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African Missions, Education and the Road to Independence

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African Missions, Education and the Road to Independence
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資料 No. 9-2014-015 / Feb 2014
<アフリカ現代史・社会・言語・文化、キリスト教史>
アフリカ宣教活動記録集成
AFRICAN MISSIONS, EDUCATION AND THE ROAD TO
INDEPENDENCE:The SUM in Nigeria, The Cameroons,
Chad, Sudan and Other African Territories
Part 1: Manuscript Papers from the Centre for the Study of Christianity in the Non-Western
World, New College, University of Edinburgh, 1898-1960. ....12reels 概価 ¥300,000〔本体〕
Part 2: The Lightbearer, 1905-1991...............................................12reels 概価 ¥300,000〔本体〕
Part 3: Newsletters, 1940-1989, Publications and Annual Reports,
1908-1979 .....................................................................................28reels 概価 ¥700,000〔本体〕
Part 4: Lantern Slides, Slides and Photographs........................... 7reels 概価 ¥175,000〔本体〕
Part 5: Publications in Hausa ........................................................ 11reels 概価 ¥275,000〔本体〕
エディンバラ大学の Centre for the Study of Christianity in the Non-Western World の Sudan United Mission (SUM)
文書館は、宣教・教育・医療活動や、福音主義、原住民による教会のおこり、20 世紀のアフリカのナショナ
リズムの勃興といったテーマに関する欠くべからざる資料源であり、20 世紀のキリスト教史研究にはもちろ
ん、アフリカの歴史・言語・文化、医療・教育史など幅広い分野の研究者の活用を待つ優れた一次資料です。
SUM はドイツ人宣教師 Karl Kumm によって英国で設立された国際的な宣教組織です。SUM は包括的な機構
で、合衆国や南アフリカなど諸国の教会がそれぞれの地域で発展し、伝道していく助けになるよう組織構成
されました。そのため、SUM 文書館はプロテスタント教会が共同して行ったアフリカのキリスト教化の試み
を正しく理解することを可能にするものです。宣教活動が始まったのはヨーロッパの植民地主義が大きく勢
力を広げたあとだったので、SUM は設立当初から植民地政府にアフリカで教育などの社会福祉事業を展開す
るように依頼されました。したがって、SUM 文書館は植民地政府の社会福祉の試みのようすを物語るもので
もあります。植民地時代の初めは、SUM の各支部で働いていたのはほとんどがヨーロッパ人の宣教師でした
が、植民地時代の終わりごろには職員の多くはアフリカ人キリスト教徒になっていました。このため、SUM
文書館はキリスト教宣教活動の「アフリカ化」と、アフリカ人のキリスト教徒がヨーロッパ人宣教師によっ
て建てられた教会をどのように地域の社会・政治・宗教に関心を向けるように変えていったか、ということ
についても多くの有益な示唆を与えます。
本コレクションを活用した研究テーマの一例を以下に掲げます。
・SUM の設立者である Karl Kumm と Lucy Kumm 夫妻が交わした書簡
・SUM のナイジェリア、チャド、カメルーン、スーダンでの活動
・北ナイジェリアでの SUM の活動
・この地域の医療を発展させ、地域のアフリカ人に有用な訓練と仕事を提供した、病院とハンセン病患者療
養所がナイジェリアにおいて果たした重要な役割
・1920 年以降一気に広がり独立運動と汎アフリカ主義に結実した、アフリカの大きな政治的・社会的変化
・教育の重要性。ナイジェリアとスーダンの新学校と教員養成学校
(Adam Matthew, GBR / 日本総代理店:丸善)
《裏面に続きます》
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日本総代理店
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Sudan United Mission の初期の歴史
SUM はドイツ出身の Hermann Karl Wilhelm Kumm (1875-1930)とその妻 Lucy Evangeline Guinness
(1865-1906)によって設立されました。当時スーダンは人口が 5 千万人を超えイスラム教が勢力をのばす一方
で、英国の自由教会はそこではなんらの活動も行っていなかったため、Kumm 夫妻はスーダンでの福音伝道
は急務だと考えました。1900 年に二人は German Sudan Pioneer Mission を創始することを決意しました
が、すぐにドイツの宣教団体とは袂を分かってイギリスに戻ると、Sudan Pioneer Mission を設立しました。
最初の集会はシェフィールドで 1902 年に開かれました。宣教活動の規模がまだ満足いく大きさではなかっ
たので、
宗派を問わず興味を抱いている人すべてを招いてエディンバラで 1904 年 6 月 15 日に集会を開催し、
名前も Sudan United Mission に改めました。宣教の目的地も大スーダン全体に広げられ、より意欲的な計
画になりました。Kumm 夫妻は英国中をまわって USM に参加するボランティアを募り、最初に名乗りをあ
げた者は John Lowry Maxwell で、続いて Ambrose Bateman 博士と John Burt が加わりました。
1904 年の 6 月 23 日に Karl Kumm をはじめとする最初の 4 人の宣教師はナイジェリアに向けて出発し、ベ
ヌエ川をさかのぼって奥地に進み、ジュクン族の中心地であるウカリの町に宣教活動の拠点を設けました。
これは Kumm が、宣教活動の根本目的はベヌエ流域の土着の人々に勢力をのばしつつあるイスラム教に対抗
することであり、そのためにはムスリムに対してではなく土着の部族に宣教しなければならないと考えたか
らです。
Kumm は 1905 年の 5 月にイギリスに戻ると宣教師の追加募集と資金援助の呼びかけを行い、一般の人々に
向かって、イスラム教とアフリカの伝統宗教の境界線上に 50 の拠点を設置して少なくとも総数 150 人以上
の宣教師を派遣することと、各部族に「少なくとも 3 人の白人宣教師と、医師・聖職位を授かった教育者・
園芸家を一人ずつ」常駐させることを訴えました。さらにオーストラリア、ニュージーランド、タスマニア、
南アフリカ、デンマーク、カナダ、合衆国をめぐり、あらゆる宗派がこの宣教活動にさらなる興味を抱くよ
う尽力しました。異なる国からやってきた宣教師たちは最初は共同して活動しましたが、徐々にそれぞれの
宣教地域が定まってくるようになり、最終的には異なる教会ごとのグループができ、各国支部が各地に誕生
しました。
1930 年代までに SUM は宣教拠点をナイジェリアには 28 ヵ所、フランス領北部カメルーンには 3 ヵ所、フ
ランス領赤道アフリカには 2 ヵ所、アングロエジプト・スーダンには6ヵ所設立し、40以上の部族にわた
っていました。
Part 1: Manuscript Papers 1898-1960
パート 1 には SUM のイギリス本部と各支部とのあいだで交わされた書簡、実行委員会の会議録、宣教師た
ちの活動や振る舞いに関する報告書を収めます。ほかにも、ハウサ族の領内での宣教の制限についてラゴス
の司教とナイジェリア総督とのあいだで交わされた書簡、SUM の幹事に宛てた John M Faleonin の北ナイ
ジェリアに関する報告書、Kumm 夫妻の手紙など初期のスーダン宣教に関する文書、ナイジェリアの Gindiri
Training School の活動の報告書、ボムとグウォザでの医療活動に関する文書(病院、ハンセン病患者療養所、
児童福祉センターなどに関する報告書や書簡などもあります)。
Part 2: The Lightbearer, 1905-1991
SUM の定期刊行誌である The Lightbearer を全号収録しています。SUM の創設期から 1991 年まで活動を
あらゆる観点から研究するための不可欠の資料です。初期の手稿類は第二次世界大戦における空爆でそのほ
とんどが灰燼に帰したため、初期の SUM の活動を知るためにはこの資料によるほかありません。初期の号
にはスーダンで活動している宣教師に関するニュースを載せた別冊がついており、後期の号には SUM の宣
教拠点からのニュースを載せた4ページの付録がついています。また、地図や写真の載っている号もありま
す。The Lightbearer の内容は多岐にわたりますが、おもなトピックを挙げると
・現住民のあいだでの宣教活動の詳細
・新たな宣教師についてのニュース―名前とアフリカへ向かって旅立った日付など
・会議の報告書
・さまざまな部族のあいだでの初期の SUM の宣教活動の論考
・ハリケーンや凶作などの災害の報告書
Part 3: Newsletters, 1940-1989, Publications and Annual Reports, 1908-1979
本パートは大きく三つのセクションに分かれます。
1.会報(1940‐1989):SUM 本部のニュースや、北ナイジェリアとスーダンでの宣教に関する情報を載せて
います。トピックは教育と医療から、内戦・破壊・ゲリラ活動などの問題、新たな教員育成学校の設立、
福祉の進展、原住民による協会の設立などさまざまです。SUM のイギリス内外での活動についてさらなる
知見をもたらす資料です。
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2.出版物:書籍やパンフレットなど SUM 文書館で歴史の項目に収められている資料類。SUM の歴史・活動・
宣教師に関する種種の書物を収めています。例えば、The Bridge Builder( W M Bristow の自伝)、Dawn
over Gwoza (グウォザでの医療活動の詳細)、Go Ye and Cleanse (ハンセン病患者にたいして行った活動の
記録)、Go Ye and Teach (ナイジェリアの Gindiri Training School の報告書)、A Growing Church (SUM
の発展)、Magic or Medicine (ボム病院の歴史)などです。ほかにも北ナイジェリアやスーダンの部族・習
慣に関するものや、SUM の宣教師の活動やいろいろな部族を題材にした子供向けのお話、ナイジェリアの
内戦の詳細、H G Farrant の日記やノート、SUM の 50 周年記念に関する文書や宣教活動の回顧録などが
あります。とりわけ興味を惹くのは John Lowry Maxwell の SUM 初期のころの日記です。くだけた平易
な文章でナイジェリアでの宣教旅行について記しています。
3.年次報告書:この資料は 4 つのカテゴリーに分類できます。1 つめは 1908 年から 1916 年までの年次報告
書で、個々の宣教師の活動やさまざまな部族の詳細、SUM の他支部についての報告書、祭りの描写、ナイ
ジェリアやスーダンでの教育問題、Kumm 博士によるイスラム勢力の伸展に関する論考、地図、宣教師や
現地の人の絵や写真、経済統計、医療活動のニュース。2 つめは 1940 年から 1970 年までの英国、オース
トラリア、ニュージーランド、カナダ、デンマーク、ノルウェイ、南アフリカ、スイスの各支部の年次報告
書です。3 つめは各拠点の年次もしくは月次報告書と初期の歴史です。学校や病院についての報告書も収め
ます。4 つめは 1956 年から 1972 年までのグウォザの業務日誌で、SUM がナイジェリアのグウォザに建て
た病院での活動について詳しく記されています。
Part 4: Lantern Slides, Slides and Photographs
SUM 文書館所蔵のヴィジュアル資料は、北ナイジェリア、チャド、カメルーン、スーダンにおける SUM の
活動を記録した非常に魅力的な資料であり、文書館の重要な一部を占めます。初期の宣教活動で宣教師たち
が国内外で用いたスライドには、アフリカの田舎や人人やその生活が驚くほど鮮やかに写されています。こ
れらのスライドは、さまざまな宣教拠点やアフリカの部族・習慣、SUM が現地の人を主導するさまやアフリ
カ人による教会の発展などに関する証拠資料であり、研究者にとって価値あるものです。また、写真は地域
ごとに分類されています。
Part 5: Publications in Hausa
本パートには SUM が出版し、北ナイジェリアでの宣教活動や教会で使われた、ハウサ語・ハウサ族に関す
る文献をすべて収録しています。ハウサ語について、もしくはハウサ語で書かれた本やパンフレット、教科
書、あるいはハウサ語文学やハウサ族の文化・歴史について書かれたものが中心で、ほかのナイジェリア語
に関連する書籍もいくつか収めています。
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