Comments
Description
Transcript
同時資料配布 - 大阪商工会議所
平成14年3月13日(水)14時 同時資料配布 大阪府政記者会 大阪市政記者クラブ 大阪経済記者クラブ 大阪ロケーション・サービス協議会 (事務局:大阪商工会議所) 担当:渡辺 電 話 06−6944−6333 FAX 06−6944−6330 米国若手映画人(南カリフォルニア大学大学院生)による 大阪プロモーションビデオ完成 ∼海外からの映画ロケ誘致に活用∼ 大阪府・大阪市・大阪商工会議所などで構成する映画ロケの誘致・支援組織 「大阪ロケーション・サービス協議会」(会長=大野隆夫・大阪商工会議所専務 理事)は、米国・南カリフォルニア大学(USC)の大学院生による大阪プロ モーションビデオを制作した。 これは、海外の映像制作者に対し、ロケ地としての大阪の魅力をPRするた め、ジョージルーカス監督の母校でもあるUSCの大学院生2名を、昨年夏5 週間大阪に招き、当地を舞台に撮影を行ったもの。 作品は2本で、各々のストーリー展開に従って、大阪の新旧のロケ魅力や撮 影可能施設が紹介されている。従来の観光PR用ビデオとは異なり、映像制作 者向けに「大阪は多様な映画シナリオに対応できるシーンを有する」ことを、 米国の若手映画人の手によって表現したのが特徴。 招聘学生は両名とも初来日。大阪に対しては、概ね「伝統と近代性が共存す る多様性に富んだ街」「魅力あるロケ地が豊富にあり、あらゆるジャンルの映像 制作が可能な街」との印象を記している。 大阪ロケーション・サービス協議会の今後の課題は、海外作品のロケ誘致。 その一環として、4月にサンタモニカで開催される、世界のフィルムコミッシ ョンが集う展示会「AFCI Locations Trade Show 2002」にも出展するが、その 際、当ビデオを上映するとともに、招聘学生2名も大阪ブースでのPR活動に 参加する予定。 このほか、当ビデオは、海外の映像制作者に配布するとともに、短編映画祭 にも出品するなど、大阪へのロケ誘致のツールとして幅広く活用していく。 1 【 作 品 概 要 】( 各 々 約 1 5 分 ) ①"Modern Day Warrior" ―制作者:ローレン・メンデル氏(招聘時28歳) ―主なロケ地:河内長野の山中、大阪城公園、海遊館、大阪ドーム、 近鉄上本町駅、南港埠頭など ―過去から現代の大阪にタイムスリップしてきたサムライが、悪者から少年 を守るストーリー。 ②"RHTS (Remembering How To See)" ―制作者:ティラー・ラッセル氏(招聘時26歳) ―主なロケ地:桜之宮橋、中之島公園、地下鉄心斎橋駅、梅田スカイビル、 道頓堀、新十三大橋など ―交通事故で片目にケガを負った女性がショックの内に大阪をさまよい、こ れまでとは違った視点で街を眺める様子を表現したイメージ作品。 【大阪ロケーション・サービス協議会の事業進捗状況】 大阪ロケーション・サービス協議会は、平成12年2月に設立された我が国 初のフィルムコミッションで、これまでに映画・TVドラマ・コマーシャルフ ィルムなど合計約80作品の制作を支援している。また、地元自治体の協力を 得て、撮影可能な公的施設が488ヵ所登録されているほか、市民ボランティ アによるエキストラを約900名抱えている。 当協議会の事業開始3年目となる14年度は、積極的なロケ誘致や、府民・ 市民のロケ協力気運醸成に弾みをつけていく。 以 上 【添付資料】 ○事業概要 ○主なロケ地写真(2枚) ○招聘学生のレポート(和訳/2枚) ○協力先一覧 ※発表当日14時∼17時の間、大阪経済記者クラブにて随時ビデオをご覧い ただけます。事務局にも別途ご用意しております。 2 平成14年3月13日 米 国 若 手 映 画 人(南カリフォルニア大学大学院生)による 大阪プロモーションビデオ制作事業について(概要) 1. 趣 旨 ・海外の映像制作者に対し、ロケ適地としての大阪の魅力をPRするため、 南カリフォルニア大学(USC)大学院生を招き、当地を舞台としたビデ オ制作を行う。 ・将来有望な映画人である彼ら自身に、大阪に対する理解を深めてもらう機 会とする。 2. 招 聘 学 生 ・ローレン・メンデル氏(男性・招聘時28歳) ・ティラー・ラッセル氏(男性・招聘時26歳) 3. 招 聘 時 期・期間 ・平成13年7月22日(日)∼8月25日(土) [5週間] 4. 招 聘 学 生 へ の 委 託 内 容 ・大阪を舞台としたビデオを一人一作品制作する(15分程度)。 ・大阪の街の印象、関心をもった場所などについてのレポートを執筆する。 5. 撮影のサポート体制 ・プロデューサー :山内嘉信氏(株式会社山内フィルムズ 社長) ・アシスタント・プロデューサー:松永祐子氏 6. ビ デ オ 作 品 の 効 果 と 今 後 の 活 用 方 法 ・作品は、「大阪は多様な映画シナリオに対応できるシーンを有する」ことを、 米国の若手映画人の清新な視点から表現したもの。 ・今後、海外の映像制作者にロケ適地としての大阪をPRするツールとして 活用する。 [例]大阪プロモーションセミナー(シカゴ)(平成14年 3 月) AFCI Locations Trade Show 2002(サンタモニカ)(平成14年 4 月) 各種映画祭の短編部門への出品(随時) 以 上 「近代戦士」の撮影を終えて ローレン・メンデル □作 品 作品名:”Modern Day Warrior”(「近代戦士」) 制作者:ローレン・メンデル □あらすじ/制作意図 時を超えて旅するサムライ、ジョーが過去から現代の大阪にやってきて、ある 少年をヤクザから守る。ジョーが訪れた大阪は、歴史を映す大阪城から、梅田ス カイビルのような近代建築まで、伝統文化と近代社会が共存している街。作品は、 この活気あふれる美しい都市の魅力を紹介することを目的としている。 □大阪の印象/感想 作品の中で、ジョーが初めて現代社会に遭遇する場面は、私自身が初めて大阪 にやってきた時に体験した驚きと発見の連続の日々と重なる。初来日で、また日 本文化についてはほとんど知識がなかったが、私はあらゆることに興味をもった。 空港から市内に向かう電車を降りて、ネオンがまぶしく輝く大阪の街に最初の 一歩を踏み出した時、私は未来映画のワンシーンの中にいるかのような錯覚を覚 えた。普通の都会のような印象を受けるのに、街を歩いていると予期せぬ事がた びたび起こった。タクシーの自動ドアもビールの自動販売機も、ロサンゼルスと は異なるものばかりだった。 作品の主人公ジョーと同様、私もある使命をもって大阪にやってきた。私の目 的は、大阪の限りなく多様性に富んだロケ地を巡りながら、私が感じたままを表 現することだった。ジョーの使命はヤクザと戦って少年の命を救うことであり、 それは私の使命よりはるかに危険を伴うものに違いないが、私自身のプロジェク トも大いなる挑戦であった。 滞在期間が非常に限られていたということに加えて、言葉の壁には苦労した。 最初の1週間でロケハン(ロケ地の下見)をした後、「近代戦士」のシナリオ作 成にとりかかり、同時にロケ地の選定を行った。シナリオが確定し、出演者やロ ケ地の絞り込みが進んだ頃には、撮影に費やせる時間は残りわずか3週間となっ ていた。出演者やスタッフとの意思疎通は何よりも重要であるが、その全てを通 訳を介して行うのは大変なことであった。一方で、映像制作に関わる用語には共 通のものも多いことに気づき、コミュニケーションを図るのに大いに役立った。 私が日本文化を肌で感じたのは、映像制作に対する熱意をもったスタッフとの 交流を通じてであった。また、大阪ロケーション・サービス協議会ならびに大阪 商工会議所のスタッフの多大な協力と支援がなければこのプロジェクトの成功 はなかった。このような機会を与えられたことに心から感謝するとともに、将来、 新たな作品を制作するべく、大阪に戻ってきたい。 以 上 大阪PRビデオ制作プロジェクトを終えて ティラー・ラッセル □作 品 作品名:” RHTS (Remembering How To See)” 制作者:ティラー・ラッセル □プロジェクトの趣旨 本プロジェクトの目的は、国内外の映像制作者に対して大阪のロケ地としての 魅力を紹介し、映画やテレビドラマ、コマーシャルフィルムなどの撮影を大阪に 誘致することである。中でも南カリフォルニア大学大学院生に制作が委託された のは、若手のアメリカ人映像制作者による新鮮かつ独創的な観点から大阪の美し さと独自性を描くことをねらってのことであると理解している。 □あらすじ 作品は、「人間はしばしば自らをとりまく世界に対する感謝の念を忘れてしま うが、ある悲劇的な事件をきっかけとして、世界の美しさを再発見することがあ る」というコンセプトに基づいている。 ストーリーは、「ある若い女性が、交通事故により片目の視力を失うという衝 撃的な出来事に直面する。ショックと悲しみにうちひしがれる彼女が、時間をか けてゆっくりと、しかし着実に周りの世界や人生のすばらしさに気づくようにな る過程」を描いている。 □大阪の印象 大阪は、多様性に富んだ美しい都市である。大阪には実に様々な魅力あるロケ ーションが豊富にあり、作品を通じて、それを最大限に表現しようと努めた。 このような土壌を備えた大阪を舞台として、刑事もの、ラブストーリー、歴史 ドラマからSFホラーまで、あらゆるジャンルの映像制作が可能である。しかし、 大規模なロケを誘致するにあたっては、域内各所における撮影許可申請の簡略化 が最大の課題となる。大阪ロケーション・サービス協議会は、大阪府や大阪市な どの自治体のほか、警察や関係機関との協力調整を行い、より快適な撮影環境の 確立に寄与するものと確信している。 □感 想 本プロジェクトは画期的な企画であったと思う。初の試みであったにも関わら ず、綿密に運営・実施されていた。一映像制作者として、本プロジェクトを通じ て大変貴重な経験をすることができ、またすばらしいスタッフとともに制作に取 り組めたことに感謝している。この作品が、「大阪における映像制作の誘致・促 進を図る」という目的の達成に貢献できれば幸いである。また私自身はこの経験 を活かし、再び日本で撮影したいと切に願っている。 以 上 平成14年3月13日 米国若手映画人(南カリフォルニア大学大学院生)による 大阪プロモーションビデオ制作事業 協力先一覧 【スタッフ】 プロデューサー 山内嘉信氏(株式会社山内フィルムズ 社長) アシスタント・プロデューサー 松永祐子氏 制作担当 高垣之寿氏、中村武志氏 通訳・翻訳 ブランウン・ランゲージ・ラボ 【協 力】 財団法人大阪コミュニティ財団 アビッドジャパン株式会社 株式会社イマジカウェスト コダック株式会社 大阪支社 株式会社三和ビデオセンター 株式会社ステップ ソニーPCL株式会社 ソニーマーケティング株式会社 日豊株式会社 有限会社マジックハンド 株式会社メディアプラザ 報映産業株式会社 大阪営業所 株式会社大阪近鉄バファローズ 近畿日本鉄道株式会社 クリスタルビル 辰巳商会株式会社 ホシノグループ 読売ゴルフガーデン 大阪府 大阪市 大阪商工会議所 以 上