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Vol.46
Colin Information Service
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脈波バージョン
フォルム、オムロンコーリンユーザの先生、施設様、今年もお世話になりました。師走の折、ますますご多忙の
事と存じます。さて、11月中旬にアメリカ心臓協会(AHA)より、ABI測定とその解釈についての勧告が発表され
ました(オープン・アクセス)。米国では測定方法の主流がドップラー法である事や、保険行政が大きく異なる事
情はございますが、日本のフォルムユーザー様にもご参考に頂ける内容を抜粋してお届けいたします。
ABI測定と数値の解釈 ~AHAによる勧告~
Measurement and Interpretation of the Ankle-Brachial Index ;
A Scientific Statement From the American Heart Association
Victor Aboyans, et.al Circulation. published online November 16, 2012
■ABIの計算に関して (P11)
•両足首に対してそれぞれ計算する、上腕収縮期血圧は左右で高い方を採用
•ABIを有症状のPAD(末梢動脈疾患、Peripheral Arterial Disease)患者を評価する指標として用いる場合、
両足の数値をともに報告するべきである
•ABIを脳心血管事象や死亡率に対する予後予測指標として用いる場合、左右の低い方を採用する
■下肢PADの臨床症状を有する症例におけるABI活用とその解釈 (P12)
•臨床症状の存在に基づいたPAD推測の状況下では、PAD診断の非侵襲的検査として第一に用いる
•ABI≦0.9を下肢PADを確定する基準値とする
•ABI>0.9で、かつ臨床症状が疑われる場合、運動負荷後ABIや画像診断を含めた他の非侵襲検査を行う
•運動負荷後の足首収縮期血圧の低下>30mmHgか、もしくはABI低下>20%をPAD診断基準とする
•ABI>1.4でPADの臨床症状が疑われる場合、TBIや画像診断を含めた他の非侵襲検査を行う
(補足:フォルムにおきましては、ABI>1.4に限らず脈波形等の情報からTBIを推奨する場合があります)
■経過観察中のABIの解釈について (P12)
•ABI低下値>0.15を、有意なPAD進行と考えるとよい
•下肢血行再建術後の患者ではABI単独で評価するべきではない
*補足:ABIの変化と、症状や機能の改善とは相関は強くない (P5)
■無症状の患者における、潜在性脳心血管疾患やリスク指標としてのABIの解釈 (P12)
•ABI≦0.9、もしくは≧1.4は、PAD症状の有無や他の脳心血管危険因子とは独立して、
脳心血管事象や死亡に関する危険度が上昇していると考えられる
•ABIが0.91~1.0の患者では、脳心血管リスクという観点からは「境界域」とし、精査を行う
■解決されていない課題:将来の研究課題 (P13)
以下の課題はABIの使用と解釈に対するエビデンスとして、不足している事である
•ABIの正常域の違いに関する、性差や人種差に関する報告があるにも関わらず、住民研究や臨床現場、
そして臨床研究において、性別や人種に対し別々の基準値を用いるべきかどうなのか、未だ不明確である
•プライマリーケアで広く用いられるであろう、更に簡便で早く行う為のABIの代用検査方法に関する
更なる研究が求められる
•オシロメトリック法等、ドップラー以外での方法を用いたABI測定機器を認可する為の基準が必要である
•脳心血管事象や歩行能力低下を予測する目的に用いる、ABI計算法の理想的方法を特定する為の
更なる研究が求められる
カ
ス
タ
マ
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サ
ポ
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ト
通
信
vol. 46
今回は、今年より全国での開催を始めました、フォルムPWV/ABIセミナーについてご紹介致します。
フォルムPWV/ABIは1999年12月の発売開始以来、この2つの指標を簡便に検査できる事から、順調に
普及して参りました。現在では約1万2千台以上が国内外で稼動するに至っております。
しかし検査自体が簡便であるが故に、時には必要となる補足パラメータの解釈や、脈波形、脈波図等を含め
た検査結果の厳密な判読方法について、私どもメーカーからの情報提供の場が少なかったと反省しております。
そこで本年度より、フォルムの各検査指標、ピットフォールを回避する為の判読方法、現在750本を超える英
字論文からのフォルムに関するエビデンス、等のご説明のため、全国各地でセミナーを開催しております。
2012年度は12月の時点で、15地域にて開催させて頂き、おかげさまで700人以上の医師、臨床検査技師、
看護師、他多数の職種の方々にご参加頂きました。皆様熱心にセミナーを受講頂き、心より御礼申し上げます。
セミナーの際にご回答頂きましたアンケートより、そのご感想や評価を一部ご紹介いたします。アンケートにて
ご指摘いただいた点は、今後のセミナーにて改善していく所存です。今後ともご指導・ご鞭撻のほど、宜しくお願
い申し上げます(採点は、85.9±10.3点(100点満点方式、481人)でした、ご採点頂きありがとうございました)。
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今まで漠然と見ていた数値でしたが判読方法を学び、formやその他バックに隠れていることも考慮していかな
いといけない事がわかりました。
baPWVのエビデンスの多さに驚きました。
循環器病院なのでAS(大動脈弁狭窄症)、AR(大動脈弁閉鎖不全症)の影響の話はとても勉強になりました。
また変な値が出た時に、「どこに原因があるのか」という引き出しが増えました。
*所々で進行ペースが速い、というご指摘を頂いておりました(約5人に1人)。
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1月~3月に開催が決定している地域は、岩手県(盛岡市)、茨城県(水戸市)、和歌山県(和歌山市)で
ございます。ご関心頂けました際には、各地の営業担当者にお問い合わせください。
*今年既に開催させて頂いた地域:愛媛、岡山、大阪、京都、埼玉、愛知、千葉、福岡、福島、宮城、
東京(2回)、鹿児島、熊本、兵庫
演 題 募 集
◇主催:臨床血圧脈波研究会
第13回 臨床血圧脈波研究会
PWV/ABI と 中心血圧 ・ AI ~ 基礎から臨床 ・ 予防への応用まで ~
【
日 時
】 2013年6月8日(土) 10:00~17:00
【
場 所
】 グランフロント大阪内ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター
(2013年春開業:JR大阪駅、阪急梅田駅より徒歩約3分)
【当番世話人】 高沢謙二 (東京医科大学八王子医療センター病院長 循環器内科教授)
【 演題募集 】 演題テーマ : PWV・中心血圧・AIに関する演題
【 応募締切 】 2013年2月18日(月)
*演題募集詳細に関しては弊社ホームページをご参照下さい (新着情報に掲示させて頂いております)
本社:〒112-0002 東京都文京区小石川 1-12-14 日本生命小石川ビル
ホームページ:http://www.colin.omron.co.jp/
ご相談ホットライン
0120-088-203
[email protected]
お気軽にお問い合わせ下さい
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(24時間受付)
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