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3. いつか住みたい太陽海岸 コスタ デル ソル トレノモーリス
3. いつか住みたい太陽海岸 コスタ デル ソル トレノモーリス コスタデルソルの著名なリゾート地といえば、東から トレノモーリス、マルベージャ。マラガにもっとも近い トレノモーリスがもっとも開発が早く、マラガから電車 も通っています。逆に言うと誰でも簡単にいける街です。 マルベージャが少々ハイソな高級リゾート風なのに対し、 トレノモーリスは庶民のリゾートといった感じです。 ツーリストの数も多く、何かをしようとうろついてい ます。そういったツーリスト向けの店が多いのがここの特徴。街の中央の広場では、海老や貝をその場 で食べさせる立ち食いカウンターが出ていて客引きに余念がないです。あとやたらバーが多いです。ア イリッシュ、ベルギーとお国のバーがずらり、インターナショナルな街です。英語の FM 放送も流れて おり、マルベージャと合わせ、スペイン語なしでも生活できる場所です。外国人が開店した店も多く、 なかにはスペイン語が苦手で英語を話せととんでもないリクエストをする店もあります。 海岸もプライベートビーチ風ではなく、7km のプロムナードを持つ遠大な海岸が延々続きます。 プロムナードの中でもマラガ側が後発のリゾートマンション開発地区で、すこしゆったりしており、反 対の東側は、延々プロムナードに沿ってお店が並ぶ海水浴場のような感じです。 なんといってもトレノモーリスのいいところは、庶民的なところ、人々は気さくです。私が市場で2 枚貝を買い、ホテルの電子レンジを借りて調理しようとしたところ、昼食に戻ってきていたバルのお姉 さんの旦那さんが、そんな調理法はだめだと登場。貝を開いて、地元の食べ方を皆に披露してくれまし た。といっても開いてから、ヒモなどをとって、塩と胡椒をふり、そのままいただくのですが。開くと きのコツから、取り除く部分、はてはレストランでの値段まで全部教えてくれました。新鮮かどうか自 信がなかったので、電子レンジに登場願おうと思っていたのですが、食べるなら生に決まっていると断 言しておりました。ちょうど手のひらに入るくらいの大きな貝が、1個 1.5 ユーロ。パリの感覚からす ると十分安いですが、地元では高いようです。 マルベージャ コスタデルソルの高級リゾートです。海辺から旧市街 地にかけて彫刻がおいてあったり、旧市街地も城壁も含 めきれいに再現してあったりと、実によく整備されてい ます。旧市街地自体は 20 分もあれば徒歩で回れるこじん まりとしたエリアですが、おしゃれなレストランも多く 散策にちょうどいい街です。海岸から徒歩圏で上り坂に なった斜面に旧市街地があるため、街に変化がつき、小 さいながらもあきさせません。ここは高級リゾートで物 価も高いです。それでもパリの2/3ぐらい。たしかにセビージャは更に半分ぐらいの感覚なので、高い ですが、リゾートにいって物価が下がるのでパリ市民にとっては最高でしょう。 マルベージャには電車でいけないので、車等での移動となります。マラガからは多少の起伏はあれ、 簡単にこれるのですが、セビージャから山越えをしてきた場合は大変です。道は曲がりくねっているし、 太陽はまぶしいし、おまけにみんな結構スピード出します。山道でも平気で 100km/h ぐらいだします。 コース的には、アフリカ大陸は見えるし、延々と広がる荒地を実感できていいコースです。マラガ近辺 でも 100 ユーロ強/1 週間程度で車は調達できるので、現地での調達もいいでしょう。 街もそれほど混んでいなくて、非常にくつろげます。イタリアマフィア、ロシアマフィア、サッカー 選手等有名人がいると聞いていたのですが、残念ながらそれらしき人には会いませんでした。 憧れの国際高級リゾートです。若干の日本人も居ます。以前、老後の移住先として多くの日本人がコ スタデルソルに移住してきたようですが、あまり定着しなかったと聞いています。ユーロは少々高くな りましたが、それでも物価は安く、食材も日本と類似で、人は親切で、気候もいいし、問題ないじゃな いかと思ったんですが、やはり歳を取ると帰郷本能が働くらしいです。どうも 50,60 歳の時はまだ良く ても 70,80 歳になると血縁や故郷が恋しくなるそうです。うーん、さすがにそこまで歳を取っていない ので、まだなんとも判断できません。ともかくパリは物価が高いので、移住はほぼ不可能なのは間違い ありませんが。 ミハス マルベージャとトレノモーリスの間にある港町フニャンヒーラ、そこから山中に入り、山間部にある 小さな村、それがミハスです。しかしながら日本人を含む多くの観光客が訪れています。白い家の村と して記念撮影に訪れるのだそうです。坂道沿いに白い家が並んでいるだけなのですが、上り坂になって おり写真写りがいいのと、ちょうどセビージャとグラナダの間でトイレ休憩にもいいのだとか。たしか に、その一角はフォトジェニックでした。小さな村なのですが、日本人が一人住んでいます。お土産屋 さんにいます。正確には二人いるのですが、一人は通いなので、この村の住民は一人です。現在村一番 のお金持ちを誘惑中との噂話が村中に広まってます。小さな村なので、することは他人の噂話ぐらいし かないそうで、しかも 100 倍ぐらいに尾ひれがつくそうです。崖っぷちの白い家の村です。 カディス こじんまりとした港町です。砂浜がきれいです。カー ニバルの街として有名らしいですが、2 月の大きなカー ニバルの他にもしょっちゅうカーニバルをやっているら しいです。といっても、なんだか集まって踊っているだ けにしか見えないんですけどね。街の一角が巨大なバル 状態になって、飲んで騒ぐだけのようです。まあ原点と いえば原点ですが。ウニ、牡蠣を生食します。あ、最近 知ったんですがフランスでも貝類は生で食べる人もいる そうです。ただ、地元の人は、食べるとおなかをこわすといって食べてませんでした。ウニ祭りだった のです。シェリー飲みます。野外飲みは美味しいです。ここまでくれば、ポルトガルも近く、玄関の取 っ手がファティマの手になっている家も多いです。まさに原始のカーニバル、踊りまくる港町という印 象です。なお、カディスは、海岸がきれいなので、本章にいれましたが、厳密にはコスタデルソルでは ありません。 アンダルシアのフライパン 著者 [email protected] セビージャと周辺都市編へ続く