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658KB - 建設コンサルタンツ協会

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658KB - 建設コンサルタンツ協会
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
CADセミナー2007
基礎編
(社)建設コンサルタンツ協会
情報部会 CALS/EC委員会
CAD専門委員会
1
agenda
【再確認】 CAD電子納品とは
1.事前協議
– 事前協議チェックシート
2.CAD図面データの作成
– CAD製図基準(案)に則った
CADデータの作成
– SXFとは
– P21への変換
3.CADデータのチェック
– CADチェックソフト
– SXFブラウザ
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
4.納品準備[CDーRの作成]
– ファイル名称、フォルダ
5.電子納品チェックシステム
によるチェック
– 最新版の機能紹介
– 操作方法
6.納品・検査
7.発注者によるCADデータの
チェック
– CADチェックソフト実証実験結果
2
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
【再確認】 CAD電子納品とは
(1)電子納品の概要
• 電子納品とは、
– 公共事業の企画、調査、計画、設計、工事、維持管理
に至る各段階で発生する文書や図面等の情報を、次
の業務段階等で効率的に利活用できるよう、体系化さ
れた規定類に従い、電子成果品として作成・納品する
ことである。
• 電子納品の効果
–
–
–
–
–
ペーパレス化、省スペース化
公共事業の執行の迅速化
コスト縮減
品質の向上
受注者の負担も削減
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
3
【再確認】 CAD電子納品とは
(2)電子納品の構成
• 規定類に従ったフォル
ダと管理ファイル等で
構成
• 決められたフォルダに
電子成果品を格納
• CAD図面の成果品は、
DRAWINGフォルダに
格納
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
図 CDーRに格納される電子成果品のイメージ
4
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【再確認】 CAD電子納品とは
(3)作業の流れ
測量や地質・土質調査結果等の借用
・地形図(基図となるもの)
・ボーリングデータ等
業務受注
事前協議
CAD図面データの作成
CADデータのチェック
「CAD製図基準(案)」に則って
CADデータを作成する。
「土木設計業務等の電子納品
要領(案) 」に則って電子成果品
を作成する。
納品準備[CDーRの作成]
電子納品チェックシステム
によるチェック
納品・検査
発注者によるチェック
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5
【再確認】 CAD電子納品とは
• CAD製図基準(案)の適用範囲
詳細設計を対象とする(特記仕様書で明記していない限り)
CAD製図基準(案)H16.6
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6
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1.事前協議
(1)目的
• 電子納品を円滑に行うため、業務着手時
に、次の事項について、受発注者間で事
前協議を行う。
• 新規レイヤ、作業レイヤの取扱い等、 CADデータ
の作成方法に関する事項
• 業務途中における中間成果品の取扱いに関する
事項
• その他(業務中の受渡し図面ファイル形式など)
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1.事前協議
(2)事前協議チェックシート
CAD製図基準に関する運用ガイドライン(案) (H17.8)
CADデータ事前協議チェックシート(業務)(例)
項目
協議結果
備考
実施日
業務名
事務所名
共
通
情
報
担当者名
受発注者間
連絡手段
発注者
受注者
□ 電子メール
発注者担当者
アドレス
受注者担当者
□ 情報共有サーバ
□ 記録媒体
□ その他
C
A
D
情
報
【着手時に関する事項】
CAD協議担当者
適用要領基準
発注者
受注者
□ CAD製図基準(案) 平成16年6月
・
・
・
【業務完了後に関する事項】
□ SXF(P21)
納品図面
ファイル形式
□ SXF(sfc)
□ 紙
□ その他
ソフト名
納品図面
作成CADソフト
Ver.
備考
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2.CAD図面データの作成
• CAD製図基準(案)に則ったCADデータの作成
• 図面様式
– 図面の大きさ、正位、
輪郭と余白、表題欄、
尺度などの図面様
式は、CAD製図基
準(案)による
– 図面の大きさは、A1
サイズが標準
a=20mm以上
b=20mm以上
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2.CAD図面データの作成
• レイヤ
‐ CAD製図基準(案)付属資料2に工種別のレイヤ名一覧
が線種・線色と共に示されている
表 レイヤ名の例(CAD製図基準(案))
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2.CAD図面データの作成
• レイヤ
‐ CAD製図基準(案)では、標準的に使用される
レイヤだけが示されている
‐ 受発注者協議により構成要素を考慮してレイ
ヤを新たに決定できる
‐ 新たにレイヤを追加したときには、図面管理
項目の新規レイヤ(略語)、新規レイヤ(概要)
に記述する
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2.CAD図面データの作成
• レイヤの責任主体
‐ 測量(S)、設計(D)、施工(C)、維持管理(M)各
フェーズでの全体的責任権限を持つ組織(発
注者)を指す
‐ 責任主体は、該当するレイヤを修正したとき
のみ変更する
‐ 図面の基図として測量成果をそのまま利用し
た場合、その基図のレイヤの責任主体はS
(測量)のままとなる
– あるレイヤの加工・修正をした際は、加工・修
正したレイヤ名称のみ責任主体を変更する
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2.CAD図面データの作成
• 線
‐ 線種は、原則として実線、破線、一点鎖線、二点鎖線、
の4 種類
‐ 線の太さは、図面の大きさや種類により0.13、0.18、
0.25、0.35、0.5、0.7、1、1.4、2mmから、細線、太線、極
太線の3 種類を使用し、比率は、細線:太線:極太線
=1:2:4を標準
表 線の太さの選択例
‐ 外枠の線の太さは1:2:4のなかに含まれない
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2.CAD図面データの作成
・ 文字のフォントサイズは、1.8、2.5、3.5、 5、7、10、14、
20mm から選択
・ CADデータに使用する文字
‐ 原則としてJIS Z 8313:1998「製図−文字」に準拠
‐ 機種依存文字などは使用しない
‐ 文字フォントには、SXF仕様ではTrueTypeフォントを利用
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CAD納品ダメ事例 1 【レイヤ名】
D-BGD-Rって?
D-BGD-Lって?
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CAD納品ダメ事例 2 【日本語レイヤ】
日本語レイヤ
はやめましょう
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2.CAD図面データの作成
・ 電子納品するCADデータのファイル形式は、原則
としてSXF(P21)形式
• SXFレベル2の基準を満たすことが必要
‐ CAD製図基準に関する運用ガイドライン(案)
• SXFとは
‐
‐
‐
SXFとは,Scadec data eXchange Formatの略で,「CADデータ交換標準開発コンソーシア
ム(SCADEC)」で開発された,異なるCADソフト間でのデータ交換を実現する標準フォーマット
国際規格であるISO/STEP/AP202に準拠
2002年度改訂版の国土交通省CAD製図基準(案)でCADデータ交換フォーマットと明記された
・ SXF仕様のレベル分け
レベル1
画面(紙)上で、図面表示が正確に再現できること。
レベル2
2次元CAD製図データの要求を十分満たし、再利用時における使い勝
手が確保されること。
レベル3
レベル4の仕様策定過程で必要とされる幾何部分の仕様。
レベル4
GIS・統合DB等との連携、自動数量拾いなど、CADと関連ソフト間の
データ交換基盤の提供。
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2.CAD図面データの作成
• P21への変換
‐ 【注意】CADソフトによっては、通常のファイル保存とは違う
×
※表示の画面は、特定のCADを示すものではなく、例として示しているものである。
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2.CAD図面データの作成
• P21への変換
‐ 【注意】CADソフトによっては、SXF書き出し専用のメニューがある
○
※表示の画面は、特定のCADを示すものではなく、例として示しているものである。
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
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2.CAD図面データの作成
• P21への変換
‐ 【注意】ほとんどのCADソフトで、SXF書き出しの詳細な設定が必要
※表示の画面は、特定のCADを示すものではなく、例として示しているものである。
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CAD納品ダメ事例 3 【SXFのレベル】
レベル1要素し
か使用されて
いない。成果
品図面はレベ
ル2で納品を!
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CAD納品ダメ事例 4 【SXFのレベル】
レベル2が使用され
ているように見える
が?
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CAD納品ダメ事例 5-1 【消えるラスタ】
• SXF作成時にラスタデータが消える
• 【原因1】 SXFサポート外のファイル形式である
‐ ラスタデータはTIF形式 (TIFF G4,モノクロ)
‐ ラスタデータは1図面につき1ファイルのみ
※SXFのラスタデータはTIF形式のみサポートしている。
それ以外のデータ形式の場合、背景の存在自体削除される。
• 【原因2】 ラスタデータの格納を忘れる
– 納品データ作成の際には、「DRAWING」フォル
ダにTIFデータも一緒に格納
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CAD納品ダメ事例 5-2 【消えるラスタ】
•【原因3】 ファイル名を変更する際に、P21ファイル内
のラスタファイルの名称が変更されていない
◇ファイル名変更後
D3PL001Z.p21
<p21の内部>
参照するファイルの名前
消えるラスター3_背景.tif
参照するファイルがない
???
??????????
<実ファイル>
D3PL001Z.p21
のみ
D3PL001Z.tif
・電子納品支援ツールがP21ファイル内の名称も自動的に
変更するかの確認が必要
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3.CADデータのチェック
• SXFブラウザによる目視確認
– 成果データ(SXF(P21)形式)作成後、すべての図面につ
いて、CAD製図基準(案)に従っていることを確認する
1) 必須項目(CAD製図基準(案)に従った内容確認)
ア) 作図されている内容(データ欠落・文字化け等)
イ) 適切なレイヤに作図(レイヤの内容確認)
ウ) 紙図面との整合(印刷時の見え方とデータとの同一性確認)
エ) 図面の大きさ(設定確認)
オ) 図面の正位(設定確認)
カ) 輪郭線の余白(設定確認)
キ) 表題欄(記載事項等内容確認)
ク) 尺度(共通仕様書に示す縮尺)
2) 任意項目(CAD製図基準(案)の原則に合っていること)
ア) 線色
イ) 線種
ウ) 文字
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3.CADデータのチェック
• SXFブラウザ
‐ CADデータ交換標準(SXF)に対応したCADソフトに
よって作成された図面データを表示・印刷するための
ソフトウェア
‐ CADソフトと違い、図面を表示する機能のみで、編集
の機能はない
– 主な機能
・ SXFファイルの表示
・ P21ファイルのAP202サブセットルールチェック
・ 図面の印刷(縮小印刷も可能)
– 最新版 Ver3.02
(2006.6.16 公開)
‐ http://www.cals.jacic.or.jp/cad/developer/SXFBrowserDownload.htm
よりダウンロード可能
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3.CADデータのチェック
• SXFブラウザ操作方法(Ver3.0)
– 主な機能
•
•
•
•
1.印刷機能の拡張
2.表題欄情報の表示・印刷
3.図形に付加されている属性の表示
4.属性一覧表示
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3.CADデータのチェック
SXFブラウザ
印刷機能の拡張(拡大縮小・部分印刷)
印刷尺度 0.1∼200%
部分印刷
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3.CADデータのチェック
SXFブラウザ
印刷機能の拡張(印刷方法)
日時:2005/11/11 15:00
ファイル名:CAD専門委員会¥実証実験¥CAD製図基準チェック用.P21
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
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3.CADデータのチェック
SXFブラウザ
印刷機能の拡張(連続印刷)
② リスト追加ボタン
③ 印刷する図面ファイルリスト
① ファイル名の選択
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CALS/EC委員会 CAD専門委員会
3.CADデータのチェック
SXFブラウザ
表題欄情報の表示・印刷
印刷ボタン
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3.CADデータのチェック
SXFブラウザ
属性の画面表示
チェック
マーク
ハイライト
表示
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CALS/EC委員会 CAD専門委員会
3.CADデータのチェック
SXFブラウザ
属性一覧表示
① 一覧表示させたい属性を選択する。
② 表示させたい図形を選択する。
③ リストから選択後、このボタンをクリックすることで
図面上でハイライト表示させることができる。
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番外新SXFブラウザによる図面チェック
• 製図基準チェックがついた
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番外 チェック結果
• 製図基準チェック結果
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3.CADデータのチェック
• CADチェックソフトによるチェック
– 国土交通省の電子納品チェックシステムや電子納品
支援ソフトでは、CADデータのCAD製図基準(案)へ
の適合のチェックはできない
– CAD製図基準(案)への適合のチェックには、CAD
チェックソフトが有効
• CADチェックソフトには、チェックソフトが「CAD
製図基準(案)」を勝手に解釈している部分があ
り、間違った判定をする場合があるので、使用す
る場合には注意が必要
→「CADチェックソフト実証実験」で紹介
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4.納品準備[CDーRの作成]
・ CAD製図基準(案)に則ったファイル名を設
定する → 電子納品支援ソフトが便利
図 ファイル名の記述法
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4.納品準備[CDーRの作成]
・ CAD製図基準(案)付属資料1に工種別のファイ
ル名一覧が示されている
– 図面種類等でファイル名一覧に該当しないファイル名をつける場
合は、協議して決定する。
– その場合、図面管理項目の「追加図面種類(略語)」、「追加図面
種類(概要)」に記述しておく。
表 ファイル名の例(CAD製図基準(案))
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(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
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4.納品準備[CDーRの作成]
• 作成した図面ファイルは、「DRAWING」フォルダ
に格納する。
• 「DRAWING」フォルダ内に図面管理ファイル
(DRAWING.XML)を作成し、DRAW03.DTDと共に
格納する。
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39
4.納品準備[CDーRの作成]
• CADデータを、フォルダに分けて納品することができる。
–
–
–
–
–
関係者間協議が必要
「DRAWING」フォルダの直下にサブフォルダを作成
サブフォルダ名:作成者名称自由記入:英数大文字8 文字以内
必ず図面管理項目にサブフォルダ名と内容等を記入する。
ファイル名の図面番号を通し番号にするなど、同一のファイル名ができないよう留意
する。
○○道路設計業務
をフォルダごとに分
けて納品する場合
の例
○○道路1サブフォルダ名:
ROAD01(図面枚数 100枚)
○○道路2サブフォルダ名:
ROAD02(図面枚数 150枚)
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4.納品準備[CDーRの作成]
• 図面管理項目
– サブフォルダ名と内容等を記入する。(項番5,6)
・・・
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4.納品準備[CDーRの作成]
• 電子媒体(CD−R)に格納 (論理フォーマット:ISO9660 (レベル 1) )
→土木設計業務等の電子納品要領(案)
• 電子媒体には、「設計書コード」、
「業務名称」、「作成年月」、「発注
設計書コード:○○○○○○○○○○ 枚数/全体枚数
者名」、「受注者名」、「何枚目/全
業務名称:平成○年度 ○○○○○○○業務
体枚数」、「ウイルスチェックに関す
平成○年○月
る情報」、「フォーマット形式」を明
記する。
• 電子媒体を収納するケースの背表
紙には、「業務名称」、「作成年月」
を横書きで明記する。
• 成果品が複数枚に渡る場合
‐ 土木設計業務等の電子納品要領
(案) 7−3参照
発注者:○○地方整備局○○事務所
受注者:△△株式会社
ウィルス対策ソフト名:○○○○
ウィルス定義:○○○○年○月○日版
チェック年月日:○○○○年○月○日
フォーマット形式:ISO9660(レベル1)
・ CD−R格納後、ウイルスチェックを必ず行う
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CAD納品ダメ事例 6 【フォルダ名】
• フォルダが基準に準拠していない
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CAD納品ダメ事例 7 【ファイル名】
・拡張子がDWG
・履歴が0→Zでは
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5.電子納品チェックシステムによるチェック
• 納品前に必ず電子納品チェックシステムによる
チェックを行う
• 国土交通省が整備する電子納品・保管管理シス
テム のうち、チェック機能の部分を独立したプロ
グラムとして抜き出したもの
• CD−Rに格納された電子成果品の管理ファイル
(XMLファイル)、ファイル 名、フォルダ名等が
「土木設計業務等の電子納品要領(案)」または、
「工事完成図書の電子納品要領(案)」に従って
いるか否かを確認するもの
• ただし、成果品(報告書やCAD図面など)の内
容を確認することはできない
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5.電子納品チェックシステムによるチェック
• 最新版は、Ver6.6.2(2007.8.27公開)
– http://www.cals-ed.jp/index_dl.htmよりダウンロード可能
• チェック機能
– 共通項目
• ファイル名などのチェック
• 管理項目のチェック
• 管理ファイル(XMLファイル)の文法 チェック
– CADに関する項目(図面管理項目)
• ファイル形式のチェック
– SXF(P21)形式かをチェック、SXF(P21)形式以外は他の項目は
チェックしない
• 工種に関するチェック
• 図面種類に関するチェック
• レイヤ名称のチェック
• CADデータのCAD製図基準(案)への適合のチェックはできない。
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5.電子納品チェックシステムによるチェック
• 操作方法
1) 起動後、チェックする電子納品を挿入
しているドライブを指定
2) チェックするフォルダを選択
最終成果をチェックする場合は、全て
チェックを行う
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5.電子納品チェックシステムによるチェック
3) 図面工種の選択を行う
(※INDEX_D.XMLが平成16 年6月版で作成されている場合は表示しない)
①対象となる工種
全てにチェックす
る
②CAD製図基準(案)
の工種以外の工種
の場合チェックする
③CAD製図基準(案)
以外のファイル名、
レイヤ名がある場合
チェックする
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
④最後に「OK」を
押すとチェックが
開始される
48
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5.電子納品チェックシステムによるチェック
4) 「ファイル名、レイヤ名の追加あり」を選択した場合、「ファイル名、レ
イヤ名の追加に伴うチェックシステムの設定」の設定を行う
(※INDEX_D.XMLが平成16 年6月版で作成されている場合は表示しない)
①協議により追加された
ファイル名があれば「追加
したファイル名を入力する」
を選択し、追加したファイ
ル名(図面種類:半角英大
文字2文字)を入力する
②協議により追加されたレ
イヤ名があれば「追加した
レイヤ名を入力する」を選
択し、追加したレイヤ名を
入力する
③最後に「OK」を押すと
チェックが開始される
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49
5.電子納品チェックシステムによるチェック
5) チェックが終了すると、適用されている要領/基準(案)等が表示される
6) 続いて、チェックした成果の管理ファイルの有無、ファイル集計、ファ
イルの有無が表示される
7) 以降、各情報表示画面においてエラーや構成情報を閲覧することが
できるので、エラーがあった場合は修正し、再度チェックを行う
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6.納品・検査
•
電子成果品は正副各1部ずつを納品
•
検査は電子的におこなわれることが望
ましい(効率的でない場合は、印刷物
を準備して書類検査することも可)
•
検査のための準備(機器環境準備)は、
原則発注者
様式−○○
電 子 媒 体 納 品 書
殿 請 負 者 (住 所 )
(氏 名 )
(管 理 技 術 者 氏 名 ) 印
下 記 の と お り電 子 媒 体 を 納 品 し ま す 。
記
業 務 名
TEC RIS登 録 番 号
電子媒体の種類
規 格
単 位
数量
作成年月
備考
TECRIS登録番号:○○○○○○○ 1/10
平成○年度 ○○○○○○○○○○業務
平成○年○月
備考
1.監 督 職 員 に 提 出
発注者:○○地方整備局○○事務所
受注者:△△株式会社
ウィルスチェックに関する情報
ウィルス対策ソフト名:○○○○
ウィルス定義:○○○○年○月○日版
チェック年月日:○○○○年○月○日
フォーマット形式:ISO9660(レベル1)
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7.発注者によるCADデータのチェック
• 納品後、発注者において、納品したCAD
データのCAD製図基準(案)への適合を
チェックすることがある。
– 国土交通省電子納品チェックシステムでは、
チェックできない
– 市販のCADチェックソフトを購入しチェックして
いる
• 今年になって発注者の市販CADチェックソ
フトでの問題が頻出
→緊急調査を実施しました
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
52
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
7.発注者によるCADデータのチェック
• 発端
→発注者がA社製ソフトでチェックしたらエラー有り
●A業務の例
A社
提出成果品
B社
C社
8535
1407
1269
20070417
920
754
1612
20070507
240
0
52
20070605
9
0
56
20070619
0
0
56
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
53
7.発注者によるCADデータのチェック
●まとめ
• ソフトウェアによってエラーの数が変化す
る
• 最終OKまでに2ヶ月半を要した
• 正しいのにエラーとされたものも多い
• ソフトウェアによっては、修正した結果エ
ラーが増えたものもある
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
54
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
7.発注者によるCADデータのチェック
• 問題点
–
–
–
–
CADチェックソフトによってエラーが異なる
使用するソフトは事務所でまちまち
チェックしない事務所もある→体制がまちまち
【実例】対応に2ヶ月を要した例∼後日談
• 色のエラー:既定の16色に番号を振って管理しているため
他ソフトで正しいRGB値を付けても順番が異なるのでエラー
と判断
• フォントのエラー:既定のフォントサイズを誤差無く管理してい
たため、0.1mm程度の差異があってもエラーと判断
• CADチェックソフトによってエラーが異なる事例を紹介
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
55
CADチェックソフト実証実験
検証データは、下図に示すレイヤ名と線種および文字高が
チェック可能なデータを作成した。
検証データ.p21
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
56
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
検証データの内容(1)
1レイヤ複数線種・色を作成した場合
※
※D-BGD-CRSTにて基準外の 「線種(破線)+色(薄緑)」 を作成
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
57
検証結果(1)
エラーメッセージ
A社
・色のエラー[色83(薄緑)は基準に適合していません。](△)
・線種のエラー[線種(破線)は基準に適合していません。](△)
B社
・色のエラー[現在の値516は9でなければいけません。](△)
・線種のエラー[破線Sは実線でなければいけません。](△)
C社
・色のエラー[D-BGD-CRSTレイヤに基準外の色(薄緑)を使用した図形が存在し
ます。](△)
・線種のエラー[D-BGD-CRSTレイヤに基準以外の線種をもつ図形が存在しま
す。](△)
○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項
1レイヤに複数線種・色を使用するとエラー
↓
エラーではなく、協議事項
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
58
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
検証データの内容(2)
一点鎖線以外に、一点長鎖線、二点長鎖線(使用不可)を作
成した場合
一点鎖線
一点長鎖線
二点長鎖線
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
59
検証結果(2)
エラーメッセージ
A社
B社
C社
なし(×)
・線種のエラー[一点長鎖線Sは一点鎖線Sでなければいけません。]
(△)
・線種のエラー[二点長鎖線Sは実線でなければいけません。](○)
・線種のエラー[D-STR-STRD(二点長鎖線)に基準以外の線種をもつ図
形が存在します。](○)
○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項
一点鎖線、一点長鎖線を認識するソフトがある
↓
図面作成時に注意が必要
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
60
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
検証データの内容(3)
文字高の精度はチェックされるか?
みため文字高2.5mm
( 2.501000166mm )
みため文字高5.0mm(5.000999928mm)
・
・
・
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
61
検証結果(3)
エラーメッセージ
なし(○)
A社
B社
・文字高のエラー[2.501000166は・・・・・でなければいけません。](×)
・文字高のエラー[5.000999928は・・・・・でなければいけません。](×)
・・・以下同じ
C社
・文字高のエラー[規定外の文字サイズ2.501を使用した図形が存在します 。]
(×)
・文字高のエラー[規定外の文字サイズ5.001を使用した図形が存在します。](×)
・・・以下同じ
○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項
文字高の精度をチェックするソフトがある
↓
基準通りに認識する
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
62
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
検証データの内容(4)
文字高1.8mmを使用した場合チェックされるか?
CAD製図基準(案)H15.7 には、文字高1.8mmの記述がありま
せんが、JIS8313:1998「製図に用いる文字」では1.8mmが入っ
ており、CAD製図基準(案)の正誤表にも1.8mmが入っていま
す。
※ CAD製図基準(案)H16.6 では、1.8mmも含まれている
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
63
検証結果(4)
エラーメッセージ
・文字高のエラー[規定外文字サイズ1.8のエラー](×)
A社
なし(○)
B社
C社
・文字高のエラー[規定外文字サイズ1.8を使用した図形が存在します。]
(×)
○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項
正誤表に対応していないソフトがある
↓
誤判定
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
64
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
検証データの内容(5)
線の太さの比率を1:2:4に近い値をセットした場合
線幅 0.13mm : 0.25mm : 0.5mm
↓
比率 1 : 1.9 : 3.8
↓
1 : 2 : 4
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
65
検証結果(5)
エラーメッセージ
A社
なし(○)
・線幅のエラー[線幅比率は1:2:4に一致しなければいけません。](×)
B社
C社
・線幅のエラー[線幅比率0.13(通常線幅),0.25,1.40を使用が規定外で
す。](×)
○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項
近似1:2:4をエラーとする
外枠1.4mmを混同している
↓
誤判定
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
66
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
検証データの内容(6)
外枠の線の太さ1.4mmは1:2:4のなかに含まれていると判断
されるか?
外枠1.4mm
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
67
検証結果(6)
エラーメッセージ
A社
なし(○)
なし(○)
B社
C社
・線幅のエラー[線幅比率0.13(通常線幅),0.25,1.40を使用が規定外で
す。](×)
○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項
1:2:4の線種内に1.40を混同
↓
誤判定
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
68
(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会
CALS/EC委員会 CAD専門委員会
CADチェックソフト実証実験のまとめ
表 - エラー集計表
1
2
3
4
5
6
誤判定
計
A社
△
○
×
○
○
2
B社
△
×
○
×
○
2
C社
△
×
○
△
○
×
×
×
×
4
○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項
チェックソフトが「CAD製図基準(案)」を勝手に解釈している部分がある。
↓
エラーの内容をよく確認し正解である場合はその旨を発注者へ説明する。
情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会
69
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