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古文 1
11 古文 1 ◇古文 古文では、古語独特のもの、現代語にあるが意味が違うものなど ◦古語 古文 古文とは、明治時代より前に書かれた書物に使われている文・文 があるので、その違いを明確にして、内容を読み取る。語注がつく ご い 章・作品のこと。古文は、かなづかい・語彙・文法などの点で、現 問題が多いので、それをうまく活用するように心がける。 あさまし かわいい。 意外なことに驚く。あきれる。 かわいい。 うつくし ②現代語と意味が違うもの 非常に。 らうたし 代文と違う。読解では、古文の言いまわしにまず慣れること、歴史 ことが大前提である。次に、古文の特徴である、主語・述語・助詞 などの省略、敬語表現、基本的な古文の文法を知ることが大切であ る。 古文を把握する際に特にポイントとなるのは、以下のようなこと 光っている ・過去・詠嘆の助動詞 「き・けり 」 心もありけり ③助動詞・助詞 ◦歴史的かなづかい ・完了・存続の助動詞 「たり・り 」 光りたり 鳥の声だなあ 作者の感想や主題が述べられていることが多いことも覚えておく。 れた言葉を補って、文脈にそって内容をとらえる。古文では最後に このほかに、古文は省略が多いので、意味がわかるように省略さ さつとぞ散りたりける あやしうこそものぐるほしけれ 「こそ」が上にくると文末を已然形で結ぶ「係り結びの法則」がある。 い 古文には、助詞「ぞ・なむ・や・か」 が上にくると文末を連体形で、 ◦係り結び あった 古文は歴史的かなづかいで書かれているので、読み方の特徴をマ 山だろう スターする。 ①語頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」 「ワ・イ・ウ・エ・オ」 ・ ・ ・ ・ おさへる オサエル 言ひける 言イケル ・ 出ズ ŷo ・ コエ ŷ u 「ジ・ズ」 い ・ ・ ナンジ 出づ ^ ②「ぢ・づ」 ・ なんぢ ou 「イ・エ」 ・ ・ イナカ こゑ eu ③「ゐ・ゑ」 ・ ゐなか ^ ④「 ・ ・ ・ 」 「 o ・ ・ ・ o」 ・・・・ ・・・・ ・・ ・・・ さうらふ ソーロー てうど (調度) チョード iu ・詠嘆の助詞「かも 」 鳥の声かも ・意志・推量の助動詞「む (ん) 」 山ならむ がらである。 いと ①古語独特のもの 1 的かなづかい、現代語と違う意味で使われている主な古語を覚える 11 au 44 11 古文 1 おきな 次の文章を読んで、あとの問いに答えよ。 ⓑ ① と答ふ。 「彼は。 」と言へば、 「よき人。 」と言ふ。必ず彼をば悪しきと あ ある翁に、「かの人はいかなる人にか。 」 と問へば、「いとよき人なり。」 ㋐ とたづねしに、人を見るには、まづ十にして五つばかりもよきことあ 言はんを選びてたづねみるに、 「よき人。 」 と答ふ。「いかなることぞ。」 ⓒ るは、いとよき人と見るべし、十にして一つ二つもよきことあるは、 よき人なり。十にしてみな悪しきをば、悪しきと心得たまへと言ひし ㋑ まつ だいらさだのぶ か げつそう し 線㋐・㋑を現代かなづかいに直して、すべてひらがなで書 (松平定信『花月草紙』) とぞ。こは人をかく見るなり。我を見るの道ならず。よきも悪しきも、 かろ け。 ㋐ 線ⓐ〜ⓔの 「人」 の中で、一つだけ他と違った意味に使われ 〜 問四 線①「いかなることぞ」とあるが、どんなことに対してこ の初めと終わりの五字ずつを書き抜け。 その意味 記号 問三 この文中には 「 」 が一箇所抜けている。その「 」のつくところ ているものがある。記号で答えよ。また、その「人」の意味を書け。 問二 問一 *かし=念を押す言葉。 「よ」 「ね」の意。 軽きと重きとの分かちもあらんかし。 * う聞いたのか。現代語で説明せよ。 問五 線②「十にしてみな悪しきをば、悪しきと心得たまへ」の 現代語訳として最も適当なものを次から選び、記号で答えよ。 ア 十人のうち十人までが悪いという人を、本当の悪い人だと思 いなさい。 イ 十のうち全部が悪い人を、悪い人だと思いなさい。 ウ その人のことを十分に知ったのちに悪い人かどうかの判断を しなさい。 エ 十年たってもまだ悪い人こそ本当の悪い人だと考えなさい。 なければならない。 ・ オ 自分のことには見方が甘くなりがちなので、きびしく注意し ければならない。 エ 自分の長所は自分では分かりにくいので、人の見方を聞かな ればならない。 ウ 人を判断するに当たっては、正確にその善悪を見きわめなけ らない。 イ 人を見るのには、その長所に目を向けるようにしなければな ア 自分で自分のことをだめだと思いこんではならない。 か。適当なものを次から二つ選び、記号で答えよ。 問六 翁の言葉を聞いて、筆者はどんなことを教訓として受け取った 45 ㋑ ⓓ ② ⓔ 5 ⓐ 1 34 実力強化問題 2 実力強化問題 次の文章を読んで、あとの問いに答えよ。 肩をゆすって顔をのぞき込む。子供は勘違いした母親に対して何だ か恥ずかしく、赤くなった。 かんばん よく知っていた。 わたしに意地悪く当たりなさるんだよ。」 たんだよ。それを聞いて来てお父さんは、ああいう性分だもんだから、 で、あれは家庭で健康の注意が足りないからだという話が持ち上がっ 「ねえ、おまえがあんまりやせていくもんだから学校の先生たちの間 て、しみじみとした調子で言った。 父親と母親とが一室で言い争っていた末、母親は子供のところへ来 家の中でも学校でも、みんなはこの子供を別物扱いにした。 出来をよくした。 易さがつまらなかった。つまらないという冷淡さが、かえって学課の すぐわかって乾板のように脳のひだに焼きつけた。子供には学課の容 * 子供は、小学校はよく出来た。一度読んだり聞いたりしたものは、 それらをついばみに来る の季節になると、子供は都会の中の丘と谷あいにそれらの実の在所を、 たちばな ものなら何でも嚙んだ。生梅や橘の実をもいで来て嚙んだ。さみだれ か で体いっぱいに詰まるのを感じる。そのときは、酸味のある柔らかい 子供はまた、ときどきせつない感情が、体のどこからかわからない た。これなら子供には腹に重苦しいだけで、汚されざるものに感じた。 がこの子のいちばん性に合う食べ物だということが見出されたのだっ み いだ 母親はおろおろの声である。こういう心配のあげく、卵と浅草海苔 の り 「だから、三度三度ちゃんとご飯食べておくれと言うのに。さ、ほん ほお り、頰を付けたりした。飢えぬいて、頭の中が澄みきったまま、だん や ち だん気が遠くなって行く。それが谷地の池水を隔てて、丘の後ろへ入 ゆう ひ りかける夕陽を眺めているときででもあると、子供はこのままのめり 倒れて死んでも構わないとさえ思う。だが、この場合はくぼんだ腹に きつく締めつけてある帯の間に両手を無理に差し込み、体は前のめり あお のまま首だけ仰のいて、 「お母さあん。 」 と呼ぶ。子供の呼んだのは、現在の生みの母のことではなかった。子 供は現在の生みの母は家族中でいちばん好きである。けれども子供に は、まだほかに自分に「お母さん」と呼ばれる女性があって、どこか にいそうな気がした。自分がいま呼んで、もし「はい」と言ってその 女性が目の前に出て来たなら、自分はびっくりして気絶してしまうに A はしなかった。床の間の冷たく透き通った水晶の置物に、舌を当てた る塊を入れると、何か身が汚れる気がした。空気のような食べ物はな ① とに後生だから。」 その子供には、実際、食事が苦痛だった。体内へ色、香り、味のあ 2 ちがいないとは思う。しかし、呼ぶことだけは悲しい楽しさだった。 「お母さあん。お母さあん。 」 薄紙が風に震えるような声が続いた。 「はあい。 」 と返事をして現在の生みの母親が出て来た。 「おや、この子は、こんな所で、どうしたのよ。」 1 174 25 30 34 いかと思う。腹が減ると飢えは十分感じるのだが、うっかり食べる気 5 10 15 20 35 40 45 1 34 実力強化問題 2 そこで母親は、畳の上に手をついて、子供に向かってこっくりと頭 を下げた。 「どうか頼むから、もっと食べるものを食べて、太っておくれ。そう してくれないと、わたしは朝晩、いたたまれない気がするから。」 子供は自分の異常な性質から、いずれは犯すであろうと予感した罪 悪を犯した気がした。わるい。母に手をつかせ、おじぎをさせてしま ったのだ。頭がかっとなって体に震えが来た。だが不思議にも心はか えって安らかだった。すでに自分は、こんな不孝をして悪人となって しまった。こんなやつなら、自分は滅びてしまっても自分で惜しいと も思うまい。よし、何でも食べてみよう。食べ慣れないものを食べて 体が震え、吐いたりもどしたり、その上、体中が濁り腐って死んでし まってもよいとしよう。生きていて始終食べ物の好き嫌いをし、人を ど びん * の ぶくろ か た まわ 搔き廻した。 「それご覧なさい。あたしのせいばかりではないでしょう。この子は こういう性分です」 ご ざ と嘆息した。しかし、 父親に対して母親はなお、おずおずはしていた。 ほう ちょう みずおけ * はい ちょう その翌日であった。母親は青葉の映りの濃く射す縁側へ新しい茣座 まないた を敷き、俎板だの庖丁だの水桶だの蠅帳だの持ち出した。それもみな へだ 買い立ての真新しいものだった。 ぜん すわ 母親は、自分と俎板を距てた向こう側に子供を坐らせた。子供の前 まく ば ら には膳の上に一つの皿を置いた。 てのひら 母親は、腕捲りして、薔薇いろの掌を差し出して手品師のように、 い こしら 手の裏表を返して子供に見せた。それからその手を言葉と共に調子づ こす けて擦りながら云った。 かたわ な 母親は、また手品師のように、手をうら返しにして見せた後、飯を 「そら、もひとつ、いいかね」 て、母の顔を見上げた。 子供はおいしいと云うのが、きまり悪いので、ただ、にいっと笑っ 子供の身うちに湧いた。 わ に拠りつけたいほど、おいしさと、親しさが、ぬくめた香湯のように す が丁度舌一ぱいに乗った具合 それをひとつ喰べてしまうと体を母 、ま 、み 、がほろほろに交ったあじわい ころ合いの酸味に、飯と、玉子のあ 子供は、その通りにした。はだかの肌をするする撫でられるような だよ」 「ほら、鮨だよ、おすしだよ。手々で、じかに摑んで喰べても好いの よ った飯の上へ載せた。子供の前の膳の上の皿へ置いた。玉子焼鮨だった。 、と 、き 、れ 、を取り出してそれからちょっと押さえて、長方形に握 中からひ 蠅帳の中には、すでに鮨の具が調理されてあった。母親は素早くその すし の飯の分量を摑み出して、両手で小さく長方形に握った。 つか こん噎せた。それから母親はその鉢を傍らに寄せて、中からいくらか む 母親は、鉢の中で炊きさました飯に酢を混ぜた。母親も子供もこん るよ。判ったかい。判ったら、さ、そこで 」 わか は、おまえさんの母さんだよ。手はこんなにもよくきれいに洗ってあ 「よくご覧、使う道具は、みんな新しいものだよ。それから拵える人 ④ 75 80 85 も自分をも悩ませるよりその方がましではあるまいか 。 の 子供は、平気を装って家のものと同じ食事をした。すぐ吐いた。口 は い 中や咽喉を極力無感覚に制御したつもりだが嚥み下した喰べものが、 すそ 母親以外の女の手が触れたものと思う途端に、胃囊が不意に逆に絞り * よこ め 、ぞ 、っ 、て 、ある黒鬢 横顔にな つけの印象が胸の中を さかずき ながら、恨めしそうに父親の顔を見て、 知らん顔して晩酌の盃を傾けていた。母親は子供の吐きものを始末し 兄と姉はいやな顔をした。父親は、子供を横眼でちらりと見たまま、 B 上げられた 女中の裾から出る剝げた赤いゆもじや飯炊き婆さんの 2 50 65 70 90 3 55 60 ② 4 95 175 ③ 34 実力強化問題 2 ひと き のぞ 握り、蠅帳から具の一片れを取りだして押しつけ、子供の皿に置いた。 子供は今度は握った飯の上に乗った白く長方形の切片を気味悪く覗 い たけ だか いた。すると母親は怖くない程度の威丈高になって、 「何でもありません。白い玉子焼きだと思って喰べればいいんです」 といった。 い か かくて、子供は、烏賊というものを生まれて始めて喰べた。 なま もち 滑らかさがあって、生餅より、よっぽど歯切れがよかった。子供は烏 賊鮨を喰べていたその冒険のさなか、詰めていた息のようなものを、 はっ、として顔の力みを解いた。うまかったことは、笑い顔でしか現 さなかった。 かす 母親は、こんどは、飯の上に、白い透きとおる切片をつけて出した。 子供は、それを取って口へ持って行くときに、脅かされるにおいに掠 しゃく つ められたが、鼻を詰まらせて、思い切って口の中へ入れた。 そ 白く透き通る切片は、咀嚼のために、上品なうま味に衝きくずされ、 程よい滋味の圧感に混じって、子供の細い咽喉へ通って行った。 「今のは、たしかに、ほんとうの魚に違いない。自分は、魚が喰べら れたのだ 」 よろこ こら いら だ ……」子供は焦立って絶叫する。 うれ 「すし! すし!」 とぼ 母親は、嬉しいのをぐっと堪える少し呆けたような それは子供 が、母としては一ばん好きな表情で、生涯忘れ得ない美しい顔をして、 「では、お客さまのお好みによりまして、次を差し上げまあす」 最初のときのように、薔薇いろの手を子供の眼の前に近づけ、母は またも手品師のように裏と表を返して見せてから鮨を握り出した。同 なまぐさ じような白い身の魚の鮨が握り出された。 たい ひ ら め 母親はまず最初の試みに注意深く色と生臭の無い魚肉を選んだらし い。それは鯛と比良目であった。 子供は続けて喰べた。母親が握って皿の上に置くのと、子供が摑み しび ひ 取る手と、競争するようになった。その熱中が、母と子を何も考えず、 意識しない一つの気持ちの痺れた世界に牽き入れた。五つ六つの鮨が 握られて、摑み取られて、喰べられる その運びに面白く調子がつ いて来た。美人の母親の握る鮨は、いちいち大きさが違っていて、形 かえ も不細工だった。鮨は、皿の上に、ころりと倒れて、載せた具を傍ら ひ へ落とすものもあった。子供は、そういうものへ却って愛感を覚え、 ごろ 自分で形を調えて喰べると余計おいしい気がした。子供は、ふと、日 頃、内しょで呼んでいるも一人の幻想のなかの母といま目の前に鮨を おかもと こ 握っている母とが眼の感覚だけか頭の中でか、一致しかけ一重の姿に 紛れている気がした。 (岡本かの子『鮨』) かさ じょう *1乾板=フィルムの役目をする、ガラス板などに薬品を塗ったもの。 *2ゆもじ=女性の腰巻。 *3黒鬢つけ=日本髪用の整髪油。 *4蠅帳=食品の上にかぶせてハエのたかるのを防ぐ傘状の道具。 176 125 130 135 140 100 105 110 115 120 そう気づくと、子供は、はじめて、生きているものを嚙み殺したよ わきばら うな征服と新鮮を感じ、あたりを広く見廻したい歓びを感じた。むず か むずする両方の脇腹を、同じような歓びで、じっとしていられない手 の指で摑み搔いた。 かんだか 「ひ、ひ、ひ、ひ、ひ」 む やみ 無暗に疳高に子供は笑った。母親は、勝利は自分のものだと見てと のぞ ると、指についた飯粒を、ひとつひとつ払い落としたりしてから、わ ざと落ちついて蠅帳のなかを子供に見せぬよう覗いて云った。 「さあ、こんどは、何にしようかね……はてね……まだあるかしらん ⑥ C ⑤ 34 実力強化問題 2 問一 線①「勘違いした母親」とあるが、母親は何をどのように A〜Cにあてはまる言葉として最も適当なものを次から 勘違いしたのか書け。 問二 選び、それぞれ記号で答えよ。 ア からすのように イ 獣のように ウ 象牙のような エ 暴力のように オ もぎたての果実のような B C A 問三 線②「いずれは犯すであろうと予感した罪悪」とはどのよ うなことか。文中から二字で書き抜け。 対する言葉か書け。 だれ ょう」というのは、だれがどのようなことを母親に言ったことに 問四 線③「それご覧なさい。あたしのせいばかりではないでし どの 〜 を書き抜け。 (句読点も字数に含める。 ) なぜか。それがわかる一文を文中から探し、初めと終わりの五字 ような 問五 線④「よくご覧、……洗ってあるよ」と子供に言ったのは 問六 線⑤「わざと落ちついて蠅帳のなかを子供に見せぬよう覗 いて」とあるが、なぜ母親はそんなふうにふるまったのか。最も 適当なものを次から選び、記号で答えよ。 ア 蠅帳のなかの魚を子供が見ると、ふたたび子供が気味悪さを 感じ、鮨を食べなくなると思ったから。 イ 子供が鮨を食べてくれたのはうれしいが、その喜びを表に出 すと、子供の気持ちが変わってしまうような気がしたから。 ウ 子供が鮨を好いてくれたようなので、わざとじらせて、鮨に 対する欲求を高めようと考えたから。 エ 子供が鮨を食べすぎて吐きだすと困るので、少し間をおいて、 食べさせようとしたから。 問七 線⑥「内しょで呼んでいるも一人の幻想のなかの母と…… 紛れている気がした」はどのようなことを表現していると思われ るか。最も適当なものを次から選び、記号で答えよ。 ア 心の中でしか呼びかけることができなかった母親が、直接呼 びかけることができるくらい身近な存在として意識できるよう になったということ イ 眼前の母親が、自分の心の中で思い描いていた実の母親に近 づいていくように感じられたということ ウ 現在の母親が、自分が心の中で恋い慕い続けてきた理想の母 親と同じに感じられるようになったということ エ 自らの手で鮨を握ってくれる母親は、心に想像していた通り、 自分を理解し偏食を直してくれる母親であったことに 気がついたということ 177 語の識別リスト ① ここは静かではない。 ② これは本で、あれはノートです。 ① 風が吹く。 ② やってはみたが、むだだった。 ③ ガムをかんでいる。 ④ 徹夜をしたので眠い。 語の識別リスト ③ やってはみた。が、むだだった。 ⑤ 大会は東京で開かれる。 ⑥ バスで行く。 ⑷ で ①格助詞「が」 。主語を表す。主に体言に接続。 ⑦ 台風で電車が止まった。 ⑴ が ②接続助詞「が」 。逆接。活用語に接続。 ①形容動詞の連用形の活用語尾。 ③接続 助詞「て」。ナ行・バ行・マ行の五段活用の動詞に接続すると き動詞は撥音便になり、また、ガ行五段活用の動詞のときは、動 ②断定の助動詞「だ」の連用形。体言に接続している。 ③接続詞「が」 。逆接。文頭に来ている。 ⑵ そう ① 彼が委員長になるそうだ。 ② 彼が委員長になりそうだ。 ④接続助詞「ので」の一部。活用語に接続する。 詞はイ音便となり、「て」は「で」となる。 ①助動詞「そうだ」の語幹。伝聞。活用語の終止形に接続。 ⑤格助詞「で」。場所を表す。体言に接続。 ③ わたしもそう思う。 ②助動詞「そうだ」の語幹。様態。活用語の連用形・語幹に接続。 ⑥格助詞「で」。手段・方法を表す。 ⑦格助詞「で」。理由・原因を表す。 ③副詞。自立語なので、それだけで一文節になっている。 ⑶ だ ③ 飛行機が飛んだ。 ④ 雨が降りそうだ。 ③ 「時は金なり」と言われる 。 ④ やがて春となる。 ① サッカーと野球が好きです。 ② 妹と買物に行く。 ⑸ と ①形容動詞の活用語尾。 ⑤ 君がいないとさびしい。 ⑥ 何が起ころうと驚かない。 ① 空気がさわやかだ。 ② これは彼のギターだ。 ②断定の助動詞「だ」 。体言に接続。 ①格助詞「と」。並立を表す。 ④格助詞「と」。結果を表す。 ③格助詞「と」。引用を表す。 ②格助詞「と」。動作の相手を表す。 ⑦ ボタンをおすと水が出る。 ③過去・完 了 の 助 動 詞「た」 。ナ行・バ行・マ 行 の 五 段 活 用 の 動 詞 はつ の連用形に接続するとき、動詞は撥音便(「ん」)になり、「た」は 引 /き継いだ」) 「だ」 となる。また、ガ行五段活用の動詞のときは、動詞はイ音便 になり、 「た」は「だ」となる。 ( 「引き継ぎた ④助動詞「そうだ」の活用語尾。 188 語の識別リスト ⑦接続助詞「と」 。ある条件の下でいつもそうなることを表す。 ⑤接続助詞「と」 。仮定の順接。⑥接続助詞「と」。仮定の逆接。 ①格助詞「に」。場所を表す。 ⑤ 約束したのにだれも来ない。 ⑥ 夜のように暗い。 ③格助詞「に」。結果を表す。 ②格助詞「に」。動作の帰着点を表す。 ① おおらかな人柄。 ② 大きな家。 ④格助詞「に」。目的を表す。 ⑹ な ③ 雨なのに外出した。 ④ 山のような宿題。 ⑤接続助詞「のに」の一部。逆接。活用語の連体形に接続。 ⑤ 何の勉強をしているの。 ・ ①格助詞「の」。主語を表す。( 「ぼくが書いた本」) ③ 君のはこれだ。 ④ その家に人は住んでいない。 ① ぼくの書いた本です。 ② ぼくの家は酒屋です。 ⑼ の ⑥助動詞「ようだ」の連用形の一部。 ①形容動詞の連体形の活用語尾。 ②連体 詞の一部。形容動詞との区別は、形容動詞であれば終止形の 「〜だ」 の形になるが、連体詞は活用がないので「〜だ」の形にな らないことである。 ( 「おおらかだ」 ○ 「大きだ」 × / /) ③断定 の助動詞「だ」の連体形。体言に接続。助詞「の」「のに」 「ので」が続く。 ④助動詞「ようだ」の連体形の活用語尾。 ③格助詞「の」。体言代用。 「のもの・のこと」に置き換えられる。 ②格助詞「の」。連体修飾語を表す。 ① なかなか彼が来ない。 ② 時間はあっても金がない。 ④連体詞「その」の一部。 ⑺ ない ③ おもしろいことが少ない。 ④ この花は美しくない。 ⑤終助詞「の」。疑問を表す。 ⑽ らしい ③形容詞「少ない」の一部。 ②形容 。 「ぬ」に置き換えられない。それだけで一文節に 詞「ない」 なっている。 ②形容 詞「すばらしい」の一部。他に「めずらしい・きたならしい・ いやらしい」など。 ①助動詞「らしい」。推定。 ③ 中学生らしい服装をする。 ①助動 。 「ぬ」に置き換えられる。付属語なのでそれだけ 詞「ない」 で一文節にはならない。 ④形容 。補助形容詞(形式形容詞)。形容詞・形容動詞の 詞「ない」 連用形に接続。②は「存在しない」という意味だが、④は直前の ① 明日は雨らしい。 ② すばらしい絵を見た。 「美しい」を打ち消す働きをしている。 るが、②は「すば」と「らしい」には分かれない点。 ③接尾 語。他の語と結びついて形容詞を作る。「〜ぽい・〜じみた」 の意味。②との違いは、③は「中学生」と「らしい」に分けられ ⑻ に ① ペンは机の上にある。 ② 駅に着く。 ③ 計画は失敗に終わった。 ④ 海へ泳ぎに行く。 189