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平成25年度阿蘇くまもと空港国際線振興協議会事業計画
平成25年度阿蘇くまもと空港国際線振興協議会事業計画書 Ⅰ 阿蘇くまもと空港の国際線の状況 1 熊本~ソウル線の状況 <利用状況(平成24年4月~25年3月)> ○利用率 ・・・・・・・・・・58.1%(前年度利用率64.3%) ※140 人乗り機材換算利用率・・・62.8%(前年度利用率67.1%) ○利用者数 ・・・・・・・・27,270人(前年度比 2.6%減) ・うち日本人利用者数・・・・11,292人(前年度比21.2%減) ※日本人利用者割合・・・・・・41.4%(前年度割合51.2%) ・うち外国人利用者数・・・・15,978人(前年度比16.9%増) 平成24年度における熊本~ソウル線の利用者数は、円高・ウォン安等による外国 人利用者の減に加え、福岡に就航しているLCCの影響等もあって日本人の利用も伸 び悩み、年度当初から利用率は50%台を推移していたが、昨年12月には就航以来 の利用者が延べ30万人を突破した。下半期に入ると、円安・ウォン高やインバウン ド対策等により外国人利用者数が回復し、今年2月の外国人利用者はおよそ2年ぶり に2,000人を超えた。 ※参考:平成24年度の目標値 ○利 用 率 ・・・・・80%(140 人乗り機材) ○利 用 者 数 ・・・・・36,000人 ○日本人利用者割合・・・43.6% ○日本人利用者数・・・・15,700人 2 国際チャーター便の状況(平成25年3月末現在) ○平成24年度運航実績 ・・・便 数:53便 (前年度比32.5%増) 利用者数:7,756人(前年度比 1.4%増) ○うち台湾線の平成24年度運航実績 ・・・便 数:38便 (前年度比111.1%増) 利用者数:5,593人(前年度比61.8%増) 国際チャーター便の運航状況については、平成25年3月末現在で、昨年度実績よ り13便増の53便となっている。 その中でも、本県が重点的に取り組んでいる台湾線については、全体の71.7% を占める38便となっている。 -1- Ⅱ 協議会方針 1 熊本~ソウル線の利用促進 (1)基本的な考え方 阿蘇くまもと空港の国際拠点性向上を図り、本県の活力向上に繋げていくため、 熊本~ソウル線週5便化の早期実現を目指す。 そのため、観光やビジネス、教育分野での交流拡大によるアウトバウンドの利 用促進を始め、インバウンドの利用促進にも積極的に取り組む。 (週3便運航における年間目標値) ◇利用率目標・・・・・・・・80%(現行 140 人乗り機材による) ◇利用者数目標・・・・・36,000人 ◇日本人利用者数・・・・14,400人 ◇外国人利用者数・・・・21,600人 ※上半期において利用率80%(現行 140 人乗り機材による)をクリアし、下半 期からの週5便化の実現を目指す。 ◇上半期利用者数目標・・18,000人 (2)事業計画概要 韓国観光公社と連携した事業を中心に、修学旅行等中長期的な需要の掘り起こ しを行うとともに、より効果的な事業に重点的に取り組む。 ①韓国観光公社協定事業 ・韓国教育旅行支援セミナー及びモニターツアー ・企業向け韓国産業視察セミナー ②主なアウトバウンド対策 ・各種助成事業 (団体利用助成、修学旅行助成、教育・スポーツ・文化交流助成等) ・空港内駐車場無料事業 ③主なインバウンド対策 ・韓国国内における誘客推進事業(ゴルフ商品 PR 等) ・韓国旅行代理店等に対する商品造成の働きかけ(ホームショッピング等) ④その他 ・県外賛助会員の募集・各種広報事業(総合時刻表の作成等)等 2 新規路線開設に向けた取組み (1)基本的な考え方 経済発展著しい東アジア地域の活力を直接取り込み、中国や台湾など東アジア を中心とした地域との早期の新規路線開設を目指し、引き続き航空会社などへの エアポートセールス等を実施するとともに、教育旅行等による国際チャーター便 の利用促進を図る。 ◇中国線 引き続き航空会社との新規路線開設に向けた交渉を進める。 ◇台湾線 チャーター便数を38便(H24 年度実績見込み)から更なる増便を目指す。 (2)事業計画概要 ①中国の航空会社に対するエアポートセールス ②熊本~台湾線チャーター便造成促進に関するセミナー ③チャーター便企画に対する助成事業(企画広報助成、団体利用助成等)等 -2- Ⅲ 事業内容 1 熊本~ソウル線の利用促進 熊本~ソウル線の週5便化を早期に実現するため、韓国観光公社と連携し、各種セ ミナーやモニターツアーなどを実施するとともに、団体利用、教育旅行への支援や空 港内駐車場の無料キャンペーンなどのアウトバウンド対策に取り組む必要がある。 また、旅行代理店と連携した送客対策などのインバウンド対策や広報対策などにも 併せて取り組む必要がある。 さらに、本路線は今年9月に就航10周年を迎えることから、このことに関連した 事業を実施し、更なるPRと利用促進を図る。 (1)韓国観光公社協定事業 阿蘇くまもと空港国際線振興協議会、韓国観光公社福岡支社及びアシアナ航空熊 本支店では、毎年度協定を締結して、熊本~ソウル線を活用した熊本と韓国の交流 を促進するための事業を実施している。 拡① 韓国教育旅行支援セミナーの開催及びモニターツアーの実施 ・韓国への教育旅行を誘致するため、県内の高等学校を中心とした学校関係者、 市町村の教育委員会担当者及び旅行代理店を対象としたセミナーを開催する とともに、韓国教育旅行モニターツアーを実施する。 【セミナー:熊本市内で開催】 ・実施時期:平成25年夏休み期間前 ・対象者 :県内学校長又は担当教諭、市町村教育委員会担当者、旅行代理店 教育旅行担当者 【モニターツアー】 ・実施時期:平成25年夏休み期間中 ・対象者 :県内高等学校担当教諭等(20校20名) ② 県内企業向け韓国産業視察セミナーの開催 ・県内企業等による熊本~ソウル線の団体利用やビジネス利用を促進するため、 県内企業等を対象に、韓国企業への視察ツアー紹介等のセミナーを開催する。 【セミナー:熊本市内で開催】 ・実施時期:平成25年度中 ・対象者 :県内企業、商工会議所等各種経済団体の担当者 (2)主なアウトバウンド対策 将来にわたり韓国との間で教育やスポーツ・文化等様々な分野での交流拡大を通 して、熊本~ソウル線の更なる利用促進を図るため、各種助成制度を中心としたア ウトバウンド対策に取り組む。また、乗継利用についても認知度向上及び利用促進 を図る。 拡① 阿蘇くまもと空港団体利用促進事業 熊本~ソウル線を利用して海外へ旅行する6人以上の団体(利用状況等を勘案 し、人数要件を緩和する場合がある。)に対して助成する。 -3- 【会員】 助成額:5,000円/人(往復利用のみ) (1団体当たり年1回、30万円を上限) 【賛助会員】 助成額:2,500円/人(往復利用のみ) (1団体当たり年1回、15万円を上限) ② 修学旅行助成事業 熊本~ソウル線を利用して海外へ修学旅行を実施する小・中・高校等に対して 助成する。 助成額:往復利用:5,000円/人、片道利用:2,500円/人 なお、ソウル経由で忠清南道へ修学旅行を実施する場合は、 助成額:往復利用:8,000円/人、片道利用:4,000円/人 ③ 教育・スポーツ・文化交流助成事業 長期にわたり韓国の団体と教育・スポーツ・文化等による交流を行う10人以 上の団体に対して助成する。 【会員】 助成上限額:10万円/団体(団体利用促進事業に交流経費を上乗せ) 【賛助会員】 助成上限額: 5万円/団体(団体利用促進事業に交流経費を上乗せ) 新④ 週5便化推進集客事業 事業期間中に熊本~ソウル線を利用して送客を行った国内旅行代理店に対し、 送客実績に応じて助成を行う。 ⑤ 阿蘇くまもと空港駐車場連携事業 空港内駐車場利用料の割引・無料キャンペーンなど、更なる利用促進対策につ いて、(財)空港環境整備協会熊本事務所等と連携のもと実施する。 ⑥ アシアナ航空に対する働きかけ 熊本~ソウル線について、増便や熊本県民が利用しやすいダイヤへと変更され るよう、アシアナ航空に対し働きかけを行う。 (3) 主なインバウンド対策 東日本大震災の影響や急激な円高等により一時期低迷していた訪日旅客を安 定的に誘客するため、ゴルフパック商品のPRなどによる中長期的なインバウン ド対策を実施し、熊本~ソウル線の安定した運航を確保するとともに週5便化の 実現を目指す。 ① 韓国国内における誘客推進事業 熊本~ソウル線を利用したゴルフパック旅行商品を韓国のゴルフ専門誌等を利 用しPRを行う。 拡② 韓国旅行代理店等に対する商品造成の働きかけ 韓国の旅行代理店に対し、ホームショッピングを利用するなどした商品企画、 造成及び販売を働きかける。 ③ 韓国に対する県内観光情報等の発信 -4- 阿蘇くまもと空港国際線振興協議会の韓国語版HPにより、韓国人向け県内観 光情報やモデルコース紹介等の発信に努める。 新(4) 熊本~ソウル線就航10周年記念事業 今年、熊本~ソウル線は、平成15年9月の就航から10周年を迎えるため、 これを記念するとともに、同路線の更なる利用促進を図るため、記念式典及びイ ベント等を実施する。 (5) 広報対策等 ① 県広報誌及び広報番組による広報の実施 ② 会員の定期刊行物による広報の実施 ③ 新規会員の確保に向けた県内市町村、及び賛助会員として、阿蘇くまもと空港 を利用する県外市町村等に対する働きかけ ④ 新聞、テレビ等を活用した効果的な広報の実施 ⑤ 協議会ホームページによるPRの推進 ⑥ 阿蘇くまもと空港総合時刻表の作成 熊本空港ビルディング(株)と共同で阿蘇くまもと空港の総合時刻表を作成。 熊本~ソウル線の乗り継ぎダイヤ等を定期的に掲載することにより、路線の利 便性等をPRし利用促進を図る。 ⑦ 阿蘇くまもと空港「空の日」事業への参加 (6) 安定運航維持対策 熊本~ソウル線の安定した運航を維持するため、路線運航に係る空港施設使用 料及び着陸料の一部について支援する。 2 新規路線開設に向けた取組み 阿蘇くまもと空港の国際拠点性の向上を図るため、中国やチャーター便の運航実績 を積み重ねている台湾との新規路線開設に向けたエアポートセールスを実施すると ともに、チャーター便の造成を促進し、利用促進を図る。 (1) 中国路線開設に向けた取組み 中国の航空会社と新規路線開設に向けた交渉を進めるとともに、中国の関係 自治体や総領事館などとの連携強化を図る。 (2) 台湾路線開設に向けた取組み ① 熊本~台湾チャーター便造成促進に関するセミナー 台湾の航空会社や台湾観光協会などとの共催による教育関係者や旅行業者等を 対象にした、チャーター便造成促進に関するセミナーを開催する。 ② 阿蘇くまもと空港団体利用促進事業 -5- 熊本~台湾間のチャーター便を利用して海外へ旅行する6人以上の団体を対 象に助成を行う。 助成額:5,000円/人(往復利用のみ) (1団体当たり年1回、30万円を上限) ③ 修学旅行助成事業 阿蘇くまもと空港発着のチャーター便を利用して台湾又は中国広西壮族自治 区へ修学旅行を実施する小・中・高校等に対して助成する。 助成額(台湾):往復利用:5,000円/人 助成額(広西):往復利用:8,000円/人 (3) チャーター便企画に対する助成事業 阿蘇くまもと空港発着の国際チャーター便を企画・実施する旅行代理店を対 象に助成を行う。 ○助成内容:チャーター便1本につき(助成限度額) アウトバウンド インバウンド 台湾・中国 20万円 台湾・中国 20万円 その他東アジア 10万円 その他東アジア 10万円 なお、連続3本以上のインバウンド又は二国間を相互に出発地・目的地とする 2WAYチャーター便を企画・実施する場合は、助成の追加を行う。 Ⅳ その他 (1)熊本~ソウル線の週5便化の実現や新規路線開設に向け、これまで以上に協議会会 員相互の連携を深めるとともに、必要な対策について協議・実施する。 (2)併せて、利用促進を更に推進するため、新規会員の確保と賛助会員(県外関係)を 広く募集する。 -6-