Comments
Description
Transcript
PDFファイルをご覧ください
Ⅱ. 化繊協会加盟会社の直近1カ月の特許出願状況 (2008 年 12 月公開分) 各社の化学繊維関連特許 出 願 人 公開番号 発明の名称 課題 帝 人 ・ 東 レ ・ 東 洋 紡 績 ・ 旭 化 成 ・ ユ ニ チ カ 特 開 2008-308786 高タフネス繊維の製造 方法 産業用途に適した高強度・高タフネス繊維を提供する こと。 【解決手段】ポリエステル繊維などの高タフネス繊維を製 造するに際して、溶融紡糸した未延伸糸をガラス転移温度 以上に加熱した液体槽を通過させた後、ポリマーがガラス 転移温度以下に冷却される前に、ガラス転移温度未満の液 体槽を通過させることによって、分子鎖の絡みあいが少な い構造の高タフネス未延伸糸を製造し、これに高倍率延伸 を施すことによって高タフネスの繊維を得る。 特 開 2008-297641 ポリエステル繊維 タイヤコードなどのゴム補強用途、ベルト用途、スリ ング用途、漁網などのネット用途およびロープ等の産 業資材用途に適するポリエステル繊維に関し、高いタ フネスを有し、かつ、外因による欠陥が生じても強度 低下しにくいポリエステル繊維を提供すること。 【解決手段】欠陥除去強度SD=0が、1.9GPa以上であることを特徴とするポリエステル 繊維。 特 開 2008-297640 ポリエステル繊維の製 造方法 タイヤコードやゴムホース、ゴムベルトなどのゴム補 強用途、シートベルトなどのベルト、スリング用途、 魚網、陸上ネットなどのネット用途、ロープ用途、そ の他高い力学特性を要求される産業資材用途に好適 な高強度、高タフネスで優れた物性を有するポリエス テル繊維の製造方法を提供すること。 【解決手段】ポリエステル樹脂を溶融紡糸して繊維を製造する方法において、固有粘度0.8 dl/g以上のポリエステル樹脂を紡糸口金から溶融吐出し、紡糸口金面より紡糸線にそって 100mmまでの間で、特定の条件を満たすようにn方向からレーザを照射するポリエステル 繊維の製造方法。 1 出 願 人 公開番号 発明の名称 帝 人 特 開 2008-308778 炭素繊維用紡糸口金 課題 紡糸用口金の導入孔から絞り部、キャピラリ部に多種 多様な変化を加えてピッチが流入し、紡糸用口金の構 造の変化によってピッチの流れが変化を受けながら 吐出孔に流入することによって繊維断面がランダム 構造の均質性に優れた微視的構造組織を有し、繊維表 面にクラック及びボイドのない機械特性に優れたピ ッチ系炭素繊維を紡糸する紡糸用口金を提供する。 【解決手段】炭素繊維用紡糸口金1が導入孔部2、絞 り部3及びキャピラリ部4の順に組み合わせられて おり、絞り部壁面に引いた接線と絞り部中心軸が成す 角度を導入角とした場合、該絞り部は二つ以上の導入 角を有し、上流側(導入孔部側)の導入角が隣接する 下流側(キャピラリ部側)の導入角よりも大きい角度 を有しており、かつ最上流側の導入角が45度以上で あり、最下流側の導入角が40度以下である炭素繊維 用紡糸口金である。 特 開 2008-308644 特 開 2008-308643 難燃性ポリエステル共 重合体組成物および難 燃性ポリエステル繊維 特開 2008-308644:接炎時の耐ドリップ性が改善さ れると共に自己消火性も兼ね備え、かつ良好な物性や 耐熱性を有する難燃性ポリエステル繊維などを与え ることのできる難燃性ポリエステル共重合体組成物 および難燃性ポリエステル繊維の提供。 【解決手段】特定のホスファフェナンスレン系リン化合物がポリエステル共重合体組成物中のリ ン原子の含有量として0.3~1.5重量%および特定の有機スルホン酸塩がポリエステル共重 合体を構成する全酸成分(前記有機スルホン酸塩を除く)に対して0.05~0.5モル%となる 量共重合されており、かつ層状化合物がポリエステル共重合体組成物に対して0.1~5重量% となる量含有されている難燃性ポリエステル共重合体組成物およびそれを用いた繊維。 特 開 シート状の繊維強化複 従来の方法・手段よりも低コストで製造される、優れ 2008-308626 合材料とその製造方法 た機械的特性を有するシート状の繊維強化複合材料 を提供すること。 【解決手段】織物等の繊維強化材と熱可塑性樹脂とからなるシート状の繊維強化複合材料であ って、繊維強化材が少なくとも片方の表層部分に偏在していることを特徴とするシート状の繊 維強化複合材料。好ましいのは、シート状の繊維強化複合材料の中央部分に、繊維強化材を含 まない繊維非含有層(熱可塑性樹脂層)、又は表層部分に比べて繊維体積含有率(Vf)の低 い層が存在し、該中央部分の厚さが、繊維強化複合材料全体の厚さの少なくとも10分の1で あるシート状の繊維強化複合材料である。 特 開 耐熱性に優れたポリエ リン系難燃剤が共重合されたボリエステルの融点低 2008-308600 ステル共重合体組成物 下を抑制し、繊維、フィルム、樹脂などの用途に好適 の製造法 に使用することのできる、優れた耐熱性を有するポリ エステル共重合体組成物の製造方法の提供。 【解決手段】 エステル化反応もしくはエステル交換反応せしめて反応生成物を生成させる第 1段階の反応および該反応生成物を重縮合させる第2段階の反応とを有するポリエステルの 製造方法であって、第2段階の反応が完了するまでに、(i)特定のカルボキシホスフィン酸 系リン化合物を、得られるポリエステルを構成する酸成分に対して0.1~10モル%の範囲 で添加すること、および(ii)層状化合物を、得られるポリエステル共重合体に対して、0. 05~5重量%の範囲で添加するポリエステル共重合体組成物の製造法。 2 特 開 2008-308543 炭素繊維複合シート及 びその製造方法 熱伝導性が高く、ピッチ系炭素短繊維が著しく高充填 された炭素繊維複合シート及びその製造方法を提供 する。 【解決手段】樹脂マトリクスとして、芳香族ポリアミドを用いることで、極めて大量のピッチ 系炭素繊維フィラーを添加した熱伝導率の高いシートを、湿式法で作製する。また、それらを 用いた熱伝導性シート、電気伝導性シート、電波遮蔽体を提供する。 特 開 2008-303521 複合繊維構造体 本発明は、上記従来技術の要する問題点を解決するた めに、煩雑な工程を経ずとも簡単な工程で所望の繊維 構造体にナノファイバーを紡糸することが可能であ り、紡糸されたナノファイバーの繊維構造体への密着 性が高く、低目付けのナノファイバーを繊維構造体と 共に扱うことが可能な複合繊維構造体を提供する。 【解決手段】エレクトロスピニング法により紡糸されたナノファイバーと繊維構造体からなる 複合繊維構造体であって、該繊維構造体として表面抵抗率が103~1012Ω である不織布、 織物、編物のいずれかの繊維構造体を用いることにより解決される。 特 開 2008-303492 起毛編物の製造方法お よびスエード調編物お よび繊維製品 ソフトな表面タッチとボリューム感を呈する起毛編 物の製造方法、および該製造方法により得られた起毛 編物、および該起毛編物を用いてなる繊維製品を提供 する。 【解決手段】起毛糸と地組織部とで構成される起毛 編物の地組織部用繊維として沸水収縮率が20%以 上の高熱収縮性繊維を少なくとも用いて編物を得た 後、該編物に起毛加工を施すことにより、起毛糸と 地組織部とで構成される起毛編物を得て、次いで、 該編物に熱処理を施すことにより前記地組織部を収 縮させる。 特 開 2008-303483 制電性複合糸および制 電性織編物および防塵 衣 繊維強度などポリエステル繊維の優れた特性を兼ね 備え、洗濯耐久性よく優れた制電性と低発塵性とを有 する制電性複合糸および制電性織編物および防塵衣 を提供する。 【解決手段】温度20℃、湿度40%RH条件における平衡吸湿率が1%以上であり、かつ沸 水収縮率が15%以下の吸湿性合成繊維糸Aと、沸水収縮率が25%以上の高収縮性共重合ポ リエステル繊維糸Bとを用いて複合糸を得た後、該複合糸を用いて織編物を織編成し熱処理を 施し、該織編物を用いて防塵衣を縫製する。 特 開 2008-303482 炭素繊維 高い放熱性を呈する放熱材料の素材となり得る炭素 繊維を開発すること。 【解決手段】メソフェーズピッチを原料とし、平均繊維径が5~20μm、平均繊維長が5~ 6000μmであり、しかもNMPに浸漬させたときの炭素繊維への吸着量が0.5~20. 0wt%であるものは、好ましい放熱性を呈するピッチ系炭素繊維フィラーとなる。 3 特 開 2008-303477 制電性織物および防 塵衣 繊維強度などポリエステル繊維の優れた特性を兼 ね備え、洗濯耐久性よく優れた制電性と塵埃捕集効 率とを有する制電性織物および防塵衣を提供する。 【解決手段】温度20℃、湿度40%RH条件における平衡吸湿率が1%以上の吸湿性合 成繊維糸Aと、ポリエステル繊維糸Bとで構成される複合糸を、経糸および緯糸のうち少 なくともどちらか一方に配して織成された織物であって、下記式で定義される該織物のカ バーファクターが2000~3800の範囲であり、かつ織物の通気度が6cc/cm 2 / sec以下であることを特徴とする制電性織物および、該制電性織物を用いてなる防塵衣。 CF=(DWp/1.1) 1/2 ×MWp+(DWf/1.1) 1/2 ×MWf [DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは 緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。] 特 開 2008-303476 ポリエステル繊維お よびそれを用いた布 帛 洗濯を繰返しても撥水性能の低下が少ない、優れた 撥水性能を有し、かつ実用に耐えうる十分な強度や 伸度などの機械的物性を有する合成繊維の提供。 【解決手段】片末端に2つの官能基を有する変性シリコーン化合物を含有するポリエステ ル組成物からなる繊維であって、ポリエステル組成物の重量を基準として、シリコーン化 合物の含有量が2.0~20.0重量%の範囲にあり、ポリエステル組成物の固有粘度が 0.61dl/g以上であるポリエステル繊維およびそれを用いた布帛。 特 開 2008-303335 ゴム組成物およびそ の製造方法 走行時の耐疲労性や耐磨耗性が向上したゴム組成 物を提供する。また、本発明は、発熱を抑制し上 記性能に優れたゴム組成物を製造する方法を提供 する。 【解決手段】ゴムに無機粒子が含有されてなるゴム組成物において、該ゴム組成物に、直 径が10~1000nmである合成繊維をゴム100重量部に対して0.5~30重量部 含有させる。ゴム組成物を混練り工程を得て製造し、該混練り工程において、無機粒子と 合成繊維とを、ゴム100重量部に対して合成繊維を0.5~30重量となるようゴムの 中に投入し、該無機粒子と該合成繊維とをゴム中に分散させる。 特 開 2008-297657 キルテイング生地お よび寝具およびダウ ンジャケット 表地、裏地、およびこれらの間に介在する中綿を含 むキルテイング生地であって、優れた保温性を呈す るだけでなく、吸水時に生地寸法がほとんど変化す ることなく、通気性が向上するか凹凸が発現するこ とにムレやベトツキを低減することができるキル テイング生地、およびかかるキルテイング生地を用 いてなる寝具およびダウンジャケットを提供する。 【解決手段】表地、裏地、およびこれらの間に介在する中綿を含むキルテイング生地であ って、前記表地および裏地のうち少なくともどちらか一方が、吸水時に乾燥時よりも面積 が10%以上大きくなる布帛Aで構成されることを特徴とするキルテイング生地、および かかるキルテイング生地を用いてなる寝具およびダウンジャケット。 特 開 2008-297656 炭素繊維の製造方法 簡単なノズル構造、紡糸条件制御によって、クラッ ク及びボイドのない繊維断面がランダム構造であ る炭素繊維を提供する。 【解決手段】ピッチ導入部1、絞り部2、キャピラリ部3で構成され、絞り部壁面と中心 軸との間に為す角(導入角)αが35°以上90°以下であり、導入部径D1とキャピラリ部 径D2の比D1/D2が3以上であり、かつ、キャピラリ長Lとキャピラリ径D2の比L /D2が5以上20以下である炭素繊維紡糸用ノズルを用いて、メソフェーズピッチをメ ルトブロー法で溶融紡糸して炭素繊維前駆体を製造する。 4 特 開 耐熱性不織布 特開2008-297639:加熱時においても充分な強度を有 2008-297639 する不織布を提供する。 特 開 2008-291404 【解決手段】破断伸度が5~50%であり断面形状が異形形状である第1のポリエチレンナフタ レート繊維と、破断伸度が40~150%であり断面形状が扁平形状である第2のポリエチレン ナフタレート繊維とからなる不織布であって、該第2のポリエチレンナフタレート繊維の重量比 率が該不織布重量を基準として25~60重量%である耐熱性不織布該第2のポリエチレンナ フタレート繊維の断面の扁平形状は長軸長さ/短軸長さ比が8~30であることが好ましい。 特 開 繊維強化テープ及びそ 特開2008-297330:本発明の目的は、単糸表面が十分 2008-297330 の製造方法 に熱硬化性樹脂によって被覆され、薄葉でありながら 特 開 幅、厚さが均一であり、且つ高強度と可撓性を両立し 2008-291170 た繊維強化テープを提供することにある。 【解決手段】熱硬化性樹脂及び高強力繊維開繊マルチフィラメントから成るテープにおいて、 テープの側断面から見た時、単繊維繊度が0.1~5.5dtexの単糸が厚さ方向に1~3 層重なっており、テープの幅/厚さ比が10以上、その幅の変動係数が7%以下、且つ、実質 的に単糸間に熱硬化性樹脂が充填されている繊維強化テープとする。 特 開 透湿防水性衣料 優れた外観品位を呈する透湿防水性衣料を提供する 2008-291386 こと。 【解決手段】布帛の片面に透湿防水性フィルムが積層された透湿防水性布帛と、該布帛に貼ら れた目止めテープとを含む透湿防水性衣料であって、前記の透湿防水性フィルムおよび目止め テープがともに透明であることを特徴とする透湿防水性衣料。 特 開 スクリーン紗用芯鞘型 スクリーン紗の製織安定性、寸法性、易染性に優れたスク 2008-291385 モノフィラメント リーン紗用芯鞘型複合繊維モノフィラメントを提供する。 【解決手段】芯成分としてポリエチレンナフタレート、鞘成分としてイソフタル酸又はビスフェノール Aを特定量共重合したポリエチレンテレフタレートからなる芯鞘型複合繊維モノフィラメントとし、湿 熱処理前後の強伸度特性、各成分の固有粘度、複屈折率、芯鞘面積比率、単糸繊度、及び節糸数を規定 することにより、寸法安定性と低温染色性の向上したスクリーン紗用モノフィラメントとしている。 特 開 全芳香族ポリアミド繊 全芳香族ポリアミド繊維を多様な色相に染色することが 2008-291384 維の染色方法 でき、しかも染色堅牢度に優れた全芳香族ポリアミド繊維 染色物を得ることができる染色加工方法を提供する。 【解決手段】パラミド繊維等の全芳香族ポリアミド繊維を、エチレングルコールフェニルエー テル等で例示される、水に対する溶解度が5g/20℃以上であるグリコールフェニルエーテ ル系化合物水溶液中で染色する。 特 開 難燃性ポリエステル共 接炎時の耐ドリップ性が改善されると共に自己消火 2008-291134 重合体組成物および難 性も兼ね備えた難燃性ポリエステル繊維などを与え 燃性ポリエステル繊維 ることのできる難燃性ポリエステル共重合体および 難燃性ポリエステル繊維の提供。 【解決手段】特定のカルボキシホスフィン酸系有機リン化合物がポリエステル共重合体中のリ ン原子の含有量として0.3~1.5重量%となる量共重合されたポリエステル共重合体中に、 平均の一次粒子径が100nm以下であるリン原子を含有する粒子をポリエステル共重合体 に対して0.1~5重量%となる量含有している難燃性ポリエステル共重合体組成物およびそ れを溶融紡糸した難燃性ポリエステル繊維。 特 開 研磨布用織物およびそ 被研磨物に微細な溝を形成することができるだけで 2008-290181 の製造方法および研磨 なく、被研磨物表面の欠点(スクラッチ)発生率を低 布 減させることが可能な研磨布用織物およびその製造 方法および研磨布を提供する。 【解決手段】研磨布用織物であって、単繊維径50~1500nmのポリエステルマルチフィ ラメント糸Aが経糸および緯糸のうちどちらか一方のみに配され、他方には単繊維径が3μm 以上のポリエステルマルチフィラメント糸Bが配され、該織物のカバーファクターCFが20 00~4500の範囲内であり、かつ織物の厚みが0.15~0.80mmの範囲内であるこ とを特徴とする研磨布用織物。 5 出 願 人 東 レ 公開番号 発明の名称 課題 特開 2008-308777 炭素繊維、炭素繊維製 造用ポリアクリロニト リル系前駆体繊維の製 造方法 生産性とプロセス性を損なうことなく、圧縮強度お よび引張弾性率の優れた炭素繊維を製造する方法を 提供する。 【解決手段】湿式紡糸法により、紡糸口金から吐出させ紡糸する紡糸工程と、該紡糸工程で 得られた繊維を乾燥熱処理する乾燥熱処理工程と、該乾燥熱処理工程で得られた繊維をスチ ーム延伸するスチーム延伸工程とからなる炭素繊維製造用ポリアクリロニトリル系前駆体繊 維の製造方法において、極限粘度が2.0乃至10.0であるポリアクリロニトリル系重合 体を含み、かつ、該ポリアクリロニトリル系重合体の濃度が5乃至25重量%である紡糸原 液を、下記式を満足する吐出線速度で紡糸口金から吐出させ紡糸することを特徴とする炭素 繊維製造用ポリアクリロニトリル系前駆体繊維の製造方法。 16≦V<350×C^(-0.8) V:紡糸口金からの吐出線速度(m/分) C:紡糸原液中のポリアクリロニトリル系重合体の濃度(重量%) 特開 2008-308776 ポリアクリロニトリル 系前駆体繊維の製造方 法、炭素繊維の製造方 法、および炭素繊維 生産性およびプロセス性を損なうことなく、高い引 張弾性率と圧縮強度を有する炭素繊維とその製造方 法および、前記炭素繊維の製造に用いられる炭素繊 維製造用ポリアクリロニトリル系前駆体繊維の製造 方法を提供する。 【解決手段】湿式紡糸法または乾湿式紡糸法により紡糸口金から吐出させ紡糸する紡糸工程 と、該紡糸工程で得られた繊維を水浴中で洗浄する水洗工程と、該水洗工程で得られた繊維 を水浴中で延伸する水浴延伸工程と、該水浴延伸工程で得られた繊維を乾燥熱処理する乾燥 熱処理工程と、該乾燥熱処理工程で得られた繊維をスチーム延伸するスチーム延伸工程から なるポリアクリロニトリル系前駆体繊維の製造方法において、紡糸原液が、極限粘度が2. 0乃至10の範囲にあるポリアクリロニトリル系重合体を含み、かつ、該ポリアクリロニト リル系重合体の濃度が10以上18重量%未満であり、水浴延伸工程では、最高温度が60 乃至80℃の水浴中で予備延伸した後、最高温度が80乃至98℃の水浴中で延伸する、ポ リアクリロニトリル系前駆体繊維の製造方法。 特開 2008-308775 炭素繊維前駆体繊維お よび炭素繊維の製造方 法 生産性の低下、コストアップを伴うことなく、ゲル の少ないアクリロニトリル系重合体溶液を紡糸に供 すること、安定した紡糸操業性を達成すること、続 く耐炎化、炭化処理により良好な強度を有する炭素 繊維を得ることができる炭素繊維前駆体繊維の製造 方法を提供すること。 【解決手段】少なくとも1種のカルボキシル基含有ビニル系化合物を0.01~2モル%共 重合してなるアクリロニトリル系重合体溶液を紡糸する炭素繊維前駆体繊維の製造方法であ って、前記重合体溶液の貯蔵タンクから口金の間でアンモニア、アミン化合物、第4アンモ ニウム塩からなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を添加した後、前記アクリロニト リル系重合体溶液を紡糸する炭素繊維前駆体繊維の製造方法。 6 特開 2008-308335 走行糸条の検査方法、 および、それを用いた 炭素繊維の製造方法 同一面内に並列に走行する複数の糸条の糸条毎状態 をオンラインで同時に検査し、また、糸条毎の欠陥の 情報を得ることにより、プロセス条件の変動等の工程 異常を早期に発見し歩留まりを改善する、あるいは糸 条および糸条パッケージの品質管理を行う、走行糸条 の検査方法を提供する。 【解決手段】同一面内に複数、並列して走行する糸条の検査方法 であって、糸条の走行面を挟んで、第1の面側に第1の照明手段 2aと複数糸条を撮像するラインセンサと、第2の面側に第2の 照明手段2bとを備え、前記ラインセンサで得られたデータを処 理するデータ処理手段と、該データ処理手段により得られたデー タを経時的に記録する記録手段8からなる走行糸条の検査方法。 特開 2008-307692 繊維強化プラスチック およびその製造方法 本発明は、3次元形状等を有する複雑形状であって も、優れた取扱性・樹脂含浸性・賦形性を有し、力学 特性および品位の優れた繊維強化プラスチックおよ び該繊維強化プラスチックを効率よく得ることがで きる製造方法を提供せんとするものである。 【解決手段】多数本の連続の強化繊維糸条が並行に配列されたシートを少なくとも2枚、該強 化繊維糸条が交差するように、かつ、熱可塑性樹脂(A)からなる布帛状体が少なくとも前記 シート間に配置されて積層体を 構成し、該積層体が熱可塑性樹 脂(B)からなるステッチ糸ま たは熱可塑性樹脂(A)により 一体化された多軸成形材料を成 形してなる繊維強化プラスチッ クと、単繊維状でかつ不連続の 強化繊維が熱可塑性樹脂(C) 中にランダムに分散された繊維 強化熱可塑性樹脂基材を成形し てなる繊維強化プラスチックと を、熱可塑性樹脂(A)と熱可 塑性樹脂(C)が連続した形態 で一体化する。 特開 2008-303511 繊維構造物 洗濯耐久性のある撥水性、撥油性および防汚性を有す る繊維構造物を安定に供給する。 【解決手段】繊維表面に、トリアジン環含有樹脂皮膜または、フッ素系撥水撥油樹脂およびト リアジン環含有樹脂皮膜を介して、親水性成分を有するフッ素系撥水撥油樹脂と非親水性のフ ッ素系撥水撥油樹脂からなる樹脂皮膜で被覆された繊維を用いてなる繊維構造物。 特開 2008-303481 繊維構造物およびその 製造方法 耐久撥水性および防融性に優れた繊維構造物および その製造方法を提供する。 【解決手段】放射線照射処理された繊維構造物であって、かつ撥水処理されていることを特徴 とする繊維構造物。 7 特開 2008-303262 炭素繊維強化プラスチ ック 低温引張強度、低温引張伸度に優れ、かつ低温での 寸法変化量が少ない炭素繊維強化プラスチックを 提供する。 【解決手段】一方向に配列された炭素繊維束とマトリックス樹脂とからなる炭素繊維強化 プラスチックにおいて、試料温度-60℃における引張伸度が1.8%以上であり、かつ その温度の引張強度が、試料温度25℃における引張強度の95%以上であることを特徴 とする炭素繊維強化プラスチック。 特開 2008-302749 自動車用フードパネル 繊維強化プラスチック製の自動車用フードパネル において、優れた歩行者頭部保護性能を有し、衝撃 エネルギー吸収が確実に達成できる自動車用フー ドパネルを提供する。 【解決手段】外表面を形成する繊維強化プラスチック製 アウターに、該アウターを補強する繊維強化プラスチッ ク製インナーが接合された自動車用フードパネルであっ て、前記アウターが、アウターにおける他の部位の板厚 に比べ厚いアウター厚板部を有することを特徴とする自 動車用フードパネル。 特開 2008-302541 炭素繊維強化プラスチ ック製部材 航空や宇宙航空の航空機主翼または尾翼ボックス 構造用の構造部材として用いられる衝撃後圧縮強 度と損傷視認性を両立させる炭素繊維強化プラス チック製部材を提供する。 【解決手段】少なくとも2種の一方向材 [A]、 [B]が積層されてなる航空機主翼ま たは尾 翼ボックス 構造用の炭 素繊維強化プ ラスチック製部材であって、前記[B]がボ ックス構造の内面に積層され、かつ[B]の GIIcが[A]のGIIcの110%~200% の範囲内であるか、または[B]の引張強度 が[A]の引張強度の50%~95%の範囲 内であ ることを特 徴とする炭 素繊維強化プ ラスチック製部材。 特開 2008-302540 繊維強化プラスチック 製支持バーの成形方法 パーティングライン位置における外観も良好な支 持バーを提供する。 【解決手段】長さ1.5~3.0m、長手方向に垂直な断面積50~400mm2である 第1の繊維強化プラスチックの表面に、融点が150~300℃である有機繊維を強化材 とした第2の繊維強化プラスチックを配すると共に、表面の有機繊維の少なくとも一部分 を一旦融解したあと膜状に凝固させることを特徴とする繊維強化プラスチック製支持バー の成形方法。 8 特開 2008-297481 熱可塑性樹脂組成物お よびそれからなる繊維 構造物 難燃性およびドリップ抑制の効果、生産安定性を満足 する熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる繊維構 造物を提供する。 【解決手段】ポリオルガノシロキサンを1種または2種以上含有している熱可塑性樹脂から構 成される樹脂組成物において、該ポリオルガノシロキサンが下記一般式(1)で表されるポリ オルガノシロキサン樹脂であり、その重量平均分子量が 4000 以上 20000 未満であることを特 徴とする熱可塑性樹脂組成物。 RmSi(-OR’)n(-OH)pO(4-m-n-p)/2 (1) [式中、Rは水素原子またはアルコキシ基を除いた一価の有機基を示し、R’は置換または非置 換のアリール基、シクロアルキル基、炭素原子数8以上の直鎖状および分岐状アルキル基から 選択された一価の炭化水素基を示し、m、n、pは1.0≦m<2.0、0<n≦1.5、0 ≦p≦1.5の範囲を満たす数であり、1.0≦m+n+p≦3.0を満たす数である。 ] 特開 2008-291636 砂移動防止工法、それ を用いた砂地における 植生の形成・改良方法 および柱状砂嚢用筒状 編地 砂嚢の材料として、軽量で折りたたみ性に優れ、砂漠 地帯などでも輸送が容易で、かつ作業者の負荷を軽減 し作業性が良好で、資源の使用を極少とすることがで きる砂嚢を用い、砂移動防止工法およびこれによる植 生の改良方法を提供する。また、それらの砂移動防止 工法および植生の形成・改良方法に最適な砂嚢用の筒 状編地を提供する。 【解決手段】筒状編地で形成し、内部に砂を充填 した筒状砂嚢を複数本交差させて砂地面上に載 置し、砂の移動を防止する砂移動防止工法であ り、好ましくは、筒状砂嚢の載置ピッチが3~3 0本/10mで、筒状砂嚢の断面積が10~40 0cm2である砂移動防止工法、また、交差載置 された筒状砂嚢の間の砂地面において所望の植 物を育成する植生の形成・改良方法を提供し、筒 状砂嚢用は、 ポリ乳酸繊維を用いて製編された筒 状砂嚢用の筒状編地とする。 特開 2008-291388 セルロースエステル系 混繊糸及び製造方法及 び繊維構造体 本発明の課題は、セルロースエステル由来のドライ 感、清涼感、セルロース由来の吸湿・吸水性を有する 独特かつソフトな風合いを有し、特に異色染めを行っ た時に杢調、メランジ調もしくは玉虫調の高い審美性 を有することができる繊維構造物に適した混繊糸を 提供することにある。 【解決手段】セルロースエステル系繊維(A)、 (B)からなる混繊糸であって、該繊維(A) および(B)の双方が、アシル基の少なくとも一部が炭素数3~18であるセルロースエステ ルからなる芯部とセルロースからなる鞘部より構成されてなる芯鞘複合構造を有しており、該 繊維(A)の鞘部の割合a(%)が繊維(B)の鞘部の割合b(%)より大きいことを特徴とするセ ルロースエステル系混繊糸及びその製造方法によって解決できる。 特開 2008-291387 中空ポリエステル糸を 用いた鞄地 中空ポリエステルマルチフィラメントを用いて、軽量 性、寸法安定性、意匠性に優れた鞄地を提供すること を課題とする。 【解決手段】単繊維繊度が1~20dtex、総繊度が200~1700dtex、中空部が 三角形状である中空ポリエステルマルチフィラメントからなる基布からなる鞄地であって、基 布を構成する中空ポリエステルマルチフィラメントが、中空率が15~30%の弱撚糸および 中空率が13%以下の強撚糸であって、かつ強撚糸の割合が基布全体の10~50重量%であ ることを特徴とする鞄地。 9 出 願 人 ク ラ レ 公開番号 発明の名称 課題 特 開 2008-308804 衣料用布帛及びこれを 用いた衣類 接触冷感と吸汗性が高く、かつ多量発汗時のべたつ きを抑え快適性に優れた衣料用布帛及びこれを用 いた衣類を提供する。 【解決手段】本発明の衣料用布帛は、単層又は複層で形成されている編物又は織物からな る衣料用布帛であって、裏面は主として仮撚加工が施されたフィラメントであって、仮撚 捲縮率が7.0%以上10.0%以下の親水性化合繊繊維糸で形成されている。本発明の 衣類は、前記衣料用布帛を用いて構成する。 特 開 2008-308784 人工皮革用基材および その製造方法 人工皮革用基材において、従来は相反する性能であ ると認識されてきた感性面の性能と物性面での性 能とを、いずれも高いレベルで兼備した人工皮革用 基材を提供する。 【解決手段】 極細長繊維束の不織布構造体からなる人工皮革用基材において、下記(1) ~(4):(1)極細長繊維束が、断面形状が略円形の極細長繊維が8~70本集束したも のであること、(2)極細長繊維束が、断面積170~700μm2、扁平率4.0以下で あること、 (3)不織布構造体の厚さ方向と平行任意の断面において、極細長繊維束の断面 が1500~3000個/mm2の範囲で存在していること、および(4)不織布構造体 の厚さ方向と平行任意の断面において、極細繊維束間の空隙サイズが70μm以下であるこ とを同時に満足していることを特徴とする人工皮革用基材。 特 開 2008-303473 静電気除去部材 可撓性に富み、且つ摩擦、屈曲、捩れ等に対する性 能の変化の小さい静電気除去部材を提供する。 【解決手段】平均粒子径500nm以下の硫化銅微粒子が繊維の表層及び/または内部に 含有されてなる導電性ポリビニルアルコール系繊維、及び/または、平均粒子径500n m以下の硫化銅微粒子が繊維の表層及び/または内部に含有されてなる導電性エチレンビ ニルアルコール共重合体からなる繊維を用いることを特徴とする静電気除去部材。 特 開 2008-297673 長繊維不織布および人 工皮革用基材の製造方 法 絡合工程における巾方向の目付を均一化すること で、折れしわの品位の高い長繊維不織布を安定して 製造することができる長繊維不織布の製造方法を 提供する。 【解決手段】 長繊維を紡糸し、前記長繊維をネット上に捕集してウェブを形成するウェ ブ形成工程と、前記ウェブに融着処理を施す融着処理工程と、前記融着処理を施したウェ ブを積重して積重ウェブとする積重工程と、前記積重ウェブにニードルパンチ処理を施す 絡合工程と、を連続して含む長繊維不織布の製造方法において、絡合工程における積重ウ ェブ巾方向の中央部のニードルパンチ密度が積重ウェブ巾方向の端部のニードルパンチ 密度の1.5倍以上となるニードルパンチ処理を含むことを特徴とする長繊維不織布の製 造方法。 特 開 2008-291397 伸縮性布地 肌触りと外観を損なうことなく、伸縮性布帛に部分 的に伸長回復応力の増強された箇所を形成した布 帛を、ひいては体型補正機能性や運動機能性の向上 させる衣服を安価に提供する。 【解決手段】融点が160℃~200℃の熱可塑性樹脂で表面を覆われている合成繊維と 弾性繊維から主として構成された伸縮性編地に部分的に加圧熱カレンダーを、温度17 0℃~200℃の範囲で時間10秒~200秒間、圧力0.1MPa~10MPaの条件 で施す。 10 出 願 人 公開番号 東 洋 紡 績 特 開 2008-306092 発明の名称 超電導コイル 課題 加工しやすく、低コストでワイヤーモーションが低減 されたクェンチしにくい超電導コイルを提供する。 【解決手段】77Kから300Kの温度領 域にて繊維方向に負の熱膨張係数を有する 少なくとも 1 種類の有機高分子繊維を用い た織物が、電導材層間に配置されてなるこ とを特徴とする樹脂含浸超電導コイル。 特 開 2008-303549 塗膜防水施工用下張り 緩衝材及び塗膜防水施 工法 防水剤塗装面に発生する皺を防止することのできる 塗膜防水施工用下張り緩衝材、並びに塗膜防水施工法 を提供することを目的とする。 【解決手段】合成樹脂フィルム層B12 が熱圧 着タイプ不織布層A11 と不織布層C13 に挟ま れて一体となった三層構造積層体を備えた下 張り緩衝材 10 である。不織布層C13 は目付が 100g/m2 以上で、 交絡されたものである。 熱圧着タイプ不織布層A11 は目付([A] (単 位:g/m2) )が20g/m2 超,100g/ [B] (単位:μ m2 以下で、エンボス面積率が5%以上である。合成樹脂フィルム層Bは厚み( m) )が10μm以上,50μm未満である。更に下式(1)を満足することを特徴とする。 [A]/[B]>2 …(1) 特 開 ワイピングクロス 吸水性及び拭取性に優れ、適度な嵩高性を有すること 2008-302043 により清拭作業において、限定された部分に集中し易 い押圧を適度に分散させスクラッチ等の小傷の抑制 を狙うと共に捕塵性に優れ自己発塵が少ないワイピ ングクロスの提供すること。 【解決手段】単糸繊度0.1デシテックス以上0.7デシテックス以下の仮撚捲縮加工された 合成繊維マルチフィラメントAと単糸繊度1.0デシテックス以上3.0デシテックス以下の 合成繊維マルチフィラメントBを組み合わせてなる糸条を少なくとも一部に用いて製織編さ れてなり、特定の比容積であるワイピングクロス。 特 開 細径電線コード 強度および屈曲性(結節強度)に優れた電線コードを 2008-293831 得ることが可能となり、回路の高集積化、複雑化、ハ ンダ付け性および細径化の要求に対応できる。 【解決手段】有機合成繊維を芯部とし、芯部の外側に銅線を捲回して導体を形成し、さらに導 線の周りを熱可塑性樹脂で被覆してなる電線コードにおいて、高温かつ高湿度下および光照射 下に長時間暴露されても強度低下の小さいシース・コア型ポリベンザゾール繊維である細径電 線コード。 特 開 ロープ 高強力金属繊維の代替が可能な高弾性率を有する、軽 2008-291401 量で高強力な高性能ロープを提供すること。 【解決手段】高温かつ高湿度下および光照射下に長時間暴露されても強度低下の小さいシー ス・コア型ポリベンザゾール繊維からなり繊維間に潤滑油脂もしくは樹脂成分が0.9重量% 以上含有されてなる摩耗試験における破断までのサイクルが5200回以上であるロープ。円 筒構造の内側の断面径の比率が繊維の全径にたいして10%以上90%以下である。 11 特 開 2008-291400 織物 印刷用スクリ-ン、耐熱フィルタ-、濾過用フィルタ -、セパレ-タ、安全ネット、ジオテキステイル、プ リント配線基板、電磁波遮蔽透視メッシュ等に有用な 引張強度が高く、軽量な織物を提供すること。 【解決手段】2 重円筒構造を有するポリベンザゾール繊維を経糸及び/又は緯糸に使用してな る単位目付当たりに対する経糸方向の引張強度が 0.5 Nm2/g以上、緯糸方向の引張強度が 0.5 Nm2/g 以上である摩耗試験における破断までのサイクルが 5200 回以上である織物。 特 開 耐久性にすぐれたポリ 屈曲性が高く、高温かつ高湿度下および光照射下に長 2008-291399 ベンザゾール繊維 時間暴露されても強度低下の小さいポリベンザゾー ル繊維を提供することを目的とする。 【解決手段】繊維中に鉱酸に溶解し、熱分解温度が200℃以上の高耐熱性の有機顔料で、好 ましくはその分子構造中にーN=及び/又は-NH-基を有するもの、なかでもペリノン及び /又はペリレン類、フタロシアニン類、キナクリドン類、またはジオキサジン類を含んでいる ことを特徴とする 2 重円筒構造を呈するポリベンザゾール繊維である。 特 開 ポリエステルエラスト 特開 2008-291238 2008-291238 マー組成物及びその用 本発明は、耐熱性、機械的特性および色調、保香性に 特 開 途、並びにポリエステ 優れ、食品あるいは飲料用等の容器、包装材料や繊維 2008-291237 ルエラストマー組成物 として有利に使用しうるポリエステルエラストマー の製造方法 組成物を提供することを目的とした。 【解決手段】 芳香族ジカルボン酸を主体とするジカルボン酸成分、1,4-ブタンジオール を主体とする分子量250未満のグリコール成分、及び分子量400~6000のポリテトラ メチレングリコールとから得られるポリエステルエラストマー中に、酸化防止剤が0.01~ 5wt%、THFが2000pmm以下、遊離のジブタンジオールが50ppm以下含有され ていることを特徴とするポリエステルエラストマー組成物により解決できる。 特 開 透湿防水性生地 雨衣、登山衣、スポーツウェア、作業着等の各種衣料 2008-290261 用に有用な、優れた防水性および快適性を示す、透湿 防水性生地を提供する。 【解決手段】平均繊維径0.01~1μmの極細 繊維からなる繊維構造が少なくとも1層基材に積 層されてなることを特徴とする耐水度が50kP a以上であり、透湿性が8000g/m2・24 hr以上、通気度が0.2cc/m2・s以上の 透湿防水性生地。極細繊維が、ポリウレタン重合 体を主体とする重合体から形成されることが好ま しい。 出 願 人 公開番号 旭 化 成 特 開 2008-308903 発明の名称 屋根下葺材 課題 本発明は、耐久性に優れ、かつ透湿性、防水性、釘穴 水密シール性等の屋根下葺材に必要な機能を兼備し、 しかも軽量で施工作業性に優れた屋根下葺材を提供 することにある。 【解決手段】熱圧着によって一体化された、表面層、中間層および裏面層のそれぞれ一層以上 からなる積層不織布であって、該表面層と裏面層の不織布は平均繊維径7~30μmの熱可塑 性合成長繊維からなり、該中間層の不織布は平均繊維径0.5~5μmのメルトブロー極細繊 維からなる、平滑に熱圧着されている屋根下葺材であって、KES表面粗さが2μm以下、撥 水処理がされていることを特徴とする屋根下葺材。 12 特 開 布帛 2008-308772 特にソフト風合で、かつ着用快適性に優れた防護用基 布を提供できる布帛を提供する。 【解決手段】表面に多数の凸部を有する布帛であって、この凸部を構成する主な繊維が、繰り 返し単位の95モル%以上が下記式(1)で示されるポリケトンで構成される繊維であること を特徴とする布帛。 【化1】脂肪族ポリケトン 特 開 2008-308547 固有複屈折を制御した 繊維強化複合材料 耐熱性を満足しつつ、透明性に優れかつ線膨張率が小 さく、光学異方性を制御した繊維強化複合材料を提供 する。 【解決手段】固有複屈折を有する微細な金属炭酸塩の添加によって、固有複屈折を制御された セルロースからなる不織布を含有する繊維強化複合材料。 特 開 2008-307469 食品用フィルター及び それを用いた食品封入 袋体 粉漏れ性、熱シール加工性、シール強度、剛性などに 優れる食品用フィルター材を提供する。 【解決手段】第1層のポリエステル系繊維層、第2層のポリエステル系極細繊維層、第3層と して第1層の構成繊維の融点より 30℃以上低融点であるポリエステル系繊維を含む層を、積層 して熱圧着で一体化した積層不織布からなり、該積層不織布の目付が 10~50g/m2、熱シール 温度範囲でホットタック強力が 1N/25mm 以上であることを特徴とする食品用フィルター。 特 開 2008-303512 食品向けフィルター及 びそれを用いた食品封 入袋体 粉漏れ性、熱シール加工性、シール強度、剛性などに 優れた食品用フイルター材を提供する。 【解決手段】高融点成分のポリエステル系繊維層Aと、A層の構成繊維の融点より 30℃以上低 い融点をもつポリエステル系繊維を含む層Bを、積層して熱圧着で一体化した積層不織布から なり、該積層不織布の目付が 10~50g/m2、粉漏れ率が 10%以下、熱シール温度でホットタッ ク強力が 1N/25mm 以上であることを特徴とする食品向けフィルター。 特 開 複合糸条 2008-297633 特に切創防止性、着用時の作業性並びに快適性に優れ た手袋に好適な複合糸条及び該複合糸条で構成した 手袋を提供する。 【解決手段】金属繊維で構成された芯部を、繰り返し単位の95モル%以上が下記式(1)で 示されるポリケトンで構成される繊維で被覆したことを特徴とする複合糸条。 【化1】脂肪族ポリケトン(略) 特 開 靴底材及び靴底 2008-295471 特に耐磨耗性に優れた靴底材及び該靴底材を成形し た靴底を提供する。 【解決手段】繊維とエラストマーとが複合された靴底材であって、該繊維が、繰り返し単位の 95モル%以上が下記式(1)で示されるポリケトンで構成される繊維であることを特徴とす る靴底材。 【化1】脂肪族ポリケトン(略) 特 開 2008-289760 吸収材 布厚みが非常に薄く透明性に優れ、吸液性に優れ、外 部からの汚れの侵入に対して効果があり、透明感によ り装着について抵抗感の少ないセルロース繊維を用 いた吸収材を提供する。 【解決手段】セルロース繊維を用いた布帛または紙から構成される吸収材であって、該布帛ま たは紙の厚みが0.01~0.25mmであり、透明度が乾燥時に60%以上、湿潤時に75% 以上であることを特徴とする吸収材。 13 出 願 人 ユ ニ チ カ 公開番号 特 開 2008-303494 発明の名称 課題 熱接着性長繊維の製 造方法及び熱接着性 長繊維 高強度でかつ熱収縮率の低い熱接着性長繊維を操業 性よく製造することができる製造方法を提供する。 【解決手段】芯成分、鞘成分ともにポリエステルであり、鞘成分は芯成分より低融点の共重 合ポリエステルである芯鞘型複合繊維を複合紡糸装置を用いて溶融紡糸し、一旦巻き取るこ となく連続して、延伸と弛緩処理を行って巻き取る製造方法において、延伸を2段階で、か つ各々スチーム処理を行いながら延伸し、1段目の延伸倍率を2段目より高くし、2段目の 延伸倍率を1.02~1.1倍とする熱接着性長繊維の製造方法。 特 開 2008-303488 ショートカットポリエ ステル複合繊維 自然環境下で分解する性能を有し、かつ環境への影 響が少ない素材であって、風合いがソフトで、ヒー トシール等の熱融着を施した後であっても、風合い が硬くならず、かつヒートシール部が脆くならずに 実用的な引裂強力を保持しうる繊維を提供する。 【解決手段】 ポリ乳酸が芯成分、ポリアルキレンサクシネートに乳酸が1~10モル%共重 合したポリマーが鞘成分に配された芯鞘型複合繊維であり、前記複合繊維の横断面において 芯成分が一つの場合は芯成分と鞘成分とは略同心に配置されており、芯成分が2個以上の場 合は鞘成分中に略均等に配置されており、前記複合繊維の繊維長が25mm以下、複合繊維 には機械捲縮が付与されてないショートカットポリエステル複合繊維。 特 開 2008-297680 捲縮糸及びインテリア 製品 環境問題に配慮しつつも汎用性合成繊維からなる糸 条と同等の強度、耐久性などを有する捲縮糸、並び にこの捲縮糸を用いて、強度、耐摩耗性に優れると 共に圧縮にも強い各種インテリア製品を提供する。 【解決手段】 芯部がバイオマスポリマー、鞘部が石油系ポリマーで構成される芯鞘型複合繊 維を用いてなり、捲縮率が5.0~25.0%であり、表面にループ及び/又はタルミを有 する捲縮糸及びこの捲縮糸を用いてなるインテリア製品。 特 開 2008-291407 無機繊維布帛の洗浄方 法 ガラスクロス等の無機繊維布帛の洗浄にあたり、無 機繊維布帛に損傷を与えたり外観を損ねたりするこ とが極めて少なく、簡便な装置、手法にて経糸およ び緯糸を十分にもみほぐして繊維表面の不要な付着 物を洗い流すことができ、構成フィラメント径が細 い薄手のガラスクロス等にも適用できる洗浄方法を 提供する。 【解決手段】駆動ロール3で搬送されるネット状のコンベヤ2上で拡布状に保持された無 機繊維布帛1に、拡散スプレー4から噴射される散水流を当てつつ、上記コンベヤの裏側 に設置されたサクションボックス5により吸引を行うことを特徴とする無機繊維布帛の洗 浄方法。 14 出 願 人 三 菱 レ イ ヨ ン 公開番号 特 開 2008-311181 特 開 発明の名称 課題 膜電極接合体、その製 造方法及び該膜電極接 合体を用いた燃料電池 特開 2008-311181 高い反応ガスおよび酸化ガス透過能と水分管理機能 を発現させる燃料電池を提供する。 2008-311180 【解決手段】高分子電解質膜、触媒を担持した 炭素粉末と高分子電解質とを含む嵩密度が8 ~14mg/cm2の電極触媒層及び、細孔径 が1~100μmの範囲に細孔容積の90%以 上存在し、細孔径ピークが10~20μmと3 0~40μmの範囲にそれぞれ存在する多孔質 電極基材とをこの順に積層してなる膜電極接 合体であり、電極触媒層の前記嵩密度は、前記 高分子電解質溶液の溶媒の除去を室温の大気 中に放置して行うことで達成される。 特 開 2008-303510 異染性意匠織物及びそ の製造方法 繊細な異色染め調の外観を有し、かつ自然なスラブ斑 感の意匠効果を併せ持つ異染性意匠織物を提供する。 【解決手段】芯糸と鞘糸からなり、次の(1) ~(4)を満たす複合加工糸からなる異染性意 匠織物。(1)芯糸1に鞘糸2が3重に捲回し たスラブ部と芯糸に鞘部が1重に捲回した道 中部とが糸の長手方向に交互に形成されてい る、(2)鞘糸がセルロース系フィラメント糸 を15~35質量%含むセルロース系繊維染 色用の染料には不染性のフィラメント糸との 混繊糸である、(3)セルロース系フィラメン ト糸がレーヨン、キュプラ、リヨセル及びセル ロースアセテート繊維ケン化のセルロース繊 維の群から選ばれる少なくとも1つである、 (4)芯糸がセルロース系繊維染色用の染料に は不染性のフィラメント糸である。 特 開 2008-303500 炭素繊維前駆体アクリ ロニトリル系繊維の製 造方法 生産性や、組成設計の自由度が高く、高性能の炭素繊 維前駆体アクリロニトリル系繊維を製造するのに好 適な炭素繊維前駆体アクリロニトリル系繊維の製造 方法の提供。 【解決手段】カルボキシ基を含まないアクリロニトリル系重合体(A)と、カルボキシ基を含 む重合体(B)とを、ブレンドして紡糸することを特徴とする炭素繊維前駆体アクリロニトリ ル系繊維の製造方法。前記重合体(B)は、カルボキシ基を含むモノマー単位を0.014質 量%以上100質量%以下の割合で含有することが好ましい。前記重合体(B)と前記アクリ ロニトリル系重合体(A)との質量比( (B)/(A) )は0.0001以上2.3以下である ことが好ましい。 15 特 開 2008-297672 セルロース系ストレッ チ性織物及びその製造 方法 優れたストレッチ性及びストレッチ回復性を有し、か つソフトな風合い、吸湿性を有するセルロース系スト レッチ性織物を提供する。 【解決手段】20℃、65%HRでの伸縮伸長率が15%以上のセルロース系捲縮繊維を含む 織物で、20℃、65%HRでの織物のセルロース系捲縮繊維が配された方向の伸長率が5~ 35%、伸長回復率が70%以上、20℃、90%HRでの織物のセルロース系捲縮繊維が配 された方向の伸長率が5~25%、伸長回復率が70%以上、目付が50~350g/m2の要 件を満足する。また、アルカリ反応性の異なる2種のセルロースエステルを接合された前駆体 複合繊維を経糸及び又は緯糸に配して製織した後、アルカリ処理を施して前駆体複合繊維のア ルカリ反応性の高いセルロースエステル側を脱エステル化してセルロース化し、セルロースエ ステルとセルロースとが接合された捲縮複合繊維とし、織物にストレッチ性を与える。 特 開 2008-291389 セルロースアセテート 繊維の紡糸方法 セルロースアセテート繊維の断面形状は、主に、その紡 糸口金の紡糸孔形状、固化途中の原液の流動性、及び乾 燥速度により決定されるもので、紡糸孔が円形である通 常の紡糸口金から得られたセルロースアセテート繊維 は図1の様な断面を示すが、長時間の紡糸を行うと、紡 糸口金より吐出された紡糸原液が口金表面の一部に付 着し、その繊維断面に形成される凹部の数にバラツキが 生じてしまう。そうすると、セルロースアセテート繊維 の特徴である優れた発色性や、絹様の光沢にバラツキが 生じ、所望の性質を備えたセルロースアセテート繊維を 安定して製造することが困難となる。 【解決手段】本発明は、セルローストリアセテート繊維を紡糸するに際し、紡糸原液が接触す る口金孔内壁面の粗さが0.2μm以上5.0μm(ここで「粗さ」はJIS B 0601‐1 994「表面粗さ‐定義及び表示」に基づいた最大高さ(Ry)である。)以下である紡糸口 金を用いることによって解決される。 特 開 2008-289396 シース・コア型たばこ フィルター コア部フィルター材としてのポリエチレン繊維に流動パ ラフィンが接触する場合であっても、時間の経過と共に ポリエチレン繊維の寸法が変化することがない、安定し た品質のシース・コア型たばこフィルターを提供する。 【解決手段】コア部6と、シース部2を有するシース・コア型たばこフィルター1において、 前記コア部6は結晶化度が50%以上、69%以下であるポリエチレン系繊維から構成され、 前記シース部2は長繊維捲縮トウで構成され、さらに、前記ポリエチレン系繊維の乾熱収縮率 は0%以上、4%以下とすることを特徴とする。 セーレン 出 願 人 公開番号 発明の名称 課題 特 開 2008-303524 特 開 2008-303523 分割型複合繊維、それ を用いた繊維構造物お よびワイピングクロス 特開 2008-303524 ハードディスクなどの研磨布として研磨したり、電子 機器などを清掃するためのワイピングクロスとして 使用した際に、オリゴマーなどを由来とする自己発塵 微粒子や溶媒などにより抽出される低分子量物質の 発生が少なく、またハードディスク表面や精密な電子 部品を傷つけることのない研磨清掃用に適した分割 型複合繊維を得ること。 【解決手段】白色顔料を含まない、芳香族ポリアミドおよび脂肪族ポリアミドとからなるポリ アミド樹脂組成物及び当該ポリアミド樹脂組成物と親和性がなく白色顔料を含まないポリエ ステル樹脂からなることを特徴とする分割型複合繊維。 16 特 開 複合繊維 特開 2008-297684 水着や下着などの用途に最適な、白色/淡色でも透け 2008-297684 特 開 防止性に優れ染色すれば鮮やかに染まる繊維を提供 する。 2008-297683 【解決手段】熱可塑性樹脂層Aと粒径が0.2~1μmで ある白色顔料を2~10%含む熱可塑性樹脂層Bからな り、繊維断面において1つのB成分によりA成分が2分割 されており、かつA成分がいずれも繊維表面上に一部露出 した形状である複合繊維。白色顔料が酸化チタンであるこ とが好ましい。またB成分中に蛍光増白剤を01%~0. 05%含むことが好ましい。 特 開 熱可塑性合成繊維 特開 2008-297682 水着や下着などの用途に最適な、透け防止性に優れる 2008-297682 特 開 白色/淡色繊維を得ること。また、紡糸操業性、後工 程通過性も実用上問題の無いレベルであること。 2008-297681 【解決手段】二酸化チタンなどの白色顔料を2~10重量%含み、カーボンブラックなどの黒 色顔料を2~10ppm含む、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂からなること を特徴とする合成繊維。好ましくは、さらに蛍光増白剤を0.01重量%~0.05重量%含 む。白色顔料の平均粒径は0.2μm~1μmであることが好ましい。 出 願 人 公開番号 発明の名称 課題 大 和 紡 績 特 開 2008-302619 積層不織布およびその 製造方法 比較的低い伸長率で伸ばしたときに高い寸法安定性 を示し、張力を縦方向に加えながら、連続加工するの に適している積層不織布を提供する。 【解決手段】繊維長0.5~20mmの繊維から成る短繊維層を搬送ベルトの上に載せ、短繊 維層の表面に熱可塑性エラストマーを含んでなる繊維を例えばメルトブローン法により集積 して、当該繊維が溶融または軟化している間に、短繊維層に接触させることにより、短繊維層 と熱可塑性エラストマーを含んで成る繊維を接着して、熱可塑性エラストマー繊維を含む不織 布と短繊維層とが一体化した積層不織布を構成する。 17