...

ファイルを開く

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

ファイルを開く
Journal Article / 学術雑誌論文
短篇小説論. 8 : スケッチという方法
The study of short stories. 8
赤岩, 隆
Akaiwa, Takashi
Philologia. 2010, 41, p. 49-66.
http://hdl.handle.net/10076/11299
短篇小説論 (
8
)
スケッチという方法
The
Study
of
Short
Stories(
88
))
Th
e
S
t
u
d
y
o
f
S
h
o
r
t
S
t
o
r
i
e
s
(
$~
赤岩 ()i
隆
(Takashi
Akaiwa)
(
Ta
kas
hi
Aka
i
wa
)
7'8
W*'ボズのスケ
;(0) A 7 ~ッチ集』を取
T#!~ ~ l& ~り
J:Jftc
v'\ ~と思
}~, 5う。周知の通
JaJ~O)ii ~,
Jt~
予告~jQ
どお£?,
り、『
上げたい
り、文豪
0
T~7~XO)~~~=m~~~~~~~~~~Qo
~~A~-·~ff~~18
デ ィケンズの処女作-出世作 となった文集である。マンス
リー ・マガジン 18
333
3ip12~%ti_0)
年 12月号掲載の r~~A'~~~O)V\~~J
「ミンズ氏 とそのい とこ」(r*,:/7Ml*ii~~0)7'~T
(「
ポプラ並木通 りでのデ ィナ
-J)
-t
を皮切 りに、3iFO)~v'\tc~::mlt\JtJif~~~·~I)fH~J!t!~I3J.J~::m_L-,
3年のあいだに短い文章を雑誌 ・新聞に連続的に掲載 し、そ
ー」)~BtWJ~~~,
O)*~::m*J:;O~~
tcJt~~ ~ Q 0 JtJifO)?, ~ 7~:: J:: ~ '"(, r#;;O~f{IKJ,
rm!tJ
,、
の末に出来上がった文集である。文章のタイプによって、「
我が教区」、「
情景」
rAlfWJ,
r~ja-J
~56~;:&~Jt_0)
の 4つのセクシ ョンに分けられている。全
56に及ぶ文章の
「
人物」、「
物語」0)400)--e~~3~~::~'tGn'"(v\Qo
P']iiR''J:,
-tn G?'
~ :;fJI(fH:: 'gB~'i, 7,
5, 、112
2, 、112
2 ~となる。
tl Qo
7、225
内訳は、それ
らタイプ順に記せば、
mji/j\m~
''J:tl~;:;O~~::0v'''"(~;;tQ*mO)±~tpGTn''i,
OfHill 0) W.:r.!J
7'
短篇小説 とはなにかについて考える本稿の主旨か
らすれば、前回の
『ェ リア
t:
~_~
~~, :,n''J:.~tlJt_~~Qo v":b~Q:r. ~--e~
O)ie~;O~, mji/j\
随筆』同様、これは重要な文集である。いわゆるエ
ッセイ との距離が、短篇小
mO)JJX:
ftt:d::0v"'"(~_~< く教
f{;tえて
'"( <くれたように、『
ntcJ:: 5 ~~, Wij{A'O)A7~7-_~
説の成~り立ちについて意義深
ボズのスケッチ集』t,
も、
:.t1Ji
J::;o~ L-~::m_/j\~~~
Q :b't~''j:tlv'\ t:とい
v" :>う
J1B1i3
~, mji/j"ijiO)fB:,*il9
これ見よが
しに短篇小説であるわけではない
理由で、短篇小説の根本的
*W·
<
tl~
~~j:j[flt'>t~'"(
nQるだろ
t::b 5う
0 。文章の短
x_O)m~,
~lifJm_
It'?う初
fJJl±l出
な有~り
様 を垣間見せて くれ
さ、雑誌 ・
新聞掲載~とい
O)_iW,
~Qv'\''J:, m~~0)~f*0)~i:JjJ~v':>b-5~::,
m_/j\m~O)~lt'\t::
の事情、あるいは、読者
との関係の持ち方 とい うふ うに、短篇小説
とのあいだ
~~3tiJi/~~~<
~i:Jtl;O~
W~A'O)A7
~T_~ ''J:m_/J\m~ ~とは銘打たれて
''J:jgtrt~t1-C
に共通点を多 く
持ちながG,
ら、『
ボズのスケッチ集』は短篇小説集
v'\t~v\o
rA7/'T~J
~O)~f*--e~Qo
いない。~~
タイl'/v~;:~Q~jQ~,
トルにあるとお り、「
スケッチ集」~v':>O);O~,
とい うのが、その実体で
ある。
-tn
~''J:,
-t t もそ
-t t もディケンズの云
7' ~ 7 ~ ;(O)~ 5うr「
Aスケッチ
7 /' T J」~とはなんなのか。それ
'j:tllvtlO)tJ~o
C:"
\:b~
とい
わゆ
では、そ
'j:
Qmji/j"m
O)mJf* C:とはt'O)
J:: :>うなものなのだろ
t~ t O)t~O)tr:. b :>うか。それについて考
7J~o -t:-n~:: 0v'-r~;tえてゆ
-c ~
る短篇小説~との関係
どのよ
v"
~きたい
tc C:と思
J~, 5う
0 。
-49-4
9-
v'いまこの時点で云えることは、上記内訳をみれば明
* .::. O)~I~-c:~;t Q:. C: ' ;1:, J:~rkJ~ ~dj.tL'11Y1 ~らかなよ
7J~fl J: :>うに、スケ
~;:, ~ Jr 'Yッチ
7-
<
~とは、集
''J:, _ t:p中もっとも数が多い
t "0 ~ t ~7J~j. v' rtW:J:J
tL-C v' Q ~ ~ '/ 0) ;;Clii~;: J: ¥3
に分類~されているタイプの文章によく当
「
情景」~;:~m
-c**Qc:v':>:'c:-C:&JQo
~_0)~0**ffJfl!\~~v'7J~~TiL'i,
::'< ~
て飲まるとい うことである。言葉の持つ本来的な意味合いか
らすれば、ごく自
~
tdj.;tQmfuOO~ ~と云えるだろ
~;tQ t~6:>うか
7J~~,
afiitio)*
~ ~ -c''J:, ,*f{}~
0,
然~ともみえる親和関係
ら、
議論の糸J:l口としては、
まずひ とつ、
:.これが考
tL 7J~ ~ ;tえられ
t> tL Q0
-t tL C:,
t:> {}ひ~とつは、最初の投稿である
0 ''J:, Ji ~JJ 0) ~m -c: &J Q r「
~ミンズ氏
/' A' tt ~とそ
-t
る。それ
と、もう
0)のい
V' ~とこ
:. J」~;:に注
r± §目してみることである。とい
~ -C ~ Q:. C: -c: &J Q ~ v' :>うのも、この初投稿の時点では
0) t, :. 0) fJJ~m 0) ~ I~ -c: ''J: (&J
(
あ
0
QV
"'J:, -ttL~;:m <く初期の投稿
~JJW)O)~mt-2;tJ-C),
_~ ~-c: &J Q:r' ~ Jr /' A'~;: C: "0 -C,
るいは、それに続
も含 めて)、書き手であるディケンズにとって、
V'*t~AJr'Y7-~V':>
to)~;:%tTQ~~~PX:'';1:+7t-c:fl7J~"0t;:, &JQV"'J:, ~
いまだスケ ッチ とい うものに対する概念形成は十分でなかった、あるいは、結
*1¥J~;:1±7t~t
~tLQることになるタイプの分類についても、同様に明確には意識
:. ~ ~;:fl Q ~ ~ '/O)~m~;: 0v'-C t, (PJ~~;:~lJt~;:''J:g.
果的に仕分けられ
~されていなかったのではないか、そ
tL -Cv 'fl7J~"0 t;:O)-C:'';1:fl v '7J~, -t 5う
fmiJltl
tLQるか
7J~ ~らである。
-c: &J Qo ~とす
T Qるな
fl G,
i.2!
推測~され
ら、逆
~;:,
-ttL GfJJWJO)~m~;::t3v
'-C ,';1:, ~ Jr 'Yッチ
7- ~とい
v' 5う
~~~V~;:
~ ~ ,/O)7tm ~と
に、それ
ら初期の投稿においては、スケ
概念並びにタイプの分類
v'い5う面で、その核心部分がむ
oo--e, -to)~IL\$~7J~tr ~しろ剥き出
6~J~ tti ~~;:f~"0
-Cv' Q ~ t~;t &:>nQ o C"0
しになっているとも考えられる。
じっ
~さい、最初の投稿である
v', Rl~JJO)~m-c:&J Q r「
3:ミンズ氏
/' A'~ C:とそのい
-t 0) v' ~とこ
:. J」'';1:,
0) i? O)~~jH;:~tL 'i,
は、のちの分類に拠れ
ば、
~~'/t:.~-Cf'J:
AJr'YT~v'5-~m~ip~
タイプ としては r~~!J
「
物語」~;:fEf¥:3TQtO)c:~tL,
に相当す るもの とされ、スケ
ッチ とい う一般概念 か ら
~してもっ
-C t "0 C:とも自然に想定
t ~ ~~;:~tftJ.E ~される
tL Q r11f:J:J
v' 5うカテ
7J 7" ::tゴリーに属
1) -- ~;:., ~してはいない。
-C ' ;1: v 'f~ v
「
情景 」~とい
'0
:.このずれの意味す
O)ftLO)~~TQるところを考えてみたい
~ :. 6 ~~;t -C dj.t;: v' ~と思
I~' 50
う。
t:.とりわけ、後者については、「
~ b~t, ~tf~;:0v'-C'';1:, r ~ミンズ氏
/' A'tt ~とそのい
-to)v' c!:::'J
<, -tn~;:~
だけでなく、それ
に続
とこ」t~~t-r:fl
<く最初期の
Ji~JJWJO) 77
00)~mtffijtR~;:,
O)i?~;: r~~ftJ
c!:: v' 5_~
つの投稿 も同様に、のちに
「
物語」~;:7tm~tL-CV'Q
に分類 されているとい
う事実
~~5dj.Q7J~o
AJr'YTC:''J:,
t"0c!::t~~<O)x_7J~~m~n-Cv'
をどうみ るか。スケ
ッチ とは、C0''J:,
じつは、もっとも数多
くの文章が分類 され てい
Qる rt1ItJ
v' 5うタイプよりは、む
~ ~ '/ J: ~ '';1:, tr ~6
v' 5うカテゴリ
7J7"::t 1) --~;:"TJtlii
しろ r~GftJ
「
物語」~とい
ーに属す文章
「
情景」t:.とい
~;::.
-tf§/Jt ~v
'_~t~0 t;:O)-r:''J:flv'7J~o -t
lvfllP 5うにも疑いた
~;: tiev ,t;: <くなる。
fl Qo -ef'J:,
にこそ相応
しい概念だったのではないか。
そんなふ
では、
Aスケ
Jr 'Yッチ
7- t:.とは、単純に短篇小説の謂いなのか。
''J:, lli~tH;:mfjJj\~O)mv'tlO)7J~o t もしもそ
~ t -t 5うな
f~ G
~'';1:fmllit~O)t~
ら話は簡単なのだ
7J~,
-ttL~;: ~-ct,
f~~;:~;tb~b~~AJr'YTc!::lJi¥lvt~O)7J~,
fl:t3t~rJ:l~''J:~
が、それに
しても、なにゆえわざわざスケ
ッチ と呼んだのか、なお
も疑問 は残
Q:.
c!:: ~;:f~ Qo
ることになる。
jit
dj.J: 50 。その
-to) 5うえで、カテ
;t -r:, 7J 7"::1'ゴリ
1) --~m:td.~;b
試~~;:f"F~p~~~if:JIIJH;:M!:A:-C
しに作品を発表年順に並べてみよう
ーを重ね合 わ
~-C
dj.tlAi, ~ ~ '/0)1M ~り
~:Jt~7J~~~~;:MQるはずである.最初の
''J:f-C:&J Qo Al~JJO) 1183
83
せてみれば、タイプの偏
や推移が一§目瞭然に解
if:~;::t3v'-C''J:,
M~~;: r~'mJ,
~~~;:''J: r11f:J:J
~ ~ ,/0) t もの
0)
44
年においては、前半に
「
物語」、後半には
「
情景」~;:5tm~tLQ
に分類 されるタイプの
7J~j.v'o
~flpt~0t;:~<く183
5if:~;:''J:,
~f*O)~~7J~~t:p~-CV'Q7J~,
M~
1835
年には、全体の半数が集
中しているが、前半
が多い。多作だった続
''J:は rt1J:J,
~~''J: rA~J
-t~-C,
:i:~fFo)l 1836
8 3 6fF年
といった按配である。そ
して、最終年の
「
情景」、後半は
「
人物」~v'0t;:t.!i~[!-C:&JQo
0)の22
jJ月には第-集が、
~;:''J:m-~7J~, 112
2 jJ月には第二集が出ることになるのだが、そのよ
~;:''J:m=~7J~l±iQ:' ~ ~;:t~ Q O)t~7J~, -to) J: 5うに
~;:
-50-5
0-
L-してみてみれば、
~ l7- ~ l7-tlAi, 7Jカテ
7"::1'!J
---O)~rdJl3"J~JmO)JI~J¥
L- ~ ~:t, r~~ftJ,
r~itJ,
rA人
ゴリ
ーの時間的発展の順序t:としては、
「
物語」、
「
情景」、「
tfW物J」(1)の順
JIIfH~になるとみてよいだろ
tt Q t: J.;. -C J: v\ti' b ?う。J:?
TすQるに、いわゆる
,~, V\ b ~ Q r.A
-7 v 7- J」t:とい
v\ 5う
よう
「
スケッチ
0
bO)(1)~f*b,
:t?うした発展的順序に沿
L-t~~JJlI¥JJI~J¥~~¥{}?bO)~~Jtv\t~v\o
-tnt:,
t 5Dt:と
ものの実体 も、そ
うものに違いない。それ
と、もうひ
< t
0~;:t
Q ::. ~ ,:t, & f~ くとも第-集が出たあ
~
m-~;7)~ l±i t~;b ~とは、カテ
':;1:, 7J 7" ::t!J
--,~
'0 V\ -C tO~f~ ~り
つ云えることは、少な
ゴリ
ーについてかな
o*
fY:liift~mJt~7'
-7 ~ ;(;O~~0 -Cv"t~ t:と当然推測
¥l~ff€mU ~され
nQることである。つま
::. t: -e;b Qo
L?り、
,
明確な意識 をデ-{ィケンズが持っていた
<
11836
8 3 6 ~'~_tO~nt~
ft& (J)$- くは、最初か
':;1:, AtfJJ7J~ ~らそれぞれのカテ
-tn-ttnO) jJ 7"::t!J
---,~~~ 5う
年 に書かれた作品の多
ゴリーに見合
J:よ'5うな形で作
tt%~ftf Gn
~v" Q ~e~v"ttv\ ~とい
v"?うことなのだが、それ
::. t: t~(J)ti';O), -tfL Gらを手がか
~-¥iJ)7J~ L?りに
~e
られているに違いない
TQft~'i,
;bQ~JJtO)i2!_tRTIm'~ftQtcb?o
Tt~bi?, f±J:;7)~~tO~G-t
す るな らば、ある程度の逆算
も可能になるだろ う。すなわち、仕上が
りか らそ
,eT
tL~
~Jj QJm1~~
j!fOCT cl:よ?うにするな
Q tt ~らば、それぞれのタイプ
ri, -t-n7Cn(J) ~ -17 (jJ
7"::1' y --)
れ-~と到
る過程 を見直す
(
カテゴリー)
ftff ~り
O)ni
-7 vッチ
7- J」~とい
v" 5うもののより
t (J)(J) J: ~ Jt.1*l¥J
~tJ.;.;t~
Q ti'-7::> ?う
具体的な有
様 もみえて<
くるだろ
の指L-~T
し示す r.A
「
スケ
L-,
db:b1t~, *~ Q r.A
-7 v 7- J」C:と短篇小説
mfj/J,m C:との距離
(J)IIBlfMttもより明瞭になるだろ
J: ~ ijtJ"*,~t~ Q te 7::>
し、あわせて、求める
「
スケッチ
?う。いずれに
v \-rn~~ L-しろ、まずは最初期の
b, ~ -r':tAlfJJjt}J(J) r~~frJ
~~~J.;.fOC
~ Jj. Qることである。
::. e: -e&J Qo
群 を読み直L-してみ
「
物語」
0
·~:<:.n~~,
~~J3f.JJI~F¥~e1JE0~, r~i(J,
rA~J
- と順次作品を辿ってゆ くこ
そ こか ら、発展的順序に従って、「
情景」、「
人物」~e:JI~tXftfJfIJ~jili0~~<:'
c!::とに
,:: L-しよ
et 50う。
*
r「
~ミンズ氏
~ ;;(BC e:とそのい
-t-O)v" e:':'J
Q r~ifrJ
rJ:, tX(J)~_~lbQo Tftな
にはt:じまる
「
物語」~群e:とは、次の諸篇である。す
とこ」'~'j:
bi?,
r ~ミセス
--e.A • ・
~ジョ
3 ~7
~--~
---J, 、「
r*ホレイシ
1/-1 ~ 3 ョ• ・
.A/~--:\=~ A'J, 、「
r:1'Jv--わち、「
ゼフ• ・
ポーター」
スパーキンズ」
ブルー
Aムズベ
;;('~ !Jリーの洗礼式」
-- O)7)t*L~J,、「
r~ボーディング
---7' -{ ~ ~~l • ・
/'\ハ?ウス
.A J」(-t0) 11
,&
V-t 0) 22)
), 、「
r-eセ/'7(
その
及びその
ンチ
r-
j.メン
~ l'ト
J,」、「
r.Aステイ-ム
7" -1 --- A • ・
:r-!J
.A 7J -- ~ 3 ~ J, 、「
r17ワl'ト
~キンズ
~ A'· ・トッ
v r-Jv
~ (1) _f~J 」
エクスカージョン」
トル氏の難儀
(:to)
~J: 7_~;bQo
jQJ::t-iprJ:1"e71l0~$A(J)J: '5うに書
,~_
(
そのl&V-t-O)
1及びその2),
2)、以上
7篇である。およそ一年間に渡って毎月のよ
v
t
~き継いだ成果だが、短篇小説
~v \ti'-~*ti'-iO~, mji/J,m e:としてみた場合、いずれの作品
L- -C J.;.t:.~it, \-rn(J){tfJb も上々の出来
l.:k (J)lfj* c!::と云
~
v"*
0~
d:v"o
~さら特別に
G*fJJIH:: rA-7V7-J
Il€JiffE~_<く必要は毛頭ない
~\~'j:=eMf~v\J:よ
ってよい。いま
「
スケッチ」e:f*L-,
と称 し、距離を置
5うに思われ
'~I~,:bnQiJ~,
:tne:とも、若
t, ~~7'-{
-7~A'(J)i5':t:t?うした必要を招来す
L-t~~\~~1B*-rQ'~
るが、それ
きディケンズの志はそ
るほ
*
<
t:::MJtO~0
t:. 0) tO~o lbあるいは、それ
Q v"'j:, -t-n e:とはまった
'j: 0 t:. く逆に、ただ新奇を街い、
~'::, t:. tekfi-at~~v \, }jIJ~
別名~を
ど高かったのか。
110t:.te~ttt(J)tpo
~[]1iiJ~'~ tMfR':tRTlmft(J)teb 5うが、重要なのは、それ
;7)~, m~ttO)'j:, .:t:n~ら
煽 っただけなのか。如何様にも解釈は可能なのだろ
r~~lfJ
v\?うことである。それがは
.:. c!:: -elb-o o -tn;7)~,j: t:*
~~ ~,
群が投稿の最初期に属すe:とい
じま~りであ
り、
「
物語」tWiO~~ffi(J)RlfJJWH~~T
<,
v"
~:b
-e'j:fttO~0t~ ~とい?う
_~~lb
Qo ~frftfO)~J.;.'~~[]1iiJ~:: tfBJ;t L-しく、少
Y
終わ~りではなかった
事実である。処女作の試みに如何にも相応
<
f~な くともデ
~ t 7' -(ィケンズに
-7 ~ A',:: e:とっては、なにか
0 -C ,:t, tt ,~ to ~ L-しら欠如を抱えた作品群だったこ
~ !A~[] ~ ~ ;t t:.ftf ~IJ ~ te 0 te.. :: C:とだ
te.
~t'j:rdli!f;v\ftv\o
-tniJ~t:.~,e, 3~r~t_~~~tQ':'
C: ,~t~0t~0)~lbQoる。
けは間違いない。それがために、
3年間も書き続 けることになったのであ
-e,±,
.:p~tf;:tJb~tf;:t,
-t?うした欠如を充たそ
L-t~.xtm~JEt:.-t-5うと奮闘
~ if~ L-t:.b~tte;7)~,
手を替 え品を替え、そ
したわけだが、では、-to)
その
-51- 51-
.x~[]
't..lt. Jvtt 0 t-:'JJ)tt '6 :>うか。
7J~0
欠如C:とはなんだったのだろ
::.0)~~-rfW7J~0~V'~0)'t.."
~nG.x~lJ~7Et;:-t
C: L-~tf7J~0~V'"0t;:
この段階で解かっているのは、それ
ら欠如を充たそ5うとしてむかっていった
:n[ti]tt~t-r£l1J~o
Tlt.vi?" rm:m:J
並びに rA~J
「
人物」c:~~~n~Jt_0)?'.{7
と総称 され る文章のタイ プ
方向だけである。すなわち、「
情景」:MtV~~
r
r
;O~m
It.:n[ti],~ ~~7J~/t. G
It. V'0 It. G"
f1f:!(J
~t.." AtrkJJ
~'j:" £l1Jあ
が指L-~T
し示すJ:よ:>うな方向にはかな
らない。な
ら、「
情景」C:とは、「
人物 」C:とは、
~るいは、「
V,~t.." r~mJ
't..lt. Jvlt.O)7J~o J:tc r~~aJ
~O)1'
-1 ~ト
jviJ~~T
jO ~"
v'
物語」C:とはなんなのか。上記
「
物語」
群のタイ
ルが示すC:とお
り、い
;b~~A~~~:%tT~77o---T~'J:"?:!3mJ:~7E~L-~v't;:o
わゆる人物に対す るアプローチは、当初 より充実 していた。C0~V'"
じっさい、~~;7:.'
ミンズ
-r"
~,~~t..
0'"( 17 l'ト
~キンズ
~;7:.'. ・トッ
l' 'Y rト
jv~~~~1j
'!
~ft L-して
'"( r~i!J
におい
氏にはC'!
じまってワ
ル氏に到~るまで、一貫
「
物語」~~.t3v'
m;;t
'"(て~目立っのは、大小取
}[0(J) ~i" */J"1& ~り揃 えた人物ばか
t;:A~~'i7J~ ~りと云えないこともない。
C: ~;t ft.v'::, C: b ft. V'0 ?'タイ
-1 l'ト
jV'~
ルに
A~O)~M~a10
'"(v'lt.v'1;PJld~:f3v'-Cb -t :>うである。
-r~ Q o C:と
Tす~るなら、「
It. G" rA~J
人物の名前を張っていない作品においてもそ
人物 」~と
v'い:>うカテゴリーにおいて、それ
7J 7"::1' !J --'~jOv' '"(" -tn ~とは別に、殊更充実
~'jjJIJ ,~" ~J!7E~~させたかったもの
1tt;:7J~0 t;: 'b 0) C:とはなん
~t.. It. Jv
1t.(])7J~0
~ £l1J;t -r~t.." m~~&vm=_(])t±1 ~ 11836
8 3 61f.~~"
r~~frJ
年に、「
物語」7J~が40
4つ
なのか。C:とりあえずは、第一集及び第二集の出る
:>;t
:>
:>
_7J~n
-Cv' ~ 7J~ G"
-rlz8:~t;: J:
~~-t::' 7J~ G
~_ L-してみることに
'"( Jf ~ ::. C: ~~ L-しよ
J: う
0 。
書かれているか
ら、 うえで述べたようにそこか
ら逆算
-tnt>
00)
~'j:" r~v\
ij ;I:.--jvJ" 、「
r 11'グレー
v- l'ト・
· ?ウイングルベ
-1 ~J" jv~!J リー
つの r~ifrJ
「
物語」C:とは、「
黒いヴェール」
それ ら44
O)i'
JcIMJJ" 、「
r 7ラムズゲー
A ;(if-- rト
O)?'
'Y J" ;7:.'~*J" 、「
r*m:t:FJf(])9EJ
0\:
£l1J Q gc
つである。先
の決闘」
のタッグズー家」
大酒春みの死」(])の44
0
c::f3
::.
~~にも述べた
blz8:~t;: とお~"
n Gらを書いた時点においては、それぞれのカテ
~iiv't;:P#A~\~~:J:3v'-C ft.." -tn-tnO) 7J 7-::1'!J
-~~に
り、これ
ゴリー
oついて、あるいは、「
V'-C" £l1J ~ V,~'j:" r.Aスケ
-7 'Yッチ」
7" J ~とはどう
~'j: ~' 5 v'い:>うものかについて、書き手の側
b 0) 7J ~ ~~ 0 V'-c" _ ~ =F O)f.PJH::.にい
v'
*
~ G~v'~'J:/t.7J~0t;:~'J:-r-r~~0 Im~~~" ~l£rR~J1H~ft.0-Cv'~.x~[]~1Et;:
まさら迷いはなかったはずである。同様に、現在問題になっている欠如
を充た
TすC:とい
v':>う
ff~
~~tov''"( 'b" d/'It.ip G-r
fJ7J~iipx:
-Cv'-C ~M\:£l1J ~o ::.これ
n
行為においても、少なか
らず~目
標が達成~n
されていて当然である。
G1''F&~~jOv'-C~_7J~riT~~~ft.~m~t~7J~"
-to)~,*\:~t.." ~~~~~~jtc. r*
ら作品において逆算が可能になる所以だが、その意味では、最後に挙げた
「
大
m:t:F#j-O)9EJ
7J~ 'b 0 C: b ~ ~~ It. ~ 1''FrPlJ C:と云えるだろ
~ ;t ~ tt'6 5う。C:とい
v' 5うのも、これ
0) 'b" ::. t1 ~'±l1i
酒春みの死」がもっとも気になる作品
は最
~O)m=~O)t;:~,~_~
~ '6 ~nt;: b O)tt7J~ G\:£l1J
Q (r(
~v'
if;I:. --jvJ"
~グvレ
「
黒いヴェー
ル」
、r「
終の第二集のために書き下ろされたものだか
らである
0
--r·?1~~N~!J-0)~~JO)=~&~"m-_O)k~0)_~~'6L~~
ー ト・ウイングルベ リーの決闘」 の二作品は、第一集のための書き下ろ しであ
~)o
-to))ff,,, r.A-7'YTJ
m/~'~ft0bO)c:~;tQ7J~b
る)
。その点、「
スケ ッチ」~v'5~JfO)~*.6X:"
とい う試みの集大成、頂点に立つ
もの と云えるか も
L-nlt.v'
~ ~ V'~i" r~iaJ
~~ cl: 0 -C ~i Cじめた
~t;: 31f.~~7Jt
の範境に属す作品によっては
3年 に渡~る
しれないL-"
し、あるいは、「
物語」0)~PI'~~T1!PJb
~v
'f!P~~, v'Jf Cじくも同
< b Im Cじr~mJ
cl: 0 -c~;t t;: C:とい
v' 5う点
A~('::jO
に属す作品によって終えた
にお
長い作業を、いみ
「
物語 」~~~Tf!PJlIJ~::
v'-Cb~~~<
Jf;tlt.v'::, ~ filt.v'o -e~i, r:*m:t:FJf(])9EJ
f'j:~ 5 v' 5う作品
fF£
いても意義深 くみえないことはない。では、「
大酒春みの死」C:とはどうい
It.なのだろ
(]) t-c. '6 5うか。
7J ~o
<
~v
\Jlv'~ ~ (txJvt-c.
tt, £l1J ~ v 'ft.., ~O)*~) (])*~~tlv ,t;: f!PJ'IJ -C£l1J
救い難い貧民
(
飲んだ くれ、あるいは、その家族)の末路を描いた作品
であ
~o
Ptf<く悲惨な物語である。
~~/t.~ift-e£l1J~o r~iaJ
O)tJT::1'!J --~~JmT~~iJ~O)f!PJl.
O)ijfl~/t.
る。暗
「
物語」のカテゴリ
ーに属すほかの作品c!::との明瞭な
-52-5
2-
~v'O)OC:'0~i,
-t:"n1:lbQo ~v~,tt~Ptf~,
?~I~~1:lbQo
~~
違いのひ とつは、それである。飛び抜けた暗
さ、悲惨
さである。~O)Ptf~,
この暗 さ、悲
I~
~~~ ~nt~W$
~J:ttl.lvtt.O)7J~o -t:"n~;: 0v '-c~;t -C J.j..t~ v' C:と思
IF[!!, 50
-{-O)の
惨~さに隠
された秘密c:とはなんなのか。それについて考えてみたい
う。そ
t~6b';:fJ:,
f~rrQO)~'0, ~ ~り具体的かつ簡明に認
Jt.f*f"J7J~'0nnfY] ';:~6bめ~nQ~M';:%j
-C ~目をむ
~D
ためには、作品の持つ、よ
られ る特徴に対Lして
,t-c
J.j..'Q:: C: -c'lb Qo -t:" ~こか
7J~ ~らは
fJ: l:6b-C,
&$0) rJ'ヴェール
::r.. --;v:a:--tt-tt
~J7J~ Lし
けてみることである。そ
じめて、秘密の
を一枚一枚C:と剥が
-c~<
0
てゆく。
±
~rt&{}-t:-O))Jj(~
L -cO)i§r~ ~りとい
C: v' 5う
-~~~7J~~m~~::
Lt~~~iHJ:,
零落及びその原因C:としての酒浸
一般論か ら稿 を起 こした物語は、主
A~~&tJQ§Xlvt~<n~,
r~J
~ lb;t-rfJ:
人公である飲んだ くれを、「
夫」lbQv'~J:
あるいは r~mj
「
父親」<!::v'0t~J{.if~;:C:
といった具合にとりあえず
は
P¥{}tt.7J~~,
v'b~'!~~LO)~,*~:a:-~6b-C~<o
O)j]-r=:ll)
呼びなが ら、いわば名無
しのまま話 を進 めてゆく。~nfJ:
これは r~~lfj
「
物語」のカテ
ゴリ
--,;:
lb 0 -C ~J:A-Wtlo) ~ C: C: J.j..tt. Lしてよい。先にも述べた
-C ~ V'0 )t~;: t JzI!.A:t~ c::to
r~~ftJ
2
ーにあっては異例のこととみな
とお~,
り、「
物語」~
全112
fFrrQ9=t,
-t:- 51:ttv'f'pJb~;:
作品中、5f~J~:d;:~J:T1:~~?t~
5作品にはすでにタイr-;v~;:A~~iJ~A0-C:to
トルに人物名が入 ってお~,
り、そ
うでない作 品に
:toおいても、おお
v' -C t, :to:to ~よそは、冒頭か
-t:- ~J:, ~ ~7J~ ~~
iVIft ~きの人物紹介がなされ
0) A.~*H1r7J~tt. ~ tt Qるのが常だか
0) iJ~ 1fI;t:'iJ~ ~ら
ら名前付
-c'lbQo
Pft-O)-Wtl~fJ:, rJlv't/::r..-;vJ
1:,
::n~J: rjei§-¥fJj.O)9EJ
G~;:
である.唯一の例外は、「
黒い ヴェール」
で、これは
「
大酒春みの死」(J)~
の さらに
5うえをゆき、人物名
;t~~~, A~~ C:とい
v' 5うものが物語上か
to)iJ~~~frJ::7J~~~i~!7t~~;:W~~n-CV'Qo
;t~;:に
らほぼ完全に抹殺 されている。先
Jmfr
r~v'
-;vJ 7J~m-~O)t~6bO)ii~~ 6 L ~lb Q ~ ~ ~~
紹介Lt~
したc::to
とお~,
り、「
黒い'1::r..
ヴェール」が第-集のための書き下ろしであることを考
;t~b1t
::. O)~ MiJ~ ttv' <!::とい
v' 5う特徴は、一見単純ではあるが、蔑
~1f(~J:, - J~)fi~1:~J:&J Q iJ~, ~ 0ろにで
~~-c:
え合わせQC:,
ると、この名前がない
~きないものと云
tt. v' t 0) C: ~ 5うことができるだろ
::. C: iJ~ 1: ~ Q t~ 6 5う。
0
~~O)::'
C: tt.iJ~ ~,
±A~~lb QW\lvt~ <くれにも名前はある。物語
n~;: t~ wHJ:&; Qo ~~frtも後
~*~;:
当然のことなが
ら、主人公である飲んだ
半に
jIj0-C,
~niJ~?;t--T'/~lbQ::
C: 7J~Me~~;:f4~QO)t~)j~,
bT7J~~;:~*t:.,t
到 って、それが
ウオーデ ンであることが読者に解
るのだが、わずかに名字
だけ
-c:であ
&; ~,
7J~ t, T!J A l--l:J;:
t±i -C <くるのは、息子を捕まえにきた絞首刑
Q 0) ~i, I~' T ~tm '* ;t~;: ~ t~~ttJffJ ~~T
り、Lしかも、テクス
ト上に出て
執行
AO)~
iJ~ JJ~;:
T Qる一度
-It C:,
~ ~;:-t:-O) lb C:との一度
O)-It ~き~りにす
~;:T~'tt.v
'0 ::f~~ C:とい
v'
人の男が
口にす
と、~さらにそのあ
ぎない.不気味
;t~i::f~~tt~t~7J~,
t-O)fjO)Ptf<く謎めいた雰囲気
~6bv't~#I1fJ~::~~J:,
(C:とりわけ
~ b't r~v't/
えば不気味な話だが、その種の暗
こそは、(
「
黒いヴ
::r..ェール
--;vj 」,;::tov'-C
fit- 5うなのだが)
ftO)t~7J~), 、作品それ
f~rrQt-n §J自体をある意味象徴的に指
1*:a:-lb Q ~~~Ma"J,;:m l,5FT
においてはそ
し示す
to)<!::ft,0-CV'Qo
v\*~6v\5~~tft.<,
~~A~O)~Mc:fJ:,
v'b~Q
もの となっている。いま
さらい うまでもな く、登場人物の名前
とは、いわ
ゆる
1'1*&
~ <く結びついたものであ
{f,1j{}0v ,t~ t O)'l:&; ~,
t-n~;t,
~~A~O)::' C: ~q:. 1'"7 ? ?t-性格C:と堅
り、それ
ゆえ、登場人物のことをキャラクター
C:とも呼ぶのだが、そのよ
t P¥~O)t~iO~, ~O) ~ 5うに考
,;:~;tえるな
Q tt 6らば、無闇に人物名に頼
~:f, ~M ';:A~~ ';:ii Q~~lto)~
jj
る物語のや~り方
fJ:,
vいわば作品の原始性
\bf;!f~&bO))Jj(~{ji1: ~_b';:
t~ t 0) C: ~ ;tttv'::' C: t ft.v '0 C: T Qるな
tt. ~,
は、
を露わにLしたものと云えないこともない。とす
ら、
Wij{;(O)
A 7 :/T~~
7/;(fi, OC:'0';:~i-t:-O)~
~~ l,-C
『ボズのスケ
ッチ集』';:iOv'-C~~T'~
において若 きデ ィケンズは、ひ
とつにはそのよ5うに
して
IJ"m*c:
L-CPX:* L-CV'0t~::.
C: ,;:ft.oo Tft.b~, J~JLo~~Pi\
*flj7J~~~JJ1j
′
」
、
説家 として成長
していったことになる。すなわち、明か
ら暗、喜劇か
ら悲劇
5 :: C:
';:, fY]
0)
1JrttH;: triJ~0
v' うことなのだが、
ft 0) t~iJ~, といって、単純に、明よりも暗、喜劇
v' 0-C, lfi~
~ ~
pt", ~'Ij
の方向にむかって
とい
-C C:
C:
t
~よ~りも悲劇のほ
t?~ltjo)~i 5うが、小説的にみて上等であることにな
iJ~, IJ"ml¥J~;:J.j.. -C J:.~1:lb 0::' C: ~;:ft ~らないのはもちろんで
ft.v\O)~'i t i:J ~Iv-r:
-53-5
3-
~ある。重要なのは、デ
Qo m~ftO)'J:, ::r' ~ィケンズがそのよ
-7 /' ~';O~~O) J:: ?うな方向を敢えて指向
ftJJrPJ ~~;t -CmrPJ Lt:.
l;' ?_~
した<!::とい
う事実
-eである。なにゆえそれ
~ Q o ft~;: ~;;t ~n~を自身の小説家
El JfO)Jj\i~~J~( <!:としての成長の証
L -C O)pt*O)~iE <!:とみな
lj.ft Lしたのか、その
t:.O)iJ=-, /CO)
}~IHE-r~
Qo
理由である。
-t?
~t:'~~A~O)~M~~ <~ Qiifcm:O)!X~~と背中合わせ
~q:t~b1t~;:f~.-:>
-Cl;'Q b ?う
そ うした登場人物の名前をめぐる故意の欠落
になっているも
Ol::'0O)*fM;O~,
r*i§-¥flj.
0) reJ ';::JQl;'-Ct r~l;'ij.:r.~JvJ
においても認 め
ひ とつの特徴が、「
大酒春みの死」においても
「
黒い ヴェール」~;::JQl;'-Ct~,g~
~nQo
-tftvt:>, ~ia-tpO)~~O)~:'pl::とい
l;' ?う
{~rPJ-e~
Qo ~m~i1¥~ Q O)~;:
られ る。すなわち、物語中の会話の減少
傾 向である。物語を進めるのに
~<:ft~~';:~~f~l;',
.:c?l;'?:.<!::-e~Qo
-tn~2{"P£:ft~<
多 くを会話に頼 らない、そ
うい うことである。C.-:>~l;',
じっさい、それ
ら 2作品を除 く
r~~a-J
-';::JQl; '-C ''1, ilk O){"P£O)f!ijQ ~~3JJH1:~rfIj~QO)';:
のカテ ゴリーにおいては、個々の作品の明るさや喜劇性
を高めるのに
「
物語 」O)7JT:i'l)
t.-:>tf&:>~~';:~.-:>-Cl;'QO)teiJ~,
-t?うではない方向にデ
~,'±f~l;'JJrPJ';:::r'-17"/A"'±tJ7J=-j3?
もっぱ ら会話に拠っているのだが、そ
ィケンズはむかお う
l::としていた。では、会話ではなく
L -C l; , t:. o -r ''1, ~~ --e ''1 ft <{PJ
,;: ::r' ~ィケンズは頼
-7 /' ;( 'J:M ~ろ?うとしたのだろ
l:: Lt:. 0) te ~ ?うか。
7J =-0
何にデ
~あるいは、そ
Ql;"J:, -t?う
-tすQることで手に入れ
:. l:: ~=t'q;:AnJ::ようとしたもの
? l:: Lt:. to) l::とはなんだったのか。ひ
''1ftlvte.-:> t:,(J)7J~o '(} <!::と
"':J';:'J:,
l; 'b~ Qi1BO)JtO)7E~ l::とい
l;'?うことが挙げ
:. l:: ;O~~'f ~nQo
TすQ';:,
-tt'L,;:に
つには、いわゆる地の文の充実
られ る。J::?
よう
るに、それ
J::よ~り
~~!~JjiOO
? l:: Lt:.b'tteiJ~, ±fBO)Jt <!:とは、大雑把に云
''1, *~re~;:j3;;;tえ
物語 を展開~1t~~
させ結着~1t
させJ.:ようとしたわけだが、地の文
'J:,
tNi¥';:'~7J~f~
f~v '0 lb QV "'1, ia- ~りと云ってもよいだろ
<!::~.-:> -C t J: v'te ~ 50
l:: T IS ft &:>,
ば、
描写にはかな~らない。あるいは、語
う。とするな
ら、
-tそ?うした描写あるいは語
L t:.m¥~ Q l;"J:~a- ~りによって作中現出
~;: J.: 0 -C {"Pl:f:l~lli Lしているもの
-Cl; \ Q to) <!::とはいったいなんな
''1l; \.-:> t:. V'ft Ivf~
O)te7::>
7J~o
のだろ?うか。
-=
~J
~ ~ ~f Q ft ~,
t:. ~とえば、次のような文章が当座の問題
;;t '1, tX (J) J: ? ft Jt tJ~ ~ J* 0) rR~WH;:p~
L -C " ' Qる部
$
例を挙げるな
ら、た
に該~当してい
?t~&;Qo
分である。
Such
a man
asa
this,
once
stood
by
the
bed-side
of
his
dying
wife,
while
his
children
Suc
ha
ma
n
s
t
hi
s
,
o
nc
e
s
t
o
o
d
b
y
t
he
b
e
ds
i
d
e
of
hi
s
d
yi
ng
wi
f
e
,
whi
l
e
hi
s
c
hi
l
d
r
e
n
●
of
grief
with
their
innocent
prayers.
The
room
knelt
around,
and
mingled
low
bursts
ne
k
l
ta
r
ou
nd,
ndmi
a
ngl
e
dl
o
wb
u
r
s
t
so
fg
ie
r
fwi
ht
t
he
i
ri
nnoc
e
ntpr
a
ye
r
s
. Ther
oo
m
was
scantily
and
meanly
furnished;
and
it t
needed
butu
aa
glance
ata
the
pale
form
wa
s
s
c
nt
a
i
l
ya
ndm
e
nl
a
yf
umi
s
h
e
d;
a
ndi
ne
e
d
e
db
t
gl
a
nc
e
t
t
he
pa
l
e
f
o
r
mfrom
f
r
o
m
▼
of
life
was
fast
passing
away,
to
know
that
grief,
and
want,
and
which
the
light
,and
whi
c
ht
hel
i
g
h
to
fl
i
f
ewa
sf
a
s
tpa
s
s
l
n
ga
wa
y
,t
Ok
no
wt
ha
tg
r
i
e
f
T
,a
ndwa
nt
at t
the
heart
for
many
a weary
year.
elderly
female
anxious
care,
had
been
busy
,
ha
db
e
e
nb
us
ya
he
t
he
a
r
t
f
o
r
ma
nya
we
a
r
yy
e
a
r
.An
Ane
l
d
e
r
l
yf
e
ma
l
e
nxi
a
o
us
c
re
a
inntears,
was
supporting
the
head
off
the
dying
woman-her
with
face
bathed
wi
hher
t
he
rf
a
c
eb
a
t
he
di
t
e
a
r
s
,
wa
ss
u
p
po
r
t
i
ngt
heh
e
a
do
hed
t
yi
ngw
o
ma
n-he
r
daughter-on
here
arm.
iti
was
not
towards
her
that
the
wan
face
turned;
iti
was
d
a
ug
ht
e
r
l nh
r
rm.But
a
Bu
t
t
wa
s
no
t
t
o
wa
rds
he
r
t
ha
t
t
he
wa
nf
a
c
e
t
u
ne
d;
t
wa
s
not
her
hand
that
the
cold
and
trembling
fingers
clasped;
they
pressed
thehe
husband's
no
t
he
r
ha
ndt
ha
t
t
h
e
c
ol
da
n
dt
r
e
mbl
ngf
i
i
nge
r
s
c
l
a
s
pe
d;
t
he
yp
r
e
s
s
e
dt
h
us
ba
nd'
s
sos
soon
toob
bee
closed
inndeath,
rested
onnh
hisi
face;
and
the
man
arm;
the
eyes
a
m;
t
hee
ye
s
os
o
ont
c
l
o
s
e
di
d
e
a
t
h,
r
e
s
t
e
do
s
f
a
c
e
・
,
a
n
dt
hem
nshook
a
s
ho
o
k
beneath
their
gaze.
dress
was
slovenly
and
disordered,
his
face
inflamed,
his
be
ne
a
t
ht
he
i
r
ga
z
e
.His
Hi
s
d
r
e
s
s
wa
s
s
l
o
ve
nl
ya
ndd
i
s
o
r
d
e
r
e
d,
hi
s
f
a
c
ei
nna
me
d,
hi
s
had
been
summoned
from
wild
debauch
toot
the
eyes
bloodshot
and
heavy.
e
ye
s
bl
o
ods
ho
t
a
nd
he
a
vy
.He
He
ha
d
be
e
ns
ummo
ne
df
r
o
msome
s
o
me
wi
l
dd
e
ba
uc
ht
he
-54-5
4-
bed
of
sorrow
and
death.
(Dickens,
p.555)
be
d
o
f
s
o
r
r
o
wa
n
d
de
a
t
h.
(
Di
c
ke
ns
,
p.
5
55
)
~~~tJ7J:\;tt~*~O)m~-c:i9JQo
kiO~~~';: t~O) 5うとしているのは、なに
~ L,-Clt\QO),:t, t~,;:
臨終をむかえた家内の描写である。女が無惨にも死の
etよ~りAXlvtc
n(J)~±(J)~tiiO~Jjj{~-c:i9J Qo -t:"fL';: et ~りもた
t t~ ~らされた貧困、そ
~ nt~ltlE, -t飲んだ<
くれの亭主の悪癖が原因である。それによ
O)m~
~ ~ Qo -t:"?うだ
tc ~とい
It' ?うことが本人にとっても明
::. ~ iO~*A';: ~ ':> -C t ijf1 ~らかだか
7J:\tC7J:\ ~::.
-t-, km(J)の
の所為である。そ
らこそ、女房
m_~~~t--c,
}[J,b-r~ ~-r*±'J:Jft~_bTo
km';:TfLfi, ~:>うに見限
';:Jt~l'0
視線 を受 けて、思わず知
らず亭主は身を震わす。女房にすれば、疾
っ
-c,
-c:
t~'J:-rO)~±-c:i9J
Q o -t:"n t t~jO, p:,:t,*~,;:~ L,して、亭主の腕に手を伸
*±O)J»iH;:~~fEf:"iば
たはずの亭主である。それでもなお、女は臨終に際
L"し、血の気の失せた顔
lfn.O)~O)~itt~~~-tn~~tJ~tQo
f~_~tc-t:"? うとしてか。
~ L,-C7J:\o ::.O)WH;:&
をそれ- とむける。後事を託そ
この期 に及
Iv-c:,
r~~~-t:"(J)JJ~H;:~~ ililJ-t:" ?うとしてか。
~ L- -C7J~o
んで、怨みをその胸に突き刺そ
< z
<,
Wi~'J:
~ ~ ~;:~ く。乏
0
L,lt'7
/7(J)~T ~りに照
~;:~ ~らされただけの部屋は
~ nt~tc~t(J)mt~'J::>
Tail
描写はさらに続
しいランプの灯
う
す暗 く、
It\:>
iJ-~';:§~n,
P~~(J)7-:7 ~:7 ~
if7J~b-r7J~~;:-t:"tL~1i1fQtc~t~i9J~o
iti
静寂に包 まれ、時計のチクタクとい
う
音がわずかにそれ を破 るだけである。迫
t
<
~り
*~~tfflo
~~'どもたちのすす
t~ 1?O)TT ~り
ifL泣 く声。
PIo
来る恐怖。子
And
when
at t
last
the
mother's
grasp
relaxed;
and
turning
one
look
from
thehe
children
whe
na
l
a
s
t
t
he
mo
t
he
r
'
s
g
r
a
s
pr
e
l
a
xe
d;
a
ndt
umi
ngo
ne
l
o
o
kf
ro
mt
c
hi
l
dr
e
n
nd
A
tot
their
father,
she
vainly
strove
tot
speak,
and
fell
backward
on
thehe
pillow,
all
was
sos
k
,
a
ndf
e
l
l
b
a
c
k
wa
r
d
o
nt
pi
l
l
o
w,
ll
a
wa
s
o
o
t
he
i
r
f
a
t
he
r
,
s
he
va
i
nl
ys
t
r
o
ve
o
s
pe
a
calm
and
tranquil
that
she
seemed
tot
sink
tot
sleep.
leant
over
her;
they
called
c
a
l
ma
n
dt
r
a
nqui
l
t
ha
t
s
he
s
e
e
me
d
o
s
i
nk
os
l
e
e
p.They
Th
e
yl
e
a
n
t
o
ve
r
he
r
;
t
he
yc
a
l
l
e
d
●
upon
her
name,
softly
at t
first,
and
then
inn
the
loud
and
piercing
tones
of
desperation.
u
po
n
he
r
na
me
,
s
oRl
ya
f
i
r
s
t
,
a
n
d
t
he
ni
t
he
l
o
uda
nd
pi
e
r
c
l
n
g
t
o
ne
s
Of
d
e
s
pe
r
a
t
i
o
n.
But
there
wasa
noor
reply.
listened
foro
her
breath,
but
no
faint
sound
came.
Bu
t
t
he
r
ew
sn
e
pl
y
.They
The
yl
i
s
t
e
ne
df
r
he
r
br
e
a
t
h,
bu
t
nof
a
nt
i
s
o
ndc
u
a
me
.
They
felt
for
the
palpitation
off
the
heart,
but
no
faint
throb
responded
toot
the
touch.
The
yf
el
t
f
o
r
he
t
pa
l
pi
t
a
t
i
o
no
t
h
e
h
e
a
r
t
,
b
u
t
nof
T
a
i
nt
hr
t
obr
e
s
po
nd
e
dt
he
t
o
uc
h.
That
heart
was
broken,
and
she
was
dead!
(p.556)
Tha
t
he
rt
a
wa
s
b
r
o
ke
n,
nd
a
s
he
wa
s
d
e
a
d!
佃.
5
5
6
)
§~§1~,
*:±,;:ifjj~Jj.~J=l';:TQ1(At~Atlt\t~lt\o
*~mVl±iT~,
!ij
自業 自得、亭主に悔やみを口にする友人
も知人 もいない。家を飛び出す
と、男
'J:~t~t~
Vi§~~ ~とむか
tJ7J~ 5う
0 。 -t:"
-C,
はふたたび酒場そL,して、
Glass
succeeded
glass.
blood
mounted,
and
hisi
brain
whirled
round.
Gl
a
s
s
s
u
c
c
e
e
d
e
dg
l
a
s
s
.His
Hi
s
bl
o
o
dm
o
u
n
t
e
d,
ndh
a
s
b
r
a
i
nw
hi
r
l
e
dr
o
nd.Death!
u
De
a
t
h!
Every
one
must
die,
and
why
noto
she.
was
too
good
foro
him;
her
relations
had
Eve
r
yo
ne
mus
t
d
i
e
,
nd
a
wh
yn
t
s
h
e
.She
She
wa
s
t
o
o
go
o
df
r
hi
m;
he
r
r
e
l
a
t
i
ons
ha
d
often
told
him
onnt
them!
they
noto
deserted
her,e
and
left
here
too
o洗e
nt
ol
dh
i
mso.
s
o.Curses
Cur
s
e
so
h
e
m!Had
Ha
dt
he
yn
t
de
s
e
r
t
e
dh
r
,
ndl
a
e
氏h
rt
whine
away
thehet
time
at t
home?
she
wasa
dead,
and
happy
perhaps.
was
ndh
a
a
pp
yp
e
r
ha
ps
.ItI
t
wa
s
whi
nea
wa
yt
i
mea
h
ome
?Well;
We
l
l
;
s
h
ew
sd
e
a
d,
better
asa
iti
was.
glass-one
more!
was
aa
merry
life
it t
be
t
t
e
r
s
t
wa
s
.Another
no
A
he
t
r
la
g
s
s
-づne
mO
r
e!Hurrah!
Hu
r
r
a
h!ItⅠ
t
wa
s
me
rr
yl
i
ewhile
f
whi
l
ei
lasted;
and
he
would
make
the
most
ofo
it.i
(p.557)
l
a
s
t
e
d;
nd
a
he
wo
ul
d
ma
ke
t
he
mo
s
t
f
t
.
也.
5
57
)
-55- 55-
¥JJm'J:,
5TQ~~,
¥JJ~fJ:lW~~~~O)bt:'0
物語は、:':n~~~~{iiTipb*-£~TQo
これを境に何年 も経過す る。etよう
す るに、物語は前半
と後半のふたっ
~~0'tpn,
J:~5ImiJ~iW~$:5t0)~ 7 -1 '"Y '/ックスを構成
~ A ~t;JPX: lrしているとい
'"(v'Q ~ v' 5うわけな
b~tf~
に分かれ、上記引用が前半部分のクライマ
O)t:'iJ~,
¥± ~目したいのは、それ~ tc v 'O)'J:, -t:"n-" ~と到
jlj Qる一連の描写の流れである。死期迫
~ilO)m¥O)r.m:n \:£b Qo reWJili Qる部
$
のだが、注
~O)r~k
l" tcm¥7J~ ~らは
'J: r:..じまって、臨終か
li;~7J~ C!:>9E,
-t l"してついには、味方がひ
""(0v '~~'J:,~jJ7J~O
屋の淡々~とした描写か
ら死、そ
*"':)""(,
~とりもいなくなって
~ tv'f~< f~"':)'"(lr*
tpiJ~0'"(
しま5~0)~~,
う男の絶望、§!l§~O)m¥~~jUQmtno
自暴 自棄の描写- と到 る流れ。むかって
V'QO)'J:,
m\:m~l"tc~O)~_,
~Ufi£ltJQv'~j:JlijO)m, ~O)jjrPJ-C:£bQo ~
いるのは、酒で混濁
した男の意識、内面あるいは胸の裡、その方向である。外
Ufil¥Jf~tta~iJ~,
~~~~''j:D
~ O)~m-A~O)~I¥J~!RS~
~Jj Qo t;::
T Q f~ G,
面的な描写が、
最後にはひ~とりの登場人物の内的独
白-~と到る。
だ~とするな
ら、
:.n:.~,
~~7'-17
/' A'iJ~ r~mJ
1J}~(~~T
において会話か ら地の文- と力点を移す
これ こそ、若
きデ ィケンズが
「
物語」~~:JoV''"(~~5iJ~t>!1t!0))(~~
:.ことによ
C: ~~et ~り
~PX:l"tC7J~"':)tc:'
~ ~~ilv'f~v'o l3目にはみえないが、た
~~,'j:;;.;tf~v'iJ~, tclr7J~~~1¥l£
達成 したかったことに違いない。
しかに存在
lr-rv'Q~m-A~O)P'J{JtIJ,
-t:":n~£bQo ~n:'-t:"':t,
~ipt>~~-C:~
Q_~~
している登場人物の内側、それである。それ
こそは、外か
ら写生できる事物や
v'
jt~,
ff~~~ tJi lrして
'"( !Jリアルであ
7 }v-c:£b ~,
Ard1O)_~~~ilIv'\ ~とい5う
~
;t1f-c:lh Qる。
o
景色、行為にも増
り、人間の真実に近い
考え方であ
-r,
~*~
lr
~m7J~~~~iJ~~
~~A~O)~MTt>~\~-c:f~
ftQo ~~5
結果 として、物語か
ら会話が減~,
り、登場人物の名前す
ら必要でな<くなる。会話
v
~とはたかだか内的真実の代理にす
~'j: t:. 7J~ t;:: tJ~ P'J 1¥J1(~ 0) 1~~'~ T =g--r,
~:. ~ ~ ~ "':) '"( etよいな
v'\ ft C!:>,
~ M~とは
~'J: レ
ぎず、そこまで云って
ら、名前
'/ッテル以外のなにものでもなくなる。そ
7' }v0J1.. O)f~~~ t O)~t f~ < f~ Qo -t:"lrして、そ
-r, ~ 5うした文章が、明よりは暗、
lrt=.x_iJ~, ijtl et ~ fj:Pf,
_JJJet
'9 ~'j:?~JlIJ, £bQ v'~'j:, /F~~f~~~"'t:."-rm~~~J:
~ ~~TQ:'
~ ~'j:,
喜劇 よりは悲劇、あるいは、不気味な謎
めいた雰囲気により
適合す ることは、
:::::.'
< -~~f~Mefi~~tJ~t>~~~~~MiiTfref~Jt~I¥J_~~lbQo
ごく一般的な読書経験か
ら容易に理解可能な文学的事実である。
lJWifrO)~"*"$:5t,'j:,
r
~~
t t:. i? iJ~PX:~ lrしたあとの話である。息子が
tc £b ~ O)~~ £ltJ Q0 1~,-=fiJ~ 33
_AJ~~
物語の後半部分は、子 どもたちが成長
人 に娘
iJ~D~
~o 。依然
ft(~~として
lr-r§~1tf~AXlvt:'<
:nO)~f!~~"':)-rv'Q:xtJlO)b C: ~~,
がひ とり
自堕落な飲んだ くれの生活を送っている父親のもとに、
-r
~~~l!
-1 !J 7 AiJ~JJtti~*~-r~"':)
Qo 1t* v":tA l3目に付
~~1t~_
罪 を犯l"tC/~,-=f?
した息子 ウイリアムが庇護
を求めて頼って<くる。住まいは人
き難
V'A
7 AO)~m:_~~£ltJ Q iJ~, i§~0)*;t ~BliI 5うところを父親が追っ手にみつ
C: :. ~ ~~miJ~m"':)=F~~Jj.0
いスラムの屋根裏にあるが、酒場のまえで騰曙
x:m
tJ~0-rl,,*
I~,r~'j:tm~~:n,
~;;'O)~~£bQO~ とり
~~~~tjt~~n,
かって しま50
う。息子は捕縛
され、頼みの綱であるひ
娘にも見放 され、父親
''j:はt'IvJl€-"
~i? '"( ~ < lJW7:lt'\~kj ~り返
il&~,
~~~~~ bAn t>:nQ
~t
どん底-C:と落ちてゆく。物乞いを繰
し、監獄にも入れ
られ る。ね
ぐらも
o tl <"
0
f~な<,
~flO)tiJj-~~lb~りなが
f~iJ~~,
~:n~t f~:Jo~':tAXlvt;::<くれのままだった。
:(0)~ ~ tC0 tc o
く、困窮の極みにあ
ら、それでもなお男は飲んだ
*,,"13t,
~L--r,
0"'~~~~iJ~~"':)-r< くる。現実
Qo ~~~~ljtiJ~m;4UTQo
~(})f~tp
そ して、寒い夜、ついに最期がやって
と幻覚が混濁す る。その
なか
~~7J~c!:>!ij':t7
AA'JII-"~Jt~N:~jQo
~:n, _~~, ~.~*=
-t?うした
L-tc
狂気か ら男はテムズ川と身を投げる。溺れ、藻掻き、意識
を失50
う。そ
<
ilm.~-i&O)~,,'m~iJ~m~
t±:l L-してゆく。たとえば、次のよ
-r~ 0 tc ~ xJ!, tXO) et 5うな引用がそれで
f~5ImiJ~-tn ~
過程を一連の長い描写が描 き出
£bQo
ある。
And
now
thehe
long-forgotten
scenes
of
aa
misspent
life
crowded
thick
and
fast
upon
Andn
o
wt
l
o
ngf
or
go
t
t
e
ns
c
e
ne
s
of
mi
s
s
pe
nt
l
i
f
e
c
r
o
wde
dt
hi
c
ka
ndf
as
t
upo
n
-56ー5
6-
him.
thought
of
the
time
when
hehe
had
aa
home-a
happy,
cheerful
home-and
off
hi
m.He
He
t
ho
ug
ht
of
t
he
t
i
me
whe
n
ha
d
ho
me
-a
ha
ppy
,
c
he
e
r
ul
f
home
-a
ndo
those
who
peopled
it,i
and
flocked
about
him
then,
until
the
forms
of
his
elder
children
t
ho
s
e
who
pe
o
pl
e
d
t
,
nd
a
loc
f
ke
d
a
bou
t
hi
mt
he
n,
un
t
i
l
he
t
f
o
r
ms
of
hi
s
e
l
de
r
c
hi
l
dr
e
n
seemed
tot
rise
from
the
grave,
and
stand
about
him-so
plain,
sos
clear,
and
sos
distinct
,
nd
a
s
t
nd
a
a
b
o
ut
hi
m-s
o
pl
a
i
n,
o
c
l
e
a
r
,
nd
a
o
di
s
t
i
nc
t
s
e
e
me
d
o
r
i
s
e
f
r
o
mt
he
gr
a
ve
they
were
that
hehe
could
touch
and
feel
them.
that
hehe
had
long
forgotten
werer
t
he
y
we
r
e
t
ha
t
c
o
ul
d
t
o
uc
ha
ndf
e
e
l
he
t
m.Looks
Lo
o
ks
t
ha
t
ha
dl
ongf
or
got
t
e
nwe
e
fixed
upon
him
once
more;
voices
long
since
hushed
ini
sounded
ini
hisi
ears
like
f
i
xe
d
u
po
n
hi
mo
nc
e
mo
r
e
;
voi
c
e
s
l
o
ng
s
i
nc
e
hus
he
d
ndeath
de
a
t
hs
ounde
d
nh
s
e
rs
a
l
i
ke
the
music
ofr
village
bells.
iti
was
only
for♭
ana
instant.
rain
beat
heavily
n
t
.The
Ther
a
i
nb
e
a
t
he
a
vi
l
y
t
hem
us
i
co
vi
l
l
a
geb
e
l
l
s
.But
But
t
wa
s
o
nl
yf
r
ni
ns
t
a
upon
him;
and
cold
and
hunger
were
gnawing
ata
his
heart
again.
(pp.
563-564)
u
po
n
hi
m;
nd
a
c
ol
d
a
nd
h
unge
r
we
r
e
gna
wi
ng
t
hi
s
he
a
r
t
a
ga
i
n.
bp.
5
635
6
4)
Suddenly,
hehes
started
up,p,
ini
extremity
off
terror.
hada
heard
hisi
own
voice
Sudde
nl
y
,
t
a
r
t
e
du
nthe
t
hee
x
t
r
e
mi
t
yo
t
e
rr
o
r
・He
Heh
dh
e
a
r
dh
s
o
wnv
oi
c
e
shouting
innt
the
night
air,
he
knew
what,
oror
why.
,
hek
ne
wnot
no
t
wha
t
,
why
.Hark!
Ha
r
k!AAgroan!-another!
g
r
oa
n!
-a
not
he
r
!
s
ho
ut
i
ngi
hen
i
ht
g
a
i
r
●
His
senses
were
leaving
him;
half-formed
and
incoherent
words
burst
from
his
lips;
Hi
ss
e
ns
e
swe
r
el
e
a
vl
nghi
m;ha
l
f
f
om e
da
ndi
nc
o
he
r
e
ntwo
r
dsbur
s
tf
r
o
m hi
sl
i
ps
;
and
hisi
hands
sought
tot
tear
and
lacerate
hisi
flesh.
wasa
going
mad,
and
hee
ndh
a
ndh
a
sh
ndss
a
o
ug
ht
ot
e
a
ra
ndl
a
c
e
r
a
t
eh
sf
le
s
h.He
Hew
sg
oi
ngm
a
d,
shrieked
for
help
till
his
voice
failed
him.
(p.564)
s
h
r
i
e
ke
d
f
or
he
l
p
t
i
l
l
hi
s
voi
c
e
f
a
i
l
e
d
hi
m.
也.
5
64)
instant-for
one
brief
instant-the
Again
he e
rose,
and
struggled
foro
life.
one
Ag
a
i
nh
r
os
e
,
nds
a
t
uggl
r
e
df
r
l
i
f
e.For
Fo
r
o
ne
i
ns
t
nt
a
-f
o
r
o
ne
b
r
i
e
f
i
ns
t
a
nt
-t
he
buildings
on
the
river's
banks,
the
lights
on
thehe
bridge
through
which
the
current
had
bui
l
di
ngs
o
n
t
he
r
i
ve
r
'
s
ba
nk
s
,
t
he
l
i
ht
g
s
o
nt
b
r
i
d
ge
t
h
r
o
ug
h
whi
c
ht
he
c
ur
r
e
nt
ha
d
borne
him,
the
black
water,
and
the
fast
flying
clouds,
were
distinctly
visible--once
m,
he
t
bl
a
c
kw
a
t
e
r
,
ndt
a
he
f
a
s
t
Dyi
ngc
l
o
uds
,
we
r
e
di
s
t
nc
i
t
l
yv
i
s
i
bl
e
一つnC
e
bo
me
hi
of
fire
shot
up
from
too
more
he
sunk,
and
once
again
hee
rose.
flames
mo
r
e
hes
un
k,
ndo
a
nc
e
a
ga
i
nh
r
os
e.Bright
Br
i
ght
la
f
me
s
of
f
l
r
eS
hot
u
pf
romearth
e
a
r
t
ht
heaven,
and
reeled
before
his
eyes,
while
the
water
thundered
ini
his
ears,
and
stunned
nd
a
r
e
e
l
e
d
be
f
or
e
hi
s
e
ye
s
,
whi
l
e
he
t
wa
t
e
r
hu
t
nde
r
e
d
n
hi
s
e
a
r
s
,
nds
a
t
ur
me
d
he
a
ve
n,
him
with
itsi
furious
roar.
565)
hi
mw
i
t
h
t
s
ur
f
i
o
us
r
oa
r
.(p.
也.
5
65
)
r~~ftJ
",,:>-e lb Q r 「
~ミンズ氏
~ ;A'I..1~~ <!::とそのい
-t (/)V' C:とこ
=. J」~~によっては
et '=> -C ,:t C66
「
物語 」(/)V'
のひ<!::とつである
じめ~nt~
られた W~
『ボ
;A'(/)A-7V7-~~
b ?V'C:0(/)
ズのスケ ッチ集』(/):Mt~~MiQ
の最後 を飾 る r*mi~Jj.(/)reJ
「
大酒春みの死」C:v'?
とい うも
うひ とつの r!fW~J
「
物 語」
*
,:t,
~ (/) et ?うに
~~ l,して終わる。
-C ~;b Q l,してみ
-C Jj. QC:,
P f~ <くとも形だけみ
c: b ~ t~ ~t Jj. Qるな
f~ td'!,
W ボズ
;A'
は、そのよ
ると、少な
らば、『
(J)A
-7 Yッチ集』数百ページがめ
7-~~ ~B~--:J~~66 c5'ざしてきた地点
L-C ~ tc±ft!J~ c:とい
v'?うのは、
(/)',±, ?うえでみて
X. -e:lj- -C ~きた
t~ J:.よ
のスケ
0
b,=>c:v,x.'i,
Aスである上記引用に集約
-elb Q J:weiJlffl ~~_~ ~されていると云えないこともない。す
n -Cv' Q <!:: ~ x.f~v' =. <!:: b f~v'o Tf~;bi?,
~~5fJ:
なわち、会
話は
~~,
:t&(/)j(~:ti1f!(/)j( C:とい
v' ?う区別が消滅す
lK7JIj73~¥~~T Qる内的独
Nl¥J~!b. S白の境地をさらに超
(/)~:t&~ ~ ~ ~~m;;t
-C ,
会話、地の文は地の文
えて、
5f~
lbQv"'±,
-ti(/)~7-1~~~
の描写、あるいは、もっといえば、一編のクライマ
ック
うな r*i§~Jj.(/)9EJ
「
大酒春みの死」(/)tNi~,
-tt!a-elbQ
f:t-rO)m~O)P'JmH~i3v'-CT
~a"Jm~ <!::と内的描写
Na"Jm~ <!::とが
~~ t>0~;:
一枚岩であるはずの描
写の内部 においてす~,
ら、外的描写
じつ に
~1,_~~<~C~~?J:5~~~~C:~~~1-7~~~~Qo~(/)_~~~,
差 し障 りな く交 じり合 うような境地- と若 きデ ィケンズは到 る。その意味 で は、
-57-5
7-
'*
r*i§if~O)9EJ
cl:: 5うに、まさに混濁
~:.,
~ ~:.miIU l::と云えるわ
~ it 0 b
「
大酒春みの死」O):±A~O)i\~iO~~~~:'~(a
の主人公の意識が最後に陥Qるよ
'~tt~7J\,
-{-(J)cl:: 5 ~:.~itQtl ~~:f, r*~1:flj.(J)9EJ
~ ~
けだが、そのように考えるならば、「
大酒春みの死」7J~aE~(J):±A~~::'l::
が狂気の主人公をことさら
~,~
L-t~3!I!t:13 t~it -C <くる。
Qo cl::よう
5 TすQるに、めざす文章に到るためには、それ
~:., ~ ~~TJt_~:,~1j Q t~~~:.~'J:, -th
必要C:とした理由もみえて
~t~~tn~:f/Ffltc>?t~,
l!tJQv\~'j:, -{-tL-c-::.~t....:> l:: t$£~:' §*JO)~PX:7J~PT
でなければ不便だった、あるいは、それでこそもっとも容易に目標の達成が可
~~:.t~
Q C: V\ 5うことなのだが、そんなふ
::. l:: tlO)t~iO~, ~ Ivt~Js,. 5うにみな
':.~tl L-してよいな
-C cl:: v'tl ~,
;t~:.rp,m~~
能になるとい
ら、先に問題提起
L-しておいた明か
-cto,,'t~ijJ37J~~na\
WJJlj7J~~?~JJlj
v' 51b~
(J)j]rPJ~O)b~t t cl:: ~ T....:>
~ ~り
ら暗、喜劇か
ら悲劇l::とい
う動きの方向性のわけもより
すっき
C:と納得できるだろ
kfi~~~~ Q t~ b 50
う。
*f,a:.
to " '-crp,e~:.にL-している
-Cv' Q r;A
-7 /'ッチ
7"- J」C:とは、すなわち、以上のよ
~'J:, Tt~ b i?, £AJ:.(J) cl:: 5うな、
t~,
本稿において問題
「
スケ
1'P*~&>
QT' -1ィケンズにとって貴重
-7 ~ A":.l:: . . :> -CA:m::.この
0) 5うえない小説の方法itt~v '/j,mO)j]$.r-..l::と到
~fj QJH9J
~::{1l
作家であるデ
る道中に位
fftTQb(J)~:";I7J~tt~tlv'o
fJJWJO) r~~itJ
rtW:fttJ,
rAlJWJ
には じま り、「
情景」、「
人物」~~
を経
置す るものにほかならない。初期の
「
物語」~:'~'J:1.:~~,
-C,~~Cl)r~mJ.r-..c:~<~mO)::'C:~~Qo
*~O)Xm~7
て、後期の 「
物語」 - と続 く道程のことである。C:TQ~~,
とす るな ら、ボズの文集
をデ
';I
-1ィケンズがことさら
7" ~ A'7J~:' l:: ~ ~ r「
Aスケッチ
7" /' 7- J」C:と呼んだのも、なるほ
P¥lvt~O) t, tt Q t'どと首肯ける。先
C: tt~~t Qo ;t~::m
に指
*
ill摘L-しておいた
-C:to v,t~ C:とお
:to '9,
~ cp 0) ¥ ~ PX:T rfW:J:
tJ rA
~ J」
0)1'PJb
~ fj:, A
「
人物
の作品群は、ス
り、道中の大半を成す
「
情景J」lk及び
7"ケ/'ッチ
T C:とい
v' 5う
~_O)**(f]
ttg,*7J~ ~らして、もっとも馴染み
L- -c, t....:> C: t ';H1~~ cl::よいものには違い
v' t Cl) ,:. ~j:ilv'
言葉の本来的な意味か
ttv"7J~~~l!tJQo
~'J:V" 5うものの、上記考察が示す
b(J)O), J:.~~~7J~~T cl::ように、いまや
5 ,:., v'*~ r;A-7
ないか らである。C:とはい
「
スケ~TJ
ッチ」
C:とは、そ
~'J:, -{- 5うした本来的な意味か
L-t~**(f]tt~,*7J~ ~~ftr1JQ
cl:: 5 h: L-して、独
-c, ~!R §自の意味を担わ
O)~,*~m.b ~された
ht~
ら離れ るように
t ものである。
O)~&> Qo 1..,7J~
t, -t:"1? ~ O)~;I 5うがむ
;O~tr 1..,しろ意味の基盤
blt,*Cl)£fi~px;
-Cv' Q C: t ~ *-え
しかも、そちらのほ
を成1..,しているとも考
~tLQ
Cl)t~7J~, -t:"0) cl:: 5 ttv\b~:fJ: ri9!~~ t'Cl) cl:: 5うに解釈すればよいのだろ
~:'~~~Tn~:f cl:: v\O)t~ b
られ るのだが、そのようないわば上下逆転をどのよ
うか。
rtR:ltJ
--':'~T
5 0)11!Jb~0)~M~MiQO)~'J:,
rmJm,
«fJJ lkrJ.
のカテゴリ
ーに属す225
の作品群の冒頭 を飾 るのは、「
街路、朝」
及び
「
情景」Cl)j}-r::i'Y
rm~,
~J
c:m~ttt~=_-e&>Qo
lli~O)cl:::> ~:., rt~i(j
「
街路、
夜」
と題 された二篇である。当然のように、「
情景」,:.-a-~nQx_~'J:,
に含まれる文章 は、
-t:"lvt~Js,.:>~~t'nt~m7J~:±~c:t~Qo
~mc:~'J:,
Tt~bi?,
P~l"~~~~,
そんなふ うにどれ も場所が主役 となる。場所
とは、
すなわち、ロン
ドンであ り、
'1
*
ttt7J~n
~
~i'~ tttlr$ O)fWft C:とい
v' :>うことになる。
:. (: ,~tt Q0 225
5 O)W-m
O);A 7" ~ッチ
7の都市のスケ
描かれQCl)
るのはさまざまな都市の情景
l::とい
It' 5うわけだが、寸描
b'tt~7J~, ~m l::とい
v' :>う
7J~
~:'~'J:, It '-rh t)llt}tli7J~tLt;:~m"
fW:m:7J\.::c
か~らには、いずれ
も選び抜かれた場所、情景
がモ
7"--7
c!:: tt....:> -Cv'Q ~'J:--r-C-~ ~,
MiI (:とい
v':>う点が
1~7J\ ~O)X~':':tov\-C
t~}3IJO)Mt
チーフとなっているはずであ
り、精選
どの文章においても特別
の読
~
b C: t~Q t~b 50
1.:....:> ~ v', X-=O)Wltd;Q
v"J:JE~O)/~7J~ ~TtL~:f,
rrw
みt'::'
どころとなるだろ
う。じっさい、
文章の密度あるいは充実の点か
らすれば、
「
情
J:J
7J 7- ::1'ゴリーに属す作品が、多
1) -- h:JtT11!£ 7J~, ~ <
~'J: ';I7J~0) jJ 7- ::1'ゴリーの作品にも増
1) -- 0)1'PJld:. tit L.して優
-C f§
くはほかのカテ
景」Cl)のカテ
nれているとい
-Cv 'Q c!:: v' 5うのは紛れ
O),:tt;}tL t もない事実である。
ttv'_~~d; Qo
t~c!::*J:f,
rmJm,
WlJ 」~:"'J:,
tXO)cl::5 tt-1l!'i7J\(bQo
には、次のような一節がある。
た とえば、「
街路、朝
-58-5
8-
●
An
occasional
policeman
maya
alone
beb
seen
at t
the
street-corners,
listlessly
gazing
Ano
c
c
a
s
i
ona
l
pol
i
c
e
ma
nm
ya
l
o
ne
es
e
e
na
t
he
s
t
r
e
e
t
c
o
me
r
s
,
l
i
s
t
l
e
s
s
l
yg
a
zl
ng
on
theh
deserted
prospect
before
him;
and
now
then
a rakish-looking
cata
runs
ont
ed
e
s
e
r
t
e
dp
r
os
pe
c
t
be
f
o
r
eh
i
m;
a
ndn
o
wand
a
ndt
he
nar
a
ki
s
h
l
o
oki
ngc
t
uns
r
stealthily
across
the
road
and
descends
hisi
own
area
with
as sm
much
caution
and
s
t
e
a
l
t
hi
l
ya
c
r
os
st
her
o
a
da
ndd
e
s
c
e
ndsh
so
wna
r
e
aw
i
t
ha
uc
hc
a
u
t
i
o
na
nd
slyness-bounding
first
on
the
water-butt,
then
on
the
dust-hole,
and
then
alighting
onn
,
nd
a
t
he
n
a
l
i
g
ht
ngo
i
s
l
yne
s
s
-boundi
ng
f
i
r
s
t
o
n
t
he
wa
t
e
r
but
t
,
t
he
n
o
n
he
t
d
us
t
・
hol
e
the
flag-stones-as
ifi
he
were
conscious
that
his
character
depended
onnh
hisi
gallantry
t
he
na
gs
t
one
s
-a
s
f
he
we
r
e
c
o
ns
c
i
o
us
t
ha
t
hi
s
c
ha
r
a
c
t
e
r
de
pe
nde
do
s
ga
l
l
a
nt
r
y
■
of
the
preceding
night
escaping
public
observation.
opened
bedroom
of
t
hep
r
e
c
e
di
ngn
i
g
ht
e
s
c
a
pl
ngP
ubl
i
co
bs
e
va
r
t
i
o
n.AApartially
pa
r
t
i
a
l
l
yo
pe
ne
db
e
dr
oom
of
the
weather,
and
the
uneasy
slumbers
of
window
here
and
there,
bespeaks
the
heat
,
nd
a
t
he
une
a
s
ys
l
umbe
r
s
of
wi
ndo
wh
e
r
e
a
nd
t
he
r
e
,
be
s
pe
a
ks
t
he
he
a
t
of
t
he
we
a
t
he
r
itsi
occupant;
and
thehe
dim
flicker
of
the
rushlight,
through
theh
wiondow-blind,
t
s
oc
c
u
pa
nt
;
a
ndt
di
mscanty
s
c
a
nt
yn
i
c
ke
r
of
t
he
us
r
hl
i
g
ht
,
t
hr
o
ught
e
wi
o
ndo
wbl
i
nd,
of
watching
oro
sickness.
these
few
exceptions,
the
streets
denotes
the
chamber
de
not
e
s
t
he
c
ha
mbe
r
of
wa
t
c
hi
ng
r
s
i
c
k
ne
s
s
.With
Wi
t
h
t
he
s
e
f
e
we
xc
e
pt
i
ons
,
t
he
s
t
r
e
e
t
s
of
life,
nor
the
houses
ofo
habitation.
69-70)
present
no
signs
pr
e
s
e
nt
no
s
i
gns
of
l
i
f
e
,
no
r
he
t
hous
e
s
f
ha
bi
t
a
t
i
o
n.(pp.
bp.
69
70
)
~iO~JmJ~'~
~ L-v\O)~iO~~'± C,じまる.それ
~ Q o ~n~;:9cft0a~r~*O)mO)~-=f~
夜 が過 ぎ去'9,
り、新
しい一J3日の朝がは
に先立っ時間帯の街の様子 を
c:
~r~
I¥J~;: fJE;tえた文章である。
t~"Xff. J1J 0 0 ~ま~さにスケ
~;: A Jr '/ッチの名
7- O)~ ~;:に値す
ffT 0る簡潔性
M~/~~ ~{jI
t~ Jtff.
瞬間的に捉
を備;tえた文章
teiO~,
::.n1r];.
'"( tf4¥:5るよ
et :>うに、「
';:, ri1fJ:J
±1!i
に属す文章の中心は描写である。主役
だが、これ
をみても解
情景」~;:~T:)(_0)t:pjL\,,±m¥c:lb0o
<"
~J:,
gc~;:ittA:t~
~vmiO~nt~ ~さまざまな場所である。それ
~ ~'~ ft.:!imC:J1J 0 0 ~n ~らをめ
1r th ぐる外
Q;;"
は、先
に述べたt::to
とおl?り選び抜かれた
<
n'"( <
a1J_~iO~,
HB1J.~;: J:: l?り印象深
~~~ く提示
Hl:~ ~されてゆく。『
~ 0 ~*ボズのスケ
A'O) A Jr '/ッチ集』にお
7-~~ ~;:i3 ~tける
Q
的事実が、描写によ
m¥O)m~t1''±,
;to)_JiiU-C:c7f.t~ t::to
C:£VJ ~,
~O)1E1i:ft. L-~;:''±,
?h ~'T
描写の重要性 は、:>うえの議論でみた
とお'9りであ
り、その充実な
しには、め
ざす
r*~¥f];.O)~J
-7 7 -1'..-y '/ックスの文章はあ
7 A 0) "Xff. ,'± £VJ ~り得なかった。
1{}ft.ip--:> t~o t:とす
T Qるな
ft. G,
ら、::.こ
「
大酒春みの死」0)のクライマ
O)m~O)ft.n~O)m~t:
tc7f.ft.1rQる f1tWJ:J
O):)(_:'-t~'±,
-f.-(J)£
の描写のなかの描写 ともみなせ
「
情景」~;:=to~tQ~.l<
における諸々の文章
こそは、そ
の基
fi盤1rを成す
PX:T to)
~;t ft. v\:. t: t ft. v '0 WiJ{ボズのスケ
A'O) A Jr '/ッチ集』一巻
7-~~ ~~ t:とい
v\ :>IL~ip
ものt:と云えないこともない.『
う観点 か~ら
Tn~f,
:.tt ~Jt.O)ffl£~*J;:.:tn1r~/L'
-C A Jr '/ッチ集
7-~ c!::と呼ぶ
,*.$:'ことができ、
c!:: il)-e~ ,
すれば、これ
ら文章の存在 ゆえにそれを安心L-してスケ
£VJあるいは、著作の本体を構成す
Q v",±, lffFO)*f*~fJlpx:TQるもの
to) J::とみなす
];.ft.T::,こともできるだろ
c!:: t c:~ Q te 0 :>う
0 。
11834
8 3 4~
JJ月モーニング
.:c-.:::~~'. ・
-7クロニクル掲載の
P.::::7 }Vm$JGO) r*~~.J
n~~''±
Q rit
年99
「
乗合馬車」
か らはt:~
じまる
「
情
:J:J
fJJ~O)の r~a~J
::'-0;O~~,
'&Jt~;O~
景 」(J)fF~rJ~''±,
の作品群 は、初期
「
物語 」~;:~~tQt;t];.iJ~~b--:>t~t:
における試みが終わった ところか
ら、あたか
tもそれ
-f.-tt1r1ffl":>
J:: :>うに、
';:, lf~i¥J';:_~~i6~tt
'"( ~ <く。9G~;:mM
-CjOv't~ J:: 5うに、
~;:,
を補 うよ
連続的に書き継がれてゆ
先に指摘L-しておいたよ
0
1JJMO)
~<くを会話に拠
1r~~J5~;:~--:>'"(v'Qo
t-c.iJ) , -tntc~t-c:
群に属す作品は、多
ってい る。だが、それだ
けで
初期の r~~J
「
物語 」~~;:HAT{t~''±,
t
'0
~J:,
Jj'\~ t:としてあ
L. '"( &J ~さはかなものに
fJ: iJ~ft. O)~;: L-しかな
iJ~ft. ~り
1~ft.
v /j'\~ t:とい
v\ :>うジャンルが
:; "Y ~ /1/i)) , 、会
~
は、小説
得ない。小説
-r::
t
a~
~;tえる潜在力
Q ml£1J 1rを5うちに秘めているのは、言わず
1:> ~;:W th '"( V\ Q 0) ,,±, ~b--r もがなのことだか
iJ~ ft. 0) ::. t: teiJ~ ~らで'&:>ある。
Q0
話~を超
-C*
J::よって、その獲得
--:> -C, -f.-0)~1~~;:,
rf1fJ:J
J:: ~;: J:: --:>
~り出
l:B L.した
t~ t:とい
11' 5うわ
b
の作品群 を書<::.
くことによって乗
に、「
情景」O)f''F~rJlW~ii
-59-5
9-
~tt;:;O~,
*S.* ''1は、文章
, xiif C:とい
v' 5う観点か
_L~;O~ ~TtlAi,
J:JE5Iffl
~ tJ,
けだが、結果
らすれ ば、上記
引用;O~~T
が示すC:とお
り、L,0'~
じつ に
~
$-V'tO)-c:lb0t~o
,';;1: V, 5うものの、それだけではなお
to)O), -t:-t1t;:~t-C:''itt~t/F1E5t-C:lbQo
実~り多い
ものであった。C:とはい
も不充分で あ る。
tt~tt
:.tL
~ ~り、
, r~_J
'~.T{~£'~~v'-c
''J:,
なぜ な~,
ら、
これtl::gcijlffl;O~jzD~';:~T
も上記 引用が如実に示すC:とお
「
情景」
に属す作品においては、
ttなん
Iv ~~{tf;O~~~
Q b~t'"f,';;1:ttv';O~
'"flb Qo -tn -C:'';;1:X_;O~tlH;:i?lEtL-c
ら事件 が起 きるわ
けではないか~らである。それでは文章が横
に流れ て~ゆ<
く
, t~~t-c:lbQo
,*Ji rmtm,
WIJ 」'~jQv'-C''i,
~O)I~fto)~~'~に
だ けであ る。t~c:
た とえば
「
街 路、朝
においては、l§U~~<
目醒 めゆ く朝の情景の背後
t:fi*_O)W;O~~
n -CV'Qることはた
:. C: ''it~ ~;o~,~~
~nQるに
,;: t もかかわ
tJ~tJ~b ~-r,
;A Jr 'Yッ
出来事の芽が隠~されてい
しかに感L,じられ
らず 、スケ
7-c:v'5~R~tJ~~,
-t:-tL""c:~~i6tr:'c:'';;1:a¥~ni\
チ とい う限界か ら、それと踏み込む ことは許 されず、r~~rm*-£0t~J,
「
一時間経 った」、r-ttL
「
それ
,;:.:=.
tJ~
t~J, 、r「
~さらに三十分経
~
+0-*-£0った
t~J 」C:とい
V' 5.b
';:, fiiWtta~rd:1m~
か~~~rdH~0
ら一時間経 った」
うふ5うに、稚拙
な時間処理~を
ki繰~り返
Jl& ~t~;O~
1lY1:0)~{~~7
A rト
J:J;:~v
'-C:~ <
£A?f..t~tJ~0
t~o rm~,
しなが~,
ら、情景の変化
をテ~クス
上 に繋いでゆ
く以外
なか った0
「
街路、
~J
(7)fJJl:f:H'i,
1
8
3
5
if.
7
jJ
(7)~
t/::::"
/
~~
•
~
0::::"
~
Jvt;:tJ~
~,
r
fRftJ
情景 」O){~
の作
朝 」の初 出は、 1835年 7月のイ ヴニング ・クロニクル だか ら、 「
&tt¥(7)tt.7J~-C:
t~-¥(7)$~';:"
~
-CjO
~,
-tn~
*-?'Jt~(7)
Ltit
V
';O~r\1iv
'0)
b
~
品群のなかで も後半の部類 に属 してお り、それ ゆえ洗練 の度合 いが高いの も当
Mt-!.;O~,
rtJl:J
~~'0-Cv'Q~R~;t''ittv'c:v'5:'
C: t~t~, ~~を
の描写 に とどまってい
る限 り先 はない とい うこともまた、身
然だが、「
情景 」(7)m~,~c:
J2A以て実証
-C~iiE ~して
-C <くれ
tL-Cてい
" , Qる。
L,0
v', -t:-O) cl::よ5うな意味
t~~~,;::t3v'-C
~~~V'A
じっ~さい、その
において興味深
いスJrケ'Yッ
o
7-;O~,
r~f(J
tk';:-ttL~~-c~Q:'
C: ,;: L-J::
チが、「
情景 」(7){~&1~';:''i-a~tL'"(v'QtJ~~,
の作品群 には含 まれているか ら、次にそれ
をみてみ ることに
しよ
う 。
rp'JlO)
A ,;- 'Yッチは、
7-,'1, 11836
8 3 6 if.
jJ月モーニング
.:c---::::.. / ~~ • ・
~クロニクル掲載
0::::" ~ Jvmtto)~_,
問題 のスケ
年99
の-篇 、r.:t「
モ
r
/~
A •・
Aス トリー
!J --- r-トにお
';:jQ~tける黙想
Q ~~J 」-c:lb
'J:, ~1f~
ンマス
であQる。標題
o m8,;:~~j
に挙 げ~tLt~im
られ た通~りは、古
着で
~;O~~bh'"(v'Qo
trtJ~~~b~~ti~O)mt~;O~,
-t:-:'~JmQC:,
wp,;:~m~
名 が知 られてい る。昔か
ら変わ らぬ古着 の街 だが、そ
こを通 る と、妙
に黙 想 -
c:~btLQo
と誘 われ る。
We
love
toow
walk
among
these
extensive
groves
off
the
illustrious
dead,
and
too
Wel
o
vet
a
l
ka
mo
ngt
he
s
ee
xt
e
ns
i
veg
r
o
ve
so
t
hei
l
l
us
t
r
i
o
usd
e
a
d,
a
ndt
●
indulge
ini
the
speculations
tot
which
they
give
rise;
now
fitting
aa
deceased
coat,
then
aa
i
nd
ul
g
e
n
t
he
s
ec
p
ul
a
t
i
ons
o
whi
c
h
t
he
yg
l
Ve
r
i
s
e;
no
wf
i
t
t
i
ng
de
c
e
a
s
e
d
c
oa
t
,
t
he
n
●
dead
pair
of
trousers,
and
anon
thehem
mortal
remains
ofof
gaudy
waistcoat,
upon
some
de
a
dp
a
l
r
Of
t
r
ous
e
r
s
,
nda
a
nont
o
r
t
a
l
r
e
ma
ns
i
ga
ud
yw
a
i
s
t
c
oa
t
,
u
po
ns
ome
●●
■ ■
●
being
of
our
own
conjuring
up,
and
endeavouring,
from
the
shape
and
fashion
of
the
P,
nde
a
nd
e
a
vo
ur
i
ng,f
r
o
mt
hes
ha
pea
ndf
a
s
hi
o
nof
t
he
be
ngofo
i
uro
wnc
on
j
ur
i
ngu
garment
itself:
tot
bring
itst
former
owner
before
our
mind's
eye.
(p.
98)
ga
r
me
nt
i
t
s
e
l
f
,
o
br
i
ngi
s
f
o
r
me
r
o
wne
r
be
f
o
r
e
o
ur
mi
nd'
s
e
ye.
也.
98
)
●
●
We
were
.occupied
innt
this
manner
theheo
other
day,
endeavouring
toOf
fiti
aap
pair
off
,
e
nde
a
vo
ur
l
ngt
t
a
l
rO
Wew
e
r
eo
c
c
upi
e
di
hi
sm
nne
a
rt
t
he
rd
a
y
lace-up
half-boots
on
anni
ideal
personage,
for
whom,
tot
saya
the
truth,
they
were
full
aa
l
a
c
e
u
ph
a
l
f
boo
t
s
ona
de
a
l
pe
r
s
o
na
ge
,
f
or
whom,
os
y
t
he
t
ut
r
h,
t
he
y
we
r
ef
ul
l
couple
of
sizes
too
small,
when
ouru
eyes
happened
tot
alight
on
a few
suits
of
clothes
l
,
whe
no
r
e
ye
s
ha
ppe
ne
d
oa
l
i
ht
g
o
na
f
e
ws
ui
t
s
of
cl
ot
he
s
c
o
u
pl
e
of
s
i
z
e
s
t
oos
ma
l
ranged
outside
a shop-window,
which
it t
immediately
struck
us,s
must
ata
different
r
a
nge
do
u
t
s
i
deas
ho
p・
Wi
ndo
w,
whi
c
hi
i
mme
di
a
t
e
l
ys
t
uc
r
ku
,
mu
st
t
di
fe
r
e
n
t
-60-6
0-
periods
have
all
belonged
to,
and
been
worn
by,y
the
same
individual,
which
will
occur
pe
r
i
od
s
ha
ve
a
l
l
be
l
onge
d
t
o,
nd
a
be
e
n
womb
,
he
t
s
a
me
i
ndi
vi
d
ua
l
,
whi
c
h
wi
l
l
oc
c
ur
sometimes,
come
tot
bebe
exposed
together
for
sale
ini
the
same
shop.
idea
seemed
s
ome
t
i
me
s
,
c
ome
o
e
x
pos
e
d
t
og
e
t
he
r
f
o
r
s
a
l
e
n
t
he
s
a
me
s
ho
p.The
The
i
de
a
s
e
e
me
d
●
aaf
fantastic
one,
and
weel
looked
at t
the
clothes
again,
with
firm
notot
tot
n,
Wi
haa
t
f
i
ndetermination
de
t
e
r
mi
na
t
i
o
nn
o
nt
a
a
s
t
i
c
one
,
a
ndw
ooke
da
he
t
c
l
o
t
h
e
s
a
ga
l
be
easily
led
away.
we
were
right;
the
more
weel
looked,
the
morer
weew
were
wew
e
r
er
i
ht
g
;
t
hem
o
r
ew
o
oke
d,
t
hemo
ew
e
r
e
bee
a
s
i
l
yl
e
da
wa
y.No,
No,
off
th~
accuracy
off
our
previous
impression.
was
the
man's
whole
convinced
c
on
vi
nc
e
do
t
he
a
c
c
ur
a
c
yo
o
ur
pr
e
vi
o
us
i
mpr
e
s
s
i
o
n.There
The
r
e
wa
s
t
he
ma
n'
s
whol
e
life
as s
legibly
onnt
those
clothes,
asa
ifi
we
had
hisi
autobiography
engrossed
onn
l
i
f
ewritten
wr
i
t
t
e
na
l
e
gi
bl
yo
hos
e
c
l
o
t
he
s
,
s
f
we
ha
dh
s
a
ut
obi
o
gr
a
phye
ngr
os
s
e
do
parchment
before
us.
98-99)
pa
rc
h
me
n
t
be
f
o
r
e
us
.(pp.
bp.
98・
99)
riWftJ
9 ~~~~TX_~~:f3V'\l''J:, im~f~ G,
~~~A
~~~0
te
「
情景」0)7J::r
のカテ=1'ゴリーに属す文章においては、通常な
ら、微
に入~り細
を穿 った
im通~りの描写が提示
(J)m'¥7J~~~ ~nQ
':t--rf~(J)tc.tJ), ::.このスケッチでは、
O)A 7'/ ::r-r:,'J:, .7cそ?う
TすQ1-t;b
,~,
され るはずなのだが、
る代わ~りに、
¥~''J:Dte-r
th <" Q ~!~H~lCtQ::'
~ ~;:f~ Qo
~とその本来の持
.7c0)**0)~t:>±
筆者 はひたすt?~ijli
ら衣服~をめぐる黙想
に耽 ることになる。衣服
ち主
t<nR
<"
<,
~をめぐる黙想。い
th Q ~~o v'\?うまでもな
~ -r: t f~ く、黙想
~~ ~と描写
tiB'¥ ~とはもともと別のものであ
''J: t ~ t ~ 53 /J0) t 0) 1: <b ~,
り、Gし
te..7J)0l,
:.O)bQ,*v"J:,
~flO)tE-lili~りと云っても過言ではない。では、な
~~0ltj&f~-r:'J:f~v'0 -r:'J:, f~
たがって、このふ
るまいは、一種の捷破
,;:にゆえそのよ
~ ;t ~ 0) et ?うな逸脱が起
f~ ~mt tJ~ ~ ~きたのか。ひ
te.. (J) iJ~o t} ~とつには、先に述べた事情が関係
-0 ,;: 'J:, ;t~;: ~ ~ te.. ~tfY 7J~ ~-f* L-して
-C
v\いるもの
Q t 0) ~と思われ
J{!!,:bhQo
-rt~:b't, A 7 '/ッチにおいては事件
7-~;:iOv ' l 'J:*flf Gらしい事件が起
L,v \_ft:f::;O~~:'こ'?り
る。すなわち、スケ
~~t~v\~v'\5~1t,
~:h/·~lbQo ~[]fjjJ'1~'~hte..m~1:lb0lt,
~O)~l~~
得ない とい う事情、それである。如何
ほど優れた描写であっても、その限界内
~;:~
~''!Q~Il~ りは、
fJ:, ~さらなる可能性-の道は塞がれ
Gt~QPJ~jtt~O)JHfJ:~;O)nQoる。~TQt~G,
~~~~~!l
に とどまる限
とす るな ら、故意
に限
<
~tpG5'}nl
-t;(l/e:'-t,
~~t~m~(J)JJt~~-c
Q o Ki
界か ら外れて:'-t~,*;O~lbQo
こそ意味がある。それで
こそ、優秀な描写の力
も生 きて くる。繰
~り
il&返L,~;:t~
Q tJ~, :. O)A 7 '/ッチが
::r;O~ 11836
8 3 6 &PO)
A月C:とい
v' 5うWif;(O).:A
-7 ~ッチ集』
T_~
年の99
『ボズのスケ
しになるが、このスケ
v'
~~jt]JO)a~J~~~:tov
'-Cif7J~nte.. C:とい?う
_~~
lb t?らためて思い起
te..th-CJ~'v'\@:,.7c
0 。
J:?
T
最終期の時点において書かれた
事実をあ
こそ?う
よ うす
Qるに、ここでのふ
~;:, :.:. -r:0)~ Qるまい
~ v' C:とは、先にみた
'J:, lJfJ;:;J..rte r*i§~Jj.O)9EJ
rm~, 、ひ
t} ~と
「
大酒春みの死」O)~h
のそれC:と同様
-0O)~~O)~Jj.tc.
0 te C:とい
v'?うことである。
:. C: -r:lb Qo rfRJ:J
~im Cじて充実
-C:1E~~さ
つの突破の試みだった
「
情景」';:~T~1!P&1
に属す諸作品を通
it-C
~ tetNi¥'~ J:: 0 -C, ~,~f~h::
~T Q:'
C: ;O~-r:~ Q iJ~~ L-してみたかった。
-C c7j.te..iJ~0 te.. o ~'ど
せてきた描写によって、真
になにをす
ることができるか験
Ivt~~;:~:n-Cv'-ct,
Wi¥1t~りしてゆくだけの描写では、作家
L--C~< t~~t(J)Wi'¥-r:':t, flp~~として満足
L--C¥lMiJE: L-~h
んなに優れていても、横滑
し切れ
-r:
f~な<くなっていたのである。
f~ 0 -C v'\ te.. 0) lb Q 0 t:じっさい、そのように
0 ~ v" --t 0) et ? ~;: L-してみるならば、「
-C c7j. Q f~ 6 fi, r-'=モ
E- /'ンマ
~.A
ス• ・
.Aス1'9~r';::t(HtQ~mJ
v'0~5~;b0-C''J:V'
トリー トにおける黙想 」0)7!JA
のテ クスl'J:J;:M?:~)(_'J:,
ト上に並ぶ文章は、いっぷ
う変わって はい
Qるが、特種な魅力を備
;0), ~fjt~~j] ~{jjfi;tえたもの
te.. t (J) C:とみなせないこともない。
c7j.f~itftv '\:. C: t ftv '0
te..たC:とえば、筆者は、古着屋の店先にかかる、ある少年服に惹かれて、そ
;tfi, ¥* ''J: , "i!J~mO)m;t';:iJ~iJ~Q, ~Q~~~~';:~7J~h-C, -t-O)~
の持
i?±'1:~0t=-:P~;O~
. ~'(J)et?
tt*~-r:1f't*A,;:ft0-Cv'0te..iJ~~~-rQoる。
ち主であった少年が、
どのよ うな奉庭で育ち大人になっていったか黙想す
~さらには、その少年が次々脱
6~;:'J:, .7c(J)Y~iO~{'X/.tJm~'~'t"-CV\0ti:-elb6
~tr~t,
ぎ捨てていったであろ?flltO)r5!f';:~
う複数の古着に 目をむ
け、
-61- 61-
*AJ~t~0
tC&~])~ t!.'(J)
et 5 t~A(£'!rJ!!! l?",
:t ~してついには死に到ったか黙想
-C0v\':'~J:jE':'~IJ0tcip~~
大人 になった少年が
どのような人生を辿
り、そ
TQo
'tblv" T~-r'J:_~(J)~fl(J)ttiJ~(J)t±i*.:-t:~~り、事実ではない
" $~-e~J:ttv\O)
す る。'bもちろん、すべては筆者の想像のなかの出来事であ
の
rm:aJ
t~])~"
t:. b])~" :t(J) et 5'~
-ct!~ ~t1Qtfj¥~J:"
l:0'~~*,fO'!rti~"
だが、ところが、そのよ
うに~して提示
され る描写は、じつに精細
を極め、「
情景 」
-r
t
,:.:t3~t
Q '~iJ~O)tta¥,:.~ ~t~~
7 }V~~ ~"
~tciJ~ も現実の事実
m~(J)_~~c7j.
にお けるほかの描写に負
けず劣~らずYリアルであ
り、あたか
をみQる
etよ5うに読
'~Me~oO)~~Qo
~
めるのである。~TQtt~"
とす るな ら、:'0).A7~T'~:t3~tQ-fj(J)tNi¥~j:,
このスケ ッチにお ける一種の描写は、現
~-rtt<,
~flO)ttiJ~(J)t±i*$'!r¥
'b(J) ~として意味がある。スケ
~-c~JJ*])~~Qo :A7 'YT
実でな く、想像のなかの出来事
を写~t±i
し出~tc
したもの
ッチ
~あるいは描写
Q v',j:tfj¥ ~とい
v' 5うものの、本来的な限界
'b (J)(J), **(fJtt~aw'!r,を、想像力
~fl1J ~とい
v' 5う
jjlriJ
'~~Jm=~~
方向に逸脱
-突破
L-r~1ttcto)~
~-r~~])~~Qo .~t!~v'5A~~iJ~~Tn"i,
fjffifOO:(J)t~v\*
してみせ たもの として意味がある。事実性
とい う点か らすれば、価値のない妄
~O)Bi~'~T~ttv\])~,
$(J)_f~'!r~<
~ v' 5う点か
J~iJ~~Tt1'i,
$f~QtNi¥=~
想 の産物 にす ぎないが、事の真相
を突 くとい
らすれば、単なる描写
-写
:':生
E ~をはるかに凌駕す
'j: Q iJ~'~{~_T Qるもの
t 0) ~と云って間違いない。
~0 -rrJ:f'ilv 'ttv '0 tcた~とえば、次のよ
;tfJ\ {X 0) et 5うな文
ttJt~])~
章が
:to)iiE-r~Qo
その証である。
We
had
been
looking
onna
at t
this
little
pantomime
with
great
satisfaction
foror
some
Weh
a
db
e
e
nl
oo
ki
ngo
t
hi
s
l
i
t
t
l
ep
a
nt
o
mi
me
wi
t
hg
r
e
a
t
s
a
t
i
s
f
a
c
t
i
o
nf
s
ome
time,
when,
tot
ouru
unspeakable
astonishment,
we
perceived
that
the
whole
offt
the
,
whe
n,
oo
ru
ns
pe
a
ka
b
l
ea
s
t
o
ni
s
me
l
nt
,
Wep
e
r
c
e
i
ve
dt
ha
t
t
hew
hol
eo
he
t
i
me
deeballet
ofofb
boots
and
characters,
including
numerous
c
ha
r
a
c
t
e
r
s
,
i
nc
l
udi
ngaan
ume
r
o
uscorps
c
o
r
psd
b
al
l
e
t
o
o
t
sa
ndshoes
s
hoe
sini
nthe
t
he
back-ground,
into
which
we
had
been
hastily
thrusting
as s
many
feet
asa
we
could
press
ba
c
kgr
ou
nd,
nt
i
o
whi
c
h
we
ha
d
be
e
n
ha
s
t
i
l
y
hr
t
us
t
nga
i
ma
ny
f
e
e
t
s
we
c
oul
dp
r
e
s
s
■
into
the
service,
were
arranging
themselves
in
order
for
dancing;
and
some
music
i
nt
ot
hes
e
vi
r
c
e
,wer
ea
r
r
a
ngl
ngt
he
ms
e
l
ve
si
nor
de
rf
o
rda
nc
l
ng;a
nds
o
memus
i
c
was
perfectly
delightful
striking
uppa
at t
the
moment,
tot
it t
they
went
without
delay.
st
r
i
ki
ngu
t
he
mo
me
n
t
,
oi
he
t
y
we
nt
wi
t
ho
ut
de
l
a
y.ItI
t
wa
s
pe
r
f
e
T
c
t
l
yd
e
l
i
ht
g
f
ul
the
market-gardener.
went
the
boots,
first
on
one
side,
tot
witness
the
agility
ow
i
t
ne
s
s
t
he
a
gi
l
i
yof
t
of
t
he
ma
r
ke
t
ga
r
de
ne
r
.Out
Out
we
nt
t
he
boo
t
s
,
f
i
r
s
t
o
no
nes
i
de
,
then
onnt
thehe
other,
then
cutting,
then
shuffiing,
then
setting
too
the
Denmark
satins,
the
he
t
no
o
t
he
r
,
t
he
nc
ut
t
ng,
i
he
t
ns
huf
ni
ng,
t
he
ns
e
t
t
i
ngt
t
he
De
nma
r
ks
a
t
i
ns
,
t
he
●
●
offt
the
advancing,
the
retreating,
then
going
round,
and
then
repeating
the
whole
a
d
va
nc
l
ng,
her
t
e
t
r
e
a
t
i
ng,
he
t
ng
ol
ngr
ou
nd
,
a
ndt
he
nr
e
pe
a
t
ngt
i
hew
hol
eo
he
■
off
the
evolutions
again,
without
appearing
toOS
suffer
ini
least
from
violence
e
vol
ut
i
o
nsa
ga
l
n,
Wi
ho
t
u
t
a
p
pe
a
r
l
ngt
ufe
r
nthe
t
hel
e
a
s
t
f
r
o
mthe
t
hev
i
ol
e
nc
eo
t
he
exercise.
103)
e
xe
r
c
i
s
e
.(p.
也.
1
03
)
■
We
were
ini
full
enjoyment
of
these
festivities
when
we
heard
aa
shrill,
and
byy
no
We
we
r
e
nthe
h
te
f
ul
l
e
n
j
o
y
me
nt
Of
t
he
s
e
f
e
s
t
i
vi
t
i
e
s
whe
n
we
he
a
r
d
s
hr
i
l
l
,
a
ndb
no
● ●
means
musical
voice,
exclaim,
'Hope
you'll
know
me
agin,
imperence!'
and
on
,e
xc
l
a
i
m,'
Ho
peyou'
l
lk
no
w mea
gl
n,l
mPe
r
e
nC
e!
'a
n do
n
me
a
nsmus
i
c
a
lvoi
c
e
looking
intently
forward
toos
seee
from
the
sound
came,
we
found
that
it t
,
wef
o
ndt
u
ha
ti
l
oo
ki
ngi
nt
e
nt
l
yf
or
wa
r
dt
ef
r
o
mwhence
whe
nc
et
hes
ou
ndc
a
me
asa
we
had
ata
first
been
inclined
proceeded,
not
from
thehe
young
lady
innthe
cloth
boots,
pr
o
c
e
e
d
e
d,
not
f
r
o
mt
yo
ung
l
a
d
yi
t
he
c
l
o
t
h
boo
t
s
,
s
we
ha
d
t
f
i
r
s
t
be
e
ni
ncl
i
ne
d
off
elderly
appearance,
who
was
seated
innaa
chair
ata
tot
suppose,
but
from
a bulky
lady
o
s
up
pos
e
,
bu
t
r
fo
ma
b
ul
kyl
a
d
yo
e
l
de
r
l
ya
ppe
a
r
a
nc
e
,
who
wa
s
s
e
a
t
e
di
c
ha
i
r
t
off
the
cellar-steps,
apparently
foro
the
purpose
of
superintending
the
sale
off
the
head
t
he
he
a
do
hec
t
e
l
l
a
r
s
t
e
ps
,
a
ppa
r
e
nt
l
yf
r
t
he
pur
pos
e
of
s
u
pe
r
nt
i
e
ndi
ngt
hes
al
eo
-62-6
2-
the
articles
arranged
there.
103-104)
he
t
rt
a
i
c
l
e
s
rr
a
a
n
g
e
d
t
h
e
r
e
.(pp.
bp.
1
0
3
1
0
4
)
-ji:
0) 51 ffl fi, ~v ,~~ ~;:ft ~iblvt::_;fO)M 0) t~ ~~ -C:~]j~if~~;:ifbitM
一番~めの引用は、深い黙想に落ち込んだ筆者の頭のなかで靴が音楽に合わせ踊
=*
< :. '*
~り出す
l±1T ~とい
v'?う
Wi2j:~&;
&I) O)-tnfJ:, -to) et ?うに行
~;:ff~き着
-W くところまで行
~ ~ \:'ff
描写であ~,
り、二番めのそれは、そのよ
~き着いた黙想か
~v ,tr.~~~~ t>,
&;tr.tJ~ tD~ ~りか
tJ~ t>ら目醒めるよ
~ g&l) Q et 5うに筆者が現実世界~;:_;f]j~~~tJt~~ ~と引き
51 ~
ら、あたかも眠
~
t O)-C:~Qo r~JlJ
Qm2j:O)fH~:a:.&X; L.しているの
-Cv \Q 0)
における描写の根幹を成
戻~tLQ~-=f~HBv't:.
され る様子を描いたものである。「
情景」,;::to~t
fJ:,
:EJ~=tR~O){~il~;:f~tJ~t~ t>t~v']j~,
-tnt;:~t-C:fJ:, ~t"? L--Cl±i-C~
et?う
は、事実-情報の伝達にほかな
らないが、それだけでは、けっ
して出てきよ
O)t~v'x_t-c.
~;tQ t;:~?う
0 。
のない文章だ~と云えるだろ
fJJWl
0) r~m
~ ~5]j~ t>らrfW:!t
J 0) m2j:~ ~と足場を移
,@ m-:a: ~ L.していったデ
-C v' "? tr. 7'.{ィケ
-7 ~ン
「
情景」の描写初期の
「
物語J」0)の会話か
;('fJ:,
rx'次に
;: rA~J
0)のカテゴリ
7J 7::1' 1) --';:'2;*tt,Qft=:JP~~~
_:a:~~ Q:' ~ ,;:t~ Q o
ーに含まれ る作品群-~と筆を進めることになる。
ズは、
「
人物」
rA~J
2 ft=:&O)
~O) 99
ft=:&~J:,
8 3 5 ip
tJ~ t>~ip
}j月にかけ
,;:~~~t
全112
作品の5うちの
作品は、11835
年lOA
10月か
ら翌年11
「
人物」~
-c,
~r:p~';:fJ\_~~ ~されたものである。
tt,tr. t 0)1:~ Qo lOA
,;: 44
0つ、
, 111
1}j月~と112
2 f]月';:-t
10月に
にそ
て、集中的に執筆発表
tt,:ett,
2
0.-r0,
1
YJ
,;:
1
0
~
v'
?
P'
J
aR
1:;b
Q
-to)
et
5
';:1'F£]j~~9J
L.
t:.
0)
れぞれ 2つずつ、 1月に 1つ とい う内訳である。そのよ
o
うに作品が集中 したの
';:~J:m!JEtJ~;bQo
~ v\?うのも、もともとこの
O)t, b ~ t ~:.O) 91'Frr~fJ:,
.r:::/v;('· ・
7-17
-1イ~ン• ・
には理由がある。とい
9作品は、ベルズ
ライフ• ・
p ロン
~ P'~tt;l:,;::t3v'-C,
and
Characters'
~
v'?うタイ
~ -1 f-/vO)b
~, i!l!~
S̀c
e
nes
andC
har
ae
t
e
r
S
'
とい
トルのもと、連続
ドン誌上において、'Scenes
t¥J';:miG~tLtr.
to)t;:tJ~t>-c:;bQo
-c:tt~T~~t~O)fJ:,
-t?うしたタイ
L.tr.~ -1 rト
的に掲載 されたものだか
らである。:.:.
ここで注
目すべきなのは、そ
/v,;::t3~tQ
(r.A~J)
S̀c
e
nes
'(ri1fJ:J)
(
「
情景」
)~と'Characters'
C̀har
ac
t
e
r
s
'
(
「
人物」)~v'?3lZff~f*-c:;b
とい う平行関係 であ
ルにおける'Scenes'
*,;:
Qる。先に
r~~!J
:. ~ -C:im~tr. et ? ';:, r~~J
~~, r~mJ
A~ ~と
物語 」~と会話、「
物語」~と人物
「
物語 」0)の~ところで述べたように、「
o
~J:,
1I11~1j.O)etv'~f*,;:;b~,
-t-O)~MO)~*~として、「
L.-C, rA~J
と会話の結 びつ
は、馴染みのよい関係にあ
り、その当然の結果
人物」~~~0)~V0
~きも同様であって然
b l~l~1:~"? -CMQ~~
t 0) ~ J~,btLQるのだが、
O)t;:tJ~, ~ところが、
::. ~7J~, C"?
~ v";:fJ:, rA
るべきものと思われ
じっさいには、
「
人
~J
21'Frr~~iiC-C,
T~~l:';:~~57J~~m~.n-cv't~v'~v\50)tJ~~f1f
全 12
作品を通 じて、予想以上に会話が使用
されていない とい うのが実情
物 」~1
t~O)-c:tbQo
t;:tJ~, ::.O)~mt,
rt~itJ
なのである。だが、この矛盾
も、「
情景」tJ~t>
か らr.A~J
「
人物」~~v\?m~:a:~tlAj\
- とい う推移 をみれ ば、
t
kfi1~-c:'~
Qo r~~ftJ
~
~~ ~り
~
Q 0 もりなどさらさらなかったのだとした
~ t~ t!.' ~ t> ~ t> t~tJ~"? tr.O)t;: ~ L- tr. t>,
納得できる。「
物語」
-~と後戻
するつ
ら、
-tn-c:¥3~-c:;bQo
-t:-ntJ~IDEm,;:, t:. ~とえば、「
;tf'i, rA~J
r!fW~J
それで当然である。それが証拠に、た
人物 」0)1'F&tJ¥':'fJ:,
の作品群には、「
物語 」
';:jO
~t Q 1'FJh tJ~-t 5うだったように、タイ
t;: "? t:. et ? ,:., ~ -1 f-ト
/v';:A~45
0) A"?ったものが幾つ
t-c. t 0) ]j~~0 t もあ
~
における作品がそ
ルに人物名の入
<,
Q]j~,
-t-nb';::tov\-C~aft:a:~rr~1t-Cv\QO)fJ:,
~~-C:fJ:tt
r11iJ:J
同様、
るが、
それ らにおいて物語を進行 させているのは、
会話ではなく、
「
情景」IWJ~,
itf!O))(=m¥-C:~Qo
~t~b~, rA~J
±~~となるべき
ttQ~~ to)
地の文-描写である。すなわち、「
人物」';:~T1'F&~fJ:,
に属す作品群は、主役
もの
~,~m0)1~b~';:A~
':'fI~~;ttr.to)~L.-C~~ft"?-Cv\Q~v\
を、場所の代わ りに人物 (Aflt9)
(
人間)に置き換
えたもの として成 り立っている とい
m-m
5うことなのだが、
::. ~ ttO)t-c.]j~, ~とはいえ、場所
~J:v';t,
~.A~
]j~~fafi-c:f~v'O)~J:t i? blv
と人物 CA.rf'f9)
(
人間)~とが等価でないのはもち
ろん
-63-6
3-
--eである。
it; Qo t~だt:.とした
L- t~ t:>,
-to) et ? ~::tI~ w!;t t:>tLt~~*
L- '"(~tm t:となった文
f~~ t~:)(_章
ら、そのように置き換え
られた結果t:.として可能
t:.とは、
'J:, ~.どのようなものだったのだろうか。
0) et ? f~ t 0) tc. '0 t~ 0) tc. 7:J ? tJ~o
~目をむけなければな
~tJ~tf~~tt1"if~ t:>f~"\O)'J:,
t~ t:とえば、次のような文章である0
*JJ:, tXO)et? f~j(_--eit;Qo
らないのは、た
The
Theoverture-to
o
ve
r
t
u
r
e
-t
owhich
whi
c
hthese
t
he
s
evarious
va
ri
o
ussounds
s
o
u
nd
shad
ha
dbeen
be
e
nana
nad
a
dlibitum
l
i
bi
t
u
m
accompaniment--eoncluded,
the
began,
and
Thomas
Potter,
a
c
c
o
mpa
ni
me
nトー
ヾOnC
l
ud
e
d
,
t
hesecond
s
e
c
o
ndpiece
pl
e
C
eb
e
g
n,
a
ndMr.
a
Mr
.
Tho
ma
sP
o
t
t
e
r
,
emboldened
proceeded
most
unprecedented
e
mbol
de
ne
dby
b
yimpunity,
i
mpu
ni
t
y
,
p
r
o
c
e
e
d
e
dtot
obehave
be
ha
veini
naam
os
tu
n
pr
e
c
e
de
n
t
e
dand
a
nd
●●
●
outrageous
manner.
of
all,
hehe
imitated
the
shake
ofof
the
principal
female
singer;
o
u
t
r
a
ge
o
us
mn
ane
r
.First
Fi
r
s
t
of
a
l
l
,
i
mi
t
a
t
e
d
t
he
s
ha
ke
t
he
pr
l
nC
I
Pa
l
f
e
ma
l
e
s
mge
r
;
then
groaned
at t
the
blue
frre,
then
affected
tot
bee
frightened
into
convulsions
of
terror
t
he
ng
r
o
a
ne
da
he
t
bl
ue
丘托,
t
h
e
na
fe
c
t
e
d
ob
丘i
h
gt
e
ne
di
nt
o
c
o
n
ul
v
s
i
o
ns
of
t
e
r
r
o
r
ata
the
appearance
of
the
ghost;
and
lastly
not
only
make
aa
running
commentary
inna
ann
t
t
he
a
p
pe
ra
a
nc
e
of
he
t
hos
g
t
;
ndl
a
a
s
t
l
y
no
t
o
nl
y
ma
ke
unni
r
ngc
omme
n
t
a
r
yi
audible
voice,
upon
the
dialogue
on
the
stage,
but
actually
awoke
Mr.
Robert
Smithers
a
ud
i
bl
e
voi
c
e
,
u
po
n
t
he
di
a
l
o
g
ue
o
n
he
t
s
t
a
ge
,
bu
t
a
c
t
u
a
l
l
y
a
wo
ke
Mr
・
Ro
be
r
t
Smi
t
he
r
s
●
who,
hearing
hisi
companion
making
a noise,
and
having
a very
indistinct
notion
of f
he
rl
a
ngh
s
c
o
mpa
ni
o
nm
a
ki
nga
noi
s
e
,
ndh
a
a
vi
nga
ve
r
yi
ndi
s
t
i
nc
t
not
i
ono
who,
I
where
he
was,
or
what
was
required
of
him,
immediately
by
way
of
imitating
a
good
whe
r
ehewa
s
,o
rwha
twa
sr
e
q
ui
r
e
dofhi
m,I
mme
di
a
t
e
l
yb
ywa
yo
fi
it
m
a
t
i
ngagoo
d
example,
set
up
thehem
most
unearthly,
unremitting,
and
appalling
howling
that
ever
e
x
m pl
a
e
,
s
e
t
u
pt
os
t
u
ne
a
r
t
hl
y
,
nr
u
e
mi
t
t
ng,
i
a
nda
p
pa
l
l
i
n
gh
o
wl
i
ngt
ha
te
ve
r
was
too
much.
was
the
general
cry.
noise
audience
heard.
a
ud
i
e
nc
e
he
a
r
d.ItI
t
wa
s
t
o
o
muc
h.'Turn
'
Tu
mthem
he
t
mout!'
o
u
t
!
'
wa
s
t
he
g
e
ne
r
a
l
c
r
y
.AAn
oi
s
e
asa
of
shuffling
off
feet,
and
mene
being
knocked
up
with
against
wainscoting
s
of
s
h
umi
ngo
f
e
e
t
,
ndm
a
nb
e
i
ng
nOc
k
ke
d
u
pw
i
hviolence
t
Vi
ol
e
nc
e
a
g
a
i
ns
t
wa
i
ns
c
o
t
i
ng
was
heard:
a hurried
'come
wa
sh
e
rd:a
a
h
ur
r
i
e
ddialogue
di
a
l
og
ueof
ofc̀
o
meout!'-'I
o
u
t
!
'
-Ìwon't!'-'You
wo
n'
t
!
'
- Ỳo
ushall!'
s
ha
l
l
!
' 'I l̀
shan't!'-'Give
meey
your
card,
Sir!'-'You're
a scoundrel,
Sir!'
and
s
ha
n'
t
!
'
-'
Gi
vem
o
urc
a
r
d,
Si
r
!
'
-'
Yo
u'
r
eas
c
o
und
r
e
l
,
Si
r
!
'a
ndsos
oforth,
f
or
t
h,
succeeded.
round
of
applause
betokened
the
approbation
off
the
audience,
and
Mr. .
s
uc
c
e
e
d
e
d.AAr
o
und
of
a
p
pl
a
us
e
be
t
o
ke
ne
d
t
he
a
p
p
r
o
ba
t
i
o
no
t
he
a
udi
e
nc
e
,
a
ndMr
Robert
Smithers
and
Thomas
Potter
found
themselves
shot
with
astonishing
Ro
be
r
tS
mi
t
he
r
sa
ndMr.
Mr
.
Tho
ma
sP
o
t
t
e
rf
o
u
ndt
he
ms
e
l
ve
ss
ho
t
wi
t
ha
s
t
o
ni
s
hi
ng
swiftness
into
the
road,
without
having
had
the
trouble
of
once
putting
foot
tot
ground
f
he
s
s
i
n
t
o
t
he
r
oa
d,
wi
ho
t
u
t
h
a
vi
ng
ha
d
he
t
t
r
o
ubl
e
of
o
nc
e
put
t
i
ngf
oo
t
og
r
ou
nd
s
wi
of
their
rapid
descent.
312-313)
during
the
whole
progress
d
u
r
ng
i
t
he
whol
e
pr
og
r
e
s
s
of
t
h
e
i
r
r
a
pi
d
d
e
s
c
e
n
t
.(pp.
bp.
31
2
31
3
)
flflO)
cl:: v,]Pt=- ~りが、給料
tJ~, ~;fGt 13日を待って、一夜
~~'0 '"(, -~~~:=P':'~lj.~7J~T
v'?う~~fr<7)­
仲のよいふた
を派手に飲み明かすt:とい
物語 の一
W--eit;
Qo
~~tA'0
t~*':']Pt=~
lJ:_IJ~'::~
~
tti
L-,
Ij~'
~~
~
L-,
pp
~ t±1 ~さ
節である.酔っ払った未にふた りは劇場に繰 り出 し、騒 ぎを起 こし、叩き出
t1れQる。その場面の引用だが、ここで注
~ <7) ~ fti <7) 5\ ffl t~ tJ~, ~ ~ ~7± ~目したいのは、描写の中身である。
L- t=- " ' (J) 'J:, m2J. (J) g:t ~ --e £ltJ Q t もっ
'0
t:.とはっき
'J:~ ~ ~り云えば、描き出されている
~ ;t'J:, ti~ l±i ~ n '"(v' Q rlb~
J, 、それである。
-tn-c:£ltJ Qo :.これは同
(lAJ:1RJ ctta2j:-C:
「
動き」
じ描 写で
it;~-ct,
ri1ff(J
t>nf~7J~'0t=t(J)--e£ltJQo -tnt>~:':Jov'-C
の諸作品には認めら
れなかったものである。それ
らにおいて
あっても、「
情景」(J)"'tP&":"J:~~
lJ:,
"\7J~h:t.A-7v7-(J)~td::m~L-<,
~1.f:L-,"("\Qt(J)~tlfffi,
Jltf(iJ~ti~
は、いかにもスケ
ッチの名 に相応 しく、停止
しているものや場面、風景が描写
(J)q:tJt~mpx:
-C,,\t=-O)t-!.tJ~, rA~J
-fi L-して、動きが描写
'"(, Ib~ tJ~ti~<7)g:t
の中身を構成L-していたのだが、「
人物」~:.:to"''"('J:,
においては、一転
の中
0
0
-64ー6
4-
JL'C:
f~Qo D-tPi?JtIJ"
::.n;6~ rA~J
~*
心 となる。静か
ら動、これが
「
人物」~~:t3~tQA-7V7-O)~,*f~O)tt;6~"
におけるスケッチの意味なのだが、結果
C:として成
~ -CPX: ~り立っ作品の傾向
:sL0fp6bO)fij{rPJ C:としては、
~ -C'J:" :;:"J~~v'\
mM
v'~ t::j]rPJ~~~~o
喜劇や笑い、
滑稽C:といった方向性
を持っ。
Tf~t>~"
-to) et ?うに
~;: ~して
-r rA~J
Wi¥ C:とい
v' ?う点で
~ -c: ri1t~J
に属す作品群は、描写
「
情景」
すなわち、そのよ
「
人物」~;:ltI.Tf'F£~~J:"
c:mt~Qim~~$-<~~00t,
f'FJbO)f~rPJc:v'?~-C:~J:"
r~~§J
- と急速 に
と重なる部分を多 く持ちつつも、作品の傾向とい
う点では、「
物語」~C:~Jm~;:
tj€ili
-r ~ < ~ID&~あるいは狂気
0 v'~J:~~ C:とい
v'?う目にはみえないものを描写
~ ~;: 'J:Jj.;t f~v' t 0) ~m~ ~f~v
'~B: ~り、
"
接近~してゆく。意識
しない限
0
r~~!J
v' ?う
j]カテ
7"::j'!J
~ ~5GPX: ~させ
1t Qることはできない。それについては、
:. C: 'J:-C:~ f~v '0 .:etL~;: 0v '-r ~J:" r*
ゴリーを完成
「
大
「
物語」C:とい
7§¥fc7j.O)9EJ
0v \ -Cp~ Cじた際にみた
t::~~;:c7j.t:: C:とお
:t3 ~りだが、そこにおける描写にも、多
tt;6~, -t:' ~;:jO ~t 0 Wi~~;: t, -$
酒呑みの死」~;:について論
~~;::.
:. ~~ 5う
t1J~
;6~f~?うことは、先の引用をふ
:. C: 'J:, JiG0)51ffl ~ ~ ~り
Jl&~
-C J;.tL~t~ i?Jらかである。
;6~--e(b Q o
分にここで云
動きが伴
返ってみれば明
t1J~~ml:B-c:~-r'J:l.:6?-r,
~~~Qv\~J:~~O)m~t
13J1lli~;:f~Qo f)]WJO) r~
動きを描出できては じめて、
意識あるいは狂気の描写も可能になる。初期の
「
物
~frJ
tW~;:Mtv
'-C, r/IfJ=J"
rA~J
7'17
~ ;(;6~ j] 7'::i'!J ~~f.$1T
1t-Cv'~
群に続いて、「
情景」、「
人物」c:とデ
ィケンズがカテゴリ
ーを移行~させていっ
語」
t::~_~;:'J:,
.:e 5うした特別な意味があったのである。それが証拠に、これ
~t::~5JIJt~#~;6~~~t::O)~£bQo -t:-:t1ib~~iE1!l11~;:, :.nGO)
た経緯には、そ
らの
~*'J:iX0)1'F£,
Tf~vi:J, Weov??
1 v? e・
A~/{-;(~
~;:j3v'-C+=~~;:に
結果は次の作品、すなわち、『
ピックウイック
ペーパーズ』において十二分
t::
m;O~
tL Qることになるだろ
:. C: ~;: f~ Q 0 5う
0 。人物
A ~ C:と会話、情景の描写
~~, i1Jt: 0) Ht ¥ C:と動きの措写、笑
I1J ~ 0) HB ¥" ~ Vい
' C:と
活か~され
*
rifm,
ntjF ~され
:t1Qff~
v'~ t::A-~~;: tC:;6~, -to) et ? ~;: L-してみてよいな
-C c7j. -c et v'f~ ~,
滑稽、暗示
る狂気C:といった具合にだが、そのように
ら、本
m;6~fb~M
~ -Cv\Q A Jr v 7- c:とは、すなわち、獲得
~j:, -tftvi:J, ~1~~:t1Q~~IJ\~O)JJi~~
稿が問題c:としているスケッチ
され るべき小説の方法-c:と
mii
~Ij
J1iMi, -t:- 0) c: ~ ~'~ 0)fN. O)~, lb QV' ~J:,
Ij\mt C:とは何か
'J:fiiJ;O~ C:とい
v' 5う問いの
rR~ v' 0)
到Qる道筋、そのときどきの仮の姿、あるいは、短篇小説
~;t
~Mf* ~してみせたものだった
-C ~1tt:: t O)tt~ t:: c:とも云えるだろ
t ~;t Q tt 0 ?う
0 。会話を中心
~~~lflJL' c:としたむ
~t::tr ~しろ
0
答 えを解体
wJ1:
_K4!f~
;6~i?J,
~Qv·\'J:, 1b~(J)l9JQWi~""'C:f.$1T~t~;O~~,
単純なr~~frJ
「
物語」か
ら、停止~t::,
した、あるいは、動きのある描写と移行 しなが ら、
-to);t~~J;.;t-C<Q,
tc.c:;tfi
「
モンマスeA
・スr!J-r~;:
トリー トに
その先にみえてくる、た
とえば r*i§-¥fJ;.O)9EJ
「
大酒春みの死」~や r.::c~"Y'A
jo~t
Q~mJ」C:といった作品の提示す
v\":) t:: fF£O)~~T Q,
19J Q~~~;:jov\-C ~J:5GPX: ~された領域
tLt::~~O)の
る、ある意味においては完成
おける黙想
~~lto)~o
~ ~ V\, Wij{
;(0) A -7 V 7-#!~ ~;:iO ~t Q 1'FjHJ:-$II8i~~iJl Q
iJ~" 'd)~'
物語の姿。Cじっさい、『
ボズのスケッチ集』における作風は多岐に渡
るが、めざ
TすC:ところは、その一点に絞
:. 0 ''i, -t (J) - J~ ~;: ~ i?J:t1-C
v' t:: 0) -c: lb Q
られていたのである.
0
~q:t*m-c:ftlii
-CV'Q O)'i, r:fXib~~lRJ
_t;:~tt~iJ~,
:.tL~J: t l:: t C:
篇だけだが、これはもともと
集中本稿で論C~
じ残~しているのは、「
我が教区」77
-1イrj::::.:/~'
?クロニクルにおいて、「
P::::'? JV~::'iOv\-c, rez:/
v'?うタイ
~ -1 rlvO)
トル のt も
ヴニングe ・
ロンF~0).A7
ドンのスケVTJ
ッチ」C:とい
c:il_~t1t::~Y-A'O)-tm-C:~Qo
-t:-?うしたタイ
~t::~-1 rJvO)1f~~,
19JQv":t,,
と連載 されたシ リーズの一部である。そ
トルの有 り様、あるい
は、
.:eそのほとん
O)'~ C: Iv ~';6~
1B~P~WJ ~ JP] Cじくす
< T Qるとい
C: V\ 5う
_~;o~
の作品群C:と発表時期を同
事実か6].;--C
らみて
どが r11/j:J
「
情景」O)f'F£~
b"
r~ib~~~J
~7t';: r11iJt:J
7篇の役割あるいは特質は、多分に
「
情景」O).:enc:m~TQ
のそれ と重複す る
も、「
我が教区」7_0)~WIJ~Qv\~J:~Jt'J:"
bO)C:J;.-C
etv't;::0 50う。すなわち、会話
Tf~bi?" ~~J::よりは地の文に力点が置かれ、場
~ ,:titt!O)Jt,;:j]i~Co~_;O~t1" m-m'::'
もの とみてよいだろ
所に
0v\-C~:t,
~iJ~~[2{ C:と限定
~Ita: ~されている以上、代わって人物が主要な役割
:t1-Cv\QfAJ:" ft:b~ -C A~;6~±~f~~WIJ~*t::
ついては、我が教区
を果た
-65-6
5-
-tす~といった作品か
V\ '0 t:. f1=£;6~ t:>ら成
fiX: Qるのだが、それに
(l) tt]j~, -t:- n~;: 0しても、ここでも
-c t, :. ~ 1: t r11f:!(J
~~ iEt
「
情景」(l)f1=~o
の作品に似
*m
-c,
r.A.4WJ
~ Gnt:.
J: 5 t~m~t~tfJ~ ~;:~:t)\:~t-cv\Qo
の作品群においてみ
られたような活発な動きには欠けている。本稿
て、「
人物」(7)f"F&~~;:iOv\-c
7J~iJl!
'0 -C ~ t:. J: :> t~fjtrr(l)$JLJ&J1';6~iE 0しい
v\ ~とした
0 t:. t:>,
tr 0":'
lli M(l)~* e:と云えな
~;t t~
が辿ってきたような試行の軌跡が正
ら、む
しろ当然の結果
"\::.
C:. t t~" "(J)t-!.7J~o
いこともないのだが。
vいずれに
\-rtIA;: 06,
-t:-lvf~Js,.
~;:A Jr 'Y T ~とい
V\ ?う
G1t~~im
tf~
7'.{ Jr ~ A'iJ~
しろ、
そんなふ5うにスケッチ
試みを通t:.""(,
じて、
若 きディケンズが
IJ"'m(J)1Jr~~=¥~;:An-cv\'0t:.e:v":><7)'i'~Ive:
?~~Qo :'(1)j]rtHi,
m:ji
小説の方法を手に入れていった とい うのはほん とうである。
この方法は、短篇
IJ"~~;:
<!:: ~'~ Gf\
*_/J"~~;: tJilffl ~:n
-c, ~k (1)!=fJ~~v'~ffii c:.として
0 -C?クル
/v
小説 にとどま
らず、長篇小説にも適用
されて、数々の印象深い場面
-1イ'Y?
~~ '../? G~~OOi*O)""'../~;:
J: 'J ttv
\J:Jf Gn -C t1> <::. e: ~;:t~ Q O)tt;6~,
ックシャンクら
挿絵画家のペ ンにより
拾い上げられてゆくことになるのだが、
-t:-:>
l,t:.:' ~ iJ~fiX: 'Jり立つ所以については、いずれ詳
ft--=>m.b{~;:0v\-Clj:, v'-rni~ 0しく考察する価値があるも
<~~-tQfdfifitiJ~&:>Q t
そ うしたことが成
0)
l~ b:n 0
~あるいは、
QV" ,:t, t:.じっさい、そ
'0 ~ V\, -t:-:>う
-tす{)ることでは
:. e: ~ ,j: Cじめてみえてくる短篇
MJ -C 7j.;t -C <Q m:Ji
の~と思われる。
0
IJ"~O)~f*~v\:>
t(1)t~Q(1)ipt l,nt~"\1.,,,
tte:とした
1."t:.G,
~~~n§f*;6~
小税の条件 とい うものもあるのかもしれない
し、だ
ら、挿絵それ
自体が
~bMJ-CJ4~~v\~~%t~~tt~'J~~Qb~tt-!.iJ~,
tm{PJitlv, 7c(l)7?A 1'0)
きわめて興味深い考察対象 ともな り得 るわけだが、如何せん、そのテクス
トの
fBlm'j:;h
~ 'Jりにも膨大である。残念なが
,;: t~*1:~ Q o tt~f~iJ~ ~,
~£ ~;:~ 'Jり
ill-t
~;:l'j:, mT~'ぎる
0
範囲はあま
ら、安易に寄
道すQるには、重す
tl:$
~btl''it~ G t~v \tt 6 :>う。1."したがって、次は
t:.iJ~ '0 -C, rx,:t W『
1::ピックウイック
'Y ? ? .{ '/? · ・
~--/{
仕事<!::と云わねばならないだろ
ペ ーパ
0
0
--ーズ』である。それの持つ短篇小説性について考えてみることにしよう
;(~ 1:~ {)o 7cn(l)~--=>m_/J"~J~~;:--=>" \-C~;t -C ~ Q :. t: ~;: 1." J: 50 。
*引用等においては、P
e
n
g
ui
nCf
a
s
si
c
sを使用 した。
-66-6
6-
Fly UP