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マッチングファンド事業について
・ マッチングファンド事業について 1.政策的背景と目的 【背景】 ・産学連携のより一層の充実(大学研究成果の死蔵解消) ・「大学発ベンチャー1,000社」計画の一環 【目的】 ・大学等における研究成果(シーズ)を活用して、実用化研究 開発を行うことで、新たな産業の創出を促す。 ・大学等のシーズの専門的知識を有する技術移転を扱う組 織(TLO等)を介して効果的に技術のマッチングを図り、技術 移転を行う。 【企業の利点】 ・大学研究者の高度な技術を、TLOを介して排他的独占的に 得ることが出来る。 ・自前研究に比べ、実用化試験研究費、労力を削減できる。 2.制度について(その1:基本スキーム 一般会計 ) 経済産業省 補 助 NEDO 補 助 2/3 技術移転を扱う組織 (TLO等) 研究費等 1/3 研究開発費 大 学 等 シーズ 民間事業者 (資金提供事業者) ニーズ マッチング (実用化研究開発) 補助事業者:技術移転を扱う組織(TLO等) 補助率:2/3(資金提供事業者の提供する研究費等の2倍まで) 補助期間:単年度(最長3年間) 【主要な要件】 ①民間事業者(複数社可)が年間1,500万円(税込)以上の資金提供を行う こと。 以上 ②主となる研究実施場所は大学と 主となる研究実施場所は大学 すること。(施設不足等でやむを得ない場合は限らず) ③研究成果はすべてTLO等において所有、管理すること。 管理 ④研究開発終了後2年以内に事業化を行う こと。(申請時に具体的な事業化計画を有す 年以内に事業化 ること。) ①資金提供について 提供資金1,500万円(税込)のうちに民間研究者人件費を含めることも可能です。 ①民間事業者からTLOに1,500万円提供 ②民間事業者∼TLO間で研究者出向契約等締結(在籍出向、派遣可) ③TLOは出勤簿により勤務実績を管理し、当月勤務実績を研究者へ支払。 (TLO→民間事業者→研究者も可) ①資金提供1,500万円 TLO ③前年給与に基づき算出 した時間単価等により、毎 月実績額を研究者へ支払 (民間事業者経由も可) ②出向契約 研究者A 民間事業者 前年給与 600万円 研 究 実質資金提供額900万円 大 学 (研究実施場所) ※大学にスペースが無い、民間の施設を利用する必要がある等やむを得ない事由で、民間研 究者Aが出向元の民間事業者にて研究を行う場合も、①∼③は同じです。 ②研究成果について 研究開発により発生した研究成果はTLOにて100%所有、管理して頂く必要があり ます。 ①発明(特許を受ける権利等)は自然人である発明者に帰属。 (①`発明委員会(大学研究者)により大学研究者か大学に帰属) ②当該特許を受ける権利等を、出願前にTLOに譲渡。(TLOと民間については、共 同研究等契約書に明記のこと) ③TLOは事業化事業者に実施許諾し、ライセンス収入を得、大学(研究者)に還流。 ※なお、取得後の特許等の譲渡等は、TLOの判断により可能です。 TLO 出向研究者 研究開発 大学研究者 (補助事業) ③実施許諾 ②TLOと民間との契約 ①発明者に帰属 TLO ①`発明委員会 大学研究者 大 学 ライセンス 収入 大学︵研究者︶ 大 学 民間事業者 民間研究者 事業化事業者 出向 ※補助事業外の研究(独自の研究) による成果のTLO帰属を強制するも のではありません。 TLO等から国立大学に研究を委託する場合 ④成果の移転 ⑧ロイヤリティ還流 ⑦ロイヤリティ還流 TLO等に帰属 ⑥事業化 <③研究成果の発生から④成果の移転まで> 国に帰属 B 国に帰属 A:研交法に基づく1/2までの持分の譲与(権利化後) B:文部省通知に基づく随意契約譲渡(出願公開前) C:文部省通知に基づく国の持分の随意契約譲渡(共有特許) C TLO等と 国の共有 A TLO等に 帰属 研究成果の発生 発明委員会 による審査 研究者 国立大学 ①研究の委託 TLO等 民間事業者 ⑤専用実施権の設定 ②実用化研究開発の実施 ③研究成果の発生 TLO等による 研究成果の管理 TLO等と国立大学との間で共同研究を実施する場合 研究者 ④成果の移転 国立大学 TLO等 民間事業者 ⑤専用実施権の設定 ①共同研究契約 ⑧ロイヤリティ還流 ⑦ロイヤリティ還流 ②実用化研究開発の実施 ③研究成果の発生 ⑥事業化 文部省通知に基づく国の 持分の随意契約譲渡 (出願公開前・共有特許) TLO等による研 究成果の管理 TLO等に帰属 TLO等 に帰属 TLO等と 国の共有 研究成果の発生 発明委員会 による審査 国に帰属 <③研究成果の発生から④成果の移転まで> 3.事業の流れ(公募から事業終了まで) ( 平成14年度実績) H14/4/1 H15/3/31 (事業化計画策定) (社内意思決定) 2 3 4 31 1 / 継続事業交付決定 / 事業終了 TLOとの共同・委託研究 契約書作成 10 月下旬 中間検査︵ 次年度 継続事業決定︶ 申請書作成 月下旬 補助金概算払︵初回︶ 7 1 / 補助金交付決定︵事業開始︶ 6 10 / 採択事業決定 / ・ ヒアリング審査 公募(3/25∼4/19) 5 27 28 実施状況報 告書作成 次年度申請書、研 究契約書作成 (研究経過 発表) (社内意思決定)