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2013 年度 NPO 法人ファザーリング・ジャパン WAM 助成金活動報告
2013 年度 NPO 法人ファザーリング・ジャパン WAM 助成金活動報告 2013 年 11 月 23 日(土・祝) パパの祭典 2013∼It’ s a fathering world∼ 2013 年 12 月 20 日(金)21 日(土) ファザーリング全国フォーラム in 九州 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業 代表挨拶 ファザーリング・ジャパンは、2006 年 11 月に設立され、2007 年 4 月に NPO 法人化した父親支援の団体 です。 「ファザーリング(fathering) 」を「父親を楽しむ生き方」と定義し、「笑っている父親」を増やすこ とをミッションに、 全国各地で「パパ講座」を開催してきたほか、これまで「ファザーリング・スクール」(父 親学校) 、 「フレンチトースト基金」 (父子家庭支援)、「さんきゅーパパプロジェクト」(男性の育児休業取得 支援) 、 「タイガーマスク基金」 (児童養護施設の子ども支援)、「マザーリングプロジェクト」(女性の生き方 支援)などの事業やプロジェクトを展開してきました。 2009 年に「イクメン」が流行語になったことを契機に、社会の中で、父親が子育てすることに対してポ ジティブな見方をされるようになった一方で、もっと子育てがしたいと思いながらも、長時間労働などの過 酷な労働環境から抜け出せない父親が存在するのが現状です。こうした中でファザーリング・ジャパンでは、 子育ての楽しさやその大切さを感じてもらい、働き方を見直すきっかけを作ってもらおうと、パパも楽しめ るイベントの必要性を感じてきました。 そこで、2013 年度は、独立行政法人福祉医療機構の社会福祉振興助成事業を活用し、 「父親が子育てに十 分に関わることができないという現状に対して、父親が働き方を変え、子育てや家事をもっと楽しめるもの にしていくために、 各連携団体と実施するイベントを通して父親の子育てにおける意識改革を支援すること」 を目的として、「子育て中の父親とその子ども、妻のほか、行政担当者や企業担当者、支援団体関係者など を対象として、東京と九州の 2 カ所でイベントやシンポジウム」を実施する事業が採択され、連携団体とと もに「父親の子育てにおける意識改革支援事業」を展開することができました。 本助成金を活用した事業として、2013 年 11 月 23 日(土・祝)には、東京・青山の「こどもの城」研修 室において「パパの祭典 2013∼It’ s a fathering world∼」を、同年 12 月 20 日(金) ─21 日(土)には、北 九州市にある西日本総合展示場 AIM 館において「ファザーリング全国フォーラム in 九州」を開催し、多く の父親に対して意識の変革を促すとともに、行政、企業、労働組合、NPO 団体などに対して、その重要性 を伝えることができました。 今後も、ファザーリングのさらなる拡大に向け、尽力していきたいと考えておりますので、ご支援のほど よろしくお願い致します。 吉田大樹 NPO 法人ファザーリング・ジャパン 代表理事 ─3─ 組織概要 団 体 名 称 特定非営利活動法人 Fathering Japan 設 立 年 度 ・団体発足 設立総会開催 2006 年 11 月 27 日・東京都へ NPO 法人設立申請 2006 年 12 月 13 日・特定非営利活動法人東京都認証取得 所 在 地 2007 年 3 月 29 日・登記完了 2007 年 4月 4 日・法人設立 〒 101-0054 東京都千代田区神田錦町三丁目 21 番地 ちよだプラットフォームスクウェア 1320 連 絡 先 代表電話 03-5259-8601 E メールアドレス [email protected] 代 表 理 事 吉田 大樹 副代表理事 安藤 哲也(ファザーリング・ジャパンファウンダー) 小崎 恭弘(神戸常盤大学 准教授) 理 事 川島 高之(三井物産ロジスティックス・パートナーズ(株)CEO) 久留島太郎(千葉大学教育学部附属幼稚園 教諭) 東 浩司( (株) ソラーレ代表) 横井 寿史(横井寿史社会保険労務士事務所 所長) 塚越 学( (株) 東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス推進部コンサル タント) 村上 誠(グラフィックデザイナー) 事 務 局 長 徳倉 康之 監 事 福田 淳( (株) ソニー・デジタルエンタテインメント・サービス 代表取締役社長) 代表プロフィール 1977 年 7 月東京生まれ。埼玉県鴻巣市在住。2003 年 3 月日本大学大学院 法学研究科政治学専攻修了。03 年 4 月∼12 年 6 月「労働安全衛生広報」 「労 働基準広報」(労働調査会発行)記者。08 年 7 月∼ファザーリング・ジャ パン会員、10 年 7 月∼ファザーリング・ジャパン理事、12 年 7 月∼ファザー リング・ジャパン代表理事。 現在、内閣府「子ども・子育て会議」委員、厚生労働省「イクメンプロジェ クト」推進委員会委員、鴻巣市男女共同参画審議会委員を務める。3 児(03 年長男、06 年長女、08 年次男)のパパ。 ─4─ 1 パパの祭典 2013 ∼ It’ s a fathering world ∼ イベント実施報告書 日 時:2013 年 11 月 23 日(土)こどもの城 8F 研修室 集客実績:154 名(内訳 大人 87 人、子ども 67 人) 概 要:ステージイベント+ブース+キッズスペース ブース出展 ■ NPO 法人イクメンクラブ・モトコドモ協議会 ■親子撮影スペース(光を操るこども写真家・三家寛生) ■雑誌「FQ JAPAN」 ■雑誌「こども MOE」 (現 kodomoe) ■ NPO 法人赤ちゃんファミリー応援隊 ■㈱絵本ナビ(連携団体) ■ NPO 法人ダイバーシティコミュ(連携団体) ■ NPO 法人全国父子家庭支援連絡会(連携団体) キッズスペース(運営協力 スマイルキッズ) 企画『スマイルキッズ@「スマイル“あそビバ”パラダイス in こどもの城」 ∼スマイルキッズの内山園長および保育士たちの協力のもとで行った ダンボール工作ワークショップ ─5─ 【ステージイベント詳細】 司会進行:小安正洋(ファザーリング・ジャパン) ステージ① 「ママが喜ぶ!パパ料理講座」 連携団体となっている㈱ビストロパパ代表取締役でパパ料理研究家の滝村雅晴さんを講師に迎えたパパ料 理講座。今回は、自分のためではなく、家族や大切な人のために作るパパ料理の中から、特に「ママを喜ば せる」という視点から、料理をする上で知っておいたほうがよい情報などを教えていただきました。 ステージ② 「パパ向けチャイルドシート講座」 NPO 法人赤ちゃんファミリー応援隊の方々を講師に迎えて、マイカーを運転する時にドライバーを務め ることが多いパパとしてちゃんと知っておきたいチャイルドシートの知識を教えていただきました。大事な こととわかりながらも意外と知らないことも多く、改めて家族の安全を守る立場として、意識を高めること ができました。 ステージ① 滝村雅晴さん ステージ② 講座の 1 コマ ─6─ ステージ③ 「ママを超絶キレイに撮る! スマホテクニック講座」 光を操るこども写真家・三家寛生さんを講師に迎えて行った撮影講座。手軽なスマートフォンを使った、 すぐにできる撮影テクニックや、なかなか手が出せないアプリを使った修正、レタッチについても導入部分 をわかりやすく解説していただきました。 パパの家族写真というと子どもに目が行きがちですが、講演タイトルの通り、もっとも重要なパートナー であるママをきれいに撮ることを忘れないようにしよう、というもう 1 つのメッセージを感じつつ、修正す ることの偉大さと罠に直面することとなりました。 ステージ④ 「ママが多分許してくれる? 上手な謝り方講座」 犬も食わない夫婦喧嘩。しかし、夫婦の絆を深めるためには時に必要なこともあります。 そんな夫婦喧嘩だけでなく、パートナーといい関係を作るために必要となる謝り方について、心理学を論 理的に実践することを説くサイコロジスト・牟田実さんに教えていただきました。特に男女における考え方 や心理の違いを利用した謝り方のコツや、やってはいけないことなど、実生活に役立つ実践的な講座となり ました。 ステージ③ 三家寛生さん ステージ④ 講座の 1 コマ ─7─ ステージ⑤ 「パパも泣いてデトックス 泣ける涙活講座」 笑うことよりも、スポーツをすることよりも、涙を流して泣くことがストレス解消になるという研究結果 のもと、定期的に泣くチャンスを設けるという、30 代 40 代の女性を中心に話題となっている「涙活」 。ス トレスは、 「仕事で家で頑張っているパパにだって多分にある!」という思いのもと、涙活プロデューサー・ 寺井広樹さんを迎えてプチ涙活を行いました。 具体的には感動ストーリーなどをまとめた「泣ける動画」を一緒に見てすすり泣きました。「男は人前で 泣くもんじゃない」と教わった世代のパパたちもさすがに涙腺が緩むお年頃。涙をぬぐう姿を見ることがで き、ストレス解消になれば幸いかと思いました。 ステージ⑥ 「イクメンフラッシュモブ」 欧米を中心に流行している、日常の中で突然音楽とともにダンスなどが始まり、対象となる人を驚かせる というハッピーサプライズパフォーマンス、フラッシュモブ。 今回は、モトコドモ協議会のテーマソング「モット!モトコドモ」 (作詞:さいとう いんこ 作曲:西村 直人) に乗ってイクメンクラブのメンバーを中心としてパパ・ママが突然踊りだし、会場を沸かせました。曲、 ダンスのクオリティの高さは目をみはるものがあり、肝心のフラッシュモブがもっともっと世間的に認知さ れていたらさらに盛り上がったのではないかと、感じました。 ステージ⑤ 講座の 1 コマ ステージ⑥ フラッシュモブの 1 コマ ─8─ 【ダッドウェイ協賛】豪華賞品が当たる大じゃんけん大会! イベントに協賛いただいた企業の商品などを会場にお越しいただいた方々に還元するお楽しみ企画。ファ ザーリング・ジャパン法人会員の(株)ダッドウェイからベビー用の商品を提供いただきました。ファザー リング・ジャパンの久留島太郎理事に大いに盛り上げていただき好評の中でイベントは幕を閉じました。 < 「パパの祭典」実行委員長総括> 企画段階から実行委員長として意識したことは「既存のものとは少し違うパパ向けのイベントを作ること」 でした。ステージイベントのラインナップについては、そのコンセプトを貫くことができた部分が大きいと 思いましたが、今後の課題としてはそういった思いで作り上げたイベントをより多くの人々に対してみても らえるような集客の工夫があります。また、同時にファザーリング・ジャパンが行う活動の中で、会員以外 のパパたちへ、活動全体の楽しさや興味を持ってもらえるきっかけとなるようないわゆる外向きのイベント として、可能であれば今後も定期的に継続していくことができればと思いを新たにしました。 (文責・杉山錠士) 「パパの祭典 2013 ∼ It’ s a fathering world ∼」実行委員会 実行委員長 杉山 錠士 副実行委員長 山本 博之 高山 陽介 実行委員 芥川 正明 五十嵐 丈敏 尾形 和昭 奥平 亨 久留島 太郎 小安 正洋 佐久間 修一 滝村 雅晴 橘 信吾 中間 英徳 堀込 泰三 宮崎 洋平 ─9─ 2 ファザーリング全国フォーラム in 九州 実施報告書 開会式 ∼オープニングトーク 分科会 1 「企業が取り組むワーク・ライフ・バランス」 分科会 2 「パパが楽しく健康に働くために」 分科会 3 「ニッポンの未来を育てよう!イクジイが変える地域のカタチ」 分科会 4 「子供の生活習慣づくり∼今が大事!中高生のライフマネジメント」 分科会 5 「パパの新たな働き方∼テレワークを考える∼」 分科会 6 「ランドセルだけじゃない!社会的養護の課題と現状について」 分科会 7 「あなたの想いが社会を変える!ミッション・ブランディング講座」 分科会 8 「子育て世代が発信する社会保障と税」 分科会 9 「九州パパのイクメントークライブ!」 分科会 10 「ダイバーシティで行こう!」 分科会 11 「100 人男子会×女子会っちゃ!∼学生だけの本音ミーティング in 北九州∼」 分科会 12 「ももんちゃんとあそぼう!楽しい冬休み」 分科会 13 「 「ママの働きたい!」を叶えるために、ママとパパができること」 特別分科会 「育休だけで大丈夫? 子どもの病気、PTA はどうする ∼特別な休暇を考える」 シンポジウム 1 「ワーク・ライフ・バランスの Good プラクティス集選定会議」 シンポジウム 2 「働き方見直しに向けた労使の取組み」 メインシンポジウム 「これからの 50 年を考えよう∼父親の働き方、母親の働き方、そして家族の 笑顔∼」 託児ルーム 出展ブース 参考データ ─ 10 ─ ファザーリング全国フォーラム in 九州 フォーラムテーマ: 「家族を楽しむ働き方」 開会式 ∼オープニングトーク (日時)平成 25 年 12 月 20 日(金) 13:00∼13:30 (場所)メイン会場 【開催都市挨拶】 【クロストーク】 北九州市子ども家庭局長 窪田秀樹 渥美由喜((株)東レ経営研究所ダイバーシティ & ワークライフバランス研究部長) 市制 50 周年を迎えた北九州市で、 「家族を楽しむ 吉田大樹(NPO 法人ファザーリング・ジャパン代 働き方」をテーマに全国フォーラムが開催されるこ 表理事) とを歓迎していること、また、福岡県・北九州市の みならず、 「九州」という位置付けで、参加者で情 ・ファザーリング・ジャパンの紹介の後、全国フォー ラムの開催概要を説明。 報を共有し、連携し、ネットワークをつなぐことで、 今後もこのファザーリングのムーブメントが、九州 ・フォーラムのテーマ「家族を楽しむ働き方」の設 全体へ、そして全国へ一層広がることが期待される 定意図、各分科会・シンポジウムの見どころ等を ことなどが語られた。 紹介。来場者に、 「聴くだけでなく、積極的に参 加すること」 「1 つでも“気付き”を得て、自分 の職場や地域、家庭に持ち帰ること」を促した。 開催都市挨拶の 1 コマ クロストークの 1 コマ ─ 11 ─ 分科会 1 「企業が取り組むワーク・ライ フ・バランス」 (登壇者) 渥美由喜((株)東レ経営研究所ダイバーシティ & ワークライフバランス研究部長) 栗田淳二((社福) 南風会 ヘルシーハイム 施設長) 上別府清隆((株)ソルネット 理事事業管理担当) 吉田清春(時計・宝石・めがねのヨシダ 代表取 (日時)平成 25 年 12 月 20 日(金) 締役社長) 13:45∼15:15 福田 恵((株)ミスターマックス 財務部広報課 (場所)メイン会場 長) 豊村雅子((株)ミスターマックス 総務人事部人 事課長) 参加企業 4 社における取組み事例の紹介と、渥美 氏による意見発表、データ・事例等の説明を実施。 【 (社福)南風会ヘルシーハイム】 離職率の大幅減少、コミュニケーション強化、残 業の大幅削減等について紹介。 ⇒(渥美氏) 「ワーク・ライフ・バランスの 3 大 要素」について説明。 【 (株)ソルネット】 働きやすい職場づくりのための 4 つのサポートを 紹介。 ─アンケートから─ ⇒(渥美氏)ワーク・ライフ・バランスの推進は、 ・ワーク・ライフ・バランスの取組みが、 病気などの個人に対するリスクマネジメントに かなり進んでいる会社があることに驚い つながる。 た。 ・自社との取組みの違いを知ることができ た。 【時計・宝石・めがねのヨシダ】 家族的経営、働きやすさなど、取組みを DVD で ・規模の異なる企業の取組みを聞くことが でき、大変参考になった。 紹介。 ⇒(渥美氏) 「小さい企業は、ワーク・ライフ・ ・ワーク・ライフ・バランスは「子育て」 バランスに取り組みやすい」とのコメント。 世代だけではなく、あらゆる世代の人に とってよいと感じた。 ・企業のトップと社員のマッチングによ 【 (株)ミスターマックス】 プロジェクトチームによる制度整備 り、ワーク・ライフ・バランスの推進が ⇒(渥美氏) 「トップ発信の重要性、会社の風土 進むと感じた。 ・説明が過去に関わった企業の事例など具 改革」について説明。 体的で分かりやすかった。 ─ 12 ─ 分科会 2 「パパが楽しく健康に働くため に」 (日時)平成 25 年 12 月 20 日(金) 13:45∼15:15 (場所)第 2 会場 (登壇者) 今野由将(産業医科大学産業生態科学研究所) 滝村雅晴((株)ビストロパパ代表取締役) 吉田大樹(NPO 法人ファザーリング・ジャパン代表理事) 「健康」 をテーマに、 自身の育休体験やデータ発表、 日ごろから実践できる事例の提案などが行われた。 【今野氏】 ・仕事と家庭の両立支援 ⇒先輩が育休を取得。 身近にロールモデルがあったことは参考になっ た。 職場のサポート体制が大きいことを実感。 育休を通して、育児の大変さ、子どもの成長と 体重、身長が小さくなるなどの研究データがあ 喜びを妻と共有できた。 る。 ・過重労働による健康への影響 ⇒生活習慣の悪化により、動脈硬化、脳・心臓疾 患が増加。うつ病などの精神障害も増加傾向に ある。 【滝村氏】 ・パパがご飯を作る 睡眠時間が 6 時間を切ると、脳・心臓疾患が増 ⇒その先には、「家族が幸せで健康であること」 加する傾向。 がある。 月 80 時間の残業(睡眠 6 時間)…リスク大 ・栄養バランスを考える 月 100 時間の残業(睡眠 5 時間)…危険) ⇒カルシウム摂取が重要。青菜、特に小松菜はカ ・日常の健康管理 ルシウム摂取に最適。 ⇒健康維持には、 「禁煙>減塩>運動>節食>飲 ・毎日の生活習慣 酒」の順での対策が有効。 ⇒腹八分目、よく噛む(箸置きが有効)、よく寝る、 子育て期の3∼4割のパパは喫煙。 間食しない 子どもに影響があるほか、受動喫煙により出生 ─ アンケートから ─ ・食・睡眠・健康を日常で意識することの大切さを再認識した。 ・普段の生活を見直すきっかけになった。 ・講師の体験談が心に残った。食を通じたワーク・ライフ・バランスへのアプローチは新鮮。 ・ 「箸置き」の使用は家庭で実践したい。 ─ 13 ─ 分科会 3 「ニッポンの未来を育てよう! イクジイが変える地域のカタ チ」 (日時)平成 25 年 12 月 20 日(金) 13:45∼15:15 (場所)第 3 会場 (登壇者) 福井正樹(NPO 法人 KiRALi 代表理事) 郷司正和、和田憲明(NPO法人ファザーリング・ジャ パン関西代表理事) 村上 誠(NPO 法人ファザーリング・ジャパン理事) 坪田知広(文部科学省生涯学習政策局社会教育課長) 【基調講演】(福井氏) るし、地域を変えて行くには自分たちが立ち上が ることが必要。(村上氏) 母親からは、1∼2時間程度の「短時間託児」を 任せられるところがほしい、子どもを見てくれるの ・放っておいたら崩れていく社会を何も言わずに支 は家庭状況がある程度分かっている「信頼できる」 えてくれる人がいるということを、大人が評価し 人がよい、といったニーズがあり、それに応える託 て、子どもに見本を示さないといけない。 (和田氏) 児システムとして、公民館を積極的に活用すること ・高齢者は主役ではなく、あくまでも主役は若手世 代。高齢者は彼らを手助けするという意識でない を提言した。 と、どうしてもぶつかってしまう。そういう意識 【実践発表】(郷司氏) の高齢者が増えることを期待。(郷司氏) ブックスタート、預かりっこお手伝いなどの実践 ・高齢者になるのを待たず、父親のうちから行動す ればよい。地域デビューが早ければ、突然仕事の 事例を発表。 生涯学習やボランティア活動は、 無料で楽しめて、 関係が切れて地域や家庭に放り出されても活動し ていける。公民館の敷居は高いと思われているが、 かつ、社会貢献もできる非常に有用なもの。 気軽に立ち寄るきっかけになるようなことをやっ 【まとめ】 ていけば、学んで、成果を社会や地域に還元しよ ・高齢者を含めて、大人が変わっていく姿を見せて うという動きが出てくる。職場でも若い世代に地 いくことが大事。 生涯学習という観点から見ても、 域デビューの大切さや、子育ての重要性、育休を 自分たちが学び続けることを子どもたちも見てい 取るということを伝えていくことが必要。 (坪田氏) ─ アンケートから ─ ・地域で活動をしている者にとって、大変刺激になる内容だった。 ─ 14 ─ 分科会 4 「子供の生活習慣づくり∼今が 大事!中高生のライフマネジ メント」 木村治生(ベネッセ教育総合研究所初等中等教育研 究室室長) 大森伸一(島根県雲南市教育委員会社会教育課社会 教育主事) 大國 亨(島根県雲南市教育委員会学校教育課社会 教育主事) 中内昌恵(大阪府岸和田市立野村中学校教諭) (日時)平成 25 年 12 月 20 日(金) 15:45∼17:45 西美穂子(大阪府岸和田市立野村中学校養護教諭) 大久保貴世(一般財団法人インターネット協会主幹 (場所)メイン会場 研究員) (登壇者) 鈴木みゆき(和洋女子大学教授) 【開会行事(文部科学省挨拶)】 4 つの報告を通しての感想、効果的な取組みの実 文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課長 藤江陽子 【パネルディスカッション】 践へのアドバイス、中高生の生活習慣づくりのため の提言や参加者へのメッセージなど。 【閉会行事(北九州市教育委員会挨拶) 】 ・事例報告 北九州市教育委員会教育次長 近藤 晃 報告①:中高生の生活習慣や生活実態、意識につ いて(木村氏) 報告②:雲南市における子供の生活習慣づくりの 取組み(大森氏、大國氏) 報告③:朝活 3 つで STEP UP のむライフ!生活 リズム確立への取組み推進(中内氏、西 氏) 報告④:ネットに夢中になる中高生、事例からわ かる知っておきたいこと(大久保氏) ・ディスカッション ・まとめ(鈴木氏) ─ アンケートから ─ ・生活習慣づくりについて、漠然としたイメージしか持っていなかったが、データの説明もあり、 具体化された。 ─ 15 ─ 分科会 5 「パパの 新たな働き方∼テレ ワークを考える∼」 (日時)平成 25 年 12 月 20 日(金) 15:45∼17:15 (場所)第 2 会場 (登壇者) 田澤由利((株)テレワークマネジメント代表取締役 社長) 宮原礼智(NPO ひみつきち代表理事/ evernote 公認アンバサダー) 岩崎美紀子(総務省情報流通行政局情報流通高度化 推進室企画係長) 【報告 1】クラウドを活用した子育て経 験報告(宮原氏) 【パネルディスカッション】 ・雇用型のテレワークにおいて、人をどういう風に ・テレワークを積極的に活用することで能力が発揮 できる。 評価するのか。 ⇒バーチャルオフィスによる管理手法。セキュリ ・導入にはマネジメント層からやるべき。 ティの問題は、レベルの問題もあるが、テレワー クによるものではない側面もある(テレワーク 【報告 2】テレワークとは?(田澤氏) でなくてもセキュリティの問題はそもそもあ ・メリットはたくさんあるが、実際にはできないと 思っている企業は多い。 る)。 ⇒セキュリティのレベルによって管理手法はある ⇒メリット:労働力確保、通勤時間削減、ワーク・ ライフ・バランスなど が、レベル感の設定自体が難しい。総務省では こういう面でのコンサルティングも考えてい ・テレワークは、 「休みだけではない」 「柔軟に働く」 る。 という選択肢を与える。 【報告 3】総務省における国によるテレ ワーク導入施策(岩崎氏) ・統計的には増えているが、中小企業、地方では少 ない。 ・導入しない理由 ⇒セキュリティ、マネジメントが難しい、理解不 足(そういう仕事はない) ・安倍政権の成長戦略にも「IT 創造宣言」の言及 があり、数値目標も設定。 ─ アンケートから ─ ・IT 活用の事例や在宅と出社の組み合わせについての考え方が参考になった。 ・テレワーク導入より、現場で働くことが重要ではないか。 ─ 16 ─ 分科会 6 「ラ ンド セ ル だ けじゃな い! 社会的養護の課題と現状につ いて」 (日時)平成 25 年 12 月 20 日(金) 16:30∼18:00 (場所)第 3 会場 (登壇者) 土井高徳(土井ホーム代表) 安藤哲也(NPO 法人タイガーマスク基金代表理事) 高祖常子(NPO 法人タイガーマスク基金理事) 【基調講演】(土井氏) ⇒叩けば叩くほど子育ての効率が悪くなる。 (安 藤氏) ・養護児童に見える発達上深刻な課題 ⇒迫害体験(身体的虐待・ネグレクト・DV・い ・国の改革は、里親のビギナーなど、預ける側に不 じめ…) 、 発達障害(ADHD、 PDD、学習障害…)、 安が残る方針になっていないか。(安藤氏) 非行(自傷行為・薬物乱用…) ⇒プロフェッショナルレベルも必要だが、そこまで 必要ない子どもたちを預けられる里親なども整 ・実践のためのフェーズ (ファミリーホームの方針) 備し、措置する側が選択するべきもの。 (土井氏) ⇒①愛情のシャワー、②子ども同士の相互性、 ③社会的自立 ・子どもの未来への投資は社会の未来をつくること 【まとめ】 ・子どもの問題は家族・家庭の問題→家庭の分野に もっと投資していくべき 児童養護施設、里親、ファミリーホームなど社会 的養護が必要な子どもたちの姿は社会の縮図。 あわせて、その子どもたちが生まれてきた家庭で 【トークセッション】 孤立した育児をしている家庭に、もっと光を当て、 ・子どもたちが生まれてきた家庭の孤立した母親た 切れ目のない投資を国はしていくべき。 今回の「家庭的養護の推進」という国の方針を、 ちの支援が急務。 (土井氏) ・ 「ちゃんと育てなければ」という意識が強く、周 これまでの社会的損失に対する積極的な投資策とし 囲からの期待が強い状況がある。叩かない育児が てとらえ、増税分を財源とする新制度の動向に対し、 大切。 (高祖氏) 国民がチェック機能を果たしていくべき。 ─ アンケートから ─ ・子育て中のリスク(虐待の構図)、孤立すれば虐待に陥るという視点を社会がもっと知ってほしいと感じた。 ─ 17 ─ 分科会 7 「あなたの想いが社会を変え る!ミッション・ブランディン グ講座」 (日時)平成 25 年 12 月 20 日(金) 18:00∼19:30 (場所)第 2 会場 (登壇者)滝村雅晴((株)ビストロパパ代表取締役 社長 パパ料理研究家) 事業ドメインであること。 ・最も伝えたいこと。鍵となるのは「ミッション」 ⇒想う力と伝える力は別物であり、想いがあれば ⇒達成することが必要なことは「ビジョン」 。 人に伝えてみる。 (滝村氏の場合は「パパ料理を通して世の中の 家族を幸せにする」こと) 【まとめ】 ・ロゴを決定で重要なことは、登録商標 ・「ミッション」は変えてはいけないが、 「ビジョン」 ⇒大手企業と将来ビジネスをするときにブラン ディング管理をされているかが問われることが は変えてよい。 ・夢 PR は自分軸でありメッセージではない。共感 PR は誰かを幸せにしようとする相手軸。 あるため。 ・ミッションアウトする。マーケットはなくても決 めたことを継続すること。いずれそれがビジョン ・ブログの継続 「パパ+料理」の 2 ワードで検索すれば検索エン インとなる。重要なのではやり続けること。 ジンで上位にヒットする時代。 ⇒継続的に情報発信することでビジネスの縁があ ることも。 ⇒自分が存在することで世の中がどれだけよくな るのかが重要であることを強調する。 ・具体的な戦略 ⇒競争戦略の中で自身の得意領域を巨大なブルー オーシャンにあてがい、 事業ドメインを決める。 それはワンフレーズで伝えられるわかりやすい ─ アンケートから ─ ・働きたいと思っている方にいいアドバイスができそう。 ・どう生きるかという視点で、インパクトがあった。学生、転職したての人、中年にも聞いてほし い内容。 ─ 18 ─ 分科会 8 「子育て世代が発信する社会 保障と税」 (日時)平成 25 年 12 月 21 日(土) 10:00∼11:30 (場所)メイン会場 (登壇者) 南 孝徳(財務省主税局総務課課長補佐) 成澤廣修(文京区長) 内木場豊(NPO 法人ファザーリング・ジャパン九 州理事 ─パパファイナンシャルプラン ナー) 塚越 学(NPO 法人ファザーリング・ジャパン理 事 ─会計士) 【基調講演】 「社会保障と税の一体改革」 (塚越氏) ・ファザーリング・ジャパンメンバーに「子育て世 (南氏) 帯が発信する社会保障と税」のアンケートを実施 【パネルディスカッション】 ⇒子ども子育て支援による受益を感じる政策は、 医療費補助や児童手当等現金給付系が多く、税 (成澤氏) と社会保障費の負担は、社会保障の天引き等を ・文京区は過去 16 万 5 千人まで人口減少。若年ファ 受けた際に感じる。 ミリー世帯が減少したため、 家賃助成を行ったが、 現金給付は期限でやめると出て行ってしまうので ・行政サービス、民間サービスをどのように利用す れば家計にやさしいのか 効果がなかった。 ⇒(内木場氏)行政サービス、保険、自分の勤務 ・社会保障と税の一体改革については賛成。 ただし、 今回の税制改正で法人住民税を基礎自治体から吸 している企業の福利厚生、自分が利用できるは い上げることになった。財務省は言っていること ずのサービスを知らない人が多い。今回の税制 とやっていることが違うのではないか。消費税率 改正についても、変わったことが自分にどう関 の引上げで消費税収は増えるが法人住民税が減る わってくるのか知ることが大切。 ので、 待機児童への対策ができなくなってしまう。 ・子育て支援と言われているものは、実は親への支 援が多い。子どもへの直接的な支援は現金給付す (南氏) ・今回の改革は、避けては通れないもの。今日の話 を家や職場で話をしてほしい。 る等分けて考えることが必要。 (内木場氏) ・税制改正で、出るようになった部分と取られるよ うになった部分がある。いろんな施策について、 知識を持って対応していかないといけない。 ・変化を自分の家計に置き換えて、どういうお金の 使い方をしていくのかイメージすることが大切。 ─ 19 ─ 分科会 9 「九 州 パ パ の イクメントーク ライブ!」 (日時)平成 25 年 12 月 21 日(土) 10:00∼12:00 (場所)第 2 会場 (登壇者)NPO 法人ファザーリング・ジャパンメン バー等 小崎恭弘、関谷 剛、大久保大助、吉田大樹、小津 智一、神田 睦(福岡)、飯田 亮(大分)、吉村直 記(佐賀)、中野 明(長崎)、北島隆文(熊本)、 西村 賢(宮崎)、岡元隆広(鹿児島)、熊本浩平(沖 縄) 【 「イクメンプロジェクト」について】 て考えるようになった。 ⇒ワーク・ライフ・バランスやダイバーシティが (ファザーリング・ジャパン代表吉田より説明) 推進され、働き方は多様になってきている。制 【イクメントークライブ】 度があっても使われていない現状もある。子育 て世代だけでなく、イクボス=理解ある上司の ・九州男児について 育成も必要。 ⇒世間体を気にして女性が男に家事をさせたくな い。 「九州では男は台所に立つな」 「嫁は何して ・妻への愛 ⇒終わりのない育児。一番大変なのは妻だったと、 る?」と言われる。祭りのときは、男は飲んで 育休を取って改めて思った。 ばかり、女がまかない。家の中では妻の方が強 い。本当は妻は働きたい、社会に役に立ちたい ⇒心強い応援者。妻に休暇をあげたい。 と思っているのでは。 ⇒お互いできることをする。戦友みたいなもの。 ・働き方の変化 ⇒転職を経験。再就職までは子どもとじっくり過 ごすことができたが、家族を養うためには働か 【提言】「ママへの感謝をもって 九州男児のバー ジョンアップ」 ざるを得ない。 ⇒時間の使い方について、人に頼ることも大切。 あくまでもギブアンドテイク。子どもが生まれ るまではだらだら残業していたが、効率も考え るようになった。 ⇒妻と子が同時に病気になったとき、会社を休ん だ。休む勇気も必要だったが、会社に正直に伝 えた。 育休を取ってから、子育てと仕事の両立につい ─ アンケートから ─ ・一言で「イクメン」といっても、いろいろな取組みがあることが分かった。 ・体験談が多く、自分が参加している活動の参考になった。 ─ 20 ─ (登壇者) 分科会 10 「ダイバーシティで行こう!」 松田聡子(パナソニック(株)多様性推進本部推進事 務局長) 富田麻子((株)スズケン人材開発部ワークライフバ ランス推進室長) (日時)平成 25 年 12 月 21 日(土) 10:00∼11:30 藤野英明(富士通コミュニケーションサービス(株) 総務人事サービス担当課長) (場所)第 3 会場 パク・スックチャ(アパショナータ代表) 【ダイバーシティミニレクチャー】(パク氏) ・ダイバーシティ=尊重して受け入れる+現在は 徐々に子の看護休暇取得者は出てきている。 (藤野氏) ・全員回答式で育休アンケートを実施。どうしたら 取得が進むかを検討している。現在イーワークは 【違いに価値を見出す】ことが重要。 7,000 名が利用。月 1 回∼利用頻度は様々。 (松田氏) ・多様な価値を持つ人々を上手にマネジメントして 束ねていくスキルを持った管理職が必要な時代。 ・育休における男女の差は期間。取得率を高める、 マネジャ層以外(一般職)は、異なるものを受け というよりは男女とも“生まれたら休む”のが当 入れる行動を起こす。 たり前になることの風土づくりが大切ではないか と感じる。(パク氏) 【ネットワークの一員だからこそできたこと】 ・ダイバーシティで重要なことは、トップのコミッ トメント。すぐに結果がでるものではないため、 ・社外からの報道は社内に響く。業種・業界という 5 年後、10 年後を見据えて行動すること。ただし、 ことは考えてはいけない。 (富田氏) 社長コミットメントがないからだめか、といった ・地域性を考え、企業間で情報共有をして地域で一緒に 進めていくというスタンス。今後は会員企業を増やし、 らそうではない。グローバルな視点で考え、一人 ネットワークのプレゼンスをあげていきたい。 (藤野氏) ひとりの社員が自己ベストを発揮できる環境づく りを地道に作っていくことが大切。(パク氏) 【職場と家庭それぞれのダイバーシティ】 ・家事・育児の実践は仕事に活かせる。男性も女性 も同じ目線で家事・育児をする、パートナーシッ プをとることは、 それぞれにとって重要。 (藤野氏) 【女性活躍を推進する上での男性への フォロー(質疑応答)】 ・女性だけではなく、男性の力の必要性を伝えるよ ・会社で職場見学を実施。父や母の働いている姿を見 せることが家族の絆につながる。男性育休はないが、 うにしている。(松田氏) ・自社の事業課題を上層部より聞き出すとき、女性が活 かせているかどうかを導き出し、内発的に女性活躍の 必要性を男性に理解してもらいながら進める。 (富田氏) ・女性だけ、男性だけにならないように取り組むこ とが必要。(パク氏) ─アンケートから─ ・自分が置かれている状況が分かり、活動 の重要性を再認識できた。 ─ 21 ─ 分科会 11 「100 人 男 子 会×女 子 会 っ ちゃ! ∼学生だけの本音ミーティン グ in 北九州∼」 (日時)平成 25 年 12 月 21 日(土) 10:00∼12:30 (場所)第 4 会場 (登壇者) 萩原なつ子(立教大学大学院 21世紀デザイン研究 科教授) 古瀬正也(古瀬ワークショップデザイン事務所代表) 安藤哲也(NPO 法人ファザーリング・ジャパン副 代表理事) 工藤 啓(NPO 法人育て上げネット理事長) 【ミニ講義】 「数字で見る男女共同参画! 女性の活躍の可能性!」(萩原氏) ・家で家事や介護をやっている人も、外で働く人も、 同じ働く人であり、お互い認め合って尊重し合い ながらやっていくことが大切。 【ワールド・カフェ】 (工藤氏) ・女性が活躍できないとしたら、どんな女性が活躍 (1)第 1 R: 《男子テーブル》 できないかではなく、どんな環境や社会が女性の 問 1「 “活躍している女性”って、ど 活躍の芽を摘み取ってしまうのか。個人の問題を んなイメージですか?」 社会的視点で考えてみる。 《女子テーブル》 また、こういう場に足を運ばないだろう友人に今 問 1「 “活躍している男性”って、ど 日の話をしてあげてほしい。 んなイメージですか?」 ・自分の視野に入った問題に対して、積極的にアク (2)第 2 R: 「問 1」を模造紙にグルーピング (3)第 3 R:問 2「 “活躍している人”の共通点は、 ションを起こしていくこと。 いったい、何だと思いますか?」 (4)第 4 R:問 3「 “男女が共に活躍できる社会” には、何が必要なのでしょうか?」 (5)全体共有 【ゲストコメンテーターから】 (安藤氏) ・自分だけが幸せな社会ではなく、男性、女性そし て弱者も含めてみんなが手を取り合うことが大切。 ─ 参加者の声 ─ ・ 「働く」ということの考え方が変わった。 ・自分の意見だけではなく、他人の考えなどを聞くことによって、視野が広がった。 ・男性も女性もいろいろ考えていることが分かった。次はお互いが活躍できるように どう行動していくかが大事だと思った。 ─ 22 ─ 分科会 12 「ももんちゃんとあそぼう!楽 しい冬休み」 作家自身の子育て体験と創作活動の関連、絵本づ くりの裏話などのエピソードを紹介。 (日時)平成 25 年 12 月 21 日(土) 13:30∼16:00 (場所)第 2 会場 (登壇者)とよたかずひこ(絵本作家) 【使用題材】 ・紙芝居 あわせて、親子で楽しめる大型紙芝居や絵本の読 み聞かせ、手遊びを実施。 「はい、タッチ」、「ゴロゴロゴロン」、 「でんしゃがくるよ」、「わんわんわん」 ・絵本 【講師コメント】 「でんしゃにのって」、「ばしゃにのって」、 ・過去も現在も、自分自身の子育て体験を回想し、 「どんどこももんちゃん」、「いちごさんがね」、 「やまのおふろやさん」 創作を行っている。 ・絵本には、対象(適性)年齢などが付されている ことが多いが、子どもたちは、自分なりの考え方 ・ダミー絵本(校正前の試作品) 「でんしゃにのって」 や楽しみ方を持っているもの。読み聞かせをする にあたっては、対象(適性)年齢にこだわらなく てもよい。 ・ 「子どもに理解できるレベルの言葉」にこだわる 必要はない。作品中に 1 つだけであれば、「大人 に使う言葉」が入っていてもよい。子どもが意味 を聞いてきたときに、学べることが大切。 ─ アンケートから ─ ・子どもたちが目を輝かせている姿に感動した。 ・作家が本に込めた想いや創作活動の裏側を知ることができてよかった。 ・作家本人による読み聞かせを聞くことができたことは貴重な体験。 ・一人ひとり、子どもの声を聞きながらのサイン会が嬉しかった。 ・客観的に読み聞かせの様子を見ることができたことはプラス。 ・子どもたちを惹きつける技術、集中力を持続させるための工夫は大変参考になった。今後のボラ ンティア活動に活かしたい。 ─ 23 ─ 分科会 13 「「ママの働きたい!」 を叶え るために、ママとパパができ ること」 (登壇者) 高祖常子(NPO 法人ファザーリング・ジャパンマ ザーリング PJ リーダー) 田代純一(日本財団ママプロ) 田中 彩(NPO 法人ママワーク研究所) 塚越 学(NPO 法人ファザーリング・ジャパンさ んきゅーパパ PJ リーダー) (日時)平成 25 年 12 月 21 日(土) 13:00∼15:00 (場所)第 4 会場 ⇒「夫」が 40%。具体的には、家事の一部や送 登壇者のコメントの後、 「ママが働く上で壁になっ 迎の一部。心のサポート、理解。 ているものは何か」についてグループディスカッ ⇒外部のサポートを利用するのも、パートナーが ションを実施。 前向きなら利用できる。 【高祖氏】 ・ママに必要なのは自己肯定感。子育て支援施設だ と、遊びや成長の話が中心だが、ママ同士なら他 【田代氏】 ・ダブルで育児休業を取ることが、夫婦のコミュニ のいろんな話ができる。 ケーションのきっかけになった。 ⇒豊かな生活となり家族とのコミュニケーションが ・ママ自身が働きたいと思いながら働けないママが 増える。 女性と仕事をする上での経験値にもなる。 いるので、どうすれば実現できるのか。 ⇒パパが家事や育児ができないから働けない。解 ・家事・育児は女性の仕事というのが前提だったこ とに気付いた。視野が広がった。 決策のカギを握るのはパパ。 ・毎日接していると、子どもに対してイライラする 【田中氏】 ことが多くなった。 ⇒「虐待」というのはそう遠い世界の話ではない ・ 「いつか復帰したいと思っているママはどのくら ことにも気付いた。 いいるのか?」 ⇒離職理由1位 配偶者の異動、2位 育児への専 【塚越氏】 念希望 ⇒再就職を希望するママ 関東 95% 福岡 86% ・ママの働きたいを叶えるのはパパでしょ! ⇒再就職希望ママの働く希望時間は4∼6時間。 ・ 「誰にサポートしてもらいたいですか?」 ⇒平成 19∼24 年では夫の家事・育児のポイント は上がっている。 ⇒育児休業をパパが取ると、ママの復帰が早い。 育児に専念する必要ないので、働こうかなと思 えるママが増える。 ─アンケートから─ ・ 「悩む」と「考える」と「解決策」 。パパと の意見の食い違いがやっと理解できた。 ─ 24 ─ 特別分科会 「育休だけで大丈夫? 子どもの 病気、PTA はどうする∼特 別な休暇を考える」 (日時)平成 25 年 12 月 21 日(土) 17:20∼17:50 (場所)第 2 会場 (登壇者) 渥美由喜((株)東レ経営研究所ダイバーシティ & ワークライフバランス研究部長) 吉田大樹(NPO 法人ファザーリング・ジャパン代 表理事) 【介護を取り巻く状況】 ・現在、介護している 570 万人の過半数(290 万人) は働いている。そのうち 40∼50 代の人は約 6 割 【まとめ】 ・ダイバーシティ(DIV)、ワーク・ライフ・バラ (170 万人)を占め、その 4 割は男性。50 代では、 過半数の家族に要介護者がいる。 ンス(WLB)は漢方薬 ・DIV/WLB は経営戦略であり、地域を活性化させ ・平均年齢 40 歳前後の会社で、今後 10 年で介護社 員が占める割合はほぼ倍増する。 るのに不可欠。長期視点で考えると大きな効果を もたらす。 (13.6%→ 26.9%へ) 【育児と介護の両立】 ・ 「点」ではなく「線」でとらえる。 ・育児は、自分の乳幼児期の「追体験」 。介護は、 いずれ自分も老いるときの「疑似体験」となる。 過去と未来が共存する「ゴージャスな体験」と言 える。 ─ 25 ─ シンポジウム 1 「ワーク・ライフ・バランスの Good プラクティス集選定会 議」 (日時)平成 25 年 12 月 21 日(土) 13:00∼15:00 (場所)メイン会場 (登壇者) 勝間和代(経済評論家) 小室淑恵((株)ワーク・ライフバランス代表取締役 社長) 浜田一郎(連合中央執行委員) 小津智一((株)OZ Company 代表取締役) 徳倉康之(NPO 法人ファザーリング・ジャパン事 務局長) 登壇者によるパネルディスカッションを実施。 【Best・Good プラクティス選定】 ・仕事の進め方 ・マネジメント ・風土・仕組み 各テーマについてワーク・ライ フ・バランスの取組み (エピソー ド)を踏まえ、Best・Good プ ラクティスを選定 【まとめ】 ・参加者自身が各職場、各家庭でワーク・ライフ・ バランスの考え方を広めていく。 詳しくは内閣府ホームページ「ワーク・ライフ・バ ランス Good プラクティス集」に掲載 http://www.gender.go.jp/policy/men_danjo/pdf/ symposium/kyushu_chirashi.pdf ─ アンケートから ─ ・ワーク・ライフ・バランスは生きる上で避けては通れないことを認識した。 ・ワーク・ライフ・バランスの推進が、子どもたちのためになるということが分かった。 ・様々な人生を背景にワーク・ライフ・バランスに取り組んでいることに感動した。 ・ワーク・ライフ・バランスの必要性を感じるとともに、実践の仕方が分かった。 ─ 26 ─ シンポジウム 2 「働き方見直しに向けた労使の 取組み」 (登壇者) 後藤紀行(自治労西東京市職員労働組合) 山本光彦(キリンビール労働組合) 田辺順子(TOTO(株)ダイバーシティ推進グルー プリーダー) 加邉直樹(TOTO UNION 書記長) (日時)平成 25 年 12 月 21 日(土) 12:30∼15:00 恒吉紀寿(北九州市立大学准教授) (場所)第 3 会場 横井寿史(NPO 法人ファザーリング・ジャパン理事) 【開会挨拶】(連合福岡:髙島会長) ② ダイバーシティの推進体制や、ワーク・ライフ・ バランスに関する制度等に関する報告(田辺氏) 【取組み事例報告】 ③ 育児のみならず、生活全体を視野にとらえた取 組みを報告。無期限の介護休暇制度の実現など獲 ①労使から取組み、地域へ。ワーク・ライフ・バラ 得実績を紹介(加邉氏) ンス労使宣言の取組み 西東京市特定事業主行動計画の取組みとして、 男性職員の研修や、ワーク・ライフ・バランスの 【パネル討論:ディスカッション】 研修、 ファミリー学級などについて報告。さらに、 先進的な制度の導入について、労使双方の視点か 市職員としての人材育成や、地域のワーク・ライ らそれぞれ取組みの経過や評価について討論。また、 フ・バランスについても、労使一体となった取組 制度導入や運用にあたっての、部署ごとの諸条件や みを報告。 (後藤氏) 諸環境の違いに対応する際の困難などについて労使 ②ワーク・ライフ・バランス実現に向けたキリンビー 双方からの意見が交わされた。 一方で、今後の制度導入などを考える際には、男 ル労使の取組み ワーク・ライフ・バランスに関するキリンビー 女共働きモデルのみならず、母子・父子家庭や父老 ル労使の取組みおよび、組合独自の取組みについ 介護など、多様な家族のかたちに対応できる制度設 て報告。労使の取組みとしては、主に制度面で先 計が必要との視点が提起された。また、会場との意 進的な試み。他方、2012 年の調査で組合関与度 1 見交換では、労働力の流動性に関して、使用者は定 位でもあるキリンビール労組では、組合独自の取 着施策を、労働側は流動化施策を、もっと追求すべ 組みとして、主に制度利用促進のための組織風土 きであるとの提言も出された。 醸成面に力を注いでいるとの報告があった。(山 本氏) 【パネル討論:パネラーからの報告】 働き方の見直しに向けた労使の取組み ① ワーク・ライフ・バランスが求められる背景と しての社会変化や、 国際情勢などについて報告(恒 吉氏) ─ 27 ─ メインシンポジウム 「これからの 50 年を考えよう ∼父親の働き方、 母親の働 き方、そして家族の笑顔∼」 (登壇者) 吉田大樹(NPO 法人ファザーリング・ジャパン代表) パク・スックチャ(アパショナータ代表) 海老井悦子(福岡県副知事) 北橋健治(北九州市長) (コーディネーター) (日時)平成 25 年 12 月 21 日(土) 渥美由喜((株)東レ経営研究所ダイバーシティ & 15:30∼17:30 ワークライフバランス研究部長) (場所)メイン会場 メインシンポジウムでは、登壇者によるパネル 描ける社会へ) ⇒若者の就職支援、仕事と家庭の両立支援、女性 ディスカッションを実施。 の活躍支援、高齢者の活躍支援 福岡県、北九州市、アジアにおけるワーク・ライ ・全国に先駆けて、「子育て応援宣言企業登録制度」 フ・バランスの取組み事例の発表も行われた。 シンポジウム後には、閉会式を実施。 を開始。 次回開催都市の三重県知事のビデオ挨拶や、大会 ⇒企業独自の取組みも拡大。 旗の引継ぎが行われた。 【北橋氏】 【吉田氏】 ・北九州市の審議会における女性委員の参画率の向上 ・ 「イキメン」を目指せ ・市の旗振りによる早期のワーク・ライフ・バラン ⇒子どもは地域のパスポート。地域活動やライフ スの取組み の時間を大切に。 ⇒いろんな場面でワーク・ライフ・バランスを呼 びかけていく。 ⇒会社人間から社会人間に。 【パク氏】 ・次世代女性リーダー養成講座の実施 ・育児休業、時短勤務など、アジアやアメリカと比 較しても日本は子育て支援が充実。 ・夫の育児時間は低い。 ・市民の三面性(職業人、家庭人、地域人) ・ワーク・ライフ・バランスは自分で勝ち取ること、 自分にできることから。 【海老井氏】 ・県民幸福度日本一を目指す(子どもたちが夢を ─ アンケートから ─ ・福岡県、北九州市、アジアの状況が良く分かった。 ・北九州市長の熱意に感動した。他都市にも PR してほしい。 ・ワーク・ライフ・バランスの考え方が良く分かった。学んだことを今後に活かしたい。 ─ 28 ─ (日時) 託児ルーム 1 日目:平成 25 年 12 月 20 日(金) 12:30∼20:00 2 日目:平成 25 年 12 月 21 日(土) 9:00∼18:30 (場所)子育てふれあい交流プラザ (預かり人数) 1 日目:15 名(10 世帯)、2 日目 23 名(17 世帯) (担当シッター) 1 日目:4 名、2 日目:8 名 【託児の様子:1 日目】 【託児の様子:2 日目】 ・託児初体験の乳幼児も泣くことなく、皆でワイワ ・2 日間利用の乳幼児は、保護者より先に託児室に イ賑わい、楽しい託児となった。 入り、すぐに遊びに入った。 ・気の合う友達同士で、試行錯誤しながら段ボール ・預かりの際に泣く乳幼児もいたが、保育スタッフ ハウスを組み立て、出来上がると、お家ごっこや、 クレヨンでお絵かきするなど楽しんでいた。 が抱っこするだけで、すぐに落ちついた。 ・くまモンサンタづくりでは難しい作業もあった ・折り紙遊びは特に大人気。思い思いに作った作品 が、諦めず最後まで作成していた。 がお土産袋に入らないくらいできた。 ─ 保護者の声 ─ ・託児のおかげで、ゆっくり話を聞くことができた。 ・初めての託児で心配していたが、泣かなかったと聞いて安心した。 ・子どもから「幼稚園より楽しい、毎日行きたい」との声が聞かれた。 ─ 29 ─ 出展ブース 国の機関や子育て支援に関する NPO 法人、社会 6 NPO 法人タイガーマスク基金 福祉法人等により、パネル展示や玩具、軽食の販売 7 NPO 法人ダイバーシティコミュ を実施した。 8 NPO 法人全国父子家庭支援連絡会 同時開催の「すくすく子育ちフェスタ」で実施し 9 (株)ビストロパパ たスタンプラリーのゴール地点を会場内に配置した 10 (株)絵本ナビ ことにより、親子連れの姿も多く見られた。 11 NPO 法人 KID’ s work また、ブース付近に設けたフリースペースでは、 参加者同士による情報交換が活発に行われていた。 12 NPO 法人わくわーく 13 日本財団ママプロ 14 北九州市立子育てふれあい交流プラザ (子ども未来ネットワーク北九州) 【参加団体】 1 内閣府 15 社会福祉法人エルピス 2 財務省 16 ビッグベアーズフーヅサービス 3 厚生労働省 17 (株)福家書店 4 NPO 法人ファザーリング・ジャパン 18 日本労働組合総連合会 5 NPO 法人ファザーリング・ジャパン九州 ─ 30 ─ 参考データ 1 大会参加者数(主催者発表) 【参加者の居住地】 2,000 名(同時開催の「すくすく子育ちフェスタ」 関東 2% 中部 4% と合わせて 10,700 名) 四国 2% 中国 (山口以外) 2% 近畿 6% 2 アンケート結果から 【参加のきっかけ】 九州・山口 (北九州以外) 43% 北九州市 41% リーフレット・ ポスター 28% その他 53% 【開催日程】 ホームページ 14% 市政だより 1% その他 3% テレビ・ラジ フリーペーパー オ 2% 2% 平日・休日は 関係ない 22% 平日がよい 38% 北九州市 41% 休日がよい 37% 【今後、このフォーラムに期待すること】 ・パパたちのネットワークの推進状況を知りたい。 ・ 「女性側の意識改革」について取り上げてほしい。 ・対話形式(サロン形式)の分科会を実施してほしい。 ・企業の管理職にも参加してほしい。 ・メディアを通じて全国に発信してほしい(一部の人しか聞けないのはもったいない)。 ・ファザーリング・ジャパン関係者やイクメンに興味のある人だけでなく、家事を全くしない人や「プレパ パ」にも参加してほしい。 ・ 「父親の子育て」というものに関わっている者にとり、年に一度、マイルストーンとして、自らの取組み を振り返ることができるこの大会は、非常に意義がある。 ・他都市(大分県、佐賀県、熊本県、京都府)で、開催してほしい。 ─ 31 ─ WAM 連携団体 株式会社ビストロパパ 所在地:〒 105-0021 東京都港区東新橋 2-10-10 東新橋ビル 2F-2 URL:http://www.bistropapa.jp/ 設立:2009 年 4 月 3 日 代表者:代表取締役/パパ料理研究家 滝村雅晴 (内閣府食育推進会議専門委員) (日本パパ料理協会会長/「パパごはんの日」プロジェクト代表) 事業内容: 1)コンテンツ/プロデュース事業 2)講演・実演/料理教室事業 3)ショップ事業 4)広報/ PR /コンサルティング事業 連携団体として活動した感想 「パパの祭典」はファザーリング・ジャパンらしいアットホームなイベントでした。ビストロパパ社 として、参加者を楽しく笑顔にする「パパ料理」の話ができてとてもよかったと思います。 「全国フォーラム」では、①パパのための健康料理のススメ ②思いをカタチにするミッションブラ ンディングの話を伝えることができました。感度の高い参加者が非常に多く、そこでの出会いや交流が 今でも続く非常に開催/参加意義の高いイベントでした。 ─ 32 ─ 株式会社絵本ナビ 所在地:〒 151-0065 東京都渋谷区大山町 45-18 代々木上原ウエストビル 4F URL:http://www.ehonnavi.net/corporate/ 設立:2001 年 10 月 25 日 代表者:代表取締役社長 金柿秀幸 事業内容: 1)インターネット・メディア事業 2)マーケティング支援事業 3)コマース事業 連携団体として活動した感想 各種のイベントにご一緒する機会を得て、当該イベントへの参加人数の多さのみならず、フォーラム のパネルディスカッションの多様なテーマなどから、父親の子育て支援の底辺の広がりを感じています。 当社としても絵本を通して子育てをもっと楽しくしていくために、志を同じくする団体と引き続いて連 携をしていきたいと考えています。 ─ 33 ─ WAM 連携団体 NPO 法人タイガーマスク基金 所在地:〒 113-0021 東京都文京区本駒込 3-10-3 URL:http://www.tigermask-fund.jp/ 団体発足:2012 年 7 月 30 日 代表者:代表理事 安藤哲也(にっぽん子育て応援団共同団長) 事業内容: 子ども・若者支援事業として、 1)寄付を募り自立支援金を給付する事業(対象:児童養護施設や自立援助ホームの退所者本人、子 ども・若者の自立を支援する団体など) 2)各 NPO との連携において学習支援、職業訓練、家族形成力養成、社会貢献体験など 3)企業・事業所との連携において雇用の確保・人材育成 4)一般サポーターの育成による若者支援モデルの構築 などを企画・実施 連携団体として活動した感想 今回、連携団体としてファザーリング・ジャパンの事業に参画できたことで、社会的養護の現実と課 題を知ってもらうことができたのではないかと思います。北九州で開催したファザーリング全国フォー ラム in 九州で分科会を開催し、児童養護施設に対する支援のあり方や、里親制度についての理解も深 まり、関心を高める機会となりました。 ─ 34 ─ NPO 法人ダイバーシティコミュ 所在地:〒 208-0013 東京都武蔵村山市大南 1-138-4 URL:http://www.diversitycommu.jp/ 団体発足:2012 年 6 月 18 日 代表者:代表理事 森林育代 事業内容: 1)講座・講演・交流会(異世代交流会(ダイバーシティカフェ) 、パパマイスター養成講座など) 2)イベント(絵本/朗読会、フォーラム、シンポジウムの開催など) 3)サポート(市内企業就業支援 マッチング、市内 NPO 支援中間組織) 4)その他(地域の人財・特産品を生かした新事業の提案、地域マップ、親子手帳、他の NPO 団体 等との連携事業) 5)武蔵村山市立緑が丘ふれあいセンター指定管理事業(2014 年 4 月より) 連携団体として活動した感想 当団体は、多様な価値観やつながりを広げ、誰もが暮らしやすい社会づくりを目的としていますので、 今回の「パパの子育て」を核とした他連携団体との活動は、視野が広がり、様々なアイディアを得るこ とができ、大変勉強になりました。また、ご参加くださった方々や法人、関連団体の方々とのネットワー クを広げることができ、とても有意義な活動でした。ありがとうございました。 ─ 35 ─ WAM 連携団体 NPO 法人 KiRALi 所在地:〒 680-0051 鳥取県鳥取市若桜町 39 ロゴス文化会館 2F URL:http://kirali.org/ 団体発足:2011 年 6 月 9 日 代表者:代表理事 福井正樹 事業内容: 1)子育て支援 2)イクメンの啓発・推進・養成 3)SB/CB の推進 4)NPO の活性化と連携の推進 5)男女共同参画の推進 6)人材育成 7)イベントの企画・運営 連携団体として活動した感想 多様な団体と連携できたことは当法人にとっても大変有意義であったと思います。 子育て支援の様々な形や考え方を開催イベントを通じて交換し、共有することができました。父親の 育児参加の考え方の変化やこれから進むべき方向性が示唆されたよい連携だったと思っています。 ─ 36 ─ NPO 法人全国父子家庭支援連絡会 所在地:〒 959-2015 新潟県阿賀野市北本町 17 番 17 号 E-mail:[email protected] 団体発足:2009 年 11 月 1 日 代表者:代表理事 片山知行 事業内容: 1)ひとり親家庭・子育て・家庭環境に関する講演会・相談会開催事業 2)ひとり親家庭・子育て・家庭環境に関する調査研究事業 3)ひとり親家庭・子育て・家庭環境に関する普及啓発事業 4)ひとり親家庭の交流会開催事業 5)ひとり親家庭に対する就労・自立支援事業 6)目的を同じくする団体との連携事業他、ロビング、アドボカシー活動 連携団体として活動した感想 NPO 法人全国父子家庭支援連絡会(全父子連)は、主に母子家庭と父子家庭の公的支援制度の格差 是正のため、国に対して政策提言やロビー活動を行い法律、制度改正を目指している団体です。今年度 は、社会保障審議会にも参加させて頂き、今国会(第 186 回)に、大幅な支援制度格差是正となります。 このたびのファザーリング・ジャパンに連携して父子家庭のことが広告できたと思います。 ─ 37 ─ WAM 連携団体 NPO 法人ファザーリング・ジャパン九州 所在地:〒 810-0041 福岡市中央区大名二丁目 8-18 4F(Future Studio 大名 内) URL:http://fjq.jp/ 団体発足:2010 年 4 月 4 日 代表者:代表理事 小津智一 事業内容: 1)セミナー・イベント事業(絵本ライブ・父子キャンプ・パパセミナー各種) 2)コンサルタント事業(子育てや父子コミュニケーションをテーマにした商品・サービスの開発、 およびマーケティング支援) 3)調査・研究事業(父親支援のための各種アンケート調査の実施と研究)など 4)メディア事業(九州版の父親支援情報満載のポータルサイトの運営、フリーマガジンの発行) 連携団体として活動した感想 今回全国フォーラムが北九州市で行われファザーリング・ジャパン九州は 4 名が実行委員、他メンバー は当日スタッフとしてファザーリング・ジャパンと協働させて頂きました。九州各県のパパのトークラ イブの分科会では『ママへの感謝をもって 九州男児のバージョンアップ』という提言を行いました。 今後もファザーリング・ジャパンと連携しながら九州の地域性にあった父親の育児活動促進の啓蒙活動 に励みたいと思います。 ─ 38 ─ 2013 年度 NPO 法人ファザーリング・ジャパン WAM 助成金活動実行委員会 実行委員長 吉田 大樹 NPO 法人ファザーリング・ジャパン代表理事 連携団体 滝村 雅晴 株式会社 ビストロパパ代表取締役/パパ料理研究家 連携団体 奥平 亨 株式会社 絵本ナビ取締役 連携団体 安藤 哲也 NPO 法人タイガーマスク基金代表理事 連携団体 福井 正樹 NPO 法人 KiRALi 代表理事 連携団体 森林 育代 NPO 法人ダイバーシティコミュ代表理事 連携団体 片山 知行 NPO 法人全国父子家庭支援連絡会代表理事 連携団体 関谷 剛 NPO 法人ファザーリング・ジャパン九州副代表理事 実行委員 尾形 和昭 NPO 法人ファザーリング・ジャパン会員 実行委員 佐久間修一 NPO 法人ファザーリング・ジャパン会員 実行委員 杉山 錠士 NPO 法人ファザーリング・ジャパン会員 実行委員 高山 陽介 NPO 法人ファザーリング・ジャパン会員 実行委員 山本 博之 NPO 法人ファザーリング・ジャパン会員 2013 年9月18日 第1回実行委員会(株式会社ソニー・デジタルエンタテインメント・サービス会議室) 2013 年11月23日 第2回実行委員会(こどもの城研修室) 2013 年12月20日 第3回実行委員会(西日本総合展示場 AIM 館 313 会議室) 2014 年2月7日 第4回実行委員会(文京区民センター 2─D会議室) 2014 年3月2日 第5回実行委員会(アルカディア市ヶ谷私学会館「天城」) 第 2 回実行委員会 第4回実行委員会