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1~5ページ( PDF形式:1532KB)
エネルギー管理優良工場等
三菱製紙株式会社
八戸工場
〒039-1197 青森県八戸市大字河原木字青森谷地
TEL. 0178-29-2200
平成23年度 東北経済産業局長表彰
3BKP 排水廃熱回収強化による蒸気量の削減
改善例1
【改善の背景及び概要】
3BKP 排水からも熱回収し、冷たい清水を温
晒クラフトパルプ(BKP [ BKP : Bleached
水化することにより、5号及び6号抄紙機と2
BKP で使用することにした。これにより、冷
Kraft Pulp ] )工程のうち、1、2BKPから
は熱回収を行っていたが、3BKPからの排水
たい清水を温めていた蒸気エネルギーの削減に
温度は53℃ あるにも関わらず、熱回収をせず
つなげた。
に活性汚泥処理排水設備に送られていた。
【省エネ効果】
そのため、熱交換器を1台増設することで
 蒸気削減量
7,466t/年
省エネ
運転前
P
P
CGP
排水ピット
P
P
省エネ
運転後
3 BPK
排水タンク
P
P
CGP
排水ピット
100m3/h
37℃
P
P
3 BPK
排水タンク
250m3/h 53℃
260m3/h 50℃
廃熱温水
5, 6, 7 抄送り
F
P
P
1 BKP
排水ピット
2 BKP
排水ピット
パルプ排水
中和槽
360m3/h
53℃
P
P
1 BKP
排水ピット
P
P
2 BKP
排水ピット
P
廃熱温水
5, 6, 7 抄送り
F
P
苛性化
排水ピット
P
パルプ排水
中和槽
50m3/h
53℃
苛性化
排水ピット
排水熱交
電熱面積
180m2
P
570m3/h
52℃
45.5℃
40℃
290m3/h
6.8℃
P
揚液ポンプ
苛性化
ドレックス
タンク
15kW (モータ負荷 12kW)
P
パルプ排水
冷却塔
深層ばっき槽
# 2 表面ばっき槽
分配槽
苛性化
ドレックス
タンク
排水熱交
清水タンク
P
揚液ポンプ
苛性化
ドレックス
タンク
パルプ排水
冷却塔
37kW (モータ負荷 25.9kW)
# 1 表面ばっき槽
P
苛性化
ドレックス
タンク
深層ばっき槽
# 2 表面ばっき槽
分配槽
攪拌機 1.5kW×2
(モータ負荷 1.1kW×2)
排水熱交
清水タンク
# 1 表面ばっき槽
1BKP 機器シール水温水化による蒸気量の削減
改善例2
【改善の背景及び概要】
そのため、工程内の余剰温水配管と接続し、
1BKP 酸素ミキサーの原料は、中圧の蒸気
シール水を温水化することにより、ミキサー内
を使って温めている。一方、ミキサー内に流入
の原料を温めるための蒸気エネルギーを削減す
するシール水は温度の低い清水のため、ミキ
ることができた。
サー内の原料を温めるための蒸気の使用量が増 【省エネ効果】
加していた。
 蒸気使用量削減率
38.5%
省エネ
運転前
TIC
中圧蒸気
酸素ミキサー
原料
清水
温水
OB 工程
各シール水等
P
OB 工程
各シール水等
原料
省エネ
運転後
TIC
中圧蒸気
シール水を温水に変更する
ことで中圧蒸気 0.4 t/h 削減
清水
OB シール水
ポンプ
温水
酸素ミキサー
原料
OB 工程
各シール水等
P
OB 工程
各シール水等
原料
OB シール水
ポンプ
【省エネ改善のポイント】
昇温用の蒸気は特に冬期間の使用量が増加す 【受賞企業諸元】
るので、廃熱回収、既設配管の接続を検討する 本
社 東京都千代田区
ことにより、昇温用蒸気の削減、燃料である石 資 本 金 32,756百万円
炭の削減に成功した。
従業員数 4,304名(2011年3月末現在)
また、日頃から従業員への省エネ意識を徹底 事業内容 紙・パルプ・写真感光材料の製造、
加工および販売
するとともに、従業員からの提案により省エネ
URL
http://www.mpm.co.jp/
につながった例も多い。
1
エネルギー管理優良工場等
エスビー食品株式会社
宮城工場
〒987-0601 宮城県登米市中田町石森字加賀野 3-1-6
TEL. 0220-34-3330
平成23年度 東北経済産業局長表彰
改善例1
水冷装置の改善(冷却水の循環利用)
【改善の背景及び概要】
2ヶ所に調整タンクと水位調整電極を設置し、
電子レンジで簡単に調理できる無菌包装米飯
冷却水をなるべく溢れさせずに循環させる事に
製品を生産する宮城工場では、美味しいご飯に
より、水とエネルギーの使用量削減につなげた。
するため、精米・洗米を一貫して行い、直火炊
【省エネ効果】
きによる炊飯をしている。
 上水使用量削減率
94.4%
一部の製品では個別包装された後、冷却槽を
 電力使用量削減率
10.6%
潜らせて冷やすが、チラー冷水装置で作った冷
水道水
水位電極1
水を冷却槽に掛け流していたため、供給経路
チラー冷水装置
省エネ
運転前
チラー冷水装置
水道水
省エネ
運転後
調整タンク1
製品
製品
水位電極2
冷却槽
冷却槽
排水
調整
タンク2
オーバー
フロー
排水
改善例2
リボイラー廃熱回収温水製造設備の導入
オーバー
フロー
濾過器
循環ポンプ
【改善の背景及び概要】
熱源として利活用することにつなげた。
3つの製造ラインのうち、1ラインは製品を 【省エネ効果】
蒸気で直接蒸し上げるため、使用する蒸気は、
 給湯暖房LPG使用量削減率(夏季) 85.7%
不純物の無い蒸気が必要な事から、蒸気ボイ
 給湯暖房LPG使用量削減率(冬季) 87.6%
ラーの高圧1次蒸気は、液体加熱器(リボイ
ラー)の熱源として送り、きれいな2次蒸気を
造る。この時、リボイラー蒸気昇圧の際発生す
る高温のドレン(凝縮水)は、環水槽に戻して
ボイラー水の予熱に使われていたが、余った熱
エネルギーは大気に開放放出していた。
そこで、高温凝縮水をフラッシュタンクで再
蒸発させて低圧蒸気とし、熱交換器を介して温
熱交換器廻りの
低圧蒸気発生用
水を造ることで、既設の給湯設備や暖房設備の
配管敷設状況
フラッシュタンク
【省エネ改善のポイント】
【受賞企業諸元】
総合的な省エネ対策として、クリーンルーム 本
社 東京都中央区
空調用パッケージエアコンの省エネタイプへの 資 本 金 1,744百万円
更新、蒸気ボイラーの燃料転換等設備投資を 従業員数 1,210名(2011年3月末現在)
行ってきた。今後も事務所の冷暖房をセントラ 事業内容 スパイス&ハーブ製造販売等
ル方式から個別運転に変更するなど、高効率で URL
http://www.sbfoods.co.jp
より省エネ型の機器への更新を進めていく。
2
エネルギー管理優良工場等
AGCディスプレイグラス米沢株式会社
〒992-1128 山形県米沢市八幡原 4 丁目2837番地の11
TEL. 0238-28-8301
平成23年度 東北経済産業局長表彰
改善例1
乾燥工程の設定温度変更による電力削減
【改善の背景及び概要】
【省エネ効果】
製造工程を俯瞰すると乾燥工程の電力使用割
 ヒーター電力使用量削減率
7.2%
合が大きく、室内の温度上昇の原因になってい
乾燥エリア
たが、製造現場サイドにあっては、後工程への
送風ファン 電気ヒーター
影響が生じると判断されることから、設定温度
を調整することに対して消極的であり、改善す
ることが困難な状況にあった。
そのため、各部署合同の省エネプロジェクト
を立ち上げ、製造現場のメンバーが中心になり
約2カ月間をかけて後工程の状況を確認しなが
ら乾燥工程の問題解決に取り組んだ結果、全号
機のヒーター設定温度の低温調整を実現し、電
乾燥工程におけるテーブル乾燥用ヒーターのイメージ
力使用量の削減につながった。
改善例2
温水製造装置のヒートポンプ化による電力削減
【省エネ効果】
【改善の背景及び概要】
 温水製造装置のヒートポンプ化に伴う電力使
製造工程においては、温水を製造するために
用量削減率
76.5%
電気ヒーターを使用する工程があり、電力消費
量は大きなものとなっていた。
冷房効果による
空調電力の削減
補給水
この工程は、冬季においても室内を冷房する
温水
冷風
必要があること、また、温水はヒートポンプで
加温可能な温度帯であることから、ヒートポン
プ本体を室内に設置し、製造現場の熱を利用す
温水
ることとした。
これにより、温水製造と併せて室内冷房の電
電気ヒーター
不要
力使用量が削減され、さらに、通年で稼働する
熱源は冬季でも
ヒートポンプ
冷房が必要な室内
の熱を利用
ヒートポンプの吸熱作用により室内の環境改善
ヒートポンプ化による電力のダブル削減イメージ
も図られた。
【受賞企業諸元】
【省エネ改善のポイント】
エネルギー管理士を5名擁し、2008 年度に 本
社 山形県米沢市
エネルギー管理優良工場資源エネルギー庁長官 資 本 金 400百万円
賞を受賞している事業所である。
従業員数 534名(2011年4月末現在)
保全部隊だけでは進捗の遅かった省エネ活動 事業内容 板ガラス製造業
も、製造と一体となった省エネプロジェクト活 URL
http://agft.jp/index.html/
動を立ち上げたことで全社一丸となって進める
ことができるようになった。
3
エネルギー管理優良工場等
T P R 工 業 株 式 会 社
〒990-0561 山形県寒河江市中央工業団地 1 番地 TEL.0237-86-4131
平成23年度 東北経済産業局長表彰
改善例1
遠心鋳造ラインの集塵風量適正化によるモーター電力削減
【改善の背景及び概要】
遠心鋳造ラインの屋外集塵機は常時2台の
ファンが稼働しており、使用電力が大きいこと
から、各集塵箇所で適正風量を調査し、集塵箇
所の見直しを行った。
その結果、常時使用しない箇所に自動ダンパ
を設置することによって、2台稼動させていた
ファンのうち1台を補助的な稼動とする省エネ
運転にシフトすることが適った。
これにより、屋外集塵機のモーター電力使用
量を大幅に削減させるとともに、投資回収(償
却)期間も1年未満を達成した。
【省エネ効果】
 電力使用量削減率
改善例2
移動フード
原材料
切出・秤量
 風量割り込み工程が不稼動時
は75kWファン1台で全工程の
集塵が可能。
 風量割込み工程が稼動時のみ
55kWファンを補助的に稼動。
溶解
溶湯
保持
制御盤新設
屋外
集塵機
55kWファン起動ダンパ
金型が各ステーションを回転
溶湯
切出・秤量
注湯
素材
引抜
素材
冷却
塗型剤
塗布
金型
清掃・冷却
素材
切断
塗型剤
混練
混練ライン
52.8%
材料ピット
冷却塔出口
遠心鋳造ラインの改善箇所
混練機
鋳造ラインの汎用化で1ライン停止による溶解・保持電力の低減
【改善の背景及び概要】
全製造工程のうち、エネルギー使用量の最も
大きなものは溶解工程で、電力使用量の5割を
占め、これに溶湯保持工程を加えると電力全体
の6割に達していた。
そのため、鋳造ラインの集約と操業度の低い
ラインを停止させることで、溶解炉間欠運転に
よる耐火物昇温の熱ロスと保持炉での溶湯保持
電力のロス低減を図った。
これにより、鋳造ラインの操業度増加で溶解
電力原単位を改善するとともに、投資回収(償
却)期間も1年未満を達成した。
【省エネ効果】
 溶解電力原単位の改善
溶解炉 保持炉 注湯炉
小径、小ロット
Aライン
操業停止
Aライン
湿式ライナ専用
Bライン
溶解炉 保持炉 注湯炉
Bライン
普通径
小径対応改造
集約
Cライン
普通径
Dライン
小径、普通径
Cライン
小径対応改造
小径、普通径
Dライン
大径、普通径
Eライン
湿式ライナ専用
大径、普通径
Eライン
Aライン停止分の生産量は C、D、Eラインの夜間操業で対応
鋳造ライン溶解工程の改善イメージ
約4%
【省エネ改善のポイント】
【受賞企業諸元】
省エネ活動については、従来から鋳造・加工 本
社 山形県寒河江市
という多くのライン内設備で取り組んでいる。 資 本 金 205百万円
ここに掲げた取り組みは、工場単位でインフ 従業員数 482名(2011年4月末現在)
ラ関連の共通設備に目を向けた事例と、従来安 事業内容 輸送用機械器具製造業
全最優先とされた最重要工程にメスを入れた事 URL
http://www.tpkk.co.jp/
例で、何れも、改善実施前の全社的な連携作業
がポイントとなっている。
4
エネルギー管理優良工場等
アサヒビール株式会社
〒969-1181 福島県本宮市荒井字上前畑 1
福島工場
TEL. 0243-33-4111
平成23年度 東北経済産業局長表彰
改善例1
新煮沸方式 (PIE) の導入によるユーティリティ使用量の削減
【改善の背景及び概要】
そのため、下図に示すように、ホップを従来
ビール仕込工程の1つである麦汁煮沸工程は
使用していた煮沸釜本体の1/50 程度の小さな
大きな釜で麦汁とホップを煮るもので、工場全
釜で煮沸後、麦汁を煮沸する大きな釜に投入す
体の熱エネルギーの3割を使用している。
る PIE(Pre Isomeriser & Evaporator)製法
麦汁煮沸工程は、①ホップ苦味成分の水溶化
を導入することにより、煮沸時間の大幅短縮と
②エキス濃度調整、③タンパク質の凝固、④酵
加熱エネルギーの大幅削減が達成された。
素の失活、⑤殺菌を目的としており、このうち
【省エネ効果】
①のホップ苦味成分の水溶化は、麦汁とホップ
 蒸気使用量削減率
9.4%
を1基の煮沸釜で長時間煮沸していたのでエネ
 用水使用量削減率
1.5%
ルギーの使用量が大きかった。
PIE製法
改善例2
ホップのみを別
容器で煮沸する
省エネポンプへの更新による電力量削減
【改善の背景及び概要】
工場内で長時間稼働しているポンプ6台を、
省エネタイプの高効率ポンプに更新することで
電力使用量を削減した。
【省エネ効果】
 電力使用量削減率
20.3%
コンプレッサー冷却水ポンプ
ビール冷却用 PG ポンプ
【受賞企業諸元】
【省エネ改善のポイント】
PIE 製法はアサヒビール独自の技術であり、 本
社 東京都墨田区
エネルギーの削減だけでなく、ホップ使用量が 資 本 金 20,000百万円
約5%削減されたほか、煮沸時間の短縮により 従業員数 3,177名
ビールの泡持ち時間を延長させるタンパク質の
(2011年7月1日現在)
増加にもつながった。
事業内容 ビール製造
2010年3月にはアサヒビールグループ「環
URL
http://www.asahibeer.co.jp/
境ビジョン2020」~自然の恵みを明日へ~を
策定し、環境保全への取り組みをグループ全体
で進めている。
5
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