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修士論文 酵母2ハイブリット法による 枯草菌必須タンパク質間の相互
NAIST-IS-MT0251138 修士論文 酵母2ハイブリット法による 枯草菌必須タンパク質間の相互作用解析 海堂 剛央 2003 年 2 月 6 日 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 情報生命科学学専攻 本論文は奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科に 修 士 (理 学 ) 授 与 の 要 件 と し て 提 出 し た 修 士 論 文 で あ る 。 海堂剛央 審査委員:小笠原直毅 箱嶋敏雄 川端猛 教授 教授 助教授 酵母2ハイブリット法による 枯草菌必須タンパク質間の相互作用解析 海堂剛央 内容梗概 枯草菌はゲノム配列の解析によりタンパク質をコードする4100の遺伝子の存在が明らかになっている。 個々の遺伝子を破壊した変異株作製プロジェクトが行われ、その結果271遺伝子が必須であることが示さ れた。しかし、染色体複製、タンパク質合成、細胞分裂など細胞増殖に必須なプロセスを繋げるタンパ ク質ネットワークはその存在が予想されているにもかかわらず、未だに不明である。本論文では、その ネットワークを解明するために、271の必須遺伝子を含む295遺伝子の産物間の相互作用を、酵母2ハイ ブリット法により網羅的に解析した。大規模な酵母2ハイブリット法は系統的なタンパク質間相互作用 地図の作成のために広く用いられているアプローチであるが、かならずしも全ての相互作用を検出でき ず、一方、生物学的な意味のない偽陽性を検出するという問題点を抱えている。この問題を改善するた め、正しい立体構造がとれるように全長のタンパク質をコードするように全ての遺伝子をクローン化し、 PCRによるエラーを除去するために配列を確認した。さらに、実験上の精度を上げるため全てのクローン の組み合わせ(295×295)について一対一の酵母2ハイブリット解析を行った。また、ポジティブクロー ンの一次スクリーニングの後、その再現性も確認した。 その結果、必須タンパク質間で196の相互作用を検出した。この結果を評価するために本研究で検出さ れた相互作用を、文献情報の検索によって得られた、実験的に確認されている相互作用と比較したとこ ろ、41が既知であり、155が新規の相互作用であった。複製、細胞分裂、DNA修復、脂質代謝など異なる 細胞プロセスに属するタンパク質間の相互作用も同定されており、本研究で作製した必須タンパク質間 の相互作用地図は様々な細胞増殖の基本プロセスを繋げるネットワークを明らかにするための手がかり を供給するだろう。 キーワード 枯草菌 必須タンパク質 酵母2ハイブリット法 ネットワーク タンパク質間相互作用 *奈 良 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 情 報 科 学 研 究 科 情 報 シ ス テ ム 学 専 攻 修 士 論 文 , NAIST-ISMT0251138, 2003 年 2 月 6日 . i Comprehensive Analysis of Interactions between Essential Bacillus subtilis Proteins by using Yeast Two Hybrid system Takeo Kaido Abstract Bacillus subtilis genome sequence revealed existence of 4100 protein coding genes. To estimate minimal gene set that sustains bacterial life, systematic inactivation of protein coding genes has been carried out and 271 genes were found to be essential for cell growth. The essential genes are involved in several essential cellular processes, such as chromosome replication, protein synthesis, cell division, energy production, etc. In living cells, these essential processes are orchestrated to work cooperatively to support cellular life. However, molecular mechanisms for the orchestration are still unclear. To elucidate the protein-protein interaction network of essential B. subtilis proteins, I have carried out a comprehensive yeast two-hybrid analysis. It has been pointed out that “false” interactions are often detected in the yeast two-hybrid analysis. In addition, not all interaction has been detected. To overcome these problems, I cloned 295 genes including 271 essential genes in full-length to guarantee correct folding of the gene products and the clones were sequenced to eliminate any PCR error. In addition, I performed the yeast two-hybrid analysis in one-on-one relationship for all combinations (295 x 295) to increase experimental accuracy. Thus I identified 196 interactions between essential proteins. I compared the interactions detected in this study and interactions identified experimentally and reported in literatures, and found that among 196 interactions, 41 interactions have been reported and the remaining 155 are new. Interestingly, among newly found interactions, interactions between proteins, which belong to different cellular processes such as replication, cell division, DNA repair and lipid metabolism, are identified. The interaction map between essential B. subtilis proteins obtained in this study would provide important information for further understanding of protein network underlying cellular life. Keywords: Bacillus subtilis, essential protein, yeast two hybrid analysis, network, protein-protein interaction .*Master’s Thesis, Department of Information Systems, Graduate School of Information Science, Nara Institute of Science and Technology, NAIST-IS-MT123456, February 6, 2003. ii 目次 1. 序論_5 1.1 背景_5 1.2 本研究の目的_6 2. 方法と材料_10 2.1 菌株_10 2.2 Gateway system を用いた必須遺伝子のクローニング_11 2.2.1 プラスミドの構築_12 2.2.2 Gateway system を用いた Entry clone の作製_13 2.2.3 酵母2ハイブリット用 vector(Expression clone)の作製_15 2.2.4 プラスミドの抽出法_15 2.3 酵母2ハイブリット法による必須タンパク質間相互作用の スクリーニングと再現性の確認_17 2.3.1 酵母への形質転換_17 2.3.2 酵母の接合_19 2.3.3 タンパク質間相互作用のスクリーニング_22 2.3.4 再現性の確認_24 2.4 蛍光顕微鏡による YFP 融合タンパク質の局在観察_25 2.4.1 YFP 融合タンパク質発現 vector(pAPNC213-yfp-GW)の構築_25 2.4.2 YFP 融合発現制御株の作製_26 2.4.3 蛍光顕微鏡による YFP 融合タンパク質の局在観察_28 3 3. 結果と考察_29 3.1 Gateway system を用いたクローニング_29 3.2 相互作用のスクリーニングと再現性の確認_30 3.3 検出された相互作用の評価_34 3.4 新たなタンパク質相互作用ネットワークの可能性_37 3.4.1 染色体の複製に関与するタンパク質のネットワーク_37 3.4.2 XseA が介するネットワーク_39 3.4.3 YerQ の機能とそのネットワーク_40 3.4.4 その他の興味深い相互作用_41 3.5 蛍光顕微鏡による YFP 融合タンパク質の局在観察_42 3.6 今後の展望_45 4. 参考文献_46 5. 謝辞_59 4 1. 序論 1.1 背景 枯草菌はバクテリアの研究に最適な生物の1つであり、低 GC 含量のグラム陽性菌の モデル生物である。ゲノム配列の解析終了により、枯草菌には約 4100 のタンパク質を コードする遺伝子が存在することが明らかにされた(Kunst F et al., 1997) 。さらに、 バクテリアの生命維持に必要な最小の遺伝子セットを調べるために、4100 遺伝子の系 統的な破壊株の作成 (Kobayashi.K et al., 2002)が、世界の研究室で使われている標準 的な株である 168 株について行われた。その結果、4100 遺伝子の中で 192 が枯草菌に 不可欠であることが明らかにされ、79 が必須であると予測された。計 271 の必須遺伝 子は Table 1 のように分類された。72 種の生物 (http://mbgd.genome.ad.jp/)の遺伝子との相 同性を解析した結果、枯草菌必須遺伝子はバク テリアで良く保存されており、4 分の1が全て のバクテリアに存在し、4 分の3が少なくとも 75%のバクテリアに存在していた。さらに、枯 草菌必須遺伝子の 20%が、解析した 18 種の真 核生物と古細菌の全てに存在していた。意外に も、解糖系の経路に関わるほとんどの遺伝子が 必須であった。また、機能未知の必須遺伝子は 必須遺伝子のうち 4%であった。機能未知必須遺 伝子や予想外の必須遺伝子の同定はバクテリア の生命を維持するプロセスをより理解するため に新たなる道を開くと考えられている。 5 Table.1 B.subtilis essential genes DNA metabolism Basic replication machinery Packaging and segregation Methylation RNA metabolism Basic transcription machinery RNA modification Regulation Protein synthesis Ribosomal proteins Aminoacyl-tRNA synthetases Translation factors Protein folding and modification Protein translocation Cell envelope Membrane lipids Cell wall Cell shape and division Glycolysis Respiratory pathways Isoprenoids Menaquinone Cytochrome biogenesis Thioredoxin Nucletides Cofactors CoA Folate NAD s -Adenosylmethionine Iron-sulfur cluster Other Unknown Total 27 16 9 2 14 4 6 4 95 52 24 10 3 6 44 16 28 10 8 22 8 8 3 3 10 15 1 3 4 1 6 15 11 271 1.2 本研究の目的 枯草菌には必須遺伝子が 271 個存在していることが明らかになったが、染色体複製・ タンパク質合成・細胞分裂など細胞増殖に必須な各プロセス間の協調がどのようになさ れているか、その分子機構は未だに不明である。このネットワークの解明を目指し、本 研究では酵母2ハイブッリド法(Fig.1)を用いて必須タンパク質間の相互作用ネット ワーク解析をおこなった。また、その結果は機能未知遺伝子の機能解明にも役立つと考 えられる。 DNA binding domain (BD) Activation domain (AD) gene gene 酵母に形質転換 接合 酵母細胞内でAD融合タンパク質と BD融合タンパク質が発現 AD 2つの蛋白質が相互作用しない 2つの蛋白質が相互作用する BD AD AD レポーター遺伝子 BD オペレータープロモーター RNAポリメラーゼによる転写 BD レポーター遺伝子 オペレータープロモーター His3 -His培地で生育できない His3 -His培地で生育できる。 ネガティブクローン ポジティブクローン SD(-His)培地でコロニーが生育 Fig.1 酵母2ハイブリッド法の原理 6 酵母2ハイブリット法の最大の利点は、タンパク質を直接用いた in vitro での実験と 比較して取り扱いが容易な遺伝子を操作するだけで相互作用を解析出来ることである。 さらに、相互作用部位のマッピングや相互作用を阻害する変異の同定にも応用可能であ る。また、酵母2ハイブリット解析は大規模で系統的な相互作用地図作成のために、現 時点では適切なアプローチであるとされている。系統的な相互作用地図の作成は様々な ネットワークの仮説を提供し、そこには生物学的に興味深いものや予想外の相互作用が 存在するため、細胞全体像の解明に役立つだろうと考えられている(Pandey A & Mann M., 2000)。本研究においても枯草菌必須タンパク質間のネットワークを得ることで、 バクテリアの生命維持に必要な新たな分子機構の解明が進むことを期待した。 酵母2ハイブリット法は以上のような利点がある反面で、擬陽性が高い、膜タンパク 質には向かない、翻訳後修飾を必要とするものは検出できない、一対一の相互作用しか 検出できないなどの欠点がある。さらに、大規模な酵母2ハイブリット解析の問題点も 明らかになっている。出芽酵母の 6000 遺伝子について2つのグループ(金沢大学・伊 藤グループと Cura Gen 社・Uetz グループ)がゲノムワイドな酵母 2 ハイブリット解 析を行い、そこで検出されたそれぞれの相互作用データを比較している(Ito T et al., 2002 ; Ito T et al., 2001 )。両者とも、まず出芽酵母の約 6000 遺伝子の全長を PCR に より増幅し、それぞれを BD(DNA binding domain)融合タンパク質および AD (Activation domain)融合タンパク質として発現するクローンを作成した。次に、そ れらを 100 個ずつ含むプールを作り、BD 融合タンパク質と AD 融合タンパク質のプー ル間の可能な全ての組み合わせについて接合を行い、その結果検出されたポジティブク ローンについて sequencing を行うことで相互作用するペアの同定を行った。その結果、 伊藤グループが 841 種類の相互作用を同定したのに対し、Uetz グループは 691 種類の 相互作用を得た。その 80%以上が新規の相互作用で占められていたが、両者の相互作 用の重複は 141 種類であり、全ての相互作用のうち 10%と予想外に少ないものであっ 7 た。ここに大規模な酵母2ハイブリット解析における問題点が見られる。2つのチーム が行った酵母2ハイブリット解析のデータに違いが生じる原因として、Ito らによって 以下のような可能性が指摘されている(Ito T et al., 2001) 。 ① PCR が原因で、クローニングされた遺伝子に変異が入り、それが結果に影響した。 ② それぞれ異なるプラスミドを用いており、Activation domain あるいは DNA binding domain との融合によりタンパク質のフォールディングに与える影響が異 なっている。 ③ ポジティブクローンの選択における戦略と方法により結果が異なる。Ito らが3つ のレポーター遺伝子とマルチコピーのプラスミドを用いたのに対し、Uetz らは1つ のレポーター遺伝子とシングルコピーのプラスミドを用いていた。 ④ 一定数のポジティブクローンの sequencing を行ったが、その数が不足しており、 全てのポジティブクローンがピックアップされていなかった。 ⑤ 偶発的なレポーター遺伝子の活性化により間違った相互作用が検出された。 本研究ではこうした酵母2ハイブリット解析の問題点を踏まえて、より信頼性の高い 相互作用データを取得するための工夫を行うことにした。まず、全てのクローンについ て sequencing により配列の確認を行うことで、①で述べた PCR による変異の可能性 を排除した。さらに、単独のクローンをそれぞれ酵母に形質転換し一対一で解析したた め、③で述べたポジティブクローンの検出漏れを起こす可能性も排除した。さらに、本 研究室の石川が 11 種の Rap phoshatase について、枯草菌のランダムライブラリーを 用いた酵母2ハイブリット法を行ったところ、非常に短い ORF(数∼数十アミノ酸) が偽陽性として多数出現するという問題点があったので、正しい立体構造がとれるよう にタンパク質の全長を用いることにした。こうしたストラテジーの工夫を行った上で、 271 の必須遺伝子を含む 295 の遺伝子について、全ての組み合わせ(295×295)につい 8 て1対1酵母2ハイブリット法を行うことにした。 こうして完成した相互作用ネットワークには、196 の相互作用が存在した。染色体複 製装置、染色体分配に関わる Smc 複合体、細胞分裂装置など、多くの既知および予想 された相互作用が検出された。また、細胞膜合成に関係するタンパク質と染色体複製に 関係するタンパク質との相互作用、修復酵素に関係するタンパク質と細胞周期に関与す るタンパク質との相互作用が検出されるなど、異なるプロセスに関与するタンパク質の 間での相互作用も見出され、細胞増殖の基本プロセス間の協調ネットワーク解明のため の手がかりが示唆された。 9 2.材料と方法 2.1 菌株 本研究で使用した菌株を Table 2 に示した。ジャイレースを不活性化する ccdB 遺伝 子を持つプラスミドを大腸菌に導入した場合、この大腸菌は生育することが出来ない。 そのため、ccdB 遺伝子を持つ pDONR201、pADGW、pBDGW(Fig.3)の増幅には ccdB 耐性である大腸菌 DB3.1 を用いた。大腸菌の形質転換は DH5αを用いる時には、ヒー トショックで、DB3.1 を用いるときにはエレクトロポレーションで行った。 Table 2 本研究で使用した菌株 菌株 遺伝子型 由来 大腸菌 DH5a supE44, Δ lacU169( φ 80lacZ Δ M15), hsdR17,recA1,gylA96,thi-l,recA1. 研究室 大腸菌 DB3.1 F-,gyrA462,ebdA1 Δ (sr1-recA),mcrB,mrr,hsd,S20(rB-mB-), supE44,ara-14,galK2,lacy1,proA2,rpsL20(Smr),xyl-5?-,leu. Invitrogen 酵母 PJ69-4a MATa,trp1-901,leu2-3,112,ura3-52,his3-200,gal4 Δ ,Gal80? , LYS2::GAL1-His3,GAL2-ADE2,met2::GAL7-lacZ. Clontech 酵母 PJ69-4a MATa,trp1-901,leu2-3,112,ura3-52,his3-200,gal4 Δ ,Gal80? , LYS2::GAL1-His3,GAL2-ADE2,met2::GAL7-lacZ. Clontech 枯草菌 168 Pasteur lab. stock trpC2 10 2.2 Gateway system を用いた必須遺伝子のクローニング Gateway system はλファージの部位特異的な組み換え酵素を利用して in vitro で組 み換えを行うシステムである(Landy A., 1989)。この方法によりあらかじめ Entry clone を作成しておけば、酵母2ハイブリット法をはじめ、様々な実験に用いる Expression clone を簡便に作成することができる(Fig. 2) 。本研究ではこの Gateway coloning system を用いて枯草菌の 271 の必須遺伝子を含む 295 の遺伝子(付録 1)に ついて Entry clone を作成し、それを用いて酵母 2 ハイブリット用 clone を作製した。 attB1 attB2 gene + ccdB attB-flanked PCR product gene BP Clonase attL1 + Entry clone + Entry clone attR2 attR1 attL2 gene Donor vector attL2 attL1 attP2 attP1 ccdB LR Clonase Destination vector attR2 ccdB By-product attB2 attB1 attR1 gene Expression clone + attP2 attP1 ccdB By-product Fig.2 Gateway system を用いたクローニング Donor vector は pDONR201 を示す。 Entry clone は pDONR201-EG を示す。 Destination vector は pADGW もしくは pBDGW を示す。 Expression clone は pGAD424-EG もしくは pGBT9-EG を示す EG は essential gene を現している。 2.2.1 プラスミドの構築 Donor vector の pDONR201 (Clontech)は Entry clone の作製に、Destination vector の pADGW 及び pBDGW は Expression clone の作製に用いた。pBDGW と pADGW は、市販の酵母 2 ハイブリド用の BD 融合タンパク質あるいは AD 融合タンパク質を発 11 現する、pGBT9 (Invitrogen)と pGAD424 (Invitrogen)を EcoRⅠと BamHⅠで消化し た後、T4 DNA polymerase (Takara Bio Inc)を用いて平滑化したものに、Gateway syatem によるクローニングのための rfA (reading frame) cassette (Gateway Vector Conversion System; Invitrogen)を挿入することにより構築した(Fig.3)。 attP1 ccdB CmR attP2 GAL4 AD PADH1 T1 T2 2u ori TADH1 pGBT9 pGAD424 pDONR201 (5500bp) (6600bp) (4470bp) bla Col E1 ori kan Col E1 ori rfA cassette rfA cassette attR1 ccdB CmR attR2 PADH1 GAL4 BD PADH1GAL4 AD 2u ori 2u ori TADH1 TADH1 pBDGW pADGW TRP1 bla Col E1 ori MCS kan bla T1 T2 attP1 attP2 ccdB cat attR1 attR2 TRP1 LEU2 PADH1 TADH1 GAL4 BD GAL4 AD 2µ ori Col E1 ori TRP1 bla LEU2 attR1 ccdB CmR attR2 bla MCS 2u ori TADH1 ori PADH1 GAL4 BD MCS Col E1 ori LEU2 マルチクローニングサイト 大腸菌におけるKanamycin耐性遺伝子 大腸菌におけるAmpicillin耐性遺伝子 大腸菌rrnB 由来のターミネーター 大腸菌rrnB 由来のターミネーター BP clonaseの組み換え反応に必要な配列 BP clonaseの組み換え反応に必要な配列 大腸菌においてDNAジャイレースを不活性化する遺伝子 chloramphenicol耐性遺伝子 LR clonaseの組み換え反応に必要な配列 LR clonaseの組み換え反応に必要な配列 トリプトファン合成遺伝子 ロイシン合成遺伝子 ADH1プロモーター ADH1ターミネーター GAL4 DNA Binding Domain GAL4 Activator Domain 酵母の複製起点 大腸菌の複製起点 Fig.3 酵母2ハイブリット用 vector (Expression clone)の構築に用いたプラスミド 12 2.2.2 Gateway system を用いた Entry clone の作製 まず、Gateway の組み換え配列である attB1 配列 25bp のうち 3’末端側の 14bp、ま た attB2 配列 25bp のうち 3’末端側の 13bp を付加した、目的遺伝子に特異的なプライ マーをデザインした。PCR による増幅は開始コドンから終止コドンを含む領域までと した(付録2)。これらのプライマーを用いて枯草菌 168 株のゲノム DNA を鋳型とし、 目的遺伝子を PCR によって増幅した(1st PCR) 。1stPCR の反応条件は 94℃で2分間 加熱した後、94℃で 15 秒、58℃で 30 秒間、68℃で 40 秒間∼2 分 50 秒間(1kb 毎に 1 分間)を 3 サイクル、次に 94℃で 15 秒間、68℃で 40 秒間∼2 分 50 秒間を 3 サイク ルである。 次に、1st PCR 反応液を鋳型として attB1 プライマー及び attB2 プライマー(Table 3) を用いて PCR を行った(2nd PCR)。2ndPCR の反応条件は 94℃で2分間加熱した後、 94℃で 15 秒間、58℃で 30 秒間、68℃で 40 秒間∼2 分 50 秒間(1kb 毎に 1 分)を 3 サイクル、次に 94℃で 15 秒間、68℃で 40 秒間∼2 分 50 秒間を 25 サイクルである。 PCR による変異の可能性を減らすために 1st PCR、 2nd PCR 共に、 強い Proofreading 活性を持った KOD-Plus DNA polymerase (TOYOBO)を用い、Table 4 に示すバッフ ァーを用いて PCR を行った。こうして目的遺伝子の両端に Gateway の組み換えに必 要な attB 配列が付加した DNA 断片を増幅した。 Table 3 Gateway cloning で使用したプライマー プライマー attB1 attB2 pDONR-F pDONR-R 配列 (5'→3') GGGGACAAGTTTGTACAAAAAAGCAGGCTCG GGGGACCACTTTGTACAAGAAAGCTGGGTC TCGCGTTAACGCTAGCATGGATCTC GTGTCTCAAAATCTCTGATGTTAC 13 Table 4 1st PCR 及び 2nd PCR の反応系 1st PCR 2nd PCR MgSO4濃度 1.6mM 1.4mM* 鋳型DNA濃度 1ng/µl 1st PCR 反応液を1/10量 プライマー濃度 200nM 800nM *1st PCR productの持ち込みを加えると1.6mMになる 2nd PCR により増幅した必須遺伝子を BP clonase enzyme mix (Invitrogen) を用い て pDONR201 vector に組み換え、Entry colne を得た。BP clonase による組み換え反 応は 25℃で 2 時間行い、プロティナーゼ K (Invitrogen) により酵素を失活させた。次 に、BP clonase 反応液を用いて大腸菌 DH5αを形質転換し、LB 寒天培地 (50µg/µl kanamycin)、37℃で一晩培養し、形質転換体を選択した。 Entry clone 内の必須遺伝子は PCR による変異が入っている可能性があるため、全 ての塩基配列を sequencing により確認した。sequencing の鋳型はプラスミドの組み換 え領域の外側にアニーリングする pDONR-F 及び pDONR-R プライマー (Table 3) を 用いて PCR により増幅した産物を用いた。sequencing には、基本的にこれら2つのプ ライマーを用いたが、1365bp 以上の遺伝子については、遺伝子配列の内部にアニーリ ングする sequencing 用プライマー(付録 2)も合わせて用いることで、全長の塩基配列を 確認した。塩基配列はデータベース(http://bacillus.genome.ad.jp/)と照合したが、も し間違いがあればそれが PCR による変異なのか、それともデータベースの間違いなの かを確かめる必要がある。その場合には対象となる遺伝子に関して、ゲノムDNAを鋳 型として、増幅した 2nd PCR product を sequencing の鋳型に用いることにより確認し た。 14 2.2.3 酵母2ハイブリット用プラスミド (Expression clone) の作製 Entry clone の 必 須 遺 伝 子 を LR clonase enzyme mix (Invitrogen) に よ っ て Destination vector (pBDGW 及び pADGW)に組み換え、Expression colne を得た。LR clonase による組み換え反応は 25℃で 2 時間行い、 反応停止後、 大腸菌を形質転換した。 Expression clone を導入した形質転換体は LB 培地 (100 µg /ml Ampicillin)で選択した。 そして、形質転換からプラスミドを抽出後、目的遺伝子に特異的なプライマー (付録 2) を用い、PCR によりインサートのサイズの確認を行った。PCR は 1st PCR と同じ反応 条件で行った (2.2.2)。 こうして、それぞれ GAL4 の activation domain、GAL4 の DNA binding domain と 翻訳レベルで目的の遺伝子が融合している Expression clone を取得し、 pGAD424 由 来の pADGW に目的遺伝子を挿入したプラスミドを pGAD424-EG(essential gene)、 pGBT9 由来の pBDGW に目的遺伝子を挿入したプラスミドを pGBT9-EG(essential gene)と命名した。 大腸菌で Entry clone をクローニングすることができなかった遺伝子については、 BP reaction 液を EtOH 沈殿後、直接 LR reaction を行った。そして、その反応液を直接 酵母の形質転換に用いた。また、Expression clone をクローニングすることが出来なか った Entry clone については、LR reaction の反応液を直接酵母の形質転換に用いた。 2.2.4 プラスミドの抽出方法 大腸菌からのプラスミドの抽出は、多量のプラスミドを同時に抽出するために、96 well のプレートを用いて行った。原理はアルカリ法によるプラスミド抽出の後、DNA のガラス Fiber への吸着を利用したものである。形質転換体を 96 well Deep well プレ ート (BMBio BM6017) を用いて、750µl の LB 液体培地 (50 µg / µl kanamycin を含 む)、 37℃で一晩培養した後、テーブルトップ多本架遠心機(QIAGEN 4-15C)を用 15 いて、3000rpm で5分間遠心し、集菌した。ペレットの菌体に 80 µl の solution Ⅰ (50mM グルコース, 25mM EDTA, pH8.0)を加えて懸濁後、80 µl の solution Ⅱ (0.2N NaOH, 1% SDS)を加えて細胞を溶解した。さらに、80 µl の solution Ⅲ(5M CH3COOK,pH5.2)を加えて中和した後、Multi Screen Nucleic A プレート (Millipore) のカラムに移し、テーブルトップ多本架遠心機を用いて 50g で5分間、室温で遠心し、 不溶化した染色体、タンパク質等を取り除いた。遠心によりカラムの下に落ちた溶液を 150 µl の Binding buffer (6.1M KI) が入った Multi Screen-FB プレート (Millipore) のカラムに移し、ピペッティングによりよく混合した。混合液を、テーブルトップ多本 架遠心機を用いて 20g で 5 分間、室温で遠心することにより、プレートのガラス Fiber に DNA を吸着させた。さらに 200 µl の 80%エタノールをカラムに加え、テーブルト ップ多本架遠心機を用いて 500g で 5 分間、室温で遠心し洗浄した。80%エタノールに よるカラムの洗浄を2回行った後、そのまま 1000g で 10 分間、室温で遠心することに よりカラムを乾燥した。乾燥したカラムに 70 µl の TE を加え 5 分間室温に置いた後、 テーブルトップ多本架遠心機を用いて 1000g で 5 分間、室温で遠心し、プラスミドを カラムより溶出、回収した。 16 2.3 酵母2ハイブリット法による必須タンパク質間相互作用のスクリーニング と再現性の確認 本研究で使用した Expression clone は組み込まれた遺伝子産物がそれぞれ GAL4 activation domain 及び GAL4 DNA binding domain との融合タンパク質として発現す るように設計されている。これら2つの domain は元々同一のタンパク質を構成してお り、特異的なオペレーター配列を認識し、転写を活性化する。これらの domain と融合 している遺伝子産物同士が相互作用すれば、各 domain 間の距離が極めて近くなり転写 活性能が回復する。そうすると、レポーター遺伝子 HIS3 が発現し、酵母は Histidine を合成できるようになるため、Histidine を含まない培地で生育できるようになる。一 方、各 domain と融合している遺伝子産物同士が相互作用しなければ、転写活性能は回 復しない。よって、この酵母は Histidine を合成することが出来ず、Histidine を含ま ない培地で生育することが出来ない。このようにSD(-His,-Leu,-Trp) 寒天培地におけ るコロニーの生育状況を観察することで相互作用を検出した(Fig.1)。 2.3.1 酵母への形質転換 Expression clone (pGAD424-EG, pGBT9-EG) の酵母への形質転換は、CLONTECH の Yeast protocols handbook に従い行った。pGAD424-EG は酵母 PJ69-4α株に、 pGBT9-EG は酵母 PJ69-4a 株にそれぞれ導入した。 まず、PJ69-4αと PJ69-4a を YPDA 寒天培地(Table 5)で 1 日培養し、それらのコロ ニーをそれぞれ 60ml の YPDA 液体培地に O.D.600=0.3 となるよう植菌した後、30℃ で 3 時間培養した。これを 1500rpm で5分間、室温で遠心して集菌し、7ml の LiAc 溶液 (Table 6) を用いて菌体を 2 回洗浄し、コンピテントセルとした。次に、7ml の LiAc 溶液に懸濁した酵母のコンピテントセルに、1.4mg の Carrier DNA (CLONTECH) を加え vortex により混和した。これを 15 µl ずつ 1.5ml チューブに分注し、200ng の 17 プラスミドを加え voltex により混和した。次に、PEG/LiAc 溶液 (Table6) を 90 µl ず つ加え voltex により混和した。これを 30℃で 30 分間、42℃で 20 分間インキュベート し、氷上で2分間放置した後、テーブルトップ多本架遠心機を用いて 910g で5秒間、 4℃で遠心した。チューブの底に沈んだ菌液 5 µl を 96 well plate の形と重なるように SD 寒天培地 (Table5) にスポットし、30℃で 2 日間培養した。その際、Drop out solution (Table6) を用いて、特定のアミノ酸を除いた寒天培地で、形質転換体を選択 し た 。 pGAD424-EG プ ラ ス ミ ド を 導 入 し た 酵 母 PJ64 α は SD(-Leu) 培 地 で 、 pGBT9-EG プラスミドを導入した酵母 PJ69-4a は SD(-Trp) 培地で培養することでそ れぞれ選択した。 Table 5 酵母の培養に用いた培地 酵母を培養する時は下記に示した培地を用いて 30℃で行った。 また、Bio shaker を用いた場合は 1200rpm/min で震盪培養した YPDA培 地 2 0 g /L D ifco peptone(D ifco) 1 0 g /L Yeast extract(D ifco) 5 0 m l/L 4 0 % glucose(W /V)(W a k o ) 2 0 m g /L L-adenine(W a k o ) SD培地 6.7g/L Yeast nitrogen base without amino acids(Difco) 50ml/L 40% glucose(W/V)(Wako) 100ml/L 10×DO solution 18 Table.5 続き 10×DO(drop out) solution* 300mg/L L-Isoleusine 1500mg/L L-Valine 440mg/ L L-Adenine hemisulfate salt 200mg/L L-Arginine HCl 200mg/L L-Histidine HCl monohydrate 1000mg/L L-Leusine 300mg/L L-Lysine HCl 200mg/L L-Methionine 500mg/L L-Phenylalanine 2000mg/L L-Threonine 200mg/L L-Tryptophan 300mg/L L-Tyrosine 200mg/L L-Uracil *10×DO solution は必要に応じて特定のアミノ酸を除いて使用 した。アミノ酸は全てWako製である。 Table6 酵母の形質転換に用いた試薬 いずれの試薬も用事調整して形質転換に用いた。 LiAc溶液 TE buffer LiAc 10mM Tris-HCl, 1mM EDTA, pH7.5 100mM LiAc PEG/LiAc溶液 PEG3350 40% TE buffer 10mM Tris-HCl, 1mM EDTA, pH7.5 LiAc 100mM LiAc 2.3.2 酵母の接合 相 互 作 用 を 観 察 す る 、 そ れ ぞ れ の Expression clone を 持 つ 酵 母 PJ69-4 α (pGAD424-EG) と PJ69-4a (pGBD9-EG) の接合は、CLONTECH の Yeast protocols handbook に従い行った (Fig.4)。まず、PJ69-4α (pGAD424-EG) を、コピープレー ト (トッケン TK-CP96) を用いて 96 well Deep well プレート (BMBio BM6017) 中 の SD(-Leu) 液体培地 600 µl に移し、Bio shaker (TAITEC) を用い 1 日培養した。一 方、PJ69-4a (pGBD9-EG) は SD(-Trp) 寒天培地に塗布し、30℃で 1 日間培養した。 酵母の接合を行う当日、PJ69-4α(pGAD424-EG) の培養液を、テーブルトップ多本 19 架遠心機を用いて 3000rpm で5分間、室温で遠心して培地を除いた後、YPDA 培地 を 500 µl 加えて Bio shaker を用い 1 時間培養した。一方、PJ69-4a (pGBD9-EG) は コロニーをかきとって L 字型試験管中の YPDA 培地 7.5ml (192 種の PJ64α (pGAD424-EG)と接合を行う時) もしくは 5ml (103 種の PJ69-4α (pGAD424-EG) と接合を行う時) に移し 30℃で 1 時間培養した。接合をするために YPDA 培地で 1 時間培養したそれぞれの酵母を 96 well マイクロタイター プレート(BM Bio 平底 BM6001)に 25 µl ずつ移して混合し、接合を 6 時間∼一晩、Bio shaker を用いて行 った。接合した酵母は SD (-Leu,-Trp) 寒天培地に 2.5 µl ずつスポットし、30℃で 2 日間培養することで選択した。 20 PJ69-4α(pGAD424-EG)の形質転換体 PJ69-4a(pGBT9-EG)の形質転換体 SD(-Leu)寒天培地 SD(-Trp)寒天培地 30℃、1日培養 30℃、1日培養 コピープレート SD(-Leu)液体培地 600ul 96 well Deep well plate 30℃、1日培養 3000rpm,5分 Remove supernatant YPDA液体培地 7.5mlor5ml +YPDA液体培地 500ul 30℃、1時間培養 30℃、1時間培養 25ulずつ分注 25ulずつ分注 96穴 マイクロタイターplate 30℃、6時間∼一晩培養 2.5ulずつスポット SD(-Leu,-Trp)寒天培地 30℃、2日間培養 PJ69-4α/a(pGAD424-EG,pGBT9-EG)を選択 レプリカ 384 well マイクロタイターplate SD(-Leu,-Trp)液体培地 15ul 30℃、1日間培養 レプリカ レプリケーター SD(-His,-Leu,-Trp)寒天培地 30℃培養 2日目・ 4日目・6日目に酵母の生育を観察 Fig.4 酵母の接合及びハイスループット一対一酵母2ハイブリット法 21 2.3.3 タンパク質間相互作用のスクリーニング PJ69-4α(pGAD424-EG) と PJ69-4a(pGBT9-EG) を接合して、SD(-Leu,-Trp) 寒 天培地で選択した2倍体の酵母を、384 well マイクロタイタープレート (GENETIX X7007) 中の SD(-Leu,-Trp) 液体培地 15 µl に、コピープレートを用いて移し、Bio shaker を用いて1日培養した。この培養液を SD(-His,-Leu,-Trp) 寒天培地にレプリケ ーター (GENETIX X5053) を用いてレプリカし、2 日後、4 日後、6 日後に酵母の生育 を観察することで相互作用の有無を判定した (Fig.4)。前述したように、酵母内で BD 融合タンパク質と AD 融合タンパク質が相互作用すれば、レポーター遺伝子 HIS3 が発 現し、Histidine を合成できるようになるため、2 倍体酵母が Histidine を含まない培 地で生育できるようになる。 相 互 作 用 の 判 別 方 法 を Fig.5 の プ レ ー ト 写 真 を 例 に し て 説 明 す る 。 SD(-His,-Leu,-Trp) 寒天培地にレプリカ後 2 日目 (Fig.5,a) では、赤丸をつけた接合体 の増殖が観察され、DnaA 同士、DnaB 同士、DnaC 同士、DnaD 同士、DnaD と DnaA、 DnaC と DnaI、DnaG と DnaI の相互作用が検出された。また、4 日目(Fig.5,b) には DnaB と DnaD の相互作用、DnaC と DnaA の相互作用(青丸)が、さらに検出され た。しかし、6 日目(Fig.5,c) では、コントロールにおいた pGAD424 や pGBT9 との組 み合わせでコロニーの生育が見られる(緑丸)。よって、SD(-His,-Leu,-Trp) 寒天培地に レプリカ後、4 日目までに増殖が観察された接合体をポジティブクローンとした。 また、pGBT9-Ssb, YpuH, FtsW, Csd では、コントロールを含む全てにコロニーの生 育が見られた (Fig.5,d 赤線)。このような現象は pGAD424-EG との組み合わせでは存 在しなかった。pGBT9-EG にクローニングされている遺伝子産物が、RNA ポリメラー ゼの転写を直接的に活性化してしまったためと考えられる。このような Auto-activation を示すものはポジティブクローンとして扱わなかった。 22 pGAD424 pGAD424-dnaA pGAD424-dnaB pGAD424-dnaD pGAD424-dnaC pGAD424-dnaE pGAD424-dnaG pGAD424-dnaN pGBT9 pGBT9 pGBT9-dnaA pGBT9-dnaA pGBT9-dnaB pGBT9-dnaB pGBT9-dnaC pGBT9-dnaC pGBT9-dnaD pGBT9-dnaD pGBT9-dnaE pGBT9-dnaE pGBT9-dnaG pGBT9-dnaG pGAD424 pGAD424-dnaA pGAD424-dnaC pGAD424-dnaB pGAD424-dnaD pGAD424-dnaE pGAD424-dnaG pGAD424-dnaI pGAD424-dnaN pGAD424 pGAD424-dnaB pGAD424-dnaA pGAD424-dnaC pGAD424-dnaD pGAD424-dnaE pGAD424-dnaG (d) pGAD424-dnaI (c) pGAD424-dnaN pGAD424-dnaI pGAD424 pGAD424-dnaA pGAD424-dnaB pGAD424-dnaC pGAD424-dnaD pGAD424-dnaG pGAD424-dnaE pGAD424-dnaN (b) pGAD424-dnaI (a) pGBT9-ypuG pGBT9 pGBT9-ypuH pGBT9-dnaA pGBT9-ydiB pGBT9-dnaB pGBT9-dnaC pGBT9-dnaD pGBT9-dnaE pGBT9-dnaG Fig.5 タンパク質間相互作用の判定方法 PJ69-4α(pGAD424-EG)と PJ69-4a(pGBT9-EG)を接合した酵母 2 倍体を SD(-Leu,-Trp)液体培 地で 1 日培養した後、レプリケーターを用いて、 (a)SD(-His,-Leu,-Trp)寒天培地にレプリカ後、30℃で 2 日間培養したプレート写真。 (b)SD(-His,-Leu,-Trp)寒天培地にレプリカ後、30℃で 4 日間培養したプレート写真。 (c)SD(-His,-Leu,-Trp)寒天培地にレプリカ後、30℃で 6 日間培養したプレート写真。 (d)SD(-His,-Leu,-Trp)寒天培地にレプリカ後、30℃で 2 日間培養したプレート写真。 23 2.3.4 再現性の確認 スクリーニング実験により検出された相互作用について、その再現性を確認すること で、より信頼性の高い相互作用データの取得を目指した。再現性実験はスクリーニング 実験で、2日目と4日目に相互作用が示されたタンパク質の組み合わせについて行った。 また、Activation domain と DNA binding domain を入れ替えた組み合わせについても 相互作用を調べた。 接合は、スクリーニング実験と比べ相互作用の有無を調べる組み合わせが少ないため、 前培養と YPDA 培地での培養方法を変えた。PJ69-4α(pGAD424-EG)はコピープレ ートを用いて 96 well マイクロタイタープレート中の SD(-Trp) 液体培地 150 µl に移し て 1 日培養した。一方、PJ69-4a(pGBT9-EG) もコピープレートを用いて 96 well マ イクロタイタープレート中の SD(-Trp) 液体培地 150 µl に移して 1 日培養した。接合を 行う当日、PJ69-4α(pGAD424-EG) と PJ69-4a(pGBT9-EG) の培養液を、テーブルト ップ多本架遠心機を用いて 3000rpm5分間、室温で遠心して集菌し、YPDA 培地を 150 µl 加えて 1 時間培養した。酵母の接合と SD(-His,-Leu,-Trp) へのレプリカは 2.2.3 と同様に行った。 再現性の確認実験では、スクリーニング実験に比べてコロニーの生育が遅かったため、 4日目までに生育したコロニーをポジティブクローンにすれば、多くの偽陰性を生じる ことが予想された。そこで 2 回目の再現性確認実験を行い、この実験では2日目と4日 目に生育したコロニーに加えて6日目に生じたコロニーもポジティブクローンとして 扱うことにした。また、1 回目の再現性確認実験では、スクリーニング実験の時から長 期間に渡って植え継いでいた形質転換体を用いていたことから、酵母や Expression clone に変異が起こったため酵母の生育が遅れたという可能性が危惧された。そこで、 2 回目の再現性実験は、再度 Expression clone を酵母に形質転換して行った。しかし、 1 回目の再現性確認実験と比べ、コロニーの生育速度はほとんど変わらなかった。 24 2.4 蛍光顕微鏡による YFP 融合タンパク質の枯草菌内での局在観察 酵母2ハイブリット解析により検出された相互作用が、実際に枯草菌細胞内で反映さ れているかどうかを調べるため、目的タンパク質を YFP 融合タンパク質として枯草菌 内で発現させ、蛍光顕微鏡によりその局在を観察した。 YFP 融合発現制御株の作製には pAPNC213-yfp-GW を用いた。このプラスミドは、 yfp、rfA cassette、lacI リプレッサー遺伝子とその産物によって制御される spac プロ モーター (Pspac)、さらに枯草菌形質転換体の選択マーカーとしての spectinomycin 耐 性遺伝子が、枯草菌 aprE 遺伝子の内部に挿入された配列を持っている (Fig.6)。これ に目的遺伝子を導入したプラスミド(pAPNC213-yfp-EG) で、枯草菌を形質転換し、染 色体に導入すれば、培地中に IPTG を添加することにより、spac プロモーターの下流 に置いた遺伝子が YFP 融合タンパク質として発現し、その局在を観察することができ る。 2.4.1 YFP 融合タンパク質発現 vector (pAPNC213-yfp-GW)の構築 まず、pSM5072 (Imai Y et al., 2000) の gfp の 203 番目のトレオニンをチロシンに置 換したプラスミド(本研究室の桑野が作製)を鋳型として、fp-HBg-F プライマーと fp-rfA-R プライマー (Table 7) を用いて、yfp を PCR により増幅した。この PCR 産物 の 3’末端と rfA cassette の 5’末端は相同であるので、PCR 産物と rfAcassette を鋳型と して、fp-HBg-F プライマーと attR2-EVBg-R プライマー (Table 7) を用いた PCR を 行うことにより、yfp と rfA cassette を結合した (yfp-GW)。次に、pUC19 を BamHⅠ で消化して、Mung Bean Nuclease (Takara Bio Inc) によって末端を平滑化した後、 上記の PCR 産物を挿入することによって pUC19-yfp-GW を作製した。そして、 pUC19-yfp-GW の yfp と rfA cassette 領域を、fp-SD-HBg-F プライマー (Table 7) と 25 attR2-EVBg-R プライマーを用いて PCR により増幅し、この PCR 産物を BglⅡと EcoRV により消化した後、pAPNC213 を SmaI と BamHⅠで消化したものに挿入する ことにより pAPNC213-yfp-GW を構築した (Fig.6)。 Table 7 プラスミドの構築に使用したプライマー プライマー fp-HBg-F fp-rfA-R attR2-EVBg-R fp-SD-HBg-F 配列 (5'→3') GGCCAGATCTAAGCTTATGAGTAAAGGAGAAGAACTTTTC GCTTTTTTGTACAAACTTGTTTTGTATAGTTCATCCATGC GCGCAGATCTGATATCACCACTTTGTACAAGAAAGC GGCCAGATCTAAGCTTAAAGAGGAGAAATTAACTATGAGTAAAGGAGAAGAACTTTTC 2.4.2 YFP 融合発現制御株の作製 Entry clone 中の目的遺伝子を、LR reaction (2.2.3)により、pAPNC213-yfp-GW に導 入 し た (pAPNC213-yfp-EG) 。 こ の プ ラ ス ミ ド を Anagonostopoulos ら の 方 法 (Anagonostopoulos and Spizien.,1961)を用いて枯草菌内に形質転換し、aprE 遺伝子 上流部と下流部の配列での相同組み換えにより、枯草菌 168 株染色体上に導入した。 枯草菌の形質転換体は LB (100 µg /ml spectinomycin を含む) 寒天培地により選択し た。得られた形質転換体より染色体 DNA を抽出し、attB2 out プライマーと aprE back プライマー及び spc5’out プライマーと aprE front プライマー (Table 8) を用い た PCR を行うことにより、枯草菌染色体に yfp を融合した目的遺伝子が組み込まれ ていることを確認した。 こうして完成した YFP 融合発現制御株では、培地中に IPTG を添加することによ り、spac プロモーターの下流に置いた遺伝子の発現を人為的に制御することが出来る。 26 fp-rfA-F 相同性を持つ領域 yfp BamHⅠ rfA cassette yfp PCR product attR1 ccdB cat pUC19 2686bp Recombinant PCR ori attR2-EVg-R attR1 ccdB cat yfp lacZ attR2 attR2 bla yfp-GW Mung Bean Nucleaseによる平滑化 BamHⅠ Fp-SD-HBg-F yfp attR1 ccdB cat attR2-EVBg-R attR2 lacZ BamHⅠ SmaⅠ pUC19-yfp-GW ter Pspac aprE back LacI ori bla pAPNC213 7729bp PCR BglⅡ SpcR EcoRV aprE front yfp attR1 ccdB bla cat attR2 yfp Ter attR1 ccdB cat Pspac aprE back LacI Pspac aprE front aprE back SpcR yfp bla ccdB cat attR1 attR2 lacI spacプロモーター pAPNC213-yfp-GW aprE 遺伝子の上流配列 aprE 遺伝子の下流配列 SpcR spectinomycin耐性遺伝子 変異蛍光タンパク質 bla aprE front 大腸菌におけるAmpicillin耐性遺伝子 大腸菌においてDNAジャイレースを不活性化する遺伝子 chloramphenicol耐性遺伝子 LR clonaseの組み換え反応に必要な配列 LR clonaseの組み換え反応に必要な配列 Lacリプレッサー遺伝子 Fig.6 YFP 融合タンパク質発現 vector の構築 27 attR2 Table 8 枯草菌染色体への目的遺伝子の組み換えを確認するプライマー プライマー attR2-EVBg-R spc5'out aprE front aprE back 配列 (5'→3') GCGCAGATCTGATATCACCACTTTGTACAAGAAAGC CTATAGAAACTTCTCTCAATTAGGC GGCTACACAGGCTCTAAC TCCAGCTATATTGGCCGC 2.4.3 蛍光顕微鏡による YFP 融合タンパク質の局在観察 作製した枯草菌の YFP 融合発現制御株を、LB 培地を用いて 30℃で一晩前培養した。 前培養した菌株を LB 液体培地(0.5mM IPTG,100 µg/ml spectinomycin を含む)に O.D.600=0.01 となるように加え、37℃で培養し、対数増殖期の O.D.600=0.2∼0.5 の 細胞を、13500rpm、室温で数秒間遠心した後、上清を取り除いて濃縮した。濃縮し た培養液 5 µl をアガロースコートしたスライドガラスに添加し、DAPI 水溶液 (1mg/ml) 3 µl と 混 合 し 、 ピ ペ ッ ト を 用 い て 穏 や か に 混 合 し た 。 蛍 光 顕 微 鏡 (DMRE-HC; Leica) を用いて、位相差による細胞形体の観察と、蛍光による YFP 融 合タンパク質の局在及び DAPI 染色された核様体の形態の観察を行った。コンピュー ターへの画像の取り込みは CCD カメラ(1300Y; Roper Scientific)を使用し、画像処理 は METAMORPH(Universal Imaging)を用いた。 28 3.結果と考察 3.1 Gateway system を用いたクローニング PCR により増幅した 297 遺伝子を、BP reaction により pDONR201 に組み換えて、 大腸菌に形質転換した結果、295 個の形質転換体を得ることが出来た。しかし、map と topA については形質転換体を得ることが出来なかった。また、295 個の Entry clone を、LR reaction により pADGW 及び pBDGW にそれぞれ組み換えて、大腸菌に形質 転換した結果、293 遺伝子の Expression clone を得た。ここでは、leuS, pheT と ydiP (pGBT9-ydiP のみ) について、形質転換体を得ることが出来なかった。大腸菌への形質 転換が出来なかったこれら 5 つの遺伝子は、2.3.2 で述べたように、組み換え反応終了 後、直接酵母に形質転換を試みた結果、map, topA, ydiP については形質転換体を得る ことが出来たが、leuS, pheT については得ることが出来なかった。 結果として、目標とした 297 遺伝子中、295 遺伝子のクローニングに成功した。Entry clone を構築するために用いた pDONR201 には、大腸菌に有毒な遺伝子であってもク ローニングすることが出来るように遺伝子の挿入領域の上流にターミネーターが2つ 存在している (Fig.3)。実際に、大腸菌で発現プラスミドを構築できないことが分かっ ている dnaA (Fukuoka T et al.,1990)が Entry clone 及び Expression clone として構築 されたことから、組み込まれた遺伝子の大腸菌内での発現が良く抑えられていることが 確認できた。このように本研究では様々な遺伝子をクローニングするのに適したプラス ミドを構築することが出来た。 29 3.2 相互作用のスクリーニングと再現性の確認 本研究では 1 回のスクリーニング実験とその結果に基づいた2回の再現性確認実験 を行ったが、それぞれにおいて検出された相互作用の数は大きく異なった。スクリーニ ング実験と 1 回目の再現性確認実験では、SD(-His,-Leu,-Trp) 寒天培地に接合した酵 母をレプリカ後、2日目と4日目に生育したコロニーをポジティブクローンとした。1 回目の再現性確認実験ではスクリーニング実験に比べてコロニーの生育が遅く、4日目 までの相互作用データでは多くの偽陰性が生じていることが予想されたこと、スクリー ニング実験と同じ形質転換体のコロニーを長期間に渡って植え継いで用いたことから、 再度 Expression clone を酵母に形質転換して、2 回目の再現性確認実験を行った。2 回 目の再現性実験では2日目、4日目に加え6日目に生じたコロニーもポジティブクロー ンとして扱うことにした。しかし、2 回目の再現性確認実験でも 1 回目の再現性確認実 験と同じくスクリーニング実験に比べてコロニーの生育が遅かった。これらの 3 回の実 験により観察された相互作用の数は1回目では 423 種類(付録 3) 、2回目では 114 種 類、3回目では 185 種類(4日目までは 127 種類)であった。後述するように、スク リーニング実験で得られた相互作用で既知のものは 44 種であり、残りは新規のもので あった。また、2 回行った再現性実験の相互作用データのうち、そのどちらか一方でも 相互作用が検出されれば、それをポジティブクローンとした。こうして得られた相互作 用は計 196 種類存在し(Table.9)、後述するように既知のものは 42 種だった。 Table.9 スクリーニング実験と 2 回の再現性実験で得られた相互作用 既知の相互作用 新規の相互作用 計 スクリーニング 再現性実験(1回目)再現性実験(2回目) いずれかの再現性実験で検出 44 34 40 42 379 80 140 154 423 114 185 196 30 さらに、得られた相互作用をから、大きなタンパク質の相互作用ネットワークを書く ことができた。それを、Fig. 7 に模式的に示した。また、大きなタンパク質の相互作用 ネットワークに含まれない単独(オリゴマー形成)及び 2 タンパク質間の相互作用を、 Fig. 8 に示した。 スクリーニング実験で検出されたが 2 回行った再現性確認実験で共に検出すること が出来なかった相互作用は 227 種類あり、そのうち既知の相互作用はわずか 2 種類 (NadE 同士、TrxB 同士)であった。再現性実験は相互作用データの信頼性を高めるため の有効な手段だったと評価している。 しかし、同じコンストラクトで解析しているのにも関わらず、これだけ結果にばらつ きが生じていることから、やはり酵母2ハイブリット解析は実験上の微妙な条件の違い によって結果が左右されると言える。このように、常に偽陰性と偽陽性の問題が付きま とう酵母2ハイブリット解析の結果を考察するにあたって、その相互作用データがどれ ほど信頼できるのかということを、別の方法で検討することが重要である。 31 SMC複合体 SMC複合体 operon Rnc Smc YpuH operon YpuG RplL YurX YurY operon YurU YqeJ Ffh RpsH RplC SigA FtsA ValS AccD operon DnaA YerQ GcaD operon DnaB Ssb PriA XseB operon DnaE YpfD AcpA SecE 複製の 複合体 YueK FabF ResC HepS AcpS RplR NrdF YnbA RpmA GlyQ RplO GatB operon NrdE PheS YlaN YqjK TopA DnaX PolC RplP RplT ThdF OdhB ParE MrpC PrfB Asd Map RplB YdiB operon ParC RpsQ YdiC 295×295 の一対一酵母2ハイブリット法により検出された相互作用について、 YkzG operon operon MrpA トポイソメラーゼ IV 再現性実験でも検出された相互作用のうち、ネットワークを形成する相互作用を示した。 矢印の方向は pGBT9-EG から pGAD424-EG への相互作用の方向を示している。矢印の色は Eno 再現性実験の 2 回目(再現性実験の 1 回目のみの場合は 1 回目)で、SD(-His,-Leu,-Trp)培地に 接合した酵母をレプリカした後、赤色が 2 日目、青色が 4 日目、緑色が 6 日目にそれぞれコロニーの 生育が観察され、相互作用を検出したことを示している。2回行った再現性実験のうち1回だけ検出した 相互作用を点線で、2回とも検出した相互作用を実線で示した。紫色の枠内には既知及び予想されていた異なる タンパク質同士の相互作用を示している。タンパク質の機能の分類も色で表した(赤色,DNA metabolism; 群青色,RNA metabolism; 黒色,Protein synthesis; 緑色,Cell envelope; 黄緑色,Cell shape and division; 黄色,Glycolysis; 青色,Respiratory Pathways; 橙色,Nucletide; 紫色,Cofactor;水色,GTP binding protein; 灰色,Other; 白色,Unknown) 。 赤色文字は non-essential gene を表している。 矢印の方向は pGBT9-EG から pGAD424-EG への相互作用の方向を表す。 32 RplN GlyS YkqC YlaG HolB RpmD GuaB Fig.7 枯草菌必須タンパク質間のネットワークを形成する相互作用の地図 DnaI HolA YneS YphC DnaC 1 RpsC RpmA DnaG FolD ProS YmfL YyaF RplU RelA RplD GatC operon Dxr YtiA RpsL DapB GatB HepT GyrB DnaD DapA Exonuclease Ⅶ FabG BirA MrpB TrxA GatA operon operon GyrA YtaG YacN operon XseA FabD AccA TrmU tRNA methyltransferase DNA gyrase 分裂 operon operon BirA DnaC RpsD RpsO Rpm GA AccB YrvO AccB operon InfC AccC AccC RplX SecE 脂肪酸合成 RplJ RpsD RplP RnpA FtsZ Div IB MrpB RpsB RplM CspR TrmD MreB CdsA Div IB PgsA MurB operon YqfP 翻訳因子 RpsR TufA YqeH RpmI HisS TagH Gmk Prs RplQ Ddl operon RpsF Tsf RpsD DapF TagG RpmF DapD MenB MenC operon MenD PyrG HprT Tmk Gro ES RplS MetK PpnK RacE MurE FbaA Mbl YacM Div IC GrpE YqfY Era ResA Fig.8 枯草菌必須タンパク質間の独立した相互作用の地図 295×295 の一対一酵母2ハイブリット法により検出された相互作用のうち、再現性実 験で検出された相互作用のうち独立した相互作用を示した。Figure の説明文は Fig.7 と同じである。 33 3.3 検出された相互作用の評価 本研究の相互作用データの精度について検討するため、既知の相互作用情報を文献よ り調べた。枯草菌で実証されている相互作用に加え、枯草菌以外のバクテリアで実証さ れている相互作用についても調べ、検出された相互作用データと比較した(付録4)。な お、リボソームタンパク質における既知の相互作用は、リボソーム RNA が結合した結 晶構造由来のものであり、タンパク質単独での相互作用を検出するという酵母2ハイブ リット法の観点から、相互作用の評価に加えるにはふさわしくないと考え、比較対象か らはずした。 その結果、本研究で調べたタンパク質間の相互作用(ダイマー等の自己会合を含む) が 126 種報告されていることを見出したが、その 33%が本実験で検出されていた。ま た、異なるタンパク質間の相互作用に限れば、既知 53 相互作用の内、24(44%) を検出 できており、個々のタンパク質の特性に合わせて条件設定をすることなく、同一の方法 でシステマチックに相互作用をスクリーニングしたことを考えると、有意の結果を得る ことができたと評価できると思う。 Table 10 既知の相互作用の検出率 既知の相互作用のうち、本研究の酵母2ハイブリット解析により検出された相互作用の 検出率。カテゴリーによって異なる検出率を示した。 相互作用の種類 同じタンパク質同士 異なるタンパク質間 tRNA合成酵素 RNAポリメラーゼ 膜の脂質合成 複製系 総数 既知の相互作用 検出された相互作用 73 18 54 24 16 2 10 0 12 7 19 13 127 42 34 検出率 25% 44% 13% 0% 58% 68% 33% 本研究において検出されなかった相互作用(偽陰性)にはいくつかの点で傾向が見ら れた (Table 10)。異なるタンパク質間の相互作用では検出率が 43%だったのに対し、 同じタンパク質同士では検出率が 25%であり、本研究の酵母2ハイブリット法では同 じタンパク質同士の相互作用は検出されにくいという傾向があった。 また、タンパク質のカテゴリーによって検出率が大きく異なった。顕著な例を挙げる と、複製タンパク質や膜の脂質合成に関係するタンパク質では高い検出率であったが、 tRNA 合成酵素や RNA ポリメラーゼ複合体の検出率は極めて低かった。 また、特定のタンパク質の相互作用が全てもしくはほとんど検出されない例もある。 DnaN で予想されている4つの相互作用、翻訳開始因子間の相互作用、グルタミン tRNA アミドトランスフェラーゼの複合体など既知の相互作用が全て検出されていな い。 既知のタンパク質の相互作用を検出することが出来ない理由として、 ①導入したタンパク質が酵母にとって有害になり、そのためにコロニーの生育が遅れた ②タンパク質の全長を用いた場合に相互作用が弱くなった ③相互作用していたとしても、相互作用部位との立体構造により AD ドメインが RNA ポリメラーゼと相互作用することができない ⑤ タンパク質間の相互作用が元々弱いあるいは短時間しか相互作用しないためにレポ ーター遺伝子の発現量が少なくない など、そのタンパク質固有の原因があると考えられる。 その他の偽陰性の要因を挙げると、まず Auto-activation したタンパク質(Ssb,YpuH, FtsW, Csd) はポジティブクローンとして扱っていないので、これらのタンパク質を DNA binding domain との融合タンパク質としてスクリーニングした場合、偽陰性とな る。また、膜タンパク質の場合、疎水性の膜結合ドメインの存在によりミスフォールデ ィングが起こり、相互作用しないことがある。実際、膜タンパク質の SecA, SecE, SecY 35 に関しては、再現性良く検出された相互作用が無かった。しかし、今回は検出されなか ったが、FtsL と DivIC のように疎水性領域を削らずに全長の配列を用いたことで初め て相互作用が検出されることもあり (Sievers J and Erington J.,2000)、膜タンパク質 の相互作用が必ずしも検出されないとは言い切れない。また、本研究が Histidine 合成 遺伝子の活性の検出によりポジティブクローンを選択しているのに対して、Sievers と Erington はβ-galactosidase 遺伝子の活性の検出によりポジティブクローンを選択し ており、この違いが原因になっている可能性もある。選択の厳密さやプラスミドの構築 法など実験の条件により酵母2ハイブリット法の結果が異なることがあると考えられ る。 36 3.4 新たなタンパク質間相互作用ネットワークの可能性 本研究の目的は必須タンパク質間の相互作用地図を作成することによって、細胞増殖 に必須なプロセス間のネットワークの解明を行うことである。細胞周期と厳密に同調し ているプロセスとして染色体複製、染色体凝縮、細胞分裂がある。 バクテリアの染色体複製は複製起点当たりの細胞質量が一定の値(開始質量)に達し たときに始まり、しかもその複製開始は2回以上連続して起きないように制御されてい る。しかし、開始質量が複製開始を制御する機構は不明である(小椋 博士論文)。さら に、染色体複製は、そのプロセスがほとんどあるいは完全に終了するまで細胞分裂の初 期に行われる Z-ring の形成が阻害されていることから、染色体複製と細胞分裂を同調 させる機構の存在が示唆されている (Harry EJ., 2000)。 また、 複製された染色体は Smc 複合体により凝縮されると考えられているが、その Smc 複合体の局在は複製装置に似 た動きをしている (Lindow JC.,2002)。この様に染色体複製、凝縮、細胞分裂は細胞周 期と厳密に同調しており、これらが協調して働く機構があり、その一担をタンパク質間 相互作用によるネットワークの関与が担っていると考えられる。 本研究の相互作用解析により検出された相互作用のうち、新規の相互作用は 158 種 類あり、全体の 78%を占めた。この新規の相互作用の中に染色体複製を中心とするプ ロセス間のネットワークを制御する手がかりがあると考えられるが、本研究においても いくつかの可能性が見出された。 3.4.1 染色体の複製に関与するタンパク質のネットワーク 複製系のタンパク質では、計 19 種類の既知の相互作用のうち、13 種類の相互作用が 確認された(Fig. 9)。本実験で見出されなかった 6 種の相互作用のうち、4 種は DnaN が関与するものである。複製開始時に順に集合する複製開始因子(DnaA, PriA, DnaD, 37 DnaB)、DNA ヘリカーゼ(DnaC, DnaI) 、DNA プライマーゼ(DnaG) 、DNA ポリ メラーゼ(PolC, DnaX, HolA, HolB)の各複合体とその間の相互作用が検出されてお り、これらは過去の実験結果と一致する(Fig. 10) 。なお、枯草菌の HolA と HolB は、 大腸菌タンパク質との配列の類似性と枯草菌の増殖への必須性から同定されていたも のであり、本研究の結果は、それをさらに裏付けるものである。さらに新規の相互作用 として、SssB と PriA・DnaB、DnaC と PolC、DnaX と DnaG が検出された。現在提 唱されている複製装置の各タンパク質の空間的配置のモデルを考えると(O’Donnell Met al ,2001)、DnaC と PolC、DnaX と DnaG の相互作用は有り得る事であり、プラ イモソームと DNA ポリメラーゼが 3 箇所で結合している可能性を示している。 Fig.9 染色体複製タンパク質の相互作用地図 Ssb DnaA PriA 既知及び予想された相互作用で本研究でも検出された相互 DnaD 作用を赤色、既知及び予想された相互作用であるが本研究で は検出されなかった相互作用を黒色、新規の相互作用が青色 DnaB で示している。 DnaG DnaC DnaI DnaX PolC HolA HolB DnaN 38 (a) (b) (c) ヘリカーゼ (DnaC) PriA プライマーゼ (DnaG) PolⅢα (PolC) DnaA PolⅢτ (DnaX) DnaD DnaD βクランプ (DnaN) DnaB DnaB PolⅢ δ’ (HolB) PolⅢγ (DnaX) Ssb PolⅢ δ (HolA) DnaC-DnaI DnaC-DnaI Fig. 10 染色体複製開始と伸長装置に関するモデル (a) PriA から始まる複製開始因子の集合 (Marsin S et al.,2001) (b) DnaA から始まる複製開始因子の集合 (Lemon K et al.,2002) (c) 染色体複製の伸長 (O’Donnell M et al.,2001) 3.4.2 XseA が介するネットワーク 大腸菌において一本鎖 DNA を分解し、除去修復としての機能を持っている XseA (Chase J.Q et al.,1977,1979) について、FtsA, YpuG, DnaC, RplC, SigA, GatA, GatC との相互作用が検出された (Fig.7)。このタンパク質は大腸菌では必須でなく、なぜ、 修復酵素が枯草菌の増殖に必須に近いのか、その原因は不明である。したがって、XseA が染色体複製に必須なヘリカーゼである DnaC、細胞分裂に必須な分裂環形成に関わる FtsA (Wang X et al.,1997)、染色体凝縮を行う Smc 複合体のサブユニットである YpuG (Mascarenhas J., 2002) に直接相互作用することは、この 3 つのプロセス間の同調機 構に XseA が関与している可能性を示しており、とても興味深い結果である。 39 3.4.3 YerQ のネットワークとその機能 脂質の合成に関与しているとされている YerQ について、DnaC と XseA との相互作 用が検出され、YerQ が複製機構に関係することが考えられ、この相互作用の意味をさ らに詳しく考察した。 YerQ の機能を正確に推測するために BLAST により相同性検索を行った結果、YerQ のホモログは広くバクテリアに保存されていたが、高い相同性を示すホモログの中に機 能がわかっているものは見出されなかった。しかし、真核生物では Sphingosine をリ ン酸化する酵素である Human Sphingosine Kinase 1(hSK1) の N 末端側の領域で相同 性が見られ、さらに YerQ と hSK1 では LCB5 というモチーフが見出された (Fig.11)。 その他にも YerQ は真核生物の Diacylglycerol kinase (Dgk)や Lipid kinase との相同性 が見られた。また、hSK1 の YerQ と相同性が見られる N 末端領域にはリン酸化に必要 な ATP binding site が存在していた(Pitson SM et al.,2002)。以上のことから、 確かに、 YerQ は ATP によりリン酸化する lipid kinase としての役割をもっていることが推測さ れた。 一方、枯草菌において Ca2+依存性 protein kinase (PKC)の inhibitor として働く Sphingosine が DNA 複製の開始を阻害し、PKC の activator である 12-tetradecanoyl 13-phorbol acetate (TPA)が、その阻害を部分的に抑制すると報告されている(Sandler N et al.,1992)、また、複製開始時にタンパク質のリン酸化が観察され、Shingosin、TPA がそのリン酸化に影響を与えていることも報告されている(Sandler N et al.,1992)。 以上のことから、相同性検索で推測した様に YerQ が Sphingosine kinase の機能を 有するとすれば、YerQ は DNA 複製を阻害する sphingosine をリン酸化することで染 色体複製開始を促す機能があることが示唆された。 40 C末端 N末端 0 100 300amino acid 200 ATP binding domain hSK1 25%のIdentity YerQ DAGKc 全体で相同性が見られる LCB5 motif Fig.11 YerQ の相同性検索 DAGKc は diacylglycerol kinase C の相同性検索から、その活性中心であると予想されている motif であり、LCB5 は COGS(Clusters of Orthologus Groups of Proteins,NCBI)により同定 された motif で、真核生物の Sphingosine kinase と acylglycerol kinase に関係のある motif であると考えられている。 3.4.4 その他の興味深い相互作用 その他の興味深い相互作用として、様々なリボソームタンパク質と各種のカテゴリー に属するタンパク質との特異的な相互作用が多数見出された。リボソーム複合体あるい は単独のリボソームタンパク質が、各種の酵素活性を調整する可能性を示しているのか もしれない。 また、枯草菌に 8 種存在する機能未知の GTP 結合タンパク質についても、6 種のも のについて相互作用が検出された(YphC, YnbA, YyaF, ThdF, YqeH, Era) 。また、そ の他の機能未知必須遺伝子、YlaN, YneS, YdiB, YdiC, YkzG, YkqC と種々の機能既知 タンパク質の相互作用も見出した。 これらの相互作用は他の解析方法を用いて検証する必要があるが、これらのタンパク 質についてそれぞれ発現・精製した後、in vitro での酵素活性の測定を行って、酵素活 性に機能未知タンパク質がどのような影響を及ぼすかを解析すれば、機能の解明に役立 つことが期待される。 41 3.5 蛍光顕微鏡による YFP 融合タンパク質の局在観察 本研究で、酵母2ハイブリット解析により作成された相互作用ネットワーク地図の 中から、染色体複製を中心として細胞増殖に必須なプロセスを繋げる新たな相互作用 の可能性がいくつか見出された。このネットワークの解析をさらに進めるため、複製 タンパク質を中心にネットワークを形成しているタンパク質 (Table 11)に焦点を絞り、 YFP 融合タンパク質として枯草菌内で発現させて蛍光顕微鏡によりその局在を観察 することにした。 Table 11 YFP 融合タンパク質として局在を観察したタンパク質 DnaA DnaB DnaC DnaD DnaE DnaG DnaI DnaX PolC PriA Ssb HolA HolB YerQ Smc YpuG YpuH SigA Rnc CspR RnpA DapA DapB SecE XseA XseB GlyS YlaG ThdF YdiB GcaD YkqC OdhB FtsA YpfD TrxA TrmD YtaG Gateway system を用いて、新たに構築したベクターを使って、spac プロモーター により、目的タンパク質を YFP との融合タンパク質として発現できるプラスミドを作 製し、相同組み換えにより、枯草菌 168 株染色体の aprE 領域上に導入した。こうし て作製した YFP 融合タンパク質発現制御株に、IPTG を添加することにより、spac プロモーターの下流に置いた遺伝子を人為的に発現させ、蛍光顕微鏡を用いて YFP 融 合タンパク質の局在観察を行った。局在が見えたものに関しては、DAPI の添加によ り、核様体の観察も行った。 計 38 のタンパク質の局在を観察して、18 のタンパク質について局在が観察された。 局在にはいくつかのパターンが見られたが、(a) 染色体上に foci として局在するもの、 42 (b) 染色体上の一面に分布するもの、(c) 染色体を避けるように分布するもの、 (d)分裂 隔壁に局在するもの、4 つに分類することができた(Table 12、付録 5)。 Table 12 4 つに分類されたタンパク質の局在とその機能 SubtiList DnaA DnaE DnaG DnaX Ssb PriA HolA HolB PolC YpuG YpuH Smc 染色体上の一面に分布 SigA 染色体を避けるように分布 OdhB YkqC YerQ YpfD 分裂隔壁に局在 FtsA 局在 染色体上にfociとして局在 function Category DNA replication initiation of chromosome replication DNA replication DNA polymerase III (alpha subunit) DNA replication DNA primase DNA replication DNA polymerase III (gamma and tau subunits) DNA replication single-strand DNA-binding protein DNA replication primosomal replication factor Y DNA replication DNA polymerase III (delta subunit) DNA replication DNA polymerase III (delta' subunit) DNA replication DNA polymerase III (alpha subunit) DNA packaging SMC interacting protein DNA packaging SMC interacting protein DNA packaging chromosome condensation and segregation SMC transcription RNA polymerase major sigma factor unknown 2-oxoglutarate dehydrogenase unknown similar to unknown proteins phospholipids biosynthesis putative kinase related to diacylglycerol kinase similar to ribosomal protein S1 homolog unknown cell division cell-division protein (septum formation) DnaA 以外の染色体複製開始タンパク質、染色体複製装置、Smc 複合体は、細胞周期 の進行にしたがって、核様体内の特定の位置に局在することが知られている。そうした タンパク質については、今回の解析でも、多くの場合、DAPI で染色された領域に、foci が観察された。その中には、従来解析されていなかった、DnaG, HolA, HolB, PriA も 含まれる。また、分裂隔壁に局在することが知られている FtsA についても、DAPI で 染色された領域を挟んだ箇所に局在が観察された。今回、多くのタンパク質について効 率的に解析を進めるために、野生型遺伝子の存在下で、YFP 融合タンパク質を異所的 に発現させ、その局在を解析したが、多くの場合、正しい局在を観察できたと言える。 一方、DnaA は細胞質に一様に分布すること、一方、DnaC, DnaB は核様体に局在する ことが報告されており、今回の結果は異なっていた。 SigA については、転写が活発な細胞では、核様体に foci として観察されることが知 られており、今回の結果はそれと一致する。また、可溶性の酵素と考えられる、OdhB、 43 YkqC(metallo-beta-lactamase ファミリー) 、YpfD(大腸菌等の S1 リボゾームタンパ ク質のホモログ) 、YerQ(脂質合成タンパク質)は、核様体以外の部分に存在した。 今回の実験では、酵母2ハイブリット解析での結果を検証するような局在を観察でき ることを期待したが、残念ながら、YerQ と複製装置の相互作用や XseA と複製装置、 Smc 複合体、細胞分裂装置の相互作用を示すような結果を得ることはできなかった。 YerQ や XseA の一部のみが相互作用をしていることも考えられ、今回の結果は複製装 置との相互作用を否定するものではない。 今後、今回構築した系を用いて、より多数のタンパク質の細胞内局在を解析していけ ば、興味深い結果が得られることが期待される。 44 3.6 今後の展望 本研究では細胞増殖に必須な各プロセス間の協調を行う分子機構を解明するために、 枯草菌必須タンパク質間の相互作用を酵母2ハイブリット法によって解析し、仮説のネ ットワークを提供した。酵母2ハイブリットから得られる相互作用データには様々な要 因により偽陰性や偽陽性が生じるため、これを減らすコンストラクトの確立と検出され た相互作用の検討が不可欠であった。本研究で構築したコンストラクトでの酵母2ハイ ブリット解析では計 196 の相互作用が検出され、 そのうち 41 が既知の相互作用であり、 既知の相互作用の検出率は 33%であった。新規の相互作用の中には染色体複製や染色 体凝縮、細胞分裂などのプロセス間の協調を行う可能性を持った相互作用を見出すこと ができた。さらに、YFP 融合発現制御株によるタンパク質の局在の観察では、プロセ ス間の協調を行う相互作用を支持するような結果を得ることは出来なかった。 しかし、3.5 で述べたような方法でタンパク質の局在を観察した場合には、タンパク 質の発現量、本来の機能を保持しているか等の要素を考慮して、局在が不明であったも のも含めてより詳細に解析していく必要がある。また、酵母2ハイブリット法は分子機 構の解明を目指したスクリーニングの最初の手段に過ぎない。3.1 で述べたように酵母 2ハイブリット法により検出された相互作用には偽陽性と偽陰性を含む可能性がある。 さらに解析を進めるためには in vivo での複合体解析、FRET などより直接的な手法 を用いて、枯草菌の細胞内で実際に意味のある相互作用を同定することが必須である。 もし、そのような相互作用が決定出来れば、酵母2ハイブリット法を用いた相互作用領 域の同定や相互作用しない mutant の選出、枯草菌内でのその mutant の影響などの応 用も考えられネットワークの意味がより明確になることが期待される。 45 4.参考文献 Ala P, Xue H, Leung L, Xue YQ, Wong JT, Yang DS. 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Biochemistry. 37(38): 13411-20. 58 5 謝辞 本研究を遂行するにあたり、小笠原直毅教授には適切な御指導を頂き、また素晴らしい 環境の下で研究させて頂いたことに感謝致します。 石川周助手には終始、あらゆる面で御指導、御助力を頂き深く感謝致します。 システム細胞学講座の皆さんの日頃からの励ましやサポートにより、充実した研究生活 を送れたことを感謝致します。ここまで支援してくれた両親に感謝します。 59 付録 1 本研究で用いた枯草菌必須遺伝子を含む遺伝子 必須遺伝子 SubtiList Category dnaA DNA metabolism function DNA replication dnaB DNA replication dnaC dnaD dnaE dnaG dnaI dnaN dnaX holA holB ligA pcrA polC priA ssb gyrA gyrB hbs parC parE DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA packaging DNA packaging DNA packaging DNA packaging DNA packaging smc DNA packaging topA ypuG ypuH ydiO ydiP rpoA rpoB rpoC sigA cca cspR rnc rnpA trmD DNA packaging DNA packaging DNA packaging DNA methylation DNA methylation transcription transcription transcription transcription RNA modification RNA modification RNA modification RNA modification RNA modification RNA metabolism trmU RNA modification yycF yycG yhdL nusA rplA rplB rplC rplD rplE rplF rplI rplJ rplL rplM rplN rplO rplP rplQ rplR rplS transcription transcription transcription transcription ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein Protein synthesis initiation of chromosome replication initiation of chromosome replication / membrane attachment protein replicative DNA helicase initiation of chromosome replication DNA polymerase III (alpha subunit) DNA primase primosome component (helicase loader) DNA polymerase III (beta subunit) DNA polymerase III (gamma and tau subunits) DNA polymerase III (delta subunit) DNA polymerase III (delta' subunit) DNA ligase (NAD-dependent) ATP-dependent DNA helicase DNA polymerase III (alpha subunit) primosomal replication factor Y single-strand DNA-binding protein DNA gyrase (subunit A) DNA gyrase (subunit B) non-specific DNA-binding protein HBsu subunit of DNA topoisomerase IV subunit of DNA topoisomerase IV chromosome condensation and segregation SMC protein DNA topoisomerase I SMC interacting protein SMC interacting protein DNA-methyltransferase (cytosine-specific) DNA-methyltransferase (cytosine-specific) RNA polymerase (alpha subunit) RNA polymerase (beta subunit) RNA polymerase (beta' subunit) RNA polymerase major sigma factor tRNA nucleotidyltransferase pobable rRNA methylase ribonuclease III protein component of ribonuclease P (RNase P) probable tRNA (Guanine-N(1)-)probable tRNA (5-methylaminomethyl-2thiouridylate) methyltransferase two-component response regulator two-component sensor histidine kinase possible anti-SigM protein transcription translation coupling ribosomal protein L1 (BL1) ribosomal protein L2 (BL2) ribosomal protein L3 (BL3) ribosomal protein L4 ribosomal protein L5 (BL6) ribosomal protein L6 (BL8) ribosomal protein L9 ribosomal protein L10 (BL5) ribosomal protein L12 (BL9) ribosomal protein L13 ribosomal protein L14 ribosomal protein L15 ribosomal protein L16 ribosomal protein L17 (BL15) ribosomal protein L18 ribosomal protein L19 1 付録 1 本研究で用いた枯草菌必須遺伝子を含む遺伝子 SubtiList function Category rplT rplU rplV rplW ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein rplX ribosoma lprotein rpmA rpmB rpmC rpmD rpmE rpmF rpmGA rpmGB rpmH rpmI rpmJ rpsB rpsC rpsD rpsE rpsF rpsG rpsH rpsI rpsJ rpsK rpsL rpsM rpsN rpsO rpsP rpsQ rpsR rpsS rpsT rpsU alaS argS asnS aspS cysS gltX glyQ glyS hisS ileS leuS lysS metS pheS pheT proS serS trpS tyrS valS gatA gatB gatC frr fusA infA ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein ribosoma lprotein tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase translation translation translation ribosomal protein L20 ribosomal protein L21 (BL20) ribosomal protein L22 (BL17) ribosomal protein L23 ribosomal protein L24 (BL23) (histone-like protein HPB12) ribosomal protein L27 (BL24) ribosomal protein L28 ribosomal protein L29 ribosomal protein L30 (BL27) ribosomal protein L31 ribosomal protein L32 possible ribosomal protein L33 ribosomal protein L33 ribosomal protein L34 ribosomal protein L35 ribosomal protein L36 (ribosomal protein B) ribosomal protein S2 ribosomal protein S3 (BS3) ribosomal protein S4 (BS4) ribosomal protein S5 ribosomal protein S6 (BS9) ribosomal protein S7 (BS7) ribosomal protein S8 (BS8) ribosomal protein S9 ribosomal protein S10 (BS13) ribosomal protein S11 (BS11) ribosomal protein S12 (BS12) ribosomal protein S13 ribosomal protein S14 ribosomal protein S15 (BS18) ribosomal protein S16 (BS17) ribosomal protein S17 (BS16) ribosomal protein S18 ribosomal protein S19 (BS19) ribosomal protein S20 (BS20) ribosomal protein S21 alanyl-tRNA synthetase arginyl-tRNA synthetase asparaginyl-tRNA synthetase aspartyl-tRNA synthetase cysteinyl-tRNA synthetase glutamyl-tRNA synthetase glycyl-tRNA synthetase (alpha subunit) glycyl-tRNA synthetase (beta subunit) histidyl-tRNA synthetase isoleucyl-tRNA synthetase leucyl-tRNA synthetase lysyl-tRNA synthetase methionyl-tRNA synthetase phenylalanyl-tRNA synthetase (alpha subunit) phenylalanyl-tRNA synthetase (beta subunit) prolyl-tRNA synthetase seryl-tRNA synthetase tryptophanyl-tRNA synthetase tyrosyl-tRNA synthetase (major) valyl-tRNA synthetase glutamyl-tRNA(Gln) amidotransferase (subunit glutamyl-tRNA(Gln) amidotransferase (subunit glutamyl-tRNA(Gln) amidotransferase (subunit ribosome recycling factor elongation factor G initiation factor IF-1 2 付録 1 本研究で用いた枯草菌必須遺伝子を含む遺伝子 SubtiList infB infC prfA prfB tsf tufA spoVC groEL groES map ffh ftsY translation translation translation translation translation translation RNA modification protein folding protein folding protein modification secretion secretion prsA secA secE secY accA accB accC accD acpA acpS birA fabD fabF fabG cdsA gpsA pgsA yhdO yerQ plsX gcaD glmS ybbT yvyH asd dapA dapB dapF ykuQ ykuR alr ddl racE mraY murAA murB murC murD murE murF function Category Cell envelope initiation factor IF-2 initiation factor IF-3 peptide chain release factor 1 peptide chain release factor 2 elongation factor Ts elongation factor Tu peptidyl-tRNA hydrolase class I heat-shock protein (chaperonin) class I heat-shock protein (chaperonin) methionine aminopeptidase signal recognition particle-like (SRP) component signal recognition particle protein secretion (post-translocation molecular secretion chaperone) secretion preprotein translocase subunit (ATPase) secretion preprotein translocase subunit secretion preprotein translocase subunit fatty acid biosynthesis acetyl-CoA carboxylase (alpha subunit) acetyl-CoA carboxylase (biotin carboxyl carrier fatty acid biosynthesis subunit) fatty acid biosynthesis acetyl-CoA carboxylase (biotin carboxylase fatty acid biosynthesis acetyl-CoA carboxylase (beta subunit) fatty acid biosynthesis acyl carrier protein fatty acid biosynthesis holo-acyl carrier protein synthase transcriptional repressor of the biotin operon / fatty acid biosynthesis biotin acetyl-CoA-carboxylase synthetase fatty acid biosynthesis malonyl CoA-acyl carrier protein transacylase fatty acid biosynthesis beta-ketoacyl-acyl carrier protein synthase II fatty acid biosynthesis beta-ketoacyl-acyl carrier protein reductase phospholipids biosynthesis phosphatidate cytidylyltransferase NAD(P)H-dependent glycerol-3-phosphate phospholipids biosynthesis dehydrogenase phospholipids biosynthesis phosphatidylglycerophosphate synthase phospholipids biosynthesis 1-acylglycerol-3-phosphate O-acyltransferase phospholipids biosynthesis putative kinase related to diacylglycerol kinase fatty acid biosynthesis involved in fatty acid/phospholipid synthesis aminosugar metabolism UDP-N-acetylglucosamine pyrophosphorylase L-glutamine-D-fructose-6-phosphate aminosugar metabolism amidotransferase aminosugar metabolism phosphoglucomutase (gluconeogenesis) aminosugar metabolism UDP-N-acetylglucosamine 2-epimerase diaminopimelate biosynthesis aspartate-semialdehyde dehydrogenase diaminopimelate biosynthesis dihydrodipicolinate synthase diaminopimelate biosynthesis dihydrodipicolinate reductase diaminopimelate biosynthesis diaminopimelate epimerase diaminopimelate biosynthesis tetrahydrodipicolinate succinylase diaminopimelate biosynthesis similar to deacetylases peptidoglycan biosynthesis D-alanine racemase peptidoglycan biosynthesis D-alanyl-D-alanine ligase A peptidoglycan biosynthesis glutamate racemase phospho-N-acetylmuramoyl-pentapeptide peptidoglycan biosynthesis transferase UDP-N-acetylglucosamine 1peptidoglycan biosynthesis carboxyvinyltransferase peptidoglycan biosynthesis UDP-N-acetylenolpyruvoylglucosamine reductase peptidoglycan biosynthesis UDP-N-acetylmuramate-alanine ligase peptidoglycan biosynthesis UDP-N-acetylmuramoylalanyl-D-glutamate UDP-N-acetylmuramoylalanyl-D-glutamate-2,6peptidoglycan biosynthesis diaminopimelate ligase UDP-N-acetylmuramoylalanyl-D-glutamyl-2,6peptidoglycan biosynthesis diaminopimelate-D-alanyl-D-alanine ligase 3 付録 1 本研究で用いた枯草菌必須遺伝子を含む遺伝子 SubtiList murG tagA tagB tagD tagF tagG tagH tagO divIB divIC ftsA ftsL ftsW ftsZ pbpB rodA mreB mreC eno fbaA pfkA pgk pgm prs tkt tpiA dxr dxs ispE yacM yacN yqfP yqfY yqiD hepS hepT menA menB menC menD menE menH resA resB resC trxA trxB yumC adk gmk guaB hprT function Category UDP-N-acetylglucosamine-N-acetylmuramylpeptidoglycan biosynthesis (pentapeptide)pyrophosphoryl-undecaprenol Nacetylglucosamine transferase involved in polyglycerol phosphate teichoic acid teichoic acid biosynthesis biosynthesis involved in polyglycerol phosphate teichoic acid teichoic acid biosynthesis biosynthesis teichoic acid biosynthesis glycerol-3-phosphate cytidylyltransferase CDP-glycerol:polyglycerol phosphate glyceroteichoic acid biosynthesis phosphotransferase teichoic acid biosynthesis teichoic acid translocation (permease) teichoic acid biosynthesis teichoic acid translocation (ATP-binding protein) teichoic acid biosynthesis teichoic acid linkage unit synthesis Cell shape and division cell division cell-division initiation protein (septum formation) cell division cell-division initiation protein (septum formation) cell division cell-division protein (septum formation) cell division cell-division protein (septum formation) cell division cell-division protein cell division cell-division initiation protein (septum formation) cell division penicillin-binding protein 2B (cell-division cell division control of cell shape and elongation cell shape cell-shape determining protein cell shape cell-shape determining protein Glycolysis glycolysis enolase glycolysis fructose-1,6-bisphosphate aldolase glycolysis 6-phosphofructokinase glycolysis phosphoglycerate kinase glycolysis phosphoglycerate mutase glycolysis phosphoribosylpyrophosphate synthetase glycolysis transketolase glycolysis triose phosphate isomerase Respiratory pathways isoprenoid biosynthesis 1-deoxy-D-xylulose-5-phosphate isoprenoid biosynthesis 1-deoxyxylulose-5-phosphate synthase isoprenoid biosynthesis 4-diphosphocytidyl-2-C-methyl-D-erythritol 2-C-methyl-D-erythritol 4-phosphate isoprenoid biosynthesis cytidylyltransferase 2-C-methyl-D-erythritol 2,4-cyclodiphosphate isoprenoid biosynthesis synthase isoprenoid biosynthesis isopentenyl diphosphate biosynthesis 1-hydroxy-2-methyl-2-(E)-butenyl 4-diphosphate isoprenoid biosynthesis synthase isoprenoid biosynthesis geranyltranstransferase menaquinone biosynthesis heptaprenyl diphosphate synthase component I menaquinone biosynthesis heptaprenyl diphosphate synthase component II menaquinone biosynthesis 1,4-dihydroxy-2-naphthoate menaquinone biosynthesis dihydroxynapthoic acid synthetase menaquinone biosynthesis O-succinylbenzoate-CoA synthase 2-succinyl-6-hydroxy-2,4-cyclohexadiene-1menaquinone biosynthesis carboxylate synthase / 2-oxoglutarate menaquinone biosynthesis O-succinylbenzoic acid-CoA ligase menaquinone biosynthesis menaquinone biosynthesis methyltransferase cytochrome c synthesis cytochrome c biogenesis protein cytochrome c synthesis cytochrome c biogenesis protein cytochrome c synthesis cytochrome c biogenesis protein thioredoxin thioredoxin thioredoxin thioredoxin reductase unknown similar to thioredoxin reductase Nucleic acid bases purine biosynthesis adenylate kinase purine biosynthesis guanylate kinase purine biosynthesis inosine-monophosphate dehydrogenase purine biosynthesis hypoxanthine-guanine phosphoribosyltransferase 4 付録 1 本研究で用いた枯草菌必須遺伝子を含む遺伝子 SubtiList nrdE nrdF ymaA cmk pyrG tmk ytaG dfrA Cofactors folD glyA fmt nadE ppnK yqeJ yueK metK csd yurU yurV yurX yurY yrvO mrpA Other mrpB mrpC mrpD mrpF ppaC era obg ylqF yphC yqeH ysxC gcp odhB pdhA ydiC yneS ymdA yloQ ywlC yacA ydiB ykzG ylaN yqjK yqeI function Category Unknown ribonucleoside-diphosphate reductase (major purine/pyrimidine biosynthesis subunit) ribonucleoside-diphosphate reductase (minor purine/pyrimidine biosynthesis subunit) purine/pyrimidine biosynthesis ribonucleoside-diphosphate reductase subunit pyrimidine biosynthesis cytidylate kinase pyrimidine biosynthesis CTP synthetase pyrimidine biosynthesis thymidylate kinase CoA biosynthesis desphospho-CoenzymeA kinase folate dihydrofolate reductase methylenetetrahydrofolate dehydrogenase / folate methenyltetrahydrofolate cyclohydrolase folate serine hydroxymethyltransferase folate methionyl-tRNA formyltransferase NAD biosynthesis NH3-dependent NAD+ synthetase NAD biosynthesis inorganic polyphosphate/ATP-NAD kinase NAD biosynthesis nicotinate-nucleotide adenylyltransferase NAD biosynthesis nicotinate phosphoribosyltransferase SAM S-adenosylmethionine synthetase Fe-sulfate cluster cysteine desulfurase - NifS homolog Fe-sulfate cluster Synthesis of iron sulfur clusters - NifZ homolog Fe-sulfate cluster Synthesis of iron sulfur clusters - NifU homolog Fe-sulfate cluster Synthesis of iron sulfur clusters - NifZ homolog Synthesis of iron sulfur clusters - ABC Fe-sulfate cluster transporter (ATP-binding protein) unknown NifS protein homolog multiple resistance and pH homeostasis (Na+/H+ Na/H transporter antiporter) Na/H transporter multiple resistance and pH homeostasis Na/H transporter multiple resistance and pH homeostasis Na/H transporter multiple resistance and pH homeostasis Na/H transporter multiple resistance and pH homeostasis unknown inorganic pyrophosphatase GTP-binding GTP-binding protein GTP-binding GTP-binding protein GTP-binding GTP-binding protein GTP-binding GTP-binding protein GTP-binding GTP-binding protein GTP-binding GTP-binding protein unknown probable O-sialoglycoprotein endopeptidase 2-oxoglutarate dehydrogenase (dihydrolipoamide unknown transsuccinylase, E2 subunit) pyruvate dehydrogenase E1 component, alpha unknown subunit unknown probable protease unknown conserved membrane protein conserved protein with HD domain of metalunknown dependent phosphohydrolase unknown conserved protein with ATP/GTP-binding site conserved protein with a putative RNA binding unknown motif unknown conserved protein unknown conserved protein unknown conserved protein unknown conserved protein similar to unknown proteins unknown unknown conserved protein 5 付録 1 本研究で用いた枯草菌必須遺伝子を含む遺伝子 非必須遺伝子 SubtiList Category XseA XseB ykqC mbl mreD bkdR grpE ymfL ymfM efp dnaK tig rplK ctc ybxF yhzA ylxQ ytiA ypfD relA lepA ylaG thdF ynbA yyaF DNA metabolism function DNA replication DNA replication Unknown unknown Cell shape and division Cell shape and division Cell shape and division RNA metabolism Protein synthesis unknown unknown Protein synthesis chaperon chaperon ribosoma lprotein ribosoma lprotein unknown unknown unknown unknown unknown Other GTP-binding unknown unknown unknown 6 probable exodeoxyribonuclease VII (large probable exodeoxyribonuclease VII (small similar to unknown proteins MreB-like protein cell-shape determining protein heat-shock protein (activation of DnaK) similar to unknown proteins similar to unknown proteins from B. subtilis elongation factor P class I heat-shock protein (molecular chaperone) trigger factor (prolyl isomerase) ribosomal protein L11 (BL11) general stress protein similar to ribosomal protein L7AE family similar to ribosomal protein S14 similar to ribosomal protein L7AE family similar to ribosomal protein similar to ribosomal protein S1 homolog GTP pyrophosphokinase (stringent response) GTP-binding protein similar to GTP-binding elongation factor thiophen and furan oxidation similar to GTP-binding protein protease modulator similar to GTP-binding protein 付録 2 Gateway cloning で使用したプライマー プライマー 1st PCR用* dnaA-gwF dnaC-gwF dnaD-gwF dnaI-gwF ileS-gwF valS-gwF alaS-gwF secA-gwF gyrA-gwF parC-gwF priA-gwF leuS-gwF pheT-gwF mrpA-gwF pcrA-gwF relA-gwF pbpB-gwF infB-gwF nrdE-gwF bkdR-gwF fusA-gwF topA-gwF glyS-gwF ligA-gwF tkt-gwF metS-gwF parE-gwF gyrB-gwF dxs-gwF lepA-gwF ylaG-gwF yycG-gwF dnaK-gwF dnaG-gwF glmS-gwF aspS-gwF menD-gwF proS-gwF dnaX-gwF argS-gwF groEL-gwF resB-gwF pyrG-gwF ymdA-gwF pgm-gwF lysS-gwF murE-gwF mrpD-gwF yueK-gwF guaB-gwF menE-gwF gatA-gwF tagB-gwF gltX-gwF gatB-gwF dnaB-gwF 配列(5'→3') GGGGACAAGTTTGTACAAAAAAGCAGGCTCG ATGGAAAATATATTAGACCTG GGGGACAAGTTTGTACAAAAAAGCAGGCTCG ATGACAGACCTTCTGAATG GGGGACAAGTTTGTACAAAAAAGCAGGCTCG ATGAAAAAACAGCAATTTATTG GGGGACAAGTTTGTACAAAAAAGCAGGCTCG ATGGAACCAATCGGCCGT AAAAAGCAGGCTCG ATGGATTTTAAAGACACGCTC AAAAAGCAGGCTCG ATGGAAACGAATGAACAAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAAACACTTAACTTCTGC AAAAAGCAGGCTCG ATGCTTGGAATTTTAAATAAAAT AAAAAGCAGGCTCG ATGAGTGAACAAAACACACC AAAAAGCAGGCTCG TTGTCACAGCCAGAATTATT AAAAAGCAGGCTCG ATGAATTTTGCAGAAGTCATC AAAAAGCAGGCTCG TTGAGTTTTCAGCACAAAGAG AAAAAGCAGGCTCG ATGTTTGTTTCTTATAAATGGT AAAAAGCAGGCTCG GTGCATACGGGCTGGTTTGT AAAAAGCAGGCTCG TTGAATTATATTAGCAATCAATT AAAAAGCAGGCTCG ATGGCGAACGAACAAGTATTG AAAAAGCAGGCTCG ATGATTCAAATGCCAAAAAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTAAAATGAGAGTATAC AAAAAGCAGGCTCG TTGTCACAAAATCAAGTGCC AAAAAGCAGGCTCG ATGCAAAAGGTACTGATAGT AAAAAGCAGGCTCG ATGGCAAGAGAGTTCTCC AAAAAGCAGGCTCG ATGTCTGATTATCTAGTCATC AAAAAGCAGGCTCG ATGAGTAAACAGGATTTACTT AAAAAGCAGGCTCG ATGGACAAAGAAACAGCGA AAAAAGCAGGCTCG ATGGATACAATTGAAAAGAAATC AAAAAGCAGGCTCG ATGCCGCAAGAAAACAATAC AAAAAGCAGGCTCG TTGGCTAGAAAACAGCAATT AAAAAGCAGGCTCG ATGGAACAGCAGCAAAACAG AAAAAGCAGGCTCG TTGGATCTTTTATCAATACAG AAAAAGCAGGCTCG GTGACAGATAAAGAAAAGCG AAAAAGCAGGCTCG GTGAAACTTCGAAATGATCTTC AAAAAGCAGGCTCG ATGAATAAGGTTGGTTTTTTTC AAAAAGCAGGCTCG GTGAGTAAAGTTATCGGAATC AAAAAGCAGGCTCG ATGGGAAATCGGATACCAG AAAAAGCAGGCTCG ATGTGTGGAATCGTAGGTTA AAAAAGCAGGCTCG TTGTTTGGAAGAACATATTATTG AAAAAGCAGGCTCG TTGACAGTCAACCCGATTAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAGACAAAGCTTGACGC AAAAAGCAGGCTCG GTGAGTTACCAAGCTTTATA AAAAAGCAGGCTCG ATGAACATTGCGGAACAAATG AAAAAGCAGGCTCG ATGGCAAAAGAAATTAAGTTTAG AAAAAGCAGGCTCG ATGAAGCAAGTCAAATGTGAATG AAAAAGCAGGCTCG ATGACGAAATATATTTTTGTAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGACCCCAATTATGATGGT AAAAAGCAGGCTCG ATGAGTAAAAAACCAGCTGC AAAAAGCAGGCTCG ATGAGTCAAGAAGAGCATAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAAACTTACAAAGCTGCT AAAAAGCAGGCTCG ATGAATAATTTTGTTATTTTGGC AAAAAGCAGGCTCG GTGTTAGAGTACGGATTTAA AAAAAGCAGGCTCG ATGTGGGAAAGTAAATTTTCA AAAAAGCAGGCTCG ATGCTGACAGAACAGCCC AAAAAGCAGGCTCG ATGTCATTATTTGATCATAAAATC AAAAAGCAGGCTCG ATGAAAATAAGATCACTACTG AAAAAGCAGGCTCG ATGGGAAACGAAGTACGC AAAAAGCAGGCTCG TTGAACTTTGAAACGGTAATC AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTGACTATTGGAAAG 7 付録 2 Gateway cloning で使用したプライマー プライマー dnaB-gwF yacA-gwF cysS-gwF yurU-gwF thdF-gwF murF-gwF gcaD-gwF murD-gwF accC-gwF yqiB-gwF ybbT-gwF ffh-gwF ftsA-gwF yurX-gwF murAA-gwF murC-gwF secY-gwF eno-gwF asnS-gwF ydiO-gwF serS-gwF hisS-gwF tig-gwF rplK-gwF yrvO-gwF tyrS-gwF odhB-gwF glyA-gwF fabF-gwF csd-gwF ftsW-gwF metK-gwF tagH-gwF cca-gwF tufA-gwF pgk-gwF rodA-gwF alr-gwF ydiP-gwF dxr-gwF ftsZ-gwF yvyH-gwF dnaN-gwF yqfY-gwF trmU-gwF ykuR-gwF menC-gwF nusA-gwF sigA-gwF yyaF-gwF murG-gwF tagO-gwF yhdL-gwF prfA-gwF ddl-gwF resC-gwF hepT-gwF 配列(5'→3') AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTGACTATTGGAAAG AAAAAGCAGGCTCG GTGAAAAGTGTCAAAGATTTTTT AAAAAGCAGGCTCG ATGACAATCACACTTTATAATAC AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTAAAAAAATGCCTGA AAAAAGCAGGCTCG ATGGATACAATTGCGGCAAT AAAAAGCAGGCTCG TTGATTAAGCGAACAGTAAAA AAAAAGCAGGCTCG ATGGATAAGCGGTTTGCAG AAAAAGCAGGCTCG GTGGAAAATGATCAATTTTTAC AAAAAGCAGGCTCG ATGATTAAAAAGCTATTGATCG AAAAAGCAGGCTCG ATGGGTGAAGCAGCGTATG AAAAAGCAGGCTCG ATGGGCAAGTATTTTGGAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGGCATTTGAAGGATTAGC AAAAAGCAGGCTCG ATGAACAACAATGAACTTTAC AAAAAGCAGGCTCG ATGACACTAGGTACAAAACT AAAAAGCAGGCTCG TTGGAAAAAATCATCGTCCG AAAAAGCAGGCTCG ATGACTGTTTATCATTTTGTTG AAAAAGCAGGCTCG TTGTTTAAAACAATCTCCAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGCCATACATTGTTGATGT AAAAAGCAGGCTCG TTGAAAACAACAATCAACCAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGACAAATTTTATTTTAAATGAAAAT AAAAAGCAGGCTCG ATGCTTGATACGAAAATGCTG AAAAAGCAGGCTCG ATGGGATATAACATTCCGAG AAAAAGCAGGCTCG ATGTCTGTAAAATGGGAAAAAC AAAAAGCAGGCTCG GTGGCTAAAAAAGTAGTTAAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGGAACGGATTTATTTAGATC AAAAAGCAGGCTCG ATGACTAACTTACTTGAAGAC AAAAAGCAGGCTCG ATGGCGGAAATTAAGGTACC AAAAAGCAGGCTCG ATGAAACATTTACCTGCGC AAAAAGCAGGCTCG ATGACTAAAAAAAGAGTAGTTG AAAAAGCAGGCTCG ATGAATATCACAGATATTCGTG AAAAAGCAGGCTCG ATGTTAAAAAAAATGCTAAAATC AAAAAGCAGGCTCG ATGAGTAAAAATCGTCGTTTA AAAAAGCAGGCTCG ATGAAACTAAAAGTTTCGTTTC AAAAAGCAGGCTCG ATGGAAAAAGTTTTTATCAAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTAAAGAAAAATTCGAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAATAAAAAAACTCTCAAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGAGTCGATATAAGAAACAG AAAAAGCAGGCTCG ATGAGCACAAAACCTTTTTAC AAAAAGCAGGCTCG TTGAAAGTTGTTAGTTTATTCTCC AAAAAGCAGGCTCG TTGAAAAATATTTGTCTTTTAGG AAAAAGCAGGCTCG ATGTTGGAGTTCGAAACAAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAAAAAACTAAAAGTGATGAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAAATTCACGATTCAAAAAG AAAAAGCAGGCTCG TTGCAAGTGAGTGAAATCAC AAAAAGCAGGCTCG GTGAATGAAATGGAAAAACG AAAAAGCAGGCTCG ATGAAGATAGAGGAGCTCATCG AAAAAGCAGGCTCG ATGATCGAAATAGAAAAAATCAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAGCAGTGAATTATTAGATG AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTGATAAACAAACCC AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTTTAACAGCTGGAAT AAAAAGCAGGCTCG ATGCGAATTGCAATAAGCG AAAAAGCAGGCTCG ATGCTTGACGAACGCATG AAAAAGCAGGCTCG ATGATGAATGAAGAATTTAAAAAG AAAAAGCAGGCTCG GTGTTAGACCGTTTAAAATC AAAAAGCAGGCTCG GTGTACGGAGGAAAGTCG AAAAAGCAGGCTCG ATGGGCCAACATTGGAATCA AAAAAGCAGGCTCG ATGTTAAATATCATTCGTTTAC 8 付録 2 Gateway cloning で使用したプライマー プライマー yqeN-gwF asd-gwF gcp-gwF ywlC-gwF gpsA-gwF pheS-gwF mreB-gwF ynbA-gwF mbl-gwF plsX-gwF yumC-gwF trpS-gwF holB-gwF nrdF-gwF ftsY-gwF accA-gwF birA-gwF mraY-gwF pfkA-gwF fabD-gwF prs-gwF fmt-gwF trxA-gwF yqfP-gwF rpoA-gwF menA-gwF ppaC-gwF murB-gwF yerQ-gwF yloQ-gwF glyQ-gwF tsf-gwF prsA-gwF mreC-gwF ispE-gwF fbaA-gwF dapF-gwF folD-gwF rplB-gwF racE-gwF yqiD-gwF nadE-gwF menB-gwF cdsA-gwF dapB-gwF yjbN-gwF divIB-gwF accD-gwF yurY-gwF tpiA-gwF tagG-gwF ypuG-gwF hepS-gwF rnc-gwF map-gwF fabG-gwF rpsB-gwF 配列(5'→3') AAAAAGCAGGCTCG ATGGTATTTGATGTGTGGAAAAGC AAAAAGCAGGCTCG ATGGGAAGAGGTTTACACG AAAAAGCAGGCTCG ATGAGTGAGCAAAAAGACATG AAAAAGCAGGCTCG ATGAAAACGAAAAGATGGTTTG AAAAAGCAGGCTCG ATGAAAAAAGTCACAATGCTT AAAAAGCAGGCTCG ATGGAAGAAAAGCTAAAACAG AAAAAGCAGGCTCG ATGTTTGGAATTGGTGCTAG AAAAAGCAGGCTCG ATGGAAGAGCTAGCATCTC AAAAAGCAGGCTCG ATGTTTGCAAGGGATATTGG AAAAAGCAGGCTCG ATGAGAATAGCTGTAGATGC AAAAAGCAGGCTCG ATGCGAGAGGATACAAAGG AAAAAGCAGGCTCG ATGAAACAAACGATTTTTTCAG AAAAAGCAGGCTCG ATGGCAATATCCTGGAAGG AAAAAGCAGGCTCG GTGACAAAAATTTATGACGC AAAAAGCAGGCTCG ATGAGCTTTTTTAAAAAATTAAAAG AAAAAGCAGGCTCG GTGGCTCCAAGATTAGAAT AAAAAGCAGGCTCG ATGCGGTCAACATTAAGAAA AAAAAGCAGGCTCG ATGCTTGAGCAAGTCATTC AAAAAGCAGGCTCG ATGAAACGAATAGGGGTATT AAAAAGCAGGCTCG ATGAGTAAGATTGCATTTTTAT AAAAAGCAGGCTCG ATGTCTAATCAATACGGAGAT AAAAAGCAGGCTCG ATGACGAGAATCGTATTTATG AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTATCGTAAAAGCAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGGACGTAATTAAAATTTCAC AAAAAGCAGGCTCG ATGATCGAGATTGAAAAACC AAAAAGCAGGCTCG ATGAACCAAACAAATAAGGG AAAAAGCAGGCTCG ATGGAAAAGATACTTATTTTCG AAAAAGCAGGCTCG ATGGAGAAAGTGATACAGG AAAAAGCAGGCTCG ATGAAACGTGCACGCATAAT AAAAAGCAGGCTCG ATGCCTGAGGGCAAAATTATTAAGGC AAAAAGCAGGCTCG ATGAATATTCAAGACATGATTC AAAAAGCAGGCTCG ATGGCAATTACTGCACAGC AAAAAGCAGGCTCG ATGAAGAAAATCGCAATAGC AAAAAGCAGGCTCG ATGCCGAATAAGCGGTTAATG AAAAAGCAGGCTCG ATGCGTATTTTAGAAAAAGCG AAAAAGCAGGCTCG ATGCCTTTAGTTTCTATGAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAACTCATTTCGATTTACC AAAAAGCAGGCTCG ATGACTGCAACAATCATCG AAAAAGCAGGCTCG ATGGCGATTAAAAAGTATAAAC AAAAAGCAGGCTCG TTGTTGGAACAACCAATAGG AAAAAGCAGGCTCG GTGACAAATAAATTAACGAGC AAAAAGCAGGCTCG ATGAGCATGCAGGAAAAGA AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTGAATGGAAAACAAA AAAAAGCAGGCTCG ATGGTGGACATGAAACAAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGTCAAACGAAACAATTAAAT AAAAAGCAGGCTCG ATGAAATTTGCCGTATCATC AAAAAGCAGGCTCG ATGAACCCGGGTCAAGAC AAAAAGCAGGCTCG ATGACAAAATGTCCTAAGTG AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTGCTTCAACATTAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAGAAAACCAATTATCGC AAAAAGCAGGCTCG ATGAATGATTTGTTGCGTATAC AAAAAGCAGGCTCG ATGGAAGAATATCAAGTGAAA AAAAAGCAGGCTCG TTGCAAGACATCTACGGAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGTCAAAACACTCACATTATA AAAAAGCAGGCTCG ATGATTATCTGTAAAACCCC AAAAAGCAGGCTCG ATGCTTAATGATAAAACGGC AAAAAGCAGGCTCG ATGTCAGTCATTTCTATGAAG 9 付録 2 Gateway cloning で使用したプライマー プライマー trmD-gwF ykuQ-gwF yycF-gwF menH-gwF yacM-gwF rplA-gwF ydiC-gwF tagF-gwF cmk-gwF rpsC-gwF adk-gwF ymfM-gwF tmk-gwF rplC-gwF rplD-gwF ymaA-gwF gmk-gwF rpsD-gwF yhdO-gwF ytaG-gwF pgsA-gwF yneS-gwF yqeJ-gwF spoVC-gwF grpE-gwF frr-gwF efp-gwF resA-gwF hprT-gwF tagA-gwF rplE-gwF rplF-gwF ypuH-gwF infC-gwF ssb-gwF mreD-gwF dfrA-gwF rplJ-gwF rpsE-gwF cspR-gwF accB-gwF yacN-gwF ydiB-gwF rpsG-gwF rplI-gwF yurV-gwF rplO-gwF rplM-gwF rplP-gwF mrpB-gwF rpsL-gwF rpsH-gwF rpsK-gwF rpsI-gwF tagD-gwF ymfL-gwF divIC-gwF 配列(5'→3') AAAAAGCAGGCTCG ATGAAAATCGATTTTTTGACG AAAAAGCAGGCTCG ATGAAAATGATGGACGCAAA AAAAAGCAGGCTCG ATGGATAAAAAGATCCTTGTAG AAAAAGCAGGCTCG ATGCAGGACTCAAAAGAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAGTTATGATGTGGTGAT AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTAAAAAAGGTAAAAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGACAATATTAGCAATTGATAC AAAAAGCAGGCTCG ATGTCCTTAGTAGTTGACAC AAAAAGCAGGCTCG ATGGAAAAGAAATTATCGATTG AAAAAGCAGGCTCG GTGGGTCAAAAGGTAAATC AAAAAGCAGGCTCG ATGAACTTAGTCTTAATGGG AAAAAGCAGGCTCG ATGTCATTGGATGATCTCCAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGAGCGGTTTATTTATTACA AAAAAGCAGGCTCG ATGACCAAAGGAATCTTAGG AAAAAGCAGGCTCG ATGCCAAAAGTAGCATTATAC AAAAAGCAGGCTCG GTGGTACAAATCATATTTGAT AAAAAGCAGGCTCG ATGAAAGAAAGAGGGTTATTA AAAAAGCAGGCTCG ATGGCTCGCTATACAGGT AAAAAGCAGGCTCG ATGTATAAGTTTTGTGCAAATG AAAAAGCAGGCTCG TTGACCTTAGTCATTGGTTT AAAAAGCAGGCTCG ATGTCTAACTTACCAAATAAAA AAAAAGCAGGCTCG ATGTTAATTGCTTTATTGATTATTTTGG AAAAAGCAGGCTCG ATGAAGAAAATCGGAATTTTC AAAAAGCAGGCTCG ATGCTTGTGATTGCCGGTC AAAAAGCAGGCTCG ATGTCAGAAGAAAAACAAACC AAAAAGCAGGCTCG GTGTCAAAAGAAGTATTAACTC AAAAAGCAGGCTCG ATGATTTCAGTTAACGATTTC AAAAAGCAGGCTCG GTGGACAATGAAGAAAAAAAGGCG AAAAAGCAGGCTCG ATGATGAAACATGATATCGAG AAAAAGCAGGCTCG ATGCAAACAGAGACTATTCAC AAAAAGCAGGCTCG ATGAACCGCCTTAAAGAAAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGTCTCGTGTAGGTAAGAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGGGGCTTGATATCGTG AAAAAGCAGGCTCG ATTATTAGCAAAGATCAATTGG AAAAAGCAGGCTCG ATGCTTAACCGAGTTGTATT AAAAAGCAGGCTCG GTGAAACGTTTCCTTCTCC AAAAAGCAGGCTCG ATGATTTCATTCATTTTTGCG AAAAAGCAGGCTCG ATGAGCAGCGCAATTGAAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGCGTCGTATTGACCCAAG AAAAAGCAGGCTCG GTGAACATTGTGGCATTAC AAAAAGCAGGCTCG ATGTTAAATATCAAAGAAATCC AAAAAGCAGGCTCG ATGTTTAGAATTGGACAAGG AAAAAGCAGGCTCG GTGAAGCAATTAAAATGGAG AAAAAGCAGGCTCG ATGCCACGTAAAGGTCCTG AAAAAGCAGGCTCG ATGAAGGTTATTTTCTTACAAG AAAAAGCAGGCTCG ATGTCTTTTAATGCAAACTTAG AAAAAGCAGGCTCG ATGAAACTTCATGAATTAAAAC AAAAAGCAGGCTCG ATGCGTACAACACCTATGG AAAAAGCAGGCTCG ATGTTATTACCAAAACGCGT AAAAAGCAGGCTCG GTGAATGAACAAAAAACAAATGA AAAAAGCAGGCTCG ATGCCTACAATTAATCAGCT AAAAAGCAGGCTCG ATGGTTATGACAGATCCAAT 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relA-gwR pbpB-gwR infB-gwR nrdE-gwR bkdR-gwR fusA-gwR topA-gwR glyS-gwR ligA-gwR tkt-gwR metS-gwR parE-gwR gyrB-gwR dxs-gwR lepA-gwR ylaG-gwR yycG-gwR dnaK-gwR dnaG-gwR glmS-gwR aspS-gwR menD-gwR proS-gwR dnaX-gwR argS-gwR groEL-gwR resB-gwR pyrG-gwR ymdA-gwR pgm-gwR lysS-gwR murE-gwR mrpD-gwR yueK-gwR guaB-gwR menE-gwR gatA-gwR tagB-gwR gltX-gwR gatB-gwR dnaB-gwR yacA-gwR cysS-gwR yurU-gwR thdF-gwR murF-gwR gcaD-gwR murD-gwR accC-gwR yqiB-gwR 配列(5'→3') AGAAAGCTGGGTC TTTCACACTTCTTCTTGTTC AGAAAGCTGGGTC TTATTGTTCTGTATGAAGGC AGAAAGCTGGGTC ATCTTACATCATCATATAAGG AGAAAGCTGGGTC TAGTTTGCCACAATATTGAC AGAAAGCTGGGTC TTATCAGCCTCTTAAAACAG AGAAAGCTGGGTC TTCATTCACCGCTTTTCCCC AGAAAGCTGGGTC CAATTACTGCTTTTCAATAGG AGAAAGCTGGGTC AACCCCTTTAGTTCATGACG AGAAAGCTGGGTC TGCATAACGACGGCTTTC AGAAAGCTGGGTC GATCACGTTCTTTCAATTTC AGAAAGCTGGGTC ATCAAACAACACAAGAAAGG AGAAAGCTGGGTC CTGCAAATTATTGCATGCC AGAAAGCTGGGTC GGCAAAATCAATTATTCGCC AGAAAGCTGGGTC TCACCGCTACTTCTGTGG AGAAAGCTGGGTC TCTTTATTTTACAATAAGGGC AGAAAGCTGGGTC 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mbl-gwR plsX-gwR 配列(5'→3') AGAAAGCTGGGTC AGACTTCGTTACTCTAATCC AGAAAGCTGGGTC CCGATTACATAAAAGGTAGC AGAAAGCTGGGTC TATCTATTCCCAAAACATGC AGAAAGCTGGGTC ATATTCATTACTTCACTTTCC AGAAAGCTGGGTC TTATGCATTTAAGTCAGAAACG AGAAAGCTGGGTC CTTTTTATTATGCCATGACG AGAAAGCTGGGTC TCCTCTAGTTTTTCATAAATC AGAAAGCTGGGTC TTATTACTTGTTTAAGTTGTAG AGAAAGCTGGGTC GTATTACGGATACAGACGG AGAAAGCTGGGTC TTATCTTAATTGATGTAATGC AGAAAGCTGGGTC AATTTACGGTTTCATTACTTC AGAAAGCTGGGTC CACTCCTTATCCCTTTTGG AGAAAGCTGGGTC CCATATTAACGGTTTTCTAC AGAAAGCTGGGTC AACAAATTAATCCTCGATTAC AGAAAGCTGGGTC ATTATGTCAGCCGTTTGAC AGAAAGCTGGGTC CTTATTTATACGTCACAAGG AGAAAGCTGGGTC TATTATCCTTCTAATAAAAGCTG AGAAAGCTGGGTC TAGGATCTTAATAATCTAATTC AGAAAGCTGGGTC GTTTGGCTTGATTATGATTG AGAAAGCTGGGTC GTTTGCATTAAAAGACATTTG AGAAAGCTGGGTC TTCCCCTGTACACACTTG AGAAAGCTGGGTC AATTATTCTCCTAACGCTTC AGAAAGCTGGGTC TTATTTCAACATCAAAGTCAG AGAAAGCTGGGTC TCTTAATGTTGACCGCATG AGAAAGCTGGGTC CTATTACTCAGTGATTGTAG AGAAAGCTGGGTC GATTATTTATCGTTCAGTGC AGAAAGCTGGGTC GGCTGTCTGCATATCAAG AGAAAGCTGGGTC 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AAGAGACCCCCTAAAGTCCG CGGACTTTAGGGGGTCTCTT GACCTCGAATCAAAGGAGGC sequencing用 ileS.seq1 ileS.seq2 ileS.seq3 valS.seq1 valS.seq2 valS.seq3 alaS.seq1 alaS.seq2 alaS.seq3 secA.seq1 secA.seq2 gyrA.seq1 gryA.seq2 CATATGTGACATTAAAACCG ACGGTTTAGATGTGCTTTG GTTTGATTCAGGCTCTTCAC ATTCCCGTGAACGTTTTAC GATCGTTTTGAATGCCGC CAAGGCATTGAATTTACAGG TCGGTATTCCTGAAGAAAG GATCAACATCCATCGTCC ATGAAACACCGTTCTATGC TGGTTCTTTATAAAGAGCAG TGGAAGGAAAGTTTAAGGC ACAAACATTCCTCCGCAC CGTAATTCTCAAACGGCTG 16 付録 2 Gateway cloning で使用したプライマー プライマー parC.seq1 parC.seq2 priA.seq1 priA.seq2 leuS.seq1 leuS.seq2 pheT.seq1 pheT.seq2 mrpA.seq1 mrpA.seq2 pcrA.seq1 pcrA.seq2 pbpB.seq1 pbpB.seq2 infB.seq1 infB.seq2 nrdE.seq1 nrdE.seq2 bkdR.seq1 bkdR.seq2 fusA.seq1 fusA.seq2 topA.seq1 topA.seq2 glyS.seq1 glyS.seq2 ligA.seq1 ligA.seq2 tkt.seq1 tkt.seq2 metS.seq1 metS.seq2 parE.seq1 parE.seq2 gyrB.seq1 gyrB.seq2 relA.seq1 rela.seq2 dxs.seq1 yycg.seq1 dnaG.seq1 glmS.seq1 aspS.seq1 menD.seq1 proS.seq1 dnaX.seq1 argS.seq1 groEL.seq1 resB.seq1 pyrG.seq1 ymdA.seq1 pgm.seq1 lysS.seq1 murE.seq1 mrpD.seq1 yueK.seq1 guaB.seq1 配列(5'→3') GATACGCGACCGACATTC TTGGATGAAGTGATTGCAAC AATGGTCAGGCATATTCAG AATCATCGATGAAGAGCAC TGACGGCAAGAGCGAAC GGAAGCGATTGAAAAAGTG ATGCCATGAACATGCTTGG TGATCCATCTGTATGCCG TTCAGTATTCGAGAGATGG GCCTACCGCCGTTTAAC ACCGAACCGGAGGAATTC CTTCACAGCACAGGCAAG ATATTACGTATTCACAAAAGC ATGACGGCGTCCTAAGG CACTTGCTGAAGAGCTTG TAGATAAAGAATCCGCAAAC TGTAAACCTGATGATCAATC GACATGAACGAAATGTACG GAAGAAATCATTCTCTTTAAC AGAAGTGATCGTTAATGTAG GACAAAATCGGTGCAGAC AGTTATGACTGACCCTTAC AGCGAGACGTATTTTAGAC GAAGCAGCTGCATTTATTG AATTACAAGCTTGCATTTCC GCCACGCGATTGAAAATG ACAAGAGGTGACGGGAC GCCATCGCGTATAAGTTTC ATTGCTGAACGCCATTTAG TGAGCATTTCGCTGTAGC CTGGTACAGCATCCCTG CAAAGCAAGTATTCGCGC GTGCATCAGTCGTGAATG CAAAAACTGCGATGACGC GAGGAAAATTTGACGGAAG GCTTTGCAATACAATGACAG CGGACACTGAAACATCTGCC GGGGTTGCGGCTCACTGGGC CGGGGAAATACCAGTGGGTC ATACTGGCGTCCGGCACAGG ATTTAGTGAGGCGCAAATGG TCTATTAGTAGGTCTTGGAG AGCACGCCTGAAGGCGCACG CCATGTGAATGTGCCGCTGC GCGTACTCTTTCCATGCATC TAGCAACAACTGAACCGCAC GCTTTCAAAAGCGGGTTACG CTCTGCTGCTGATGAGGAAG AGCGTTAAAAAACCAAGGTG ACTGTCGGAGACATCGAATC TTCGTATGCAGCAGTCTGAG AAGCTTGCGAAAAAAGAAGG AAATGTAGGCGAATTGTCTG TGAAAAAAGCGGGAAAACGC GCGATTTATTTAATATGTACG GGTAGAAGCGCAGCTGATTG TGTTCCGATTGTAAATAACG 17 付録 2 Gateway cloning で使用したプライマー プライマー menE.seq1 gatA.seq1 tagB.seq1 gltX.seq1 gatB.seq1 dnaB.seq1 yacA.seq1 cysS.seq1 yurU.seq1 murF.seq1 gcaD.seq1 lepA.seq1 ylaG.seq1 thdF.seq1 dnaK.seq1 配列(5'→3') AACGATTGATGTGGATGAAC CGGAAAACTGAACATGGACG CGAAATGTATCCAAGTATGG CGTGAAGAACAGATTGCCCG CATCGGCATCACGCGCCTTC TCCGCCGCTCAGACCAAATG TGTCGAAGCACCAAGCGGAC CCTTCATCCGCGAGTAATGG GCTGAACAAAAATACCTTGC CGCGTGTCATCGGAGTAACC TTTGACAGCAGAGACGATGG AGAACAAATCGTAGAAAAGG AAAACATGGAAGCTTTATATG GAGACTGGCAGAGCCTGGTG GGTGTATTCGAAGTTCGTTC *プライマー配列のうち、空白の左側の配列が Gateway system の BP reaction に必要な組み換え配列、右側が目的遺伝子に特異的な配列である。 18 DivIB17 MraY54 MreB32 AccB33 SpoVC YhdO MrpB Ddl AccC51 Tsf TufA MurAA BirA11 PrfA FabG51 TrpS ValS52 MetS RpsD43 RpsB45 TpiA RplM YurX RacE MenB ParC MenC HprT Gro ES ResA Rnc PyrG YacM NadE YqfY RpsF47 TopA YycG12 YycF PolC36 FtsA28 AccA AcpS DnaB MurG MrpB FtsW3 YmaA21 Dxr YdiO YneS15 RelA53 GatC DnaC38 YueK29 RplX FabG51 YbbT YlaN YkqC PolC36 DnaX38 DnaG YnbA35 FtsL MreD RplP YlaG FolD GlyQ TopA6 Csd RplN27 MurF GatB GrpE22 YpfD23 YpuH20 Map OdhB PheS RpmF13 Asd MrpF Era19 YqiD Tmk14 RpsE RpsQ9 YdiC YkqC RpsD43 HisS YhdL41 Div IB FolD Gmk YneS15 DfrA MurB YqfP RplE PrfB MrpC GlyS RplB YqeH Tkt34 PdhA10 MrpA RplN27 YkzG Ydi MrpD30 付録 3 スクリーニング実験により検出された相互作用の地図 Prs NrdF NrdE MenA DnaN YneS15 ParE ParC YmaA21 Pgm InfA RplO Cmk ThdF RplD Pgk RpmGA8 RplT GroES HolB Ppac1 RpmD46 FtsW3 SerS50 HolA TopA6 DivIB17 RplN CspR26 RpmA PpnK LigA TagO RpmA YphC7 SecE AccB33 YqjK FtsA28 YsxC5 YtiA Tkt34 XseB40 XseA31 YmfL2 1 YmdA RpsL16 FabF ProS frr DnaI56 GuaB Eno CdsA MreC18 PgsA RplQ 一対一酵母2ハイブリット法におけるスクリーニング実験で検出された相互作用を示した。 YpfD23 GlyA タンパク質の右上にある数字は、そのタンパク質が地図上の複数箇所に記述されていることを示しており、 MraY54 これと同じ数字が別の箇所にある同じタンパク質に記述されている。矢印、色の説明は Fig.7 と同じである。 19 TagA RpsL16 YmfL2 YlqF YpfD23 RplU DnaE DapB RplD YacN TrmU RplU RpsS YerQ ResC RpmF13 Ppac1 PriA GlyQ YnbA35 RnpA23 PcrA Fmt ValS52 YdiP PdhA10 RpsJ RplR YrvO MenE Ssb TagG Ffh GatB YycG12 DapA DivIB17 TagH TrxA DnaD YwIC YyaF AcpA HepS DapD AspS YycG12 XseA31 HepT RpmD46 RplJ44 YhdL41 YqeJ AccD BirA11 RplC42 GcaD DapF FabD RpsL16 RpsF47 RpsB45 XseB40 XseA31 YpfD23 DnaA37 GatA MetK PolC39 YtaG RpsH48 RpoC FtsY RodA Era19 DivIC GyrA GyrB SigA RpmI RpmGA8 RpsH49 YlxQ RpsD RpsO AccB33 Ctc RplU TagB FtsZ TyrS AccC51 RpsM DnaC38 Mbl RplL Pbpb RpsN SerS50 DnaX38 RpsL16 ResA NusA RplW InfC RplC42 ArgS DnaI56 MreC18 GrpE22 YurU RelA53 YueK29 RplB FusA YpuH20 Smc MurE RplJ44 RpsD CspR26 Tmk14 RplA RpsR YpuG RpsQ9 CysS YurY Cca TagF SecE RnpA23 YueV RplS MenD TrmD RpoA YloQ MrpD30 RplP GltX RplX YsxC5 FbaA YphC7 付録 4 既知の相互作用と本研究で検出された相互作用との比較 文献情報より既知の相互作用を調べた。そのうち、今回の酵母 2 ハイブリット法により検出されたものを○で、検出されなかったものを× で Result に示している。既知の相互作用を調べた方法は Methods に示し、Y2H;酵母2ハイブリット法、GF;ゲルろ過法、DG;密度勾配 法、GR;ゲルシフト・アッセイ、CR;クロスリンク法、IP;免疫沈降法、AC;アフィニティークロマトグラフィー、NP;Native-PAGE、 EM;電子顕微鏡、SPR;表面プラズモン共鳴、として略語で記載している。どの生物由来のたんぱく質で相互作用を示したのかは Species に示し、文献も右端に記載した。枯草菌以外の生物由来のタンパク質を用いた場合には、タンパク質名の横に枯草菌由来タンパク質との Identity を示した。 Category Protein DNA replication DnaA DNA replication DnaB DNA replication DnaC DnaC (79%) DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DnaD Interactive Protein DnaA DnaD DnaB DnaC DnaD DnaB DnaC DnaG DnaI DnaX DnaA DnaB DnaD PriA DnaG DnaC DnaI DnaC DnaN (26.6%) PolC HolA(yqeN) DnaN HolB (25.3%) Result Methods Species 文献 ○ ○ ○ × ○ × ○ ○ ○ ○ Y2H (Library) Y2H (full length) GF / DG genetic GR (with DNA) genetic GF Y2H (Library) GF / DG GF / CR Noirot MF et al.,2002 Ishigo-Oka et al.,2001 Velten M et al.,2003 Velten M et al.,2003 Marsin S et al.,2001 Velten M et al.,2003 Marion V et al.,2003 Ishigo D et al.,2001 Velten M et al.,2003 Haroniti A et al.,2003 ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × × Y2H (full length) GF (with DNA) GF / DG GR (with DNA) Y2H (Library) GF / DG Y2H (Library) Y2H (Library) ??? B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis (DnaX) B. stearothermophilus (DnaC) B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis E. coli 20 Ishigo-Oka et al.,2001 Marsin S et al.,2001 Marsin S et al.,2001 Marsin S et al.,2001 Ishigo-Oka et al.,2001 Velten M et al.,2003 Noirot MF et al.,2002 Noirot MF et al.,2002 付録 4 既知の相互作用と本研究で検出された相互作用の比較 Category Protein Interactive Protein DNA replication DnaX DnaC DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA replication DNA packaging DNA packaging DNA packaging DNA packaging DNA packaging DNA packaging DNA packaging DNA packaging DNA packaging DnaN DnaX DnaX (40%) HolA (28%) HolB (29%) PolC (51.0%) HolB (25.3%) DnaN (26.6%) HolB (28%) DnaX (40%) PolC DnaN PolC (51.0%) DnaX (40%) PpaC PpaC PriA DnaD YqiB (XseA) YqiC (40.3%) YqiC (XseB ) YqiB (37.3%) YqiC GyrA GyrB GyrB GyrA Hbs Hbs ParC ParE ParE ParC Smc Smc ScpA ScpA (YpuG) Smc ScpA ScpB ScpB (YpuH ) ScpA ScpB TopA (40.6%) RpoC (47.0%) Result Methods Species 文献 ○ GF / CR Haroniti A et al.,2003 × × ○ ○ ○ × ○ × ○ × ○ ○ ??? GF / CR GF / DG GF / DG GF / DG GF / DG Y2H (Library) GF / DG GF GR (with DNA) co-purification B.subtilis (DnaX) B. stearothermophilus (DnaC) E. coli B.subtilis Streptococcus pyogenes Streptococcus pyogenes Streptococcus pyogenes E. coli Streptococcus pyogenes B.subtilis Streptococcus pyogenes B.subtilis B.subtilis E. coli ○ co-purification E. coli Vales LD et al.,1982 × ○ ○ × ○ ○ × ○ ○ × ○ ○ × × co-purification ??? ??? ??? ??? ??? EM co-isolation / Y2H co-isolation / Y2H GF/ DG FRET / IP FRET / IP GF/ DG AC / overlay blotting E. coli B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis E. coli Vales LD et al.,1982 Barnes MH et al.,2003 Barnes MH et al.,2003 21 Haroniti A et al.,2003 Bruck I et al.,2000 Bruck I et al.,2000 Bruck I et al.,2000 Bruck I et al.,2000 Noirot- MF et al.,2002 Bruck I et al.,2000 Young TW et al.,1998 Marsin S et al.,2001 Vales LD et al.,1982 Barnes MH et al.,2003 Barnes MH et al.,2003 Hirano M et al.,2002 Soppa J et al.,2002 Soppa J et al.,2002 Volkov A et al.,2002 Mascarenhas J et al.,2002 Mascarenhas J et al.,2002 Volkov A et al.,2002 Cheng B et al.,2003 付録 4 既知の相互作用と本研究で検出された相互作用の比較 Category Protein Interactive Protein cell division cell division DivIC FtsA Result Methods Species 文献 B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis B.subtilis Thermus thermophilus E. coli Mycobacterium Mycobacterium bovis Sievers J et al.,2000 Feucht A et al.,2001 Wang X et al.,1997 Sievers J et al.,2000 Wang X et al.,1997 Wang X et al.,1997 Badet MA et al.,1997 Hadfield A et al.,1999 Cirilli M et al.,2003 Beaman TW et al.,2002 FtsL FtsA FtsZ FtsL DivIC FtsZ FtsA FtsZ GlmS (43.0%) GlmS Asd (27.4%) Asd DapB (45.9%) DapB YkuQ (DapD) DapD (35.1%) × × ○ × ○ ○ × × ○ × NP / Y2H (Full length) GF / NP (in vivo ) Y2H (Full length) NP / Y2H (Full length) Y2H (Full length) EM / CR / Y2H (Full ??? dimer crystallography crystallography cell wall Alr (56.0%) Alr × GF cell wall cell wall TagD TagG TagD TagH × ○ cell wall TagH TagG ○ membrane lipid AccA (53.8%) AccA AccD AccB (41.5%) AccB AccC (55.9%) AccC AccB AccD (48.6%) AccA AccD AcpA AcpS FabD (31%) FabF (54.0%) FabG (51.2%) AcpS AcpA AcpS cell division cell division cell wall cell wall cell wall cell wall membrane lipid membrane lipid membrane lipid membrane lipid membrane lipid × ○ ○ × ○ ○ × ○ × ○ ○ ○ ○ Bacillus psychrosaccharolyticus crystallography B. subtilis genetic & similarity with B. subtilis transporters genetic & similarity with B. subtilis ABC proteins E. coli E. coli E. coli E. coli copurification E. coli E. coli E. coli crystallography B. subtilis Streptomyces coelicolor E. coli E. coli crystallography B. subtilis crystallography B. subtilis 22 Yokoigawa K et al.,2003 Pattridge KA et al.,2003 Lazarevic V et al.,1995 Lazarevic V et al.,1995 Cronan JE et al.,1996 Cronan JE et al.,1996 Cronan JE et al.,1996 Cronan JE et al.,1996 Cronan JE et al.,1997 Cronan JE et al.,1996 Cronan JE et al.,1996 Parris KD et al.,2000 Keatinge AT et al.,2003 Edwards P et al.,1997 Zhang YM et al.,2003 Parris KD et al.,2000 Parris KD et al.,2000 付録 4 既知の相互作用と本研究で検出された相互作用の比較 Category Protein Interactive Protein membrane lipid FabD (31%) AcpA membrane lipid FabF (54.0%) FabF AcpA (63.9%) × ○ membrane lipid purine/pyrimidine purine/pyrimidine cofactor cofactor cofactor FabG (51.2%) AcpA (63.9%) FabG Eno Eno PfkA (86.2%) PfkA Prs Prs TpiA (68.4%) TpiA Gmk (42.7%) Gmk NrdE (44.7%) NrdF (43.6%) NrdF (43.6%) NrdE (44.7%) NrdF (43.6%) PyrG (64.9%) PyrG Tmk (35.8%) Tmk FolD (52.2%) FolD GlyA (54.4%) GlyA Dxr (48.7%) Dxr ○ ○ × × ○ × × ○ ○ × ○ ○ × × × cofactor cofactor Dxs (39.3%) IspE Dxs IspE × × cofactor cofactor cofactor cofactor cofactor cofactor cofactor YacM (36.5%) YacN (35%) HepS HepT MenB (48%) NadE PpnK (YjbN) (54.2%) YacM YacN HepT HepS MenB NadE PpnK ○ ○ ○ ○ ○ × × glycolysis glycolysis glycolysis glycolysis purine/pyrimidine purine/pyrimidine purine/pyrimidine Result × Methods Species computional prediction Streptomyces coelicolor from crystallographic data GF E. coli computional prediction E. coli from crystallographic data SPR / FRET (in vitro) E. coli crystallography E. coli octamer B. subtilis Bacillus hexamer B. subtilis crystallography Bacillus GF E. coli enzymatic assay Salmonella enzymatic assay Salmonella enzymatic assay Salmonella CR Lactococcus lactis GF / DG E. coli GF GF Mycobacterium NP Synechocystis sp. PCC6803 GF Streptomyces sp. Strain GF / MALD TOF MS / E. coli crystallography GF E. coli DG / crystallography Thermus thermophilus GF / CR B. subtilis GF / CR B. subtilis crystallography Mycobacterium crystallography B. subtilis GF E. coli 23 文献 Keatinge AT et al.,2003 Edwards P et al.,1997 Huang W et al.,1998 Xhang YM.,2003 Price AC et al 2001 Brown CK et al.,1998 Evans PR et al.,1986 Arnvig et al.,1990 Delboni LF.,1995 Gentry D et al.,1993 Jordan A et al.,1994 Jordan A et al.,1994 Jordan A et al.,1994 Wadskov SL et al.,2001 Tourneux L et al.,1998 D'Ari L et al.,1991 Chaturvedi S et al.,2003 Yin X et al,.2003 Kuzuyama T et al.,2000 Miallau L et al.,2003 Rohdich et al.,1999 Kishida H et al.,2003 Zhang YM et al.,1998 Xhang YM et al.,1998 Truglio JJ et al..,2003 Rizzi M et al.,1998 Kawai S et al.,2001 付録 4 既知の相互作用と本研究で検出された相互作用の比較 Category Protein Interactive Protein cofactor YqeJ (NadD) YqeJ × cofactor cofactor transcription MetK (63.6%) MetK TrxB (38.0%) TrxB NusA (40.2%) RpoA (45.8%) RpoB (46.0%) RpoC (47.0%) RpoA (44%) RpoA RpoB (55%) RpoC (51%) NusA (40.2%) RpoB (55%) RpoA (44%) RpoC (51%) SigA (53%) NusA (40.2%) RpoC (51%) RpoA (44%) RpoB (55%) SigA (53%) NusA (40.2%) TopA (40.6%) SigA (53%) RpoB (55%) RpoC (51%) Cca (44%) Cca InfA (67.6%) InfB (50.5%) InfB (50.5%) InfA (67.6%) InfC (51.8%) InfC (51.8%) InfB (50.5%) Tsf (36.5%) Tsf (72.8%) TufA (72.8%) TufA (72.8%) TufA Tsf (36.5%) ○ × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × ○ × ○ transcription transcription transcription transcription RNA modification translation translation translation translation translation Result Methods Species 文献 crystallography / GF / analytical GF crystallography AC AC AC crystallography crystallography crystallography B. subtilis Olland AM et al.,2002 E. coli E. coli E. coli E. coli E. coli Thermus aquaticus Thermus aquaticus Thermus aquaticus E. coli Thermus aquaticus Thermus aquaticus Thermus aquaticus E. coli Thermus aquaticus Thermus aquaticus Thermus aquaticus E. coli E. coli Thermus aquaticus Thermus aquaticus Bacillus E.coli E.coli E.coli E.coli Thermus thermophilus Thermus thermophilus Thermus thermophilus Thermus thermophilus Markham GD et al.,1988 Lennon BW et al.,1999 Liu K et al.,1996 Liu K et al.,1996 Liu K et al.,1996 Zhang G et al.,1999 Zhang G et al.,1999 ZhangG et al.,1999 Liu K et al.,1996 Zhang G et al.,1999 Zhang G et al.,1999 Murakami KS et al.,2002 Liu K et al.,1996 Zhang G et al.,1999 Zhang G et al.,1999 Murakami KS et al.,2002 Liu K et al.,1996 Cheng B et al.,2003 Murakami KS et al.,2002 Murakami KS et al.,2002 Li F et al.,2002 Boileau et al.,1983 Boileau et al.,1983 Boileau et al.,1983 Boileau et al.,1983 Wang Y et al.,1998 Wang Y et al.,1997 Wang Y et al.,1997 Wang Y et al.,1997 crystallography crystallography crystallography crystallography crystallography crystallography crystallography crystallography crystallography CR CR CR CR GF crystallography crystallography crystallography 24 付録 4 既知の相互作用と本研究で検出された相互作用の比較 Category Protein Interactive Protein Result tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase AlaS (45.4%) AsnS (55.4%) AspS (52.0%) GlyQ (63.7%) tRNA synthetase GlyS (35.3%) tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase HisS (45.7%) LysS (53.3%) MetS (71.6%) AlaS AsnS AspS GlyQ GlyS (35.3%) GlyQ (63.7%) GlyS HisS LysS MetS tRNA synthetase Methods Species 文献 × × × × × × × × × × GF crystallography crystallography Thermus thermophilus Thermus thermophilus Thermus thermophilus E. coli E. coli E. coli E. coli tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase tRNA synthetase PheS (48.2%) PheS PheT (39.9%) PheT (39.9%) PheS (48.2%) PheT ProS (49.7%) ProS SerS (51.9%) SerS TrpS TrpS TyrS (70.6%) TyrS × × × × × × × × HPLC HPLC HPLC HPLC couldn't read tRNA synthetase GatA × Enzymatic analysis E. coli Bacillus stearothermophilus E.coli E.coli E.coli E.coli E.coli E.coli B. subtilis Bacillus stearothermophilus B. subtilis Lechler et al.,1997 Berthert et al.,1998 Ng JD et al.,2002 Webster TA et al.,1983 Webster TA et al.,1983 Webster TA et al.,1983 Webster TA et al.,1983 Arnez JG et al.,1995 Onesti S et al.,1995 Mulvey et al.,1976 tRNA synthetase GatB × Enzymatic analysis B. subtilis Curnow AW et al.,1997 tRNA synthetase GatC × Enzymatic analysis B. subtilis Curnow AW et al.,1997 tRNA synthetase heterotrimer with GatB and GatC heterotrimer with GatA and GatC heterotrimer with GatA and GatB crystallography crystallography crystallography crystallography 25 Bobkova EV et al.,1991 Bobkova EV et al.,1991 Bobkova EV et al.,1991 Bobkova EV et al.,1991 Eriani G et al.,1990 Price S et al.,1993 Ala P et al.,1993 Brick P et al.,1989 Curnow AW et al.,1997 付録 4 Category 既知の相互作用と本研究で検出された相互作用の比較 Protein protein folding and GroEL modification (61.5%) protein folding and GroES modification (46.2%) Interactive Protein Result Methods Species 文献 GroEL × cryo-electron microscopy E.coli Ranson NA et al.,2001 GroES (46.2%) GroEL (61.5%) × × cryo-electron microscopy cryo-electron microscopy E.coli E.coli Ranson NA et al.,2001 Ranson NA et al.,2001 × ○ cryo-electron microscopy crystallography E.coli E.coli Ranson NA et al.,2001 Harrison CJ et al.,1997 × × crystallography GF / DG Harrison CJ et al.,1997 Chung JM et al.,2002 × × × × × × × × × ○ crystallography crystallography FRET in vitro E.coli Bacillus stearothermophilus Thermus aquaticus Thermus aquaticus B. subtilis E. coli B. subtilis E. coli B. subtilis E. coli GroES protein folding and GrpE (32.2%) GrpE modification DnaK (56.7%) protein folding and Map (63% Map modification partial) secretion Ffh (35.6%) FtsY (50.2%) secretion FtsY (50.2%) Ffh (35.6%) secretion SecA SecA SecY secretion SecE SecY SecE (30.8%) SecE (30.8%) secretion SecY SecE SecA unknown Obg L13 (RplM) unknown YqeN (HolA) DnaX (40%) (28%) DnaN (26.6%) Metabolism of RelA (39.1%) RelA nucleotides and nucleic acids protein folding and DnaK GrpE modification Metabolism,Amino DapA (45.5%) DapA Acid Metabolism,Lysine FRET in vitro CR (in vivo) FRET in vitro copurification / affinity GF / DG Focia PJ et al.,2004 Focia PJ et al.,2004 Ding H et al.,2003 Snyders et al.,1997 DingH et al.,2003 Kaufmann A et al.,1999 Ding H et al.,2003 Snyders et al.,1997 Scott JM et al.,2000 Streptococcus pyogenes Bruck I et al.,2000 × × copurification / CL / Y2H B.subtilis E.coli Noirot MF et al.,2002 Yang X et al.,2001 × crystallography E.coli Harrison CJ et al.,1997 ○ crystallography E.coli Mirwaldt C et al.,1995 26 (a) DnaA DnaE DnaG HolB 付録 5 蛍光顕微鏡によるYFP融合タンパク質の局在 0.5mM IPTGを添加したLB培地で培養した対数増殖期の細胞から各YFP融合タンパク質の 局在を観察した。位相差、核様体、YFP融合タンパク質のfociを重ね合わせた像を表示して いる。ここでは局在が見られたタンパク質について、その局在の種類を4パターンに分けて それぞれ示した。 (a)染色体上にfociとして局在したタンパク質 (b)染色体上の一面に分布したタンパク質 (c)染色体を避けるように分布したタンパク質 (d)分裂隔壁に局在したタンパク質 27 (a)続き DnaX PriA Ssb HolA YpuG PolC 付録5 蛍光顕微鏡によるYFP融合タンパク質の局在 28 (a)続き YpuH Smc (b) SigA 付録5 蛍光顕微鏡によるYFP融合タンパク質の局在 29 (c) OdhB YkqC Yer Q YpfD (d) FtsZ 付録5 蛍光顕微鏡によるYFP融合タンパク質の局在 30