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頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣

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頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣
様式1
「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」
平成26年度事後評価資料(実施報告書)
【公表】
関連研究分野
G2301
整理番号
4405
(分科細目コード)
補助事業名
(採択年度)
代表研究機関名
代表研究機関以外
の協力機関
主担当研究者氏名
複合的なアプローチによる生物源炭酸塩骨格を用いた地球環境変動の解明
( 平 成 23年 度 )
北海道大学
東京大学
渡邊
剛
( 平 成 24 年 度 )
( 平 成 23 年 度 )
( 平 成 25 年 度 )
(合計)
補助金支出額
( 公 募 応 募 当 初 の「 申
請書」に記載の)
若手研究者の
( 平 成 23 年 度 )
2
( 平 成 24 年 度 )
人
(
派遣計画
( 平 成 25 年 度 )
4
人
2
人)
(
58,713,534 円
(合計)
4
人
1
人)
7
人
4
人
(合計)
( 平 成 25 年 度 )
( 平 成 24 年 度 )
( 平 成 23 年 度 )
21,26 5,5 34 円
17,64 8,0 00 円
19,800,00 0 円
若手研究者の
0
人
2
人
0
人)
4
人
2
人)
派遣実績
(
(
(参考)
派 遣 期 間 が 30 0日
未 満 と な り 、 最 終 ( 平 成 23 年 度 )
的に若手派遣研究
1
人
者派遣実績のカウ
ントから除外され
た者(外数)
( 平 成 24 年 度 )
(
( 平 成 25 年 度 )
1
人
1
人)
1
(
(合計)
0
人
0
人)
1
人
様式1
1 . 若手研究者の人材育成についての成果の達成状況
(1)申請書に記載した期待される成果の概要
(申請書(10-1)に記載した若手研究者の人材育成にかかる期待される成果の概要)
本事業により派遣される若手研究者が、どのような研究人材として活躍し、学術の振興
に貢献することが期待されるか、その検証方策を含めて具体的かつ明確に記述してくだ
さい。
本事業では、地球規模かつ緊急性の高い研究課題において、現在、世界でこの分野を
リードしている国内外の若手研究者を中心に協同し、国際的なネットワークの構築と国
際共同研究を推進する。本事業により派遣される若手研究者は、それらの過程で、各派
遣先研究機関における世界最先端の分析技術や研究環境を実際に経験することができ
る。また、本事業の特徴である、各研究機関の分析技術をシームレスに活用する総合共
同分析システムを構築する中で、それぞれの派遣先研究機関に備わる分析技術だけでは
なく、各研究機関のそれぞれに優れた点を理解すると共に地球規模の研究課題や最先端
の研究が、他分野が融合する複合的なアプローチによる研究体系によりなされるもので
あることを体現する。本事業で派遣される若手研究者は、それぞれの派遣先での先端研
究分析の技術を学ぶことはもとより、国境を越えた研究ネットワークを用いた国際共同
の必要性を理解し次世代の国際研究組織を組織し牽引するリーダー的な人材となること
が期待される。
それらの成果を検証する具体的なものとしては、以下の3段階の項目がある。1)本
事業によるそれぞれの派遣先で行う研究成果をまとめて相手先研究者を含めて議論を行
いその内容を国際誌に投稿し掲載されること、2)最終年度に予定しているワークショ
ップや国際会議等において自己の研究成果を核にして積極的に関わることができるか、
3)それらの議論や本事業における海外での研究を通じて次世代に繋がる共同研究計画
や人的ネットワークを構築することができるかである。これらの項目の達成度は、その
後の本事業により派遣された若手研究者における、研究成果の国際会議や国際雑誌にお
ける公表、国内外への研究職への就職、次期国際共同研究計画の企画等を通じて、具体
的な検証・自己評価を行っていく予定である。
(2)上述の期待される成果の達成状況の自己評価とその理由
【自己評価】
■期待を上回る成果を得た
□十分に達成された
□おおむね達成された
□ある程度達成された
□ほとんど達成されなかった
【理由】
本事業を通じて、「複合的なアプローチによる生物源炭酸塩骨格を用いた地球環境
変動の解明」という地球規模かつ緊急性の高い研究課題において、現在、世界でこの
分野をリードしている国内外の若手研究者を中心に協同し、国際的なネットワークの
構築と国際共同研究を十分に推進することができた。国際共同研究をオーストラリア
西オーストラリア大学に2名、ドイツ海洋地質研究所に1名の若手研究者の派遣を行
った。担当研究者がそれぞれの研究機関および関連機関に訪問することにより派遣者
2
様式1
により国際共同研究のサポートおよび研究成果の公表に向けた議論を行った。その成
果のいくつかは国際誌に投稿または受理されており、また、今後も現在準備中の論文
が投稿予定である。国際ネットワークの構築は、本事業における、北海道大学とアー
ヘ ン 工 科 大 学 、ド イ ツ 海 洋 地 質 研 究 所 と を 拠 点 と し て 形 成 さ れ 、そ の 範 囲 は 、8カ 国 15
機関に拡張しており、今後の若手教育および国際共同研究の発展に寄与することが期
待される。
本事業により派遣された若手研究者は、それらの過程で、各派遣先研究機関におけ
る世界最先端の分析技術や研究環境を実際に経験することができた。また、本事業の
特徴である、各研究機関の分析技術をシームレスに活用する総合共同分析システムを
構築する中で、それぞれの派遣先研究機関に備わる分析技術だけではなく、各研究機
関のそれぞれに優れた点を理解すると共に地球規模の研究課題や最先端の研究が、他
分野が融合する複合的なアプローチによる研究体系によりなされるものであることを
体現した。これらの若手派遣者の内4名は、事業期間内あるいは、直後に新たなポス
トを獲得し(東京大学大気海洋研究所2名、東北大学理学部1名、東邦大学1名)、
次世代の国際研究組織を組織し牽引するリーダー的な人材となることが期待される。
最終年度には、本事業に関わった派遣機関および相手国協力機関の若手研究者およ
び受け入れ研究者によるワークショップを北海道大学で開催し、本事業における成果
の確認と今後の発展を議論した。また、ワークショップ中の公開セミナーにおいては
、国内の関連研究者や協力研究者、大学院生、および学部学生なども多数参加し、次
世代の枠組みについて活発な議論を行った。
3
様式1
2.国際共同研究課題の到達目標及び期待される成果の達成状況
(1)申請書に記載した国際共同研究課題の到達目標及び期待される成果の概要
( 申 請 書( 4 - 1 )に 記 載 し た 国 際 共 同 研 究 課 題 の 到 達 目 標 及 び 申 請 書( 1 0 - 2 )に 記 載 し た 国 際 共 同 研 究 に
おいて期待される成果概要)
以 下 の 3 項 目 が 、本 事 業 の 主 た る 到 達 研 究 目 標 で あ る 。1 )派 遣 す る 側( 北 海 道 大 学 、
東京大学)と派遣先研究機関(ドイツ海洋地質研究所、西オーストラリア、アーヘン大
学、台湾国立大学)の持つそれぞれの分析技術とノウハウを有機的に結びつけて統合す
る、2)統合された分析能力と手法をそれぞれの研究機関が持つ異なる海域における海
洋生物試料(西太平洋、日本海周辺、カリブ海、大西洋、東太平洋、台湾周辺海域)に
応用して地球規模の環境変化・生物応答データを抽出する、3)それらの解析データの
データベースを構築して協同で解釈を行う。そのために、現存する試料デポジトリーと
データベース機能を強化し、若手研究者の派遣を通じて、これまで個別に行われてきた
最先端分析技術をシームレスに行うことができる統合共同分析体制を構築する。
各研究機関はそれぞれ「強み」を持っており、その「強み」を特色とした最新鋭の研
究成果を活発に発表している。これまでの国際的な共同研究で、日本との二国間の「強
み」の融合の結果、極めて新規性の高い研究成果が出揃いつつある。本プログラムの枠
組みに基づいて3カ国5研究機関の「強み」を融合させた共同研究体制を構築すること
で、従来では困難であった課題の解決が可能になるだろう。
これらの研究目標に向かって、国際共同研究の枠組みで若手研究者が実質的な活動を
行うことで、次世代の持続的な国際共同研究・教育のネットワークを形成すると共にそ
れらを活用して次に克服すべき研究課題を明らかにしてその解明のための戦略を構想す
ることが期待される。
国際共同研究において期待される研究成果について、我が国及び国際的な学術上の課題
解決に資するものであることがわかるよう、成果の検証方策を含めて具体的かつ明確に
記述してください。
人類起源の二酸化炭素放出による地球温暖化とその海洋生態系への影響は既に現在進
行形で急激に移行しており、現在および次世代の国際社会は、それらの実態の解明と戦
略を迫られるが、本事業で得られるこれらの情報と知見は、必要不可欠かつ唯一のもの
となり得る。
本事業における国際共同研究において、これまで個別に行われてきた最先端分析技術
をシームレスに行う統合共同分析手法を導入し、太平洋、インド洋、大西洋の広範囲の
海域から得られた海洋生物の炭酸塩骨格の分析を行うことにより、過去数百年間の詳細
な環境変動・生物応答の一次情報を幅広い時空間レベルで得ることができる。また、本
事業の国際共同研究では、これまで個別の研究機関で解析及び研究がなされてきた様々
な海域で行われてきた生物源炭酸塩骨格を用いた環境変動・生物応答に統一的かつ詳細
な共通の年代軸を与えた後にデータベース化することで、より汎用性のあり基盤的な情
報を構築しアウトプットする。具体的に期待される基盤的情報とは、サンゴや二枚貝な
ど の 海 洋 生 物 の 炭 酸 塩 骨 格 に 記 録 さ れ て い る 過 去 数 百 年 間 に お け る 海 洋 環 境 変 動( 水 温 、
塩 分 、 pH) の 週 か ら 月 単 位 の 時 間 分 解 能 で 定 量 的 に 復 元 さ れ た 物 理 パ ラ メ ー タ ー と 骨 格
の成長量や石灰化量から推測される海洋生物の応答の履歴である生物パラメーターとで
ある。
本事業で得られる成果は、気候変動と生物応答の将来予測の重要な基礎的知見となる
4
様式1
と共に、生物学や材料工学、水産学、海洋学、地域経済学、社会学など他分野に対する
貢献も大きいと考えられる。また、本事業の国際共同研究で得られるこれらの成果は、
最終年度にまとめられワークショップ等で総括を行った後に、速やかに、国際会議や国
際雑誌等に公表する予定である。
本事業におけるこれらの研究成果の具体的な検証方法としては、研究計画におけるそ
れぞれの研究成果の国際会議や国際雑誌等への公表、本事業で派遣された若手研究者の
国内外への研究職への就職、次期国際共同研究計画の企画・提案書の作成等の実績を追
跡調査することであり、これらにより十分に検証が可能であると考えられる。
(2)上述の目標等に対する達成状況の自己評価とその理由
【自己評価】
■期待を上回る成果を得た
□十分に達成された
□おおむね達成された
□ある程度達成された
□ほとんど達成されなかった
【理由】
本事業において、生物源炭酸塩骨格を用いた環境解析の分野が地球規模かつ緊急性を
要する研究課題であるという認識を国際共同研究を通じて世代と国籍を超えた幅広い研
究者の間で共有することができ、当該分野における次世代に繋がる若手交流と国際共同
研究の基盤形成および環境整備が整った。また、予定されていた国際共同研究を台湾、
オーストラリア、ドイツに、海外派遣者、担当研究者が滞在または訪問することにより
遂行することができた。さらに、オマーンにおいて日本、ドイツ、オランダ、オマーン
の各大学からの若手研究者による国際合同調査を行い、これまで個別に行われていた水
中掘削を協同で行うことにより、技術とノウハウ、試料を共有することができた。それ
ぞれの派遣先において最先端の分析技術を取得し、帰国後の新たな勤務地における研究
に生かされている。本事業の成果および今後の戦略について、パラオ熱帯研究所とアー
ヘ ン 工 科 大 学 に お い て 、そ れ ぞ れ ワ ー ク シ ョ ッ プ を 開 催 し 発 表 す る と 共 に 議 論 を 行 っ た 。
最終年度には、相手協力機関における共同研究者を招聘し、派遣研究者、担当研究者、
および、国内外の関連する研究者が参加する国際研究集会を開催し、本事業における研
究成果の報告会および今後の共同研究の持続的な研究体制について議論した。
5
様式1
3.今後の展望について
これまでの実施状況を踏まえて、事業実施期間終了後の展望について記入して下さい。
①
自 己 資 金 、若 し く は 他 の 競 争 的 資 金 等 に よ る 海 外 派 遣 の 機 会 を 含 む 若 手 研 究 者 の 研 鑽・育 成 の 事 業 の 継 続( 又
はその見込み)状況
最終年度に北海道大学で開催されたワークショップに本事業に関わる研究者が一同に
会し、今後の国際共同研究および若手相互派遣についての協議し、今後も継続すること
が確認された。既に、各国のそれぞれの研究機関本事業により形成された国際共同研究
の枠組みを元にした競争的資金の獲得に向けた動きが活発化している。主担当研究者の
渡 邊 は 、 日 本 学 術 振 興 会 の 基 盤 研 究 ( 海 外 学 術 A) に 代 表 者 と し て 採 択 さ れ 、 本 事 業 で
開始された国際共同研究の一部を継続できる既に見込みがたっている。また、アーヘン
工 科 大 学 の フ ァ イ フ ァ ー は 、 ド イ ツ 国 の DFG に 大 型 プ ロ ポ ー ザ ル を 提 出 し 主 担 当 研 究 者
も分担者として加わり、今後の国際共同研究の継続を目指している。また、ドイツ海洋
地 質 研 究 所 の ヘ ッ チ ン ガ ー は 、 ア メ リ カ 合 衆 国 の NBS に 提 出 し た 国 際 共 同 研 究 お よ び 若
手育成のためのプログラムに採択され、主担当研究者の渡邊、派遣者④はメンターとし
て参画し全米から選抜された学部学生の研究指導に加わっている。
②
本 事 業 の 相 手 側 を 含 む 海 外 の 研 究 機 関 と の 研 究 ネ ッ ト ワ ー ク の 継 続 ・ 拡 大( 又 は そ の 見 込 み ・ 将 来 構 想 )状
況(組織において本事業で支援した若手研究者に期待する役割も含めて)
本事業における国際共同研究および若手派遣を通じて培われた研究ネットワークは、
最終年度に行われたワークショップにおいて今後の継続への努力が確認された。北海道
大学とアーヘン工科大学は、独自に機関間の連携を強化し将来における持続可能な若手
研究者育成の場を構築しつつあり、その一環として北海道大学とアーヘン工科大学は共
同研究および学生の相互受け入れのための部局間および大学間協定の締結の策定を行っ
ておりその締結を目指して手続きをしている。
③
本事業で支援した若手研究者の研究人材としての将来性について
本事業で派遣された若手研究者の内4名が、事業期間内あるいは、直後に、次の研究
職 ポ ス ト を 獲 得 す る こ と が で き た 。東 北 大 学 理 学 部 1 名 、東 京 大 学 大 気 海 洋 研 究 所 2 名 、
東邦大学理学部1名である。これは本事業における海外での研究成果の他、国際共同研
究を通じた海外での研究経験が評価されたことも一因として考えられる。本事業におけ
る高度かつ長期的な研究交流を通じて、次世代を担うリーダーとして今後の活躍が多い
に期待される。
6
様式1
(資料1)
資料1 実施体制
① 事業実施体制
フ
リ
ガ
ナ
担当研究者氏名
所属機関
所属部局
職名
(身分)
専門分野
備考
主担当研究者
ワタナベ
ツヨシ
渡邊
剛
北海道大学
大学院理学研究院
講師
地球科学
東京大学
大気海洋研究所
助教
炭酸塩地球化
担当研究者
シ ラ イ
コ ウ タロ ウ
白井
厚太朗
H25.4.1 追 加
学
み や じ
宮地
つづみ
北海道大学
鼓
大学院理学研究院
博 士 研 究 古生物学
H25.3.31 ま で
員
計 3 名
② 相手側となる海外の研究機関と研究者
国名
ドイツ
研究機関名
相手側研究者氏名
ステファン
ヘッティンガー
ドイツ海洋地質研究所
イエン
オ ー ス ト 西オーストラリア大学
ラリア
ドイツ
ドイツアーヘン大学
ドイツ
ドイツアーヘン大学
ラス
ジンク
ルーニング
職名
(身分)
研究員
助教
講師
研究員
ミリアム
ファイファー
台湾
国立台湾大学
チ ャ ウ
シェン
計
4
機関
7
シ ュ ー 准教授
備考
様式1
(資料2)
資料2
若手研究者の人材育成にかかる資料
(1)
若手研究者の選抜方針・基準、選抜方法の概要
本事業の掲げる世界一線の研究機関における最先端の研究を遂行するための十分な能力
と、当該分野の次世代を担う意欲のある博士課程の大学院生を、北海道大学大学院理学研
究院及び東京大学大気海洋研究所に所属する若手研究者、博士課程大学院生を中心に公募
を行い選抜する。また、より多くの関心ある学生を募集するために関連学会や研究組織を
通じて広く周知する。
選抜基準は、以下の3つとする。1)国際共同研究計画を遂行できるための地球科学
を主体とする分析技術と知識を有すること、2)国際共同研究計画を遂行し、将来研究者
として次世代の国際共同研究を担っていく意欲があること、3)国際共同研究計画を遂行
するための十分な語学能力とコミュニケーション能力を有すること。
北海道大学及び東京大学に所属する若手研究者、博士課程の大学院生を中心に公募を行
い選抜する。また、関連学会や研究組織を通じて本事業における国際共同研究の周知を行
い、本事業の説明会を北海道大学および東京大学で行う。選抜は、これまでの所属大学に
おける成績、研究業績、研究計画、指導教員の内諾書などの書類提出よる一次審査と、主
担当研究者と担当研究者による面接の2次審査からなる。また、派遣事業を確実に行うた
めに、派遣先受入研究者および派遣候補者の双方に派遣先および派遣期間を確認できた時
点で最終選考結果を出す。
(2)若手研究者海外派遣時の支援体制の概要
(若手研究者の海外派遣が促進されるよう組織としてどのようなバックアップ体制を
とったかについて記載してください。)
本事業では、主担当研究者および担当研究者自身が派遣され派遣先での研究活動の初動を
行い、その後の派遣されるポスドク・博士課程の大学院生の研究活動が円滑に行われるた
めの環境を整備する。日本における主担当研究者および担当研究者の不在時や派遣先研究
機関での相手側研究者の不在時には以下のそれぞれの研究機関のリーダーに協力して支援
する体制となっている。また、主担当研究者は、若手研究者派遣期間における派遣元及び
派遣先研究機関に監督できる研究者が不在となることがないように全体をコーディネイト
する。
主担当研究者は、派遣される若手研究者が大学院生の場合は、その指導教官とも事前に協
議をして派遣期間中に教育課程に支障がでないことを確認する。また、派遣期間中にも連
絡を密にして、派遣後にスムーズに復帰し、派遣期間中における研究が生かせるように配
慮する。
(3)若手研究者海外派遣計画の見直し(増減)状況とその理由
本事業における実際の派遣実績4名であり当初派遣予定の7名から3名の減となった。
主な理由は、当初、主担当研究者の渡邊と担当研究者の白井が派遣対象者として計画およ
び申請をしていたが、担当研究者が派遣者となるのは好ましくないという趣旨の説明を日
本学術振興会担当者より受け、派遣計画を変更することが余儀なくされた。また、申請書
当初の予算からの大幅な減額や配分が派遣開始時期に間に合わない事態があった。他の資
金を獲得するなどして派遣計画の維持の努力をしたが、派遣計画の執行が一部困難になっ
た。また、派遣研究者が途中で就職が決まり帰国をする状況もあった。
8
様式1
(資料2)
(4)若手研究者の育成にかかる成果の概要
① 派遣された若手研究者の成果
( 資 料 4 に 記 載 す る よ う な 研 究 成 果 の 発 信 状 況 等 だ け で は な く 、将 来 的 に 主 要 な 研 究 者 と し て の 活 躍 が
見込まれるか等の観点も含めて記載してください。)
本 事 業 で 派 遣 さ れ た 若 手 研 究 者 は 、派 遣 期 間 あ る い は 派 遣 後 に 研 究 成 果 の 発 信 が 顕 著
な で あ り( 資 料 4 参 照 )、ま た 、現 在 も 意 欲 的 に 学 会 発 表 お よ び 論 文 公 表 を 行 う 姿 勢 が
認 め ら れ た 。ま た 、相 手 機 関 と 若 手 派 遣 者 独 自 の 交 流 に 発 展 し 持 続 し て お り 、そ の 一 部
は 、共 同 で の 競 争 的 資 金 へ の 共 同 で の プ ロ ポ ー ザ ル の 提 出 や 、新 た な 国 際 共 同 研 究 の 開
始 な ど 本 事 業 で 始 ま っ た シ ー ド が 芽 生 え つ つ あ る 。派 遣 者 全 員 が 派 遣 期 間 中 も し く は 派
遣期間後に研究職ポストに就職できなこともそれらを裏付ける結果と言える。
② 派遣した機関・組織の成果
(機関等として組織的に若手研究者を育成する枠組みが構築されたか、機関等の研究者の評価におい
て、海外での研究実績を重視するシステムが構築されたか等の観点も含めて記載してください。)
主 担 当 研 究 者 及 び 担 当 研 究 者 は 、 近 年 、 Nature 誌 、 Nature 姉 妹 誌 、 Geology 誌 を は じ め
とした多くの当該分野における代表的な国際誌にその研究成果が掲載され、海外における
評 価 も 高 く な っ て き て い る 。ま た 、こ れ ま で に イ ン ド ネ シ ア 、オ ラ ン ダ 、オ ー ス ト ラ リ ア 、
台 湾 、ド イ ツ な ど に お け る 国 立 研 究 所 や 有 力 大 学 で 特 別 講 演 を 行 う た め に 招 待 さ れ る な ど 、
研究教育面でも期待されている。それらの内容は当該プログラムが目指す国際共同研究の
内容も含むものであり、次世代に持続可能な国際共同研究・教育のネットワークを形成す
るためのシーズとなりうるものである。また、オマーンにおける合同調査では、オランダ
王立海洋研究所、オマーンカブーススルタン大学、アーヘン大学オマーン校、フランスパ
リ大学などの新たな協力機関も参画した。これらも本事業の海外での研究実績が評価され
た結果であると言える。北海道大学とアーヘン工科大学は共同研究および学生の相互受け
入れのための部局間および大学間協定の締結の策定を行っており、継続的かつ組織的な若
手研究者の育成の枠組みを共同で行おうとしている。北海道大学では、国際性の涵養を長
期目標のテーマとしていくつもの教育システムの構築を進めており、近い将来、研究者の
海外での研究実績を重視するシステムが構築されることが期待される。
9
様式1
(資料2)
(5)若手研究者の派遣実績の詳細【 氏 名 非 公 表 】
派遣者①:
博士研究員
(当該若手研究者の国際共同研究における役割を含めた具体的な研究活動)
イ ン ド ネ シ ア ・ エ ン ガ ノ 島 よ り 採 取 さ れ た サ ン ゴ コ ア 試 料 ( 現 生 お よ び 化 石 ) の Sr/Ca
を分析し,同周辺海域表層における過去数百年間の水温を復元する.そして,インド洋
ダ イ ポ ー ル 現 象( IOD)の 強 度 お よ び 頻 度 を 明 ら か に し ,そ れ ら の 原 因 や 気 候 変 動 と の 関
連性を明らかにする.
(具体的な成果)
イ ン ド ネ シ ア・エ ン ガ ノ 島 よ り 採 取 さ れ た 現 生 お よ び 化 石 の サ ン ゴ コ ア 試 料 を 約 1 mm 間
隔 で ミ リ ン グ し , 粉 末 に し た サ ン ゴ 試 料 ( 約 3,000 試 料 ) の Sr/Ca 分 析 を 行 っ た . 分 析
に は , キ ー ル 大 学 の Dr. Dieter Garbe-Schönberg の 研 究 室 が 所 有 す る 誘 導 結 合 プ ラ ズ マ
発 光 分 光 分 析 計 ( ICP-OES) を 用 い た . ま た , 同 試 料 の U/Th 年 代 測 定 を 国 立 台 湾 大 学 の
Chuan-Chou Shen 研 究 室 に 依 頼 し , 試 料 の 年 代 決 定 を 行 っ た . そ の 結 果 , 今 回 用 い た サ
ン ゴ 試 料 の Sr/Ca 比 を 用 い て 過 去 200 年 間 に 渡 る 東 イ ン ド 洋 赤 道 域 の 海 水 温 変 化 を 復 元
で き る こ と が 明 ら か と な っ た . 2 つ の 現 生 コ ア 試 料 は 従 来 報 告 さ れ て い る IOD 現 象 を 明
確 に 捉 え て お り , 両 コ ア よ り 得 ら れ た Sr/Ca 比 は よ い 相 互 相 関 を 示 し た ( r = 0.80) .
よ っ て ,そ れ ら の 2 つ の 結 果 を 用 い る こ と で ,過 去 80 年 間 の 東 イ ン ド 洋 赤 道 域 の 海 水 温
変 化 を よ り よ く 復 元 で き る と 考 え ら れ る . 化 石 試 料 の Sr/Ca は 明 瞭 な 季 節 変 化 を 示 し ,
19 世 紀 後 半 に は 季 節 変 動 の 振 幅 が 現 在 の 2 倍 に な る 時 期 が あ る こ と が 明 ら か と な っ た .
ま た そ の 時 期 に は 現 在 に み ら れ る よ う な 極 端 な IOD 現 象 は み ら れ な い . 今 後 は , 本 研 究
により得られた全データを総括し,他の地域のサンゴ骨格の記録と対比しながら,東イ
ン ド 洋 赤 道 域 の 過 去 200 年 間 の 水 温 変 化 を 詳 細 に 復 元 し , そ れ ら の 変 化 の 原 因 と メ カ ニ
ズムを明らかにしていく.
派遣先
派遣期間
(国・地域名、機関名、部局名、受入研究者)
平 成 23 年 度
ド イ ツ ・ ア ー ヘ ン ,ア ー ヘ ン 工 科 大 学 ,地
質研究所,ミリアム
派遣者②:
0日
フェイファー博士
平 成 24 年 度
196 日
合計
平 成 25 年 度
170 日
366 日
理学研究院研究員
(当該若手研究者の国際共同研究における役割を含めた具体的な研究活動)
当 該 若 手 研 究 者 は University of Western Australia(UWA)で お よ そ 1 年 間 , 研 究 活 動 に
従 事 し た . UWA で は サ ン ゴ 骨 格 の 炭 酸 塩 骨 格 中 の ホ ウ 素 同 位 体 比 (δ 1 1 B)と 微 量 元 素 含 量
(Li, B, Mg, Sr, Ba, U)を 測 定 す る 技 術 を 習 得 し , 日 本 か ら 持 参 し た サ ン ゴ 骨 格 試 料 の
δ 1 1 B お よ び 微 量 元 素 含 量 を 測 定 し た .特 に δ 1 1 B は サ ン ゴ が 成 育 し た 海 水 の pH を 記 録 す
る と 期 待 さ れ る .本 研 究 で 分 析 し た サ ン ゴ 試 料 は 3 段 階 の 海 水 pH で 飼 育 さ れ ,飼 育 中 の
石 灰 化 量 が す で に 測 定 さ れ て い る . 今 回 UWA で 測 定 し た サ ン ゴ 骨 格 の 化 学 組 成 と サ ン ゴ
の 石 灰 化 量 を 比 較 し ,海 水 pH が サ ン ゴ の 石 灰 化 に 与 え る 影 響 に つ い て 研 究 を 行 っ た .ま
た , UWA に 在 籍 し て い る 同 年 代 の 若 手 研 究 者 と 活 発 に 議 論 を 交 わ し て 信 頼 関 係 を 結 び ,
国際的ネットワークの構築に貢献した.
(具体的な成果)
当 該 若 手 研 究 者 は UWA で 開 発 さ れ た δ 1 1 B と 微 量 元 素 含 量 の 新 規 的 測 定 方 法 の 精 度 を 明
10
様式1
(資料2)
ら か に す る た め ,日 本 か ら 持 参 し た サ ン ゴ 骨 格 標 準 試 料 の 繰 り 返 し 測 定 を 行 な っ た .UWA
の共同研究者が新規的測定方法を国際誌に発表する準備を進めている.
飼 育 サ ン ゴ 試 料 の δ 1 1 B と 微 量 元 素 含 量 の 測 定 結 果 か ら 海 水 pH が サ ン ゴ 石 灰 化 に 与 え る
影 響 を 研 究 し た . こ の 研 究 成 果 を 草 稿 に ま と め , UWA の 共 同 研 究 者 ら と と も に 議 論 を 行
な っ て い る .草 稿 に 修 正 を 加 え た 後 ,国 際 誌 に 投 稿 し た .ま た 研 究 成 果 を 2014 年 3 月 に
北海道大学で開催される国際ワークショップで発表した.
派遣先
派遣期間
(国・地域名、機関名、部局名、受入研究者)
平 成 23 年 度
平 成 24 年 度
合計
平 成 25 年 度
オーストラリア・パース、
西オーストラリア大学、地球環境学研究
所、イエン
派遣者③:
日
日
352 日
352 日
ジンク博士
博士課程後期学生
(当該若手研究者の国際共同研究における役割を含めた具体的な研究活動)
海洋酸性化が石灰化生物に与える影響は, 海水温が低い高緯度から始まることが予想さ
れ る .代 表 的 な 石 灰 化 生 物 あ る 造 礁 性 サ ン ゴ (以 下 ,サ ン ゴ )は , 熱 帯 か ら 温 帯 に 生 息 し て
い る . そ こ で , 派 遣 者 は 日 本 北 限 域 に 生 息 す る サ ン ゴ (以 下 、高 緯 度 サ ン ゴ )に 注 目 し , 年
時 間 分 解 能 で サ ン ゴ 骨 格 (炭 酸 塩 )の ホ ウ 素 ,酸 素 ,炭 素 同 位 体 比 お よ び 微 量 元 素 分 析 を ,
西 オ ー ス ト ラ リ ア 大 学 の McCulloch 教 授 の 研 究 室 で 行 い , 過 去 約 70 年 間 の 海 洋 酸 性 化 と
それに対するサンゴの石灰化の関係性を研究した.
(具体的な成果)
派 遣 者 は , 炭 酸 塩 地 球 化 学 の 世 界 的 権 威 で あ る McCulloch 教 授 と , サ ン ゴ 骨 格 を 用 い た
古 環 境 分 析 で 世 界 を リ ー ド す る 同 研 究 室 の Zinke 助 教 の 元 で , 共 同 研 究 を 行 っ た .本 年 度
は 高 緯 度 サ ン ゴ 骨 格 の 地 球 化 学 分 析 と ,そ の 結 果 に 対 す る 議 論 を 深 め た .本 研 究 結 果 は ,
高緯度サンゴ骨格の地球化学分析による年時間分解能での古環境復元を精度よく行うた
め に は ,熱 帯 や 亜 熱 帯 に 生 息 す る サ ン ゴ よ り も 分 析 方 法 に 細 心 の 注 意 を 払 う 必 要 が あ る
ものの, 高緯度サンゴが海洋酸性化に対するサンゴの石灰化への影響を定量的に示すた
め の , 重 要 な 代 替 指 標 で あ る 可 能 性 を 示 し た .成 果 は 論 文 と し て 発 表 す る た め の , 最 終 段
階にある.
派遣先
派遣期間
(国・地域名、機関名、部局名、受入研究者)
平成
年度
平成
年度
合計
平 成 25 年 度
オーストラリア・パース、
西オーストラリア大学、地球環境学研究
所、イエン
日
ジンク博士
11
日
308 日
308 日
様式1
派遣者④:
(資料2)
博士課程後期学生
(当該若手研究者の国際共同研究における役割を含めた具体的な研究活動)
GEOMAR( ド イ ツ 海 洋 地 質 研 究 所 ) に 滞 在 し 、 受 入 研 究 者 で あ る ス テ フ ァ ン ・ ヘ ッ ツ ィ ン
ガ ー 博 士 と と も に 、 カ リ ブ 海 に 生 息 す る サ ン ゴ 骨 格 を 用 い て 、 過 去 100 年 間 の 北 大 西 洋
の気候および海洋環境の復元を行った。派遣者は海洋表層の栄養塩窒素の供給源をサン
ゴ骨格の窒素同位体比から検出し、地球環境変動にともなう海洋の窒素循環変動の復元
を担当した。
(具体的な成果)
本 年 度 は 昨 年 に 引 き 続 き 、サ ン ゴ 試 料 の 窒 素 同 位 体 比 分 析 を お こ な い 、GEOMAR に て 共 同
研究者と分析結果の解析を行った。カリブ海ケイマン諸島のサンゴ骨格から、北太平洋
ではハリケーンによる湧昇が窒素固定に必要なリンを表層に供給することによって、海
洋 表 層 の 窒 素 循 環 が 支 え ら れ て い る こ と を 明 ら か に し た 。 ま た 過 去 100 年 間 の 窒 素 同 位
体比変動は太平洋数十年規模振動と高い相関があり、ハリケーンの頻度が北大西洋の窒
素固定量の変動をコントロールしていることを示唆した。また地球温暖化にともなう水
温上昇により、海洋表層の成層化が進み、湧昇を制限している可能性を示した。本研究
の 成 果 は 米 国 地 球 物 理 学 会 の 2014 Ocean Science Meeting で 発 表 し 、 国 際 的 に 高 い 反 響
を受けた。
派遣先
派遣期間
(国・地域名、機関名、部局名、受入研究者)
平 成 23 年 度
ド イ ツ ・ キ ー ル 、GEOMAR、古 海 洋 研 究 グ ル
平 成 24 年 度
0日
ープ、ステファン・ヘッツィンガー博士
合計
平 成 25 年 度
84 日
221 日
305 日
(参考)
派 遣 期 間 が 300 日 未 満 と な り 、最 終 的 に 若 手 派 遣 研 究 者 派 遣 実 績 の カ ウ ン ト か ら 除 外 さ れ た 者
準派遣者の氏名・職名:
助教
(当該若手研究者の国際共同研究における役割を含めた具体的な研究活動)
本事業の国際共同研究の立ち上げおよび若手研究者の受け入れのための基盤を構築す
る。日本からは西太平洋および日本近海海域の炭酸塩生物殻試料および生態学的情報、
オーストラリアでは、西オーストラリアを対象としたフィールド調査と微小領域におけ
る微量元素測定を開始する。ドイツでは、同じく試料および情報の交換を行い、微小領
域の X 線回折法による試料分析方法の共同開発を行う。また、最終年度には、ドイツ、
海洋地質研究所において国際共同研究と若手研究者派遣における成果を取りまとめて持
続可能な国際研究ネットワークの基盤形成を議論する。
本事業の国際共同研究のための初動に必要な立ち上げおよび若手研究者(博士課程大学
院生)の受け入れのための基盤を構築する。日本から、極微少量域における同位体比分
析技術を提供する。また、ドイツ側での迅速かつ組織的な同位体比および微量元素分析
のノウハウを学び研究環境を整える。また、実際に日本側試料(西太平洋および日本周
辺海域)およびドイツ側試料(カリブ海および大西洋)の分析を開始する。オーストラ
リアでは、同様の技術提供に加えて、微小領域における迅速元素分析のノウハウを獲得
する。また、それらを円滑に博士課程大学院生の活動に引き継ぐ。
12
様式1
(資料2)
(具体的な成果)
主担当研究者と派遣者によりドイツ滞在、主担当研究者および担当研究者による台湾滞
在、および、主担当研究者によるオーストラリア滞在中に、来年度以降の若手派遣事業
および国際共同研究のための基盤の立ち上げを行った。また、現地において国際ワーク
ショップの開催(台湾)、招待講演会(オーストラリア)を行い、来年度以降の若手へ
兼事業および国際共同研究の宣伝および告知を行った。また、それぞれの相手国共同研
究者および各研究期間の責任者と直接会い、若手派遣事業における具体的な共同研究の
基盤を形成した。また、共同フィールド調査および共同解析のための議論を行い、具体
的なプロセスを決定した。また、若手派遣者の候補者についても議論をして、派遣者の
選抜プロセスについて同意した。さらに、それぞれの研究機関において、開始可能な分
析項目が開始された。
派遣先
派遣期間
(国・地域名、機関名、部局名、受入研究者)
平 成 23 年 度
ドイツ、アーヘン大学、ラス ルーニング
博士、ミリアム
ファイファー博士
オーストラリア,西オーストラリア大学、
イエン
ジンク博士
13
平 成 24 年 度
合計
平 成 25 年 度
13 日
0日
0日
13 日
0日
48 日
0日
48 日
様式1
資料3
(資料3)
国際共同研究の計画概要・方法
(1)実施期間中における研究のスケジュールと実施内容の概要
初年度および次年度前半における前半期間は、常勤の若手研究者を受け入れ研究機関に
派遣し、相手側に対しての技術提供および日本から持ち込む試料の分析を行う。また、フ
ィールドワークを共に行い、新たな試料を得る。さらに、それぞれの研究機関の持つ最先
端の分析技術(同位体比分析、元素分析、X 線解析、構造解析、年代測定)をシームレス
に同一試料の分析に用いることができる総合共同分析システムを構築する。前半で使用す
る試料は、これまで主担当研究者らを中心に北海道大学のサンゴコアセンターで採取、保
管されてきた西太平洋および日本海周辺海域の海洋生物骨格試料(サンゴ、二枚貝、硬骨
海面、耳石等)を用いる。次年度から最終年度における後半期間は、ポスドクおよび博士
過程大学院生を派遣し、新たに協同で取得した試料および相手側が既に保有する試料につ
いての分析を行う。その際に使用する試料は、主に、東太平洋、インド洋、カリブ海、台
湾周辺海域のものを用いる。また、最終年度には、得られた分析データをデータベース化
して、本事業で組織された国際共同研究チームで解析および議論を行う。その際に、日本
側から派遣された若手研究者は主導的な役割を担う。
(2)成果の概要
国際共同研究をオーストラリア西オーストラリア大学に2名、ドイツ海洋地質研究所に
1名の若手研究者の派遣を行った。担当研究者がそれぞれの研究機関および関連機関に訪
問することにより派遣者により国際共同研究のサポートおよび研究成果の公表に向けた議
論を行った。オマーンにおいて行った国際合同調査で得られた試料の解析を行った。それ
ぞれの研究成果の一部は、国際会議で発表すると共に国際誌に投稿した。本年度2月にハ
ワ イ に お い て 開 催 さ れ た Ocean Science Meeting に お い て 、 担 当 研 究 者 お よ び 相 手 側 受 け
入れ研究者がオーガナイザーとして本事業に関連する研究テーマにおけるセッションを立
ち上げ、担当研究者、派遣研究者、共同研究者、および、国内外の関連研究機関からの研
究者が参加し、積極的な成果の発表及び議論を行うことができた。さらに、最終年度の3
月 末 に は 、北 海 道 大 学 に お い て 、相 手 協 力 機 関 に お け る 共 同 研 究 者 を 招 聘 し 、派 遣 研 究 者 、
担当研究者、および、国内外の関連する研究者が参加する国際研究集会を開催し、本事業
における研究成果の報告会および今後の共同研究の持続的な研究体制について議論した。
ま た 、 札 幌 で 開 催 さ れ た AOGS( Asia Oceania Geoscience Society) に お い て 、 主 担 当 者
がオーガナイザーを努めた本事業関連セッションでは、多くのアジアーオセアニアからの
参加者による議論が行われ、本事業における国内外の関心の強さと今後の発展を期待でき
るものであった。本派遣事業により派遣された若手研究者のうち、4名が派遣期間中に研
究機関に就職が決まったことにより、派遣事業で得られた成果および人的ネットワークを
次世代に繋げるための新たな拠点の一つとなったことは本事業の成果の一つである。
(3)本事業を契機として新たに始まった国際共同研究
(件)
合計
うち、相手先機関以外
9
2
14
様式1
(資料4)
資料4.共同研究成果の発表状況
①学術雑誌等(紀要・論文集等も含む)に発表した論文又は著書
論文名・著書名 等
(論文名・著書名、著者名、掲載誌名、査読の有無、巻、最初と最後の頁、発表年(西暦)について記入して
ください。)
(以上の各項目が記載されていれば、項目の順序を入れ替えても可。)
・査 読 が あ る 場 合 、印 刷 済 及 び 採 録 決 定 済 の も の に 限 っ て 記 載 し て 下 さ い 。査 読 中・投 稿 中 の も の は 除 き ま す 。
・さらに数がある場合は、欄を追加して下さい。
・著者名について、責任著者に「※」印を付してください。また、主担当研究者には二重下線、担当研究者に
ついては
下
線
、派遣した若手研究者については
波
線
を付してください。
・共同研究の相手側となる海外の研究機関との国際共著論文等には、番号の前に「◎」印を、また、それ以外
の国際共著論文については番号の前に「○」印を付してください。
1
○
2
3
・当該論文の被引用状況について特筆すべき状況があれば付記して下さい。
※ Atsuko Yam azaki, Tsuy o shi Watanab e , Nanako O. Ogawa, Naoh i ko Ohkouchi , Kotaro Shir ai, Mitsuhi ro
Toratani, Mit suo Uemats u ( 2011) Seas ona l variatio ns in the nitr og en isotope co mposition of Okinotori
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※ Kazuki Yok ouchi, Nobu t o Fukuda, Ko taro Shirai , Jun Aoyama, Francoise D averat, Kat s umi Tsukamo t o
(2011) Ti me lag of the r esponse o n t he otolit h s trontium/ cal cium rati os of Japane se eel, Anguilla
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※ Yuji Sano , Sayumi Koba ya shi, Kotaro S hirai, Naot o Takahata, M at sumoto Kats um i, Tsuyoshi W atanabe ,
Kohki Sowa , K enji Iwai (2 0 12) Past dai l y light cycl e recorded in the stront ium / calcium ra t ios of giant
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○
4
※ Kotaro Shi rai, Kohki S owa, Tsuyosh i Watanabe, Yuji Sano, T akashi Nakam ura, P eta Cl ode (2 012 )
Visualiza tio n of sub- dai ly skelet al growth pa tte rns in ma ssi ve Porite s c orals gro wn in Sr-enr ich ed
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5
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○
6
※ Shuo-Ze ng D ou, Yosuk e Am ano, Xin Yu, L iang Cao, Kot aro Shira i, T suguo Otake, Katsumi Tsukamoto (2012)
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7
※ Yosuke Am an o, Masayuki K uwahara, To sh iro Takahas hi , Kotaro Shir ai, Kodai Yam ane, Hirosh i Amakawa ,
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9
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10
11
※ Kazuto O hm ori, Tsuyo sh i Watanabe , Masaharu T an imizu, Kot ar o Shirai (2 0 14) Lead co n centratio n a nd
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○
12
※ Kotaro S hir ai, Bernd R . Schöne, Ts uzu mi Miyaji, Pa scal Radar mac her, Richa rd A. Krause J r. , Kazushig e
Tanabe (201 4 ) Assessmen t of the mech anism of ele mental inco r poration in t o bivalve sh ells ( Arctica
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15
様式1
(資料4)
13
※ 清 家 弘 治 ・ 白 井 厚 太 朗 ・ 小 暮 ゆ き ひ さ (2014 ) 大 津 波 が 三 陸 沿 岸 の 砂 泥 底 生 態 系 に も た ら し た 影 響 ― 岩 手
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14
※ Yama zaki, A., T. Wat an abe, N . Ta ka hata, Y. S an o, and U. Ts unogai (2013 ) Nitr ogen i sotopes in
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15
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16
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17
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18
※ 井 龍 康 文・高 柳 栄 子( 201 2)顕 生 代 に お け る 海 水 の 炭 素・酸 素 同 位 体 組 成 変 動 全 解 明 ,月 刊 地 球 ,4 4 ,225– 263.
【査読無】
○
19
※ 寒 河 江 健 一・ハ ン ブ レ
20
※ Takayan agi , H., Iry u, Y ., Oda, M ., S ato, T., Chiy onobu, S. , Ni shimura, A., Nakazawa, T., Ishikawa ,
マ ー ク・小 田 原
啓・千 代 延
俊・佐 藤 時 幸・樺 元 淳 一・高 柳 栄 子・井 龍 康 文( 2 012)
沖 縄 本 島 南 部 に 分 布 す る 琉 球 層 群 の 層 序 , 地 質 学 雑 誌 , 1 18 (2), 117– 136. 【 査 読 有 】
T. and Nagai shi, K. (201 2) Temporal changes in b iotic and ab iotic compos ition of sha llow-wate r
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○
21
※ Hwang, T. H ., Woo, K. S., Park, H. S., Iryu, Y., and Takayanag i, H . (2011) Stab le isotope co mposition s
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22
23
※ Taka yanagi , H., Asam i, R., Abe, O. , Miya jima, T., Ki tagawa , H., Sasa ki , K. and Iry u, Y. (201 3)
Intraspec ifi c variatio ns in carbon- and oxygen -i sotope com po sitions of a brachiopo d Basiliola
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※ Yamamot o, K ., Ishib ashi, M., Ta kayana gi, H., Asaha ra, Y., Sato, T., Ni shi, H . and I ryu, Y . (201 3 )
Early Apti an paleoenvi ron mental evo lut ion of the Ba b Basin at th e southern Ne o-Tethys m arg in: Respon se
to
globa l
c arbon-cyc le
perturbat ion s
across
Oc ean
Anox ic
Event
1a .
Geophysics, Geochemistry,
Geosystems, 1 4 , 1105– 1130. 【 査 読 有 】
○
24
※ Ohga, H., Kolodziej , B ., Nos e, M ., Schmi d, D . U., Ta kayana gi, H. and I ryu, Y . (2 01 3) Sed imenta ry
facies a nd bi ofacies of th e Torino su Li mestone in To rinosu a rea, Kochi Pr efect ure, Jap an, Island
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○
25
※ Bassi, D., Iryu, Y., Car los, J., Taka yanagi, H . an d Tsuji, Y., (2013), B athy metric di stri bution of
ichnocoen ose s from r ece nt subtr opic al algal no dules of f F raser Is land , easter n A ustralia,
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26
※ Yamamot o, K ., Ishib ashi, M., Ta kayana gi, H., Asaha ra, Y., Sato, T., Ni shi, H . and I ryu, Y . (201 4 )
Reply t o th e commen t by Granier on “ Early Apti an pale oenvi ronmental ev olution of t he Bab Basi n
at the so uthe rn Neo-Te thys margin: Resp onse to g loba l carbon- cycl e perturb atio ns across Oce an Anoxic
Event 1a ” . Geophysics, Geochemistry, Geosystems , 1 5 , 2091– 2094.【 査 読 有 】
※ 山 本 和 幸・石 橋 正 敏・高 柳 栄 子・井 龍 康 文 ,ア ラ ビ ア 湾 南 岸 に お け る ア プ チ ア ン 階 炭 酸 塩 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム
の 発 達 と そ の 石 油 地 質 学 的 意 義 . 地 質 学 雑 誌 , 口 絵 , 120( 1) , 20 14. 【 査 読 有 】
27
28
※ 井 龍 康 文 ・ 高 柳 栄 子 , IC DP 掘 削 で 取 り 組 む べ き 炭 酸 塩 堆 積 学 ・ 地 球 化 学 上 の 問 題 , 月 刊 地 球 , 36, 73 − 78 ,
2014. 【 査 読 無 】
16
様式1
(資料4)
29
※ 高 柳 栄 子 ・ 浅 海 竜 司 ・ 井 龍 康 文 , 古 環 境 指 標 と し て の 腕 足 動 物 殻 の 炭 素 同 位 体 組 成 , 月 刊 地 球 , 3 5 (12) ,
690− 696 , 20 13. 【 査 読 無 】
○
30
※ Kentaro T a naka, Shige r u Ohde, Mic h ael D. Cohen , Anond Sni d vongs, Mo nth on Ganmanee and Cameron W.
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※ Kentaro Tan aka, Tomon ori Ono, Yoshi mi Fujioka an d S higeru Ohd e, 2013. Flu ori de in non-s ym biotic cor al
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31
32
※ Motai S, Na gai T, Sowa K , Watanabe T, Sakamoto T, Yurimoto H, K awano J. (201 2) Needle-l ik e grains
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【査読有】
○
33
※ Sowa, K, Wa tanabe T, Nak amura T, Saka i S, Sakamoto T. (2013), E stimation o f uncertain ty f or massiv e
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34
※ Sowa K. , Wa tanabe T, Kan H, Yaman o H. (2014)「 I nfl uence of land developm ent on Holoce ne P orites co ra l
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35
※ Izumi, K., Miyaji , T. and Tan abe, K. (201 1) E a rly Toa rcian (Early Jur a ssic) o ceani c anoxi c ev e nt
recorded i n the shelf d e posits in t h e northwes te rn Panthal as sa: Eviden ce from the Ni shinakaya ma
Formation in the Toyora ar ea, west Ja pa n, Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology , 315-316 ,
100-108. 【 査 読 有 】
※ 宮 地 鼓 , 1 6 章 二 枚 貝 成 長 線 . 佐 々 木 猛 智 ・ 伊 藤 泰 弘 編 , 東 大 古 生 物 学 , p p. 292-299, 東 海 大 学 出 版 会 ,
2012. 【 査 読 有 】
36
37
38
※添田雄二,青野友哉,菅野修広,松田宏介,中村賢太郎,上中央子,三谷智広,渡邊 剛・宮地 鼓,鈴木明
彦 ,圓 谷 昴 史 ,鈴 木 正 章 ,伊 達 元 成 ,北 海 道 に お け る 小 氷 期 最 寒 冷 期 の 実 態 と ア イ ヌ 民 族 と の 関 係 Ⅰ - 伊 達 市
カ ム イ タ プ コ プ 下 遺 跡 お よ び ポ ン マ 遺 跡 で の 調 査 速 報 - 、北 海 道 開 拓 記 念 館 研 究 紀 要 ,第 40 号 ,123-142,201 2.
【査読有】
※添田雄二,青野友哉,菅野修広,永谷幸人,河畑敦史,三谷智広,中村賢太郎,宮地 鼓,渡邊 剛,伊達元
成 ,上 中 央 子 ,北 海 道 に お け る 小 氷 期 最 寒 冷 期 の 実 態 と ア イ ヌ 民 族 と の 関 係 Ⅱ - 伊 達 市 カ ム イ タ プ コ プ 下 遺 跡
お よ び ポ ン マ 遺 跡 で の 調 査 速 報 - , 北 海 道 開 拓 記 念 館 研 究 紀 要 , 第 41 号 , 201 3. 【 査 読 有 】
②学会等における発表
発表題名
等
(発表題名、発表者名、発表した学会等の名称、開催場所、口頭発表・ポスター発表の別、審査の有無、発
表年月(西暦)について記入してください。)
(以上の各項目が記載されていれば、項目の順序を入れ替えても可。)
・ 発 表 者 名 は 参 加 研 究 者 を 含 む 全 員 の 氏 名 を 、論 文 等 と 同 一 の 順 番 で 記 載 す る こ と 。共 同 発 表 者 が い る 場 合
は 、全 て の 発 表 者 名 を 記 載 し 、主 た る 発 表 者 名 は「 ※ 」印 を 付 し て 下 さ い 。発 表 者 名 に つ い て 主 担 当 研 究
者 に は 二 重 下 線 、担 当 研 究 者 に つ い て は
下
線
、派 遣 し た 若 手 研 究 者 に つ い て は
波
線
を付して
ください。
・口頭・ポスターの別、発表者決定のための審査の有無を区分して記載して下さい。
・さらに数がある場合は、欄を追加して下さい。
・共同研究の相手側となる海外の研究機関の研究者との国際共同発表には、番号の前に「◎」印を、また、
○
1
○
2
それ以外の国際共同発表については番号の前に○印を付してください。
※ 白 井 厚 太 朗 , 宮 地 鼓 , 棚 部 一 成 , Sc höne B ernd, 長 寿 二 枚 貝 Arctica islandica 殻への微量元素取り込みメ
カニズム,日 本 地 球 化 学 会 年 会 2011 年 9 月 14 日 口 頭 北 海 道 札 幌 市 北 海 道 大 学 【 審 査 無 】
※ Kotaro Sh ir ai, Bernd R. S chöne, Tsuz um i Miyaji, Pas cal Radarma ch er, Richard A . Krause Jr., Kazushige
Tanabe,As ses sment of the m echanism of e lemental in co rporation i nt o bivalve she lls ( Arctica islandica )
based on ele mental di str ibution a t t he micros tru ctural sc ale .,Ocean S cie nce Meeti ng 2014, 201 4
年 2 月 25 日 , ポ ス タ ー , H onolulu, Haw ai, USA【 審 査 有 】
17
様式1
(資料4)
○
3
※ Kotaro Shi r ai, Ts uzumi M iyaji, Bernd R. Sch öne, Ka zushige Tana b e,Sub-dai ly e lemental flu c tuation
in mussel sh ell,Golds chm idt 2013 , 20 13 年 8 月 28 日 , ポ ス タ ー , Florenc e, Italy【 審 査 有 】
4
※白井厚太朗
微小領域分析法を用いた生物起源炭酸塩骨格の微量元素変動メカニズムに関する研究
日 本 地 球 化 学 会 年 会 , 2 013 年 9 月 12 日 口 頭 茨 城 県 つ く ば 市 筑 波 大 学 【 審 査 無 】
5
※ A. Yam azaki ,T. Wata nabe, U. Tsu nogai, Applica tion of coral 15N proxy: i ntera nnual va riabi lity o f
water mass i n Tatsukush i Bay due to Kuroshio vo l ume changes , JpGU Intern ational Sym p osium 2012,
Makuhari, Ja pan, May 201 2, Oral p res entation 【 審 査 有 】 ※
6
※ A. Yamazak i, T. Watana be, U. Tsuno gai, Nitro ge n isotope of coral skeletons: A new proxy f o r
nitrogeno us nutrients in oligotr ophi c oceans , 2 n d Intern atio nal Geos cien ce sympo sium , Keelun g,
Taiwan, M arc h 2012, O ral presenta tio n【 審 査 有 】
7
※ A. Ya mazaki , T. Watana be , U. Tsunog ai , Nitro gen is otope o f co ra l skele tons a s a p roxy for marine
nitrate sourc es in coral r eefs, 1 2th In ternation al C oral Re ef S ym posium, Cairn s, Aust ralia, 11 J ul y
2012, Pos ter presenta tio n【 審 査 有 】
8
※ A. Yama zak i, T. Wat ana be, U. Ts uno gai, F. I was e, H. Yam ano , A 150-y ear variatio n o f Kuroshi o
transport de tected by the nitrate δ 15 N records in coral ske let ons, Gold sch midt conf ere nce 2013,
Florence, It aly, 28th Au gust 2013 , O ral prese nta tion【 審 査 有 】
9
※ A. Yama zak i, T. Wat ana be, U. Ts uno gai, F. I was e, H. Yam ano , A 150-y ear coral re cor d reveals
intensifi cat ion of olig ot rophic Kur osh io transpo rt to the temp er ate North P ac ific, 3rd I nt ernationa l
Sclerochr ono logy Conf ere nce, Bang or, Wales, U K, 19th May 201 3, Oral p res entation 【 審 査 有 】
◎
10
※ A. Yamaza k i, S. Hetzin ger, J. von Reumont, U . Tsunogai, T. Watanabe, δ 15 N of Car ibbean cor al
skeletons : I mplicatio ns for contr oll ing facto r o f North A tla ntic nitr oge n fixatio n, 2014 Ocea n
Sciences Mee ting, Haw aii , USA, 26 th February 201 4, Poster pr esentatio n【 審 査 有 】
11
※ A. Yamaza ki , T. Watanabe , U. Tsunogai , F. Iwase, H . Yamano, Variation of the Kuroshio Tra nsport
Over the 20t h Century , A sia Ocean ia Geoscienc es Society 2 014 , Sapporo , J apan, Aug ust , 2014
, Oral prese ntation【 審 査 有 】
◎
12
※ A. Yamaz aki , S. Hetzin ge r, J. von Re um ont, C. Man fr ino, U. Tsu no gai, T. Wat an abe, δ 15 N of Caribbean
coral ske let ons: Impl ica tions for co ntrolling fa ctor of N ort h Atlanti c n itrogen f ixa tion, JpG U
Internati ona l Symposi um 2014, Yok oha ma, Japan , A pril 2014 , O ral prese nta tion 【 審 査 有 】
13
※ 高 嶋 礼 詩・西
弘 嗣・山 中 寿 朗・井 龍 康 文・高 柳 栄 子 ,日 本 と フ ラ ン ス に お け る 白 亜 系 Alb i an/Cenoma nia n
境 界 の 対 比 . 日 本 地 質 学 会 第 119 年 学 術 大 会 , 堺 , 20 12 年 9 月 15 日 〜 17 日 . 【 審 査 無 】
14
※山本和幸・石橋正敏・高柳栄子・浅原良浩・佐藤時幸・西
弘嗣・井龍康文,アラブ首長国連邦アブダビ
沖 の 前 期 ア プ チ ア ン 炭 酸 塩 岩 コ ア 試 料 に 記 録 さ れ た 海 洋 無 酸 素 事 変 ( OAE1a ) 時 に お け る グ ロ ー バ ル 炭 素 循
環 と 古 海 洋 環 境 変 遷 . 日 本 地 質 学 会 第 1 1 9 年 学 術 大 会 , 堺 , 2012 年 9 月 15 日 〜 17 日 . 【 審 査 無 】
15
※ Isaji, A., Asami, R. , Ta kayanagi, H. and Iryu Y., High-reso lut ion analysis of daily growth bands
in giant cla m s, 12th Inte r national C ora l Reef Sympo s ium, Queen sla nd, Austra lia , 9– 13 Jul. , 2012.
【審査有】
16
※ 高 柳 栄 子・井 龍 康 文 ,ど う す れ ば ,腕 足 動 物 殻 の 炭 素・酸 素 同 位 体 組 成 お よ び 微 量 金 属 元 素 濃 度 か ら 正 確
に 顕 生 代 の 環 境 変 動 を 描 き 出 せ る の か ? , 日 本 古 生 物 学 会 2012 年 年 会 ・ 総 会 , 名 古 屋 , 2 012 年 6 月 29
日〜7 月 1 日.[招待講演]
○
17
※ Bassi, D., Iryu, Y., B raga, J. C., Takayanagi , H. and Tsuji, Y., Icnoc enosi in rho doliti non
tropicali : Fr aster Islan d, Australia Or ientale, Gi or nate di Paleo ntologia XI I Edizione, C at ania,
Italy, 24 – 2 6 May, 20 12. 【 審 査 有 】
18
※ Iryu, Y, Ta kayanagi, H. , Ishikawa, T. , Nagaishi , K ., and Naka ya ma, Y., Sed im entary and di agenetic
history of K i ta-daito- jim a atoll for t he last 25 mi llion year s, Japan Geos cie nce Union Me e ting 2012,
Makuhari, Ja pan, 20– 25 May, 2012 . 【 審 査 有 】
19
※高柳栄子・浅海竜司・阿部
理 ・ 宮 島 利 宏 ・ 北 川 浩 之 ・ 井 龍 康 文 , 粟 国 島 沖 ( 水 深 606m ) よ り 採 取 さ れ た
現 生 腕 足 動 物 の 殻 の 炭 素・酸 素 同 位 体 組 成 ,東 大 大 気 海 洋 研 研 究 集 会「 バ イ オ ミ ネ ラ リ ゼ ー シ ョ ン と 石 灰 化 」,
柏 , 2011 年 1 1 月 18 日 . 【 審 査 無 】
18
様式1
20
(資料4)
※ 伊 佐 地 彩 加・浅 海 竜 司・高 柳 栄 子・井 龍 康 文 ,シ ャ コ ガ イ の 成 長 輪 に 記 録 さ れ る 環 境 因 子 ,東 大 大 気 海 洋
研 研 究 集 会 「 バ イ オ ミ ネ ラ リ ゼ ー シ ョ ン と 石 灰 化 」 , 柏 , 2011 年 1 1 月 18 日 . 【 審 査 無 】
21
※ 伊 佐 地 彩 加・浅 海 竜 司・高 柳 栄 子・井 龍 康 文 ,シ ャ コ ガ イ の 成 長 輪 は 何 を 記 録 し て い る の か ,日 本 サ ン ゴ
礁 学 会 第 14 回 大 会 , 那 覇 , 2011 年 11 月 3 日 〜 6 日 . 【 審 査 無 】
○
22
※ Bassi, D., Humblet, M., Iryu, Y., Mat suda, H. and Takayanag i, H . , Recent deep-water macroid beds
from southw es t of Kikai-ji ma in the nort hern Ryukyu I slands, sou th ern Japan: ec ology and tap honomy .
10th Intern a tional Symp o sium on Fossi l Algae, Cluj -Napoca, Ro m ania, 12– 1 8 Sep., 2011. 【 審 査
有】
※ 小 川 草 平 ・ 高 嶋 礼 詩 ・ 西 弘 嗣 ・ 井 龍 康 文 ・ 高 柳 栄 子 , フ ラ ン ス 南 東 部 Voconti a n 堆 積 盆 地 に お け る 白 亜 紀
中 期 ・ 海 洋 無 酸 素 事 変 1 b の 高 解 像 度 解 析 . 日 本 地 質 学 会 第 120 年 学 術 大 会 , 仙 台 , 201 3 年 9 月 1 4 日 〜
16 日 . 【 審 査 無 】
23
24
※ 西 弘 嗣・高 嶋 礼 詩・折 橋 裕 二・山 中 寿 朗・井 龍 康 文・高 柳 栄 子・林 圭 一 ,フ ラ ン ス・Vo conti an Bas in S equ ence
と 北 海 道 ・ 蝦 夷 層 群 の 浮 遊 性 有 孔 虫 化 石 ・ 炭 素 同 位 体 比 統 合 層 序 と U-Pb 年 代 に よ る 白 亜 系 標 準 年 代 層 序
の 樹 立 . 日 本 地 質 学 会 第 1 2 0 年 学 術 大 会 , 仙 台 , 2 013 年 9 月 14 日 〜 16 日 . 【 審 査 無 】
25
※ 白 井 孝 明 ・ 鈴 木 紀 毅 ・ 高 嶋 礼 詩 ・ 西 弘 嗣 ・ 井 龍 康 文 ・ 小 川 草 平 ・ 高 柳 栄 子 , フ ラ ン ス ・ Vo contian 堆 積
盆 地 に お け る 下 部 - 上 部 白 亜 系 境 界 付 近 の 放 散 虫 化 石 層 序 .日 本 地 質 学 会 第 120 年 学 術 大 会 ,仙 台 ,20 13
年 9 月 14 日 〜 16 日 . 【 審 査 無 】
26
※ Yamazak i, T ., Takah ashi, M., Iry u, Y., Sato, T ., Oda , M., Ta kayan agi, H. , Chiyonobu, S., Ni shimura,
A., Nakazaw a , T. and Oo ka, T., Phi lippine Sea Plate Moti on Since Eo cene Estima t ed From
Paleomagn eti sm of Sea flo or Drill Cor es and Gr avi ty Cores. AO GS-AGU (W PGM ) Joint A sse mbly,
Singapore , 1 3– 17 Aug . 2 013. 【 審 査 有 】
※ 浅 海 竜 司・阿 部 理・高 柳 栄 子・平 井 彰・森 本 真 紀・井 龍 康 文 ,石 垣 島 の 現 生 サ ン ゴ か ら 得 ら れ た 過 去
約 500 年 間 の 骨 格 年 輪 記 録 .日 本 海 洋 学 会 2013 年 春 季 大 会 ,東 京 ,2013 年 3 月 22 日 〜 24 日 .【 審 査 無 】
27
28
※ 高 柳 栄 子・山 本 鋼 志・浅 海 竜 司・大 竹 二 雄・宮 島 利 宏・阿 部 理 ・井 龍 康 文 ,東 大 大 気 海 洋 研 研 究 集 会「 バ
イ オ ミ ネ ラ リ ゼ ー シ ョ ン と 石 灰 化 」 , 柏 , 2012 年 11 月 10 日 . 【 審 査 無 】
○
29
※ Takashi ma, R., Nishi, H . , Yamanaka, T ., Iryu, Y. a nd Takayana gi , H. , Quidell eur, X., Lat i l, G.-L.,
Hayashi, K., Koyasu , H., and Ogawa, S., Int egrat ed stra tigra phic co rrela tion of the Uppe r
Albian-Lo wer Cenoma-ni an s uccession s be tween Japan a nd France. G- COE Symposi um 2012, Achiev ements
of G-COE Pro gram for Ear th and Pl ane tary Dyna mic s, Sendai , J apan, 27 Sep . 2012. 【 審 査 有 】
※ 山 梨 純 平・高 柳 栄 子・伊 佐 地 彩 加・浅 海 竜 司・井 龍 康 文 ,ヒ レ ナ シ ジ ャ コ の 殻 の 酸 素 同 位 体 組 成 を 用 い た
海 水 温 復 元 の 信 頼 性 お よ び 問 題 点 .日 本 古 生 物 学 会 第 163 回 例 会 ,兵 庫 ,2014 年 1 月 24 日 〜 26 日 .【 審
査無】
30
◎
31
32
※ Pfeiffe r, M ., Taka yanagi , H., Cahya ri ni, S. Y., Wa tanabe, T., G arbe-Schö nbe rg, D., Reu ni ng, L.,
Coral Sr/Ca r ecords from E nggano Isla nd (Indonesia ): Proxy record s of IOD-indu ced upwelli ng an d
mean SST in t he Eastern In dian Ocean. A GU Ocean Scie nce Meeting 2 014, Honolu lu , Hawaii, 23 – 2 8
Feb., 201 4. 【 審 査 有 】
※ Takayan agi , H., Reconst ruction of se a-surface t em perature an d the Indian Oc ean Dipole in the easter n
Indian Oce an during the la st 200 year s. Internati ona l Joint wor ks hop on cora l reef envir onm ental
earth sci enc es, Sappo ro, Japan, 2 4-2 9 Mar., 2 014 . 【 審 査 有 】
33
※ 松 井 浩 紀 ・ 西 弘 嗣 ・ 高 嶋 礼 詩 ・ 井 龍 康 文 ・ 高 柳 栄 子 , 赤 道 太 平 洋 IODP Exp.3 20/321 に お け る 漸 新 世 以
降 の 浮 遊 性 有 孔 虫 群 集 と 酸 素 ・ 炭 素 同 位 体 比 . 日 本 古 生 物 学 会 201 4 年 年 会 , 福 岡 , 2014 年 6 月 27 日 〜
29 日 . 【 審 査 無 】
34
※ Yamamot o, K ., Ishiba shi, M., Takay ana gi, H., As aha ra, Y., Sa to, T., Nishi , H . and Iryu , Y ., A newly
identifie d po sitive e xcurs ion of 8 7 Sr/ 8 6 Sr ratio in the Lower Apti an platform carbonates offshore
Abu Dhab i, UA E: Is i t a lo cal or global signatu re of Ocean Anoxic Event 1a? The 2nd International
Symposium of IGCP 608 “ Cr etaceous E cos ystems and Th eir Respon ses to Paleoen vi ronmental Cha nges
in Asia a nd the Weste rn Pacific“ , T okyo, Jap an, 4– 6 Jul ., 2014. 【 審 査 有 】
35
※田中健太郎,浅海竜司,高橋麻美,栗原晴子,新城竜一, サンゴ骨格中のフッ素含量と石灰化母液の炭酸
イ オ ン 濃 度 の 関 係 , 日 本 サ ン ゴ 礁 学 会 第 15 回 大 会 , 東 京 大 学 , 20 1 2 年 11 月 22-2 5 日 ,ポ ス タ ー 発 表 ,【 審
査無】
19
様式1
(資料4)
36
※ 浅 海 竜 司 ,小 西 美 香 ,田 中 健 太 郎 ,植 村 立 ,古 川 雅 英 ,新 城 竜 一 ,沖 縄 本 島 の 遺 跡 か ら 出 土 し た シ ャ コ ガ
イ 殻 化 石 に よ る サ ン ゴ 礁 環 境 解 析 , 日 本 地 球 惑 星 連 合 2014 年 連 合 大 会 , パ シ フ ィ コ 横 浜 , 20 14 年 4 月
28 日 -5 月 2 日 【 審 査 無 】
37
※ Sowa K, Wat anabe T. 「 No sympathe tic temporal tre nds of tem per ate coral cal cificatio n r ate.」 ,
『 Interna tio nal Cor al Re e f Confe renceI nternatio nal Sclerochr ono logy Co nferen ce』 , 1 2 t h , A ustralia ,
Cairns, ( Jul y 2012)
【審査有】
38
※ Motai S., S owa K., Naga i T., W atanab e T. (2 012) A new bio minera lization mode l of c oral sk eleton
from cry stal texture obs ervation by analytica l t ransmissi on electronic microscope (ATEM), 12th
Internati ona l Coral R eef Symposiu m, Carnes, A ust ralia, 9t h J uly, post er presentat ion 【 審 査 有 】
○
39
※ Miyaji, T., Shirai, K., B ernd R. Schön e and Ta nabe, K., Scle rochr onologica l re cords of dail y grow t h
and en vironm e ntal c onditi o ns fro m i nter tidal bivalv e shells, 2nd Internati ona l Geoscience Symposium
Project A in TAIWAN, Kee lung, Tai wan , March, 201 2. 【 審 査 有 】
40
※ Murakam i-S ugihara, N. , Miyaji, T., F urota, T., Ta nabe, K., Oka moto, K. and Sano, K., Growth and
survival of the exot ic hard cla m ( Mercenaria mercenaria ) in Tokyo Bay, Japa n; based on
sclerochr ono logical anal ysis, 1 04th A nnual N ation al Shel lfish eries Association Meeting, Seattle,
USA, Marc h, 2012. 【 審 査 有 】
※ Izumi, K., Miyaji, T . an d Tanabe, K., Response of marine be nthi c organis ms t o the ear ly T oarcia n
(Early Ju ras sic) ocea nic anoxic ev ent : Evidenc e fr om sedime nta ry fabric s an d ichnofa bri cs of the
Nishinaka yam a Formatio n i n Toyora ar ea , west Japa n, XI Interna tio nal Ichnof abr ic Worksho p, Asturias,
Spain, Ju ly, 2011. 【 審 査 有 】
※宮地 鼓,杉原奈央子,棚部一成,東京湾奥部に生息する外来種ホンビノスガイ貝殻から読み取る生態・
環 境 情 報 , 日 本 古 生 物 学 会 第 161 回 例 会 , 富 岡 市 生 涯 学 習 セ ン タ ー , 2012 年 . 【 審 査 無 】
41
42
43
※ 三 村 俊 弘 ,宮 地 鼓 ,渡 邊 剛 ,棚 部 一 成 ,成 長 縞 編 年 学 及 び 貝 殻 安 定 酸 素 同 位 体 比 解 析 に 基 づ く 北 海 道
オ ホ ー ツ ク 海 及 び 日 本 海 の 潮 下 帯 に 生 息 す る 二 枚 貝 3 種 の 生 活 史 ,日 本 古 生 物 学 会 第 161 回 例 会 ,富 岡 市 生
涯 学 習 セ ン タ ー , 2012 年 . 【 審 査 無 】
44
※宮地 鼓,白井厚太朗,棚部一成,二枚貝貝殻中に記録される塩分情報,東京大学大気海洋研究所共同利
用 研 究 集 会「 バ イ オ ミ ネ ラ リ ゼ ー シ ョ ン と 石 灰 化 - 遺 伝 子 か ら 地 球 環 境 ま で -」,東 京 大 学 大 気 海 洋 研 究 所 ,
2011 年 . 【 審 査 無 】
45
※杉原奈央子,宮地 鼓,風呂田利夫,棚部一成,岡本 研, 東京湾谷津干潟における移入種ホンビノスガ
イ ( Mercenaria mercenaria ) の 成 長 、 東 京 大 学 大 気 海 洋 研 究 所 共 同 利 用 研 究 集 会 「 バ イ オ ミ ネ ラ リ ゼ ー シ
ョ ン と 石 灰 化 -遺 伝 子 か ら 地 球 環 境 ま で -」 , 東 京 大 学 大 気 海 洋 研 究 所 , 2 011 年 . 【 審 査 無 】
46
※山崎敦子, 渡邊 剛, 宮地 鼓, 角皆 潤, 長谷川均, 山野博哉,造礁性サンゴ骨格の窒素同位体比から復
元 す る 石 垣 島 白 保 サ ン ゴ 礁 の 陸 起 源 硝 酸 負 荷 の 変 遷 , 日 本 サ ン ゴ 礁 学 会 第 14 回 大 会 , 沖 縄 県 男 女 共 同 参 画
セ ン タ ー , 20 11 年 . 【 審 査 無 】
47
※ 宮 地 鼓 ,二 枚 貝 貝 殻 の 微 細 成 長 縞 を 用 い た 高 時 間 精 度 環 境・生 態 情 報 復 元 ,日 本 地 球 化 学 会 第 58 回 年 会 ,
北 海 道 大 学 , 2011 年 . 招 待 講 演 【 審 査 有 】
48
※ Ohmori, K. , Watana be, T ., Miyaj i, T. , Hasega wa, H ., Ihiha ra, M . and Yamano, H., Reconstr uction
of land-us e c hanges usi ng coral skel eta l proxies in Ishigaki i sla nd, Japan, 1 2 th Interna tio nal Coral
Reef Symp osi um, Cairn s, Australia , J uly, 2012 . 【 審 査 有 】
49
※宮地 鼓,三村俊弘,棚部一成,成長縞編年学と貝殻酸素同位体比解析に基づく北海道オホーツク海沿岸
産 エ ゾ タ マ キ ガ イ の 殻 成 長 と 生 息 環 境 と の 関 係 ,日 本 古 生 物 学 会 第 162 回 年 会 ,名 古 屋 大 学 ,2 012 年 . 【 審
査無】
50
※ Watanab e, T ., Miya ji T. , Yamaza ki A. , Inoue M., So wa K. (2014) coral m ultipl e proxy appr o ach to
evaluate the impact o f coa stal lan d use on reef envir onments and c oral gro wth, Ocean Sc ience s Meeti n g
2014, Hon olu lu, USA, 201 4. 【 審 査 有 】
51
※ Miyaji, T. , Coral Ba /Ca records o f a nthropoge nic land-use his tory in Is hig aki Islan d, O kinawa,
southwest J a pan Interna t ional Joint w orkshop on co ral reef envi ronmental e a rth science s , Hokkado
Universit y, Sapporo, Jap an, 25 Ma rch , 2014. 【 審 査 無 】
52
※ 添 田 雄 二 , 渡 邊 剛 , 宮 地 鼓 , 上 中 央 子 , 杉 山 真 二 , 渋 谷 綾 子 , 青 野 友 哉 , 永 谷 幸 人 ( 2 014) 北 海 道
伊 達 市 有 珠 に お け る 小 氷 期 最 寒 冷 期 の 古 環 境 -陸 上 お よ び 海 洋 環 境 , 積 雪 量 等 の 復 元 と 人 と の 関 わ り - , 日
本 第 四 紀 学 会 2014 年 大 会 , 東 京 大 学 , 20 14 年 . 【 審 査 無 】
20
様式1
53
(資料4)
※ 宮 地 鼓 , 大 森 一 人 , 渡 邊 剛 , 山 野 博 哉 , サ ン ゴ 骨 格 中 の Ba/ C a 比 変 動 に 記 録 さ れ る 石 垣 島 の 土 地 利 用
変 遷 , 日 本 古 生 物 学 会 201 4 年 年 会 , 九 州 大 学 , 2 014 年 . 【 審 査 無 】
21
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