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アース環境サービス株式会社(PDF形式:24KB)
2.アース環境サービス株式会社 ベンダーのノウハウから学び業務精度向上・コストダウンを実現 業務精度とコスト負担が課題で BPO 活用へ アース環境サービス株式会社は、従業員約 800 名の、 製造工場・食品店舗の総合的な環境衛生管理や病院内の 院内感染防止支援などの「総合環境衛生管理」サービス を手掛ける企業である。 今回インタビューに応じて下さった人事部次長の伊奈 氏は、BPO 活用に至った経緯について、 「以前は正社員 2 名が給与計算担当者として業務に当たっていましたが、 社員サービスを担う間接部門として、業務精度と処理ス ピードを向上させることで、サービス水準を高めるとい うことが課題となっていました。また正社員 2 名がかか りきりになっていたためコスト面の負担も問題となって いましたね。」と語る。 同社は業務精度と効率性の向上、コストダウンを求め て BPO サービス利用を決断した。 給与処理計算・勤怠管理をフルアウトソース ○給与処理・勤怠管理関連業務をアウトソーシング 同社は給与計算をフルアウトソース、勤怠管理の一部 もアウトソースしている。社内の同業務の担当者は伊奈 氏1名であり、伊奈氏自身は「直接給与計算や勤怠管理 業務のオペレーションは担っていません。当社の問題意 識や希望を伝達し、管理することに徹しています。その 代わりに、採用や教育などのコア業務にほとんどの時間 を割いています。 」という。 ここでの BPO の特徴は、従来は社内で遂行していた業 務を外部に委託することで効率化・コストダウンを図っ た上で、自社はコア業務に集中化を図る外部切り出し型 である点にある。 ○BPO ベンダーから学んで自社も成長 伊奈氏は「人事を担当するようになって 5 年目になり ますが、最初の 3 年間は採用を担当していました。2 年 前から給与計算、勤怠管理も含めて全体を管理するよう になりました。私自身は給与計算、勤怠管理に関しては 十分なノウハウや経験ない状態でしたが、BPO ベンダー から人事制度や業務に関して学びながら業務を進めてい ます。」と語る。BPO ベンダーを活用することで、最少の 人員でノウハウや経験がない中で業務を進めることが可 能になることを示唆している。 BPO サービスニーズ・効果・満足度について ○ベンダーへの期待はコストメリットのさらなる追求 ベンダーへのニーズは「業務精度の向上とコストメリ ットの追求ですね。」と伊奈氏は語る。特にコストメリッ トの追求について、 「会社の規模が大きくなってくると、 1 人事制度も複雑になり、標準パッケージだけでは対応し きれない部分が出てきます。カスタマイズするための追 加の開発コストがかかります。標準パッケージで出来る だけ対応できるような仕組みが拡充されると、よりコス トダウンにつながると思います。」という。 ○業務精度の向上とコストダウン効果を実感 伊奈氏は、 「十分期待に応えてもらっています。業務精 度については、年に 1,2 件のエラーがある程度です。コ ストダウン効果については、担当者 2 名が 1 名となって いることで人件費も抑制できています。」と語る。 また、期待以上の効果もあるという。 「自社にノウハウ や経験が十分にない状態でも業務が問題なく遂行できる ということと、コア業務への集中が出来ているという効 果は大きいですね。 」という。コストダウンだけでなく、 +αの効果も見られるのである。 ○期待通りの成果に満足 伊奈氏は、ベンダーのサービスに対して「非常に満足 しています。期待以上の成果だけでなく、自社に不足す る経験やノウハウを提供して頂くことで自社も成長でき ています。 」と語る。 この他にも、給与計算では基本的なルールは決められ ているが、イレギュラーな対応が求められる場合も多い という。そのような場合に対する BPO ベンダーの柔軟 な対応姿勢も満足度を高める要因になっているようだ。 ベンダーと協働で BPO の効果を向上 ○適宜改善して欲しいポイントを提示 BPO ベンダーから人事制度や業務に関して学びながら 業務を進めている同社は、適宜疑問点を確認し、改善点 についても日々密なコミュニケーションを図ることで解 消してきている。コミュニケーション頻度を高く保つこ とが秘訣のようだ。 ○BPO ベンダーのサービスの深い理解が課題 BPO ベンダーから人事制度や業務に関して学びながら 業務を進めている同社にとっての課題について、伊奈氏 は「サービスラインナップや一つ一つのサービスを 100%活用できているとはいえないというのが課題の一 つです。BPO ベンダーは多くのユーザー企業から発され るニーズに対応する中で、新しいサービスを日々開発し 続けています。詳しく把握すれば、自社の課題のかゆい ところに手が届くようなサービスも多くあります。 『こん な業務は可能ですか?』と依頼すると、契約サービスに 含まれていたりもします。 」と語る。 BPO ベンダーのサービス理解度を高めることで、今後 同社はさらなる BPO 活用効果を向上させていくことで あろう。