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再整備パターン・再整備手法パターンについて [PDFファイル
■戸田市スポーツセンター再整備検討委員会 資料② 議題(2)再整備パターン・再整備手法パターンについて 1.再整備方法の検討のポイント 戸田市スポーツセンター再整備の検討のポイントは、大きく下記の2通りに整理されます。 ①プール棟は解体後建て替え、ゲーム棟・センター棟は改修 ②プール棟は解体後建て替え、ゲーム棟・センター棟も建て替え 上記①、②の主なメリット及びデメリットは下記表のとおりです。 表 各再整備方法のメリット及びデメリット プールの早期再開 ① プール棟⇒解体・建替 ゲーム棟・センター棟⇒改修 ② プール棟、ゲーム棟、センター棟 すべて解体・建替 可能 課題あり プールを先行して建替着手した場合、早 建替スケジュールによってはゲーム棟・ 期再開が可能 センター棟の建替終了を待つ場合あり。 なし 全施設利用休止 期間の発生の有無 あり プールのみ建替の間は休止中もゲーム 同じ時期に建替する場合、全施設利用 棟・センター棟は利用可能 休止が発生 小 事業費 ゲーム棟・センター棟は改修のため 大 ゲーム棟・センター棟も建替のため 限定的 施設機能の改善 大きく改善 ゲーム棟・センター棟は改修のため限定 全施設の建替により、機能向上が期待 的 できる また、プール棟とゲーム棟・センター棟の再整備を、「同じ時期に実施するか」、もしくは「時 期をずらして実施するか」によって、上記①②がさらに分かれることになります。 以上より、再整備パターンは下記のように整理されます。 プール棟 ゲーム棟 センター棟 再整備を実施する時期 時期をずらして実施 ・・・・・次ページの「パターン1」 同じ時期に実施 ・・・・・次ページの「パターン2」 時期をずらして実施 ・・・・・次ページの「パターン3」 同じ時期に実施 ・・・・・次ページの「パターン4」 改修 解体・建替 解体・建替 1 ■戸田市スポーツセンター再整備検討委員会 資料② 2.再整備パターンについて 表 想定される再整備パターンの概要(再整備対象施設※・・・P:プール棟 パターン1 P 解体・建替→G・C 改修 パターン2 P 解体・建替+G・C 改修(一括) P の扱い 発注形態 改修 ① P のみ先行して解体・建替 ② G・C は P 建替後に改修 ① P 解体・建替と G・C 改修を同時に実施 P 建替と G・C 改修は同一事業または別事業と P 建替と G・C 改修は同一事業として発注 して発注 P C G ① P のみ先行して解体・建替 ② G・C は P 建替後に解体・建替 P C G ①P のみ先行して P 改修を同時に C G 実施(同一事 P 維持管理・運営 G・C (Ⅱ期) G・C P 整備後、改修(改修後、維持管理・運営) P のみ早急に建て替えることで、利用ニーズの 多いプールを早期開業できる G・C は P 建替後の改修となるため、全施設休 止となる期間は生じない 将来的には G・C の建替の検討が必要 C G 建替を同時に 実施(同一事 業として実施) (Ⅱ期事業) P 解体・建替 P 建替 (Ⅱ期事業) (Ⅰ期) ①P 建替と G・C 建替(Ⅰ期事業) ②P 建替後に G・C 業として実施) 改修 ① P 解体・建替と G・C 解体・建替を同時に実施 P 建替と G・C 建替は同一事業または別事業と P 建替と G・C 建替は同一事業として発注 して発注 ①P 建替と G・C 建替(Ⅰ期事業) ②P 建替後に G・C 主な効果 パターン4 P 解体・建替+G・C 解体・建替(一括) 解体・建替 ①P のみ先行して 事業工程の イメージ パターン3 P 解体・建替→G・C 解体・建替 解体・建替 G・C の 扱い 概要 G・C:ゲーム棟・センター棟) P 解体・建替 維持管理・運営 (Ⅰ期) 解体・建替 維持管理・運営 G・C 改修 維持管理・運営 (Ⅱ期) P 建替と G・C 改修を同時に実施することで、事 業規模が大きくなることによる効果(スケールメ リット)として、事業費の削減や、民間事業者の ノウハウ発揮による施設機能の向上などが期 待できる 全施設休止期間が生じる 懸念事項等 P 整備後、建替(建替後、維持管理・運営) P のみ早急に建て替えることで、利用ニーズの 多いプールを早期開業できる G・C は P 建替後の建替となるため、全施設休 止となる期間は生じない P G・C 解体・建替 維持管理・運営 解体・建替 維持管理・運営 P 建替と G・C 建替を同時に実施することで、事 業規模が大きくなることによる効果(スケールメ リット)として、事業費の削減や、民間事業者の ノウハウ発揮による施設機能の向上などが期 待できる G・C は建替のため、改修よりも市の財政負担が 全施設休止期間が生じる 増える G・C は建替のため、改修よりも市の財政負担が 増える ※現在のプール棟・ゲーム棟・センター棟が立地する場所(陸上競技場及びテニスコートを除いた部分。事業工程のイメージ図中の黒枠部分)での再整備を想定しています。 ※屋外の陸上競技場及びテニスコートについては、再整備のあり方も含め別途市で検討します。 2 ■戸田市スポーツセンター再整備検討委員会 資料② 3.再整備手法について 表 資金調達 維持管理・ 運営期間の 施設所有 設計業務 の発注元 建設業務 の発注元 施設運営の 実施主体 公 公 公 公 公 公 市役所、斎場など 公 公 公 公 公 民 廃棄物処理施設など 現在のスポーツセンターは「公設民営」に該当 土地購入/ 所有 公設公営 公共が自ら資金調達 設計、建設は公共が民間事業者に発注 施設運営は公共自ら行う 設計・建設を一括して発注する方式もあり 公設民営 公共が自ら資金調達 設計、建設は公共が民間事業者に発注 施設運営は民間事業者に別途発注 設計、建設から施設運営を民間事業者に一括して発注す る方式もあり 事業手法 概要 PFI方式※ 想定される再整備手法の概要 公共施設での主な導入事例 公共事業を実施するための手法の一つ 民間の資金、経営能力、技術力等を活用し、公共施設等の設計・建設・更新や施設運営を民間事業者が一括して行う公共事業の手法 Private Finance Initiative の略。主に、下記の方式に分類される BTO方式 民間事業者が自ら資金調達のうえ設計・ 建設 施設完成直後に公共に所有権を移転し、 引き続き施設運営を行う Build Transfer Operate の略 公 民 公 民 民 民 スポーツ施設、図書館など BOT方式 民間事業者が自ら資金調達のうえ設計・ 建設 引き続き施設運営を行い、事業終了後に 公共に所有権を移転する Build Operate Transfer の略 公 民 民 民 民 民 社会復帰センターなど BOO方式 民間事業者が自ら資金調達のうえ設計・ 建設 引き続き施設運営を行い、事業終了時点 で民間事業者が施設を解体・撤去等を実 施 Build Own Operate の略 公 民 民 民 民 民 情報通信施設など RO方式 民間事業者が自ら資金調達のうえ施設を 改修し、施設運営を行う 所有権移転はなく、公共が所有者となる Rehabilitate Operate の略 公 民 公 民 民 民 学校の耐震化など 民設民営 ※PFI方式にはそのほか、公共施設等運営権方式(利用料金の徴収を行う公共施設について、施設の所有権を公共主体が有したまま、施設の運営権を民間事業者に設定する方式)がありますが、スポーツセンター再整 備にあたっての適用可能性が低いため、検討対象外とします。 3 【参考資料】 【PFI方式の概要】 1.想定される再整備手法について 戸田市スポーツセンター再整備手法としては、以下の①~③の方式のいずれかが想定さ れます。 事業手法 概要 ①公設公営 施設の所有、資金調達(主に建設費)、設計・建設の発注、維持管理、運 営を全て市が行います。 ②公設民営 施設の所有、資金調達(主に建設費)、設計・建設の発注は市が行い、維 持管理・運営を一体的に民間に委託します。 ③民設民営 民間に資金調達(主に建設費)・設計・建設・維持管理・運営を一体的に委 ねます。なお、施設の所有権は、採用する方式により異なります。 2.PFI方式の概要 ■従来型発注方式とPFI方式の違い PFI方式とは、Private Finance Initiative の略であり、民間の資金、経営能力、技術力等を 活用し、公共施設等の設計・建設・更新や施設運営を民間事業者が一括して行う公共事業 の手法を意味します。 ■従来方式の契約形態 ⼾⽥市 神栖市 業務ごとに 年度ごとに 仕様発注で 委託契約 設計会社 委託契約 委託契約 維持管理会社 建設会社 委託契約 運営会社 ■PFI方式の契約形態 直接協定 一括して 神栖市 ⼾⽥市 PFI事業契約 金融機関 融資契約 SPC 落札企業グループ (設計会社、建設会社、 維持管理会社、運営会社) 出資 出資 委託契約 設計会社 出資 委託契約 建設会社 長期契約で 性能発注で 出資 委託契約 維持管理会社 委託契約 運営会社 4 【参考資料】 施設をつくり維持管理・運営を行う場合に、従来の公共事業では設計、建設、維持管理、 運営という各業務を分割し、年度ごとに発注します。 一方、PFIでは設計、建設、維持管理、運営の全ての業務を長期の契約として一括して委 ねます。さらに、PFIでは従来のように細かな仕様を定めるのではなく、性能発注(性能を満 たしていれば細かな手法は問わない方式)により業務を委ねます。この違いによって民間の ノウハウが発揮され、PFIのメリットが発生します。 【PFI方式導入のメリット】 ○低廉かつ良質な公共サービスの提供が可能です。 設計、建設、維持管理、運営の各業務を一体的に長期契約で発注するため、民間ノウ ハウの発揮の余地が大きくなり、事業全体についてサービスの質の向上やコスト削減が期 待できます。 ○公共サービスの提供に対する市の関わり方が改革できます。 従来、市が行ってきた事業を民間事業者が行うようになるため、官民の適切な役割分担 に基づく新たな官民パートナーシップが形成されます。 【PFI方式導入のデメリット】 ○公共施設の整備等について、従来方式に比べて市の主導権が限定的になります。 ○PFI事業者の募集・選定・契約等のPFI事業推進にノウハウが必要となります。 ○PFI法に基づく手続きを取るため、従来方式に比べ一定の期間を見込む必要がありま す。 ※SPC:Special Purpose Company の略。特別目的会社。ある特別の事業を行うために設立された事 業会社を意味します。 PFIでは、公募提案する各企業(設計会社、建設会社、維持管理会社及び 運営会社)が仮に倒産してもPFI事業が破綻しないよう、リスク遮断の観点から、公募提案する各企 業は当該PFI事業のみを遂行する新会社を設立して、建設・運営・管理にあたることが一般的とな っています。 5