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Page 1 一 この実践に至るまで 授業開きに当たっては、各学年とも、 「一
― 授業開きの時期の実践 佐野 玉枝 以上、非常に拙い実践報告だが、何らかのお役に立てば幸い である。 六 補足・補充 ◦中学一年生の入門期ではクイズ形式のプリントに取り組ま せ、その復習や評価を通して、国語や読書への関心を持たせ たり、言葉を大切にする気持ちを育てたりすることも効果的 であると考える。 (資料⑦・⑧) 五 発展 ◦こうした発表活動を各学期に取り入れ、伝え合う力の向上を めざし、発展させた。 (資料⑥〔百人一首の例〕) 四 評価・定着 ◦発表の時の自己評価・感想、友達からの評価、教師の評価だ けでなく、事後の筆記テスト(資料⑤)の結果などを用いて 評価を行い、学習の定着を図る。 三 留意点・配慮・工夫 ◦後日、完成品を掲示・展示することを予告する。 ◦発表日時に、参観日を利用したり、可能なら他の先生方にも 参観したりしてもらう。(今回は学校長の参観・講評の機会 を得られたクラスもあり、大変励みになったと思われる。) 世田谷区立中学校教諭 「自分のお気に入りの一冊を友達に伝えよう」 スピーチ ― 一 この実践に至るまで 授業開きに当たっては、各学年とも、「一年間の流れ」「授業 について」 「評価について」を明示し、生徒が自己の目標を明 確にできるよう図っている。 (資料①〔平成二十三年度の例〕) また、新一年生に対しては、小学校卒業までに習得すべき漢 字から小テストを実施し、合格ラインに点数が達するまでテス トを繰り返し、努力目標を認識するように、アドバイスをして きた。 (資料②〔テスト例の一部〕 ) そして、新しいメンバーとの学級・学年での生活がひとまず 落ち着き、朝読書や図書室の利用指導・図書委員会活動が軌道 にのってきたところで、 「自分のお気に入りの一冊を友達に伝 えよう」というスピーチに取り組んだ。 国語への興味・関心を深め、楽しみながら学び、他の人との 関わり方を知り、学習ルールを理解する・させることもねらい の一つである。 二 手順 ◦B4サイズの紙の四分の一サイズのカラー用紙にレイアウト をし、色鉛筆やカラーペン等で仕上げる。 (資料③・④) ◦発表の時にその用紙を見せ、本を持参したり、各自が工夫し たりしてスピーチをする。 ◦ただ「おもしろいから読んでください」というスピーチをす る の で は な く、 「 ど こ が ど う い う ふ う に お も し ろ い 」 の か、 おすすめなのかを紹介できるように、スピーチの準備をする。 6 教科研究国語 No.194 《資料①− 1》 国語科 評価方法について 1.評価の観点 (1)項目 ①国語への関心・意欲・態度 ②話す・聞く能力 ③書く能力 ④読む能力 ⑤言語についての知識・理解・技能 (2)観点の趣旨 観 点 趣 旨 国語への関心・意欲・態度 国語に対する関心を深め、国語を尊重し、進んで表現したり理解し たりするとともに、伝え合おうとする。 話す・聞く能力 自分の考えを豊かにしたり深めたりして、目的や場面に応じ、筋道 を立てて話したり的確に聞き取ったりする。 書く能力 自分の考えを豊かにしたり深めたりして、相手や目的に応じ、筋道 を立てて適切に文章を書く。 読む能力 目的に応じて様々な文章を的確に読み取ったり読書に親しんだりす る。 言語についての知識・理解・技能 表現と理解に役立てるための、音声、語句、語彙、文法、漢字等に ついて理解し、知識を身に付けている。書写では、文字を正しく整 えて速く書く。 2.観点別学習状況の評価 A 国語への関心・意欲・態度 話す・聞く能力 B C 満点に対して 満点に対して 満点に対して 80%以上 50%以上 80% 50%未満 未満 書く能力 読む能力 言語についての知識・理解・技能 ※数字は参考例。 3.評定 ①各観点の達成率を求める。 ②観点別達成率の平均を出す。 5 4 3 2 1 90%以上 80%以上 90%未満 50%以上 80%未満 20%以上 50%未満 20%未満 ※数字は参考例。 7 スピーチ「自分のお気に入りの一冊を友達に伝えよう」 《資料①− 2》 授業方法について 1.評価の観点と学習活動との関連について ①国語への関心・意欲・態度……………… ・授業における積極性。 ・読書や言語・日本文化・言葉・文字に対する意欲・関心。 ・提出物の状況、内容。 ・忘れ物をしない、など。 ②話す・聞く能力…………………………… ・スピーチ。 ・聞き取りテスト。 ・授業における発表。 ・人の話の聞き方。 ・話す・聞くことに対する知識 (インタビューや会議形式など) 。 ③書く能力…………………………………… ・要求されている内容に沿って、相手にわかるように書い て表現する活動。 ・ノート・作分類・創作作品・テストなど。 ④読む能力…………………………………… ・読解力。 ・言語表現されているもの、事柄を正しく把握し、自分の 考えをもって読む活動。 ・ノート・ワーク・テストなど。 ⑤言語についての知識・理解・技能……… ・漢字・文法・書写。 ・日常生活に必要な敬語技能。 ・日本語の特質と文化の知識、理解。 ・ノート・ワーク・テストなど。 国語力は、日常生活の中で繰り返し使う中で力となるものであり、だからこそ基礎基本として重要です。 言葉や文字の使い方に関心を持ち、積極的に読書したり、新聞を読んだり、国語や日本文化に関わることに 興味を持つことが大切です。 国語の苦手な人こそ、普段の生活の中で常に力をつけていこうと思うことが大切です。そして勿論、一時 間一時間の授業にどう取り組むかが大事ですし、先生たちはその点をしっかり見ていこうと思っています。 太字の部分の読みを書きなさい。 次の 《資料②》 1 ① 在庫の有無。 ( ) ② 貯水池の見学。 ( ) ③ 表札を作る。 ( ) ④ 兄は博学だ。 ( ) ⑤ 功名を立てる。 ( ) 2 次の太字の部分を漢字で書きなさい。 ① 白いはたをふる。 ( ) ② 新聞をする。 ( る ) ③ 近所のセントウに行く。 ( ) ④ キカクに合わせる。 ( ) ⑤ ゼッタイに勝つ。 ( ) 教科研究国語 No.194 8 《資料③》 ※あなたのおすすめの本を一冊あ げ、その理由(紹介の文)を 70 〜 100 字で用意し、皆の前で発表 しよう。 私のお気に入りを伝える〜〝本の紹介〟 私のおすすめの理由は次の内容です。 ※ノートにはること! 中1 書いた人は です。 聞き手を意識して、声の大きさや速さ・強弱、体の姿勢に気を付ける。 本の題名は「 」です。 また、視覚に訴え たりして、目からとらえたときの 印象付けをするの マッピング も効果的である。ブックトークの時は工夫をして用意していこう。 マッピングしながら伝える内容 をメモしてみよう。 ↓ それを文章化してみよう。 《資料④》 9 スピーチ「自分のお気に入りの一冊を友達に伝えよう」 《資料⑤》 問⑴ Aさんのクラスでは、国語の時間に「ブックトーク」で自 分のおすすめの本を紹介することになった。話すとき、どんな こ と に 注 意 し た ら よ い か、 次 の ① 〜 ⑤ の に あ て は ま る 語 を、後のア〜クから記号で選べ。 (完答正解) ① を意しきして、声の② や③ ・強弱、体の ④ に気をつける。また、⑤ にうったえたりして印 しょ う づ け る と よ い 。 ア 読み手 イ 聞き手 ウ 立場 エ 姿勢 オ 速さ キ 視覚 ク 味覚 字(句読点なども一字とする)で書きなさい。 100 こ ン イ い ながつき ︵いま来む と い ひしばかりに長月の︶ ありあけ ︵素性法師︶ ︵有明の月を待ち出でつるかな ︶ 歌の意味 ﹁すぐ行きます﹂とあなた が言ったばかりに、九月の 秋 の 長 い 夜 を 、有 明 の 月︵ 明 け方の月︶が出るまで待っ てしまったことですよ。 1年( )組( )番 氏名( ) カ 大きさ 〜 ⑴話聞 5 配点 ⑵書 5 私の 百人一首 問⑵ あなたのおすすめの本を一冊あげ、おすすめの理由(紹介 文)を 70 《資料⑥》 10 教科研究国語 No.194 《資料⑦》 ※ノートに貼って復習しましょう。 一年( )組( )番・氏名( ) (筆順) は正しく書けますか。 次の字の部首は何でしょうか。書き順 ⑱戦争と平和 ⑲罪と罰 ⑳岳物語 ⑭青い鳥 ⑮トムソーヤーの冒険 ⑯赤と黒 ⑰レ・ミゼラブル ⑫ロミオとジュリエット・ハムレット ⑬赤毛のアン ⑨自分の木の下で ⑩太陽の季節 ⑪阿Q正伝・故郷 ⑦夜明け前・破戒 ⑧雪国・伊豆の踊子・美しい日本の私 ④友情 ⑤銀河鉄道の夜・風の又三郎 ⑥高瀬舟・舞姫 ①坊ちゃん・こころ ②走れメロス・桜桃 ③杜子春・トロッコ で書けるとすばらしい! まずは、記号で選べるように) (日本の人や中国の人は漢字 次の作品の作者はだれでしょうか。 確認プリン ト 一 二 ①節 ②情 ③流 ④花 ⑤都 ⑥降 ⑦遠 ⑧囲 ⑨猫 ⑩ 雪 情 流 花 都 降 遠 囲 猫 雪) ヒント〔行書〕 (節 ――――――――ここから折って見えないようにしてくり返しやりましょう。―――――――――― こたえ一①夏目漱石 ②太宰治 ③芥川龍之介 ④武者小路実篤 ⑤宮沢賢治 ⑥森鷗外 ⑦島崎藤村 ⑧川端康成 ⑨大江健三郎 次の問いに答えなさい。 字で書きなさい。 一 自分の生まれ月とその古い言い方(月の異名)を正しい漢 二 次の①〜③の作家の作品を下のア〜キから一つずつ記号で 選びなさい。 ①夏目漱石 ア 走れメロス イ 雪国 ウ トロッコ ②芥川龍之介 エ 高瀬舟 オ 吾輩は猫である カ 友情 ③宮沢賢治 キ 風の又三郎 11 ⑩石原慎太郎 ⑪魯迅 ⑫シェイクスピア ⑬モンゴメリ ⑭メーテルリンク ⑮マーク・トウェイン ⑯スタンダール ⑰ユゴー ⑱トルストイ ⑲ドストエフスキー ⑳椎名誠 二 (省略 ) 《資料⑧》