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素朴な疑問:何故、アルミ線と銅線の接続は銅線を下にするの?
素朴な疑問:何故、アルミ線と銅線の接続は銅線を下にするの? アルミ線 銅線 写真1: 銅下の接続 答え:接触腐食による接続部の劣化を防ぐためです。 腐食により、導体の体積が減少し、接触力が低下し、電気抵抗を高めます。また引張等の機械的強度を低下させる原因となります。 アルミニウムと銅を接触させて、電解溶液中に浸すと電位差により、陰極である銅が陽極であるアルミニウム を溶解します。この現象を接触腐食と言います。 銅を下にすることにより、銅から流れ出た溶液とアルミニウムとの接触を少なくして、接触腐食の影響を少なくします。 「銅下の法則」と呼ばれています。 図1 接触腐食の原理 マグネシウム アルミニウム 陽極(マイナスの電気をもつ) ジュラルミン 亜鉛 カドミウム 鉄 電解列の間で離れる程 ↓ 電位差が大きくなり陽極の金属 錫・鉛・ニッケル に対する腐食は大きくなる 銅(真鍮) ↓ 銀・金・白金 陰極(ブラスの電気をもつ) 図2 主な金属の電位差