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、女性の為の 、 丶 丶、、 ~ 第ー3号 】

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、女性の為の 、 丶 丶、、 ~ 第ー3号 】
7イ
メンズ
wOmen's Books
ブ ック
友 の会会報
発 行 所
ウイメンズ ブ ックス トア
有限会社 松 香 堂 書 店
ウイ メ ンズ ブック ロ
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(各 項末尾の番号はウイメ ンズブ ックス トァの書籍整理番号です)
「老い 下」
老 後 問 題
(4601∼ 4730)
あ 。い】
【
「 愛に看とられて一在宅老人看護奮戦記」 安藤明子編
サ ンケイ出版 1982年 980円
老人専 門病院長がつづ る在宅老人介護 の体験記,医 者 と
しての ヮンポイン トア ドバ イスを付記 し看護法30項 目の
Q&Aも ある。
「 新 しい老人福祉」 岡村重夫
4634〕
〔
ミネルヴ ァ書房
1979年 120o円
古 い老人 福祉観は老人はサービスの受益者で ,サ ー ビス
の提供者・主張者ではなか った。本書では,老 人福祉政
策 に対 し人間 としての尊厳,生 活保障 の 自由選択権 ,連
帯責任の三つの原理を主張。新 しい老人福祉 のあ り方を
提言。
1600日
この巻では老いが 当事者にとっていかなる問題 となるの
か。著者の実存主義哲学の立場 か ら検討する。老人のア
イデ ンティフィケーシ ョンの危機 ,敗 北,嫉 1石 の姿が克明
に叙述 される。また老いの境涯 の解明,老 年と,1造 性の
問題をとり上げ興味深いボープ ォフールの力作。〔
4607〕
50音 順
4668〕
〔
「 老いては子に従わず」 与謝野道子 主婦と生活社
1983年
1000円
歌人鉄幹・ 晶子の与謝野家に嫁 ぎ,外 交官夫人 としての
半生。夫の死後,こ のェ ッセイを著わす。老人 だって自
立 して 自主的でないとダメ。親 は親,子 供は子供ですよ
という,痛 快エ ッセイ。
4683〕
〔
「老いと孤独―老年者の社会学的研究」
J・ タ ンス トール
光信隆夫訳
垣内出版
198年
2400F]
アノ ミー =社 会的植物人間化,独 居孤独の諸形態など老
4706〕
人 の社会学的研究。
〔
「家は娘に譲れ /― 高齢化社会の老後を生 き抜 く」
山本公喜 文化出版局 1984年 900円
持ち家を生かす老後生活の設計プラン。いずれ売ること
を考えて住宅を取得すること。妻に住宅を上手に贈与す
るには,家 を売 った資金で終生の医食住付 きの有料老人
ホー■を買うなど老後の生活設計を考える。
4699〕
〔
「 老いにゆらぐ家族―長い老 いの 山険をどう登るのか」
山口信治 ミネルヴァ書房 1983年 9月 1200円
老 い と家族のかかわ りを語 る。歓迎 されざる老人,す き
間風の吹 く家族,家 族映す老 いの顔 ,日 本音話の効用な
「 一度は有る事」 上坂冬子 中央公論社 1984年 2月
ど。
4716〕
〔
1000円
11号
最新干1案 内をご参照下さい。
4686〕
〔
S】
オ
【
「老い 上」 シモーヌ 。ド・ボーヴォワール
朝吹三吉 1972年 1600円
肉体の老化現象について古代から現代にいたるまでの生
物学的要因と文化的な側面をとり上げる。最終章では現
代社会における老いを検討を している。
4606〕
〔
「 女 。老いをゆたかに」
第 2回 女性 による老人問題 シンポジ ウム実行委員会
ミネルヴ ァ書房 1984年 9月 1500円
昨年 9月 に神戸で催 された老人問題 シンポジウムの全記
録。樋 口恵子 。早川一光氏 による激談 “
老後問題はなぜ
女性 の問題なのか"他 ゆたかな人間 らしい老後をお くる
ための問題提起 が随所にみ られる。目録第 8号 p.13の
4696〕
リポー トを ご参照下 さい。
〔
第13号 1984年 12月 5日
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
「 女が老後を迎えるとき一その福祉 と生活設計」
島田 とみ子 ミネルヴァ書房 1983年 1200円
女 の老後の悲劇は夫との死別 のあとにお こりがちである。
女 の老後を生 きにくくしているのは,経 済的欠如,そ れ
に精 神的自立 の欠如.老 後に備えてどんな準備をすべ き
4623〕
か,女 の老後生活設計を考える本。
〔
「 女の老い支度」
重兼芳子 海竜社 1984年 4月
1100円
11号
最新刊案内を ご参照下さい。
4685〕
〔
「 女の 中年期を考える」
島田とみ子 時事通信社
1983年 1300円
主婦 にとって 中年期 とは。35才 か らの選択。主婦たちの
再出発。働 く女性の世界 (13人 の働 く女性の レポー ト),
アメ リカにみる中年女性 の課題,な ど中年期への提言。
4720〕
〔
島田とみ子 時事通信社
1979年 1200円
妻は夫よ りも平均 8年 長生 きする。核家族化 と高齢化の
進む社会で女性 の経済力の欠如が多 くの悲劇 の要因にな
つてい るとの視点か ら老後問題を考える。
〔4623〕
「 賢い老人ホ ーム選択法」
久野万太郎
光風社出版
1984年 6月 900円
有料老人 ホームについて,そ の仕組 みと選び方を考える
本。主 な有料 ホーム30カ 所 のほか厚生団,郵 便年金福祉
事業国のホーム。ルポで はな く経営者側か らのアンケー
トの回答 による情報であるため,こ のよ うな案内書をと
4694〕
〔
もに自分 の 目で確かめる必要がある。
「 がんはれ /55歳 一定年 を どういきるか」 川原千壽子
マネ ジメント社 1983年 1200円
馬車馬 のよ うに働いているうちは余裕 もないが,こ れか
らの男 も女 も中年からの愉 しみを開発 しておかなければ
いけない。定年を迎えた新聞記者である著者 の提言の数
4715〕
〔
数。
き 。け 。こ】
【
「 女の老後を考える」
「銀の国,ち ちははの群像」 沖藤典子 新潮社
「 女は三度老いを生きる」
5つ の特別養護 ホームで寮母 として75日 間働 き,生 々 し
いホー ムの実態を取材。“
生 きる場"と してより充実す る
ことを願 うとともに,施設理解のための レポー トとな っ
4719〕
〔
ている。
高原須美子 海竜社
1981年
980円
親 の老後・ 夫 の老後 。自分の老後,女 は三度老いに直面
する。自らの体験と豊富なデータを駆使 して女 の視点か
らとらえた老 いを幸せに生 きる本。著者 は経済評論家。
4681〕
〔
「女は中年から愉しい」
藤原房子 海竜社 1982年
1982年 950円
「 現代の老後考」 一番ケ瀬康子
ドメス出版
1984年 9月 1600円
高齢化社会 の福祉課題,在 宅福社の現状 と問題点,人 生
80才 の社会 システムに必要 な もの,三 世代同居 に頼 って
いてよいのか。諸外国にみる老人 と家族関係 など,山 積
4695〕
〔
している老後問題を捉え る。
1100円
中年か らひ らけるさまざまな可能性に挑戦する ことをす
す める。 自分 に見切 りをつ けるか,愉 じめる人になるか
自分 自身 の選択にかか っているとい う。記者 として豊富
な実例 と取材を通 して 中年 か らの愉 しい生 き方を考える。
0482〕
〔
「 女ひとり生きる一独身差別 の中を生 きぬ く知恵」
谷 嘉代子 ミネルヴ ァ書房 1982年 1200円
戦争で大勢の若者 が死 に大勢の女性が生涯の独身を余儀
な くされた。老 いを独身で過 ごすすべての女性 に老後の
0674〕
〔
生 き方を問い直す。
「 おんな理事長奮戦記― シルバー 人材 セ ンターを 育 て
て」
安保明子 ミネルヴ ァ書房 1983年 1200円
全国で200以 上にのぼる シルバー人材 セ ンターの中で,た
だ一人 の女性理事長の手記。お年寄 りたちの人間模様
老人パ ワーを組織 し,高 齢者雇用開発のため活躍する。
シルパ ー人材 セ ンターとは何かを知る上で参考 になる。
4730〕
〔
,
か】
【
「 輝やけ老人ホ ームー現場での実践か ら」 橋本正明
ミネルヴ ァ書房 1983年 1200円
1945年 生 まれの若い老人 ホー ムの園長が書 いた老人ホー
ム論。古 い伝統をもつ立川・至誠ホーム (法 人経営 5施
設 )で 実践 に取 り組み “明 日の老人 ホーム"を 考える。
4713〕
〔
「 駈け込み 宿の女たち―老後の生 き方を考える」
渡辺英雄 健友館 1982年 980円
奥多摩老人福社の家 (通 称駈け込み宿)の 所長が駈け込
み人をめ ぐる真実をつづ る。酒乱の夫か らの 自立,あ る
良妻 の受難 ,亭 主の裏切 り,4FEけ 込み宿 のけわ しい道 な
ど。
4705〕
〔
老年社会学 I一 老年世代論」 副田義也編
垣内出版 1981年 2900円
老年社会学 の課題と方法。社会老年学の理論と定年退職
4724〕
〔
老人 の孤独 ,老 人と政治。
「講座
,
東京大学出版会編 1979年 1200円
「 高齢化社会」
東京大学公開講座の記録。動物学か らみた老化の宿命
成人病 と老人病,老 人をめ ぐる家族の問題 文学におけ
4610〕
〔
る老年他 。
,
島田とみ子・ 樋 口恵子編
中央法規出版 1983年 3000円
今 日の婦人問題が集約 されて表われている女性の老後に
ついて ,多 様な専門を もつ女性筆者が多角的に解明。統
計 が語る女 の老後,女 の 自立 と老後,女 の性 と老後,世
4682〕
〔
界 の女 の老後など。
「高齢化社会 と女性」
「 高齢化社会に生きる知恵一老人介護の心 得」
横山 巌 全社協 1980年 1000円
ねたき りにな らないための リハ ビ リテーシ ョン,お とし
よりの精神衛生,老 化へ の挑戦,パ ランスの とれた栄養。
〔4709〕
「 高齢化社会の労働生涯」
下山房雄
垣内出版
1980年 1800円
高齢化 と労働生活 産業 の変貌 と高齢労働
市場 とライフサイクル 高齢者雇用政策。
日本型労働
4726〕
〔
「 高齢化社会への道」 三浦文夫・岡崎陽一
中央法規出版 1982年 3000円
人 口問題を徹底的に解明 し,こ れか らの社会構造の変化
4722〕
〔
を様 々な角度か ら描き出す。
第13号 1984年 12月 5日
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
【さ】
「す こやかに老いる」 一番ケ瀬康子
「在宅老人福祉論―社会参加の方向」 原田正三
ミネルヴ ァ書房 1983年 2000円
わが国の老人福社は,施設福祉か ら在宅福祉へ と重点を
転換。老人の社会参加は娯楽集団か ら機能集団へ と移 り
つつある。老人 クラプの活動,老 人大学での学習活動
就労問題など,老 人主体的な社会参加を推進する方向を
,
追究。
4712〕
〔
「 在宅看護への出発一権利 と しての看護」 木下安子
勁草書房 1978年 1400円
長年看護婦,保 健婦としての実践 と,研 究所員 と して在
宅看護の研究活動に取 り組んできた著者が在宅看護の展
望を論 し,看 護の公共性を追究。
4710〕
〔
「 在宅老人に学ぶ―新 しい医療の姿を求めて」
佐藤 智 ミネルヴ ァ書房 1983年 1200円
患者 と家族のセルフケアを指導 じ訪問看護婦 とティーム
を組み新 しいライフケアシステムを展開 している内科医
が,在 宅老人ケアと新 しい医療の姿を求めて語る。
4702〕
〔
【し】
「 四世同堂」
三 浦朱門 朝 日新聞社 1984年 6月
1000円
ドメス出版
19844事
11号
4月 800円
最新刊案内を ご参照下 さい。
「素敵に女の老い」
4688〕
〔
吉武輝 子 海竜社 1984年
1100円
知性をみがきつづ ける人生に老いはない,年 輪 にみがか
れた女 の知恵の結集 ,豊 かな老 いを生 きるための手がか
りとなる好エ ッセイ。
0713〕
〔
「 政策視点の老年学」
森 幹郎
ミネルヴ ァ書房
1983年 2000円
政策老年学の視点か ら老人問題を分析。具体的な政策提
言 もされている。
4717〕
〔
「 政策老年学」 森 幹郎 垣内出版 1981年 2000円
序章 で,現 在の老人福祉法制における反今 日性を述べて
いる。老人が養護老人 ホームに入 りたいとい う場合,手
続上 の主導権は役所にある。職権主義か ら当事者主 義に
改める必要性 ,家 族責任主義,病 院至上主義などを指摘。
発想 の転換として,老 人 とはだれのこと,ひ とり暮 しは
い けないことかなどユニークな視点で老人政策を論 じる。
4728〕
〔
「 世界 の老人の生き方」
湯沢霧彦 有斐閣 1980年
650Fl
朝 日新聞で “
老 い と家族"の 問題を連載 し話題にな った
好 エ ッセイ。
〔4689〕
日本 の老人間題を見直すために,世 界10カ 国の老人たち
の姿を描 く。
4656〕
〔
「実践老人心理学」
「積極的に生きる更年期」 ロゼ ッタ・ ライツ
池上千寿子 根岸悦子訳 1983年 1200円
第 ll号 “目録" P7を ご参照下さい。
0132〕
〔
小川 猛 黎明書房 1982年
1500円
老人問題を総合的に検討・ 整理。とくに特別養護老人ホ
ームを中心とする施設 利用老人 の心理 とその介助の実際
を具体的に語る。
4721〕
〔
「 社会福祉の政策」 三 浦文夫・三友稚夫 有斐閣
1982年 2800円
福社 ニーズの多様化 。高度化 に対応 して福祉政策はどう
あるべ きか。社会福社政策の理 論と方法を論及。〔
4718〕
「 聰明な女性のための晩年学」 城 夏子 潮出版社
1983年 880円
作家 城夏子の晩年をさわやかに生 きるための楽 しいエ
ツセ イ。
4707〕
〔
【た 。ち 。と】
「 宗教と人生―ゆたかな老後のために」 小林文成
ドメス出版 1980年 1000日
“
老人 │ま 体 こそおとろえてい く。 しか しその心は,集 団的
な教育 。学習を通 して,た えず成長 し発達 してい く"と
い う老人観か ら,は じめての老人大学を信州に創 った著
者が,老 人の生 き方と宗教の問題を語る。著者は住職。
〔4660〕
「 たそがれ家族模様」 三宅貴夫・ 坂井輝久編
ミネルヴ ァ書房 1984年 7月 1200円
ボケで も,寝 た きりで も家族は家族。言語 に絶する老い
を看 とる家族の手記。巻末には,在 宅看護をすすめる青
年医師と連載された新聞の記者 との対談 “家族がつつむ
老 い"。
4690〕
〔
「 女性の老後計画」 吉田美津子
「 愉 しみ上手
日本経済新聞社
1979年 900円
“
私 の老後計画"と 題 して公募された作文 の中か ら選ばれ
た計画を収録。
4612〕
〔
「 新 。みんなの老後―自立 と支えの知恵」 黒田輝政
ミネルヴ ァ書房 1982年 1200円
朝 日新聞 “
老後問題"担 当記者が日本 の高齢化社会を生
き抜 くための知恵を記す。現場訪間と鋭い視点 で老人間
題を考える。
4704〕
〔
け 。せ・そ】
「 スウェーデンの老人と福祉」 平田冨太郎監修
成文堂 1972年 600円
北欧諸国の福祉行政の理念 と構造。スウェーデ ン老人間
題 の経済的側面他。
4624〕
〔
老い上手」
城 夏子 海竜社
1984年 7月 1100円
82歳 の著者は今 が最高の幸せ気分 とい う。かつて高群逸
枝 の婦人獣線に参加 した小説家が語る “
老醜よさらば
老麗よ今 日は"。
4691〕
〔
,
「 中高年女性学」
袖井孝子・ 直井道子編
垣内出版
1983年 2000円
家族制度 という規範の 中に育 ち,高 齢化 とい う社会変動
の波 に呑まれ,そ の対応 に迫 られる現在の 中高年女性 の
姿を生活や意識・ 心理などの事例 に即 して解明。〔
0468〕
「 中年か らの幸福設計一老いを愉 じむお金の知恵」
青木淑子 海竜社 1984年 5月 980円
老 いの財産づ くりは中年が決め手 と美 しく老 いるための
経済の知恵が集 め られて いる。著者の夫君 はサラリーマ
ン新党代表青木 茂氏。
4692〕
〔
第13号 1984年
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
。
「 特別養護老人ホ ームの処遇」 石見清哉 中川晶輝編
全国社会福祉協議会 1980年 1000円
特別養護老人 ホーム,白 十字 ホームの実践記録。老齢患
者に対する生活指導の基本的視点 ,特 別養護老人 ホーム
の福祉 と医療の接点。老人 ホーム処遇職員の労働条件管
「燃えて尽きた し」 斉藤茂男 共同通信社
1984年 6月 1100円
「 妻たちの思秋期」 の姉妹篇。老人介護 ,老 人の性,老
人の 自殺などの問題をルポ。残 り少ない人生を烈 しく生
きようとする老いた人 々。人間 らしく生 きるということ
4697〕
〔
を現代社会 とのかかわ りの 中で考える。
臼こ。ね】
「 病める老人を地域でみ る一デイケア,訪 問看護,ナ ー
シングホーム」 前田信雄 垣内出版 1982年 2000円
施設ケ アと家庭ケアを統一するサービス としてのデイケ
アとシ ョー トスティの重要性を説 く。実践例と して東京
都東村山市 などの事例調査 ,ア メ リカのナーシングホー
ムの報告を している。地域での老人保 健福祉事業の手が
4725〕
〔
か りとなる本。
「 日本老残-20年 後の長命地獄」 吉田寿二郎 小学館
880円
わが国でまだ老人問題 ,高 齢 fヒ 社会問題 が社会的に問題
にな っていなか った1974年 に早 くも迫 りくる凄惨な老化
社会を予言 し, 日本はこの問題 にどう対処すべ きか指針
4627〕
〔
を与えた書。
「 21世 紀への老年学」 岡村重夫監修
大阪府立老人 総合セ ンター編
【ゆ・ ろ 。わ】
ミネルヴァ書房
1984年 4月 1400円
「ゆるやかに老いてい くために一中高年者の栄養 と食生
榊田 博 ミネルヴ ァ書房 1981年 1100円
活」
老年期 の栄養 とその問題点 ,ゆ るやかに老 いてい くため
生命は食 にあ り"と いう視
に1ま り成人病封 じの策 な ど “
4638〕
〔
点か ら老年 と食生活 の問題をとり上げ る。
老人問題入門書 として各地の老人大学や高齢者学級で指
導 して きた専門家 による執筆。老人 の身体 と健康 ,老 後
生活 と年金,老 人 クラプを考える,明 日の老後を考える
〔4698〕
など。
「寝 たきりにな らないために一老後を考える」
二瓶万代子 ミネルヴ ァ書房 1983年 1200円
30年 間老人間題 にかかわ り,地 域に根づいた活動,豊 富
な体験を通 して書 かれた実践記録。小金井市で老後問題
研究会 を主 宰。
5日
【ま行】
4609〕
〔
1974年
12月
「 老化と寿命一生物学の立場か ら」 江上信雄
東京書籍 1978年 800円
生物 の老化現象の研究。高齢化社会の問題 を生物学的立
4602〕
〔
場か ら考察する。
L4714〕
「 ねたき り老人とホームヘルプ活動―実践記録と活動の
一展開」 原田正三 全国社会福社協議会 1978年 900日
ホームヘルパ ーの実践記録 老人家庭奉仕員制度をめ ぐ
4708〕
って ねたきり老人介護者の実態調査。
〔
【は行】
「 働きながら親を看る一女の自立と老人介護」
沖藤典子 学陽書房 1984年 10月 最新刊 1200円
働 く女の視点か ら老いの看とりを考えた初めての本。働
くことと親の介護とを両立させる道を「女が職場を去る
日」の著者が体験を踏まえながら考える。高齢化社会と
明日はわが身"と 思 っているだけで
女 の自立の問題は “
4700〕
〔
はすまされない ところまで来ている。
「 夫と妻のための死生学」 水野 肇 中央公論社
i984年 4月 880円
11号 最新刊案内をご参照下さい。
〔4687〕
「 平安なれ命の終 リーホスピス病棟 か らの報告」
沖藤典子 新潮社 1984年 1月 980円
8081〕
12号 最新刊案内をご参照下 さい。
〔
「 老化のプロセスと精神障害―老年心理学をめざ して」
戸川行男・ 保崎秀夫・ 守屋国光編 垣内出版 1979年
2400F]
最近 にな って手がけ られ るようにな った課題,老 年期の
とヽ
理学の基本的性格 老年期の心理
心理学研究書c老 年′
i障
の
〔4723〕
精精
害 とその心理。
老年期
的諸特徴
「 老化論」
ジ ヤ ン・ アメ リイ 竹 内豊治 1977年
1300円
著者は1912年 ウィー ンに生まれる。ナチスの迫害,強 制
収容所送 り。戦後│ま 文化批評家 として活動。本書 は人間
の老化現象を時間,身 体 ,社 会,文 明,死 と5つ の観点
4601〕
〔
か ら論 じる。
孝橋正一 倉1元 社 1979年 680円
「 老後問題」
老人大学の ミステ リー 変わ りゆ く家族地図 定年と老
齢保障 老人 ホームあれ これ 女 の老後 生 きがい対策
4608〕
〔
を越え る もの 。
「老後問題事典」 塚本
哲監修
ドメス出版 1973年
4500円
「 ヘルパー奮戦の記―お年寄りとともに」 井上千津子
ミネルヴァ書房 1981年 1100円
福社の力点が施設福社から在宅福祉へ と移行する中で
ホームヘルパーとして,10年 間活動 してきた著者の体験
4661〕
〔
。
,
=己
「 ほけ老人と家族をささえる一暖か くつつむ援助,介 護
三宅貴夫 保健同入社 1983年
医療の受け方」
,
1300円
医療か らも福祉か らも置きざりにされている呆け老人 と
その家族のケアに積極的にとりくんで いる京都・ 堀川病
院 の医師の実践的 ア ドバ イス。老人呆け とはなにか,“ 呆
4711〕
〔
け老人をかかえる家族の会"の あゆみ。
多彩な執筆者が,多 角的 に老後問題を論 じる。豊富な資
4655〕
〔
料,世 界 の12カ 国の老後問題 とその政策。
「老後問題の研究」 生活科学調査会編
ドメス出版
1970年 1300円
老後問題 にどう取 り組 むか 老人の見方 。考え方 老後
4657〕
の住まい と住み方 社会保障の体制 とモ ラル他。〔
「老後の砦―現代有料 ホーム案内図」 久野万太郎
同友館 1982年 1200円
有料老人 ホームは今黎明期 である。福社 の世話にな りた
くはないという気持を いだいている人 々のための有料老
人 ホー ムの情報,知 識を与えて くれる。 自然に帰れの田
□派 ホーム。人気,上 々の都会派特養 を もつ総合型登場。
4652〕
〔
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
第13号 1984年 12月 5日
「 老後を考える一人間である こと」 小林文成
ドメス出版 1978年 1200円
日本 にはじめて老人大学楽生園を創 った著者は信州の農
村 の住職。老後を心ゆたかに生 きつづけることを願 う人
4659〕
〔
人に指針を与える。
。
「 老人の精神医学 と心理学」 金子仁郎 新福尚武編
垣内出版 1972年 2400円
わが国で老人の心理 の研究が始ま ったのは1920年 以後で
ある。心理学,精 神医学の立場か ら人間としての老人 の
研究。社会のなかの問題老人 施設老人の心理 老人 の
4703〕
〔
老人 と宗教など。
「老人ボランテ ィアーその実際と進 め方」
大阪 ボランティア協会編 ミネルヴァ書房 1983年
1300円
社会的に老人の生 き方を示す場 │ま ,ボ ランティア活動 に
おいてである。老人のためのボランテ ィア活動の紹介 と
4729〕
〔
実際。
「老人問題解説事典」 森 幹郎
中央法規出版
1984年 7月
森 享1郎
ミネルヴァ書房
1978年 1200円
厚生省の初代老人福社専F号 官か ら老人学の専F5家 として
4663〕
〔
大学教官に転職 した著者の老人問題入門書。
(No.1と No.3は 品切れ絶版 です
)
「 No.2-一 婦人労働権の確立をめざ して」
(1980,冬 )
「No
4-一 女性 の進路を考 える」
「No
5-娘
と父」
1100円
ベテラン保健婦として老人と接 した体験か ら老人 たちが
いま,ど んな性 の現実 に直百 しているか,510人 の性 の実
態 レポー ト。老人問題理解のために避けて通れない性 の
〔4666〕
問題 に意欲的 にとりくむ。
ポール・ パ イヤ 藤井良治訳
白水社 1974年 650円
高齢化社会へ進む フランスの老人問題の書。著者 は国立
人 口問題研究所で老人問題を担当。従来の老人分離政策
をjH■ 判 し,人 間的な社会生活への融合・ 参加を可能にす
〔4621〕
る施策を提言。
「 老年の社会学」
。
「 老齢化社会への対応」 安食正夫・ 山口善久
山手 茂 ドメス出版 1978年 1200円
老人問題 の中で,特 に健康と経済問題を重点 において考
4658〕
〔
zそ 。
「 60歳 からいかに生 くべきか一心に シワはない」
桝 田 登 日本実業出版社 1980年 980円
60歳 一定年。現役か ら引き,自 由ほど心 もとない ものは
ない。第二の人生は自分で用意するもの 糸の切れたタ
コのような 日々 他人のまね ごとではない選択す る心他。
4611〕
〔
「わたしの快老学―ひとり暮 らしの幸せづ くり」
石垣綾子 海竜社 1984年 5月 1100円
80才 の著者 がつづる健康で美 しく生 きる知恵。素敵な年
の とり方。 1ポ イ ン ト大 きな活字が使われて いて ,読 み
4693〕
〔
やすい。
)
(1980,秋 )
差別撤廃条約"と 日本の女 たち」
「No.6-一 ―“
(1981,冬 )
「No 7-一 ―いま女子教育に問われているもの」
(1981,春 )
「No.8-一 国際障害者年と女子教育」 (1981, 夏 )
「No.9-一 転機にたつ家庭と家族」
「 No 10-一 戦争と女性」
(1981,
秋)
(1982,冬 )
「No ll― 一現代における母性 と父性」 (1982,
,
ミネルヴァ書房 1979年
(1980,夏
た
「老年期の性」 大工原秀子
労働教育 セ ンター発行。各 880円 です。
3800円
老人問題・ 老人福社とそれに関連する用語を中心 に解説。
382用 語をとり上げ,外 国の老人問題 についての記述 も
〔4701〕
豊富。
「老人間題とは何か」
毎号いい特集を くんで,婦 人問題を考える手がか りと
一番ケ瀬康子訳
家政教育社 1974年 3200円
著者 P・ タウ ンゼ ントは英国の社会学者であり,特 に老
人問題の権威者である。社会的名声を博 した最初 の代表
〔4628〕
′
│。
自殺
女子教育 もんだ い」の ご紹介 ★
なる雑誌 です。以下各号特集を ご紹介 します。
「老人の家族生活―社会問題 として」
P・ タ ウンゼ ント 服部広子
★
「 季刊
「N。 .12-― 女性問題としての少女非行」 (1982, 夏 )
「No 13-一 老いへの設計」
(1982,秋 )
「No.14-一 平和を求めて一女の戦争体験から」
(1983,冬 )
「No.i5-一 人権 。自立・住教育」
(1983,
春)
「No.16-一 現代女子高校生の性意識」 (1983, 夏 )
「No.17-一 余暇と女子教育」
(1983,秋 )
「No.18-― 職業選択と女子教育」
(1984,冬 )
「 No.19-― いま問う,女 性 の雇用」
「No.20-一 国際婦人年最終年を前に」
(1984,春 )
(1984,夏 )
「No.21-一 戦後の婦人運動を問い直す」 (1984,秋
)
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
│●
!
第13号 1984年 12月 5日
│
現在 ウイメンズ ブ ックス トアで扱 つてい る ミニ コ ミ
i
│
│
(第 12号 発行後 に入荷 した もの)
「Wife
No 188-一 私の育児 ノイローゼ他」
(1984.7)450円
5344 「Wife
No 189-一 知的内職の落 とし穴他」
(1984.9)450円
「Wife No 19o一 一わが家 の夫婦ゲ ンカ他」
(1984.11)450円
「婦人通信 299号 ―― 女の再婚 ,フ ァシズムと官
製婦人団体他」
(1984.10)250円
5355「 スター ト(結 婚と離婚を考える雑誌 )No 4-一
結婚 ってなに ? 夫婦 ってなに ?他 」
(1984.10)780円
5356「 婦人問題懇話会報 40号 ―一偏差値教育と女性」
(1984.6)450円
5357「 おんなの叛逆 29号 一―男女雇用均等法」
(1984.8)250円
へ の メッセ
か
― 親 ら親
ージ Ⅱ,中 国の子育て他」
親か らのメ ッセージの会編 (19849)550円
5358「 いま親ができる ことは
5347「 婦人通信 300号 一―理工系の女性,戦 時下の婦
人労働」
(1984.11)250円
5348「 We(新 しい家庭科)10月 号一―支え合いつつひ
とり立つ」
(1984.10)530円
5349「 We ll月 号―一 病むということ」
(1984.11)530円
「 アジアと女性解放 No 15-一 全斗換の訪日を
許さない,女 と国籍 口他」 (1984.9)400円
5351
「 新聞集成広島女性史 (1920年 ∼1935年 )一 一 この
時に生 きた女たち」 広島女性史研究会
(1981.8)1000円
「女性空間 1号 一一 フランスにおける女性解放の
日仏女性資料 セ ンター
(198312)
歴史 と現状他」
5353「 生きそ して言う誌 (お んなの詩とエ ッセイ)第
号」
ことばの会
2
(198312)500円
5354「 生きそ して言う誌 第 3号 」
ことばの会
5359「 緊急 シンポジウム報告
女 の立場か ら“
人工流
産剤"と 中絶問題を考える」
女 の人権と性 シンポジウム有志編 ,発 行
(1984.9)400円
5360
「月刊あこら 82号 」
5361
「月刊あこら 83号 」
5362 「 月刊あこら
85号 」
5363 「月刊あこら
86号 」
5364 「月刊あこら
87号 」
5365 「月刊あごら
88号 」
5366 「月刊あごら
89号 」
5367 「 月刊あこら
90号 」
5368 「 月刊あこら 91号 」
(1984.1)350円
(1984.2)350円
(1984 4)350円
(1984 5)353円
(1984.6)350円
(1984.7)350円
(1984.8)350円
(1984.9)350円
(1984.10)350円
(5333「 女の声」は品切れです。
)
(1984.5)500円
【品 切 。 絶 版 の お 知 ら せ 】
0561「 婦人論のイデオロギー」 村上益子
0944 「婦人ジャーナリズム」 岡満男
現代 ジャーナ リズム出版会
休業中につき調達できず
現代書林 絶版
0585 「中年か らの出発」 富士谷あつ子
読売新聞社 絶版
0419「 つよい女 は美 しい」 桐島洋子・小沢遼子
ゆまにて出版 品切
1578 「国際結婚」 ヤンソン由実子
PHP研 究所
1591 「家族一一文学の中の親子関係」 岡田英弘他
PHP研 究所
0852「 ―億人の 昭和史一一三代 の女 たち
戦前篇」
毎日新聞社 絶版
「 山川菊栄 の航跡」 外崎光広編
ドメス出版
絶版
0594 「 日本の婦人問題」 村上信彦 岩波書店 品切
1205-7「 服装 の歴史
全 3冊 」 村上信彦
講談社文庫 絶版
「服装の歴史 全 5巻 」
0866-7「 母系 制の研究
上下」
理論社刊は在庫あ り
高群逸枝
講談社文庫 絶版
絶版
2026 「女の教育100年 」 金森 。藤井
絶版
三省堂 品切
3012 「働 く婦人と保育一― どうすれば働 きながらりっ
ばな子供が育て られるか」
学陽書房 細坂
5028 「 あごら 20号 一一ひろがる女性解放と男女雇用
平等法」
3112
「労働法律句報 No.lo76」
3129
「労働法No 131-― 特集雇用平等法にもの申す」
「 特集一―事業場外労働とみな し規定」に特集が
変更になりました。お詫び して訂正いたします。
労働旬報社 品切
第13号 1984年 12月 5日
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
0175「 セクソロジーノー ト」 大島 清 築地書館
1984年 9月 980円
セ クソロジーの歴史 ,性 と社会問題 さまよう現代 の性
これか らの性教育 ,高 齢者 のセクソロジーな ど,性 の問
題を真摯 に問 う。
一 一 女性 の た めの一一
最
新
刊
案
内
,
【自伝・ 評伝】
9015「 ス トウ夫人の 肖像―その手記 による伝記」
・ス トウ 鈴木茂 々子訳
チャールズ・エ ドワー ド
ヨルダ ン社 1984年 5月 4200円
ス トウ夫人 の生涯。本人 の手記 ,交 友のあ ったジ ョー
ジ・ エ リオ ッ ト,バ イロン夫人 らの書簡など豊富な資料
を用いて,そ の末子が編集 した もの。
-1984年 8月 ∼
11月
及び
9016「 もえる日々―わた し自身の暦」 佐 々木静子
ミネルヴ ァ書房 1981年 9月 1500円
著者は関西最初 の女性弁護士 ,昨 年まで 6年 間は参議員
第12号 未掲載分一
議員として活躍。軍靴の中の女学校 ,昭 和26年 学生主婦
26才 で司法試験合格,八 海事件 と私 ,新 米議員奮闘す
さような ら永田町など,女 弁護士の半生。
,
性 。からだ・ 心理】
【
9017「 貞奴 炎の生涯」 佐竹 申伍 光風社出版
0170「 性の植民地―女 の性は奪われている」
キ ャス リン 。バ リー 田中和子訳 時事通信社
1984年 10月 1800円
性を権力とみな し,家 父長制の下ではすべての女性 が性
的奴隷制の犠牲者 となる可能性を有す る。自らの足で歩
いて集めた性的奴隷制の実例を暴 く。著者 バ リーは性的
奴隷制廃絶へ向けて 国際的ネッ トワークづ くりを してい
る。本号 “あなたの情報 。私の情報"を 参照下 さい。
1984年 10月
900円
女慶第一号,川 上貞奴の生涯。
9018「 母 と私一九津見房子との 日々」 大竹一燈子
築地書館 1984年 8月 1800円
黎明期 の社会主義者九津見房子の娘か書いた 母の記録。
明治36年 家を出て福田英子の もとに走る。315の 大弾圧
に遭い幼ない娘を伴 ない留置場の生活。昭和初,喘 の思想
史として貴重な証言記録。
0171「 産む選択 。産 まない選択」 `1・ フェイブ
N・ ゥィクラー 下村満子訳
三 笠書房
1984年 10月
980円
子 どもがすべての時代か ら自分 らしさの時代へ。そのと
き問題になるのは,子 どもを産むか産まないか とい うこ
とである。 この本 には,そ うした問題 に直面 し,自 らの
解答を出すために真剣 に考え苦 しんだ女性 たちにイ ンタ
ヴ ュー。新連載 “おんなの本・ USA"を ご参照下 さい。
0172「 日本人の性」 共同通信「現代社会 と性」委員会
石川弘義・斉藤茂男・ 我妻 洋 文芸春秋
1984年 5月 1900円
大規模 なアンケー ト調査と学術専門家 の分析 による日本
人 の性意識。とくに大企業・官庁の管理職 に焦点をあて
夫 と妻の性心理・ 性行動を分析。
0173「 性役割の心理」 東 清和 。小倉千加子
大 日本図書 1984年 9月 680円
男 の役 目 。女 の役目についての固定観念を産み出す心理
的 メカニズムを個人心理の レベルに立 ちもどって検討。
性役割のス トレス,流 民化する専業主婦 ,男 性的成功の
代償 ,男 性神話の敗北者たちなど興味深い内容 と分析。
0174「 ドキ ュメン ト 性暴力」 宮 淑子
サ ンマーク出版 1984年 10月 1200円
強姦は非 日常的なところで起 こる異常性欲者の行動では
ない。女 たちの考える強姦は自分の意思に反 したあ らゆ
る性行為をい うのである。日常の 中の強姦。裁かれる強
姦。強姦救援セ ンターを訪ねて。資料―各国の性 に関す
‐
る刑法。
【女性史】
H― 戦争と看謹」
亀山美知子 ドメス出版 1981年 3800円
既刊 日本赤十字社 と看護婦〔1247〕 ,以 後,宗 教と看護
看護婦と医gr 全 4巻 刊行予定。本年度山川菊栄賞受賞。
1260「 近代 日本看護史
1261「 女たちの秩父事件」 五十嵐睦子・石原芳枝他
新人物往来社 1984年 9月 1600円
明治17年 貧困と高利貸 に追 いつめ られた秩父の農民が決
起 した秩父事件を裏で支えた女 たちを描 く。
1262「 どこへ まことを照 らすや ら一差別の中の女 たち」
小林初枝 筑摩書房 1984年 9月 1300円
埼玉県の被差別部落 に生まれ育 った著者が,近 隣の老女
たちを訪ねて,つ づる女 の生活史。著者 には「おんな三
代」(朝 日選書)も ある。被差別部落 の生活史的な記録 が
数少ない中で,著 者は意欲的 に “書 くこと"に とりくん
でいる。
「 愛の現代史 全五巻一『婦人公論』手記の証言」
瀬戸内晴美編 。解説 中央公論社 各 1200円
(10月 よ り毎月10日 発売 )
「婦人公論」70年 の歴史を彩 った女性たちの手記で綴 る
現代女性史。
〔1263〕
1 愛 と自由を求 めて
2 愛 と自由のはざまで
〔1264〕
3 愛 とその傷み
〔1265〕
4 愛 とその謳歌
〔1266〕
5 愛 と情熱の未来
10月 発行 〔
1267〕
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
1268「 青轄 上下」 瀬戸内晴美 中央公論社
1269
1984年
各980円
明治44年 雑誌「 青踏」が生まれた。平塚 らいて うと青播
につ どう若 々 しい女性 たちの群像。 らいて うと終生の伴
侶奥村博史とのめ ぐり合 いな ど。
1500円
明治 よ り国連婦人の10年 目を迎えようとしている現在ま
での女 たちの歩 みを人権,教 育,労 働の面か ら捉え解説。
「 小梅 日記』にみる女 たちの人権,天 皇制 フ ァシズムの
下で,女 工哀史,あ とがきに著者が主宰 している『歴史
をひ らくは じめの家』 についてのべている。
12月
5日
【
女性論】
10月
1270「 おんな 。愛と抗 い一近 。現代 のあゆみ」
もろさわよ うこ ドメス出版 1984年 10月
第13号 1984年
0731「 フェミニズムとキリス ト教」
エ リザ ベー ト・ ゴスマ ン 岡野治子・
高橋登志子他訳 勁草書房 1984年 10月
ドイッの フェミニス ト神学。著者は滞 日20年 の神学者。
ドイッで出版された原書 の翻訳。フェ ミニス ト神学,教
父 たちは女性ぎらいか。 ス コラ学理論 による女性の二つ
の従属性。女性迫害と女性解放。
0732「 ミル
F女 性の解放』を読む」 水 田珠枝
岩波書店 1984年 8月
1900円
岩波 セ ミナープックス 9,岩 波市民 セ ミナーで行 った講
演 に加筆 した もの。人権思想を基礎 とす る男女平等を女
性解放 の原点としてとらえる。
上野千鶴子の おん な の 本 ・ USA
(連 載 第
1回 )
バーグウィン「 子 どものない結婚」
フェイブとゥィクラーのふた りの著者による「 産む
産まない性
選択・ 産まない選択」 (三 笠書房)が 下村満子さんの
を選択 した人
訳で出版 された。著者 はふた りとも,三 十代半ばのキ
たちは,も ち
ヤ リアウーマ ンで,出 産適令期 のタイム リミットを目
ろん子 どもの
前 に して ,子 どもを産むべ きか,産 まざるをべ きか
ない人生 を送 らな けれ ばな らない。 バ ー グ ウィンの
,
迷 いぬいている当事者 たち。アメ リカでは,三 十代後
「子 どものない結婚」(Burgヽ wn,Diana,1981,Mar」 age
半 のキ ャリアウーマ ンた ちの間に,か け こみ出産のベ
without children.NY:Harper&ROw)は , フェイ
ピープームが起 きているが,フ ェイブとゥィクラーは
ブとウィクラーの問いの,そ の先まで行 った ものだ。
同 じ悩みをかかえた同世代 の女 たちと問題を ともに考
この本 も主 としてインタ ビューにもとづいて,「 選択 も
えようと,迷 ったあげ く子 どもを持 ったひ と,未 婚の
しくは偶然によって子 どものない生活を送 っている男
母になることを選んだひと,産 まない決断を したひと
と女が,子 どもがないとはどうい うことか」 を語 って
の三種類の女性たちに,イ ンタ ビューを試みる。 この
いる。なかには「夫婦がおたがいに,子 どもの役割を
本 はその記録である。
演 じあ うことが子どものない結婚生活 のひ けつ」なん
,
アメ リカのいいところは,問 題をひとりでかかえ こ
まないで ,た だちに実践的にそれを共有 し,対 応 して
産まない選択を したひとの最大の不安は子のない老
い くことだ。だか ら,専 門家の啓蒙書よりは,似 たよ
うな立場にいる他人 の経験 の方 が役に立つ。 もちろん
ていう,実 践的なア ドバ イスもあって,お もしろい。
,
即座に思 いた ってなかまたちか ら話を聞きある く,と
後だが,パ ーグゥィンは,子 どもが老後の孤独をいや ミ
して くれるとはかぎらないこと,ボ ープォワールのよ :
い う本づ くりは,女 性 たちの一人 ひとりの経験が,語
うに,血 縁 の きづなに とらわれない関係 を ,世 代を超
えてつ くる ことがで きる こと,と い う, しご くまっと
:
るにあたいするものだ,と い う,ウ イメンズ・ リプの
うな結論にたどりついている。血縁 に もとづいた家族
:
もた らした自信にもとづいている。
というオ リか ら,女 たちを解放する必要があ りそうだ。:
:
第13号 1984年 12月 5日
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
0733「 藤の衣に麻 の表」 富岡多恵子 中央公論社
1984年 4月 980円
婦人公論に連載 されたエ ッセイ。女性作家の著者がフェ
ミニズムを語る。性 の非 日常性,主 婦解体 の戦略,母 親
か らの解放など興味深い。肩ひ じを張 らずサラッと重大
なことを言 っての けて いる痛快好 エ ッセイ。本号書評欄
を ご参照下さい。
0743「 本音で生きよう/ハ ウスワイフ」 杉原登喜子
松香堂書店 1984年 10月 1300円
社会通念 。習慣 。家制度 に対 し,鋭 い視点を もつ痛快 エ
ッセイ。意識変革ので きていない男性 にも読ませたい本。
終章は著者 の女性学的自分史。新連載 “
訪問 ウイメ ン
ズブ ックス"を ご参照下 さい。
0734「 女性が科学をみつめるとき」 生活科学研究所編
日本放送出版協会 1984年 9月 2000円
【結婚 。家族】【子育て】
科学万博一つ くば '85を 考える女性 シンポジウムの記録。
女性 と科学技術の望ま しいかかわ り方を多面的に提言。
1725「 新 しい家族の創造―
『 母親」 と「婦人労働者』の
0735「 ピーター・ バ ンとシンデレラ」 木村治美・
木村 駿 広済堂出版 1984年 10月 980円
家族社会学を専攻する著者の共働き家族の研究論。現代
家族と共 働き,労 働者家族の生活 と共働き,戦 前 におけ
る労働者家族の生活 と共働き,新 しい家族の倉
1造 と共働
き。
はざまで」
市施晶子
青木書店 1984年 6月
2600円
エ ッセイス トと心理臨床家の木村夫婦が今,話 題のシン
デ レラ・ コンプ レックス, ピーター・ パ ン・ シンドロー
ムなど男と女 の こころの問題を語る。
0736「 ジェンダ ーー女と男の世界」
I・
2179「 共働きの子育て一共働きは非行の温床か」
イ リイチ
玉野井芳郎訳 岩波書店 1984年 10月
現代産業文明の鋭 い批判者であるイ リイチの新作。歴史
的 にジェンダーを分析。
0737「 WOMEN
351-女 たちは21世 紀を」
,
岩波書店編集部 岩波書店 1984年 10月 950円
各界第一線で活躍 の女性351人 が21世 紀を展望 し,仕 事や
社会を語る。出版界では田中喜美子 (わ いふ),鹿 島光代
(ド メス出版),中 西豊子 (松 香堂書店),斉 藤千代 (あ
ご ら)な どが執筆。
0738「 寄 りかか っては生きられない―男と女のパ ー ト
ナーシ ップ」 千葉敦子 光風社出版
1983年 11月
樋 口恵子 フレーベル館 1984年 9月 980円
共働きの女性 の数が労働年令の女性の 1/2を 超えたとい
うのに,い まだに共働きを社会の必要悪のよ うに受けと
る人がいる。最近 の少年非行 との因果関係│ま ? 著者 は
資料集め,取 材を通 して非行 との因果関係の誤解を とき
共働きの プラス面をテ コによい男女関係をつ くり,共 働
きだか らで きる社会教育を提唱。
850円
結婚をせず,子 ど もを持たず,不 動産を持たず組織にも
属 さず,ジ ャー ナ リス トとして活躍する著者が男社会 の
押 しつけた “気 くば り"に 現れた時代遅れの発想を告発
し,い い男と女 の関係を語る。
0739「 男女同権論―女性の視点で考える」 菅 隆明
ミネルヴ ァ書房 1984年 3月 2200円
女性学とは,女 性 と人権,女 性 と平等,女 性解放 思想
女性 と選挙権,女 性 と労働,女 性 と老後,女 性 と国際法。
,
0740「 女性解放思想の源流―巌本善治と『女学雑誌』」
野辺地清江 1984年 10月 3000円
「女学雑誌」概 観。巌本善治の女子教育思想。
0741「 ウエ ンデ ィ ジレンマ」 ダ ン・ カイ リー
ガヽ
此木啓吾監訳 1984年 10月 1400円
妻であ り,母 である以前にまず 自分 自身であれ。男た ち
に対する母性的な態度 こそ,女 性 たちの 自信のなさや心
の弱さの裏返 しだと批判。尖鋭的な問題意識を持 った本。
「 ピーター・ パ ン・ シン ドローム」 の続編。
2180「 ヘ レンおば さんの親子救急箱」
ヘ レン・ ボ ッテル 深尾凱子 読売新聞社
1984年 7月
980円
米国で百紙を超す新聞に登場する人気 コラムニス トの子
育て相談の翻訳書。アメ リカ的視点は,日 本の親子問題
を考える上で 参考 になるだろ う。
2181「 子育ての森の中で―はた らく母親の言
こ録」
三宅喜代子 労働経済社 1984年 8月 980円
働 きなが ら子育てを している10組 の母親をルポ。働 く母
親 の姿勢は今働いている母親 ,働 こうとしている女性た
ちへのよ りよき子育ての提言 とな ってぃる。
2182「 ら、
た このお母 さんがんは って」
ツイ ンマザ ース クラブ編 天羽幸子編
1984年 10月
880円
ふたご児 の母親 としてふたご児 の研究を している著者 が
ツインマザ ース クラプの会員2000人 の子育て体験をまと
めた。
2183「 緑の 葉が繁 った一家庭内暴力は必ずなおる」
愛原由子 サ ンマー ク出版 1983年 5月
1200円
家庭内暴力を独特の療法で600例 も直 した著者が,子 供 た
ちの心 の傷を癒や してい く過程を ドキュメン ト・ タ ッチ
で綴 る。
0742「 女の 自立 。男の 自由一性別分業 の解体を求めて」
菅 孝行 毎 日新聞社 1984年 7月 1200円
2184「 自由学園物語」 羽仁 進 講談社 1984年 7月
女性の労働のあ り方を考える。男が女 に対 して抑圧者で
あ りつづ けて いるよ うな人間解放 はニセモノである。女
性 の解放を通 して社会の抑圧の廃絶をめざす。
創立者 の孫 である著者が,自 由学園で受けた教育を語る
自伝物語。
1000円
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
2185「 生きる力をのはす子育て」 武田京子 汐文社
1984年 9月
1200円
子育て とは生 きる力づ くりであ り,親 もまた子育てを し
なが ら自分 の生 きる力に磨きをかけて いけばいいのだ と
悟 り,日 の ゥロコが落ちたと著者はい う。 トータルな人
間づ くり,自 立 と共生 ので きる子育てを提唱。
2186「 みみずの学校」 高橋幸子 思想の科学社
1984年 10月
第13号 1984年 12月 5日
8085「 泣いて笑 って27年 一給食おばさん奮闘記」
唐崎ナツエ 朝 日新 聞西部本社編集出版 センター
19844手 3月 1800円
給食調理士 として奮闘 した 自分史を語 る。給食問題を現
場 か ら訴える。
8086「 哀 しみいろの女 たち一 ドキュメ ン ト・ 現代のか
け込み寺」 原 佑子
1800円
京都 の団地で主婦がユニークな学校をは じめた。宿題な
しの予習な し。だれが生徒か先生かわか らない,み みず
のよ うにゆ っくりすすむ。
あいわ 出版 1984年 7月
′
1100円
婦人保護施設 。生野学園を取材。夫か ら身をか くした女
た ち,親 に見放 された少女 たち,社 会か ら忘れ られた女
たち,売 防法 5条 違反の女 たちな ど,複 雑な現代社会の
重圧を背負 った女たちの現状 と背景を描 く。
2187「 母親の深層一日本人の深層分析 1」 馬場謙一・
山中康裕他 有斐閣 1984年 10月 1800円
現代 の母子関係 の病理現象を鋭 く解明する。
8087「 フ ィール ドか らの手紙」 M・ ミー ド
畑中幸子訳 岩波書店 (現 代選書)1984年 8月
2400円
女性文化人類学者M・ ミー ドの現地での生活や体験を伝
える書簡集。
【
労働・法律】
3143「 男女平等革命 女性 は進 出する一明日の職場は
どう変わるか」 東京新聞特別取材班
ダイヤモンド社 1200円
差別のない職場 。家庭とは ? 男女平等社会を 目差 して
活躍する各界 の男女の現場を レポー トする。
3144「 国会議員の男女平等観」
日本女性学研究会教育者会議編
さんえい出版
1984年 11月
1500円
国会議員 の男女平等に関する意識調査一国会議員50余 名
わ 意見を掲載。国会議員に聞 く―男女雇用機会均等法案
の周辺他。
3359「 働 く女が未来を拓 く―私たちの男女雇用平等法」
私たちの男女雇用平等法をつ くる会
中島通子編 重紀書房 1984年 8月 1500円
男女雇用平等法をつ くる運動を しているメンバ ーが中心
とな り,平 等法 とは ?の 本書をつ くる。保護か平等かの
トリックについて。私たちに必要な平等法 とは。海外平
等事情他。平等法を考える良 きテキス トとなろ う。
3860「 女が働 くときの法律知識」 平松 斎
オーエス出版 社 1984年 9月 1200円
男女雇用機会均等法他。
8088「 病人哀史―病人 と人権」 ガヽ
坂富美子 勁草書房
1984年 7月 2000円
戦前 の悲惨な病人差別 の実態 と現在の新 しい形の病人疎
外 の状況をより厳 しく差別 されてきた女性 の問題に焦点
を しば って追求。著者は医療問題の研究者。
8089「 北京の女医」 謹
容
田村年起訳
1984年 5月 1600円
著者 は1936年 中国湖北省 の生まれ。中国の 中篇小説 コン
クールでの受賞作。原題 は「人到中年」,著 者は「楊月月
とサル トル研究」 も著わ している作家。
8090「 火の国の巡礼」 河野信子 工作舎 1984年 9月
1800円
日本古来 の無名の女性パ ワーを甦え らせ る小説。女性性
の本質 についてユニー クな発言を して きた著者が生命原
理を八百比丘尼 の物語で展開。
8091「 女性編集者」 ア リス・ マ クダーモ ッ ト
間 山靖子訳 1984年 10月 1900円
著者 は「 ミズ」
「 マ ドモアゼル」などに短篇 を発表 してい
る30才 の小説家。ニュー ヨー クを舞台 に女性編集者とし
て 自立 して生 きる若い女性 の揺れうご く生活をクールに
描 く。
8502「 私 はいつでも忙 しい」 宇野千代 中央公論社
【ドキュメン ト・ エ ッセイ】
1984年 9月 950円
8083「 焼かれる花嫁―インドの結婚」
ジ ャ ミラ・ ヴァルギーズ 鳥居千代香訳
三一書房 1984年 8月 2200円
訳者は新進 のインド研究者。膨大 な持参金に泣 くイ ン ド
の花嫁。頻 発する持参金殺人 な どに焦点をあて,ィ ンド
の中・ 下階級 に属す る人 々を通 してイ ン ドの社会 とそ こ
に生 きる女性の苛酷な現実をとらえる。
陽 U冊 婦人公論」 に載 った ものを集録。他 に “
あの梶井
基次郎 の笑 い声"の 小篇。
8503「 手縫いの輸」 森 南海子 海竜社 1984年 9月
980F]
かつて女 たちは,針 目の音を心 に聞きなが ら自分の人生
を縫 い上げた。手縫いに情熱を もや している著者のェ ッ
セ イ。針 目に こめた女 の思 い。針山のある風景など。
8084「 女たちよ台所から世界を変えよう」
あ き子の会編
ミネルヴ ァ書房 1984年 9月
1600円
藤沢市会議員選挙のユニー クな女 たちの選挙についての
報告記録。候補者は無所属革新 の新人で無名の保母,母
子家庭 の母で選挙資金な し。み ごと上位で当選 。女たち
の暮 らしの視点 の生かされた選挙であ った。
8504「 書きたい女たちヘ ー体験的文章入 門」
田中喜美子 径書房 1984年 9月 1600円
著者 は主婦 の投稿誌「 わ いふ」 の編集長である。女たち
が書 くとい うこと,ア マチ ュアの人 々の文章 とは ? を
語 る。体験を通 して表現す る ことの大切 さを説き,自 分
の文章 を作 るためのユニー クな入門書 とな っている。
第13号 1984年 12月 5日
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
8505「 永遠の水汲むわが母 」 寿岳章子 爾生書房
7343「 資料 母性保護論争―論争 シ リーズ」
1984年 6月 1300円
著者 の母寿岳 しづの在 りし日の面影を しのびつつ ,娘 が
捧げる鎮魂のエ ッセ イ。
8506「 ミセスが コピーを書けば」 脇田直枝
文化出版局 1984年 9月 980円
今 ,広 告のほとん どが男の頭の中の疑似体験で書かれて
いるのは残念だ。女 という生活者が コピーを書けばいち
ばん いいので はな いか。
8507「 おばさんのデ ィスクール」 金井美恵子
筑摩書房 1984年 10月 1200円
著者によれば<お ばさんのディス クール >と は女性史の
ことであ り,女 の立場 。女 の自立・女 の主体性 などを男
との比較で語る言葉 のこと。く女たちによる >,く 女性
だけの>と い う言葉をつけた映画,雑 誌 にうんざ り,い
や気がさしたとい う。一読をおすすめす る。著者は詩人
で小説家。
香山信子編・解説
ドメス出版 1984年 10月 3500円
晶子・ らいて う 。菊栄 。わか らによ って展開された論
争を原典資料で とり上げ,編 者 の解説をつけてその全貌
をあきらかにする。
7344 思想の科学 No 52「 主題・ 少女 の世界はいま」
思想の科学社 1984年 9月 640円
如月小春 。三 井マ リ子,加 納実紀代などが少女の世界を
語る。
7345 思想の科学 No 53「 離婚 。子どもの放つ意味」
思想の科学社 1984年 10月 640円
中尾ハ ジメー魔笛の主題 によるクレイマー,ク レイマー
変奏曲,森 崎和江・鶴見俊輔―対談 “離婚 もひとつの 作
品"他 。
7346 銃後史 ノー ト No
9「 特集 女 たちの8.15」
女 たちの現在を問 う会 」CA出 版
1984年 8月 1600日
座談会 日本敗戦 と女たち,手 記
朝鮮人女性の8.15解 放他。
私 の 8月 15日 ,在 日
7347 経済評論 11月 号 「特集女性 と労働」
【資料・雑誌】
7342「 婦人白書 1984年 」 日本婦人団体連合会編
草土文化 1984年 7月 2000円
NI Eで 変わる婦人労働,婦 人の現状を要求。
日本評論社 1984年 11月
女性労働を生活史か ら見直す―篠塚英子 ,女 ■労働と労
働力の再生産―久場嬉子, ミッテラン政 tの パー ト労働
政策―葉山 滉他。
《あ な た の 情 報 ・ 私 の 情 報》
バ リーが提示 した,19世 紀 の国家強制売春に対する抗
フ ェミニス トか らの熱 い メ ッセー ジ
議行動,新 左翼によるパ トリシア・ ハ ース ト誘拐事件
ー K。 バ リー 「性 の植 民地」 〔0170〕
(時 事通信社
,
田中和子 訳 )
亀
田
一対一 の夫婦の中にある性 の権力の問題は,今 ,女 性の
温
子
最近,対 象としての女性がますます注目されているよ
置かれている状況がまさに「 性的奴隷制」以外の何 もの
で もないことを気づかせて くれる。 しか しバ リーの眼は
,
うだ。文化活動の担い手として,有 力な購買層として
それに留ま らない。なぜそうい う状況にあるのか。性的
安価な労働力提供者として。これを「女の時代」と呼ぶ
抑圧をする側がなぜ問題にな らないのか。売春婦ではな
人 もいる。 しか し,こ の「女の時代」の中で,フ ェミニ
くヒモを,国 際的人身売買組織を,性 的抑圧を支える存
ズムの視点はどれだけ浸透 したのだろうか。
・フロイ トはも
在 と しての国家を,そ して知の構造を・…・
,
自ら「 フェミニス トであ り,そ して社会学者である」
ノ
うた くさんだ。
「 侵食 された感性 は,解 放への欲求で再び
というK・ パ リーの作品が「社会現象の中には様 々な差
燃え上 がらな ければな らない」 というパ リーの主張,そ
別が存在するが,私 は何よりも性差別を第一義的にとら
して ,こ の作品の存在は,自 らを フェミニス トと語れな
えたい」 という田中和子さんにより翻訳され,紹 介され
い 日本 の「女 の時代」 に,多 くの強烈 な刺激を与えるも
たことは,フ ェミニズムのネットワークを拡大するうえ
のである。
に貴重なものである。
(〒 115東 京都北区西が丘137-8-209)
第13号 1984年 12月 5日
ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
連 載
ミ ニ コ ミの 女 た ち
第
く
女 性 史研 究 と
現 代 社 会〉
東 京女性 史 研 究会 の
山 下
悦 子
10回
自己 紹介
1955年 。東京生れ。結婚 して四年
現在満 2歳 半の娘 と満 11カ 月の息子
をかかえ育児戦争真最中。卒論がエ
ンゲルスの「家族 。私有財産 。国家
の起源」 で,大 学院での研究テーマ
が高群逸枝 の一連の諸研究の批判的
継承で した。今は育児 の合間の,饉
かな時間を研究に。来年 こそは再び
大学院へ戻 りたい と雷́っています。
1980年 。季刊 クライ シス (社 会評論社刊)の 催す学習
,
1982年 。第 2回 女性史研究の集いで は高群逸枝をIIRり
会で知 り合 った女達 と,ほ とんど自然発生的に意気投合
し,始 めたのが女性史 の学習会で した。どぎついネオ ン
上げま した。戦前にはアナーキス トと して機関誌の発刊
のち らつ く大都会の喫茶店の隅で私達は細 々とエンゲ ル
スの「 家族 。私有財産 。国家の起源」を婦人論,家 族史
戦後はマルクスの文献 を自らの研究 に積極 的に取 り入れ
の観点か ら読み続けま した。 モルガ ンの「 古代社会」,マ
ルクスの「 古代社会 ノー ト」 をもとに「 起源」が書かれ
婦人運動史においていかに位置づけるかは未だにむずか
しい問題があります。私見を述べれば,人 間の思想の核
たとい うこともあ り,こ の 3つ の古典 を20世 紀以降,急
心 とい うのは容易には変 fヒ しないので │ま ないか,高 群の
速 に進展 した人類学の成果を取 り入れなが ら現代 の学問
思想 の核 ともいうべ きものは,“ 生殖の 自然"と しての母
的水準で読み こなす ことが私達の 目的で した。家族 とは
性礼賛であ り,そ の日本的な母性至上主 義は,天 皇制家
何 か,家 父長制家族 はいつ ,ど のよ うな歴史的情況の中
で成 立 し,今 日のよ うな父権的一夫一婦制に至 ったのか
族国家観へ収敏されてい く必然性があ ったということで
す。戦後,皇 国史観か ら唯物史観ヘー転 したものの,マ
を知る ことは,女 性 の抑圧 の過程を歴史的に究明する上
ル クスや エンゲルス,そ ルガ ンの文献 の恣意的な使用 に
で重要であると考えたか らで した。私が大学 の頃か らお
は問題が多 々あります。私達は危険な臭 いのする高群の
世話 にな っていた「 原始共同体研究」 (未 来社刊),訳 書
思想 とそれと関連 している独特の高群史学をまずは批判
「 古代社会 ノー ト」(未 来社刊)等 々の著作で知 られる民
しよ うと試み,高 群 に対 し,い ささか辛 国の シンポジウ
族学者布村一夫氏 が時 々学習会 に姿をみせ ,ア ドヴァイ
ム とな った次第です。 (第 2号「女性史研究 と現代社会」
スを して下さいま した。布村氏を通 して熊本家族史研究
に所収。
)
会 の方 々とも知 り合 うよ うにな りま した。 そ れ か ら 1
年一。
にかかわ り,戦 中には国粋主義者 として戦争に同調 し
,
るとい っためま ぐる しい思想遍歴の持主 である高群を
,
さて ,1984年 はエ ング ルス「起源」初版干1行 百周年 と
い う記念すべ き年 とい うことで第二回女性史研究の集 い
ことで 日頃の学習成果 をいか し, シンポジ ウムを行お う
は,「 母権 とフェミニズムとマルクス主 義」 をテーマに今
準備 中です。社会主義の今 日的情況 ,ア メ リカフェミニ
とい うことになり実現 したのが「母権 と共同体 と女性史
ズ ムの動向等 々世界 の情況を考慮 しつつ ,エ ンゲルスの
女性史研究 の集い"で あるに
研究」で した。初 めての “
「 再考」 を試みたいと思 います。企業社会 の中で女性 に
限 らず男性自身の疎外 も増す一方の現在 ,人 間解放と し
1981年 。 モルガ ン没後百年 という記念すべ き年 とい う
もかかわ らず全国か ら百名余 りの人 々が集ま り会場では
熱気 の こもった議論が展開され,な かなかの盛況ぶ りで
した。 この模様は雑誌「女性史研究 と現代社会」に所収
,
ての女性解放の行方 を グ ローバルな視点で捉えかえす作
業 が急務なのだと思 う今 日この頃の私達です。
されています。それぞれの会員が育児 に,職 場での仕事
に追われなが ら,第 2回 めの シンポジウムの準備 もすす
め られ ,学 習会では高群逸枝の「女性 の歴史」
「 日本婚姻
史」 をテキス トに使 いま した。
〒273千 葉県船橋市行日 1の 12の
ユニ ライフ船橋 104号
1
第13号 1984年 12月 5日
ウ ィメ ンズ ブ ッ ク ス
カ ナ ダ 通 信 ==
オタワの
Women's Bookstore
オーナーの Lce Flemingさ んの話によると,バ ンク
ーバー, トロン ト,モ ントリオールなどの都市 にはすで
た り,遺 隔地 に住むブ、のためにカク ロクによる通信販売
に同種の本屋 があ り,オ タフにもぜひ,と い うことで 2
年あまりの準備期間を経て1982年 9月 にオープ ン。 目的
カ ッ トを した オタワ市長 (女 性 )を は じめ多 くの人を招
いて行 う店 のバースデーバ ーティ。Leeさ ん │ま 将来はも
は女性に情報交換 の場を提供する こと,そ して本を通 し
て女性のポジテ ィブな側面を訴える ことだ。
的に開いてい きたいとい う。
店内には小説 ,歴 史,自 伝, レズ ビアンなど女性 に関
するありとあらゆる本が集め られて いるほか,女 性 ミュ
ージシャンの レコー ドやテープ,♀ のマーク入 りの ソッ
も行 って いる。 この本屋の催 し物 はオープ ン時 にテープ
っとス ペースを広1デ , ミーティ ングや読書会などを定期
ウイークデ ーのノ、豊│ま まば らだが,週 末 に│ま 300人 ∼
最後にこ
500人 もの人が訪れるc10∼ 15%│ま 男性である。
クスやアクセサ リー もある。ユニー クなのは店内の一 角
の店の ベス トセ ラーを´たつ っひとつは TOrOnto Star
紙の女性 コラムニス ト `IiChele Loudsbcr)・ のニ ッセイ
を女性芸術家 に提供 して作品の展示を行 っている。場所
は一人 につき三週間提供される。
VOmen and Childrcn First,
集 `
Walkcr tt The COlour Purpleと
t、
もうひ とつ │ま Alicc
j。
い う小説 オ
そのほか,不 定期 だが著者を招 いてサイン会を開いた
オタワ)
(在
りもする。また,女 性の集会などの会場で出張販売を し
:
た
だ
ス
∫
要
ッ
じ
テ
リ
ク
ラ
需中:
」
1作
麗女 の ス ペ ー ス菱
12号 で ご報告 しま したとおり,海 外の情報セ ンターや
フェミニス トブ ックス トァなどとの情報交換の約束 を果
すため,た だ今編集室では,北 面和子 さんの翻訳で「 英
文版 ウイメ ンズブ ックス」の制作 にとりかかって います。
無償で ご協力を頂 いている翻訳者 の北面和子さんを ここ
==念 願 の資料室を兼ねた談話室が
ウイメ ンズブ ノクス トア 2階 に誕生
!保 存の テープも間けます
!
で感謝とともに ご紹介致 します。
1952年 大阪生まれ。関西学院大学 日本文学科修士課程
修了後渡米。独立独歩 とカルチ ャー シ ョックの試行錯誤
の 2年 間をニ ュー ジ ャージー州で過 ご し,後 ペ ンシルバ
ニア大学東洋学科助手を 4年 務 め昨年帰国。現在 アメ リ
カ人の夫, 2児 と広島在住。第 2次 カルチャーシ ョック
体験中。 翻訳業。 “海外において ,情 報不足か ら日本 の
現状が正確な形で捉え られていないのがとて も残念で
日本のありのまま の情報 (特 に女性 に関するもの)を 海
,
外 に提供 したい というのが私のイ
言条です"と い う頼 もし
い味方です。
!お 茶 の用意 もあります
:
!会 合 もで きます (15名 まで)!
使用時間 ウイークデー
ll「
キ^ψ
5“
寺主
`!
ウイメ ンズ
一新 連載一
第13号 1984年 12月 5日
ブ ックス
訪 問 ウイ メ ンズ ブ ックス
/ハ ウスワイ フ」 の
「 本音 で生きよう 。
杉原
秋晴れの一 日,今 も静かな “山あいの村"と い うたた
ずまいの鞍馬 に,杉 原 さんをお訪 ね した。
登喜子 さん
馬 の 旧家 に四十年,未 だによそ もの とい う気がするそう
だ「
。嫁 は建具,家 をそれに合わすわけにはいかん」 と言
「 三年前友人 の 中西さんが ゥイメ ンズブ ックス トァを
われ続 けたが,彼 女はそんな環境に埋れ ないで,街 へ出
開いたので , フェ ミニズムの書や女性学の本を手 にする
かけて い って友を作 った。11立 期のひ ととき会 (朝 日新
ことが増えま してね,私 も私な りに主婦歴四十年近 くの
聞ひ ととき欄投稿者で作 っている会)に も入会 した。本
間,絶 えず直面 して きた女性問題をまとめてみたい とい
書はそ う した多 くの仲間 たちとの交流や体験の中か ら生
う思 いにか られて この本を書いたんです」 と杉原 さんは
まれた ものだとい う。
語る。本書 は三 作 目の書 きおろ しである。
「“
主婦なんで
いわないで"(雄 渾社)を 十年前に出版 したとき同居 して
「 この本が出て,あ あよ くぞ書 いて くれた,い つで も
思 って る ことばっか り,こ れは夫に読ませ るべ きやわ
いた舅は F主 婦 に誇 りを持てないよ うな女 は け しか ら
とて も痛快 ,胸 がスー ッとしたなどそれは沢山の共感の
ん」 と,そ れは不気嫌にな ってね,今 度の本は,こ の舅
言葉やお手紙を頂きま した。フツーの主婦 の気持をフツ
,
がす っか り老 いて 洸惚の人 にな って しま ったか ら書けた
ーの主婦 が代弁 した形 とな って感慨 が一 緒 だか ら評判よ
のか もしれないわねえ」 としみ じみ語る彼女は老人間題
いみたい。若い人か ら
『 だんぜん母に読ませたい本です』
一 と女性 との関わ りを真剣に考える一人で もある。
幼ない頃か ら,性 差号1敏 感症 だ ったと自認する杉原さ
んは小説家志望の夢を抱いて和歌山か ら上京 した。だが
良妻賢母教育 の女子大 にも疑間を もって,戦 争末期の混
とい って もらったのがとて も嬉 しか った,ほ んとに書い
て良 か ったと思 っています」 とい うことだ。
つ け加えると,こ の本 の面白いイ ラス トは杉原さん自
身が描 いた。多才な人である。(明 )
乱の中,一 度 のお見合いであ っさ り結婚。以来京都は鞍
パ ックナ ンバ ー の ご 案 内一一
―― ウイ メ ンズ ブ ック ス
1982年 度版
全 5冊 1000日
創干」
号
特集 か らだ 。性・ 心理
第 2号
特集 女性論・評論
(松 香堂刊
1300円
0743〕 )
〔
発行年度を ご指定の上,振
替にてお申 し込み下 さい。
1983年 度版 全 4冊 1000円
自伝・ 評伝
主婦 。結婚
女性史
教育 。こども
第 3号
特集 労働
法律
福祉
連1女 ミニ コ ミの女たち① 「 女 たちか ら女 たちへ」
の三木草子
書評 「 女 と自由と愛」
第 4号
特集 消費者問題
老後問題
民俗 。社会
ミニ コ ミの女 たち③ 正路怜子
書評 「寛女 の論理」
第 5号
特共 資料 ミニコ ミ情報 183冊 (以 後継続)
ミニ コ ミの女たち③ 熊本家族史研究会
書評 「 大 正女性史 上巻」
第 6号 (本 号よ り解説付 き目録)
ミニコ ミの女たち
特集 女性論・ 評論・ レポー ト
ジ
ョキ
④ 女性解放合同事務所「
」
書評 「 フェミニズムの歴史」
第 7号
特集
第 8号
特集
第 9号
特集
結婚 。家庭・ 家族
最新刊案 内 (以 後継続)
ミニコ ミの女 たち⑤ 「地域一家族」の岩崎美穂
ミニ コ ミの女 たち⑥ 沖縄県女性史
女性史
研究会
書評 「 考える女 たち」
ミニコ ミの女 た ち⑦ 「おんな
自伝 。評伝
の飯逆」の久野綾子
書評「 血 と言葉」
第13号 1984年 12月 5日
ウ ィメンズ ブ ッ ク ス
ウイ メ ンズ ブ ック友 の 会主 催 に よ る
一
第
2回
「女
講 演 会 報 告 ―
の
し た」
あ
講
師
樋
口 恵
子 氏
山一 ホールにおいて,樋 口恵子氏を講師にお招 きして講演会を開催。
の
300名 参加者 とともに講師の熱 のこもったお話をお伺い しま した。
さる10月 27日 京都
動 きのゆるやかな時代 においては一 ,二 代 前 の 先 祖
の方法 ,文 化を受けついでいけば大過な く過 ごせた。現
の世界。過去 に問題のあ った夫婦は夫が倒れ,夫 婦のカ
関係 が逆転すると妻が夫をいび り出す。かな しくも滑稽
在私 たちは変動の時代 に生 きている。自分 たちの時代が
初代 とな って,新 しい文化を創造 しなければな らない
お手本 のない時代である。 日本 は世界で も例をみない急
な世界。夫婦 とは,自 分の したいことの志を一人一人 が
持 ち,お 互 いに助けあうことによ って生涯の伴侶となる
もの「
。夫は外,妻 は家庭」 の性別役割分業の考え方 だけ
激なス ピー ドで高齢化 している。21世紀 に老齢期を迎え
で は,末 子が結婚 してか ら,20年 間 もある夫婦生活を乗
る人 々にとっては大 きな問題である。21世 紀 はおばあさ
りきることはで きない。
んの世紀。高齢化社会 の主役は女性です。人生50年 であ
った時代 とは異 った「女性 が創る老後の文化」を考えて
女性 は子育てを終え,夫 よ り早 く社会の窓際族になる。
女 は外に出て窓際族同志手を結び合 いネットワークづ く
いかなければな らない。 9月 に神奈川県 の「 高齢化社会
,
をよ くする女性たちの会」 の シンポジウムで長洲知事が
りをは じめる。夫が10年 遅れで管理社会の窓際族にな っ
た とき,妻 は夫 の倶1に はいない。男の社会参加 は会社参
「 変えるべ きものを変えてい く勇気と,変 えることので
きないものを受け入れる冷静 さと,こ の二つを正確に見
分 ける英知」の必要性を述べ られたが,ま さにその通 り
加であ って ,男 は窓際族同志手を結びたがらない。
これか ら私 たちが迎える高齢化社会 は老いをより長 く
より大ぜ い生 きる女性 が リーダーシップをとってい くこ
大切 なことだと思 う。今までの人生哲学 は上 り坂の人生
しかその視野になか った。50歳 以降の下 り坂 の人生哲学
とので きる社会である。女性 1ま 未来を拓 く力をもってい
を倉
出 したい。
`り
では親85歳
高齢化社会
,娘 還暦。親子揃 って老人 クラ
ブとい うことになる。WHOの 調査では日本 の老女75歳
の 自殺率は世界第 1位 。75歳 の女性 の 8割 は夫を既に失
っている。子どもは50歳 代で,社 会の中堅 , リーダーと
して多忙,自 分 のことで精一杯。かつての良 妻賢母教育
,
る。
老後をよ りよ く生 きるためにどうすればいいかとい う
発想 にな ってはな らない。今を精一杯生 きられない人間
「人 はそう
が老後だけ急に美 しく生 きられるはず がない。
生 きたように しか老いを生 きられない」のだか ら。ブツ
プツ文句ばか りで,夫 を粗大 ゴ ミに して しま った女性 に
には,自 分 の生 きがいを育てるとい う視点 が欠 けていた。
も責任がある。人生不完全燃焼 よ,さ ような ら。今 をよ
りよ く生 きま しょう。未来はそのときが くれば現在 にな
そのため独 り淋 しい老後を送 る老女 たち。
るのですか ら。
これか らは夫婦関係 もいやおうな く問 い直 される。か
って男の横暴 に泣か された女たちも,老 後は「父帰 る」
(記 録
木下)
※ ウイメ ンズブ ックス トア 2階 資料室に講演会の録音テープを
保存いた しますので,ご 利用下 さい。
「Bringing up Giris」
邦題「女 の子の育て方」樋 口恵子著の英訳版を富井明子訳で ウイメ ンズブ ックス トア松香堂か ら 1月 初旬
発売 /
英文テキス トに最適。女性問題の入門書ともいえる このすばらしい本を,高 校,大 学の英語の先生方 どう
かテキス トにお使 い下さい。会員 の皆様方 も,是 非英語 の勉強にお役立て下さい。
◎ 樋 口恵子著「 たった一度の女の人生」が光文社文庫 に入 りま した。
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ウ ィメ ン ズ ブ ッ ク ス
第13号 1984年 12月 5日
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評
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「 藤 の 衣 に 麻 の 裏」 〔
富
岡
多恵子
中 央 公 論 社
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生殖 の 目的だけの性な らば,エ クスタシー もクライマ ックス もな しに子供を得 る ことはで
きる。 しか しヒ トは性に眩量 ,エ クスタシーを求 めている。「死 ぬ,死 ぬ」 と叫びつつ死に接
す る幻想を求 める。 これは,生 産 を原理 として生 きる「 日常」か らはずれて「非 日常」 の体験
をせんとす ることである。 (略 )だ か ら「 結婚生活」 という日常 の 中で ,男 女 ともにウワキ願
望 (「 ブ
F日 常」へ の願望)が 生 じるのは,当 然 といえる。一一性の非 日常性 (P33)
★ 「 主婦 」 だ けが「 生活」を全的 に マネージ じうるという思いこみで,「 17放 された人間」
とか「 人間 らしい人間」 とい う幻想 の幸福に居直 ることは,だ れの幸福 の糸 口に もな らない。
(略 )「 主婦 」解体 には,男 女 ともに意識の変革 と制度 の変革 の両面攻撃ですすむ しかないだろ
う。 しか しそのために,男 女 ともに,産 業社会の部分化によつて生命が疎外 されて い る ことを
深 く認識する必要がある。女が楽 を してい るとか,男 がつ らい思 いを して い るとかの愚痴や異
性 への攻撃ではは じま らない。「 そんなに家庭か ら外 へ 出た り仕事を したいのな ら男 と代 って
くれよ」 とい うよぅな単純なヤユ が,相 当のイ ンテ リ男性か らさえ出て くる絶望の 中ですすま
ねばな らないのである。一―「主婦 」解体 (P88)
★ フェミニズム は,女 がい まだ充分 に「 自然」 であるとの ヒ トの思 いこみに対 して ,女 もも
はや「 自然」ではない,と の異議申 し立てではなか ったのか。女 の問題が,女 だけの 問題でな
いの はこの点 においてで ある。 (略 )つ まり,そ の反 自然主義を超克 して の ち, ヒ トの「 自然」
を もう一度男 といっしょに考えようとしたはずである。一―「 自然」幻 想 (P202)
簡潔な文体が表わす,こ れ らの概念の新鮮 さに,自 分 の感受性 のア ンテナが ピンと反応す
るのを感 じる方 ヘーーぜひこの富岡多恵子氏の最新 エ ッセー集を読まれたい。13年 前 に出た同
じ著者の「 わた しのオ ンナ革命 」 に もシゲ キと影響 とを受けたが,こ の本 は前著よ りもよ り女
の 問題についての思索がクリヤーにな っていて,頼 もしい。女 の問題 を女だけの問題 にとどま
らせ ず,文 明全体の行 く末を視野に入 れた鋭い洞察で,新 しい時代到来 の予感 も随所で させ得
て ,読 み ご た え が あ った 。
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(村 井
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原
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稿
致 します。
募
集
「 あなたの情報 。私 の情報」。あなたの主張,伝
えたいこと,知 って欲 しい本,御 意見等に御利用
くだ さぃ。400字 以内。 住所 とお名前 ,電 話番号
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のため。 上記両方 とも次号の締切 は 1985年 1月
末 日。
宛先は 602京 都市上京区下立売通西洞院西入
松香堂書店「 ウイメンズ ブ ックス係」です。
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恵 子)
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編 集 室 か ら
◎今年 も残 り少な くな って ま い りま した。 さる10月 に友
の会員数が1000名 を突破いた しま した。皆様のご支援
のおかげとスタッフー 同感謝いた してお ります。1985
年 か らは海外書籍情報 も随時掲載 し,ま すます紙面を
充実させたいと頑張 ってお ります。 ご期待下さい。
◎本号よ り上野千鶴子氏 の連載 と「訪問 ウイメ ンズブ ッ
クス」 が新 たに加わ りま した。
◎特集 目録は紙面の都合上 ,老 後問題のみにな りま した。
子育ては次号 (3月 発行 )に 特集いた します。
◎ この会報は入会お申 し込み頂いた方にのみ 発送 してい
ます。会費未納の方で きるだけ早 くお振込 み下さい。
その際,来 年度分 1,500円 (据 置)を 一緒 にお振込み
頂けると大変有難 いです。来年 も無事発行が続けられ
ますよう,会 費はお早 目にお振込み下 さい。なお,ご
継続 なさらない方 は,す ぐお知らせ下 さい。どうかご
協力を よろ しくお願 い中 し上げます。
◎来年 1985年 は国連婦人の 10年 目です。皆様 どうぞよい
お年をお迎え下さい。
(木 下明美 。中西豊子)
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