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ニュースレターVOL.56(1.5MB)
学校法人産業能率大学の情報をお届けする SANNO NEWS LETTER URL : http://www.sanno.ac.jp/ December , 2008 お問い合わせ 企画広報部 企画広報課 TEL 03-3704-9040 FAX 03-3704-9404 E-mail : [email protected] VOL.56 Feature story 産業能率大学のコラボレーション授業 「ビジネスの現場」を教材に学ぶ ライブイベントをプロデュース(経営学部「アーティスト・プロモーション」) プロ野球公式戦をプロデュース(情報マネジメント学部「スポーツ企画プロジェクト」) 産業能率大学では、学生がより実践的な視点で、 産業界・社会が直面する課題と、それに立ち向かう ための知恵を学ぶことを目的として、スポーツ・音楽・ 楽・インターネットコンテンツなどさまざまな業界 のプロフェッショナルを講師に迎え、「ビジネスの現 場」を教材に、より実践的な視点で各業界を学ぶコ ラボレーション授業を行っています。 今回のニュースレターでは、学生がライブイベン トを企画・運営した「アーティスト・プロモーショ ン(経営学部)」と、プロ野球チーム“湘南シーレッ クス(横浜ベイスターズファームチーム)”の公式戦 「ポニーキャニオンの方に頂い た助言が特に印象深かった」 「『自分がやりたい』『知りた い』ことが体験できる授業」 「アーティスト・プロモーション」 「アーティスト・プロモーション」 加藤 匠(経営学部 3年) 若尾 亜矢(経営学部 3年) →履修した学生のコメントは3ページ Topics を企画・運営した「スポーツ企画プロジェクト(情 報マネジメント学部)」を中心に、産業能率大学のコ 9/29 ラボレーション授業についてご紹介いたします。 10/25「実践 「五輪前後の全競技・全代表選手調査」を発表 企業倫理・コンプライアンス」を発刊 (産業能率大学出版部) ご取材の際は… 取材をご希望の際は、本学企画広報課(03-3704-9040)まで お問い合わせください。 □ 授業のご取材(学内・学外授業の取材)(2009 年度) □ 担当教員・講師へのインタビュー □ 学生へのインタビュー □ 掲載写真の使用 10/28 「在中日系企業における中国人スタッフの意識 調査」を発表 12/13 産業能率大学野球部が地元の少年野球チーム と交流会を開催 VOL.56 コラボレーション授業 アーティスト・プロモーション①(経営学部) コンサート運営の“仕事現場”から学ぶ授業 授業の約半分が学外での現場体験学習 経営学部で開講されている「アーティスト・プロモーション」は、 コンサートの企画・運営や、音楽イベントのサポートなど、コンサー ト運営の“現場”での経験を通じて、アーティストをいかにプロモー ションしていくかを学ぶ体験・体感授業です。1年間計14回の授 業では、約半分がコンサートイベント会場などで学ぶ学外学習を行 います。聞いて覚えてテストを受けるという授業ではなく、学生が 自分達で考えたプランを教室の外に出て主体的に進める新しいタイ プの授業として、実習貢献度によって評価を行うなど、ビジネスの 現場に沿った実践的な授業です。 ライブイベントで配るチラシをセット(10/15) ライブイベント前のミーティング(10/15) ◆アーティスト・プロモーション◆ 科目名称:アーティスト・プロモーション 担当教員:松尾尚(准教授) 飯田俊(兼任講師) 田中彰夫(講師) 講 義:講義 + 学外学習 計 14 回 学外学習:吉祥寺音楽祭 吉音コンテスト 裏方サポート(5 月 3 日) MELODY OF SUPER STAR の準備(夏休み期間) ・アーティストとの出演交渉 ・ライブハウスとの打ち合わせ ・チラシの作成と配布(都内ライブハウス、レコード店、街頭等) 劇団 1980「あゝ東京行進曲」 稽古見学(10 月第 1 週) 「MELODY OF SUPER STAR IN YOKOHAMA(学生企画) 」運営(10 月 15 日) 劇団 1980「素劇 あゝ東京行進曲」 裏方サポート(10 月 21-31 日) 鬼太鼓座公演 裏方サポート(12 月 10 日) 授業で学生が企画・交渉・運営を行ったライブイベント 「MELODY OF SUPER STAR IN YOKOHAMA(10/15)」は次ページで紹介 -1- 担当教員:松尾尚 (経営学部 准教授) 「アーティスト・プロモーション」の 科目をつくるきっかけは、自ら音楽プ ロダクションを経営する飯田俊さんと の出会いでした。今までの大学にない 実践型の音楽プロモーションの授業を やろうと盛り上がり、この科目がスタ ートしました。我々が考えた科目のコ ンセンプトは、以下の3点です。 ①講義よりは実習(体験・体感)を重 視する ②学生自らが具体的企画の立案・実行 について、主体的に関与する ③経営学部の科目として、「ビジネスの 視点」を忘れない その集大成が、10 月 15 日のイベント、 「MELODY OF SUPER STAR」です。コンセ プト、出演者、場所、プロモーション 企画・実行、収支見込等、学生がケン ケンガクガクの議論を通じて、回り道 をしながら1つ1つ固めていきました。 すべてのプログラムが終わった時の、 学生達の充実感あふれる顔を忘れるこ とはできません。他の授業では得るこ とが出来ない達成感を感じているよう に映りました。 この科目は、まだまだ試行錯誤の段 階です。来年以降も、学生の創造力を 喚起するような授業運営をしていきた いと考えています。 VOL.56 コラボレーション授業 アーティスト・プロモーション②(経営学部) 授業で学生達が企画したライブイベントを開催 「私達の企画で本当にお客さんは来るだろうか……」 今年度「アーティスト・プロモーション」を履修した学生15名はライブイベント「MELODY OF SUPER STAR IN YOKOHAMA」を企画。企画作り、アーティスト選定と出演料交渉、会場との交渉、ちらし 作成・配布、チケット販売、当日の運営までを自分達で行い、10月15日(水)に、横浜のライブハ ウス「Thumbs Up(サムズアップ)」で学生主導の手作りライブを開催しました。 「本当にお客さんは来るのだろうか……」と学生達は一様に心配していましたが、当日集まった観客 は約130名。ほぼ満員の中、学生達の達成感と共に熱いライブが繰り広げられました。 ライブ前に事前の準備をする学生達 MELODY OF SUPER STAR IN YOKOHAMA 【日時】2008年10月15日(水) 【時間】19:00∼ 【会場】Thumbs Up(横浜駅西口から徒歩5分) 【出演アーティスト】FUNKIST、はいからさん、うらまぶた、山下雄平 学生が手作りで作成したチラシ -2- VOL.56 コラボレーション授業 アーティスト・プロモーション③(経営学部) 「ビジネスの現場」での実体験から学んだこと 教室では学ぶことができないビジネス現場での体験 教室ではないビジネスの現場で学んだ学生達。「アーティスト・プロモーション」の授業を履修した 学生2人にお話を伺いました。 「自分がやりたい」「知りたい」ことが体験できる授業 この授業の最大の魅力は“自分で体験できる”ことだと思います。 少人数で行っているため、そこにいる限られた人間しか体験できないことがた くさんあふれています。経験できることなら何でもやりたい私にはぴったりの 授業でした。 元々興味があったコンサートはどのように作られているのか。その裏側を知っ たあとすぐに、吉祥寺で行われたアマチュアLIVEコンテストにスタッフと して参加し、裏側を見たかった私は、集合時間が早い男子の機材搬入手伝いに 同行させていただき、雑用をしながら見学させていただきました。「自分がや りたい」「知りたい」と思い行動を起こせばそれを尊重してくれる。そんな空 間がこの授業にはありました !! また、照明・音響などのスタッフ、アーティスト、俳優など学校以外の方と お話ができることも本当にとてもいい刺激になりました。 いろいろ大変なこともありましたが、この授業を通した1年間はさまざまな 事を吸収できたすごく濃いものになったと思います。 履修生:若尾 亜矢さん (経営学部3年生) ポニーキャニオンの方に頂いた助言が特に印象深かった 履修生:加藤 匠さん (経営学部3年生) 10月15日のイベントでは、プロのアーティストをブッキングしたことも あり、普段は中々見えにくい音楽業界の仕事の一端が見えたような気がします。 計画自体は半年以上前から考え始めましたが、イベントコンセプトの決定、 収益見込みの策定、アーティストと場所の選定、ちらし作成・配布など、本番 の日までやることはたくさんあり、3時間のイベントでも、準備にとても多く の時間を費やす事がわかりました。 このイベントでの私の役割は現場の舞台担当でした。出演者の方やライブハ ウスと連絡をとりあい、何度も会って当日の動きや、ステージのレイアウトを どのようにするかを決める仕事です。 特に印象深かったのはポニーキャニオンの方と様々な事を相談させて頂いた 時です。プロである以上、お客さんに伝えるアーティストイメージに関する注 文が多い反面、とても親身になって助言などをくださいました。 このアーティストプロモーションの授業を1年間通して受け、実際のイベン トを行う事によって、普段の大学の授業では学べない本当の実学が学べたと感 じました。 -3- VOL.56 コラボレーション授業 スポーツ企画プロジェクト(情報マネジメント学部) プロ野球公式戦のイベントをプロデュース 華やかなプロ野球公式戦の厳しい“舞台裏”を経験 情報マネジメント学部の授業「スポーツ企画プロジェ クト」では、8月30日に開催されたプロ野球ファーム 公式戦「湘南シーレックス対北海道日本ハムファイターズ」 のイベントや集客案を学生が立案し、学生達が当日の運 営を行いました。プロ野球公式戦を教材に、観戦イベン トの企画から運営まで一貫して行う授業は他大学でも例 がありません。当日は、試合途中の雨によるコールドゲー ムなど、実際の試合だからこそ起きるハプニングも体験。 学生達は、教室では得ることができない貴重な経験をしました。その後の授業では、反省などを報告書 にまとめプレゼンテーションを行いました。 「スポーツ企画プロジェクト」 4月 監督や球団職員を招き、球団運営について学ぶ 5月 公式戦の運営補助 6月 観戦イベントの具体的な検討 7月 告知や協賛募集(地元企業、大学後援会)の活動 8月 観戦イベントの運営 さまざまなビジネスの現場で開講! 産業能率大学のコラボレーション授業 「アーティスト・プロモーション」や「スポーツ企画プロジェクト」の他にも、ビジネスの現場を教材として、さま ざまな分野のコラボレーション授業を開講しています。今回ご紹介した2つ以外の代表的な授業をご紹介します。 スポーツマーケティング ……湘南ベルマーレの試合会場でマーケットリサーチを体験 企業におけるマーケティング活動を理解することと同時に、スポーツの世界でどのようなマーケティング活動が行わ れているかを学ぶ。湘南ベルマーレの試合会場で来場者調査を行い、マーケットリサーチのプロセスを体験する。 スポーツビジネスインターンシップ ……湘南ベルマーレのクラブ運営を体験 湘南ベルマーレのホームゲームが開催される「平塚競技場」において、スポーツビジネスを体験し理解する授業。現 場での体験によってマネジメント技法の応用やIT技術の活用方法を見出す。 コンテンツビジネス特論 ……学生が触れることが難しいコンテンツ業界の現場を体験 コンテンツ業界に属する企業において実習を行い、普段触れることが難しいコンテンツ業界の仕事を実際に経験する ことができる授業。受講した学生が、将来の進路決定についてより深く考えるきっかけとなることを目的としている。 医療現場を知る ……医療現場、医療従事者教育現場、福祉現場を見学・体験 「医療現場」 、 「医療従事者(看護)教育現場」 、 「福祉現場」の見学・体験学習を中心に、各現場の現状を体感し、見学・ 体験で得た知識をとりまとめ、最先端で活躍する専門家を前にプレゼンテーションを行う。 情報システム実践演習 ……企業側から提示のテーマに学生プロジェクトチームが立ち向かう 企業側から出されたテーマに関して、授業内で学生プロジェクトチームを設立。システムの開発などのテーマを完遂す るために、企画立案・実施評価し、その結果を関係者の前で発表。ビジネスパーソンとしての能力も養われる。 -4-