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チチ ュュ ニニ ジジ アア のの 忠忠 犬犬 ハハ チチ 公公
は、長靴型をしたイタリア している。2005年には 業生たちが現地企業で活躍 なる世界で生活をしている 文化、習慣、価値観が異 いかと感じる。JR大館駅 る。これも何かの縁ではな の故郷である大館の地にい て、今自分は、ナナとハチ 代を担う技術者を育てこの 賜物であり、私達には次世 人たちが築きあげた努力の イメージがある。これは先 えたからである。 半島の地中海を挟んだ対岸 とうまくいかないことも多 技術を伝え発展させていく 企業向け訓練コースも開始 前にある﹁忠犬ハチ公﹂の された。さらに、国内の他 い。そんな時、同郷の秋田 土が日本の半分ほどであ のセンターで使用する訓練 ︵北アフリカ︶ に位置し、国 る。2008年までにEU 責務がある。また、グロー 係が深まる中、異文化に触 バル化が進展し国の相互関 れ、理解しようとすること 銅像を見るたび、チュニジ 海外での日本製品への評 スタッフの無事を思う。 アで出会った秋田犬、現地 田犬がいる。初めて出会っ 犬の存在は大きな励みに たとき目を疑ったが紛れも が大切だと感じる。このこ なった。チュニジアには秋 子産業を支える中核的なセ とは、日本という国、住ん 教材も開発できるようにな ンターへと成長した。当初 価は高く、メイド・イン・ でいる地域、自分自身を理 り、チュニジアの電気・電 する予定で、EU諸国から ない事実である。チュニジ ジャパン、日本メーカーの の関税を撤廃し自由貿易化 輸入される製品との激しい の目標が達成されセンター 製品というだけでブランド ︵欧州連合︶ と農産品目以外 競争により国内産業に影響 ア大統領からの要望で大館 解することにもなる。学生 市に本部のある秋田犬保存 達にも機会を見つけ、異文 自ら発展していくことがで 日本 政 府 に 電 化体験を伝え、広い視野を きると両国で確認し200 気・電 子 分 野 もち世界に通用する技術者 が出ることが予想される。 での 技 術 協 力 の卵を育てていきたい。 そこで、チュニジア政府は を 要 請 し、2 チチュュニニジジアアのの忠忠犬犬ハハチチ公公 00 1 年 2 月 この子犬は ﹁忠犬ハチ公﹂ か 会から親善大使として2匹 ら﹁ナナ﹂﹁ハチ﹂と名づけ 6年1月末に予定通りプロ なぜ、チュニジアは近く られ、多くの人に愛されて から5年間のプロジェクト のフランスやイタリアなど いた。秋田犬たちは、異国 の子犬が送られたと聞く。 のEU諸国ではなく、遠く ジェクトを終了した。 を設置し、高度な技術・技 離れた日本に技術協力を求 がスタートした。電気・電 能をもつ人材を育成するの 私は2年前、チュニジア が行っていた職業訓練分野 が目的である。 でJICA ︵国際協力機構︶ 子分野の職業訓練センター の技術協力プロジェクトで は、バ レ ー ボ ー ル や サ ッ チュニジアという国名 り、職業訓練センターの運 多くの関係者の努力によ 日本、チュニジア双方の 高い技術力が ち﹁ものづくり﹂に対する さ、製品開発・製造すなわ 日本の工業製品に品質の高 めたのだろうか。それは、 徴のある尻尾を躍らせなが に一生懸命生きていた。特 受け入れ、主人に従い元気 たと思うが、環境の変化を の地でいろいろ苦労もあっ 働いていた。 カーの試合などで聞いたこ 営も軌道に乗り、多くの卒 共職業訓練の を育成する公 を担う技術者 犬のおかげでもある。そし 関係者の協力もあるが秋田 を全うできたのも、家族、 出される。約3年間の業務 れた姿は今でも鮮明に思い ら誰よりも先に出迎えてく ノウハウ、実 あり、それら とがあると思うが、その国 茂 秋田職業能力開発短期大学校 電子技術科 渡 邉 績があると考 愛娘と一緒のナナ 32