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テストモード - 日立ダイアグモニタ
HDM-3000 HITACHI Diagnostic Monitor 発行NO.:T0006 発行日:2010.04.05 車両メーカー / ダイハツ 機能 / テストモード 対象システム / ABSなど ●ダイハツ車のABSコントロールユニットに搭載されている「テストモード」を起動する機能です。 ・Kラインで診断機と通信を行うABSコントロールユニットが対象です。 ・コントロールユニットにより対応していない場合がございます。 本機能を使用する際の注意事項 警告 (1)必ず自動車メーカー発行の修理解説書にて、作業手順をご確認の上、本機能を使用してください。 (2)本機能を使用した点検は車両を走行させる必要がございます。本機能実行時は車両を運転される方と、 診断機を操作される方の2名で作業を行い、交通事故の発生防止を行なってください。 こんな時に要チェック! ABSの各車輪速センサーに異常が発生していないか点検したい。 テストモード機能とは? ● ダイハツ車のABSコントロールユニットには、テストモード(センサー点検機能)と呼称される機能が搭載されて います。テストモード自体は手動(ブレーキペダルを所定の間隔と回数で踏むこと)による異常コードの消去を 行った時や、新品のABSアクチュエーターを取り付けた後、一番最初にイグニッションスイッチをONにした時に 起動されますが、HDM-3000の「テストモード」を実行することで、作業者の任意で起動させることが可能です。 ● テストモードは以下(1)∼(3)の項目について点検を行い、該当する不具合があれば異常コードを外部診断機 の画面上に出力したり、警告灯の点滅で異常コードの出力を行います。 (1) 車輪速センサーの出力電圧 (2) 車輪速センサーの出力周期 (3) Gセンサーの出力電圧 (4WD車の場合) 操作と点検手順(ハイゼット・カーゴ 2007.12∼ 2WD車の場合) ●下記にご紹介する操作・作業手順は参考例です。必ず自動車メーカー発行の修理解説書も併せてご参照願います。 ●下記にご紹介する操作・作業手順はハイゼット(S320/321系)の場合です。その他の車両で本機能を使用する場合は、 必ず自動車メーカー発行の修理解説書にて、作業手順のご確認等を行ってください。 (1)HDM-3000をイグニッションスイッチOFFの状態で、車両側診断コネクタに接続します。 (2)イグニッションスイッチONの後、方向キーとYESキーを使用して、HDM-3000の表示画面を 「ダイアグモニタメニュー」⇒「車両の故障診断/点検をする」⇒「ダイハツ車の故障診断」 ⇒「車両故障診断器メニュー」まで進めてください。 方向キー上下でカーソルを「ダイハツ車の 故障診断」に合わせて、YESキーを押す。 これから診断する車両の年式とホームページ上の 対象車両表と照会して、「2000年以降対応」か 「レトロ対応」のいずれかを選択してください。 (次ぺージへ) 1/3 (3)「車両故障診断器メニュー」で「2000年以降対応」を選択後、方向キーとYESキーを使用して、 「システム選択メニュー」⇒「ABS(DVS)」⇒「ABS(DVS)診断メニュー」まで進めてください。 (4)「ABS(DVS)診断メニュー」で「テストモード」を選択すると、テストモードの実行確認メッセージが表示されます。 実行する場合はYESキーを押してください。 (5)テストモードが起動され、テストモードコードが画面上に表示されます。 尚、テストモード実行中はABSウォーニングランプが点滅を行い続けます。 車輪速センサーの出力電圧に関する テストモードコード。 時速4∼7km/hで直進走行を行なっ た際に、出力電圧に異常が無ければ 自動的に消去されます。 車輪速センサーの出力周期に関する テストモードコード。 時速10∼40km/hで5秒以上直進走 行を行なうか、40km/hで直進走行を 行なった際に出力周期に異常が無け れば自動的に消去されます。 ※車両別で診断機上に表示されるテストモードコードと、テストモードコードが消去される条件(解除条件)は、 車両別の整備解説書をご参照願います。 (6)周囲の安全を確認した後、車両を発進させてください。直進状態で車速が4∼7km/hに達した時点で、車輪速 センサーの出力電圧に異常が無ければ、下図の様に車輪速センサーの出力電圧に関係するテストモード コードが消去されます。 (7)次に直進状態で車速が40km/hに達した時点で、車輪速センサーの出力周期に異常が無ければ、下図の様に 車輪速センサーの出力周期に関するテストモードコードが消去されます。 (次ぺージへ) 2/3 (8)テストモードコードが全て消去されたら完了です。但し、走行を行っても消去されないテストモードコードが画面上 に表示されている場合は、テストモードコードに該当する箇所の点検整備を行ってください。 ●テストモードコードは、テストモード実行時のみ記憶される故障コードです。 通常の故障コード確認は「ダイアグコード/フリーズフレームデータの点検をする」を実行してください。 ●テストモードを中断したい場合は、Cキーを押してください。 テストモードの活用方法(ABSの場合) (1)車検メニューの点検オプションとしての活用 車検の際に、通常の「ダイアグコード/フリーズフレームデータの点検をする」と併せて本機能を使用することで、 お客様の車両の車輪速センサーの点検を行うことができます。 (2)ABS警告灯が点灯した際の活用 通常の「ダイアグコード/フリーズフレームデータの点検をする」で車輪速センサーの出力電圧や周期に関する故障 コードが表示された場合に、下記のフローに沿った点検を実施することにより、不具合原因の切り分けができます。 ※『』はHDM-3000のダイハツ車用診断ソフトの機能 『ダイアグコード/フリーズフレームデータの点検をする』 で 「C1235:車輪速センサFR周期異常」が表示された。 『現在のデータ表示/保存』で車輪速を確認する。 いいえ 車速に応じて出力値が変化し、 急激な速度上昇や降下が無いか? 『テストモード』 を実行する はい 車輪速センサーの取り付 け 状態の点検 該当するテストモード コードは消去された か? いいえ いいえ 取り付け状態 は正常か? はい はい 車輪速センサー の修理/交換 車輪速センサーの 出力波形の点検 次の点検手順へ 車輪速センサー 単体の点検 次の点検手順へ その他のシステムでのテストモード Kラインで診断機と通信を行うエンジン、エアバッグ、EPS(電動パワステ)でも使用可能です。 ※コントロールユニットにより本機能をサポートしていない場合があります。 3/3