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平成28年度事業計画書
平成28年度事業計画書 平成28(2016)年 4月 1日 ~ 平成29(2017)年 3月31日 基 調 自然は生きとし生けるものすべてに生きる力を与え、私たち人間には、野の物、山の物、海の物・ 鉱物をはじめ自然からの恵みを通して衣食住が与えられ、生きる源となっているのである。 そして私たち人間は、その自然の中で、命の尊さや共生共存、謙虚さを学びつつ、生命を維持し てきた。ところがいつしか人間はその恩恵に感謝するという気持ちを忘れてきたのである。 いま世界人口は72億人といわれ、その中で約8億人の人々が飢餓で苦しんでいる。しかし、食 糧が不足しているわけではない。偏った経済のみを優先し政治を行ってきた結末である。 経済は、利益を追求することを最優先にしている。人間は、この利益中心の社会での日常生活に 追われて生活を営んできた。多くの人間が都会で生活するようになり、自然に触れることが少なく なってきた。表面では、食糧が溢れているように見える飽食の時代は、季節感や旬も感じることが 少ないのではなかろうか。自然を実感できなくなった時、自然に対する畏敬の念は失われ、生かして いただいているという「こころ」を失う。その時、人間は自然を支配しようとするのである。 自然は語らないが、世界に警告を発している。地震、豪雨、干ばつによる塩害、異常気象等、数 多くの自然災害が頻発している。いま誰でもが思う。「いつ何が起こるかわからない」と。 また世界的には過放牧による砂漠化、化学肥料の過剰使用、環境汚染、農薬による健康被害、後 継者不足による農地の荒廃等、深刻な状況になってきている。これは土の恩を忘れ、土を酷使して きた結果である。混乱が続く中、これから世界はどこに向かっていくのであろうか。 いま私たちは考えを新たにしなければならない時代にきているのではなかろうか。 土を通して自然が親しく感じられる。土は自然と私たちを結ぶ中間的な役割を担っている。 土は身近な存在ながら、都市では日常生活には直結している感覚はないといえる。一次産業であ る農業の要は「土」であり、土から上がったもの、土が育てたものが流通して経済が動かされ、人 間は恩恵を受けているのである。 土が3センチ出来るのに千年、30センチ出来るのに1万年かかるといわれている。その歳月を 考えたとき、土の偉大さに気がつくのである。土が改善され、食の安全の確保ができなければ、経 済の安定、国民生活の安定はありえない。 当法人出口紅総裁は「日本には古来よりお土を大切にしてきた文化があり、人群万類すべてがお 土の恩恵を受けて生かされている以上、一握りのお土に感謝をし、安心安全な農産物を生み出さな くてはなりません。そして、人間だけでなく、その他の動植物や微生物に至るまですべてのものが 天地自然の摂理に従った方法で地域の活性化を目指し、さらに地域と地域のネットワークを広げて いくことによって、真に国の経済も立ち直っていくものと信ずるのでございます」と述べられる。 これらのことを考える時、人間に不可欠なものは、農業従事者の真剣な取り組みと後継者育成、 および農業を中心とした経済再生である。しかし農業は時々刻々と変化する自然界の中で営まれる。 遅霜被害のように、一夜にして多大な損失を被ることもある。しかし、そこを切り抜けるには、勇 気と判断力、行動力が必要である。 作物は土がしっかりしていると、工夫次第で裏切らないといわれている。 当法人は天地自然に適った持続可能な農業技術の指導と土づくり、そして新規就農者支援事業や愛 善酵素農法による安心安全な作物づくりの普及活動等を行っていくものである。 Page-1 重 点 課 題 次の7項目を重点課題と定め、事業を展開する。 1、月日と土の恩に感謝し、天産物自給自足体制への寄与 2、TPP反対活動への積極的な取り組み 3、研修会と出張講座の拡充 4、試験圃場の環境整備と規模拡大 5、現地農業指導と圃場視察 6、会員へのサービス向上と新規加入の誘い 7、農業体験希望者受入体制の強化 事 業 計 画 1、社員総会の開催 1-1 定時社員総会 平成28年 6月15日 / 京都府亀岡市(当法人施設) (決議事項) 第1号議案 任期満了に伴う理事・監事の改選について 第2号議案 平成27年度事業報告について 第3号議案 平成27年収支決算について (報告事項) ① 平成28年度事業計画について ② 平成28年度収支予算について その他 2、理事会の開催 2-1 第1回通常理事会 平成28年 5月25日 / 京都府亀岡市(当法人施設) 第1号議案 任期満了に伴う理事・監事の改選について 第2号議案 定時社員総会について 第3号議案 平成27度事業報告(案)について 第4号議案 平成27度収支決算(案)について 第5号議案 平成28度事業計画(案)について 第6号議案 平成28度収支予算(案)について 第7号議案 会員の入退会について 2-2 第2回通常理事会 平成28年12月中旬頃 / 京都府亀岡市(当法人施設) 第1号議案 平成28年度事業報告について 第2号議案 創立70周年記念事業取り組みについて Page-2 3、機関誌「みづほ日本」の発行 3-1 発行回数 年度内4回発行(通巻827号~830号) 発 行 号 発 行 日 2016(平成28)年の掲載ダイアリー 827号 夏 号 『山滴る』 毎年 4月15日 新 暦 4月 1日~ 6月30日 828号 秋 号 『山粧う』 毎年 7月15日 新 暦 7月 1日~ 9月31日 829号 冬 号 『山眠る』 毎年10月15日 新 暦 10月 1日~12月31日 830号 春 号 『山笑う』 毎年 新 暦 1月 1日~ 3月31日 1月15日 3-2 発行部数 1,900部(4回) 3-3 主な内容 農業技術指導・活動報告・時事・教養等の各記事、公示、通達、商品広告他 4、研修会等の開催 4-1 当法人主催によるもの 有機農業専門家による「初めての家庭菜園研修会(夏野菜編)」 第1回 平成28年 4月16日 / 亀岡市(人権福祉センター及び当法人の試験圃場) 第2回 平成28年 5月 7日 / 同 上 第3回 平成28年 6月11日 / 同 上 第4回 平成28年 7月16日 / 同 上 有機農業専門家による「初めての家庭菜園研修会(秋冬野菜編)」 平成28年 9月 3日 / 亀岡市(人権福祉センター及び当法人の試験圃場) 4-2 当法人が講師を派遣する研修会等 出張講座 その1 平成28年 4月17日(日)/愛知県蒲郡市/参加者60名 講 話 テーマ 「食とお土の大切さ」 講 師 植木寿雄 専務理事 その2 平成28年 4月23日(土)/石川県金沢市/参加者50名 講 話 テーマ「私たちは何を食べれば良いのか」 講 師 青嶋 靖 農事部長 Page-3 5、農事部の活動 5-1 試験圃場(京都府亀岡市曽我部町)のさらなる耕作 京都府亀岡市曽我部町の試験圃場では、愛善酵素農法の真髄とも言える、木材屑醗酵堆肥の製 造と使用試験、各種醗酵肥料による栽培試験、天恵緑肥による潅水、各種酵素葉面散布資材に よる栽培試験などを中心に、稲作栽培試験や、通年を通しての野菜栽培を行い、収穫された野 菜は大阪府北部グリーンキングや京都市内のレストランや亀岡市内のスーパーマーケット、大 阪、京都府下等で開催される各種イベントなどへ参加し販路を拡大したい。 5-2 現地農業技術指導、圃場視察及び農業体験希望者受入体制の強化 現地農業技術指導については、愛善酵素農法の底辺を広げる意味でも重要な意味合いを含ん でいます。今年度もさらにこの事業を拡大したい。圃場視察については、農事部員の技術向 上のため、関連する農業先進地を視察訪問したい。 さらに農業体験希望者の受け入れは、農業への理解を深め、将来の農業者を育てる意味から も大切な事業と位置付け、今年度も積極的に受け入れたい。 農業体験プログラム 第3期事業の実施期間:平成28年 4月1日~平成29年 3月31日 参加資格: 農業に興味や関心のある方、将来農業を職業として考えているけれども経験がない方、農業の適正等を見 極めるための判断材料としたい方等(原則満年齢が16歳以上、性別・経験不問) 受入期間: 特に期間は定めない。1~6週間(1週間当たり休日2日以内)での受入をする。 参加費他: 無料(ただし、食費・交通費は個人負担とし、農業体験プログラム期間中の宿泊は、当法人の指定施設の ため、その費用は発生しない。また、この農業体験プログラムは、あくまで農業体験を提供することを目的 としているため、賃金等は発生しない。 ) プログラム: 当法人の試験圃場において、当法人の農業セクションスタッフ指導のもと、畑作や稲作の農作業を体験 スケジュール: 通常(4月1日~5月31日・10月1日~翌年3月31日) 午前 8時30分~午後5時【休憩】正午~午後1時 夏期(6月1日~9月30日) 午前 6時~午前10時、午後3時30分~午後7時 【休憩】午前10時~午後3時30分 5-3 京都学園大学インターンシップ実習生の受け入れ 京都学園大学からの正式な要請により、平成21年度から始まった同大学のインターンシップ 実習生の受け入れを、本事業年度においても継続して実施する。 5-4 定期農業セミナーの実施 平成26年度に実施した『岐阜東白川塾』は、一定の成果を見たので、本年度は実施の予定は ないが、定期的に現地を訪問し栽培に関する現地指導を行っている。その他各地からの要請が あれば臨機応変に対応する。 Page-4 6、収益事業部の活動 6-1 アンテナショップ・自然派食品専門店『 . 』 農業用資材、自然健康食品・用品、酵素製材などの販売 有機肥料の普及販売 籾種ほかの斡旋販売 自家栽培野菜販売 関係図書、資料冊子などの販売 6-2 会員農業生産者の農産物仲介と試験圃場栽培農作物の販売 当法人は、会員減少による会費収入の減収、不安定な収益事業部の売上利益等により、大変厳 しい財務状況にある。これを打開するための具体的な対応策として、試験圃場で栽培された農 作物の積極的な販売に力を注ぎ、合わせて会員農業生産者の農産物仲介販売を積極的に展開す ることにより、収益増につながる新たな活路としたい。 6-3 出張販売、取引先訪問等 不安定な収益事業部の売上利益を改善するために、不安定な収益事業部の売り上げ利益を改善 するために、商品のラインナップを見直し、商品カタログの充実をはかり、平成23年度より 実施している地方での食と農に関する講演依頼があった場合には出張販売も同時に行い、当法 人の活動に理解を深めていただくともに、ドーモで取り扱う商品の販売と宣伝に努めたい。 7、新規就農者支援事業 平成23年度にスタートした新規就農者支援事業は、6年目を迎え5名の研修生を 送り出した。この5名の研修生の内4名は、地元亀岡市で就農し、1名は岐阜県で 就農した。それぞれ農家資格を取得し農業者としての活動を進めている。本年度は 4期生2名が4月まで実践研修を行い、研修が終了した。今後は農業体験プログラ ムを通じ新規就農希望者を受け入れ、農業者の育成をしていきたい。 受 講 生 〔4期生・2名〕 氏 名 入 木 啓 至 (いりき 氏 名 岩 松 和 光 (い ま わ つ や す み つ ) ひろし) 研修期間 平成26年4月1日~平成28年4月30日(研修終了) 農業体験プログラム研修生の受け入れ 研 修 者 小 住 京都府亀岡市千歳町毘沙門奥条29 所 野 実(おの まこと) 研修期間 平成27年6月1日~平成28年 12 月 31 日 Page-5 30歳 平成28年度行事予定表 平成 28(2016)年 4 月 期 日 2016.04.16 行 事 名 土 1 日 ~ 平成 28(2016)年 3 月 31 日 称 場 有機農業専門家による 「初めての家庭菜園研修会」 所 亀岡市人権福祉センター 備 考 初心者対象 (当法人の試験圃場) 夏野菜編【第1回】 有機農業専門家による 2016.05.07 土 「初めての家庭菜園研修会」 亀岡市人権福祉センター 初心者対象 (当法人の試験圃場) 夏野菜編【第2回】 2016.05.25 2016.06.11 水 土 第1回 当法人施設 通常理事会 1階広間 有機農業専門家による 「初めての家庭菜園研修会」 亀岡市人権福祉センター 夏野菜編【第3回】 2016.06.15 水 (当法人の試験圃場) 当法人施設 定時社員総会 1階広間 午前 10 時 00 分 ~ 午前 12 時 00 分 初心者対象 午前 10 時 00 分 ~ 午前 12 時 00 分 有機農法専門家による 2016.07.16 土 「初めての家庭菜園研修会」 亀岡市人権福祉センター 初心者対象 (当法人の試験圃場) 夏野菜編【第4回】 2016.09.03 土 有機農法専門家による 「初めての家庭菜園研修会」 亀岡市人権福祉センター (当法人の試験圃場) 初心者対象 秋冬野菜編 2016.12 初旬 − 第2回 通常理事会 当法人施設 1階広間 Page-6 午前 10 時 00 分 ~ 午前 12 時 00 分