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研究・提案一覧(PDF:355KB)

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研究・提案一覧(PDF:355KB)
平成28年度庁内ベンチャー事業 研究・提案一覧
番号
研究テーマ
提案概要
研究の背景
大規模な災害が発生した場合において、1人でも多くの府民を救助するためには、災害現場での救助活動に当たる警察官等個々の能力の高度化の
ほか、平素から各機関の効果的・効率的な連携を図る体制の構築が課題となっている。
産学官連携体制の構
1 築による京都府の災害
施策提案
対処能力の向上
救助を行う行政機関、DMAT等の医療機関、大学等の学術機関、京都府内の民間事業者等、産学官が連携する体制を構築し、その体制で、効果・効
率的な連携を行うための資機材の開発、各機関が災害現場で連携を図るための救助手法の理解等を恒常的に行うことで、京都の各機関の災害対処能
力の向上を図り、府民の安全・安心を実現するとともに、京都府内の民間事業者の活用により、京都府内の産業界の発展に寄与するもの。
研究の背景
近年、法科学の知見を活かした科学捜査に対する期待が急速に高まっており、京都府警察においてもDNA型鑑定に代表される様々な手法の利用が
広がっている。しかし、実際に捜査を担う警察官は科学の非専門家であるため、科学的手法の十分な理解や効果的活用が難しい場合がある。
我々はこのような問題が警察官のみならず法曹三者や裁判員となる市民にも共通するものと考え、非専門家が法科学の知見を有効に活用できる方
世界一安心・安全のま
策について検討した。
2 ち京都を目指した科学
捜査力の強化
施策提案
京都府立大学に日本初の法科学研究教育拠点を設置する
具体策:①京都府立大学に科学の専門家と非専門家を結ぶ法科学コミュニケーターを採用
②警察職員が法科学先進地オークランド大学に留学し、学位取得と教育システムの輸入を図る
研究の背景
府内の交通事故件数・刑法犯認知件数は減少しているものの、児童・生徒を取り巻く環境は厳しい状況にある。交通事故や犯罪を事前に回避するた
めに、疑似体験するというのは大変効果的であり、参加・体験・実践型の安全教育は大変重要視されているものの、人的・場所的・費用的な課題があ
り、十分に行われていない。
産・官・学連携による犯
そこで、体験型の安全教育を活発に行えるようなシステムとその枠組みを作ることで、児童、生徒の安全力の向上を目指す。
罪・交通事故等を想定
したリスク回避トレーニ
3
施策提案
ングシステム(疑似体
「リスク回避トレーニングシステム(疑似体験ゲーム)」の開発と普及
験ゲーム)の開発に向
テーマ :いつでも・どこでも・何度でも学べるシステム、楽しみながら危険を学べるシステム
けた研究
コンセプト:①学校での安全教育に組み込めるもの
②無料で公開し、府民が自由に利用できるもの
③歩行者体験の他、自転車、自動車等、様々な行動でのシミュレーションが出来るもの
④シミュレーションのうえで、ショッキングな映像が流れるもの
番号
研究テーマ
提案概要
研究の背景
京都府では、昨年の10月大麻所持で府内高校生の5人が逮捕、10人が吸引を認めるほか、11月には小学生6年の児童が兄の大麻を吸引するとい
う大変ショッキングな事件が発生した。
ぼくらNO!ドラッグプ 世界有数の観光都市であり学生の街である京都から、大麻を始めとする違法薬物を撲滅するため、取締機関や非行防止現場、薬物経験者等への調
ロジェクト
査及び大学生を対象としたアンケートの結果等から、若者への薬物乱用防止啓発について考察する。
4 ~若者への最も効果
的な アプローチの提 施策提案
案~
「きょうとぼくらNO!ドラッグプロジェクト」の実施
①SNS等で話題となりやすい啓発動画を作成(学生コンペ開催)
②鴨川×プロジェクションマッピングでの動画放映
③市内各所の街頭ビジョン、カラオケ、映画館、ネットカフェ等での動画集中放映
研究の背景
事故や病気で脳を損傷した後に生じる高次脳機能障害の相談を受ける中で、小児期に受傷された子どもの相談を受けることが増えてきた。相談の
ケースの多くで、障害の診断がされずに復学されていたり、府内に子どもの脳損傷後の後遺症について相談できる支援機関がないために、本人や家
小児期発症の 高次脳 族、学校側が生活場面や学校場面で困っている状況にあることが見えてきた。障害を受けた子どもが障害を持ちながらも地域で成長していくためには、
機能障害児の支援体 子どもとその家族を支える支援機関の設置と、医療や教育をはじめとした支援機関の連携を構築することが必要である。
5
制と教育機関との連携
の構築
施策提案
脳損傷後の後遺症について相談できる相談支援機能を有する機関と、診療訓練機能を有する機関との連携による京都式支援機関の設置
特徴 ①府内どこに住んでいても支援が受けられる
②子ども本人だけではなく、家族、教育機関も支援の対象とする
研究の背景
治療法の進歩等により、小児がん等の小児疾病患者の治癒率は向上している。
一方、若い時期での長期療養や治療は、進学、妊娠・出産等、患者のその後の人生に大きな影響を及ぼす。
特に、院内学級のない高校生への学習支援や、将来の妊娠・出産するための生殖機能の温存(妊孕性温存)に対する支援は喫緊の課題。これらの課
題に対する施策を講じることが、若年性患者の将来の不安を払拭できる一助になると認識。
6
若年性患者への京都
式総合支援対策
施策提案
<長期療養高校生への学習支援>
・小児がん拠点病院における高校生学習支援モデル事業、長期療養高校生の単位認定に係る関係機関研究会開催
<妊孕性温存対策>
・がん医療・生殖医療ネットワークの構築、妊孕性温存医療機関の指定及び支援のための補助、妊孕性温存に係る費用助成及び
患者説明用資材の作成
<共通事項>
・事業周知のための広報・公開講座の開催
番号
研究テーマ
NICU(新生児特定集
中治療室)からはじま
7
る新たな連携ネット
ワーク
提案概要
研究の背景
出生数は減少しているものの、救命率の改善により低出生体重児(2,500g未満)の出生割合は増加傾向にあり、京都府内のNICU入院患児は約1,300
人いる(平成26年)。京都府では、NICU退院後、医療的ケアを必要とする子どもの療養環境を整備するため、平成25年度から「在宅療養児支援連携事
業」を実施している。
一方、NICU入院歴のある子どもを持つ保護者から、子どもの発達に関する不安の声がある。先行研究では超低出生体重児(1,000g未満)が6歳時に
約2割が知的障害、約1割が発達障害を指摘されるというデータもある。
そこで、NICUを退院する子どもの成長発達を促進するとともに、保護者の安心につなげるため、本府の既存事業を活用しながら、NICUからはじまる
新たな連携ネットワークについて検討する。
施策提案
①NICUからの発達検査と相談機会の確保
②在宅療養児支援連携手帳に発達検査の受検パスポート機能を付加
③既存のWebシステムを活用した関係者同士の情報共有
研究の背景
医療制度改革の中核に位置づけられる地域医療構想の実現には、「医療的ケアを必要とする患者が住み慣れた地域で暮らし続けられること」が大前
~医療制度改革にどう
提となる。日本とは制度が違うものの1950年代から「病院(施設)から地域への移行が進む」ヨーロッパの先進事例を中心に、研究を行った。
向き合うべきか~
制度改革成功の鍵を
8
施策提案
握る「在宅療養のこれ
「京都式在宅療養・安心創造事業(仮称)」
から」を考える
①退院後も、定期的な体調確認 「マイ看護師 によるサポート」
②症状増悪時に病院専門職チームによる支援 「在宅統合ケア支援チーム」 派遣
③日常の医療相談 「暮らしのナースステーション」開設」 (将来的には予防機能も備える)」
研究の背景
社会を担う主体が多様なものになり、その抱える課題やニーズも、主体の数だけ多様なものになった。こうした状況下で、我々行政に求められるニーズ
も多様なものになりつつある。
京都府も例外ではなく、このような多様化したニーズの中、業務量が増加し、日々の業務に忙殺され、業務における省力化や効率化が図られず、職員
健康福祉部発 京都府
の意識低下、組織全体の弱体化が危惧され、結果的に府民満足度の低下につながることが危惧される。
職員「1UP」事業 ~こ
9
そのような中で、業務の効率化のための仕組みを提言する。
うして、業務は改善す
る~
施策提案
①京のレポート(日報)
②カイゼンGO(執務室の整理整頓)
③引継グランプリ(引継書の表彰システム)
番号
研究テーマ
提案概要
研究の背景
農福連携事業を推進する上で、就農者人口の減少や耕作放棄地の増大など地域経済の停滞が見られる。これらの現状に対して、人と農地をより一層
農福連携キャリアパス つなげ、誰もが農業に参画できる仕組みが必要であると考えられる。
の構築
10
~障害者の就農促進 施策提案
で地域再生へ~
①経験の長さと作業工程を軸として農作業の習熟度を資格として表す京都版キャリア資格の導入
②京都版キャリア資格の運営、就農希望者への技術指導及び土地の斡旋を行う就農ジョブ・オフィスの新設
上記2つの提案をもとに、雇用の促進と地域産農産品の消費増大をとおした地域経済循環をめざす。
研究の背景
○京都丹波の須知並びに農芸の2つの農業系高校は地元の子ども達が進学や就職で京都市内に流出し定員割れしている一方、農業に興味が薄い京
都市内の子ども達が入学し、遠距離通学などの負担により、中退者がいる。
○また、この地域は少子高齢化が進展し、担い手不足等の課題がある。
○地元のみならず全国から生徒を集めることに成功した先進事例を踏まえながら、両校の強みを生かし地域と連携して生徒が集まる施策を検討する。
京都丹波の教育振興
及び地域振興
11 ~全国から来た子ども
達を森の京都で育てる
施策提案
~
①未来志向カリキュラムの創設により、子ども達の興味が深まる、地域と連携した地域づくりにつなげる。
②丹波自然運動公園旧宿泊棟を両校の寮として整備するとともに、トレセンの有効活用により全国から生徒を受け入れ地域の活性化につなげる。
③地域連携組織を創設し、①・②を実現し、地域活性化を図る。
研究の背景
訪日外国人は年々増加傾向にあり、京都の自然と歴史を体感できる国定公園の活用を通じ、訪日外国人を取り込むことは地域活性化へとつながる。
他方、訪日外国人が日本で観光する時の課題(言語や交通手段、情報取得)は多く、その課題を取り除くことが必要である。
他の自然公園や自治体、先進事業者の取り組みを踏まえ、ICTを活用した国定公園の利活用手法と広報戦略を検討したものである。
国定公園の価値を高
12 める利活用手法と広報 施策提案
戦略の検討について (ICT環境整備)
・アプリやWiFiを通じて、訪日外国人の旅をサポート
・電気自動車等の交通整備でアクセスや周遊手段の選択肢を拡大し、次世代型EVモデルを構築
(戦略的な情報発信)
・国定公園の魅力が掲載されていない雑誌やサイト、世界最大級の旅行予約サイトを活用
番号
研究テーマ
提案概要
研究の背景
聴覚障害職員は、日常業務や研修時に十分な情報保障がなく、働きづらさ、スキルアップの困難さをかかえている。
職場や研修等での情報保障制度が確立できれば、聴覚障害職員の雇用環境が改善され、聴覚障害者雇用のモデルが確立できる。
また、これまでの聴覚障害者への情報保障(手話通訳・要約筆記・PC要約)は手配や費用、人材不足等の課題があり、新たな情報保障制度の確立が
求められる。
聴覚障害者への情報
保障施策について(コ
13
ミュニケーションツール 施策提案
の活用)
①聴覚障害者、一人ひとりに応じた情報保障・・・新たな情報保障制度の提案
②聞こえのレベルに応じた情報保障による研修の実施と、聞こえない人の働き方のロールモデル作り
③聴覚障害の特性について理解があり、コミュニケーションに困らず、気軽に相談ができる窓口の設置
④一緒に働く職員向けの合理的配慮を学べる研修
新しい情報保障として音声翻訳アプリ「UDトーク」を導入し、庁内・府立学校・府庁の窓口・府立施設等での、聴覚障害者への情報保障に活用する。
研究の背景
水道事業は多くの市町村で
①水需要の減少 ②老朽化・耐震化への対応 ③技術の継承(職員削減と高齢化)
の課題を抱えており、その解決には、「広域化」 「公民連携」 「技術支援」 の手法を用いるのが
有効とされる。
14
公民連携による市町村
水道支援
施策提案
安心・安全な給水の維持・充実に必要な体制を実現するため、公・公・民連携による公民企業体の設立を提案。
市町村のニーズに応じて公民企業体が複数水道事業を受託する管理や業務の一体化・共同化によって、効率的な管理が可能。
公民企業体職員は民間リソースを中心とし、一部現役・OB府市職員の派遣により府全体で技術者を確保。
撤退リスクや委託料上昇に対しては、公の出資により企業体へのガバナンスが発揮。
地元業者と連携や配慮も可能となり、府全体で技術者を確保し、新規事業の展開によって地元雇用を創出。
研究の背景
平成23年12月議会において、知事が京都向日町競輪については中長期的に存続は難しいと発言。その後、競輪場の収支は黒字化しているが、施
設の大規模修繕も必要な中、その運営は引き続き厳しい状況。そんな中、この3月に平成29年度から3年間の包括委託を実施し、その間に競輪場の利
用計画を検討するとの報道があった。
Yozorano-Mukou プロ
これらを踏まえ、我々のグループは、29年度からの利用計画の検討に先駆け、利用計画のたたき台となるような提案(事業スキーム等を含めて)を行
ジェクト
15
う。
~向日町競輪場のパ
ラダイムシフト~
施策提案
①多機能ドーム型自転車競技場の建設
②京都府実質負担ゼロ・債務保証ゼロへの挑戦
③向日市の行政課題の解決
番号
研究テーマ
提案概要
研究の背景
国から地方への権限移譲が行われてきた一方で、多くの自治体は人口減少問題やそれに伴う税収の減少等といった共通の課題を抱えている。その
中で、多様な課題やニーズに対応し、効率的な事務処理を行っていくことは、特に小規模自治体単独では困難になりつつある。
限られた人材・財源の中でも、より有効な行政サービスを行うための手段として、自治体間の連携を検討するものである。
自治体間の連携につ
いて
16
~新たな形を目指して 施策提案
~
「KYOTO式連携協約」の締結
・京都府と各市町村で1対1の連携協約を締結
・広域振興局に「ローカルアンバサダー」を配置し、市町村間の連携を支援
・複数市町村が抱える課題の解決のため、共同で施策を展開(スケールメリットを活かせる分野での事務の共同化促進等)
府内各地域における
17 縮小現象の量的分析
に基づく政策提案
研究の背景
地方分権改革は20年を経過したが、自己決定を行う主体として登場した地方自治体の政策立案能力はどれだけ向上したか。独自条例や施策の量的
拡大は見られるものの、こうした拡大が、政策の質や各地域の状況をどれだけ・どのように改善させたかの定量的な分析はあまり見受けられないように
思われる。それは、とりもなおさず、そうした分析を可能とするデータや分析手法がいまだ十分に確立・整備されていないからである。
他方で、同じこの20年というスパンで世界的に見ると、イデオロギーだけで政策を決定するのではなく、エビデンスに基づいて政策を議論し決定する潮
流が見られる(イギリス、アメリカ等先進国での取組から、開発援助を通じた途上国への展開など)。
とはいえ、政策決定・効果検証のための因果関係の特定は困難ではある。大学等研究機関による大規模調査に基づく政策提案もなされているが、国
レベルのものがほとんどであり、また、継続的な調査が予算・組織的な制約もありできていないのが現状。さらにはすでに実施されている各種調査をど
れだけ活用できているのか。
そうしたこともあいまって、行政と専門家との間では、「理論と現実は違う」「仮定に基づく理論はあくまで理論」といった研究と実務とのコミュニケーショ
ンの難しさ、自己制約もあって、地方自治体、とりわけ市町村単位でのデータ収集とそれに基づいた議論はなかなか進んでいないのが現状と言える。
国においては、統計の正確性の議論(GDP算定、消費者物価指数、ネット購買の把握など)や、地方創生の動きの中でRESASの登場のように、「OK
K(思い込み、勘、経験)からエビデンスベースでの政策立案」という考え方に基づいた議論が進んでいる。それは今後、京都府・府内市町村にとってど
のような取組が必要になるのか。
こうしたとき、国勢調査が示す人口減少は、「人が減る」というだけでなく、各地域に様々な形で「縮小現象」をもたらしていると考えられる。例えば、府民
意識調査で現れる「住んでいる地域に、にぎわいや活気があると思う人の割合=44」、「住んでいる地域の環境が、以前に比べてよくなってきていると思
う人の割合=39」のような、意識レベルとそう感じさせる何か、である。今回の研究では、こうした「縮小現象」を量的に把握することを通じて、新たな施
策立案プロセスを検討することを目指した。
施策提案
データをフル活用したオープンイノベーションによる政策立案
①オープンデータ2.0
②大学等との共同研究
③統計調査条例の政策条例化
番号
研究テーマ
提案概要
研究の背景
京都は大学のまちと呼ばれているが、大学の知的、人的資源の多くが大学の立地する京都市内に集中している。大学の立地が少ない、もしくは無い地
域においても、より多くの大学・学生が持てる力を発揮し、積極的に活動していくためには、どのような手法が取り得るのか。現在推進している「京都のま
るごとキャンパス化」における課題、他府県の事例も踏まえ検討することで、新しい施策を提案。
18 学びの拠点づくり
施策提案
人口に対する学生数が最も少ない京都府北部地域(丹後・中丹)において、大学・学生の地域活動を支援するための拠点を設置。
活動の場所としての拠点、地域・大学・学生の情報集積、発信の拠点、情報を活用したコーディネート機能を付加することでつながる・つなげる拠点とし
て活用、大学・学生の北部地域での活動を促進。地域活性化と学生の成長と併せて、学生が地域の魅力を知ることで将来的な移住・定住にもつながる
ことを期待。
研究の背景
独自の気候・風土や歴史、文化、食、地場産業など、地域ごとに多くの創造的な資源を有している京都府。しかし、これらの魅力を十分に知り・伝え・活
かしきれていないのが現実である。これらの事実を踏まえて私たちは、それぞれの地域に合った文化芸術活動を展開できるような振興局単位でのアート
マネージャーの配置を提案する。
文化の継承・育成のた 地域の文脈を組み込み、歴史を掘り起こし、それぞれの地域に合った文化芸術活動を展開できるようなアートマネージャーの配置により、地域に根ざ
めの新たな取り組み した、「今ここ」でなければ生まれてこない独自の文化政策環境を整備していきたい。
19
~ 地域を紡ぐアートマ
ネージャーの配置 ~ 施策提案
アートマネージャーを広域振興局レベルで配置
主な役割→①アーティストと府民の“交流”が生まれる場を創出
②地域にある資源の価値を発見し、国内外に発信
③地域人材と協同し、地域に根付く文化制作環境のプラットフォームを作成
アーツコンソーシアム
京都
~文化首都京都の実
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現のために~
研究の背景
京都への「文化庁移転」が決まり、「2020年東京オリンピック・パラリンピック」開催へ向けた気運が全国的に高まりを見せる中、先を見据えた自治体で
は、いち早くアーツカウンシルへ向け着手し、“芸術文化都市”を名乗っている。名実ともに『文化首都京都』を実現するためには、芸術文化の分野にお
いても、オール京都で同じベクトルを共有し、一丸となって文化施策を推進する必要がある。
施策提案
アーツカウンシルの構成要素が個々バラバラに存在する京都において、芸術文化関連団体等を横の連携により、ひとつにする『アーツコンソーシアム
京都』を実現し、機能の統合化・戦略化通じて、地域全体の文化戦略を創出する。
番号
研究テーマ
提案概要
研究の背景
京都府は、多数の大学が集積し、ポテンシャルが高く、アジアからの留学生が多いことなどから、大学を活用したアジアの人材育成拠点づくりを目指し
て、アジアからの研修生を積極的に受け入れる京都発の人材育成システムを構築する。その際、大学、京都府、現地それぞれが得意とする知・財・人を
大学を活用したアジア 持ち寄り、すべてにプラスなるシステムを構築することが必要。
の人材育成拠点形成 事例研究として、府立医大を中心に、アジアにおける医師や技師等医療人の人材育成の方策について研究する。(ベトナムのフエ医科薬科大学との
21 ~大学、企業等と連携 国際交流事業をモデルに)
した京都発の人材育成
システムの構築~
施策提案
・大学の振興施策として、府立医大でのパイロット事業を京都府からの支援で発展させるとともに、府内の他大学において、独自で実施している同様の
事業に対しても支援を実施
・京都発となる大学を拠点とした人材育成システムの構築
研究の背景
伝統産業の拠点・西陣に近接し、堀川通の西側に6棟ある堀川団地。
昭和25年から28年にかけて建設された日本初の鉄筋コンクリート造の店舗付き集合住宅として、長年、公的住宅及び商店街としての役割を果たしてき
「アート&クラフト」に関
たが、築60年以上が経過し、老朽化や耐震性能の問題を抱えている。
する産業資源を活用し
現在、堀川周辺には、「アート」や「クラフト」に関する産業資源も多く、「アートと交流」をテーマにした堀川団地の再生にはこれら産業資源の活用が不
た堀川地域の活性化
22
可欠であるが、具体的にどのような機能が必要か、調査・研究を行う。
について
~堀川団地を核とする
施策提案
賑わいの創出~
「堀川エリアマネジメント組織の設立」
・堀川団地に関わる様々なメンバーによる、地域活性化と産業振興を担う組織を結成
・段階的に一定の収益を確保し、将来的には自立した持続可能な組織に育成
研究の背景
新規就農者数の低迷、高齢化の進行により農業就業人口の減少が進む一方、府内の一部若手農家は、グループ化を図って積極的に果物などの輸出
を行い、メディアにも大きく取りあげられている。結果、当該農家及び農産物への注目度が向上し、国内外への販路拡大が進む好循環が生まれている。
さらに、輸出をすることで農産物のブランド価値の向上等が見込まれるだけでなく、何より農家の事務能力及び経営力の向上が期待されるため、府とし
て農産物輸出の支援が必要と考えた。
「京野菜」を「Kyo23 Yasai」に! 輸出による
農産物の販路拡大
施策提案
・輸出実施主体(直売所、農家グループ)への幅広い輸出費用補助
・丹後(モデル地区)への輸出担当の配置による伴走型支援の実施及び丹後王国からの国内輸送経路の確保
・輸出に取り組む農家に対するセミナーによる情報提供及び海外バイヤーとの商談マッチングの実施
・インバウンド観光・SNS発信を活用した京野菜のPR
番号
研究テーマ
提案概要
研究の背景
花は京都で発展した華道とともに伝統文化として、果物は古来から和食の「菓子」として重要な位置づけがあり、ともに京都を代表する文化に欠くこと
はできないものであるが、生産者の減少や消費者のライフスタイルの変化に伴う消費量の低下等により、生産額もこの10年で各々5億円減少している。
花と果物は、高収益で大消費地が近い京都府では小規模産地でも有利経営が可能な部門であり、京都府の伝統的文化とともに府内農業をこれからも
支えていくために、華道家や飲食店などの実需者ニーズにも目を向け、京都らしい文化と融合した新たな生産振興を考える必要がある。
京の花と果物で「おも
24 てなし文化」増進大作
施策提案
戦!!
●京の花果物語研究会設置支援事業
●「京の花果物語こよみ」推進事業
●「京の花果物語おもてなし空間づくり」事業
●京の花果物供給体制づくり事業
●丹後果樹生産改革事業
グローバル化の中の
25 京都府の肉用牛生産
のあり方
研究の背景
京都は、すき焼き発祥の地で、高級牛肉を食する文化があり、高い育成・肥育技術を有しているが、近年、繁殖農家の高齢化・減少により生産基盤が
脆弱化していることに加え、TPP協定が大筋合意に至るなど、グローバル化の波が押し寄せている。
一方で、海外では日本食ブームとなっているとともに、日本食を目的とした訪日外国人観光客も増加しており、輸出やインバウンドに大きなチャンスが
ある。
このため、京都が持つ伝統・文化・知名度と高い育成・肥育技術を最大限活用し、子牛生産から肥育、販売、輸出まで、オール京都で取り組む府内一
貫体制とすることで、生産基盤の立て直しを図る。
施策提案
①酪農家による子牛生産
②子牛専門の育成センターの整備
③取扱指定店制度の創設
④プロジェクト協議会の設立
26
食品ロス削減の施策
について
研究の背景
規格外・売れ残り・食べ残しなどの理由から食べ物がまだ食べられるのに廃棄している「食品ロス」問題について、国内においては、世界全体の食糧
援助量の約2倍に相当する約632万トン発生しているにも関わらず、海外に比べて、問題についての認知度がまだまだ低く、その解決が進んでいない
状況であるので、その対策が必要であるため。
施策提案
①食品ロス削減を議論・実践する場の創設
②食品ロス削減の取組の実施
③食品ロス削減の取組を資金的に支援
番号
研究テーマ
提案概要
研究の背景
京都府農業では、これまで「京都」を最大限に活かした商品づくり、少量でも高品質な商品の魅力で中山間地を抱える京都に即した取組を展開してき
た。近年、消費者ニーズの多様化する中で、「お気に入り」がマーケティングの大切な要素になり、さらに「共感消費」と呼ばれる作られた過程や思い入れ
など、背景の物語に共感して購入を決めるなど、人と人との絆やつながりを求める消費が増えている。
現場でも、「これからの強い農業は人とのつながり」、「○○産から○○さん」、「○○さんファン」の大切さが指摘されており、いままでの京都府農業に
ブランド農家をプロ
なかった「人」=「イチ推し農家」に焦点を当てた取組が必要となっている。本研究では、少量だけれども丁寧な物づくりと、それを作る「イチ推し農家」が
デュース!
「共感」をキーワードにクローズアップされ、ファンに支えられてブランド農家へ成長していく、それを見本として見える化させていく施策提案の立案を目指
27
~京のイチ推し農家、 す。
イチ推しコミュニティ~
施策提案
1.イチ推し農家の見える化。やる気のあるイチ推し農家を掘り起こし、ファン、共感する人の獲得を目的とした、「イチ推し農家」公募事業
2.イチ推しコミュニティづくり。農家の魅力をしっかり伝えることで「共感」を生み、サポートグループとしてファンがファンを呼ぶしくみを作り、コミュニティ
でビジネスの種を作り出す、「イチ推しコミュニティ」支援事業
3.美味しいなど、イチ推し農家の強みとなる部分をさらに磨き、ハイグレードにするための持続的な生産・魅力向上技術開発支援
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