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り『機械安全分野における安全専門家育成と有効活用に関する提言

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り『機械安全分野における安全専門家育成と有効活用に関する提言
スライド 1
日本機械工業連合会
機械安全分野における安全専門家育成
と
有効活用に関する提言
平成19年度 機械安全人材部会
1
スライド 2
The Japan Machinery Federation
トピックス
„
H19年の労働災害:製造業
–
–
„
4日以上休業:26,035人(全体の24.5
%) 内約25%(全体の約6%)が機械
の事故
死亡:264人(全体の19.4%) 内18
%(全体の約3%)が機械による事故
– 経産省が国内認証機関の連携を
促進
– 認証サービスの世界市場は5.65
兆円
„
–
„
ここで機械とは 一般機械及び金属加
工機械のことである
2009・1・26 日刊工業
2009・1・28 日経
– 財団法人「資格標準化機構」が設
立され民間検定試験の内容を評
価
2008・12・18 日刊工業
– 金属プレス工業協会が 2009年
2月よりHPにて労働安全につい
て eラーニング
„
2009・1・6 日刊工業
– 「長期使用製品安全点検制度」が
4月にはじまる。製品安全活動の
一環で9品目対象
2
スライド 3
The Japan Machinery Federation
機械安全に関係する指針・通達の抜粋
„
労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針
– H14月告示、H18年3月改正・告示
„
危険性又は有害性等の調査に関する指針、化学物質等
による・・・指針
– H18年3月公示
„
機械の包括的な安全基準に関する指針
– H19年7月 基発第0731001号
3
スライド 4
The Japan Machinery Federation
労働安全に関しての動き
„
機械の安全化-第11次労働災害防止計画(H20~H24の
5カ年計画)の重点対策
– 改正労働安全衛生法によりリスクアセスメント(RA)が義務化
– メーカーのRAによる残留リスクの提示とユーザーの役割
– 中災防のセミナーなどによりRAがユーザー中心に実施されるよう
になってきた。
– 体制の整備と人材の育成
„
„
„
生産技術による管理、保全の参画
機械安全、特にRAについての教育
製品安全: 長期使用製品安全点検制度
– H21年4月より施行
4
スライド 5
The Japan Machinery Federation
NECA SEIDEN 2009 2月号
5
スライド 6
The Japan Machinery Federation
機械安全専門家活用・育成を前提とした安全性向上イメージ
機械安全専門家活用・育成に係る現状の課題
資料:P3&9
6
スライド 7
The Japan Machinery Federation
メーカーとユーザーの役割
システム・インテグレーション
(ユーザーの生産技術またはメーカーなどによる設置)
機械設備によるリスク
ユーザーの使用条件・
作業内容に依存するリスク
安全防護又は付加
保護方策
本質安全
作業安全
メーカーが提示する残留
リスク
メーカーが安全性確保
7
スライド 8
The Japan Machinery Federation
機械のライフサイクルに伴う関連企業
・・機械のライフサイクルの流れ
業種
業務内容、機能
機械ユーザ
企業
機械発注
機械製造企業に対する
機械設備の要求仕様の提示
機械設備の保全
機械設備の運用
契約書レビュー
発注・契約
納品・レビュ
機械の概念設計
機械製造企業
機械製造の安全設計
機械設備の施工
(本質安全設計、防護装置利用等)
機械の詳細設計
機械の生産
リスクアセスメントの実施
部品調達
部品製造企業に対する
要求仕様の提示
ト製造企業
コンポーネン
資料:P4
調達部品の検証
納品・レビュ
発注・契約
機械部品の設計
安全設計及び設計の
リスクアセスメントの実施
機械部品の生産
労働環境の
リスクアセスメントの実施
8
スライド 9
The Japan Machinery Federation
機械設備ユーザ
廃棄時のリス
安全性向上に関する
新設備導入の規格適合
セーフティ
アセッサ
目標リスクの設定
業者に対する安全面
セーフティ
からの要求
エンジニア
安全規制側面からの
仕様チェック
・設備仕様作成における
安全面からの助言
使用する部品・材料のチェック
・設備仕様の安全レビュー
・リスクアセスメントの指導
・結果のレビュー
要求仕様設計
機械設備メーカ
セーフティ
エンジニア
・本質的安全設計の助言
・設計の安全レビュー
設備運用
設備に対する
保険料率査定
調達
エンジニア
設備調達契約
契約内容チェック
設備受注契約
契約内容チェック
・validation
安全設計
コンサルティング
調達
エンジニア
セーフティ
エンジニア
リスク
アセッサ
資料:P23
導
設置設備検査
コミッショニン
プリコミッショニング
生産設備の
認証の実施
作業手順の安全性チェック
本質的安全設計のレビュー
防護装置利用方法の
レビュー
概念設計
セーフティアセッサ
認定制度
設備施工
保全計画のレビュー
自己適合宣言の実施
安全規制側面からの仕様チェック
安全設計
コンサルティング
設計時リスクアセスメント
機械単体の
認証の実施
詳細設計
取扱説明書内容のレビュー
警告表示内容と表示方法のレビュー
コンポーネント
メーカ
生産現場の安全性チェック
妥当性確認者
人間工学面のレビュー
・プロジェクト管理
・予算管理
・品質監査
保全作業手順
生産機械のオ
セーフティ
アセッサ
・リスクアセスメントの指導
・リスクアセスメント結果の
レビュー
設備更新によ
設備保全
安全性の評価、フィードバック
調達
エンジニア
・プロジェクト管理
・予算管理
・品質監査
設備廃棄
コンポーネント調達契約
契約内容チェック
コンポーネント受注契約
契約内容チェック
取扱説明書内容のレビュー
機械生産
警告表示のレビュー
検証員
・verification
部品単体の
認証の実施
安全規制側面からの仕様チェック
設計時リスクアセスメント
機械の安全性チェック
コンポーネント設計
コンポーネント生産
納品コンポーネント検査
コンポーネントの安全性チェッ
自己適合宣言の実施
取扱説明書内容のレビュー
警告表示内容と表示方法のレビュー
本質的安全設計のレビュー
9
スライド 10
The Japan Machinery Federation
機械安全専門家:機械安全を実現するための機能を有する技術者
資料:P3
10
スライド 11
The Japan Machinery Federation
機械安全専門家の職務の定義
機械安全に係る
職 務
機能名称
機械設計者が実施したリスクアセスメントの結果についてレビュー、及びアドバイスを行う。
セーフティアセッサ※)
機械設備・コンポーネントの要求仕様設計段階で、仕様作成において安全面からの助言や、設
計レビューを行う。
設備運用段階において、導入されている設備のリスクアセスメントを実施する。
セーフティエンジニア※)
機械設備・コンポーネントの調達の際に、安全性の側面から契約締結と契約遂行の支援を行う。
調達エンジニア
検証員(ベリフィケータ)
機械設備のライフサイクルにおいて、各段階で示されている要求事項に満たされていることを確
認する。
機械設備のライフサイクルにおいて、一つのシステムである機械設備の全体に関して安全要求
妥当性確認者(バリデー 事項仕様の全ての面が満たされていることを確認する。
タ)
資料:P5&16
11
スライド 12
The Japan Machinery Federation
Qualified Personnel(専門家)
Qualified
„
カリキュラムがある
–
–
–
–
„
カリキュラムの妥当性は別途確認
社会の要請により変化する
会社の内規、業界としてきめられる場合もある
技術者倫理が含まれていること
カリキュラムにもとづく基礎知識があること
–
–
公平・公正な試験により確認されていること
技術者倫理講座は今後の課題
現存するSafety Engineer
Directive 2006/42/EC (new directive)
教育機関、官庁(厚生労働省)など
The• selector(運転モード)
may be replaced by another selection
method which
the use of certain functions of the
– restricts
職能資格:講習、筆記試験(+実技試験)などがある
machinery to certain
categories
of operator.
•
フォークリフトの運転、職長講習、電気主任技術
者など
– 大学などの安全分野における修士、博士
IEC61439-1
Ed.1 (CDV)
– 安全の技術士資格は、まだない
•
skilled
person: 能力のある人
安全・リスクアセスメントの知識のQualification
–
機械安全についての基礎知識
知識・経験・受講歴など定義される
•
„
情報のアプデートの仕組みがあること
–
–
–
„
–
–
–
–
講習会の受講記録
アプデートに継続して参加している
など
継続してかかわっていること
継続した従事実態がある
アプデートに継続して参加している
など
大学の修士、博士(長岡科学技術大学、明治大
authorized person:
権限を付与された人
学など)
機械のリスクアセスメントについての知識
責任者として任命されたひと
•
セーフティー・アセッサー:約1000人
instructed
person: 指示された人
– 労働安全の技術・法律についての知識
•
•
労働安全コンサルタント(国家資格)のうちRA講
作業方法などを指示されて作業に
習受講者:約1000人が活動
従事する。
経験にもとづくQualifiaction
– 作業指示書があれば知識などは限定的
設計・リスクアセスメント、労働安全衛生委員会のメン
バー、TC199/ TC44のメンバーなど安全にかかわる
でもよい
仕事(=労働安全コンサルタントの受験資格要件を参
考にするといい)に長期間従事している
ordinary
person: 普通のひと
参考規格:IEC61439-1 Ed.1 (CDV)
skilled, instructed, ordinary, authorized person
12
スライド 13
The Japan Machinery Federation
カリキュラム 事例
資料:P20&21
13
スライド 14
The Japan Machinery Federation
機械安全概論のカリキュラム(案)
資料:P22
14
スライド 15
The Japan Machinery Federation
各ステークホルダーに期待される取り組み
大学の行動指針
○ 機械安全専門家育成支援(育成プログラム開発、企業研修支援)
-安全専門家育成プログラム等の作成
○ 機械産業界における安全への取り組みの動機付け
機械製造企業の行動指針
○ 企業トップの安全方針の明確化
○ 機 械安 全・ 設備 安全 意 識の 定
着、実現
○ 機械安全専門家のスキルアップ
○ 機械安全技術者の長期的な育成
及び活用計画の策定
機械ユーザ企業の行動指針
○ 企業トップの安全方針の明確化
○ 生産性向上と一体となった機械設備
の安全化活動の推進
○ 機械安全技術者の長期的な育成及
び活用計画の策定
生産技術のイニシャチブ
業界団体の行動指針
○ 企業トップへの安全普及活動の推進
○ 機械産業界の人材育成に対する支援
-安全専門家のスキルアップ機会の提供(プログラム提供)
-企業におけるプログラム開発の支援
(スキル基準の提供、安全専門家育成プログラムの作成・運用)
国の役割
○ 企業トップに対する安全への取り組みの動機付け
○ 企業の安全専門家育成への支援
資料:P10
15
スライド 16
The Japan Machinery Federation
Safety System Integrationができる
専門家を育てましょう
専門家をつかいましょう
専門家を困らせましょう
⇒ 新しい変化が起きます!
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