHP 主な国内事業所 東京、横浜、名古屋、大阪、神戸 Device Managerを活 用することでデスクトップへのショートカット作成、 ログオンパスワードの設定などを一括でおこなうことがで 主な海外拠点 き、迅速に端末を用意できるようになったという。 アメリカ、カナダ、チェコ、ポーランド、ベルギー、 効果は作業時間の短縮だけではない。今までは障害が発生した端末を輸送し、作業を行った後、再度送り返 イギリス、 トルコ、南アフリカ、アラブ首長国連邦、 シンガポー ル、マレーシア、タイ、インドネシア、 フィリピン、 ベトナム、 インド、香港、中国、台湾、韓国 URL http://www.mitsui-soko.co.jp 記載事項は2014年7月現在のものです。 三井倉庫株式会社 企業管理部門 情報システム部 システムインフラ課 宮崎 将 氏 すというプロセスをふんでいた。クライアント仮想化によって、サーバー側のみで作業が完結し、輸送がなく なったことは大きなコスト削減だ。ユーザーにとっても、障害によるダウンタイムが短くなり、業務継続性が 向上。予期せぬ障害発生時でも滞りなく業務を遂行できることは会社にとっても大きな利益となる。 ユーザーの作業環境改善で業務効率が向上 PCからシンクライアントへ移行する際、使い勝手やパフォーマンスの変化によるユーザーへのインパクトが 生じ、業務効率の低下や管理者のヘルプデスク業務の増加が懸念される。 しかし、三井倉庫では、移転前に 仮想デスクトップ環境に自分のデータを移行する時間が十分に設けられ、移転前から仮想デスクトップ環境 に慣らすことでインパクトを最小限にした。 また、 シンクライアント化によってデスク上の省スペース化が実現し、 ディスプレイを17インチから21インチ に変更した。ユーザーは騒音や放熱が少なく、 すっきりとしたデスク環境で、快適に業務を遂行することがで きている。 ネットワーク環境のさらなる改善としてHP などにHP Velocityの導入検討や、仮想化ソフトウェアのアップデート作業 Device Managerの活用も視野に入れている。宮崎氏は「今後は本社以外の国内支社・支店のOA 端末へシンクライアントを導入していきたい。すでに要望はあがってきている」 と今後の展望を語った。 HP t510 Thin Client(WiFi) 13 主要な仮想ベンダーとの緊密なパートナーシップにより 先進的なソリューションを提供 Citrixとのパートナーシップ シンクライアントの分野でHPとCitrixは20年以上提携し、この分野の可能性を拓いています。ローカル PCと同等のユーザーエクスペリエンスを提供するHDX™(High Definition eXperience)とHP シンク ライアントのHDX-System た、Microsoft® on Chip(SoC)技術で最高のパフォーマンスを提供する事が可能です。ま Lync™を快適に利用するCitrix® HDX™ RealTime Optimization Pack for Microsoft® Lync®をサポートします。あらゆる企業に、最適なクライアント仮想化ソリューションを提供します。 Microsoftとのパートナーシップ HPとMicrosoftは業界唯一のフロントライン・パートナーシップを締結し、この長年の協調ビジネスの成 果が、 HP シンクライアントに結実しています。HP シンクライアントはMicrosoftの仮想化技術の特長を 活かし、様々な業務ニーズに対応できます。またHP シンクライアントのt410、t520、t620、t820、mt41 はMicrosoft Remote FX認定済みです。 使いやすさ、 快適性、 運用性に優れたWindows Embeddedベース のシンクライアントにおいてHPは圧倒的な実績を誇ります。 VMwareとのパートナーシップ VMwareとの提携によってHP シンクライアントはPCと変わらない操作性や機能を提供しています。 最新のTera2チップの搭載や、PCoIPの処理に優れた性能を出すモジュールを組み込むことでVMware 環境で最高のパフォーマンスを実現します。TCP削減と運用の効率化を図りながらリスクを軽減する VMware Horizon Viewソリューションの導入は、HP VMware認定サービス専門家1万人がサポートし ます。 HP シンクライアントテクニカルパートナー 14 株式会社アズム 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 株式会社JCCH・セキュリティ・ソリューション・システムズ 株式会社シー・エス・イー ジャパンシステム株式会社 株式会社ソリトンシステムズ タッチパネル・システムズ株式会社 株式会社ディアイティ 株式会社ディー・ディー・エス バーダシス株式会社 株式会社日立システムズ 株式会社日立ソリューションズ 株式会社ヒューマンテクノロジーズ 株式会社ラネクシー 環境への配慮、最新技術のアップデート、 3年間保証など導入後も安心 環境負荷低減を徹底追求した製品を開発 HP シンクライアントのほぼ全ての製品がアメリカ環境保護局推進の省電力プログラム Energy Starの 認定を取得しています。また、リサイクル可能な部材の採用を積極的に取り入れ、素材や製品寿命など、 環境に与える影響の総合評価を行うEPEATにおいて必要基準を75%以上満たしている最高ランクの製 品に与えられる「ゴールド」を取得しています。HP シンクライアントはローハロゲン製品であると共に、 廃棄する場合にも有害物質を出さないなど、環境に配慮した製品の提供を通じて、お客様企業の環境保 護活動に貢献します。 ソフトウェアや各種ドライバの最新版を HP Webサイトで無償提供 HP シンクライアントは、CitrixやMicrosoft、VMwareなど仮想化ベンダーと密に連携し、HP Webサイ トにて接続プロトコルの最新版を提供。HPにて動作確認済みのため、お客様は安心していち早く自社環 境に導入できます。各種ドライバーの更新情報も同様にHP Webサイトからダウンロードが可能です。 また、ソフトウェアやドライバーの更新について全端末に一括して実施できる便利な管理ツール(HP Device Manager)も無償で提供しています。 安心して利用できる充実の標準サポート HP シンクライアントのデスクトップ製品は、標準の保証期間が3年間と長く設定されており、期間内 に故障した場合はお客様に良品を先にお届けした後に故障品の修理を行います。またモバイル製品は 1年間の保証期間内で引き取り修理を提供している上、ワールドワイドでのサポートを受けることが 可能です。 15 お客様の様々なニーズに応えるラインアップ 目的や業務に合わせて選べるシンクライアント HP シンクライアント ラインアップとポジショニング ゼロクライアント 高 r OSレス、単機能 スマートゼロクライアント r ゼロコンフィグレーション& ゼロマネージメント シンクライアント r マルチOS、 オールインワン モバイル r ディスプレイ一体型 柔軟なカスタマイズ ゼロクライアント t820 t310 t620 PLUS t310 All-in-One mt41 t620 (Smart Zero / ThinPro) t620 (WES7e ) t520 (Smart Zero) t520 (WES7、WE8S) t410 All-in-One パフォーマンス t410 ※ モニターはサポートする画面構成を表します。 (例 t310は2画面構成可能) ゼロクライアントからモバイルシンクライアントまでお客様の様々なニーズに応えます ゼロクライアント (t310シリーズ) スマートゼロクライアント (t410、t520、t620シリーズ) シンクライアント(t520、t620、t820シリーズ)/ モバイルシンクライアント(mt41) HPゼロクライアントはTeradici社製の最新Tera2 チップを搭載し最高のPCoIPパフォーマンスを実 現します。 従来の5倍の描画性能を持ち、 通常のOA HP独自OSを実装し、外部からの脅威に対する高い 認証デバイスの利用、VPNクライアントのインス 堅牢性を実現するHPスマートゼロクライアント。 トール、 証明書を利用した無線LANへの接続など、 仮想環境に接続するだけのシンプルなHP Smart クライアントに対するニーズにきめ細かく応え 用途から高いグラフィックス性能を必要とする負 Zeroと、マルチプロトコルのサポートなど将来の 荷の高いCAD/CAE用のアプリケーション利用にも クラウド利用にも適用可能な柔軟さを兼ね備える 適用可能です。 VMware Horizon Viewと組み合わ HP ThinProを切り替えて※使用することができま ることができるのがHP シンクライアントです。 Windows Embedded Standard(WES)ベースの イメージは使い慣れたクライアントOSのGUIを持 せたクライアント仮想環境はもちろん、ワークス す。 利用プロトコルの設定はネットワーク経由で簡 つためユーザーの抵抗が少なく、カスタマイズ性 テーションと組み合わせたリモートワークステー 単に変更できるため、 管理者が不在がちな拠点の端 にも優れています。さらにWESシンクライアント ションソリューションに最適です。23.6 インチ 末も安心してご利用いただけます。 18.5インチディ は用途と目的に応じてスマートゼロクライアント ディスプレイ一体型モデル (t310 AiO) も選択でき スプレイ一体型モデル (t410 AiO) も選択できます。 化することもできるため、多様な部署での異なる ます。 ※HP t410 / HP t410 AiOはHP Smart Zeroのみ利用可能です。 利用目的に柔軟に応えることが可能です。 お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ 03-5749-8343 月∼金 9:00 ∼ 19:00 土 10:00 ∼ 17:00(日、祝祭日、年末年始および5/1を除く) HPのシンクライアント製品に関する詳細情報は http://www.hp.com/thinclient 本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、 閲覧される時点で変更されている可能性があります。 予めご了承下さい。 本書に含まれる技術情報は、 予告なく変更されることがあります。 引用された製品は、 それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。 記載されている会社名および商品名は、 各社の商標または登録商標です。 記載事項は2014年10月現在のものです。 © Copyright 2014 Hewlett-Packard Development Company,L.P. 日本ヒューレット・パッカード株式会社 〒136-8711 東京都江東区大島2-2-1 CDT13249-02