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Web ページとファイル転送
1.1
閲覧と URL
Windows では Web ページの閲覧に「インターネットエクスプローラ」を利用する.ページの所在は
URL (Uniform Resource Locator) によって指定される.たとえば,この講義の Web ページの URL は
http://members2.tvnet.ne.jp/chris/mc/
である.
URL を指定するには,インターネットエクスプローラのメニューから
[ファイル (F)]-[開く (O)]
を選択する(図 1).そこで現れるダイアローグボックスに URL 文字列を入力すればよい(図 2).
図 1: インターネットエクスプローラ
図 2: URL の入力
また,
[表示 (V)]-[ソース (C)]
とすると,このページのソースを表示することもできる.
1.2
ファイルのダウンロード
次に,閲覧しているページの中に張られたリンク先のファイルをそのまま手元に転送する方法を簡単に
示しておく.講義で利用するサンプルファイルは,ここに紹介する方法で転送することができる.
たとえば,講義のページからリンクをたどって「gnuplot 設定ファイルおよびデータファイル」
http://members2.tvnet.ne.jp/chris/mc/gnuplot/
のページから gnuplot の関連ファイル(gnuplot01.plt など)を保存してみよう.
それには,ファイルへのリンクで右クリックすると現れるコンテキストメニューで
[対象をファイルに保存 (A)]
1
を選べばよい(図 3).ここで現れるダイアローグでフォルダを選択し,ファイル名(デフォルトではサー
バ上のファイル名に一致している)を指定すればよい(図 4).
保存先として,一般に「マイドキュメント」が利用されるが,実習教室では,フロッピーディスク(a:)
またはネットワークドライブ(z:)に個人データを保存することができる.ドライブやフォルダの構成な
どファイルシステムに関しては次節を参照して欲しい.
図 3: ファイルのダウンロード
2
図 4: ダウンロード先の指定
ファイルシステム
Web ページや,そこからリンクされた対象を見てもわかるように,情報のやり取りの際の基本的な単位
はファイルである.ここでは,ファイルシステムについて簡単に整理しておく.ファイルの管理や操作は,
「エクスプローラ」でおこなう.スタートメニューから「エクスプローラ」をクリックするか,デスクトッ
プのアイコン「マイコンピュータ」または「マイドキュメント」をダブルクリックすればよい(図 6).
2.1
ファイルの管理 — 階層構造
ファイルはフォルダという階層構造で管理される. 「エクスプローラ」でその様子を確認しておこう.
図 5 のように表示されていない場合,
[表示 (V)]-[エクスプローラバー (E)]-[フォルダ (O)]
とすればよい(図 7).また,ファイル情報の詳細表示をおこなう設定
[表示 (V)]-[詳細表示の設定 (C)]
もあわせて確認しておこう(図 8).ファイルシステムの階層構造を支える概念がフォルダである.ファイ
ルやフォルダをまとめてさらに上位のフォルダをつくることができる(親フォルダ).こうして,巨大な
階層構造を持つファイルシステムが構成されるのである.フォルダを作成するには
[ファイル (F)]-[新規作成 (W)]-[フォルダ (F)]
2
図 5: ファイルシステムの表示
図 6: アイコン
とする.Windows では階層構造に,記録装置ごとに定義されるドライブという概念も含まれる.たとえ
ば,ローカルディスク (C:) には Program Files という名のフォルダなどがある.
階層的なファイルシステムの中でファイルやフォルダの所在を示すためにパスとよばれる文字列を使う.
たとえば a: ドライブの math-and-comp という名前のフォルダの中にあるファイル sample.txt を指示
するのに
a:\math-and-comp\sample.txt
と表記する.なお日本語 Windows では,\ は Y
= と表示される.また Linux など unix 系の OS では,ド
ライブという概念はなく,ハードウエアに対応する記憶領域もひとつのフォルダ(ディレクトリというこ
ともある)として,ひとつの大きな木構造を構成している.階層の区切り記号は \(Y
=)でなく / を使う.
URL 表記の / はこれに対応したものである.
2.2
ファイルの種類と拡張子
この例にあるようにファイルの名前に . が含まれることが多い.これより前の部分をベース名,後の部
分を拡張子とよぶ.拡張子はファイルの種類を表すために使われている.たとえば,exe は実行ファイル
(プログラム),txt はテキストファイル,jpg は JPEG 形式の画像ファイル,html は HTML ファイル,
zip は ZIP 形式で圧縮されたファイルなどといった具合である.
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図 7: フォルダ構成の表示設定
図 8: ファイル情報の詳細表示設定
ビットマップ画像
マークアップされたテキストファイル
プログラムソースコード
実行ファイル
アーカイブ
DTP ファイル
png, jpg, gif,...
tex, html,...
c, pl,...
exe, dll
zip, lzh,...
ps, pdf
各拡張子を持つファイルには,それを扱うアプリケーションが割り当てられていることが多い.これを関
連付けあるいは登録といっている.
「エクスプローラ」で,これを確認したり新たに登録することもできる.
[ツール]-[フォルダオプション]-[ファイルの種類]
とすればよい.
ところで Windows のデフォルト設定では「登録されたファイル名の拡張子を表示しない」という設定
になっている.通常,拡張子に対応する情報はアイコンに反映されるため,拡張子を表示する必要はな
く,余計な情報をマスクするという意味で,このような設定になっているものと考えられるが,このよ
うな設定の下では,たとえば gnuplot00,gnuplot00.plt,gnuplot00.plt.plt,gnuplot00.plt.txt,
gnuplot00.txt, gnuplot00.txt.txt はそれぞれ図 9 のように表示されてしまう1 .注意深くみるとアイ
コンや種類の表示でおよその状況を判別できなくもないが,混乱のもとになる恐れがある2 .表示をアイコ
ンのみにしている Windows のデフォルトの設定ではなおさらである.そこで,
[ツール]-[フォルダオプション]-[表示]
で
[登録されているファイルの拡張子を表示しない]
の項目のチェックをはずして(図 10),つねにファイルの拡張子を表示するようにしておくことを薦める.
2.3
ファイル操作 (削除,名前変更など)
ファイルやフォルダの削除・移動・名前変更なども「エクスプローラ」でおこなう.対象となるファイ
ルを選択して,右クリックするとコンテキストメニューが現れる(図 11).
1 拡張子の登録状況によって結果は若干異なる.ここでは,拡張子
.plt が登録されている.
2 こうした混乱を悪用するコンピュータウィルスも数多く報告されている.
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図 9: 拡張子を非表示設定
図 10: 拡張子の表示設定
図 11: ファイル操作
図 12: コピー先フォルダで貼り付け
ここで 削除 (D) や 名前の変更 (M) などを選択すればよい.ファイルをコピーするときには,コンテキ
ストメニューでコピー (C) を選択し,コピー先フォルダ内でファイルが選択されていない状態で右クリッ
クして現れるコンテキストメニューで貼り付け (P) を選択すればよい(図 12).
2.4
ファイルのオープンとアプリケーションの起動
データファイルを開くにはいくつかの方法がある.ひとつはアプリケーションを起動して,その中で
[ファイル]-[開く]
とする方法である.
もうひとつは,データファイルのアイコンをダブルクリックする方法である.この方法は,データファ
イルがアプリケーションに関連づけられて登録されているときに有効な方法である.
また,データファイルのアイコンをアプリケーションのウィンドウ上にドラッグ&ドロップして開くこ
とも可能になっている場合もある.
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3
ソフトウエアのインストール
最近のソフトウエアは,インストール作業も簡単にできるようにつくられていることも多くなってきて
いるが,若干の知識が必要となることもある.インストールが自動化されているような場合にもここで紹
介する知識を持っていれば,作業の見通しが良くなり,トラブル解消に役立つだろう.
一般にアプリケーションソフトは多数のファイルから成り立っているが,ネットワークなどで配布され
るときの利便性を考えて,ひとつのファイルにまとめられている.これをアーカイブとよんでいる.アー
カイブを元に戻すことを展開あるいは解凍などと言っている.
アーカイブファイルを扱うソフトはアーカイブユーティリティーあるいはアーカイバなどとよばれてい
る.これ自身についても多くの優れたフリーソフトがインターネット上に公開されている.Windows で
は Lhasa(フリー:http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se026842.html),WinZip(シェア
ウエア:http://www.panda.co.jp/winzip/)などが有名である.
図 13: WinZip で gnuplot のアーカイブを開く
展開するのにアーカイバを必要としないアーカイブ形式を自己展開形式のアーカイブとよんでいる.自
己展開形式のアーカイブファイルの拡張子は一般の実行ファイルと同じ exe である.アーカイバ自身は自
己展開形式のアーカイブで配布されるのが普通である3 .
展開されたファイルには,README のような名前を持つテキストファイルが含まれているはずである.全
自動化されている場合は別として,通常そこにある記述にしたがってインストール作業を進めることになる.
アーカイブを展開し,インストールをするときにおさえておくべきポイントは
• アーカイブがアーカイバを必要とするか
• ファイル(群)の展開後,セットアップ作業を必要とするか
3 そうでないと,それを展開するために他のアーカイバが必要となってしまう.
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の 2 点である.
これらの項目の組み合わせで 4 通りのパターンが考えられる.それぞれの項目について説明を加えてお
こう.
アーカイバを必要とするか
ZIP 形式(拡張子 zip)や LHA 形式(拡張子 lzh)といったアーカイブは,適当なアーカイバを利用し
て適当なフォルダにアーカイブを展開する必要があるが,最近では自己展開形式のアーカイブによって配
布されているソフトウエアが多くなっている.自己展開形式のアーカイブファイルは一般にソフトウエア
の名前にちなむものや setup.exe のようなファイル名になっている.
前者の場合はアーカイバのメニューで,後者の場合は自己展開形式の実行ファイルを実行するなかで,展
開先フォルダを指定する必要がある.
展開先フォルダは,ここで展開されたファイル(群)が一時的なものであるのか,最終的なアプリケー
ションファイル群であるのかによって異なってくる.前者の場合デスクトップ やマイドキュメントなど,
後者の場合 C:Y
=Program FilesY
=ソフトウエア名Y
= などとする(なっている)のが一般的である.
アーカイブ展開後セットアップ作業を必要とするか
自己展開形式のアーカイブでは,ファイル展開後ただちにセットアップのためのメニューがあらわれ,そ
れにしたがって操作を続けるとインストール作業が完了するようにつくられていることも多い.市販のア
プリケーションソフトではたいていこのようになっている.
一方,展開されたファイル(群)が一時的なものであることもある.この場合これをもとにセットアッ
プ作業を進めていく必要がある.展開されたファイルの中に setup.exe のようなファイルが含まれていれ
ば,これを実行することにより必要な設定や登録がなされ,インストールが完結する.
また,展開されたファイル(群)が最終的に必要とされるものそのものであり,特別な設定も必要とし
ないものもある.このような場合でもアプリケーション本体のファイルのショートカットアイコンをデス
クトップやメニューに登録しておくと便利であろう.
アーカイバも含めて,多くのフリーウエアやシェアウエアなどを集めたサイトがある.
窓の杜 (http://www.forest.impress.co.jp/) やベクター (http://www.vector.co.jp/) にアクセ
スしてみるのも良いだろう.
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