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(社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 CADセミナー2007 基礎編 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 1 agenda 【再確認】 CAD電子納品とは 1.事前協議 – 事前協議チェックシート 2.CAD図面データの作成 – CAD製図基準(案)に則った CADデータの作成 – SXFとは – P21への変換 3.CADデータのチェック – CADチェックソフト – SXFブラウザ 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 4.納品準備[CDーRの作成] – ファイル名称、フォルダ 5.電子納品チェックシステム によるチェック – 最新版の機能紹介 – 操作方法 6.納品・検査 7.発注者によるCADデータの チェック – CADチェックソフト実証実験結果 2 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 【再確認】 CAD電子納品とは (1)電子納品の概要 • 電子納品とは、 – 公共事業の企画、調査、計画、設計、工事、維持管理 に至る各段階で発生する文書や図面等の情報を、次 の業務段階等で効率的に利活用できるよう、体系化さ れた規定類に従い、電子成果品として作成・納品する ことである。 • 電子納品の効果 – – – – – ペーパレス化、省スペース化 公共事業の執行の迅速化 コスト縮減 品質の向上 受注者の負担も削減 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 3 【再確認】 CAD電子納品とは (2)電子納品の構成 • 規定類に従ったフォル ダと管理ファイル等で 構成 • 決められたフォルダに 電子成果品を格納 • CAD図面の成果品は、 DRAWINGフォルダに 格納 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 図 CDーRに格納される電子成果品のイメージ 4 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 【再確認】 CAD電子納品とは (3)作業の流れ 測量や地質・土質調査結果等の借用 ・地形図(基図となるもの) ・ボーリングデータ等 業務受注 事前協議 CAD図面データの作成 CADデータのチェック 「CAD製図基準(案)」に則って CADデータを作成する。 「土木設計業務等の電子納品 要領(案) 」に則って電子成果品 を作成する。 納品準備[CDーRの作成] 電子納品チェックシステム によるチェック 納品・検査 発注者によるチェック 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 5 【再確認】 CAD電子納品とは • CAD製図基準(案)の適用範囲 詳細設計を対象とする(特記仕様書で明記していない限り) CAD製図基準(案)H16.6 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 6 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 1.事前協議 (1)目的 • 電子納品を円滑に行うため、業務着手時 に、次の事項について、受発注者間で事 前協議を行う。 • 新規レイヤ、作業レイヤの取扱い等、 CADデータ の作成方法に関する事項 • 業務途中における中間成果品の取扱いに関する 事項 • その他(業務中の受渡し図面ファイル形式など) 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 7 1.事前協議 (2)事前協議チェックシート CAD製図基準に関する運用ガイドライン(案) (H17.8) CADデータ事前協議チェックシート(業務)(例) 項目 協議結果 備考 実施日 業務名 事務所名 共 通 情 報 担当者名 受発注者間 連絡手段 発注者 受注者 □ 電子メール 発注者担当者 アドレス 受注者担当者 □ 情報共有サーバ □ 記録媒体 □ その他 C A D 情 報 【着手時に関する事項】 CAD協議担当者 適用要領基準 発注者 受注者 □ CAD製図基準(案) 平成16年6月 ・ ・ ・ 【業務完了後に関する事項】 □ SXF(P21) 納品図面 ファイル形式 □ SXF(sfc) □ 紙 □ その他 ソフト名 納品図面 作成CADソフト Ver. 備考 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 8 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 2.CAD図面データの作成 • CAD製図基準(案)に則ったCADデータの作成 • 図面様式 – 図面の大きさ、正位、 輪郭と余白、表題欄、 尺度などの図面様 式は、CAD製図基 準(案)による – 図面の大きさは、A1 サイズが標準 a=20mm以上 b=20mm以上 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 9 2.CAD図面データの作成 • レイヤ ‐ CAD製図基準(案)付属資料2に工種別のレイヤ名一覧 が線種・線色と共に示されている 表 レイヤ名の例(CAD製図基準(案)) 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 10 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 2.CAD図面データの作成 • レイヤ ‐ CAD製図基準(案)では、標準的に使用される レイヤだけが示されている ‐ 受発注者協議により構成要素を考慮してレイ ヤを新たに決定できる ‐ 新たにレイヤを追加したときには、図面管理 項目の新規レイヤ(略語)、新規レイヤ(概要) に記述する 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 11 2.CAD図面データの作成 • レイヤの責任主体 ‐ 測量(S)、設計(D)、施工(C)、維持管理(M)各 フェーズでの全体的責任権限を持つ組織(発 注者)を指す ‐ 責任主体は、該当するレイヤを修正したとき のみ変更する ‐ 図面の基図として測量成果をそのまま利用し た場合、その基図のレイヤの責任主体はS (測量)のままとなる – あるレイヤの加工・修正をした際は、加工・修 正したレイヤ名称のみ責任主体を変更する 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 12 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 2.CAD図面データの作成 • 線 ‐ 線種は、原則として実線、破線、一点鎖線、二点鎖線、 の4 種類 ‐ 線の太さは、図面の大きさや種類により0.13、0.18、 0.25、0.35、0.5、0.7、1、1.4、2mmから、細線、太線、極 太線の3 種類を使用し、比率は、細線:太線:極太線 =1:2:4を標準 表 線の太さの選択例 ‐ 外枠の線の太さは1:2:4のなかに含まれない 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 13 2.CAD図面データの作成 ・ 文字のフォントサイズは、1.8、2.5、3.5、 5、7、10、14、 20mm から選択 ・ CADデータに使用する文字 ‐ 原則としてJIS Z 8313:1998「製図−文字」に準拠 ‐ 機種依存文字などは使用しない ‐ 文字フォントには、SXF仕様ではTrueTypeフォントを利用 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 14 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 CAD納品ダメ事例 1 【レイヤ名】 D-BGD-Rって? D-BGD-Lって? 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 15 CAD納品ダメ事例 2 【日本語レイヤ】 日本語レイヤ はやめましょう 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 16 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 2.CAD図面データの作成 ・ 電子納品するCADデータのファイル形式は、原則 としてSXF(P21)形式 • SXFレベル2の基準を満たすことが必要 ‐ CAD製図基準に関する運用ガイドライン(案) • SXFとは ‐ ‐ ‐ SXFとは,Scadec data eXchange Formatの略で,「CADデータ交換標準開発コンソーシア ム(SCADEC)」で開発された,異なるCADソフト間でのデータ交換を実現する標準フォーマット 国際規格であるISO/STEP/AP202に準拠 2002年度改訂版の国土交通省CAD製図基準(案)でCADデータ交換フォーマットと明記された ・ SXF仕様のレベル分け レベル1 画面(紙)上で、図面表示が正確に再現できること。 レベル2 2次元CAD製図データの要求を十分満たし、再利用時における使い勝 手が確保されること。 レベル3 レベル4の仕様策定過程で必要とされる幾何部分の仕様。 レベル4 GIS・統合DB等との連携、自動数量拾いなど、CADと関連ソフト間の データ交換基盤の提供。 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 17 2.CAD図面データの作成 • P21への変換 ‐ 【注意】CADソフトによっては、通常のファイル保存とは違う × ※表示の画面は、特定のCADを示すものではなく、例として示しているものである。 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 18 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 2.CAD図面データの作成 • P21への変換 ‐ 【注意】CADソフトによっては、SXF書き出し専用のメニューがある ○ ※表示の画面は、特定のCADを示すものではなく、例として示しているものである。 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 19 2.CAD図面データの作成 • P21への変換 ‐ 【注意】ほとんどのCADソフトで、SXF書き出しの詳細な設定が必要 ※表示の画面は、特定のCADを示すものではなく、例として示しているものである。 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 20 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 CAD納品ダメ事例 3 【SXFのレベル】 レベル1要素し か使用されて いない。成果 品図面はレベ ル2で納品を! 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 21 CAD納品ダメ事例 4 【SXFのレベル】 レベル2が使用され ているように見える が? 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 22 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 CAD納品ダメ事例 5-1 【消えるラスタ】 • SXF作成時にラスタデータが消える • 【原因1】 SXFサポート外のファイル形式である ‐ ラスタデータはTIF形式 (TIFF G4,モノクロ) ‐ ラスタデータは1図面につき1ファイルのみ ※SXFのラスタデータはTIF形式のみサポートしている。 それ以外のデータ形式の場合、背景の存在自体削除される。 • 【原因2】 ラスタデータの格納を忘れる – 納品データ作成の際には、「DRAWING」フォル ダにTIFデータも一緒に格納 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 23 CAD納品ダメ事例 5-2 【消えるラスタ】 •【原因3】 ファイル名を変更する際に、P21ファイル内 のラスタファイルの名称が変更されていない ◇ファイル名変更後 D3PL001Z.p21 <p21の内部> 参照するファイルの名前 消えるラスター3_背景.tif 参照するファイルがない ??? ?????????? <実ファイル> D3PL001Z.p21 のみ D3PL001Z.tif ・電子納品支援ツールがP21ファイル内の名称も自動的に 変更するかの確認が必要 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 24 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 3.CADデータのチェック • SXFブラウザによる目視確認 – 成果データ(SXF(P21)形式)作成後、すべての図面につ いて、CAD製図基準(案)に従っていることを確認する 1) 必須項目(CAD製図基準(案)に従った内容確認) ア) 作図されている内容(データ欠落・文字化け等) イ) 適切なレイヤに作図(レイヤの内容確認) ウ) 紙図面との整合(印刷時の見え方とデータとの同一性確認) エ) 図面の大きさ(設定確認) オ) 図面の正位(設定確認) カ) 輪郭線の余白(設定確認) キ) 表題欄(記載事項等内容確認) ク) 尺度(共通仕様書に示す縮尺) 2) 任意項目(CAD製図基準(案)の原則に合っていること) ア) 線色 イ) 線種 ウ) 文字 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 25 3.CADデータのチェック • SXFブラウザ ‐ CADデータ交換標準(SXF)に対応したCADソフトに よって作成された図面データを表示・印刷するための ソフトウェア ‐ CADソフトと違い、図面を表示する機能のみで、編集 の機能はない – 主な機能 ・ SXFファイルの表示 ・ P21ファイルのAP202サブセットルールチェック ・ 図面の印刷(縮小印刷も可能) – 最新版 Ver3.02 (2006.6.16 公開) ‐ http://www.cals.jacic.or.jp/cad/developer/SXFBrowserDownload.htm よりダウンロード可能 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 26 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 3.CADデータのチェック • SXFブラウザ操作方法(Ver3.0) – 主な機能 • • • • 1.印刷機能の拡張 2.表題欄情報の表示・印刷 3.図形に付加されている属性の表示 4.属性一覧表示 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 27 3.CADデータのチェック SXFブラウザ 印刷機能の拡張(拡大縮小・部分印刷) 印刷尺度 0.1∼200% 部分印刷 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 28 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 3.CADデータのチェック SXFブラウザ 印刷機能の拡張(印刷方法) 日時:2005/11/11 15:00 ファイル名:CAD専門委員会¥実証実験¥CAD製図基準チェック用.P21 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 29 3.CADデータのチェック SXFブラウザ 印刷機能の拡張(連続印刷) ② リスト追加ボタン ③ 印刷する図面ファイルリスト ① ファイル名の選択 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 30 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 3.CADデータのチェック SXFブラウザ 表題欄情報の表示・印刷 印刷ボタン 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 31 3.CADデータのチェック SXFブラウザ 属性の画面表示 チェック マーク ハイライト 表示 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 32 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 3.CADデータのチェック SXFブラウザ 属性一覧表示 ① 一覧表示させたい属性を選択する。 ② 表示させたい図形を選択する。 ③ リストから選択後、このボタンをクリックすることで 図面上でハイライト表示させることができる。 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 33 番外新SXFブラウザによる図面チェック • 製図基準チェックがついた 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 34 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 番外 チェック結果 • 製図基準チェック結果 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 35 3.CADデータのチェック • CADチェックソフトによるチェック – 国土交通省の電子納品チェックシステムや電子納品 支援ソフトでは、CADデータのCAD製図基準(案)へ の適合のチェックはできない – CAD製図基準(案)への適合のチェックには、CAD チェックソフトが有効 • CADチェックソフトには、チェックソフトが「CAD 製図基準(案)」を勝手に解釈している部分があ り、間違った判定をする場合があるので、使用す る場合には注意が必要 →「CADチェックソフト実証実験」で紹介 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 36 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 4.納品準備[CDーRの作成] ・ CAD製図基準(案)に則ったファイル名を設 定する → 電子納品支援ソフトが便利 図 ファイル名の記述法 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 37 4.納品準備[CDーRの作成] ・ CAD製図基準(案)付属資料1に工種別のファイ ル名一覧が示されている – 図面種類等でファイル名一覧に該当しないファイル名をつける場 合は、協議して決定する。 – その場合、図面管理項目の「追加図面種類(略語)」、「追加図面 種類(概要)」に記述しておく。 表 ファイル名の例(CAD製図基準(案)) 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 38 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 4.納品準備[CDーRの作成] • 作成した図面ファイルは、「DRAWING」フォルダ に格納する。 • 「DRAWING」フォルダ内に図面管理ファイル (DRAWING.XML)を作成し、DRAW03.DTDと共に 格納する。 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 39 4.納品準備[CDーRの作成] • CADデータを、フォルダに分けて納品することができる。 – – – – – 関係者間協議が必要 「DRAWING」フォルダの直下にサブフォルダを作成 サブフォルダ名:作成者名称自由記入:英数大文字8 文字以内 必ず図面管理項目にサブフォルダ名と内容等を記入する。 ファイル名の図面番号を通し番号にするなど、同一のファイル名ができないよう留意 する。 ○○道路設計業務 をフォルダごとに分 けて納品する場合 の例 ○○道路1サブフォルダ名: ROAD01(図面枚数 100枚) ○○道路2サブフォルダ名: ROAD02(図面枚数 150枚) 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 40 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 4.納品準備[CDーRの作成] • 図面管理項目 – サブフォルダ名と内容等を記入する。(項番5,6) ・・・ 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 41 4.納品準備[CDーRの作成] • 電子媒体(CD−R)に格納 (論理フォーマット:ISO9660 (レベル 1) ) →土木設計業務等の電子納品要領(案) • 電子媒体には、「設計書コード」、 「業務名称」、「作成年月」、「発注 設計書コード:○○○○○○○○○○ 枚数/全体枚数 者名」、「受注者名」、「何枚目/全 業務名称:平成○年度 ○○○○○○○業務 体枚数」、「ウイルスチェックに関す 平成○年○月 る情報」、「フォーマット形式」を明 記する。 • 電子媒体を収納するケースの背表 紙には、「業務名称」、「作成年月」 を横書きで明記する。 • 成果品が複数枚に渡る場合 ‐ 土木設計業務等の電子納品要領 (案) 7−3参照 発注者:○○地方整備局○○事務所 受注者:△△株式会社 ウィルス対策ソフト名:○○○○ ウィルス定義:○○○○年○月○日版 チェック年月日:○○○○年○月○日 フォーマット形式:ISO9660(レベル1) ・ CD−R格納後、ウイルスチェックを必ず行う 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 42 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 CAD納品ダメ事例 6 【フォルダ名】 • フォルダが基準に準拠していない 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 43 CAD納品ダメ事例 7 【ファイル名】 ・拡張子がDWG ・履歴が0→Zでは 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 44 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 5.電子納品チェックシステムによるチェック • 納品前に必ず電子納品チェックシステムによる チェックを行う • 国土交通省が整備する電子納品・保管管理シス テム のうち、チェック機能の部分を独立したプロ グラムとして抜き出したもの • CD−Rに格納された電子成果品の管理ファイル (XMLファイル)、ファイル 名、フォルダ名等が 「土木設計業務等の電子納品要領(案)」または、 「工事完成図書の電子納品要領(案)」に従って いるか否かを確認するもの • ただし、成果品(報告書やCAD図面など)の内 容を確認することはできない 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 45 5.電子納品チェックシステムによるチェック • 最新版は、Ver6.6.2(2007.8.27公開) – http://www.cals-ed.jp/index_dl.htmよりダウンロード可能 • チェック機能 – 共通項目 • ファイル名などのチェック • 管理項目のチェック • 管理ファイル(XMLファイル)の文法 チェック – CADに関する項目(図面管理項目) • ファイル形式のチェック – SXF(P21)形式かをチェック、SXF(P21)形式以外は他の項目は チェックしない • 工種に関するチェック • 図面種類に関するチェック • レイヤ名称のチェック • CADデータのCAD製図基準(案)への適合のチェックはできない。 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 46 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 5.電子納品チェックシステムによるチェック • 操作方法 1) 起動後、チェックする電子納品を挿入 しているドライブを指定 2) チェックするフォルダを選択 最終成果をチェックする場合は、全て チェックを行う 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 47 5.電子納品チェックシステムによるチェック 3) 図面工種の選択を行う (※INDEX_D.XMLが平成16 年6月版で作成されている場合は表示しない) ①対象となる工種 全てにチェックす る ②CAD製図基準(案) の工種以外の工種 の場合チェックする ③CAD製図基準(案) 以外のファイル名、 レイヤ名がある場合 チェックする 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 ④最後に「OK」を 押すとチェックが 開始される 48 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 5.電子納品チェックシステムによるチェック 4) 「ファイル名、レイヤ名の追加あり」を選択した場合、「ファイル名、レ イヤ名の追加に伴うチェックシステムの設定」の設定を行う (※INDEX_D.XMLが平成16 年6月版で作成されている場合は表示しない) ①協議により追加された ファイル名があれば「追加 したファイル名を入力する」 を選択し、追加したファイ ル名(図面種類:半角英大 文字2文字)を入力する ②協議により追加されたレ イヤ名があれば「追加した レイヤ名を入力する」を選 択し、追加したレイヤ名を 入力する ③最後に「OK」を押すと チェックが開始される 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 49 5.電子納品チェックシステムによるチェック 5) チェックが終了すると、適用されている要領/基準(案)等が表示される 6) 続いて、チェックした成果の管理ファイルの有無、ファイル集計、ファ イルの有無が表示される 7) 以降、各情報表示画面においてエラーや構成情報を閲覧することが できるので、エラーがあった場合は修正し、再度チェックを行う 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 50 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 6.納品・検査 • 電子成果品は正副各1部ずつを納品 • 検査は電子的におこなわれることが望 ましい(効率的でない場合は、印刷物 を準備して書類検査することも可) • 検査のための準備(機器環境準備)は、 原則発注者 様式−○○ 電 子 媒 体 納 品 書 殿 請 負 者 (住 所 ) (氏 名 ) (管 理 技 術 者 氏 名 ) 印 下 記 の と お り電 子 媒 体 を 納 品 し ま す 。 記 業 務 名 TEC RIS登 録 番 号 電子媒体の種類 規 格 単 位 数量 作成年月 備考 TECRIS登録番号:○○○○○○○ 1/10 平成○年度 ○○○○○○○○○○業務 平成○年○月 備考 1.監 督 職 員 に 提 出 発注者:○○地方整備局○○事務所 受注者:△△株式会社 ウィルスチェックに関する情報 ウィルス対策ソフト名:○○○○ ウィルス定義:○○○○年○月○日版 チェック年月日:○○○○年○月○日 フォーマット形式:ISO9660(レベル1) 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 51 7.発注者によるCADデータのチェック • 納品後、発注者において、納品したCAD データのCAD製図基準(案)への適合を チェックすることがある。 – 国土交通省電子納品チェックシステムでは、 チェックできない – 市販のCADチェックソフトを購入しチェックして いる • 今年になって発注者の市販CADチェックソ フトでの問題が頻出 →緊急調査を実施しました 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 52 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 7.発注者によるCADデータのチェック • 発端 →発注者がA社製ソフトでチェックしたらエラー有り ●A業務の例 A社 提出成果品 B社 C社 8535 1407 1269 20070417 920 754 1612 20070507 240 0 52 20070605 9 0 56 20070619 0 0 56 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 53 7.発注者によるCADデータのチェック ●まとめ • ソフトウェアによってエラーの数が変化す る • 最終OKまでに2ヶ月半を要した • 正しいのにエラーとされたものも多い • ソフトウェアによっては、修正した結果エ ラーが増えたものもある 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 54 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 7.発注者によるCADデータのチェック • 問題点 – – – – CADチェックソフトによってエラーが異なる 使用するソフトは事務所でまちまち チェックしない事務所もある→体制がまちまち 【実例】対応に2ヶ月を要した例∼後日談 • 色のエラー:既定の16色に番号を振って管理しているため 他ソフトで正しいRGB値を付けても順番が異なるのでエラー と判断 • フォントのエラー:既定のフォントサイズを誤差無く管理してい たため、0.1mm程度の差異があってもエラーと判断 • CADチェックソフトによってエラーが異なる事例を紹介 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 55 CADチェックソフト実証実験 検証データは、下図に示すレイヤ名と線種および文字高が チェック可能なデータを作成した。 検証データ.p21 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 56 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 検証データの内容(1) 1レイヤ複数線種・色を作成した場合 ※ ※D-BGD-CRSTにて基準外の 「線種(破線)+色(薄緑)」 を作成 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 57 検証結果(1) エラーメッセージ A社 ・色のエラー[色83(薄緑)は基準に適合していません。](△) ・線種のエラー[線種(破線)は基準に適合していません。](△) B社 ・色のエラー[現在の値516は9でなければいけません。](△) ・線種のエラー[破線Sは実線でなければいけません。](△) C社 ・色のエラー[D-BGD-CRSTレイヤに基準外の色(薄緑)を使用した図形が存在し ます。](△) ・線種のエラー[D-BGD-CRSTレイヤに基準以外の線種をもつ図形が存在しま す。](△) ○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項 1レイヤに複数線種・色を使用するとエラー ↓ エラーではなく、協議事項 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 58 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 検証データの内容(2) 一点鎖線以外に、一点長鎖線、二点長鎖線(使用不可)を作 成した場合 一点鎖線 一点長鎖線 二点長鎖線 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 59 検証結果(2) エラーメッセージ A社 B社 C社 なし(×) ・線種のエラー[一点長鎖線Sは一点鎖線Sでなければいけません。] (△) ・線種のエラー[二点長鎖線Sは実線でなければいけません。](○) ・線種のエラー[D-STR-STRD(二点長鎖線)に基準以外の線種をもつ図 形が存在します。](○) ○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項 一点鎖線、一点長鎖線を認識するソフトがある ↓ 図面作成時に注意が必要 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 60 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 検証データの内容(3) 文字高の精度はチェックされるか? みため文字高2.5mm ( 2.501000166mm ) みため文字高5.0mm(5.000999928mm) ・ ・ ・ 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 61 検証結果(3) エラーメッセージ なし(○) A社 B社 ・文字高のエラー[2.501000166は・・・・・でなければいけません。](×) ・文字高のエラー[5.000999928は・・・・・でなければいけません。](×) ・・・以下同じ C社 ・文字高のエラー[規定外の文字サイズ2.501を使用した図形が存在します 。] (×) ・文字高のエラー[規定外の文字サイズ5.001を使用した図形が存在します。](×) ・・・以下同じ ○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項 文字高の精度をチェックするソフトがある ↓ 基準通りに認識する 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 62 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 検証データの内容(4) 文字高1.8mmを使用した場合チェックされるか? CAD製図基準(案)H15.7 には、文字高1.8mmの記述がありま せんが、JIS8313:1998「製図に用いる文字」では1.8mmが入っ ており、CAD製図基準(案)の正誤表にも1.8mmが入っていま す。 ※ CAD製図基準(案)H16.6 では、1.8mmも含まれている 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 63 検証結果(4) エラーメッセージ ・文字高のエラー[規定外文字サイズ1.8のエラー](×) A社 なし(○) B社 C社 ・文字高のエラー[規定外文字サイズ1.8を使用した図形が存在します。] (×) ○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項 正誤表に対応していないソフトがある ↓ 誤判定 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 64 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 検証データの内容(5) 線の太さの比率を1:2:4に近い値をセットした場合 線幅 0.13mm : 0.25mm : 0.5mm ↓ 比率 1 : 1.9 : 3.8 ↓ 1 : 2 : 4 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 65 検証結果(5) エラーメッセージ A社 なし(○) ・線幅のエラー[線幅比率は1:2:4に一致しなければいけません。](×) B社 C社 ・線幅のエラー[線幅比率0.13(通常線幅),0.25,1.40を使用が規定外で す。](×) ○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項 近似1:2:4をエラーとする 外枠1.4mmを混同している ↓ 誤判定 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 66 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 検証データの内容(6) 外枠の線の太さ1.4mmは1:2:4のなかに含まれていると判断 されるか? 外枠1.4mm 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 67 検証結果(6) エラーメッセージ A社 なし(○) なし(○) B社 C社 ・線幅のエラー[線幅比率0.13(通常線幅),0.25,1.40を使用が規定外で す。](×) ○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項 1:2:4の線種内に1.40を混同 ↓ 誤判定 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 68 (社)建設コンサルタンツ協会 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 CADチェックソフト実証実験のまとめ 表 - エラー集計表 1 2 3 4 5 6 誤判定 計 A社 △ ○ × ○ ○ 2 B社 △ × ○ × ○ 2 C社 △ × ○ △ ○ × × × × 4 ○:正判定 ×:誤判定 △:協議事項 チェックソフトが「CAD製図基準(案)」を勝手に解釈している部分がある。 ↓ エラーの内容をよく確認し正解である場合はその旨を発注者へ説明する。 情報部会 CALS/EC委員会 CAD専門委員会 69