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私の「ボローニャ紀行」 その5 社会的協同組合を訪ねて
「ボローニャ紀行」 その5 私の 社会的協同組合を訪ね て 建物の中は、白い壁でガランと していて家具などもない。ある も の お 面。 不 思 議 な 空 間 ボローニャ2日目の午後は、 市内にあるホームレス支援の協 どんな相談でもできます。弁護士の相談も受けられます。 のはテーブルに置かれたいくつ 「よろず(なんでも)相談」 《無料》 同組合訪問だ。何の看板もない 城南保健生協理事長 植 田 栄 一 ホームレスの 医療問題 は、ジャンさんも知らないこと くれた。ホームレスの医療問題 らないというこ 医療費は心配い を含めた外来の まり、慢性疾患 のあちこちの都市でお手本にし 式というそうで、現在では世界 づくりのやり方をボローニャ方 る仕組み。このボローニャの街 れていて、人間として再生でき しれない。夕方には違う女性が 一定の額に達すると帰るのかも いたが、昼前にはいなくなる。 口にも毎朝おばあさんが座って た。私が泊まったホテルの入り いているのかもしれないと思っ 行者でも無料だそうで、救急車 タリアでは救急医療は外国人旅 があって新たな発見をした。イ とのようだ。 ているそうです」(*)。 で運ばれたり、急病で救急病院 ドさんが「格差がひろがり、競 助け合いの精神 争がはげしい国にホームレスは 分のせいでもな 「ボローニャ では、例えば自 に駆け込んだ場合は誰でも無料 で診てもらえる。しかし、ホー ボローニャ市内を歩いている と、道ばたで物乞いをする老女 増える」とやや怒ったように 座っていた。 イタリアでもホームレス人口 は増えているようで、レオナル や中には空の哺乳びんを手に 語ったことに参加者一同が大き *相談日 11月12日、12月10日 2015年1月14日、2月18日、3月11日 (3762-0266 担当横山) まで *必ず予約をお願いします。「成年後見専門相談」の予約は 健康ウォークラリーのお知らせ 七福神めぐり! 第1弾 今回から東海七福神めぐりです。第1弾は旧東海道沿い付近に7つの神社お寺 に七福神が祀られています。ほぼ直線で歩くので街並が徐々に変わっていく様も 楽しめます。しっかりめぐって幸運をゲットしましょう! テ ー マ 「東海七福神(北品川~大森海岸)」 開催日時 12月14日 午前9時集合 (日) 集合場所 京浜急行「北品川駅」改札前 (保健生協の緑の旗が目印です) 雨天決行 (雨天の場合はコース短縮の場合もあります) 参 加 費 500円(資料代・保険料) 参加賞として「完歩証つき特製オリジナルガイドブック」を差し上げます 《今回の予定コース》 北品川駅 → 大黒天(品川神社)→ 布袋尊(養願寺)→ 寿老人(一心寺) → 恵比寿(荏原神社)→ 毘沙門天(品川寺)→ 福禄寿(天祖諏訪神社) → 弁財天(磐井神社) (全体で3時間程度の見込みです。お弁当は必要ありません。) 申し込み 保健生協本部までお電話またはFAXでお申し込みください。 電話 3762-0266 / FAX 3762-0239 いのに仕事や住 まいを失ってし 「ミルク代を」と訴えている女 くうなずいた。まさに日本と共 ムレスになった場合のセーフ まったとしま 性を目にする。中には若い男性 通の現象である。 レオナルドさんからは、ホー ムレス支援をはじめた動機やと す。その時『自 や読書にふけっている中年男 (次回に続く) だ。本に出てくるバスの車 己責任』なんて 性、大きな犬を脇に侍(はべ) *井上ひさし著「ボローニャ紀 ティネットは十分ではないとの 言葉は使わな らせている男性など、結構目に 行」文春文庫 りくみの歴史などを、俳優でも い。困っている つく。そして、見ていると通り +税 庫 で は な く、 演 劇 の 練 習 人がいたらとり がかりの人たちが帽子やかごの こと。 あえず手を差し出してあげる。 中に小銭を入れている。こうし あるマッシモさんからは、つい ホームレスになっても無料宿泊 先日まで大阪で公演活動を行っ くっているそうだ。ボローニャ ろ、「医療費負担も外来は全額 所が利用でき、そこから色んな 場のようだった。説明は、 では協同組合の運動により、抹 給付(自己負担ゼロ)で、入院 た助け合いの精神は結構行き届 ホームレスのための協同組 消された住民票を復活するため も検査の一部のみを自己負担」 職業訓練のような仕組みが作ら イタリアには国全体としての 「生活保護制度」はなく、基本 に、決められた仮想の住所で申 (本田宏著「誰が日本の医療を て い た こ と、 演 劇 活 動 に よ る 的・肉体的変化などが語られ、 請すれば、住民登録ができるこ 殺すのか」洋泉社)となってい 合「ピアッツァ・グランデ」 オナルド・タンクレディさ 活発な質疑応答もあって通訳の とになっている。こうして人権 る。だからボローニャにおいて は自治体でさまざまな制度をつ んと、本に登場するホーム ジャンさんは大忙しであった。 を復活したうえでホームドク は、ホームレスになっても住民 ホームレス状態の人たちの心理 レス劇団を率いるマッシ 私はたくさんあるお面がどの ように使われるのか? ホーム レスとなった場合の医療の問題 ターにかかることができるそう (大きな広場)の代表者レ モ・マキャベリさん。 を質問した。マッシモさんは役 だ。 (相談は丁寧に行いますので13時~ 14時と 14時~ 15時の2コマです) 毎月 第2水曜日 13時~ 15時 定価505円 最初に配られたのが新聞 で、本にも紹介されている 者らしく「いくらくれるか?」 場所 大森中診療所1階 よろず相談コーナー 情報紙である。単なる情報 と冗談を言いながら、仮面をつ ご家族のどなたかが認知症になったことで、お金の管理等に困って いませんか? 司法書士(専門職後見人)が相談にのります。 登録できればかかりつけ医が決 だけでなく、ホームレスの がはじまります 日本に帰ってから調べたとこ 人たちの生活を支える糧で 情報誌ピアッツァグランデと井上ひさしの本 けて悪徳弁護士を軽妙に演じて 《大田》 月曜〜土曜の10時〜12時(ただし第3土曜日は休み) 場所は 大森中診療所1階 相談担当は 月:宮田冨美男(社会保険労務士) 火:前沢淑子(生協常務理事・中央社保協事務局次長) 水:村松 茂(生協常務理事) 木:色部 祐(生協常務理事・社会保険労務士) 金:大田病院医療相談室・介護保険室 土:清水 洋(元大田病院事務長) ● 法律相談は月3回になります。担当は、佐藤誠一弁護士と早瀬薫 弁護士(東京南部法律事務所) こちらはできるだけ事前に電話予約を (6404−2301 大森中診療所まで)。 第1水曜日 13時〜15時 第4水曜日 13時〜15時 第3土曜日 10時〜12時 仮面劇で使われるお面の数々 《品川》 毎週火曜日と木曜日 10時〜12時 場所は ゆたか診療所3階 応接室 相談担当は 火:植田栄一(城南保健生協理事長) 木:橋本雪子(ゆたか訪問看護ステーション看護師) ● 法律相談は 毎月第3月曜日 10時〜12時 担当は串山泰生弁護士(五反田法律事務所) こちらはできるだけ事前に電話予約を (3781−4723 ゆたか診療所まで)。 もある。 11月から「成年後見専門相談」 《無料》 E-mail [email protected] (4) 城 南 の 保 健 2014年11月1日(11月号)