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1/12 2010 年(平成 22 年)度 行政情報の電子的提供業務及び電子申請

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1/12 2010 年(平成 22 年)度 行政情報の電子的提供業務及び電子申請
2010 年(平成 22 年)度
行政情報の電子的提供業務及び電子申請等受付業務の
業務・システム最適化実施評価報告書
2011 年(平成 23 年)9 月 14 日
各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定
1.行政情報の電子的提供及び電子申請等受付業務・システムの概要
項
目
内
容
個別管理組織担当課室名
総務省行政管理局行政情報システム企画課
府省全体管理組織
総務省大臣官房企画課
担当課室名
評価期間
2010 年4月1日~2011 年3月 31 日
最適化工程の段階
運用段階
2.運用段階における評価
(1) 行政情報の電子的提供業務
ア 各府省における情報提供サイトの集約
(最適化の実施内容)
各府省は、府省内の複数の情報提供サイトや地方支分部局等のサイトについて、
それぞれに機器、回線等を設置・運用している場合は、引き続きその形態により設
置・運用することがやむを得ないものを除き、原則として一つのインターネット接
続口、機器等に集約を図ることとし、最適化の方向性、実施予定時期等を明記した
別紙1の見直し計画に沿って、計画的に最適化を実施する。また、今後新たに情報
提供サイトを設置する場合においても、原則として既存のインターネット接続口、
サーバ等を利用することとする。
これにより、年間約 15.1 億円(試算値)の経費節減が見込まれる。
(最適化の実施状況)
・ 各府省は、現行の形態により設置・運用することがやむを得ないものを除き、見直し計
画に沿って、情報提供サイトの集約に向けた取組を実施中である。
・ 2010 年度末現在、19 府省中 17 府省(内閣官房、内閣法制局、人事院、内閣府、宮内庁、
公正取引委員会、警察庁、金融庁、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、
農林水産省、経済産業省、国土交通省、防衛省)が情報提供サイトの集約を完了し、これ
ら 17 府省のサイト数(各ドメインに対するホスト数の合計)は、1,082 から 251 に減少し
た。
・ この集約が完了した結果、2010 年度末現在、3,064,104 千円の経費節減効果が発生した。
1/12
【最適化実施の評価】
○課題及び問題とその原因
情報提供サイトの集約の実績値(17府省)が最終的な目標値(19府省)を下回っており、
当該サイトの集約等が遅延している状況にあるが、この理由として、該当府省において集約
に必要な回線の確保など環境整備が間に合わなかったことにより、サイト集約時期の見直し
が行われたことなどの事情がみられる。
○対策
本実施内容が完了していない2府省(総務省、環境省)については、2011 年度中の完了
に向けて、着実に取組を実施する。
イ 情報提供サイトの集約による業務の効率化
(最適化の実施内容)
各府省は、別紙1の見直し計画に沿った情報提供サイトの集約により、これまで
各サイトを設置・運用する機関ごとに実施していた機器等の調達や保守・障害対応
等に係る業務の効率化を図る。また、集約に当たっては、電子的提供業務の集約や
提供情報の重複排除、ホームページ掲載業務の外部委託等業務の効率化に積極的に
取り組む。
これにより、年間延べ約 7,700 日(試算値)の業務処理時間の短縮が見込まれる。
(最適化の実施状況)
・ 各府省は、現行の形態により設置・運用することがやむを得ないものを除き、見直し計
画に沿って、情報提供サイトの集約に向けた取組を実施中である。
・ 2010 年度末現在、19 府省中 17 府省(内閣官房、内閣法制局、人事院、内閣府、宮内庁、
公正取引委員会、警察庁、金融庁、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、
農林水産省、経済産業省、国土交通省、防衛省)が情報提供サイトの集約を完了し、機器
等の調達、保守・障害対応等に係る業務の効率化を図った。
・ この集約が完了した結果、2010 年度末現在、98,737 時間の業務処理時間の短縮効果が
発生した。
【最適化実施の評価】
○課題及び問題とその原因
情報提供サイトの集約の実績値(17府省)が最終的な目標値(19府省)を下回っており、
当該サイトの集約等が遅延している状況にあるが、この理由として、該当府省において集約
に必要な回線の確保など環境整備が間に合わなかったことにより、サイト集約時期の見直し
が行われたことなどの事情がみられる。
○対策
本実施内容が完了していない2府省(総務省、環境省)については、2011 年度中の完了
に向けて、着実に取組を実施する。
2/12
ウ 各府省が共通的に整備するデータベースシステムの見直し
(最適化の実施内容)
(1)
各府省が共通的に整備しているデータベースシステム(クリアリングシステ
ム、白書等データベース等)については、現在の個別のデータベースによる提
供方法から、HTML 形式等でホームページに掲載しホームページ検索を利用して
検索ができる方法に切り替えるなどを含め、より適切かつ効率的な提供手段を
用いることとし、各府省は、最適化の方向性、実施予定時期等を明記した別紙
2の見直し計画に沿って見直しを行う。
(2)
各府省が行政文書ファイル管理システムを整備して行っている行政文書ファ
イル管理簿の公表については、総務省が e-Gov において運用している総合行政
文書ファイル管理システムを利用して行うこととし、各府省は別紙2の見直し
計画に沿って見直しを行う。
これにより、年間約 1.1 億円(試算値)の経費節減が見込まれる。
(最適化の実施状況)
・ 各府省は、見直し計画に沿って、データベースシステムの見直しの取組を実施している。
・ 2008 年度末までに、すべての府省(18 府省:内閣法制局、人事院、内閣府、宮内庁、
公正取引委員会、警察庁、金融庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生
労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省)がデータベースシステ
ムの見直しを完了し、
これら 18 府省のデータベースシステム数が 48 から 12 に減少した。
・ この見直しが完了した結果、2008 年度末までに、99,302 千円の経費節減効果が発生し
た。
【最適化実施の評価】
○課題及び問題とその原因
なし
○対策
なし
3/12
(2) 電子申請等受付業務
ア 窓口システムの整備
(最適化の実施内容)
総務省は、e-Govに、窓口システムを2006年(平成18年)3月末までに整備する(窓
口システムの概要は別紙3参照。)。その際、以下のようにシステムの利便性の向上、
効率性に留意しつつ整備を行う。
①
窓口システムの利用のための事前の利用登録などの事前準備を不要にするなど
利用方法の簡素化
②
各手続に関して申請データの作成、形式チェック等を共通的に行えるようにす
るための申請データ形式の統一
③
複数申請一括提出機能、代理申請機能、公的個人認証対応など各府省共通的な
機能の一元的な整備。
これにより約2.7億円(試算値)の経費節減が見込まれる。
(最適化の実施状況)
・ e-Gov の窓口システムは、2005 年度末に整備を完了し、2006 年度から運用を開始し、
安定稼働している。
・
システムの利便性の向上については、毎年度利用者を対象としてアンケート調査を実
施しており、2010 年度においても「e-Gov ニーズ把握のためのアンケート調査」を実施
し、e-Gov の利便性に対する意見・要望を把握した。
【最適化実施の評価】
○課題及び問題とその原因
e-Gov においては、逐次、利用者等の意見を踏まえた利便性の向上を図ってきたところで
あるが、アンケート調査の結果では利用者の満足度は必ずしも高くなく、利便性の向上に関
する意見・要望が寄せられている。
また、
「新たな情報通信技術戦略」
(2010 年5月 11 日高度情報通信ネットワーク社会推進
戦略本部決定)において、e-Gov の利便性向上に取り組むこととされている。
○対策
引き続き利用者アンケート等を実施し、利便性の向上に関する意見・要望の把握に努め、
予算の範囲内で改善を図っていく。
4/12
イ 窓口システムの利用に伴う各府省の電子申請システムの見直し
(最適化の実施内容)
各府省は、別紙4に掲げる個別の専用システムにより処理することが適当な手続を
除き、原則として 2006 年度(平成 18 年度)までに、窓口システムを利用して申請を
受け付けることとし、別途定める移行計画に沿って電子申請システムの機能の移行作
業(窓口システムと連携するために必要な審査等を行うシステムの改修等を含む。)
を行う。
また、各府省が窓口システムの利用に必要な、窓口システムと各府省を連携するシ
ステムに係る機器については、可能な限り、窓口システム利用に伴い不要となる既存
の電子申請システムの一部機器を転用するなど新たな投資を抑制するとともに、連携
するシステムに必要なアプリケーションについては、各府省におけるシステム改修等
が最小限となるよう考慮しつつ総務省において一元的に開発するなど効率的な整備
を行う。
なお、新たに申請・届出等手続の電子化を行う際には、個別の専用システムにより
処理することが適当な手続を除き、窓口システムの機能を利用することとする。
これにより、年間約 0.6 億円(試算値)の経費節減が見込まれるとともに、年間延
べ約 700 日(試算値)の業務処理時間の短縮が見込まれる。
(最適化の実施状況)
・ 2009 年度末までに、15 府省中 12 府省(内閣府、公正取引委員会、警察庁、金融庁、総
務省、財務省(3システム)、厚生労働省(2システム)、農林水産省、経済産業省、国土
交通省、環境省、防衛省)が窓口システムを利用して申請を受け付けるように移行した。
なお、移行に当たっては、窓口システムと各府省を連携する機能について、共通のイン
ターフェースを基本として総務省が一元的に開発することにより効率的な整備を行った。
・ e-Govに移行したシステムのうち、「オンライン利用拡大行動計画」
(2008年9月12日高
度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部決定)に基づき、利用率が極めて低調である等
の手続のオンライン化について見直しが行われた結果、次のオンライン申請システムは停
止し、e-Govとの連携も停止した。
(e-Govに電子申請受付窓口機能を移行した府省のうち、連携を停止したもの)
内閣府:2010年3月停止
公正取引委員会:2010年3月停止
総務省:2010年3月停止
財務省:2010年3月停止(3システム)
農林水産省:2010年3月停止
防衛省:2009年3月停止
・ また、e-Govに移行しなかった次のオンライン申請システムについては、停止、又は停
止予定となっている。
(e-Govに電子申請受付窓口機能を移行しなかった府省)
法務省:2012年1月停止予定
5/12
外務省:2007年2月停止
文部科学省:2009年3月停止
【最適化実施の評価】
○課題及び問題とその原因
「オンライン利用拡大行動計画」において、これまでの原則すべての行政手続をオンライ
ン利用可能にするという方針が転換され、申請・届出等手続におけるオンライン利用の見直
し等が行われた結果、本最適化計画策定時に e-Gov と連携することとされた 15 府省 18 シス
テムのうち、2010 年度末時点で連携しているシステムは、6府省7システムにとどまって
おり、計画と現状が大きく異なっている。
また、利用者の利便性の向上に対するニーズが増大する一方で、e-Gov が汎用的な窓口シ
ステムとして整備されたことに起因する技術的制約及び予算上の制約により、個々の手続ご
との利用者のニーズ特性に適した機能改善を行うことが困難となっている
○対策
e-Gov については、手続所管府省のオンライン利用の継続・停止の状況及び各手続の利用
状況等を総合的に勘案して、利用者の利便性・満足度や費用対効果の観点から各府省ととも
に今後の役割・機能の検討を行い、必要に応じて本最適化計画を改定する。
(3) その他共通的事項
行政ポータルサイトの統一性の確保、連携強化等
(最適化の実施内容)
(1) ホームページ提供情報の充実、アクセシビリティ対応等
各府省は、電子的提供指針に沿って、引き続きホームページによる情報提供の充実
を進めるとともに、ホームページ上の共通カテゴリーの設定、表示位置の整合性等の
統一性確保やウェブコンテンツ(掲載情報)に関する日本工業規格(JISX8341-3)
(以
下「ウェブコンテンツ JIS」と言う。)を踏まえた高齢者・障害者に配慮したホームペ
ージの作成等を進める。
(2) e-Gov の運用と各府省、関係機関等との連携強化等
e-Gov について、窓口システムの機能が整備されることも踏まえ、行政ポータルサ
イトの機能強化を図ることとし、各府省の情報提供サイトと連携して分野別情報の提
供や、窓口システムを利用しない電子申請システムを含めた手続案内情報の提供、申
請画面への案内、関連情報の提供等を分かりやすく行う機能などを検討し、政府全体
として分かりやすい情報提供や使いやすさの向上等を図る。また、ウェブコンテンツ
JIS への対応や、e-Gov(窓口システム等各府省が共通に利用する機能を含む。)の利
用方法等についての電子政府利用支援センターによる一元的な相談・案内の実施など
システムの使いやすさ、分かりやすさ等にも留意する。 また、上記の取組において
は、地方公共団体、国会、裁判所等国の行政機関以外の機関、民間団体等の情報提供
サイトや電子申請システム等とも、各機関の協力を得て、リンクによる案内等を行う
など、関係機関との連携を図る。
6/12
(最適化の実施状況)
・ 対象の 19 府省(内閣官房、内閣法制局、人事院、内閣府、宮内庁、公正取引委員会、
警察庁、金融庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産
省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省)について、ウェブコンテンツ(掲載情報)
に関する日本工業規格(JISX8341-3)を踏まえ高齢者・障害者に配慮したホームページ(本
省庁、地方支分部局等)の作成状況を調査したところ、府省ごとに進捗状況にばらつきは
あるものの、すべての府省において、より高齢者・障害者に配慮したホームページの作成
等を進めている。
・ 2009 年度から 2010 年度にかけて行われた、総務省行政評価局が実施した「ホームペー
ジのバリアフリー化の推進に関する調査」結果に基づく勧告において指摘された、機種依
存文字の使用、利用しにくい入力欄、音声読み上げソフトが効率的にコンテンツを認識で
きない文書構造等について改善を行っている。
・ e-Gov においては、音声読み上げソフト等が効率的に認識できる見出し等の文書構造の
設定や、アイコン等のデザイン、表題等をわかりやすく変更するなど、指摘事項すべてに
ついて 2010 年度中に改善を行った。
・ e-Gov については、平成 22 年度の総務省行政事業レビューにおいて、
「事業の継続につ
いて再検討が必要」との評決があった。これを受けて見直しを行った結果、府省ホームペ
ージ検索の廃止(民間検索サービスの活用)、電子申請体験システムの廃止、電子政府利
用支援センター(ヘルプデスク)の機器の保守料の削減、運用要員の縮減等を実施するこ
とにより、大幅な経費節減を図る一方、公文書等の管理に関する法律(平成 21 年 7 月 1
日 法律第 66 号)への対応や、パブリックコメントの意見入力・提出フォームの追加等強
化・改善すべき機能については所要経費を計上し、メリハリのある対応を行った。
【最適化実施の評価】
○課題及び問題とその原因
勧告における指摘事項すべてについて改善を行った府省もあるが、予算等の制約により、
指摘事項の改善が一部、2011 年度以降に持ち越されている府省がある。
○対策
各府省ホームページ及び e-Gov については、引き続き、予算の範囲内でウェブコンテンツ
に関する日本工業規格(JISX8341-3)を踏まえた高齢者・障害者に配慮したホームページの
作成等に努める。
7/12
(4) 安全性、信頼性の確保及び個人情報の保護
(最適化の実施内容)
e-Govにおいては、国民等利用者からの電子申請を一元的に受け付けるための窓口
システムを整備するなど、個人情報その他の重要な情報を取り扱うシステムである
点に留意し、また、外部のみならず内部からの侵入等のおそれについて考慮し、ア
クセス制御機能、アクセス記録取得機能等の技術的セキュリティのみならず、バッ
クアップ体制の検討やシステム監視機能の整備等人的及び物理的セキュリティにつ
いても対策を講じることにより、安全性・信頼性を十分に確保することとする。ま
た、各府省の情報提供サイト、電子申請システム(窓口システムとの連携システム
を含む。)についても、各府省の情報セキュリティポリシーに沿って、引き続き必
要な対策を講ずる。
(最適化の実施状況)
・ e-Gov においては、
「総務省情報セキュリティポリシー」を遵守するとともに、「電子政
府の総合窓口システム運用管理規程」に基づきセキュリティの確保に必要な対策を講じつ
つ運用していたが、2010 年度において、e-Gov を通じて行われた電子申請手続において、
誤って他者の個人情報がダウンロードされる事案が発生した。
【最適化実施の評価】
○課題及び問題とその原因
障害の原因は窓口システムのプログラムミスであった。
○対策
障害の原因となった窓口システムのプログラムを修正するとともに、過去に同様の事案が
発生していなかったかどうか調査し、セキュリティ面を含めた e-Gov 全体の総点検を行い、
再発防止を図った。引き続きセキュリティの確保に必要な対策を継続して講じていく。
8/12
3.最適化の効果の評価
(1) 最適化効果指標の目標値に対する達成度の評価
ア 行政情報の電子的提供業務
【最適化共通効果指標】
①削減経費(単位:千円)
<本年度目標削減値> 1,614,542
<本年度実績削減値> 3,163,406
<評価>
2010 年度の目標値(1,614,542)に対し、実績値(3,163,406)が上回っており、2010
年度の目標値を達成した。
②削減業務処理時間(単位:時間)
<本年度目標削減値> 61,776
<本年度実績削減値> 98,737
<評価>
2010 年度の目標値(61,776)に対し、実績値(98,737)が上回っており、2010 年度の
目標値を達成した。
【最適化個別効果指標】
①各府省情報提供サイトの機器等の集約達成率(単位:%)
<本年度目標値> 100
<本年度実績値>
89
<評価>
2010 年度の目標値(100)に対し、実績値(89)が下回っているが、これは、集約
に必要な回線の確保など環境整備が間に合わなかったことにより集約時期を変更し
たものなどがあることによるものである。
②各府省共通データベースの見直し達成率(単位:%)
<本年度目標値> 100
<本年度実績値> 100
<評価>
各府省共通データベースの見直し対象となる府省数(18)に対する 2009 年度まで
に見直しが完了した府省数(18)の割合(見直し達成率)は 100%であり、目標値を
達成した。
9/12
イ 電子申請等受付業務
①削減経費(単位:千円)
<本年度目標削減値>
49,787
<本年度実績削減値> 1,543,422
<評価>
2010 年度の目標値(49,787)を実績値(1,543,422)が大きく上回っている。
削減経費については、最適化実施前の運用経費と実施後の運用経費の差額を削減値
としているが、府省によっては、最適化実施前又は実施後の運用経費にシステム構築
経費や他システムの回線経費を加えて計上しているもの、運用経費と切り離すことが
困難な経費が含まれた額を計上しているもの、窓口システムへ移行した際に当該シス
テムで取り扱う申請手続数を大幅に削減することによりシステムの規模を小さくし
ているものがある。このため、目標削減値と実績削減値を単純に比較し、評価するこ
とはできない。
②削減業務処理時間(単位:時間)
<本年度目標削減値> 5,664
<本年度実績削減値> 6,029
<評価>
2010 年度の目標値(5,664)を実績値(6,029)が上回っており、2010 年度の目標値を
達成した。
【最適化個別効果指標】
①利用者満足度(単位:%)
<本年度目標値> 60
<本年度実績値> 20.4
<評価>
e-Gov のうち、よく利用するメニューとして電子申請を挙げた利用者に対し、満足
度に関してアンケート(回答数 535 件)を行った結果(
「大変満足」、
「やや満足」な
どの回答数/「全有効回答数」×100)、実績値が 20.4%と昨年度より向上したが、目
標値の 60%に届かなかった。利用者の使い勝手を改善するなど、利用者満足度の更
なる向上を図っていく必要がある。
②各府省汎用受付システムの集約達成率(単位:%)
<本年度目標値> 100
<本年度実績値>
80
<評価>
窓口システムに集約対象となる各府省の汎用受付システム(15 府省)に対する 2009
年度までに集約した汎用受付システム(12 府省)の集約達成率は 80%であり、目標
値の 100%(15 府省)に届かなかった。2010 年度末までに窓口システムへ移行してい
10/12
ない府省は、システムの停止及び停止予定であることによるものである。
③e-Gov 利用件数(単位:万件)
<本年度目標値> 3,000
<本年度実績値> 7,879
<評価>
2010 年度における e-Gov へのアクセス件数は、7,879 万件であり、目標値を達成し
た。
(2) サービス指標の目標値に対する達成度の評価
【共通サービス指標】
①稼働率(単位:%)
<本年度目標稼働率> 99.90
<本年度実績稼働率> 99.99
8,759(実稼働時間)/8,760(予定稼働時間)×100
<評価>
2010 年度における e-Gov の稼働率は 99.99%であり、目標値を達成した。
4.最適化実施の総合評価
(1) 安定してシステムを稼働させていることを評価する。
(2) 行政情報の電子的提供業務について
a.
稼働開始後年数を経過していることと、情報提供サイトを集約した府省で削減効果
が創出されていることを考慮すると、早期に集約を行う必要がある。次年度は対象府
省と協議し確実な移行計画を立案することを期待する。
(3) 電子申請等受付業務について
a.
集約され統一されたシステムが、利用者にとっての利便性の向上に直結するわけで
はないので、集約することにより利用者・提供者共にメリットのあるシステムの条件
を明確にした上で、集約を推進することを期待する。
b.
当初計画と大幅に基準や費用対効果が異なる場合は、最適化計画の見直しを実施す
ること。
(4) 統一性・利便性について
a.
行政ポータルサイトの統一性の確保、連携強化に関してはアンケート調査などの結
果から利用者の満足度の視点を再考し、システム設計を見直すことを期待する。
b.
見直した新たな設計思想は、参画している各府省に対して強い意志を持って適用し、
統一性を確保することが肝要と判断する。
5.その他
・特になし
11/12
6.添付書類
・最適化効果指標・サービス指標一覧
12/12
最適化効果指標・サービス指標一覧
(行政情報の電子的提供業務・システム)
2011 年 ( 平 成 23 年 ) 9 月 14 日
各 府 省 情 報 化 統 括 責 任 者 ( CIO ) 連 絡 会 議 決 定
1. 最適化効果指標
(1) 最適化共通効果指標
①経費削減 (単位:千円)
初年度目
2006年度
全体
最適化実施前の経費 (a)
2年度目
2007年度
11,460,599
(a')
最適化実施後の経費(試算値) (b)
-
削減経費(目標値) ((a)-(b))
-
最適化実施後の経費(実績値) (c)
削減経費(実績値) ((a)-(c))
3年度目
2008年度
4年度目
2009年度
5年度目
2010年度
11,460,599
11,460,599
11,460,599
11,460,599
177,596
11,460,599
11,460,599
11,460,599
73,068
9,846,057
9,846,057
9,846,057
104,528
1,614,542
1,614,542
1,614,542
11,126,694
11,042,863
11,026,056
9,808,628
8,297,193
333,905
417,736
434,543
1,651,971
3,163,406
初年度目
2006年度
11,283,003
2年度目
2007年度
11,283,003
4年度目
2009年度
11,283,003
9,772,989
1,510,014
9,730,334
1,552,669
5年度目
2010年度
11,283,003
9,772,989
1,510,014
8,218,899
3,064,104
4年度目
2009年度
177,596
73,068
104,528
78,294
99,302
5年度目
2010年度
177,596
73,068
104,528
78,294
99,302
(内訳)
A各府省における情報提供サイトの集約
最適化実施前の経費 (a)
最適化実施後の経費(試算値) (b)
削減経費(目標値) ((a)-(b))
最適化実施後の経費(実績値) (c)
削減経費(実績値) ((a)-(c))
備考
10,956,409
326,594
初年度目
2006年度
177,596
2年度目
2007年度
177,596
73,068
104,528
86,454
91,142
3年度目
2008年度
177,596
73,068
104,528
78,294
99,302
-
-
B各府省共通データベースの見直し
最適化実施前の経費 (a)
最適化実施後の経費(試算値) (b)
削減経費(目標値) ((a)-(b))
最適化実施後の経費(実績値) (c)
削減経費(実績値) ((a)-(c))
11,023,736
259,267
3年度目
2008年度
11,283,003
9,772,989
1,510,014
10,947,762
335,241
-
-
-
-
102,958
74,638
・「-」表記については、効果が現れない期間を示す。
・端数処理の関係で、最適化計画本文とは数字が一致しない場合がある。
②削減業務処理時間 (単位:時間)
2005年度
最適化実施前の 最適化実施後の
業務処理時間
業務処理時間
(a)
(試算値)(b)
時間
金額換算(千円)
(3,125円/時間)
備考
2010年度
削減業務処理 最適化実施後の
時間(目標値)
業務処理時間
((a)-(b))
(実績値)(c)
削減業務処理
時間(実績値)
((a)-(c))
539,168
477,392
61,776
440,431
98,737
1,684,900
1,491,850
193,050
1,376,347
308,553
B各府省共通データベースの見直しについては、業務処理時間の削減効果は算出していない。
(2) 最適化個別効果指標
主要課題
各府省情報提供サイトの機
器等の集約
各府省共通データベースの
見直し
① 最適化個別効果指標名
計算式
単位
② 最適化個別効果指標名
計算式
単位
最適化の実施内容
最適化個別効果指標
計算式
各府省情報提供サイトの機器等の 各府省情報提供サイトの機器等の 「集約が完了した府省数」/「集約
集約
集約達成率
対象となる府省数」×100
各府省共通データベースの見直し 各府省共通データベースの見直し 「見直しが完了した府省数」/「見
達成率
直し対象となる府省数」×100
各府省情報提供サイトの機器等の集約達成率
「集約が完了した府省数」/「集約対象となる府省数」×100
%
最適化実施前
初年度目
2年度目
2005年度
2006年度
2007年度
目標
値
58
79
値
42
47
実績
算出式 8/19
9/19
各府省共通データベースの見直し達成率
「見直しが完了した府省数」/「見直し対象となる府省数」×100
%
最適化実施前
初年度目
2年度目
2005年度
2006年度
2007年度
目標
値
94
100
値
78
94
実績
算出式 14/18
17/18
3年度目
2008年度
90
53
10/19
3年度目
2008年度
100
100
18/18
4年度目
2009年度
95
63
12/19
備考
5年度目
2010年度
100
89
17/19
2. サービス指標
(1)共通サービス指標
① 共通サービス指標名
計算式
単位
稼働率
「稼働率」 = 「実稼働時間」/「予定稼働時間」×100
%
最適化実施前
システム
2005年度
目標値
稼働率
平均
実績
目標値
稼働率
7月
99.99% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00%
10月
11月
12月
1月
2月
3月
稼働率
実績
稼働率
0.00%
0.00%
算出式
目標値
稼働率
0.00%
算出式
実績
稼働率
算出式
99.97% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00%
720/720 744/744 720/720 744/744 744/744 720/720 743.75/744 720/720 744/744 744/744 672/672 744/744
算出式
設定していない
6月
99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90%
算出式
(2) 個別サービス指標
5月
算出式
電子政府の総合窓口
(e-Gov)システム
備考
4月
最適化実施後
2010年度
8月
9月
0.00%
最適化効果指標・サービス指標一覧
(電子申請等受付業務・システム)
2011 年 ( 平 成 23 年 ) 9 月 14 日
各 府 省 情 報 化 統 括 責 任 者 ( CIO ) 連 絡 会 議 決 定
1. 最適化効果指標
(1) 最適化共通効果指標
①経費削減 (単位:千円)
開発経費
2005年度
最適化実施前の経費 (a)
1,050,000
2006年度
運用経費
2008年度
2007年度
3,448,736
3,448,736
2009年度
2010年度
3,448,736
3,448,736
3,448,736
最適化実施後の経費(試算値) (b)
780,000 -
-
3,398,949
3,398,949
3,398,949
削減経費(目標値) ((a)-(b))
270,000 -
-
49,787
49,787
49,787
最適化実施後の経費(実績値) (c)
774,840 -
-
-
-
1,905,314
削減経費(実績値) ((a)-(c))
275,160 -
-
-
-
1,543,422
備考
・「-」表記については、効果が現れない期間を示す。
・経費削減効果は、開発経費削減効果と運用経費削減効果を加算した目標値を示す。
・端数処理の関係で、最適化計画本文とは数字が一致しない場合がある。
②削減業務処理時間 (単位:時間)
2005年度
最適化実施前の 最適化実施後の
業務処理時間
業務処理時間
(a)
(試算値)(b)
2010年度
削減業務処理 最適化実施後の
時間(目標値)
業務処理時間
((a)-(b))
(実績値)(c)
削減業務処理
時間(実績値)
((a)-(c))
時間
37,760
32,096
5,664
31,731
6,029
金額換算(千円)
(3,125円/時間)
118,000
100,300
17,700
99,159
18,841
備考
(2) 最適化個別効果指標
主要課題
各府省汎用受付システムの
集約・一元化
最適化の実施内容
最適化個別効果指標
各府省汎用受付システムの集約・ 利用者満足度
一元化
各府省汎用受付システムの
集約・一元化
各府省汎用受付システムの
集約・一元化
各府省汎用受付システムの集約・ 各府省汎用受付システムの集約達 「集約した汎用受付システム」/「集
一元化
成率
約対象となる汎用受付システム」×
各府省汎用受付システムの集約・ e-Gov利用件数
年間アクセス件数
一元化
① 最適化個別効果指標名
計算式
「「満足」、「やや満足」などの回答
数」/「全有効回答数」×100
備考
利用者満足度
計算式
「「満足」、「やや満足」などの回答数」/「全有効回答数」×100
単位
%(パーセント)
2年度目
3年度目
4年度目
5年度目以降
2007年度
2008年度
2009年度
2010年度
目標
値
30
50
60
60
60
値
16
44
15
15
20.4
実績
算出式 ※1
※1
※1
※1
※2
※1 e-Gov電子申請システムの操作性に関する回答結果(「簡単」、「やや簡単」などの回答数/「全有効回答数」×100)を示す。
※2 e-Gov電子申請システムをよく利用する利用者の満足度に関する回答結果(「大変満足」、「やや満足」の回答数/「全有効回答数」×535)を示す。
最適化実施前
2005年度
② 最適化個別効果指標名
計算式
単位
目標
実績
各府省汎用受付システムの集約達成率
「集約した汎用受付システム」/「集約対象となる汎用受付システム」×100
%(パーセント)
最適化実施前
初年度目
2年度目
3年度目
4年度目
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
値
67
87
100
100
値
60
73
73
80
算出式 9/15
11/15
11/15
12/15
③ 最適化個別効果指標名
計算式
単位
最適化実施前
2005年度
目標
実績
初年度目
2006年度
値
値
算出式
2,800
e-Gov利用件数
年間アクセス件数
万件
初年度目
2年度目
2006年度
2007年度
3,000
3,000
3,705
5,222
3年度目
2008年度
3,000
7,560
4年度目
2009年度
3,000
8,361
5年度目
2010年度
100
80
12/15
5年度目
2010年度
3,000
7,879
2. サービス指標
(1)共通サービス指標
① 共通サービス指標名
計算式
単位
稼働率
「稼働率」 = 「実稼働時間」/「予定稼働時間」×100
%
最適化実施前
システム
2005年度
目標値
稼働率
平均
実績
目標値
実績
7月
99.99% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00%
算出式
720/720 744/744 720/720 744/744 744/744 720/720
稼働率
0.00%
稼働率
0.00%
算出式
目標値
稼働率
0.00%
算出式
実績
稼働率
算出式
設定していない
6月
稼働率
算出式
(2) 個別サービス指標
5月
11月
12月
1月
2月
3月
99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90% 99.90%
算出式
電子政府の総合窓口
(e-Gov)システム
備考
4月
最適化実施後
2010年度
8月
9月
10月
0.00%
99.97% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00%
743.75/744
720/720 744/744 744/744 672/672 744/744
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