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協議事項 - 高知県

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協議事項 - 高知県
協議事項
1.脳卒中患者の搬送基準
1.脳卒中患者の搬送基準(脳卒中スケール)
脳卒中患者の搬送基準(脳卒中スケール)について
(脳卒中スケール)について
救急隊が脳卒中の発症を強く疑い、患者を脳卒中センターまたは脳卒中支援病院に迅速
に搬送することにより、早期に適切な治療を受けられ、救命率が高まり後遺症の発症が軽
減されると考える。
脳卒中を疑う判定方法(脳卒中スケール)としては以下のものが知られている。(資料3
参照)
1)KPSS(倉敷病院前脳卒中スケール kurashiki prehospital stroke scale)
病院到着前の脳卒中患者を抽出し重症度を点数化したスケールであり、t-PA適応とな
る傷病者の抽出を目的としている。他スケールが脳卒中の抽出のみを目的とする点が異な
る。
2)CPSS(シンシナティ病院前脳卒中スケール The Cincinnati Prehospital Stroke
Scale)
身体的検査のみに基づいている。救急隊は、顔面の下垂、腕の筋力低下、言語障害の3点
の身体的所見をチェックする。救急隊員により評価された CPSS に一つの異常が見られた
とき、59%の感度と 89%の特異度がある
3)LAPSS(ロサンゼルス病院前脳卒中スクリーン Los Angeles Prehospital Stroke
Screen)
意識障害をきたす他の原因(痙攣や低血糖の既往歴、など)を除外診断することを必要と
し、その後3つの診断カテゴリ―笑顔やしかめ面、握力、腕の筋力―のうちのどれかに左右
差が無いかを同定する。LAPSS には、97%の感度と、93%の特異度がある
出典;PSLSコースガイドブック、ISLSコースガイドブック、アメリカ心臓協会(AHA)の心肺蘇
生法ガイドライン 2005
前回の脳卒中医療体制検討会議では、現場が使いやすいスケールを使用してもらえばよ
いという意見があった。
救急医療協議会からは、脳卒中医療体制検討会議の意見を伺いたいとのこと。
脳卒中医療体制検討会議から救急医療協議会やMC委員会に提案をすれば、救急の現場
でも活動しやすいとも考えられる。
1)当会から脳卒中スケールについて提言を行うか
2)その場合どのスケールを推奨するか
2.地域
2.地域連携パス
地域連携パスの現状と課題について
連携パスの現状と課題について
1)高知中央医療圏 脳卒中地域連携パス
2)幡多圏域医療連携パス
の報告
の報告
3)今後の運営について
・評価について
診療報酬の改訂によりかかりつけ医も参加するようになっている。その現状は。
必要であれば連携促進のための講演会の開催などを
脳卒中連携パス終了後にリハ連絡票に移行することが、煩雑であり、診療報酬も無
いため行われていない。
パスの使用についての現場の意見は反映されているか
専門科が使いやすいものであるか。簡素化の必要性はどうか。
歯科との連携は
・ネットを使用したリアルタイム化について(前回委員からの意見を受けて)
○地域医療再生計画
安芸保健医療圏連携推進事業については未確定。行うにしても24~25年度。
中央医療圏のICTネットワーク事業も未確定、これも 25 年までの事業。
幡多は幡多けんみん病院が中心となって「しまんとネット」を構築(H22.4)
→ネット化した場合、パスは診療報酬と関係しており、運営は管理団体が行うことが望
ましい。
3.脳卒中データバンクについて
3.脳卒中データバンクについて
・他県の状況
脳卒中連携パスのデータを集計している県は存在しない。
データベース化予定は 2 県(石川、広島)
データベース化検討予定は 5 県(千葉、
、神奈川、福井、高知、佐賀)
その他のデータ収集例は
○岩手県は平成 3 年から脳卒中患者登録事業を行っている。
(委託先;県医師会)発症
日時や地域、帰転などを記載する
○岡山県は急性期医療機関の要件についてデータを提出してもらい各医療機関へ提供
している。
(脳卒中患者数、t-PA使用症例数など)
○島根県は脳卒中患者登録事業をH9年から行っている。現在、全県の半分程度。発症
状況を把握し、予防対策に役立てている。(例 高血圧対策)これの他に、島根大学医
学部の神経内科医のネットワークでデータを集めている。
高知県におけるデータベース化は県の政策を行う方針に役立つようにと考える。
例;発症からの病院搬送時間や治療開始時間
t-PA使用症例数
在宅復帰率
など
4.医療計画の遂行目標について
項目
制定時の直近値
年齢調整死亡率
男性
(10 万人あたり)
65.2(H18)
目標
現状
男性 58.7
男性 62.5(H20)
女性 32.3(H18)
女性 29.1
女性 37.2(H20)
脳卒中センター または
安芸 2、中央 18
全医療圏とも直近値
安芸 2、中央 18
脳卒中支援病院
高幡 3、幡多 2
以上
高幡 3、幡多 2
1)目標値の悪化:計画施行前の値であるので、効果判定の視標とはならないと考える
2)目標の数値変更や項目変更については必要なしでよいか
5.その他(報告事項)
5.その他(報告事項)
・へき地医療情報ネットワークを活用した脳卒中急性期の医療連携について
県立安芸病院は導入済み。
他医療機関は、システムの管理会社が変わったことに伴い、接続が遅れている。
11 月から来年 2 月までの間に東から西へ随時接続される予定。
室戸病院
H22.11 月末
田野病院
H22.11 月末
いずみの病院
H22.12 月末
高知脳神経外科
H22.12 月末
須崎くろしお病院 H22.12 月末
高知赤十字病院
H23.1 月末
くぼかわ病院
H23.1 月末
愛宕病院
H23.2 月末
四万十市民病院
H23.2 月末
・脳卒中リハビリテーション看護師の育成について
脳卒中リハビリテーショ
1.
脳卒中患者の重篤化回避のためのモニタリングとケア
ン看護
2.
急性期から病態に応じた活動性維持・促進のための早期リハビリテーション
3.
脳卒中患者の急性期・回復期・維持期における生活再構築のための機能回
復支援
静岡、愛知、大阪、熊本 の施設でしか認定されない。
→再生機構のコメディカル資質向上支援事業で。病院や学校単位での申請になる。
(つまり、
他の専門看護師やコメディカルの研修との調整が必要)
H22 年度 一医療機関 200 万円の上限有 X 4 団体 (来年度は未定)
申請要綱は地域医療再生機構のホームページからダウンロード可能
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