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PC の標準化とセキュリティの強化/統制から全社統一の 購入

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PC の標準化とセキュリティの強化/統制から全社統一の 購入
シャープ株式会社
ソリューション概要
○プロファイル
1912 ( 大正元 ) 年に、東京・本所で金属加工業
としてスタート。関東大震災後は本拠地を大阪
に移し、ラジオの製造を始めました。その後、
テレビや電子レンジなどの家電製品の分野にも
進出。現在では、日本を含む世界各地でエレク
トロニクス機器と電子部品の研究、開発、製造、
販売を行っています。
○ソフトウェアとサービス
・Windows 7® Enterprise
○メリット
・全社的な情報セキュリティ施策をスピーディー
に展開できるようになった
・データ暗号化などによるセキュリティ強度が
高まり、PC 紛失などによる情報漏洩への脅
威が低減された
・PC の操作性が高まった
・PC 管理に要する運用コストを削減
PC の標準化とセキュリティの強化 / 統制から全社統一の
購入制度を施行。その推進剤として互換性やパフォーマンス
に優れた Windows 7 を活用することで、全社的施策の
スピーディーな展開を可能に。
®
エレクトロニクス機器と電子部品で世界的に知られるシャープ株式会社 ( 以下、シャー
プ ) は、グループの国内事業所に設置している 4 万台の PC を標準化し統制をかける
目的で 2008 年 10 月に購入制度を全社統一。当初は Windows® Vista®、2010 年
4 月からは Windows 7 をメインの OS に
位置付け、展開をスタート。Windows 7 は
Windows Vista との互換性が非常に高く、
パフォーマンスの面でも優れているというの
が同社の評価です。さらに、Windows 7
Enterprise を導入すれば BitLocker® によ
る HDD の暗号化が可能になることも採用
の決め手となりました。
シャープ株式会社
○ユーザー コメント
「Windows 7 PC への入れ替えを通じて標準化
と統制化が達成されることにより、例えば情報
セキュリティのような全社的施策を打つ際の
“壁”
がなくなります。その結果、ユーザーに負担を
かけることなく全社的施策をスピードを上げて
展開できるようになることでしょう。現状はまだ
道半ばというところですので、浸透の速度を速
めるべく、これからもさらに取り組みを深めてい
かなければと考えています」
シャープ株式会社
IT システム推進センター
情報セキュリティ推進部
部長 小山 典之 氏
導入の背景とねらい
Windows Vista 採用を機に統一購入制度を立上げ、
運用コスト削減と情報セキュリティ確立を目指す
薄型 TV 用の液晶パネル、携帯電話、家電製品、太陽電池パネルなどの分野で世界的な知名
度を持つシャープは、1912 ( 大正元 ) 年に東京・本所で金属加工業としてスタートしました。当
初はシャープ ペンシルを主力製品としていましたが、1923 年の関東大震災で本拠地を大阪に移
した後はラジオの製造、販売へと転換。やがて、テレビ、電子レンジ、電卓、オフィス電子機
器なども手がけるようになりました。
現在のシャープは、エレクトロニクス機器と電子部品の世界的なメーカーとして日本を含む世界
各地で研究、開発、製造、販売に従事。グループ全体では 62,600 名 (2010 年 4 月 1 日現
在 ) 、国内だけでも 32,300 名 ( 同 ) もの社員を擁する大企業へと成長しています。そのシャープ
が PC の標準化と統制に踏み切ったのは、2008 年 10 月のことでした。それまでは全社統一の
PC 購入ルールもありましたが、事業部や部署ごとに独自購入することも可能であったため、導入
機種が異なるという状況でした。全社の情報セキュリティを担当しているシャープ株式会社 IT シ
ステム推進センター 情報セキュリティ推進部 部長 小山 典之 氏は、当
時の状況を次のように振り返ります。
「いま、当社は国内で 4 万台弱の PC を使用しています。以前は各部
署が独自の判断で PC を購入していましたが、Windows Vista の採用
をきっかけに改めて統一の PC 購入制度を導入しました。デスクトップ
型とノート型、それぞれに社内購入標準機種を設定し、運用コストの
削減、特にユーザー サポート時間の低減を図ることに重点をおきまし
シャープ株式会社
IT システム推進センター
情報セキュリティ推進部
部長
小山 典之 氏
た。また、情報セキュリティの観点からは、同一のセキュリティ ツール
を全社に一括導入した上でのセキュリティの向上が図れるというメリッ
トが見込めました。
シャープ株式会社
導入の経緯
ドキュメントシステム株式会社で実施。ベンダー
普及が進む大容量 USB メモリーからの
情報漏えい防止のため、 BitLocker To Go ™ に注目
から納入された PC に OS とアプリケーションを
統 一購入制度がスタートして半 年後の 2009
ザーの PC 導入負担を軽減しています。
組み込み、情報セキュリティなどの初期設定を
行った上でユーザー部門に送り届けることでユー
年 4 月。シャープは、統一購入の対象となる
シャープ株式会社 IT システム推進センター 情報
Windows PC の OS に Windows 7 を追加す
セキュリティ推進部 主事 城戸 琢磨 氏は語ります。
るべく検討を開始しました。シャープ株式会社
「ユーザー データの可用性を確保するための仕
IT システム推進センター 情報セキュリティ推進
組みとしては、全社ファイル サーバーを用意し
部 副参事 伊藤 武司 氏は、次のように語ります。
ました。このファイル サーバーの内容は遠隔地
「2009 年に入ると、Windows 7 のリリースに
関係する情報が入ってくるようになりました。
また、Windows Vista から Windows 7 への移行
がそれほど難しくないとの結果が得られたことも、
この方針を推し進める大きな要因となりました」
。
にバックアップしていますので、仮にメイン サー
シャープ株式会社
IT システム推進センター
情報セキュリティ推進部
副参事
伊藤 武司 氏
シャープ株式会社
IT システム推進センター
情報セキュリティ推進部
主事
城戸 琢磨 氏
バーが壊れてしまっても、ユーザー データが損なわれてしまうことはあ
りません。さらに、セキュリティ パッチは Windows Server ® Update
Services (WSUS) で自動的に配布、適用しています」。
「ユーザーに負担をかけることなく情報セキュリティを確保するために、
「アプリケーションの動作検証をしたところ、Windows 7 は Windows
Active Directory® の全面導入を進めています。すでにヨーロッパ、アメ
Vista との互換性が非常に高く、パフォーマンスの面でも優れていると分
リカ、中国、アジア地域にある事業所では登録が完了しており、日本で
かりました。Windows 7 の登場が早まったこともあり、早めに展開して
も全社ファイル サーバーの利用者については Active Directory への登
いこうという結論になりました」( 小山 氏 ) 。
録が済んでいます。最終的には、Active Directory への登録を必須にす
情報セキュリティの観点から小山 氏が Windows 7 に特に期待したの
ることで、堅固な情報セキュリティ基盤を目指しています」( 伊藤 氏 ) 。
は、外部記憶媒体からの情報漏えいを防ぐための BitLocker To Go。
Windows Vista の採用時に BitLocker によるディスク暗号化を積極的
に取り入れていたシャープは、普及が進む大容量の USB メモリーについ
てもぜひ対策を講じたいと考えていました。
導入の効果と今後の展開
ユーザーがセキュリティを意識することなく 高度なセキュ
リティを実現し、安心して PC を活用できる環境を提供。
幸い、シャープは以前から Microsoft® Enterprise Subscription Agreement
(ESA) に基づいてマイクロソフト製品を購入していたため、BitLocker
Windows 7 PC への入れ替えが進むにつれて、標準化と統制という本来
To Go などの新たな機能を追加コスト無しで利用できる Windows 7
のねらいも達成されていくものと小山 氏はみています。
Enterprise を選択。検証テストを済ませた上で、2010 年 4 月から統一
購入の手続きを進めました。
「Windows 7 PC への入れ替えを通じて標準化と統制化が達成されるこ
とにより、例えば情報セキュリティのような全社的施策を打つ際の
“壁”が
「当社のイントラネットには購買のページがあり、各部署はそこで商品を
なくなります。その結果、ユーザーに負担をかけることなく全社的施策を
選んで購入の手続きを進めることになっています。当面は Windows 7 と
スピーディーに展開できるようになることでしょう。現状はまだ道半ばと
Windows Vista の両方を掲載しますが、スタート直後の 4 月と 5 月は
いうところですので、浸透の速度を速めるべく、これからもさらに取り組
Windows 7 の注文の方が非常に多かったです。事前に社内に案内をし
みを深めていかなければと考えています」( 小山 氏 ) 。
たので、Windows 7 が入手できるようになるまで待った部門が多かった
のかもしれません」( 小山 氏 ) 。
「内蔵 HDD が暗号化されているので、ノート PC を社外に持ち出す際も、
ユーザーはセキュリティ対策を新たに行なう必要はなく、自分の作業に集
中できるので業務の効率化にもつながってくると思います」( 伊藤 氏 ) 。
システムの概要
このほか、Microsoft® SharePoint® Server を活 用した 情 報 共 有や、
サーバーでのデータ保管や WSUS でのパッチ配布など、
ユーザー負担を最小限にした PC 管理を実現
Windows Mobile/Windows Phone を使ったリモートからのイントラ
ネットへのアクセスについても検討中とのこと。企業が使う PC のための
標準インフラストラクチャーとして、シャープは Windows に大きな期待
配布する PC のキッティングは、すべて保守サービスを担当するシャープ
を寄せています。
導入についてのお問い合わせ
本ケーススタディは、インターネット上でも参照できます。http://www.microsoft.com/japan/showcase/
本ケーススタディに記載された情報は制作当時 (2010 年 8 月) のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
本ケーススタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。
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■インターネット ホームページ http://www.microsoft.com/japan/
■マイクロソフト カスタマー インフォメーションセンター 0120-41-6755
(9:30 ∼ 12:00、13:00 ∼ 19:00 土日祝日、弊社指定休業日を除く)
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*その他、記載されている会社名および製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。
*製品の仕様は、予告なく変更することがあります。予めご了承ください。
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